日刊IWJガイド・非会員版「パレスチナ問題の二国家解決を望まないネタニヤフ首相は、ハマスと暗黙の政治同盟を結び、パレスチナ自治政府の弱体化を目論んでいる!」2023.11.6日号~No.4063号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~パレスチナ問題の二国家解決を望んでいないネタニヤフ首相は、パレスチナの国家ビジョンを打ち砕き、パレスチナ自治政府を弱体化させるために、カタールやイランからハマスへの資金提供(現金持ち込み)を黙認し、ハマスの軍事力と政治力の増大に手を貸してきた! イスラエル紙『ハアレツ』への寄稿でイスラエルの歴史研究者アダム・ラズ氏が指摘!「ネタニヤフ首相とハマスは、共通の敵であるパレスチナ自治政府に対して暗黙の政治同盟を結んでいる」!!

■11月です! IWJの第14期も4ヶ月目に入ります! ありがとうございます! 10月のご寄付・カンパの額が確定しました! 10月は252件のご寄付・カンパをいただき、434万6000円でした! ありがとうございます! これで8月、9月、10月と皆さまのご支援により、3ヶ月連続で活動費用の月間目標額400万円を上回りました! しかし、累積した赤字の返済と、金融機関からの借入の返済のためには、毎月613万円が必要です! どうか引き続き、IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!

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■【中継番組表】

■<本日正午に号外を出します!>「10月7日に起きた『ハマスの奇襲攻撃』の真実とは!? イスラエル公営ラジオで、生存者のイスラエル人女性が『イスラエル軍が自国の市民を射殺した』と語る!!」

■10月7日の奇襲攻撃とはなんだったのか? 早稲田大学大学院文学研究科・岡真理教授は「ハマスがキブツを、音楽祭を襲撃して、民間人を惨殺したというふうに、バーッと報道される」のに対して、「ハマスが狙ったのは、ガザ周辺の12カ所のイスラエル軍の基地」であることは報道されない、と批判! シーモア・ハーシュ氏は、音楽祭とキブツの襲撃はハマス以外の組織やガザ市民も参加し、ハマスによる制御を失って、虐殺を引き起こした可能性があると示唆!

■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! ウクライナの首都キエフの未就学児の使う言語は、ロシア語が多数派!】ウクライナ国内のNGOが調査、ウクライナ語を「積極的に話す」子どもはわずか15%! まったく話せない子どもは20%! 残りは混ぜて話す!(『RT』、2023年10月14日)

■【第2弾! イスラエルによるガザへの「報復」で「10倍返し」に近づきつつある一方的なパレスチナ人殺戮!】ブリンケン米国務長官がイスラエルを再訪し、人道的休戦を求めてもネタニヤフ首相は一蹴! イスラエルによるパレスチナ人虐殺は、「ユダヤ人によるナチズム」!(『時事通信』、2023年11月4日)

■<IWJ取材報告 1>体内にたまりやすく分解されにくいPFASは「体内の時限爆弾」! 東京のPFAS汚染問題を追及するジャーナリスト諸永裕司氏が「2024年がPFAS汚染問題の『分かれ道』になる」と指摘!~10.29 NO! PFAS 健康と未来のための国分寺市民集会

■<IWJ取材報告 2>10月の訪露を受け維新を離党した鈴木宗男議員「『ロシアが負けることはない』というのは、大地塾でもいろいろな講演でも言っている。(発言が理由での処分は)難癖つけるような話」~10.25「鈴木訪ロ」「中東ガザ情勢」東京大地塾

■ロシア弱体化と孤立化は米国の大誤算! 米国の覇権は外部要因ではなく『自壊』によって崩壊する!~10月発行の『岩上安身のIWJ特報!』は、8月20日収録「岩上安身による安全保障と国際関係論の専門家・桃山学院大学法学部・松村昌廣教授インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました! ぜひ『まぐまぐ』からご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員にご登録を!!
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■はじめに~パレスチナ問題の二国家解決を望んでいないネタニヤフ首相は、パレスチナの国家ビジョンを打ち砕き、パレスチナ自治政府を弱体化させるために、カタールからハマスへの資金提供(現金持ち込み)を黙認し、ハマスの軍事力と政治力の増大に手を貸してきた! イスラエル紙『ハアレツ』への寄稿でイスラエルの歴史研究者アダム・ラズ氏が指摘!「ネタニヤフ首相とハマスは、共通の敵であるパレスチナ自治政府に対して暗黙の政治同盟を結んでいる」!!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 イスラエルとハマスの「共生関係」について、11月3日のこの日刊IWJガイドで、2001年にパレスチナ自治政府のヤーセル・アラファト大統領(当時)が、イタリアの2つのメディアのインタビューに「ハマスはイスラエルの支援を受けて設立された」と語っていたことをお伝えしました。

※【第2弾! スクープ! 2001年、パレスチナ自治政府のアラファト大統領(当時)がイタリアの2つのメディアに「ハマスはイスラエルの支援を受けて設立された」と明言していた!】アラファト氏はラビン首相がエジプトのムバラク大統領(いずれも当時)の前で認めたとの証言も!(『EIR』、2001年12月21日)(日刊IWJガイド、2023年11月3日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20231103#idx-7
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52907#idx-7

 このイスラエルとハマスの関係について、10月20日付けイスラエル紙『ハアレツ』が、「ネタニヤフとハマスの同盟の略史」と題して、「14年間、ネタニヤフ首相の政策は、ハマスの政権維持だった。2023年10月7日のポグロム(帝政ロシアで行われたユダヤ人虐殺。今回のハマスによる奇襲攻撃を比喩)は、イスラエル首相が自らの権力を維持するのに役立っている」というオピニオン記事を掲載しました。

※Opinion A Brief History of the Netanyahu-Hamas Alliance(Haaretz、2023年10月20日)
https://www.haaretz.com/israel-news/2023-10-20/ty-article-opinion/.premium/a-brief-history-of-the-netanyahu-hamas-alliance/0000018b-47d9-d242-abef-57ff1be90000?v=1699149609914

 この記事の執筆者である、歴史研究者のアダム・ラズ氏は、「ハマスは、ネタニヤフの協力によって、(カタールやイランからの)資金提供を受けている」と述べ、ネタニヤフ首相が「ハマスの軍事力と政治力の増大に、さまざまな形で手を貸してきた」ことによって、「ネタニヤフがハマスを、資源の少ないテロ組織から半国家体に変えた」と指摘しています。

 その具体例として、ラズ氏は、次のように述べています。

 「カタール特使が、ガザを好きなように行き来して、現金を輸送するのを許した。パレスチナ人の捕虜を釈放した。幅広い物資、特に建設資材などが、その多くが民間インフラの建設ではなく、テロに利用されるのを承知の上で、ガザに輸入されることを許可した。また、ガザのパレスチナ人労働者の、イスラエルでの就労許可を増加させた。

 これらはすべて、原理主義テロリズムの勃興と、ネタニヤフ政権の維持との間に、共生関係を生み出した。

 注意すべきは、ネタニヤフ首相が、ハマスの犠牲者でもある、貧しく抑圧されたガザの人々の幸福を考えて、資金(その一部は、前述のように、インフラ建設には使われず、むしろ軍事武装に使われた)の(カタールからハマスへの)移転を許可したと考えるのは間違いだ。

 彼の目的は、アッバス(パレスチナ自治政府のアッバス大統領)を痛めつけ、イスラエルの土地が(イスラエルとパレスチナの)2つの国家に分割されるのを防ぐことだった。

 カタールやイランからのこうした資金がなければ、ハマスには恐怖政治を維持する資金がなかっただろうし、その政権は今より自制的であっただろうということを覚えておくことは、重要である」。

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 晴れ間の多い11月になりました。秋が足早に深まりつつあります。

 ウクライナと中東と、世界同時多発戦争の様相を帯びてきました。晴れていても、日の光が不穏に感じられてきます。

 来週の8日には立冬を迎えます。そして、2023年もあと2ヶ月というあわただしさです。

 正念場を迎えているIWJの第14期も、4ヶ月目に入ります。

 私、岩上安身の訴えにお応えいただき、今期第14期が始まった8月、9月、10月は、3ヶ月連続でご寄付・カンパは、月間目標額を上回りました!

 前期第13期は、目標額に到達した月が1回しかなく、平均して半分程度だったため、大変大きな赤字を出してしまいました。私、岩上安身が自身の私財の中から、緊急でつなぎ融資を出し、その額2200万円となってしまいました。

 今期は、その轍を踏まないように、ぜひ、皆さまのご寄付・カンパが、毎月の月刊目標額400万円に届きますように、よろしくお願いいたします!

 月間目標額400万円を超えた分は、これまでに累積した債務約5000万の返済に回したいと存じます!

 債務が少しずつでも減っていけば、IWJが経営破綻せず、存続する道が見えてきます! ご寄付いただいた方には、心から感謝いたします! 皆さま、本当にありがとうございます!

 10月のご寄付・カンパ額が確定しました! 10月は252件のご寄付・カンパをいただき、434万6000円でした!ご寄付・カンパは、月間目標金額400万円の109%となりました。ありがとうございます!

 これまでの前期1年間の累積の赤字2200万円(見方を変えると、個人岩上安身からの、会社IWJへの貸し付け)に加え、第14期スタートにあたっての銀行からの新たな借り入れ2500万円を考えると、まだまだ約5000万円近い累積の債務を返済できてはおらず、危機を切り抜けたなどとはとても言えません。

 第13期の2200万円を超える赤字は、IWJ創業以来初めての危機です。これは私、岩上安身1人の力で乗り越えることは困難です。

 今期、第14期からは、支出を徹底的に削り、赤字を出さないだけではなく、黒字分を累積した赤字への返済にあてていきたいと真剣に取り組んでいる最中です。今年は、私からの借り入れ2200万円を返済しきろうとすると、2200万円÷12ヶ月=183.3万円となり、この183.3万円の返済額と、直接の運営のための月間目標額の400万円とを合計すると、毎月583.3万円が必要になります。

 他方、金融機関からの借り入れ2500万円の毎月の返済額は約30万円ずつ7年間にわたることが決まっており、決して少額ではなく、毎月の返済負担は重いものとなります!

 前述の通り、毎月、583.3万円が必要であり、それに毎月30万円の銀行への返済額を合計すると、約613万円が毎月、必ず必要となります。

 そういうわけですので、月額400万円の目標額に到達して、ようやく、その月の活動費の収支がトントンということであり、累積した赤字を返済してゆくことは、それだけでは足りないということになります。特に金融機関への返済は待ったなしです!

 どうか、613万円近くにまで達するよう、皆さまの応援、ご支援をよろしくお願いします。

 皆さま、どうぞ今こそ、IWJの救済のために、ご支援をよろしくお願いします!

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします!

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 ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、無料で日刊IWJガイド非会員版を読み、ハイライト動画を御覧になっている無料サポーターの皆さまにおかれましては、有料の一般会員登録をぜひともお願いいたします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
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※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
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 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

 どうぞ、皆さま、IWJを知人・ご友人、地域の皆さまへIWJの存在をお知らせいただき、米国に忖度し、隷従を深める日本政府、大手主要メディアの、連日の「情報操作」の積み重ねの恐ろしさと、権力に忖度しないで真実をお伝えする独立メディアの意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 今後とも、ご支援をよろしくお願い申し上げます。

 岩上安身

■IWJは、市民の皆さまお一人お一人の会費とご寄付・カンパで運営しています。10月のご寄付者様のご芳名を、感謝を込めて順次掲載させていただきます! IWJの経済危機に手を差し伸べてくださった皆さま、誠にありがとうございます!

 10月は31日間で、252件、434万6000円のご寄付・カンパをいただきました。ご寄付をくださった皆さま、本当にありがとうございます。

 ここに感謝のしるしとして、掲載の許可をいただいた方91名様につきましては、順に、お名前を掲載させていただきます。また、弊社ホームページにも掲載させていただくと同時に、X(旧ツイッター)、フェイスブック等のSNSにて告知させていただきます。

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小松 輝久 様
武川貴美子 様
E.S. 様
吉森弘子 様
徳山匡 様
Y.S. 様
桑野和可 様
K.O. 様
塩川 晃平 様
T.I. 様
勝山ヒロ子 様
Y.K. 様
兼子隆 様
徳永彰宏 様
森田文弥 様
T.I. 様
栗岡 様
友松利英子 様
藤本ひさ子 様
T.S. 様

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 皆さま、生活物資全般のインフレ情勢下、誠にありがとうございました。

 いただいたご寄付は、大切に、また最大限有効に活用させていただきます。

 今後とも、ご支援をよろしくお願い申し上げます。

 岩上安身


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◆中継番組表◆

**2023.11.6 Mon.**

調整中

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◆中継番組表◆

**2023.11.7 Tue.**

調整中

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

体内にたまりやすく分解されにくいPFASは「体内の時限爆弾」! 東京のPFAS汚染問題を追及するジャーナリスト諸永裕司氏が「2024年がPFAS汚染問題の『分かれ道』になる」と指摘!~10.29 NO! PFAS 健康と未来のための国分寺市民集会
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519387

【IWJ号外】スクープ!! 2010年にイスラエルの戦争犯罪の疑いを国際刑事裁判所(ICC)に告発する国連の『ゴールストーン』報告書に関する国連決議を米国が妨害していた!!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519566

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■<本日正午に号外を出します!>「10月7日に起きた『ハマスの奇襲攻撃』の真実とは!? イスラエル公営ラジオで、生存者のイスラエル人女性が『イスラエル軍が自国の市民を射殺した』と語る!!」

 本日正午に、表記の号外を出します。

 IWJは、今、イスラエルが行なっている、ガザ地区への苛烈な攻撃は、「自衛戦争」をはるかに超え、「ハマスの殲滅作戦」を口実とした、パレスチナ人のガザ地区永久追放を目的としたものであることを繰り返しお伝えしてきました。

 パレスチナ人のガザ地区永久追放は、先住民の権利を踏み躙る国際法違反の入植問題、ガザ沖の天ガス田の権益問題、スエズ運河に代わるベングリオン運河の権益問題の3つを一気に解決するという、イスラエルにとって「一石三鳥」の作戦であることも指摘しました。

※はじめに~イスラエル情報省がガザ地区の「民族浄化」計画をまとめた「永久追放文書」が漏洩、暴露された!! しかもイスラエルの狙いは、民族問題の「最終解決」だけではなく、ガザ地区沖で発見された「ガザ・マリン」ガス田の権益を独占するという実利もある「一石二鳥」作戦!
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20231103#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52907#idx-1

※【第1弾! 仰天! イスラエルのベングリオン運河計画! イスラエルの「自衛戦争」の目的は、ベングリオン運河の開通!?】(『トゥーキー』、2023年10月25日)(日刊IWJガイド、2023年11月4日号)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20231104#idx-6
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52909#idx-6

 しかし、イスラエルが苛烈なガザ攻撃の根拠としている「10月7日に起きた、大量の民間人を含む残忍なハマスの奇襲攻撃」の実態について言及した記事は多くはありません。

 すでにIWJサイトでお伝えした通り、岡真理教授は、260人以上の犠牲者を出した音楽祭の襲撃事件を生き延びたヤスミン・ポラトさんの証言をもとに、ハマスが人質を取る計画をしていたのは事実であり、それは戦争犯罪だが、イスラエル軍が自国民である人質を殺害した可能性があることを指摘してます。

※「『地上戦が起きたら』じゃない!『暴力の連鎖』でも『憎しみの連鎖』でもない!今起きてることが既に(イスラエルによる)ジェノサイドだ」~10.20「緊急学習会 ガザとはなにか」―登壇:岡真理 早稲田大学文学学術院教授 2023.10.20
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519239

 ヤスミン・ポラトさんの証言は、10月16日付『エレクトロニック・インティファーダ』で掲載されている「イスラエル軍が自国の市民を射殺、キブツの生存者が語る」という記事で紹介されています。また、YouTubeでポラトさんのインタビューを見ることもできます。

 ポラトさんのインタビューはイスラエルの国営ラジオで行われ、ポラトさんは「疑う余地なく」イスラエル軍が、人質となっていたイスラエル市民を殺害したと証言しています。ポラトさんのパートナーもイスラエル軍の攻撃によって殺害された、とポラトさんは述べています。

 ポラトさんには偽証する動機はなく、その話は具体的で、説得力があります。ポラトさんの証言が事実であれば、「音楽祭に集まっていた無辜の市民を大量に殺害したハマスは悪の権化」であり殲滅しなければならないという、イスラエルの「錦の御旗」は破れます。

 ポラトさんの証言以外の証言や、事実が出てこない限り、事実確認は困難ですが、大変重要な証言であることから、今回、IWJは、ポラトさんの証言を紹介した『エレクトロニック・インティファーダ』の記事全文と、ポラトさんのインタビューの書き起こし全文の仮訳をしました。詳しくは、どうぞ号外でお読みください。

※Israeli forces shot their own civilians, kibbutz survivor says(The Electronic Intifada)
https://electronicintifada.net/content/israeli-forces-shot-their-own-civilians-kibbutz-survivor-says/38861

■10月7日の奇襲攻撃とはなんだったのか? 早稲田大学大学院文学研究科・岡真理教授は「ハマスがキブツを、音楽祭を襲撃して、民間人を惨殺したというふうに、バーッと報道される」のに対して、「ハマスが狙ったのは、ガザ周辺の12カ所のイスラエル軍の基地」であることは報道されない、と批判! シーモア・ハーシュ氏は、音楽祭とキブツの襲撃はハマス以外の組織やガザ市民も参加し、ハマスによる制御を失って、虐殺を引き起こした可能性があると示唆!

 早稲田大学大学院文学研究科の岡真理教授は、10月20日に京都大学吉田南キャンパスで開催された「緊急学習会 ガザとは何か」で、ハマスとイスラエルの戦争の実態について、「現在起きていることは『ジェノサイド』に他ならない」、と訴えました。

※「『地上戦が起きたら』じゃない!『暴力の連鎖』でも『憎しみの連鎖』でもない!今起きてることが既に(イスラエルによる)ジェノサイドだ」~10.20「緊急学習会 ガザとはなにか」―登壇:岡真理 早稲田大学文学学術院教授 2023.10.20
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519239

 岡教授は、日本のメディアはハマスを「テロ組織」としか報道しないが、ハマスとは「占領されている祖国の開放を目指す民族解放の運動組織」であり、「ガザは国際法的に(不当・違法に)イスラエルに占領されていて、その(不当な)占領下の人々が占領しているイスラエル軍に対する抵抗として行った国際法上、認められている正当な抵抗権の行使」という側面があると述べました。

 岡教授は「10月7日のハマスによる奇襲攻撃」は、パレスチナの情報サイトによれば「ハマース主導の戦闘員たち」というべきであり、イスラミック・ジェハード」、「PFLP」、「DFLP」も参加していたと述べています。こうしたパレスチナ解放の民族組織が支持する「解放のための作戦」という性格があったと、岡教授は訴えました。

 岡教授は、音楽祭の生き残りのイスラエル女性による証言を紹介しました。

 「日本の報道では、ガザからイスラエル側に侵入して、そしてキブツの民間人を残忍に殺害したと。そうではなくて、ガザ周辺のイスラエル軍の拠点12カ所、これを占拠してるんです。キブツも襲撃しています。これは国際法違反です。戦争犯罪になります。もともとの作戦として、そのキブツの人なども、ガザに連れ帰って拘束するという、それは作戦としてあったから、民間人を巻き込むというのは、これは戦争犯罪です。

 だから作戦としてそれ(民間人を巻き込む)を行っているというのは、戦争犯罪に値するんだけれども、でも報道されているような(キブツ襲撃だけではなく)、まず(ハマスらが)狙ったのが、ガザ周辺の12カ所のイスラエル軍の基地であり、そこを短時間ではあれ、占拠しているんです。そしてその後、駆けつけた(イスラエルの)治安部隊と交戦して、もうすべて殺されている。だから、まさに『死人に口なし』なんですよね。

 それはまったく(日本の報道には)出てこなくて、キブツを、音楽祭を襲撃して、民間人を惨殺したというふうに、バーッと報道されるんだけど。『死人に口なし』だけど、生きてる人間には口がある。

 この方、ヤスミン・ポラトさんというイスラエル北部のキブツ在住の方で、この日はたまたま、ガザ近辺のキブツ郊外で行われていた野外音楽パーティーに行って、そこが襲撃されたので、キブツに逃げ込んで。

 彼女が証言している。その後、8人ぐらいいる、そのキブツの人たちのところに連れて行かれて。でも、『すごく(ハマス)戦闘員の人たちは人道的に自分たちを扱ってくれた』と証言してます。これは、イスラエルの国営放送、ラジオ放送のインタビューなんです」。

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■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! ウクライナの首都キエフの未就学児の使う言語は、ロシア語が多数派!】ウクライナ国内のNGOが調査、ウクライナ語を「積極的に話す」子どもはわずか15%! まったく話せない子どもは20%! 残りは混ぜて話す!(『RT』、2023年10月14日)

 10月14日付けロシア『RT』は、「キエフの未就学児のうち、ウクライナ語を『積極的に話す』のは、わずか15%」だと報じました。

 さらに「未就学児の20%はウクライナ語をまったく話せず、日常生活ではロシア語を使用していることが判明した」とのことです。

 これは、ウクライナ国内のNGO「スピリノモヴァ」が実施した調査で明らかになったもので、「残りの未就学児はロシア語とウクライナ語を混ぜて使っている」と、この『RT』の記事は報じています。

※Only 15% of Kiev preschoolers ‘actively speak’ Ukrainian ― NGO(RT、2023年10月14日)
https://www.rt.com/russia/584906-kiev-preschoolers-russian-language/

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■【第2弾! イスラエルによるガザへの「報復」で「10倍返し」に近づきつつある一方的なパレスチナ人殺戮!】ブリンケン米国務長官がイスラエルを再訪し、人道的休戦を求めてもネタニヤフ首相は一蹴! イスラエルによるパレスチナ人虐殺は、「ユダヤ人によるナチズム」!(『時事通信』、2023年11月4日)

 11月4日付け『時事通信』は、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの激しい攻撃で、「ガザの保健省によると、10月7日のハマスの奇襲にイスラエル側が反撃を開始して以降、ガザでの死者は9500人近くに達した。このうち、少なくとも3900人は子供という。イスラエル側では1400人以上が死亡した」と報じました。

 記事によると、4日、ガザ北部ジャバリヤで、国連が運営する学校が空爆を受け、「少なくとも15人が死亡、70人が負傷した」とのこと。学校には多くの避難者が身を寄せていたということです。

 また、この『時事通信』の記事は、3日にはガザ市最大規模のシファ病院付近で救急車の車列が空爆に遭い、「15人が死亡、60人が負傷した」と報じました。「イスラエル軍は、ハマスが救急車で戦闘員や武器を搬送していたことを示す情報があったと主張している」とのことです。

※イスラエル、連日の学校攻撃 犠牲拡大、ガザ死者9500人に(時事ドットコム、2023年11月4日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023110400358&g=int

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■<IWJ取材報告 1>体内にたまりやすく分解されにくいPFASは「体内の時限爆弾」! 東京のPFAS汚染問題を追及するジャーナリスト諸永裕司氏が「2024年がPFAS汚染問題の『分かれ道』になる」と指摘!~10.29 NO! PFAS 健康と未来のための国分寺市民集会

 10月29日午後6時30分より、東京都国分寺市のcocobunjiプラザ リオンホールにて、「NO!PFAS 健康と未来のための国分寺市民集会」が開催されました。集会では、ジャーナリストの諸永裕司氏の講演「PFAS・人体汚染と汚染源」、当事者からの証言「PFAS汚染と私たち」、近隣地域でPFAS問題にとりくむ市民からの活動報告などが行われました。

 基調講演「PFAS 体内汚染と汚染源」を行った、元朝日新聞記者でジャーナリストの諸永裕司氏は、東京の地下水のPFAS汚染問題を追及した著書『消された水汚染「永遠の化学物質」PFOS・PFOAの死角』を、2022年1月に刊行しています。

※『消された水汚染「永遠の化学物質」PFOS・PFOAの死角』(平凡社新書)
https://www.heibonsha.co.jp/book/b596105.html

 諸永氏は、PFASがもたらす健康への影響について、次のように説明しました。

諸永氏「体の中にたまりやすい。それから、なかなか分解されないので壊れない。そして、ずっと残ると。

 半減期というのは、この物質が体の中に入ったりした時に、半分になるまでの時間です。だから、3年たって半分になり、また3年たってその半分、4分の1になっていくというようなことになっています。

 で、ずっと中に残るので、『体内の時限爆弾』という呼び方をする方もいます。

 ただし、これによる健康影響は、水俣病とか、いわゆる『公害』と言われたものとは違って、『PFAS病』という症状が起こることはありません。どういう影響があるかというと、先ほども少し触れられていましたけれども、ここにあげた6つの症状(腎臓がん、精巣がん、甲状腺疾患、高コレステロール、潰瘍性大腸炎、妊娠高血圧症)というのが、一つあげられているものです。

 もう一つ、『全米医学アカデミー』という、アメリカの学術機関ですけれども、ここが出したものでも、腎臓がんと脂質代謝異常というものとの関連というのが、もう既に指摘をされています。

 それから、子どもでは、低体重で生まれたり、発達への影響などが確認されています。

 でも、いずれも、ビールを飲み過ぎて、肉を食べ過ぎたら、コレステロールが上がるように、他の要因でもなります。癌もそうです。なので、PFASとの因果関係というのは、なかなか証明されない。

 そもそもPFASという物質が、血液の中にどれぐらいあるのか、ということも調べられていませんし、その後の健康状態がどうなのかということも、業者は調べていませんから、関係性がわかる前に、その実態自体がわからないということで、この問題が長く表に出ないできたということになります」。

 諸永氏はPFAS問題の課題を、(1)水はきれいなのか、(2)健康への影響はないのか、(3)どうして汚染が起きたのか、の3つだと指摘し、実際の取り組みとして、血液検査、汚染源調査、土壌調査の重要性を説きました。その上で「2024年がPFAS汚染問題の『分かれ道』になる」と強調しました。

 全編動画と詳細なテキストについては、ぜひ以下の記事を御覧ください。

※体内にたまりやすく分解されにくいPFASは「体内の時限爆弾」! 東京のPFAS汚染問題を追及するジャーナリスト諸永裕司氏が「2024年がPFAS汚染問題の『分かれ道』になる」と指摘!~10.29 NO! PFAS 健康と未来のための国分寺市民集会
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519387

■<IWJ取材報告 2>10月の訪露を受け維新を離党した鈴木宗男議員「『ロシアが負けることはない』というのは、大地塾でもいろいろな講演でも言っている。(発言が理由での処分は)難癖つけるような話」~10.25「鈴木訪ロ」「中東ガザ情勢」東京大地塾

 10月25日午後3時30分頃より、東京都千代田区の参議院議員会館にて、参議院議員の鈴木宗男氏が主催する東京大地塾が開催され、作家で元外交官の佐藤優氏が登壇しました。

 鈴木議員は、10月はじめのロシアへの単独訪問、そして、その帰結としての日本維新の会からの離党について、以下のように説明しました。

鈴木氏「私は、(10月)1日から5日まで、モスクワに行ってまいりました。モスクワに行ったのはいいんですけれど、その評価の話じゃなくて、鈴木宗男の処分の話ばっかりで本当に面白くないですね。(中略)

 私の行った時期は、国会閉会中ですから、閉会中は、参議院の事務局・国際部に、『何月何日に行って、何月何日に帰ってくる』、この手続きをすればいいんです。それは、9月の29日にきちっといたしました。この29日に、ロシア側からビザが出たものですから、慌てて私は手続きをした、ということです。

 夕方、うちの秘書が維新の事務局に行ったら、もう事務所は閉まっていました。翌日が土曜日ですから、もちろん日曜日も開いていません。(中略)

 10月の2日、8時36分に、うちの秘書が届出を出したら、事務局は、『馬場代表、藤田幹事長に言っておきます。問題ありません』というのが、事務局の対応なんです。10月2日の8時36分ということは、モスクワ時間では夜中の2時36分です。

 事務局は、馬場、藤田両氏に、『鈴木宗男からこんなのが来ています』。問題があるならば、そこで協議すればいいんですよ。

 私はその日のモスクワ時間の11時から、グラジエフさんという、ヨーロッパ経済共同体(正しくは、ユーラシア経済共同体)のいわゆる代表閣僚クラス、プーチンさんの経済の面での指南役というか、アドバイザーというかですね、何かにつけ、プーチンさんと接触のある人です、その人と会うことになっていたから、十分時間はあるはずです。

 『もうやめろ』だとか『すぐ帰ってこい』だとか、その時は何も言わないでですね、その次の次の日ですよ。

 『黙って行ったのはけしからん』と言っているのは、どうも、私は、手続きは遅ればせながら、した。じゃあ、ダメならダメで、返事をすれば戻れる時間帯なんです、会談もしないで。それもしないで、難癖つけるような話ですね。

 もっとひどいのが、はじめは、『日程の届け出が遅れたから厳重処分だ』と言うんですよ。厳重処分はいいけれども、おかしいなと思いながらも、次に出てきたのが、『モスクワで言った発言が良くない』と言うんですね。

 私はこの大地塾でも言っているじゃないですか。『ロシアが負けることはない』ということを。『ロシアは勝つんだ』ということを、皆さん、私の発言を聞いているという人、手をあげてください。何回も私は、(会場の挙手状況を確認し)全員そうですね。私は言っているわけだから、私は色々な講演でも言っています。テレビでも雑誌でも言っています」。

 ここで、佐藤氏が鈴木氏の話を補足して、鈴木氏の「ロシアが負けることはない」、「ロシアは勝つんだ」という発言の意味を、次のように解説しました。

佐藤氏「鈴木さんは『ロシアを応援すべき』だとか、『ロシアを勝たせるべき』だとか、一言も言ってないから。

 要するに、『ロシアはウクライナに屈することはない。ウクライナが勝てない』と(言った)。

 これを少し補足すると、ロシアが勝つかどうかというのはわからない。どうしてかと言うと、だって、ロシアは『勝敗ライン』を明らかにしてないから。

 ウクライナは『勝敗ライン』を明らかにしている。要するに、東部だけじゃなくて、クリミアからもロシアを追い出して、1991年12月の国境を回復する。

 これはできないということは、鈴木先生もそう考えているし、私もそう考えているし、イーロン・マスクさんもそう考えているし、キッシンジャーさんも考えている。

 もし、これでウクライナが全領土回復できるということを考えている人がいるとしたら、真面目な分析家じゃないよ。当たり前の話だからです。

 しかも、あくまでも、繰り返すけども、『認識』だからね。そうするべきだという話じゃないから」。

 また、佐藤氏は、ウクライナ及びイスラエル・パレスチナ情勢について、自身の分析と見解について、語りました。

 全編動画と詳細なテキストは、ぜひ以下の記事を御覧ください。

※10月の訪露を受け維新を離党した鈴木宗男議員「『ロシアが負けることはない』というのは、大地塾でもいろいろな講演でも言っている。(発言が理由での処分は)難癖つけるような話」~10.25「鈴木訪ロ」「中東ガザ情勢」東京大地塾
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519321

■ロシア弱体化と孤立化は米国の大誤算! 米国の覇権は外部要因ではなく『自壊』によって崩壊する!~10月発行の『岩上安身のIWJ特報!』は、8月20日収録「岩上安身による安全保障と国際関係論の専門家・桃山学院大学法学部・松村昌廣教授インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました! ぜひ『まぐまぐ』からご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員にご登録を!!

 IWJではメルマガサイト「まぐまぐ」で、「岩上安身によるインタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて『岩上安身のIWJ特報!』として、毎月発行しています。

 10月発行分の『岩上安身のIWJ特報!』は、8月20日に収録した、「岩上安身による安全保障と国際関係論の専門家・桃山学院大学法学部・松村昌廣教授インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました。

 以下、10月発行の『岩上安身のIWJ特報!』の目次です。IWJ会員ではない方も、ぜひご購読ください。

(第620号の目次)
◆2023年の夏、静かなる膠着。勝負はすでについた!? ウクライナの「反転攻勢」は敗北、「ロシアには勝てない」という現実に今、西側諸国は出会っている!
◆西側は「負けている」と言わず、ロシアも「勝っている」と言わないのは双方に好都合だから! 米国は「長引けば欧州と日本の力を削げる」と打算的に思考!?
◆ウクライナ「反転攻勢」の現実! 西側はローマ軍のように1列で攻め進むが、ロシアはモンゴル式。敵に防衛をわざと破らせ、中に囲い込んでボコボコに!

(第621号の目次)
◆ウクライナ紛争は衰退する米国の軍事力を補う複合手法の典型。しかし、米国が目論んだ「ロシア弱体化・孤立化」はいまだに成功せず!
◆「リベラル金融寡頭制」になった米国の覇権。その崩壊は外部要因より内部の「自壊」という形になり、崩壊後には多極化が出現する!

(第622号の目次)
◆実は軍事費を縮小している米国! 東欧系・ユダヤ系ネオコンに深く食い込まれているバイデン政権は、国家理性の点からみると「えらく迷走している」
◆一度もレジーム・チェンジを経験していない大国アメリカ。「米国例外主義」を掲げて行き着く「開かれた社会」とは? それは「独裁」しかないのでは!?

(第623号の目次)
◆グローバリズムは、ある種の変形した宗教。寡頭制の米国では社会と国家が逆転、民間の利害関係で統治機構が乗っ取られた形になっている!
◆マスメディアは元々、戦争のプロパガンダ機関。今は戦時か準戦時体制なのでマスコミの大本営発表にも驚かないが「そこの認識がない人は混乱するでしょうね」
◆ウクライナは西と東が人種的、文化的にグラデーションの地域。そこに周囲の国が手を突っ込んで戦場にして、事態をややこしくしている!

 『岩上安身のIWJ特報!』は、まぐまぐ大賞2022のジャーナリズム部門で1位になりました!

 まぐまぐ大賞2022は、2022年にもっとも輝いたメルマガを読者投票とまぐまぐ審査で選出するものです。

 『岩上安身のIWJ特報!』は、2021年の「まぐまぐ大賞2021」のジャーナリズム部門でも第2位に選ばれており、昨年ついに1位を獲得しました。

※まぐまぐ大賞2022部門別賞
https://www.mag2.com/events/mag2year/2022/list.html?cid=journalism&aid=77

※「岩上安身のIWJ特報!」ご購読はこちらから(月額税込880円、初月無料)
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 岩上安身による桃山学院大学法学部教授・松村昌廣氏インタビューの動画は、以下のURLから御覧ください。

※ロシア弱体化と孤立化は米国の大誤算!「米国の覇権は外部要因ではなく『自壊』によって崩壊する!」~岩上安身によるインタビュー第1130回 ゲスト 桃山学院大学法学部教授・松村昌廣氏 2023.8.20
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/518062

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

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IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、浜本信貴)

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