日刊IWJガイド・非会員版「ネタニヤフ政権は4日間の停戦を認めたものの、戦争を継続すると宣言!! しかし、日本のマスメディアはこの戦争継続宣言を伝えず!」2023.11.23日号~No.4078号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~ネタニヤフ政権は人質50人の解放を条件に4日間の停戦を認めたものの、戦争を継続すると宣言!! しかし、日本のほとんどの大手メディアは、この戦争継続宣言はまったく伝えず!

■11月は22日までに87件、106万9900円のご寄付をいただきました! これは毎月の活動費の月間目標額400万円の27%です。あと73%、293万100円が残り8日で必要となります! 現在のペースですと、今月は赤字必至となります! また、累積した赤字の返済と、金融機関からの借入の返済のためには、実際には毎月613万円が必要です! どうか引き続き、IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!

■【中継番組表】

■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! パレスチナのためにガザマリーン(ガザ沖の海底ガス田)開発を米国がプッシュ!? 米国が、パレスチナに手をさしのべる!? 実は米国のスーパーメジャー、シェブロン(商標「スタンダードオイル」)の利権だった!】(『ハアレツ』2023年11月20日ほか)

■【第2弾! 創価学会名誉会長の池田大作氏逝去で「巨大利権をめぐる骨肉の争いはすでに始まっている」!?】佐藤優氏は、「池田氏は創価学会を世界宗教に発展させた人」と評価、アジア太平洋州で191万人の会員、やがて中国にも進出!?(『週刊文春』、11月30日号)

■<IWJ書店>東京経済大学・早尾貴紀教授の直筆サイン入り『パレスチナ/イスラエル論』(有志舎)を新入荷、会員限定で販売中です! 10冊の数量限定ですので、お早めにお買い求めください! また、早尾教授らが翻訳した、イラン・パペ著『イスラエルの民族浄化』は、1948年のイスラエル建国時に、パレスチナ人を大量殺戮し、脅迫し、追放し、広大な土地を奪い取った「ナクバ(大厄災)」と呼ばれる民族浄化の事実を初めて実証的に明らかにした重要な書籍です。今もイスラエルは、ガザやヨルダン川西岸で、その民族浄化の続きを実行中! この『イスラエルの民族浄化』にも、早尾教授のサインを入れていただくべく準備中です!
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■はじめに~ネタニヤフ政権は人質50人の解放を条件に4日間の停戦を認めたものの、戦争を継続すると宣言!! しかし、日本のほとんどの大手メディアは、この戦争継続宣言はまったく伝えず!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 イスラエルのメディア『タイムズ・オブ・イスラエル』は、22日、ネタニヤフ政権が人質50人の解放を条件に4日間の停戦を認めたと報じました。

※Cabinet approves deal for release of 50 Gaza hostages in exchange for multi―day truce(タイムズ・オブ・イスラエル、2023年11月22日)
https://www.timesofisrael.com/cabinet-approves-deal-for-return-of-50-hostages-in-exchange-for-multi-day-ceasefire/

 同日付『タイムズ・オブ・イスラエル』は、「水曜日(22日)の早朝、イスラエルの内閣は、10月7日のテロ攻撃でガザに拉致されたおよそ50人の人質の解放を確保するための合意を承認した」と報じています。

 停戦条件について、同日付『タイムズ・オブ・イスラエル』は、「イスラエル政府高官が火曜日(21日)に記者団に説明したところによると、この合意により、イスラエル国民50人(ほとんどが女性と子ども)が、1日あたり12~13人のグループに分かれて解放される見込みだという。それと引き換えに、イスラエルは戦争勃発以来初めて、少なくとも4日間の停戦に合意した」と報じています。

 この人質解放を条件とした停戦合意の承認は、イスラエル政権内部での投票で行われ、投票結果を22日付『タイムズ・オブ・イスラエル』はこう伝えています。

 「投票結果を発表した政府声明は、閣僚の投票方法については明らかにしていない。極右政党である宗教シオニズム党は、以前から合意への反対を表明していたが賛成票を投じ、イタマール・ベン・グヴィール(Itamar Ben Gvir)国家安全保障相の超国家主義派閥オツマ・イェフディト(Otzma Yehudit)の複数メンバーだけが反対票を投じた」。

※Cabinet approves deal for release of 50 Gaza hostages in exchange for multi―day truce(タイムズ・オブ・イスラエル、2023年11月22日)
https://www.timesofisrael.com/cabinet-approves-deal-for-return-of-50-hostages-in-exchange-for-multi-day-ceasefire/

 同日付『タイムズ・オブ・イスラエル』は「イスラエルは、ハマスがあと30人ほどの(人質の)母子の居場所を特定できる可能性があると考えており、イスラエル人の人質が10人解放されるごとに4日間の停止が1日延長される可能性があるとしている」と報じ、人質の解放の状況次第では、この停戦が全体で7日程度になる可能性も示唆しています。

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■11月は22日までに87件、106万9900円のご寄付をいただきました! これは毎月の活動費の月間目標額400万円の27%です。あと73%、293万100円が残り8日で必要となります! 現在のペースですと、今月は赤字必至となります! また、累積した赤字の返済と、金融機関からの借入の返済のためには、実際には毎月613万円が必要です! どうか引き続き、IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!

 11月も残り8日となりました。

 11月は22日までに87件、106万9900円のご寄付をいただきました。誠にありがとうございます!

 これは毎月の活動費の月間目標額400万円の27%です。あと73%、293万100円が残り8日で必要となります。現在のペースですと、今月は赤字必至となってしまいます。

 また、累積した赤字の返済と、金融機関からの借入の返済のためには、実際には毎月613万円が必要です!

 どうか引き続き、IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!

 前期第13期は、目標額に到達した月が1回しかなく、平均して半分程度だったため、大変大きな赤字を出してしまいました。私、岩上安身が自身の私財の中から、緊急でつなぎ融資を出し、その額2200万円となってしまいました。

 今期は、その轍を踏まないように、ぜひ、皆さまのご寄付・カンパが、毎月の月間目標額400万円に届きますように、よろしくお願いいたします!

 月間目標額400万円を超えた分は、これまでに累積した債務約5000万円の返済に回したいと存じます!

 債務を少しずつでも減らしていけば、IWJが経営破綻せず、存続する道が見えてきます! ご寄付いただいた方には、心から感謝いたします! 皆さま、本当にありがとうございます!

 これまでの前期1年間の累積の赤字2200万円(見方を変えると、個人岩上安身からの、会社IWJへの貸し付け)に加え、第14期スタートにあたっての銀行からの新たな借り入れ2500万円を考えると、まだまだ約5000万円近い累積の債務を返済できてはおらず、危機を切り抜けたなどとはとても言えません。

 第13期のこの事態は、IWJ創業以来初めての大ピンチです。これは私、岩上安身1人の力で乗り越えることは困難です。

 今期はもちろん、前期の第13期のうちから、支出を徹底的に削ってきました。今期第14期は、赤字を出さないだけではなく、黒字を出し、累積した債務への返済にあてていきたいと真剣に取り組んでいる最中です。今年は、私からの借り入れ2200万円を返済しきろうとすると、2200万円÷12ヶ月=183.3万円となり、この183.3万円の返済額と、直接の運営のための月間目標額の400万円とを合計すると、毎月583.3万円が必要になります。

 他方、金融機関からの借り入れ2500万円の毎月の返済額は約30万円ずつ7年間にわたることが決まっており、決して少額ではなく、毎月の返済負担は重いものとなります!

 前述の通り、毎月、583.3万円が必要であり、それに毎月30万円の銀行への返済額を合計すると、約613万円が毎月、必ず必要となります。

 そういうわけですので、月額400万円の目標額に到達して、ようやく、その月の活動費の収支がトントンということであり、累積した赤字を返済してゆくことは、それだけでは足りないということになります。特に金融機関への返済は待ったなしです!

 どうか、613万円近くにまで達するよう、皆さまのご寄付・カンパによる応援、ご支援をよろしくお願いします!

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします!

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 ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、無料で日刊IWJガイド非会員版を読み、ハイライト動画を御覧になっている無料サポーターの皆さまにおかれましては、有料の一般会員登録をぜひともお願いいたします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
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※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
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 どうぞ、皆さま、IWJを知人・ご友人、地域の皆さまへIWJの存在をお知らせいただき、米国に忖度し、隷従を深める日本政府、大手主要メディアの、連日の「情報操作」の積み重ねの恐ろしさと、権力に忖度しないで真実をお伝えする独立メディアの意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 今後とも、ご支援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます!!

 岩上安身拝

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◆中継番組表◆

**2023.11.23 Thu.**

調整中

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◆中継番組表◆

**2023.11.24 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh5・東京】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach5

 「キンパチデモ実行委員会」主催の原発反対八王子行動を中継します。これまでIWJが報じてきたキンパチデモ実行委員会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/kinpachi-demo-executive-committee

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

「イスラエルの目的は民族浄化! パレスチナの人たちは避難を望んでいない! 今すぐ停戦して虐殺を止めなければ!」~11.17 Stop!Genocide Youth Action ― イスラエル大使館前
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519780

【IWJ号外】スコット・リッター氏が暴く!(後半) ハマスによる10月7日のイスラエル攻撃は、政治的な成功を収めた!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519894

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■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! パレスチナのためにガザマリーン(ガザ沖の海底ガス田)開発を米国がプッシュ!? 米国が、パレスチナに手をさしのべる!? 実は米国のスーパーメジャー、シェブロン(商標「スタンダードオイル」)の利権だった!】(『ハアレツ』2023年11月20日ほか)

 20日付『ハアレツ』は、「米国はパレスチナ経済活性化のため、ガザ沖のガス埋蔵を認めるよう、イスラエルに働きかける」という記事を配信しました。

※U.S. to Push Israel on Allowing Gaza Offshore Gas Reserves to Revitalize Palestinian Economy(ハアレツ、2023年11月20日)
https://www.haaretz.com/israel-news/2023-11-20/ty-article/.premium/u-s-to-push-israel-to-allow-gaza-offshore-gas-reserves-to-revitalize-palestinian-economy/0000018b-ed90-ddc3-afdb-fdd1ff250000

 同日付『ハアレツ』は、「イスラエルは6月、ガザ沖のガス田開発を予備的に承認した。現在イスラエルを訪問中のバイデン大統領のエネルギー安全保障アドバイザー、アモス・ホクスタインは、『その可能性を誇張すべきではありませんが、パレスチナ政府にとっては絶対に収入源になり得ます』と言っている」と続けています。

 おやおやおやと思わせる記事です、世界一の偽善者で確固たるイスラエル支持者の米国が、急に、パレスチナのためを思ってエネルギー外交開発の手助けをするのでしょうか。

 同日付『ハアレツ』は、「ジョー・バイデン米大統領のエネルギー安全保障アドバイザーであるアモス・ホクスタイン氏は、現在イスラエルを訪問中で、ヒズボラとの衝突が続く中、イスラエルとレバノンの間に第二の戦線が開かれるのを防ぐこと、また未開発の海底天然ガス田を中心としたガザの経済活性化計画の可能性について話し合っている」というのです。

★20日付『ハアレツ』が言及したジョー・バイデン米大統領のエネルギー安全保障アドバイザーであるアモス・ホクスタイン氏は、イスラエル生まれで、米国とイスラエルの二重国籍のビジネスマン、外交官、ロビイストです。要するに米国とイスラエルの二重のエージェントであって、どう考えても、パレスチナの利益のために働く人物ではありません。

※Amos Hochstein(ウィキペディア、2023年11月22日閲覧)
https://en.wikipedia.org/wiki/Amos_Hochstein

 実は、イスラエルがすでに承認して、米国の国際石油資本、いわゆるスーパーメジャー6社のうちの1社であるシェブロン(商標は「スタンダードオイル」)が、ガザ地区から約12マイル沖合にあるタマール生産プラットフォームで天然ガスの生産を行っているのです。

 11月13日付の『ニューヨーク・タイムズ』は、「シェブロンは月曜日(13日)、政府(イスラエル)の指示によりイスラエル海域のプラットフォームから天然ガスの生産を再開したと発表した。イスラエルのエネルギー省は、10月7日のハマスの武装勢力によるイスラエルへの襲撃とイスラエルによるガザへの砲撃開始の直後、米国の巨大エネルギー企業にタマールプラットフォームでの生産停止を命じていた」と報じています。

※Chevron Restarts Gas Production on Platform Near Gaza Strip(ニューヨーク・タイムズ、2023年11月13日)
https://www.nytimes.com/2023/11/13/world/middleeast/chevron-israel-tamar-gas.html

 13日付『ニューヨーク・タイムズ』はタマール再稼働について、最近では地域への供給過剰でガスの価格も低迷しているとし、次のように報じているのです。

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■【第2弾! 創価学会名誉会長の池田大作氏逝去で「巨大利権をめぐる骨肉の争いはすでに始まっている」!?】佐藤優氏は、「池田氏は創価学会を世界宗教に発展させた人」と評価、アジア太平洋州で191万人の会員、やがて中国にも進出!?(『週刊文春』、11月30日号)

 創価学会名誉会長の池田大作氏が、東京都内の自宅で15日に逝去したと、18日になってから報じられました。95歳でした。この十数年は、公の場に姿を見せず、その健康状態が懸念されていました。

 『週刊文春』11月30日号は、「池田大作”怪物”の正体」として、池田氏の後継をめぐる創価学会内の勢力を分析し、「池田氏の逝去に伴い、巨大利権をめぐる骨肉の争いはすでに始まっている」と報じました。

 池田氏は、1947年に入信すると、1960年にわずか30代で第3代創価学会会長に就任して以来、創価学会を現在のような巨大組織に育て上げた、中興の祖です。『週刊文春』は、「教勢拡大をもたらした最大の要因は池田氏のその類いまれな”人たらし力”」だったと分析しています。池田氏のカリスマ性が、創価学会を支えてきたことになります。

 創価学会は、国内の会員は公称で827万世帯とされ、かつては資産「十兆円」(1995年、自民党議員による国会質問で言及)とも言われました。公明党の得票数のピークは、2005年の衆議院選挙時で、約900万票とされていましたが、池田氏の健康不安もあり、また、学会員の高齢化もあって、2022年の参議院選挙では600万票にまで減衰したとされています。

 公明党と創価学会の関係を「政教分離」といえるかどうか、という点については、1969年の「言論出版妨害事件」で「政教分離」原則に違反していると激しい批判を受けて以降、池田氏は「猛省」し、「政教分離」を宣言、組織を分離し、自らも政治とは一線を引いたと喧伝していました。

 現実には、学会員が公明党候補を推す構図に変わりはありませんが、「建前」としては、そうした「政教分離」がなされたことになっているわけです。

 『週刊文春』は、そのカリスマ性で創価学会を率いてきた池田氏の後継者問題に焦点を当てています。以下のように、6人の候補があげられています。

1)創価学会第6代会長・原田稔氏(82歳)
2)(原田稔氏の後継と目される)創価学会主任副会長・谷川桂樹(よしき)氏(1956年生まれ、67歳または66歳)
3)総東京長・聖教新聞社代表・萩本直樹氏(1953年生まれ、70歳または69際)
4)池田大作氏の長男・池田博正氏(70歳)
5)原田稔氏の長男・原田星一郎氏(50代)

 その他、創価学会内で「創価大学閥」の中心人物、正木正明氏(69歳)も重要人物だが、1)の原田氏や2)の谷川氏らとの関係が悪く、「原田氏らによるパージ」で、2015年に理事長を突然退任している、と付け加えられています。

※池田大作”怪物”の正体(週刊文春2023年11月30日号)

※《創価学会名誉会長》池田大作 “怪物” の正体(週刊文春電子版、2023年11月21日)
https://bunshun.jp/denshiban/articles/b7408

★池田大作氏の動静が報じられることがなくなり、その健康についての懸念が以前から取り沙汰されてきました。巨大なカリスマを失い、その後継者候補も数多く、簡単には決まりそうにありません。

 同『週刊文春』には、佐藤優氏と池上彰氏の対談も収録されています。佐藤氏は、池田氏の宗教面での功績を、「池田氏は創価学会を世界宗教に発展させた人」と評価しています。

 佐藤氏は、創価学会の教えは「非常に単純」で、「創価学会のドクトリン(教理)を体得すれば、仏になれる」ということだと分析し、(教義としては違っていても)会員にとっては、池田氏はまさに「仏」であると指摘しています。

 ただし、佐藤氏は、創価学会の行方については「悲観」はしていないようです。その根拠を、創価学会は、特定の人の能力に依存する宗教ではなく、「ドクトリンを示すテキスト(経典)」を持つ「世界宗教」だからだと述べています。

 クリスチャンでもある佐藤氏によれば、創価学会の経典とは、『人間革命』12巻、『新・人間革命』30巻であり、これがキリスト教で言えば『新約聖書』にあたると独自の解説をしています。さらに、一昨年(2021年)には、創価学会独自の「御書」(日蓮が書いたと伝わる書)を完成させており、これがいわば『旧約聖書』にあたると述べています。

 佐藤氏によれば、創価学会は、日本を除くアジア太平洋州に191万人の会員がいて、池田氏がその関係を重視していた中国にも会員が増えており、「やがて中国でも無視できない規模の宗教団体になると思います」と、独自の予測を披露しています。

 『週刊文春』は、創価学会の内部分裂に焦点を当てていますが、佐藤氏は、上述のドクトリンに変わるもの、匹敵するものが見当たらないので、集団指導体制が続くのではないかと予測しています。

 岸田文雄総理・自民党総裁は、18日、池田氏の逝去が報じられると、『X』に弔意のメッセージを内閣総理大臣として投稿しました。

 「池田大作氏の御逝去の報に接し、深い悲しみにたえません。

 池田氏は、国内外で、平和、文化、教育の推進などに尽力し、重要な役割を果たされ、歴史に大きな足跡を残されました」

※岸田文雄@kishida230(3:53 PM・Nov 18, 2023)
https://twitter.com/kishida230/status/1725769119856005582

 「ここに謹んで御冥福をお祈りするとともに、御遺族の方々および御関係の方々に対し衷心より哀悼の意を表します。

 内閣総理大臣 岸田文雄」。

※岸田文雄@kishida230(3:53 PM・Nov 18, 2023)
https://twitter.com/kishida230/status/1725769121298821431

 松野官房長官は、「個人として哀悼の意を示したものだ」と弁明していますが、「内閣総理大臣」、とわざわざ書き添えてある事実は残っています。

※池田大作氏への弔意 “岸田首相個人として哀悼の意”官房長官(NHK、2023年11月20日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231120/k10014263371000.html

 岸田総理は、米国から帰国した足で、広島で妻・裕子さんの父の葬儀告別式に19日に参加した後、すぐに東京にもどり、同日東京・信濃町の宗教法人創価学会の本部関連施設を訪問しました。岸田総理は、原田稔会長や池田氏の遺族らと面会もしました。

※岸田文雄首相が池田大作氏の弔問 創価学会施設を訪問(日本経済新聞、2023年11月19日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA192GX0Z11C23A1000000/

 相当な強行軍を行ってでも、現役の総理大臣が、池田・創価学会名誉会長の弔問に駆けつけたという事実は、重く残ります。

 創価学会は宗教団体であり、公明党との関係は「政教分離」によって隔てられているとはいえ、それは「建前」であり、学会員たちは、義理固く、自民党を支える女房役としての公明党を支え、選挙を通じて、自民党・岸田総理総裁に対し、「香典返し」していくことになるのではないでしょうか。(IWJ)

■<IWJ書店>東京経済大学・早尾貴紀教授の直筆サイン入り『パレスチナ/イスラエル論』(有志舎)を新入荷、会員限定で販売中です! 10冊の数量限定ですので、お早めにお買い求めください! また、早尾教授らが翻訳した、イラン・パペ著『イスラエルの民族浄化』は、1948年のイスラエル建国時に、パレスチナ人を大量殺戮し、脅迫し、追放し、広大な土地を奪い取った「ナクバ(大厄災)」と呼ばれる民族浄化の事実を初めて実証的に明らかにした重要な書籍です。今もイスラエルは、ガザやヨルダン川西岸で、その民族浄化の続きを実行中! この『イスラエルの民族浄化』にも、早尾教授のサインを入れていただくべく準備中です!

 岩上安身は11月13日、録画収録で東京経済大学の早尾貴紀教授にインタビューを行いました。

 早尾教授には、ご著書『パレスチナ/イスラエル論』(有志舎、2020年3月)にサインを入れていただきました。IWJ書店にて、会員限定で販売中です。10冊と数に限りがありますので、ぜひお早めにお求めください。

※【早尾貴紀さんサイン入り】パレスチナ/イスラエル論
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=474

 また、早尾教授が田浪亜央江氏と共訳した、イラン・パペ著『イスラエルの民族浄化』(法政大学出版局、2017年)にも、早尾教授のサインを入れていただくべく準備中です!

 イスラエル人の歴史家であるイラン・パペ氏は同書で、イギリスやイスラエルの軍事・外交文書や政治家の日記、パレスチナ人の証言など、多彩な資料を活用して、イスラエル建国当時の1940年代後半、パレスチナ全土でどのように住民は殺され、郷土を追われたのか、なぜ世界はそれを黙認したのか、といった、シオニストによる民族浄化計画の組織的犯罪の真相を解明しました。

 イスラエルは、この「ナクバ(大厄災)」と呼ばれる民族浄化を、今もガザやヨルダン川西岸で続けており、私たちを含む全人類は、この殺戮の続きをリアルタイムで目撃させられているわけです。目撃者には、目撃者なりの責任が伴います。見た以上、なかったことにはできませんし、ましてや殺人と土地の略奪を犯し続けているイスラエルを支持することも、支援することもあり得ません。

 早尾教授のサイン入り『イスラエルの民族浄化』は、準備ができ次第、改めてお知らせいたします。

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20231123

IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、尾内達也)

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