日刊IWJガイド・非会員版「致死性合成麻薬フェンタニルの恐怖!(第2回)フェンタニル危機の責任をめぐる米中の舌戦は、新型コロナの起源をめぐる米中の対立と瓜二つ!」2023.8.16号~No.3989号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~【IWJ検証レポート】致死性合成麻薬フェンタニルの恐怖!(第2回)フェンタニル危機の責任の所在をめぐる米中の舌戦は、新型コロナの起源をめぐる米中の対立と瓜二つの様相! 新たな米中戦争の火種へ! 米中「代理戦争」の駒とされる日本でも、大麻の次にフェンタニルが流行り、危機に瀕する!?

■8月1日からIWJの新しい第14期がスタートしました! 第13期はたくさんの方から温かいご支援をいただきました! 心より感謝申し上げます! 第13期は、暫定の収支ではありますが、2200万円を超える赤字となった見込みです! 正確な収支は、後日集計後にご報告いたします。第14期も、IWJへの会員登録と、ご寄付・カンパでIWJをご支援ください! 今期こそは赤字転落となりませんようにと祈る気持ちでのリスタートです!!

■【中継番組表】

■<号外を出しました!>バイデンの汚職がウクライナの破滅を招いた! 『グレイゾーン』が、元ウクライナ政府高官の独占インタビュー!(その2)2014年マイダン・クーデターの時、米国は裏で全面的に関与!!

■【本日のニュースの連撃! 3連弾!】

■【第1弾! ドイツAfD議員が「対露制裁をやめてロシア産ガスを輸入すべき」と提言!】寝呆けていたドイツがついに国益に目覚めたと思ったら、極右政党の進言! 保守中道左派政党はなぜ眠り込んでいるのか!?「ドイツのための選択肢(AfD)」の連邦議会議員や州議会議員らが、対露制裁がドイツ経済を破壊していると指摘し、制裁廃止を要求!(『AfD連邦議会』、2023年8月10日)

■【第2弾! シーモア・ハーシュ氏が新記事で、ドイツのショルツ首相がノルドストリーム・パイプライン破壊を事前に知っていた可能性がある、と指摘!】シーモア・ハーシュ氏が新記事で「ショルツ氏は、昨年9月にノルドストリーム・パイプラインを破壊してドイツ経済を破壊するというバイデン大統領の決定について、いつ、何を知っていたのかについて沈黙を守っている」と述べ、「ロシアからのガスの輸入停止が、世界第4位だったドイツ経済の減速につながり、ドイツ国内の不満が大きくなった」と指摘! ドイツは米国に怒って当然!! 日本と同じく敗戦国だから何をされても抵抗できないというのは間違っている!(『サブスタック シーモア・ハーシュ』、2023年8月11日)

■【第3弾! 緊急ニュース! SNSによる検閲! YouTubeがスコット・リッター氏のチャンネルを削除!】YouTubeがロシアの重要な声を届けていたスコット・リッター氏のチャンネルを削除! さらにジェフ・ノーマン氏による、スコット・リッター氏へのインタビューチャンネル「アスク・ザ・インスペクター」も削除!! リッター氏は『ランブル』というプラットフォームに『スコット・リッター・ショー』を移して再開!

■<IWJ取材報告 1>「8月15日は、戦没者を追悼し、平和を祈念する日。台風の影響により、参列がかなわないご遺族の思いもあわせて追悼式を挙行していきたい」と加藤厚労大臣~8.15 加藤勝信 厚生労働大臣 定例会見

■<IWJ取材報告 2>石丸志門副代表「ヒアリングは、再発防止という点では、前向きにとらえられるところはあったが、救済については進展しなかった」~8.14 ジャニーズ性加害問題当事者の会「再発防止特別チームの調査協力後の報告会見」
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■はじめに~【IWJ検証レポート】致死性合成麻薬フェンタニルの恐怖!(第2回)フェンタニル危機の責任の所在をめぐる米中の舌戦は、新型コロナの起源をめぐる米中の対立と瓜二つの様相! 新たな米中戦争の火種へ! 米中「代理戦争」の駒とされる日本でも、大麻の次にフェンタニルが流行り、危機に瀕する!?

 おはようございます。IWJ編集部です。

 第1回でお伝えしたように、フェンタニルの米国内への流入ルートとして語られているのが、「メキシコの最も危険な麻薬カルテルが、中国の化学会社からフェンタニルの原料を暗号通貨決済で購入して、メキシコから国境を越えて米国内へフェンタニルを持ち込んでいる」というものです。

 このメキシコの麻薬カルテルは、シナロアやハリスコ・カルテルで、これらの組織犯罪が、中国の化学メーカーからフェンタニルの原料の化学物質を購入して、完成品に加工して、米国内に密輸していると言われています。

 ここには、「国境を越えて違法薬物を運んでくる違法移民のメキシコ人」と、「米国を滅ぼす化学工業力をもつ中国」という、フェンタニルの流通と生産に関わる2つの「ナラティブ(物語)」があります。

※はじめに~【IWJ検証レポート】致死性合成麻薬フェンタニルの恐怖! 米国はフェンタニルなどの致死性合成麻薬で滅びつつある!? フェンタニルの強度はヘロインの最大50倍、モルヒネの100倍!!(第1回)(日刊IWJガイド、2023年8月15日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230815#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52642#idx-1

 フェンタニルと中国との関わりについて、米国内では、どのように語られているでしょうか。

 典型的な「ナラティブ」は、共和党の大統領候補の一人、ニッキー・ヘイリー元国連大使が、6月27日に、アメリカン・エンタープライズ・インスティテュートで行った講演の中に見られます。

 「毎年何万人ものアメリカ人の命を奪っているフェンタニル危機の背後にも、中国が存在します。

 メキシコの麻薬カルテルがフェンタニルに加工するときの原料となる化学物質のほぼすべてを、中国企業が製造しています。中国はこの点で、無実を主張することはできません。

 こうした化学物質をカルテルの手に渡すことで、自分が何をしているのか、中国は正確に知っているのです。

 制裁を試みましたが、効果なし…圧力を強めなければなりません。

 私は(当選したら)大統領として、中国がフェンタニルの流入を止めるまで、恒久的な正常貿易関係を破棄するよう議会に働きかけるつもりです。

 もし中国が正常な貿易を再開したいと望むなら、中国はアメリカ人を殺すのをやめることです」。

※Remarks and a Conversation with Amb. Nikki Haley on the Future of US-China Policy(18:31から19:20、アメリカン・エンタープライズ・インスティテュート、2023年6月27日)
https://www.youtube.com/live/FeJKBRP_xE8

 メキシコの麻薬カルテルが、フェンタニルに加工するときの原料となる化学物質のほぼすべてを中国企業が製造しているとし、中国を殺人者と呼び、大統領になったときには、中国との貿易を停止するとまで、言い切っています。

 米国において、現在、フェンタニル危機が、とりわけ共和党において、大統領選の一大集票のためのトピックになっているのです。

 また、サウスカロライナ州上院議員で、共和党大統領候補のティム・スコット議員は、4月25日に、「フェンタニル撃退法(FEND Off Fentanyl Act)」を上院の銀行・住宅・都市問題委員会に提出しています。

※S.1271―FEND Off Fentanyl Act(CONGRESS.GOV、2023年8月15日閲覧)
https://www.congress.gov/bill/118th-congress/senate-bill/1271/text

 この法案の目的は、「カルテルを含む国際組織犯罪による不正フェンタニルおよびその原料化学物質の取引に関して制裁を課すこと、およびその他の目的」となっており、29人の民主党議員も賛同しています。

 この法案は、6月22日に、上院の銀行・住宅・都市問題委員会で議論されたところですが、この法案の認識に、フェンタニルと中国の関係に関する米国の認識が非常に明確に表れています。

 この法案の第2節「議会の認識」の箇所は、次のように切迫した文章となっています。

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■8月1日からIWJの新しい第14期がスタートしました! 第13期はたくさんの方から温かいご支援をいただきました! 心より感謝申し上げます! 第13期は、暫定の収支ではありますが、2200万円を超える赤字となった見込みです! 正確な収支は、後日集計後にご報告いたします。第14期も、IWJへの会員登録と、ご寄付・カンパでIWJをご支援ください! 今期こそは赤字転落となりませんようにと祈る気持ちでのリスタートです!!

 IWJは8月1日より、新たな第14期のスタートを切りました。

 第13期は、たくさんの方から温かいご支援をいただきました。

 第13期、最後の7月に頂戴したご寄付の確定値が出ました。31日間で、182件、232万5000円です。ありがとうございます! これは、月間目標額390万円の約60%にとどまります。

 これにより、第13期の収支につきましては、7月31日時点で、暫定ですが、残念ながら2204万8900円のマイナスとなりました。

 厳しい経済状況の中、第13期最後の7月31日まで、ご寄付・カンパの呼びかけにこたえてくださった皆さまに、私、岩上安身とIWJスタッフ一同、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございます。

 また、第13期の最終的な収支につきましては、9月末までに経理が、税理士の御指導のもと、決算報告書をまとめ、監査を受けてから税務署に提出します。その結果は、この日刊IWJガイドやIWJのサイト上でご報告いたします。

 新しく始まった第14期も、代表をつとめる私自身がいきなり、初めて、新型コロナ、それもオミクロン株に感染してしまい、ダウンするなど、波乱の幕開けとなっています。

 感染して5日以上過ぎてからのPCRの再検査でも「陽性」が出て、実際、腹痛と下痢が続くなど、自覚症状がおさまらない状態であり、腰をすえて、隔離と治療・安静にあたっています。

 正直、新型コロナが、これほどしんどいものとは思いませんでした。人により、症状のあらわれは違うのでしょうが、私にとっては、過去の風邪やインフルエンザよりも、ヘビーな体験であり、しかも、症状の期間が長く、今も、自宅で横になり、一日中、眠っています。

 大変、皆さまにはご迷惑をおかけしていますが、どうぞ、ご理解とご支援のほど、よろしくお願いします!

 IWJにとってはまだまだ険しい試練の道のりが続くと思われますが、試練は乗り越えなくてはなりません! ぜひ、IWJへの会員登録と、ご寄付・カンパで、ご支援をよろしくお願いいたします!!

 8月のカンパ実績をお知らせします。8月1日から9日までの9日間で、27件、65万4000円のご寄付をいただきました。誠にありがとうございます。

 現状の会員数を、お知らせします。

 7月末時点での会員総数は2605人(前年同日比:1040人減)でした。会員の方々の会費と、ご寄付が、IWJの運営の二本柱です。ご寄付も、連日お伝えしているように、目標額を下回っていますが、会員数も会費も減少しています!

 経営は本当に赤字が連続し、厳しい運営状況が続いています。どうぞ、会員登録、あるいは元会員の方は、再開をよろしくお願いします!

 IWJの内部留保も底を尽き、キャッシュフローが不足したため、私、岩上安身が、個人的な私財から、第14期に入ってから、IWJに400万円のつなぎ融資をいたしました。

 私がこれまでにIWJに貸し付けて、未返済の残高は約1600万円にのぼります。経理からキャッシュフローが不足している、ということで、あと400万円、つなぎ融資することになり、融資残高は合計2000万円になります! 本当にもう貯金が底を尽きます!

 私の貯えなどたかがしれていますから、この先も同様の危機が続けば、私個人の貯えが尽きた時、その時点でIWJは倒れてしまいます! 支出は徹底的にしぼっており、これ以上はしぼりようがありません!

 皆さまにおかれましても、コロナ禍での経済的な打撃、そしてこのところの物価上昇に悩まされていることとお察しいたします。

 しかし、会費も減少し、ご寄付までもが急減してしまうと、たちまちIWJは活動していけなくなってしまいます。

 ウクライナ紛争に続き、「台湾有事」を口実とする米国の「代理戦争」が、東アジアで画策されている今、私、岩上安身とIWJは、破滅的な戦争を回避すべく、また、ウクライナ紛争報道で明らかになった、偏向マスメディアの不誠実な「情報操作」にとって代わるべく、少しでも正確な情報を皆さまにお届けできるよう走り続けたいと存じます!

 その結果として、日本が戦争突入という悲劇に見舞われないように、無謀な戦争を断固阻止するために、今後も全力で頑張ってゆきたいと思います!

 日本は、米国への依存から脱却をはかり、独立した主権国家として立つべきです。同時に、エネルギーと食料の自給ができず、資源をもつ他の国々からの海上輸送に頼らなければならない、孤立した「島国」であるという「宿命」を決して忘れず、国外にそもそも「敵」を作らない、多極的な平和外交の姿勢を示すべきではないでしょうか!?

 皆さまにはぜひ、マスメディアが真実を伝えない、こうした問題について、IWJが追及を続けてゆくために、どうか、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます!

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします!

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 ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、無料で日刊IWJガイド非会員版を読み、ハイライト動画を御覧になっている無料サポーターの皆さまにおかれましては、有料の一般会員登録をぜひともお願いいたします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
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※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
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 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

 どうぞ、皆さま、IWJを知人・ご友人、地域の皆さまへIWJの存在をお知らせいただき、米国に忖度し、隷従を深める日本政府、大手主要メディアの、連日の「情報操作」の積み重ねの恐ろしさと、権力に忖度しないで真実をお伝えする独立メディアの意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 岩上安身

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◆中継番組表◆

**2023.8.16 Wed.**

調整中

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◆中継番組表◆

**2023.8.17 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】14:00~「阿佐ヶ谷市民講座『マイナンバー制度 その本当の狙いとは何か? 隠された危険な本質を暴く!』―登壇:白石孝氏(NPO法人・官製ワーキングプア研究会理事長)」
視聴URL:https://twitcasting.tv/iwj_ch5

「阿佐ヶ谷市民講座」主催の講演を中継します。これまでIWJが報じてきた白石孝氏関係関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E7%99%BD%E7%9F%B3%E5%AD%9D

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

「8月15日は、戦没者を追悼し、平和を祈念する日。台風の影響により、参列がかなわないご遺族の思いもあわせて追悼式を挙行していきたい」と加藤厚労大臣~8.15 加藤勝信 厚生労働大臣 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/518033

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■<号外を出しました!>バイデンの汚職がウクライナの破滅を招いた! 『グレイゾーン』が、元ウクライナ政府高官の独占インタビュー!(その2)2014年マイダン・クーデターの時、米国は裏で全面的に関与!!

 『グレイゾーン』が7月13日付で「バイデンの汚職がウクライナの破滅を招いた」と題して、元キエフ外交官であるアンドレイ・テリシェンコ氏のインタビューを公開しました。インタビューと記事は、ジャーナリストのアーロン・マテ氏によります。

 インタビューの模様は、YouTubeでも公開されています。

※Biden’s corruption led to Ukraine’s destruction: fmr. Kiev diplomat(バイデンの汚職がウクライナの破滅を招いた:元キエフ外交官)(AARON MATE、The Gray Zone、2023年7月13日)
https://thegrayzone.com/2023/07/13/bidens-corruption-led-to-ukraines-destruction-fmr-kiev-diplomat/

※Biden’s corruption led to Ukraine’s destruction: fmr. Kiev diplomat(バイデンの汚職がウクライナの破滅を招いた:元キエフ外交官)(AARON MATE、The Grayzone、2023年7月13日)
https://www.youtube.com/watch?v=pgj3p2jIVtI&t=1851s

 IWJでは、このインタビューの全文仮訳を進めています。

 「バイデンの汚職がウクライナの破滅を招いた」(その1)に続き、(その2)を号外でお送りします。

 テリシェンコ氏とマテ氏の経歴は、(その1)でご確認ください。

 (その1)では、冒頭部と、2016年の米大統領選挙において、ウクライナ系米国人やウクライナ大使館が、ジョー・バイデン副大統領(当時)やヒラリー・クリントン候補陣営と共謀して、トランプ陣営主要スタッフの「汚職疑惑」を作り上げていった経緯が語られています。

 (その2)では、2014年のユーロマイダン・クーデターで、ヤヌコビッチ政権が暴力的に引き摺り下ろされ、親欧米政権が樹立されていくプロセスに、米国が「全面的に関与していた」とテリシェンコ氏が、証言します。

 テリシェンコ氏は、米国はウクライナを「バスの下に投げ込んだ」、つまり、ウクライナ側の信頼を裏切った、と繰り返し訴えています。どうぞお読みください。

※【IWJ号外】バイデンの汚職がウクライナの破滅を招いた! 『グレイゾーン』が、元ウクライナ政府高官の独占インタビュー!(その1)2016年米大統領選挙でトランプ陣営の「汚職」をでっちあげ! 2023.8.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/518005

■【本日のニュースの連撃! 3連弾!】

■【第1弾! ドイツAfD議員が「対露制裁をやめてロシア産ガスを輸入すべき」と提言!】寝呆けていたドイツがついに国益に目覚めたと思ったら、極右政党の進言! 保守中道左派政党はなぜ眠り込んでいるのか!?「ドイツのための選択肢(AfD)」の連邦議会議員や州議会議員らが、対露制裁がドイツ経済を破壊していると指摘し、制裁廃止を要求!(『AfD連邦議会』、2023年8月10日)

 ドイツの極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」は、8月10日、党のウェブサイトに、AfD所属の二人の連邦議会議員による「政府はロシアへの経済制裁を廃止しせよ」という提言を発表しました。

 以下は、AfDのウェブサイトに発表された提言の、IWJによる全文仮訳です。

 「オラフ・ショルツ首相が、将来は1950年代のような経済成長を遂げると発表したことについて、また、劇的な経済状況を踏まえて、AfDのオイゲン・シュミット連邦議会議員(デジタル・アジェンダ委員会委員)は次のように説明する。

 『2023年3月、オラフ・ショルツ首相は、1950年代のように毎年約8%の経済的奇跡を起こすと発表した。彼によれば、気候保護への高額投資により、このような高成長は、将来的にも期待できるという。この件に関する私の質問に対して、連邦政府は空虚な表現に終始した。政府は、現実との機能不全に陥っている。それは、ドイツ国民、納税者、そしてドイツ経済を害している』。

 経済委員会のメンバーであるAfDのウーヴェ・シュルツ議員は、こう付け加えた。

 『対ロ制裁と政府の一貫しない経済対策は、ドイツとそのビジネス拠点を、産業の空洞化へと真っ直ぐに導いている。2022年の世界経済ランキングで、ロシアがドイツを5位から追い落としたことは、驚くべきことではない。2023年の経済見通しも暗い。自動車産業の不振が続き、製造業の生産高は、1.5%ポイント減少している。

 対ロシア制裁は、失敗に終わった。それどころか、ドイツ経済の破滅を助長している。連邦共和国の経済的ダメージを回避するために、連邦政府は直ちに行動を起こさなければならない。

 AfD議員連盟は、連邦政府に対し、ドイツ経済にとって明らかな不満を真剣に受け止め、対ロ経済制裁を廃止するよう求める』」。

※Eugen Schmidt/Uwe Schulz: Regierung muss Wirtschaftssanktionen abschaffen(AFD連邦議会、2023年8月10日)
https://afdbundestag.de/eugen-schmidt-uwe-schulz-regierung-muss-wirtschaftssanktionen-abschaffen/

★8月8日のこの日刊IWJガイドでもお伝えしましたが、世界経済のGDPデータベースを公表している英国の情報サイト「ワールドエコノミクス」は、2022年末時点での購買力平価換算のGDPで、西側諸国の経済制裁にもかかわらず、ロシアが第5位、ドイツが第6位だったと発表しました。

※第1弾! 2022年の購買力平価換算GDPで、ロシアが世界第5位に!】2022年の購買力平価換算GDPで、対露制裁にも関わらず、ロシアが世界第5位に! ドイツ、フランスなどを押さえて欧州最大! 1位は中国!!「ロシア弱体化」の政略・戦略だったはずなのに、対露制裁は西側にとって大失策では!?(『ワールドエコノミクス』)(日刊IWJガイド、2023年8月8日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230808#idx-6
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52616#idx-6

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■【第2弾! シーモア・ハーシュ氏が新記事で、ドイツのショルツ首相がノルドストリーム・パイプライン破壊を事前に知っていた可能性がある、と指摘!】シーモア・ハーシュ氏が新記事で「ショルツ氏は、昨年9月にノルドストリーム・パイプラインを破壊してドイツ経済を破壊するというバイデン大統領の決定について、いつ、何を知っていたのかについて沈黙を守っている」と述べ、「ロシアからのガスの輸入停止が、世界第4位だったドイツ経済の減速につながり、ドイツ国内の不満が大きくなった」と指摘! ドイツは米国に怒って当然!! 日本と同じく敗戦国だから何をされても抵抗できないというのは間違っている!(『サブスタック シーモア・ハーシュ』、2023年8月11日)

 米国のバイデン政権によるノルドストリーム爆破を暴露した、ピューリッツァー賞受賞ジャーナリストのシーモア・ハーシュ氏が、8月11日に『サブスタック』に投稿した最新の記事の中で、ドイツのショルツ首相が、昨年9月のノルドストリーム・パイプライン破壊を事前に知っていた可能性がある、と指摘しています。

 ハーシュ氏は、「ショルツ氏は、昨年9月にノルドストリーム・パイプラインを破壊してドイツ経済を破壊するというバイデン大統領の決定について、いつ、何を知っていたのかについて沈黙を守っている」と指摘した上で、次のように述べています。

 「パイプラインは2セットあり、どちらもウラジーミル・プーチン大統領に肩入れするロシアのオリガルヒが部分的に出資していた。ノルドストリーム1は、2011年に稼働し、10年以内にロシアはドイツにエネルギー需要の半分以上を供給するようになった。安価なガスのほとんどは、産業用途だ。

 ノルドストリーム2は、2021年夏までに完成したが、使用されることはなかった。戦争が始まった2022年2月までに、ショルツ首相はパイプラインの認証プロセスを停止した。ノルドストリーム2にはドイツへ配送する予定のガスが積まれていたが、明らかにバイデン政権の要請により、その巨大な積載量は到着時にショルツによってブロックされた」。

 ハーシュ氏は、今年2月に発表した、ノルドストリームを破壊したのは米国だったという記事の中で、「バイデン米大統領の主な目的は、ショルツ首相が、ロシアからのガスの輸入停止という決定をしたことを、覆すのを阻止するため」との見方を示しています。

※【IWJ号外】ドイツとロシアを結ぶ天然ガスパイプライン・ノルドストリームを爆破したのは、米国だった! ピューリッツァー賞を受賞した米国の最も著名な独立調査報道ジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏が大スクープ! (その1) 2023.2.10
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514010

※【IWJ号外】ドイツとロシアを結ぶ天然ガスパイプライン・ノルドストリームを爆破したのは、米国だった! 米国の著名なジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏が大スクープ!西側メディアは既読スルー!(その2) 2023.2.11
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514032

※【IWJ号外】ドイツとロシアを結ぶ天然ガスパイプライン・ノルドストリームを爆破したのは、米国だった! ピューリッツァー賞を受賞した米国の最も著名な独立調査報道ジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏が大スクープ!(その3) 2023.2.14
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514069

※【IWJ号外】(最終回)ノルドストリームを爆破したのは米国! 大統領命令は無原罪!? 米国に正義も倫理も法の支配もなし! ピューリッツァー賞 ジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏が大スクープ! 2023.2.15
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514104

 ハーシュ氏によると、昨年は異例の暖冬だったことに加え、ドイツ政府によるエネルギー補助金支給で冬を乗り越えられたが、エネルギーコストの上昇は、世界第4位だったドイツ経済の減速につながったとのことです。

 ハーシュ氏は、この経済危機によって、ショルツ氏率いる連立政権に対し、ドイツ国内の不満が大きくなった、と指摘しています。

※HAROLD PINTER HAD IT RIGHT(Substack:Seymour Hersh、2023年8月11日)
https://seymourhersh.substack.com/p/harold-pinter-had-it-right

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■【第3弾! 緊急ニュース! SNSによる検閲! YouTubeがスコット・リッター氏のチャンネルを削除!】YouTubeがロシアの重要な声を届けていたスコット・リッター氏のチャンネルを削除! さらにジェフ・ノーマン氏による、スコット・リッター氏へのインタビューチャンネル「アスク・ザ・インスペクター」も削除!! リッター氏は『ランブル』というプラットフォームに『スコット・リッター・ショー』を移して再開!

 元国連大量破壊兵器廃棄特別委員会主任査察官のスコット・リッター氏が、8月11日、「X」(旧ツイッター)に、YouTubeの自身のチャンネル「ザ・スコット・リッター・ショー」が削除されたとして、以下のように投稿しました。

 「この1年間、私は『ソロヴィエフ・ライブ!』(IWJ注・ロシアのジャーナリストであるウラジーミル・ソロヴィエフ氏によるオンライン配信)と協力し、『ザ・スコット・リッター・ショー』を通して、米国/西側の視聴者に、ロシアの重要な声を届ける機会に恵まれました。

 今日、YouTubeは、この番組を放送していたチャンネルを『ヘイトスピーチ』だとして、警告も例もあげずに取り消しました。『沈黙の声』(IWJ注・ロシアの重要な声)からの独自のコンテンツを、憎悪的なものと見なさない限り、『ザ・スコット・リッター・ショー』のどのエピソードにも、ヘイトスピーチが含まれていたことはありません。

 これは、ロシアの声を黙らせるための、YouTubeによる一連の行動の最新のものであり、米国と米国に拠点を置くソーシャルメディアプラットフォームを席巻している、ロシア恐怖症という病の、生きた現れです。

 知識は力であり、無知は弱さです。YouTubeは、その行動を通じて、米国と米国人を弱体化させています」。

※スコット・リッター氏の「X」への投稿(2023年8月11日)
https://twitter.com/RealScottRitter/status/1689965431841247232

 さらに同じ11日、リッター氏は、米国の元コメディアンでプロデューサーのジェフ・ノーマン氏による、スコット・リッター氏へのインタビューチャンネル「アスク・ザ・インスペクター(査察官に聞け)」も、YouTubeから削除されたとして、次のように「X」に投稿しました。

 「悪いことは重なります。YouTubeが『ザ・スコット・リッター・ショー』を削除した同じ日、彼らは『アスク・ザ・インスペクター』も削除しました。

 これは、YouTubeが、私や私のゲスト、そしてその日の差し迫った問題について時間を割いて質問してくれた人々の声を、削除/最小化するための、標的を絞った取り組みです。

 この背後にいる人たちは、知るべきだ。YouTube以外にも、広大なソーシャルメディアの世界がある。そして、YouTubeをいまだに視聴者への主要なベクトルとして使っている人たちは、このことを理解してほしい。もしあなたが地政学的な番組をやっていて、いまだにYouTubeをプラットフォームにしているのなら、YouTubeに従うか、消滅するかを自問してください。

 そして、その答えを喜んで受け入れることです。これについてはまた後で」。

※スコット・リッター氏の「X」への投稿(2023年8月11日)
https://twitter.com/RealScottRitter/status/1689990077957476352

 そしてリッター氏は8月15日、『ランブル(rumble)』という、カナダに本拠を置く動画配信プラットフォームで『スコット・リッター・ショー』を再開し、「X」に「帰ってきました!」と投稿しました。

※スコット・リッター氏の「X」への投稿(2023年8月15日)
https://twitter.com/RealScottRitter/status/1691219436487729152

※Scott Ritter Show(rumble)
https://rumble.com/v37k0ne-scott-ritter-show.html

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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■<IWJ取材報告 1>「8月15日は、戦没者を追悼し、平和を祈念する日。台風の影響により、参列がかなわないご遺族の思いもあわせて追悼式を挙行していきたい」と加藤厚労大臣~8.15 加藤勝信 厚生労働大臣 定例会見

 8月15日午前10時30分より、東京都千代田区の厚生労働省にて、加藤信勝厚生労働大臣の定例会見が行われました。

 加藤大臣が全国戦没者追悼式に出席するため、会見は5分前後と、非常に短いものとなり、質疑応答は幹事社のみが行ないました。

 会見冒頭、加藤大臣より、以下の通り発言がありました。

加藤大臣「本日、8月15日は、戦没者を追悼し、平和を祈念する日であります。

 政府は日本武道館において、天皇皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、遺族代表及び各界代表の参列のもとに、先の大戦における300万余の戦没者の皆様方に対しまして、全国民が深く哀悼の誠をささげるとともに、恒久平和の確立への誓いを新たにする趣旨で、全国戦没者追悼式を挙行いたします。

 本年は、台風の影響により、参列がかなわないご遺族の方もいらっしゃいます。誠に残念ではありますが、政府としては、こうしたご遺族の思いもあわせて追悼式を挙行していきたいと考えております。

 正午には、国民一人一人がその家庭、職場など、それぞれの場所におきまして、この式典にあわせて、戦没者をしのび、心から黙祷をささげられるよう切望いたします。

 2件目でありますが、8月17日から22日まで、G20保健大臣会合、および、G20財務大臣保健大臣合同会合出席、ならびに、医療関係者などとの面会・視察のため、インド共和国のガンディーナガル、および、ハイデラバードを訪問いたします。

 G20保健大臣会合では、主に、健康危機への予防・備え・対応、安全で有効な質の高い感染症危機対応医薬品等へのアクセス、ユニバーサルヘルス・カバレッジと保健サービスの向上のためのデジタルヘルスの3点について、議論が行われる予定であります。

 5月に開催されましたG7長崎保健大臣会合、また、G7財務大臣保健大臣合同会合の成果も踏まえ、G20に一層貢献できるよう、議論に参画するつもりであります。

 あわせて、医薬品産業の集積地であるハイデラバードにおいては、医療関係者などとの面会や視察を行い、今後の政策立案に資する知見を得てまいりたいと考えています」。

※加藤厚生労働大臣の海外出張について(厚生労働省、2023年8月15日)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34621.html

※G7長崎保健大臣会合(厚労省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/kokusai/g8/g7health2023.html

 続いて幹事社の記者が、新型コロナ治療薬の公費負担について質問しました。

記者「新型コロナ5類移行後の治療薬の公費負担といった、財政支援の期限が9月末までとなっています。

 日本医師会などから継続が要望されていますが、現在の感染状況を踏まえた10月以降の取扱いについて、検討状況を教えてください」。

※新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけの変更に伴う医療提供体制の移行及び公費支援の具体的内容について(厚労省、2023年3月17日)
https://www.mhlw.go.jp/content/001086594.pdf

加藤大臣「新型コロナの治療にかかる医療費の自己負担分については、5月8日の新型コロナの感染症法上の位置づけの変更に伴い、見直しを行いました。

 見直し後も必要な医療を受けられるよう、他の疾病との公平性も考慮しつつ、急激な負担増を回避するため、新型コロナの治療薬への支援を含めて、公費支援の一部を期限を区切って継続することといたしました。

 治療薬の公費負担を含む、支援措置の10月以降の取り扱いについては、医療関係者や地方自治体等の関係者から、すでに御意見をいただいているところでありますが、現在の感染状況、その対応状況も踏まえつつ、引き続き関係者の御意見を丁寧にうかがいながら、適切に進めていきたいと考えています。

 また、現在の新型コロナウイルスの感染状況でありますが、4月上旬以降、緩やかな増加傾向にあります。

 直近では、先日発表した数字では横ばいとなっていましたが、過去の状況などを踏まえますと、この夏の間に新規感染者数の増加が継続する可能性もあると認識をしており、引き続き注意していきたいと考えております」。

 詳細は、ぜひ全編動画を御覧ください。

※「8月15日は、戦没者を追悼し、平和を祈念する日。台風の影響により、参列がかなわないご遺族の思いもあわせて追悼式を挙行していきたい」と加藤厚労大臣~8.15 加藤勝信 厚生労働大臣 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/518033

■<IWJ取材報告 2>石丸志門副代表「ヒアリングは、再発防止という点では、前向きにとらえられるところはあったが、救済については進展しなかった」~8.14 ジャニーズ性加害問題当事者の会「再発防止特別チームの調査協力後の報告会見」

 8月14日午後4時30分より、東京都内某所にて、ジャニーズ性加害問題当事者の会(以後、当事者の会)による「(故ジャニー喜多川氏による性加害問題に関する)再発防止特別チームの調査協力(ヒアリング)後の報告会見」が行われました。

 再発防止特別チームは、東京高等検察庁検事長、検事総長等を歴任し、令和4年に検事を退官し、現在、弁護士の林眞琴氏、精神科医の飛鳥井望氏、臨床心理士で心理学博士の齋藤梓氏の3名の専門家で構成され、ジャニーズ事務所から独立した第三者機関として、故ジャニー喜多川氏による性加害問題の調査にあたっています。

※「外部専門家による再発防止特別チーム」についてのお知らせ(ジャニーズ事務所、2023年7月1日)
https://www.johnny-associates.co.jp/news/info-706/

※「外部専門家による再発防止特別チーム」専用窓口開設と今後の予定についてのお知らせ(ジャニーズ事務所、2023年7月18日)
https://www.johnny-associates.co.jp/news/info-708/

 この日の会見には、会見に先立って再発防止チームによるヒアリングを受けた、当事者の会の平本淳也代表、石丸志門副代表、両氏のヒアリング現場に立ち会った杉山和也弁護士、そして、新たに当事者の会のメンバーとなった元ジャニーズジュニアの大島幸広氏の4名が登壇しました。

 平本氏は、ヒアリングを受けた感想を次のように述べました。

平本氏「結果的には、率直に言うと、とても有意義で、ことのほか、表現はおかしいかもしれませんけれども、ちょっと楽しかった、という…。

 どういうことかと言ったら、行く前は、昨日の夜から、今日が怖くて、怖くて、何か、彼らの『特別チーム』の、すごい偉い方々が会見した時の顔が、すごい怖かったので、その映像が頭に残っていたので、行ったら何か怒られるんじゃないか、くらいの怖さがあった。

 ところが、すごく優しく丁寧にお迎えしてくださって、丁寧にお話も聞いてくださったり、また、再発防止チームのあり方も含めて、本当にそこを丁寧にご説明していただきました。

 内容的には、ジャニーズ時代のお話、その前後にどのように入ったか、どのような活動をしたか、そして、問題要点として、その性被害において、どのようなことが起こったのか。また、それに対する影響、そして、後に残る、今に至る、それも影響ですよね、そういったことをお話ししつつ、また、再発防止に対する意見の交換でありますので、僕の意見も言わさせていただきました。

 特別チームの方々も、それをすごく真面目にとらえて、しっかり聞いてくださいましたし、そこを本当に、すごく有意義な意見の交換ができたと自分では思っております。

 強調されていたのは、やはりジャニーズ事務所とはまったく別の組織、別の形でやっております。

 というのは、僕、ジュリーさん(代表取締役社長の藤島ジュリー景子氏)だったりに、ことづて的なものを、ちょっとお願いしようかなと思っていたんですが、『それはできません』と。まったく別のことなので、それはお断りされてしまいましたが、それだけ、しっかりと『外部』の組織だっていうことを強調され、またそのような働きをしているんだということは、よく認識し、わかった次第です」。

 続いて、平本氏の発言を補足するかたちで、石丸副代表も、次のように語りました。

石丸氏「一言つけ加えさせていただくならば、非常に『再発防止』という観点には、前向きにとらえられるところはありましたが、(中略)ジャニーズ事務所との直接のやりとりをお願いするというところまでは、お話が至りませんでした。

 そういった意味では、『救済』というところの部分については、話が進展しなかったのかな、というふうに考えております」。

 再発防止特別チームは、このたびのヒアリングにもとづき、8月末には「提言」を行う見込みとなっている。

 また、会見半ば、石丸氏は、会見を視聴している人々に向けて、次のように呼びかけました。

石丸氏「日頃より当会、ならびに、当会のメンバーの活動を、たくさんの方が応援してくださっております。この方々に深くお礼を申し上げます。ありがとうございます。温かいご支援、本当にたくさん頂戴しております。まことにありがとうございます。

 励ましのお便りやメッセージを頂戴することも多々ございます。メンバー全員にとって、勇気と希望をもたらす大きな原動力となっております。励みにもなっております。改めまして、深く感謝申し上げます。ありがとうございます。

 そして、非常に多くの支援金も頂いております。これは会の健全なる活動に使わせていただいております。このことに関しましても、皆様方のお力添え、深く感謝申し上げます。ありがとうございます。

 しかし、その一方で、心無い誹謗中傷、これが少なからずございます。

 私たちをどのように思ったり、私たちの会をどのように思ったりするかは、個人の自由だと思います。しかし、会や会のメンバー、そこに対しての悪意のある書き込み、これは、言い方は厳しいですが、非礼、卑劣な嫌がらせ行為であることが多々あります。

 会員への罵詈雑言、メンバーへの誹謗中傷などに対して、そういう書き込みをされている方は、今すぐやめていただきたいと思っております。(中略)

 匿名だからといって、許されることでもありません。もちろん書いて逃げるということもできません。今後、当会メンバーに誹謗中傷があった際は、特定をさせていただき、責任を追及する、ということをせざるを得ません。名誉棄損や侮辱罪を構成する可能性が高く、民事責任も認められています。

 当会、ならびにメンバーへの罵詈雑言・誹謗中傷の一切はもちろんですが、心ない行動一つで、傷つき、苦しむ人が、我々以外にもいるということを、忘れないでください。

 これは当会に限らないお話です。人の心を蝕む卑劣な人権侵害犯罪行為、これは犯罪行為ともなります。

 誰にも、許されることではありません。誹謗中傷をされている覚えのある皆様方に、謹んで、今すぐこれをおやめくださいますよう、深くお願い申し上げます。どうかよろしくお願いいたします」。

 会見の詳細は、ぜひ全編動画を御覧ください。

※石丸志門副代表「ヒアリングは、再発防止という点では、前向きにとらえられるところはあったが、救済については進展しなかった」~8.14 ジャニーズ性加害問題当事者の会「再発防止特別チームの調査協力後の報告会見」
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/518012

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

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