┏━━【目次】━━━━
┠■はじめに~米国主導の対露制裁がもたらした大矛盾! ロシアへの制裁に参加した西側諸国がエネルギー資源高騰で苦しむ一方で逆に制裁不参加の国々が潤っている!! 本日午後7時半から、岩上安身によるJOGMEC(独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構)調査課長 原田大輔氏インタビューを冒頭のみオープンで、その後は会員限定で生配信します!
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┠■IWJが経済的に大ピンチです! 12月1日から12月22日までのご寄付は117万6900円。今月の月間目標額390万円の30%です。第13期が始まった8月から11月までの4ヶ月間の累積の不足額931万7470円を合計すると、12月末までに1321万7470円が必要ですが、現時点で9%しか集まっていません! 1年の3分の1に相当する4ヶ月間で、すでに約1000万円が不足していますから、このペースだと、第13期が終わる頃には、3000万円近く不足することに! 皆さまの支持・応援、そしてご寄付・カンパによるご支援がなければ、活動規模を縮小しても立ち行かなくなります。今後とも精いっぱい頑張ってまいりますので、緊急のご支援のほど、よろしくお願いします!
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┠■【中継番組表】
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┠■「ランサムウエア」に「DDoS攻撃」、急増するサイバー攻撃に、政府も安全保障上の懸念を表明! しかし安保3文書で示されたのは、敵基地攻撃論と双子の論理!「未然に攻撃者のサーバー等への侵入・無害化ができる」よう、政府に必要な権限を付与する「能動的サイバー防御」!! それは「予防的サイバー先制攻撃」なのでは!?
┃
┠■<IWJ取材報告>「フードバンクに回ってくる食材が極端に減っている」年末の困窮者支援で、支援団体の藤平輝明代表が「貧困というか、底が抜けて、格差がより一層強まっている感じがする」と指摘!~12.25 ’22-’23 年越したすけあいフェス
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┠■<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その19)>第一部 ロシア零年「第四章 マフィアのために人道援助を ―一九九二年四月~五月―」(part3)
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┠■【スタッフ募集・事務班】中継スタッフやテキストスタッフと連携して、IWJの行動予定を組み立てる重要なセクションである事務班のスタッフを募集します。PC操作のスキルがあり、スケジュール調整のためにアポ取りのコミュニケーションスキルのある方、歓迎です! これまでの社会経験も生かせます! 時給は1200円からのスタートです。IWJの動画・記事のコンテンツの視聴・購読経験が一定以上あり、共感できた方に限ります。
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┠■【スタッフ募集・テキスト(赤反映担当)班】記者として日刊IWJガイドや記事の執筆、エディターとして編集業務を行っていただける方を募集します。特に深夜業務での校正作業を厭わない方は、優遇し、最優先で募集します! 深夜に及んだ場合は、社用車での帰宅が可能です。時給はスタート時は1300円から、能力・実績次第で昇給します。深夜業務は法にのっとった割り増し残業代を支払います。『サビ残』は一切ありません! IWJの動画・記事のコンテンツの視聴・購読経験が一定以上あり、共感できた方に限ります。
┃
┠■【スタッフ募集・テキスト(パワポ作成担当)班】書物や資料を読み砕いていく読解力やリサーチ能力が必要とされる「岩上安身によるインタビュー」のパワポ作成に責任をもってかかわっていただける方を募集します。時給は1500円から、能力・実績に応じて昇給します。
┃
┠■【スタッフ募集・動画班】岩上安身によるインタビューを撮影・編集したり、大臣会見やビデオカメラによる現場取材と中継、撮影した動画の編集を行うスタッフを募集します。PCによる動画の編集作業の基本ができる方、特にYouTubeの撮影・編集などの経験のある方を特に優遇し、最優先で募集します! 経験が少なくとも、意欲ある若い方、研修を受ければ習熟していけるとの自信や情熱がある方も歓迎です! 時給は1300円からのスタートです。IWJの動画・記事のコンテンツの視聴・購読経験が一定以上あり、共感できた方に限ります。
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■はじめに~米国主導の対露制裁がもたらした大矛盾! ロシアへの制裁に参加した西側諸国がエネルギー資源高騰で苦しむ一方で逆に制裁不参加の国々が潤っている!! 本日午後7時半から、岩上安身によるJOGMEC(独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構)調査課長 原田大輔氏インタビューを冒頭のみオープンで、その後は会員限定で生配信します!
おはようございます。IWJ編集部です。
岩上安身は本日午後7時半から、JOGMEC(独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構)調査課長の原田大輔氏にインタビューを行います。このインタビューは、12月9日の続編となる、第2回です。9日の第1回インタビューは、以下のURLから御覧いただけます。
※「脱炭素・ウクライナ紛争を利用して脱ロシアを進める欧州のゴールは、ロシアの資源を安く買い叩くこと」~12.9 岩上安身によるインタビュー第1106回 ゲスト JOGMEC(独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構)調査課長 原田大輔氏インタビュー 第1回 2022.12.9
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/512825
原田大輔氏は、1973年、第一次石油ショックの年に生まれ、東京外語大学に進み、在学中、インドのアラーハーバード大学(ウッタルプラデーシュ州)に、インドの石油資源問題など取り組むために留学。しかし「(インドは)まだ少し時期が早かったかな」と方向転換し、1997年に石油公団へ入団。その後はロシアを専門のフィールドにし、2006年からはモスクワに赴任しました。2012年からは、グープキン記念ロシア国立石油ガス大学で修士課程を修了しました。
現在のウクライナ紛争をめぐるエネルギー問題について、西側のプロパガンダを抜きに客観的に論じることができる、数少ない識者のお一人です。
9日の第1回インタビューでは、エネルギー価格の高騰と超円安による物価高騰がいつまで続くのか、という見通しについてお話をうかがいました。
さらに、対露制裁として12月5日に発動された、ロシア産石油に対する上限価格設定について、その仕組みや有効性、また、インド、中国、トルコなど、ウクライナ紛争が起こったあとも、ロシアの石油を買ってきた国々の今後の動向などについて、詳しく語っていただきました。
9日のインタビューの中で原田氏は、対露制裁の背景について、欧米諸国が掲げる「脱炭素の影には脱ロシアがある。脱炭素を掲げ、ウクライナ紛争を利用して脱ロシアを進める欧州のゴールは、ロシアの資源を安く買い叩くこと」ではないか、との分析を示しました。
本日の岩上安身によるインタビューでは、9日に続き、対露制裁としてのロシア産石油の上限価格設定が、今後の原油価格や、さらには天然ガスの価格にどのような影響があるのかについて、さらに詳しくおうかがいする予定です。
詳しくは、ぜひ本日のインタビューをご視聴ください。インタビューは冒頭のみオープンで、その後は会員限定で生配信します。
仮に、その日の都合で観られなくても、会員になっていただければ、一般会員なら2ヶ月以内、見逃し配信を自由な時間に観られますし、サポート会員ならば、いつまでも、いつでも好きな時にコンテンツを無期限で視聴できます!
※会員のご登録はこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
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【IWJ_YouTube Live】19:30~
米国主導の対露制裁がもたらした大矛盾! ロシアへの制裁に参加した西側諸国がエネルギー資源高騰で苦しむ一方で逆に制裁不参加の西側諸国が潤っている!! 岩上安身によるJOGMEC(独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構)調査課長 原田大輔氏インタビュー 第2弾
視聴URL:https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
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■IWJが経済的に大ピンチです! 12月1日から12月22日までのご寄付は117万6900円。今月の月間目標額390万円の30%です。第13期が始まった8月から11月までの4ヶ月間の累積の不足額931万7470円を合計すると、12月末までに1321万7470円が必要ですが、現時点で9%しか集まっていません! 1年の3分の1に相当する4ヶ月間で、すでに約1000万円が不足していますから、このペースだと、第13期が終わる頃には、3000万円近く不足することに! 皆さまの支持・応援、そしてご寄付・カンパによるご支援がなければ、活動規模を縮小しても立ち行かなくなります。今後とも精いっぱい頑張ってまいりますので、緊急のご支援のほど、よろしくお願いします!
おはようございます。IWJ代表の岩上安身です。
いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。
第13期が始まった8月から先月11月末までの4ヶ月間で、月間目標を下回る月が続き、この4ヶ月間の累積の不足額は931万7470円にまで膨れ上がってしまいました。
12月に入り、8月から始まったIWJの第13期も、5ヶ月目を迎えました。1年の3分の1にあたる約4ヶ月間で1000万円近くが目標額よりも不足していますから、このペースだと、第13期が終わる頃には、3000万円近く不足することになりそうです。
12月は、上記の累積の不足額932万770円に、12月分のご寄付・カンパの目標額390万円を加えた1321万7470円が、12月末までに必要となります。大変困難な、厳しい見通しです。
12月1日から22日までの22日間のご寄付・カンパ額は、98件で117万6900円です。これは今月の月間目標額390万円の30%、累積額を合計した1321万7470円の9%に相当します。
IWJの内部留保も底を尽き、今月12月は、キャッシュフローが不足したため、経理から依頼されて、私、岩上安身が、個人的な私財から、500万円をIWJにつなぎ融資することでしのぐことになりました。
この状況が続くと、来月も同じように私が私財を出して支えないといけなくなり、私の貯えが尽きると、その時点でIWJは倒れてしまいます。
IWJの規模と活動に、抜本的な改革が必要であり、規模を縮小し、コンパクトで最優先の情報をお届けする体制を再構築したいと思っています。今よりコンパクトなスペースのオフィスに移転することも真剣に検討中です。
人員、活動ともに引き締めて行いますが、情報の質の部分は落としてはなりません。その分、発行する情報の量をコンパクトにせざるを得なくなるかもしれません。
ご寄付・カンパをお寄せくださった皆さまには、あつく御礼申し上げます。誠にありがとうございます。
皆さまにはぜひ、ご支援いただきたく、IWJの存続のために、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。
どうかIWJ会員の皆さま全員のお力で、IWJをお支えください!
皆さまにおかれましても、コロナ禍での経済的な打撃、そしてこのところの物価上昇に悩まされていることとお察しいたします。
しかし、ご寄付が急減してしまうと、私が私財を投じて一時的に支えても、私の蓄えなどたかがしれたものですので、たちまちIWJは活動していけなくなってしまいます。IWJの運営は会員の方々の会費とご寄付・カンパの両輪によって成り立っていますが、それが成り立たなくなってしまいます。
IWJは、市民の皆さま、お一人お一人が会員となっていただくことと、ご寄付・カンパをいただくことで、政治権力におもねり、広告スポンサーに牛耳られている記者クラブメディアとは一線を画した、独立市民メディアとしての活動を貫いてきました!
権力に不都合であっても、真実を追及し、権力の監視を行う「ウォッチドッグ」の役割を果たし続けることが可能になります。これも、市民の皆さまのお支えがあってのことです。
また、大新聞、大手テレビが、足並みをそろえてウクライナ紛争において情報操作を行っている現状を御覧になればわかるように、権力と大資本から距離を置く独立メディアが存在しないと、真実はまったくわからなくなってしまいます。それは結局のところ、めぐりめぐって、私たち自身の生存や生活を、脅かすことになります。
2月24日にロシア軍がウクライナに侵攻しました。その後に起きた西側メディア・コントロールは、凄まじいの一言に尽きます。「ロシア=悪、プーチン=悪魔・狂人」、「ウクライナ=善、ゼレンスキー大統領=世界の自由と民主主義を守る英雄」の善悪二元論がメディアを席巻しました。
4月23日には、アゾフ大隊の司令官へのテレビ・インタビューが行われ、TBSの看板キャスターの金平茂紀氏が「ロシアはアゾフをネオナチだというけれども、そんなことはないですよね」とアゾフをホワイト・ウオッシュする演出が行われました。司令官の胸のナチス親衛隊のシンボル(シュッツシュタッフェル)はぼかしが入っていました。公安調査庁はホームページの「国際テロリズム要覧」から「ネオナチ組織がアゾフ大隊を結成した」などの記載を削除しました。
国会では、紛争当時国の一方だけを招いて行われたゼレンスキー大統領のビデオ演説に、与党だけではなく、れいわ新選組を除く野党議員までもが皆、スタンディング・オベーションを送りました。
戦況は、メディアによれば、いつもウクライナ軍が優勢でした。「ウクライナ軍が健闘」、「ウクライナ軍が反撃」、「ウクライナ軍が奪還」。まるで第2次大戦中に行われた大本営発表です。
ウクライナ軍には、米国からロシアの年間軍事費の半分にあたる軍事支援が送り込まれています。ロシア軍側が苦戦していないはずはありません。必死の戦闘が続けられていますが、この12月の時点では現実には、ロシア軍とドネツク・ルガンスク人民共和国軍側がウクライナの東部南部の4州を占拠しています。つまり、大局を見れば「いつもウクライナ軍が優勢」であったはずはありません。
東部の要衝都市・マリウポリとセベロドネツクを奪われると、ウクライナ軍側は、テロ攻撃ともいうべき、ザポリージャ原発への砲撃を激化させました。ザポリージャ原発はロシア軍側が占拠しているのですから、ロシア軍側が攻撃するはずがありません。
しかし、西側のメディアは「ロシア軍による攻撃」だと、ゼレンスキー政権の発表をそのまま流し続けました。現地を調査したIAEA(国際原子力機関)も攻撃主体を絶対に明らかにしませんが、そうしたIAEAの対応からもウクライナ軍側による攻撃であることがうかがえます。
「嘘は大きければ大きいほどバレない」といいます。ウクライナ紛争をめぐるメディア・コントロールの範囲は、西側メディアを覆ってしまうほど広く、IAEAのような国際機関であっても、西側の圧力に従わされてしまいます。
IWJは、西側はもちろん、紛争当時国であるロシアやウクライナ、そして中国やインドなどの第三国のメディア、政治家、知識人の発言、米国の政策やシンクタンクのレポートなどを幅広く情報を集め、それぞれを付き合わせながら検証を行い、それぞれの時点で最も確からしいと思われる情報をお届けしてきました。
私、岩上安身は、多くの研究者・専門家へのインタビューを通じて、米国が計画した「米露代理戦争」であるウクライナ紛争の実相を浮かび上がらせ、これが日本列島を戦場にする「米中代理戦争」につながる危険性があると、警鐘を鳴らしてきました。
私がウクライナ問題についてインタビューを行なった方々は、以下の通りです。元外務省国際情報局長・孫崎享氏、国際政治学者・六辻彰二氏、ジャーナリスト・大野和基氏、エコノミスト・田代秀敏氏、ロシアNIS経済研究所所長・服部倫卓氏、経済産業研究所コンサルティングフェロー・現役経産官僚である藤和彦氏、国際政治学者・神奈川大学教授である羽場久美子氏、東アジア共同体研究所上級研究員・須川清司氏、JOGMEC(独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構)調査課長・原田大輔氏。
私は、ソ連崩壊前後のロシアを足かけ6年かけて取材しています。ウクライナ紛争は2014年のユーロマイダン・クーデターからとらえるべきだ、という声がようやく少しずつ聞こえるようになってきました。さらに遡って、ソ連崩壊の1991年から見ると、また違う世界が見えてきます。絶版となっていた私の著作『あらかじめ裏切られた革命』を日刊IWJガイド誌上で掲載しましょう、という提案をIWJスタッフから受け、復刻連載を開始することにしました。
岩上安身とIWJが2022年に行なってきたウクライナ紛争関連の報道・取材・インタビューを、2022年末から2023年初めにかけて公開する新春特番でまとめます。このような形で、ブレることなく、ウクライナ紛争の実相を伝えてきたメディアは他にはないと自負しています。ぜひ、IWJ会員となって御覧ください。
我々のような、客観的・公平な視点に立つ独立メディアが存在しなければ、この事態を人々が正確に知る手がかりがひとつ失われてしまいます。独自の視点で真実の報道を続けるIWJの存在価値を、ご理解いただき、お支えいただければと思います。
2022年のもう一つの大事件は、安倍晋三元総理の銃殺事件とそれによって引き起こされた統一教会問題です。
安倍元総理の銃殺事件は、まさに私が、孫崎享氏にインタビューを行った日に起きました。孫崎氏は、その場で安倍氏銃撃事件に関する報道がおかしい、不自然だ、と看破しました。山上容疑者の殺害行為の認否も明らかにしないうちに、メディアが揃って「動機は政治信条とは関係ない」とまず打ち出したからです。
※安倍元総理襲撃事件の報道は統制されている!?「今必要なのは『平和を創る道』の探求! 第2弾」~岩上安身によるインタビュー 第1081回 ゲスト 元外務省国際情報局長 孫崎享氏 2022.7.8
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/508501
まさにその後、「動機」をめぐって、統一教会の名前が徐々に浮上し、岸田政権だけではなく、自民党という「保守」政党の根幹に関わるような、統一教会との癒着関係が次々と明らかになりました。
IWJは、統一教会が反日・反社的な性格のきわめて強い組織犯罪であることを示す、米国人ジャーナリストの故ロバート・パリー氏の埋もれていた調査報告を発掘し、統一教会が行っていた犯罪行為や、北朝鮮への送金と核ミサイル開発に流用された疑惑までもお伝えしました。
私、岩上安身も、統一教会の実態を描き出すために、研究者・弁護士・元信者・政治家など多くの人々にインタビューを行いました。統一教会の教義を示す『天聖経―文鮮明先生御言葉集』の内容の紹介と解説もしています。
私が、統一教会問題でインタビューを行った方々は、以下の通りです。『統一教会―日本宣教の戦略と韓日祝福』の著者であり、北海道大学大学院文学研究科・文学部教授である櫻井義秀氏、『となりのカルト』の著者であり元統一教会信者である榊あまね氏、全国霊感商法対策弁護士連絡会代表世話人・弁護士の山口広氏、元文科事務次官・前川喜平氏、政治経済学者・植草一秀氏、ジャーナリスト・鈴木エイト氏、立憲民主党・参議院議員の小西洋之氏。
大手メディアは、被害者救済法案が国会を通過したことで、まるで幕引きをしたかのように統一教会問題を扱わなくなりました。しかし、統一教会と自民党の癒着がどのように築かれ、安倍晋三氏がどのようにそこに関わり、統一教会がどのように日本の政治に影響を及ぼしてきたのか、韓国に本部を置く統一教会と韓鶴子総裁の「使用者責任」を問うにはどうしたらいいのかなど、統一教会問題はまだまだこれから解明されなければならない問題が残っています。
12月16日、岸田総理は「安保3文書」の改定を閣議決定したと発表しました。改定された「安保3文書」では、「北朝鮮・中国・ロシア」という日本にとって最も近い隣国であり、かつ核保有国である3カ国を名指しで「脅威・懸念」と明記しています。
その北朝鮮の核ミサイル開発に、統一教会が日本人信者から搾り上げた献金が使われたかもしれないのです。統一教会と癒着し、捜査も抑制してきた自民党が「何をか言わんや」です。
岩上安身とIWJが2022年に行なってきた統一教会問題関連の報道・取材・インタビューも、2022年末から2023年初めにかけて公開する新春特番でまとめます。ぜひ、IWJ会員となって御覧ください。
また、改憲による緊急事態条項の創設は、統一教会が自民党の背中を押して、実現に向けて推進してきた政策です。統一教会という「反日・反社会的カルト」を、日本社会から追放し、政治への介入をやめさせるとともに、この危険な緊急事態条項の憲法への導入を阻止するために、私と、IWJのスタッフは、全力で立ち向かいたいと思います!
皆さまにはぜひ、ご支援いただきたく、IWJの存続のために、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。
下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします。
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ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードを、無料で日刊IWJガイド非会員版を読み、ハイライト動画を御覧になっている無料会員の皆さまにおかれましては、有料の一般会員登録をぜひともお願いいたします。
また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です。
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※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします。
みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル
城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル
ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ
IWJホームページからも、お振り込みいただけます。
※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html
どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!
岩上安身
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◆中継番組表◆
**2022.12.27 Tue.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【IWJ・Ch5】10:40メド~「林芳正 外務大臣 定例会見」
視聴URL:
https://twitcasting.tv/iwj_ch5
林芳正外務大臣による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた外務大臣関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%a4%96%e5%8b%99%e5%a4%a7%e8%87%a3
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【IWJ_YouTube Live】19:30~「米国主導の対露制裁がもたらした大矛盾! ロシアへの制裁に参加した西側諸国がエネルギー資源高騰で苦しむ一方で逆に制裁不参加の国々が潤っている!! 岩上安身によるJOGMEC(独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構)調査課長 原田大輔氏インタビュー 第2弾」
視聴URL(冒頭以降は会員限定):
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
岩上安身による原田大輔氏インタビューを中継します。これまでIWJが報じてきたエネルギー問題関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/energy-problem
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◆中継番組表◆
**2022.12.28 Wed.**
調整中
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◆昨日テキストアップした記事はこちらです◆
【IWJ号外】IWJ代表の岩上安身です。IWJの存続のために、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/513176
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■「ランサムウエア」に「DDoS攻撃」、急増するサイバー攻撃に、政府も安全保障上の懸念を表明! しかし安保3文書で示されたのは、敵基地攻撃論と双子の論理!「未然に攻撃者のサーバー等への侵入・無害化ができる」よう、政府に必要な権限を付与する「能動的サイバー防御」!! それは「予防的サイバー先制攻撃」なのでは!?
12月25日付けの『沖縄タイムス』が、「今年10月に8つの那覇市立図書施設の共通システムサーバーがコンピューターウイルス『ランサムウエア』の攻撃を受けた問題で、発生から2ヶ月が過ぎた今もシステム復旧のめどは立っていない」と報じました。
『沖縄タイムス』の記事によると、「約19万人分の個人情報の流出は確認されていない」ものの、図書の検索やインターネット予約などの業務に支障をきたしており、「利用者の再登録情報は紙ベースで保管している」とのこと。
さらに、5年契約のレンタルサーバーの支払いも、サーバーが使用できなくても「期限を迎える来年末まで毎月80万円余りを支払わなければならない」とのことです。
※サイバー攻撃を受けた那覇市立図書館 2カ月たつが復旧せず システム費1千万円が無駄になる恐れ(2022年12月25日)
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1079289
10月31日には、大阪市の大阪急性期・総合医療センターがサイバー攻撃を受け、病院の基幹システムがダウンしました。
11月10日付け『東洋経済』は、電子カルテが使えないため、薬の処方にも支障をきたしているとした上で、「外来患者の新規受付をストップしたほか、11月9日時点までに80件近くの手術を中止し、近隣の病院に転院する患者もいる」と、被害の大きさを報じています。
※大阪の基幹病院を襲ったサイバー攻撃の深刻度 病院の電子化進むがセキュリティ費用が重荷に(東洋経済オンライン、2022年11月10日)
https://toyokeizai.net/articles/-/631701
大阪の病院へのサイバー攻撃で使われたのもランサムウエア(ランサムウェア)で、「独立行政法人情報処理推進機構」によると、「ランサムウェアとは、『Ransom(身代金)』と『Software(ソフトウェア)』を組み合わせた造語」とのこと。「パソコンに保存されているファイルを暗号化し、元の状態に戻すことと引き換えに金銭を要求する」という手口で、2017年以降、猛威を振るっているとのことです。
※ランサムウェア対策特設ページ(独立行政法人情報処理推進機構)
https://www.ipa.go.jp/security/anshin/ransom_tokusetsu.html
※ここから先は【中略】とさせていただきます。御覧になりたい場合は、ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して御覧ください! 会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
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他方で、サイバーセキュリティと監視社会とは表裏一体ともいえます。2013年5月に英『ガーディアン』紙上で、米国家安全保障局(NSA)による全世界的盗聴システムの実態を暴いたのは、米中央情報局(CIA)やNSAで情報収集活動をしていた、元局員のエドワード・スノーデン氏でした。
スノーデン氏に単独インタビューをした、ジャーナリストの小笠原みどり氏に、岩上安身は2016年12月、2017年8月、2019年8月の3回、インタビューを行っています。
また、2017年のインタビューは、「岩上安身のIWJ特報!」として、テキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しています。
ぜひ、あわせて御覧ください。
※「日本政府も企業も個人もすべて米国NSAに盗聴されている!」元NSA職員スノーデン氏が暴く!米国による巨大監視システムの実態とは―― 岩上安身によるインタビュー 第701回 ゲスト スノーデン単独取材に成功した小笠原みどり氏 2016.12.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/354108
※共謀罪と監視社会―― スノーデン文書により明かされた日本政府とNSAの関係とは?~岩上安身によるインタビュー 第779回 ゲスト 元朝日新聞記者・ジャーナリスト 小笠原みどり氏 2017.8.17
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/395679
※米国NSAによる無差別大量監視の被害者でありながら共犯者!? メディアがろくに報じない日本政府の歪んだ対米従属!! ~スノーデンファイルを読み解く~岩上安身によるインタビュー 第972回 ゲスト ジャーナリスト・小笠原みどり氏 2019.8.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/455999
※【第305-314号】岩上安身のIWJ特報!NSAによる巨大監視システムの実態に迫る スノーデン氏が日本人に伝えたいこととは ジャーナリスト・小笠原みどり氏インタビュー 2017.5.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/380336
■<IWJ取材報告>「フードバンクに回ってくる食材が極端に減っている」年末の困窮者支援で、支援団体の藤平輝明代表が「貧困というか、底が抜けて、格差がより一層強まっている感じがする」と指摘!~12.25 ’22-’23 年越したすけあいフェス
12月25日午前10時より、東京都北区の赤羽公園にて、「’22-’23 年越したすけあいフェス」実行委員会の主催、「みなせん@東京12区」の協賛により、「’22-’23年越したすけあいフェス」が開催されました。
また、赤羽公園近くの「のらねこハウスよろず相談室」では、フェスと並行して、雑貨、食器、生活用品、衣類などの在庫一掃バザーが行なわれました。
「のらねこハウスよろず相談室」は、「平和と福祉のまちをつくるみんなの会」が運営し、定例で軒下バザーを行うほか、曜日を決めて、健康・生活・労働・メンタルなどに関する「お困りごと」の相談窓口として機能しています。
「年越したすけあいフェス」は、今年で3回目。コロナ禍の発生と同時期の2020年末に第1回のフェスが開催されました。新型コロナが社会に与えた負のインパクトが大きかったことがうかがえます。
会場では、200人分の「基本食セット」の他、100人分の「カレー弁当」や各種野菜、レトルト食品、衣服などが提供されました。また、労働相談所も設置されました。
運営は50人のボランティアスタッフにより行われました。
ボランティアスタッフとして参加した、北区労働組合連合会事務局長の川邉隆氏は、「正規の労働者も大変だと思うのですが、非正規の労働者は30年前と比べて、もう2倍に増えて、20%から40%ということになっている」と語りました。
その上で川邉氏は、「会社と団体交渉をしてもかなり厳しい。平気で『辞めたければ、辞めればいいじゃないか』というようなことを言う」と述べ、「最低賃金も低くて、長時間労働をせざるを得ない状況」だと、労働者の現状を示しました。
さらに川邉氏は、「ダブルワーク、トリプルワークで何とかなっているが、組合員の中には、部屋の電球が切れて、次の給料にならなきゃ、電球を点けられない。本当に、そんな状態です」と、窮状を訴えました。
また、「のらねこハウスよろず相談室」代表の藤平輝明氏は、物価高騰によって格差が一層拡大している現状を、以下のように語りました。
「貧困の問題と物価高、それが極端ですよね。食料品や物資の集まり具合も、今年は少ないんですよ。去年と比べると、食料品とかが非常に少ない。
コロナが少し緩和されてきたということもあるのかもしれないけど、いわゆる、フードロスとか、あるいはフードバンクに回ってくる食材が極端に減っているんですね。やはり、貧困というか、底が抜けて、格差がより一層強まっている感じがする。
だって、日本の賃金が30年の間上がってなくて、OECD諸国の一番下のほうになっているし、今年になって、ウクライナ戦争もあり、物価高がどんどんどんどん進んで、来年また、かなりの品目が値上げになりますでしょう。で、電気代も上がるという中で、これは、本当に生活に困っている人がたくさんいる、ということを実感できる」
遠く海を隔てたロシアとウクライナという他国同士の戦争が、日本国内の貧困の深化や物価高へと直接的な影響をもたらしています。
ましてやこれが、中国のような隣国との間で日本が当事国として戦争が起きてしまったら、どれだけ人々の暮らしに大打撃を与えることになるか、にわかには想像がつきません。
それでも我々は、乏しい想像力をかきたてて、回避すべき悲惨な未来について考えをめぐらせる必要があります。
詳細については、ぜひ全編動画を御覧ください。
※「フードバンクに回ってくる食材が極端に減っている」年末の困窮者支援で、支援団体の藤平輝明代表が「貧困というか、底が抜けて、格差がより一層強まっている感じがする」と指摘!~12.25 ’22-’23 年越したすけあいフェス
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/513143
■<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その19)>第一部 ロシア零年「第四章 マフィアのために人道援助を ―一九九二年四月~五月―」(part3)
岩上安身は、1989年から1994年まで、29歳から35歳まで、足かけ6年かけて、崩壊前夜のソ連から、ソ連崩壊後の「民主ロシア」誕生の裏面まで、現地で取材しました。
現地取材をまとめた著書『あらかじめ裏切られた革命』(1996年、講談社、講談社ノンフィクション賞受賞作)は、当時のソ連・ロシアの実態を記録した貴重な資料ですが、残念ながら絶版となっており、入手困難な状況となっております。
ウクライナ紛争の長期化、そして西欧諸国が世界を支配してきた構造、米国による一極支配構造に揺らぎが見え始めた今こそ、改めて1991年のソ連崩壊前後に戻って、歴史を振り返る必要があると思われます。日刊IWJガイドで、『あらかじめ裏切られた革命』の復刻連載を進めていきます。ぜひお読みください。
下記URLから、初回の復刻連載(その1)をお読みいただけます。
※<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その1)>序文「ゴーリキーパークの世界精神」(日刊IWJガイド、2022年11月20日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51557#idx-4
直近の復刻連載は、下記URLからお読みいただけます。
※<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その17)>第一部 ロシア零年「第四章 マフィアのために人道援助を ―一九九二年四月~五月―」(part1)(日刊IWJガイド、2022年12月25日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51691#idx-6
※<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その18)>第一部 ロシア零年「第三章 マルクスの国の遺産相続-一九九一年十二月~九二年二月―」(part8)(日刊IWJガイド、2022年12月26日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51693#idx-7
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援助した物資が届かないという、この不条理な経験から、「生真面目なドイツ人」がどんな教訓を学びとったか、以下、Mの話を整理してみる。
まず、援助物資を送る過程は、最後の段階までできる限り自らコントロールすること。盗むことが難しくなれば、援助対象者まで届く確率はより高くなる。
第二に、旧ソ連はエチオピアやソマリアのような、絶対的な窮乏状態にあるわけではないこと。九〇年の時点でゴルバチョフ大統領が援助を要請したとき、ドイツ政府も国民もソ連に飢餓が迫っているものと真剣に危惧したものだが、それはいささか空騒ぎだったことがわかった。物不足とはいっても、自由市場やブラック・マーケットには高値ながらもそれなりにモノは流通しており、医薬品などはともかく、貧困層への人道援助はモノそのものよりも、カネで援助した方が有効ではないか、という考え方が強まった。具体的には援助物資をモスクワの商業ルートにのせて売りさばき、その売り上げを社会的弱者に分配するというプランである。つけ加えておくと、このプランの有効性を熱心に説いて、実行を強く求めたのは、前出のルシコフやカルナウーホフらが権力を握るモスクワの行政府だった。この方法は九一年以降、広く採用されて現在に至っているが、実は重大な問題がある。その点は後述する。
第三としては、やはり人道援助はその場しのぎの援助にほかならず、旧ソ連人が直面している困難を根本的に打開するには、具体的なプロジェクトにともなう金融支援や、知的技術援助を継続的に行なわなくてはならないこと。要するに早くいえば、注射器を贈るのではなく、注射器製造工場建設のための資金とノウハウを提供し、経営者や技術者を教育する、ということである。こうした支援の必要性は早くから西側の一部の専門家が指摘していたことだったが、人道支援の開始された九〇年から九一年前半にかけては、ソ連国内の政治的動揺がおさまらず、九一年八月に至って民主派の政治的勝利が決定的となってはじめて、実現の可能性が大きくひらかれたのだった。
対ソ援助の経験から得た、こうしたドイツの教訓は、その後に本格化するECの対ソ支援にいかされてゆく。ECの対ソ支援についてはのちに述べるとして、ひとまずおく。明記しておきたいのは、インタビューのしめくくりにMが口にした言葉である。
「日本がCIS支援に対して積極的な姿勢をみせはじめたことは歓迎すべきことです。日本のジャーナリズムが関心をもちはじめたこともたいへん嬉しい。今まで欧米各国のジャーナリストが援助の実態を取材するためにここへきましたが、日本人ジャーナリストは誰もこなかった。あなたがはじめてです。ですからこの機会を通じて、特にこれだけは日本の皆さんに強調して伝えていただきたい。ドイツの経験を参考にして、援助物資は誰に贈るのか、そのあて先まではっきりさせて、できるだけ自分たちのイニシアチブのもとに、輸送と分配の全プロセスをコントロールすることです。そうでないと、せっかくの援助が効果的なものではなくなってしまいますよ」
大使館の出口まで見送ってくれたMは、最後の別れ際まで、同じ忠告を繰り返し繰り返し口にした。
「私達は、援助物資が横流しされる可能性について、かなり早い段階から真剣に考え、独自の対策を講じてきました」
モスクワの都心、赤の広場に隣接するロシア・ホテルの一室に構えたドイツ赤十字のオフィスで、モスクワ支部の責任者、ユルゲン・ワイエントは開口一番、そう語った。
「ソ連側にまかせきりにしてしまった政府ルートとは違い、ドイツ赤十字は自分自身の手で徹底的に管理してきた。その結果、横流しなどの事件はほとんどありません。これは誇っていいことじゃないでしょうか」
ドイツ赤十字は、ドイツの非政府組織としては、最大規模の対ソ人道援助を手がけている。九〇年の冬にスタートして以来、二年間にわたりソ連赤十字(現在はロシア赤十字。ソ連崩壊後、イスラム系共和国内の組織は赤新月社となる)にむけて、数量にして約一万トン、金額にして数百万ドイツマルクの食糧と医薬品を送り届けている。ECの対ソ支援の一環として、ドイツ赤十字が担当する分もある。これは食糧のみの援助で、九一年十一月から九二年五月までの実績で二万トン。これらの援助物資を、輸送から分配の最終段階まで、自らの手で管理しているという。
「ドイツ国内で用意した援助物資を、まずフィンランドまで貨物船で運び、そこから陸続きの鉄道でモスクワまで直送します。モスクワ市内のモスクワレツキー地区にある大きな食糧倉庫を、我々ドイツ赤十字がモスクワ市から直接借り受けており、援助物資はそこに貯蔵されています。ここまでの行程は完全に我々自身が管理しています。倉庫の管理にたずさわっているのも、ドイツ人だけです。ロシア人スタッフはいません。援助の必要な福祉施設や貧困家庭等のリストアップと分配には、ロシア赤十字の協力を得ていますが、まかせきりにはせず、各地に常駐している我々のスタッフが可能なかぎり現場で動いている。ドイツ赤十字のルートで不正な横流しや盗難等のケースがほとんど起きていないのは、ここまで徹底して自らコントロールしているからです」
援助対象者の手もとに物資が届かない援助など、何の意味もない、というドイツ赤十字の徹底した姿勢には説得力がある。とはいえ、別の種類の懸念もおぼえないでもない。すべてをドイツ人の手で管理する、ということは、裏を返せばロシア人(およびその他の旧ソ連邦諸国民)は信用できない、ということをも意味する。各国の赤十字は、それぞれ独立した団体として相互に尊重しあい、対等の関係で結ばれているというのが建て前である。ドイツ赤十字の姿勢は、ドイツとロシアの赤十字間の関係に摩擦をもたらしはしないだろうか。私は率直に、ワイエントに尋ねた。
――あなた方は、ロシア赤十字を信頼できるパートナーと考えていますか?
「難しい。とても難しい、複雑な質問です」
そう言って、ワイエントはしばしパイプをくわえたまま黙りこんだ。
「イエスともノーとも即答しかねる。ロシア赤十字――九〇年に我々が援助を開始したときはソ連赤十字が相手でしたが――を信頼できないとは言いませんが、彼らは組織としてはまだ弱く、自分達の手で完全に分配するのには人手も経費も足りないようです……。我々はドイツ国民と政府、そしてECの信託を受けているわけですから、最後まで責任をもってこの事業を遂行しなければなりません。そのためには、ロシアの現状を考えると、我々自身の手ですべてを実行するのがベストだと確信しています」
ロシア側のプライドに配慮しつつも、リアリスティックな観点から考えれば、コストは高くつくが現在の方法を採る以外に道はない、ということらしい。いいかえると、ロシア側の誠意を信じるというきれいごとのもとに、中途半端に妥協してコントロールの手をゆるめることがあれば、それは自ら責任を放棄するに等しい、ということである。そうまでしなくても、と思われるかもしれないが、ロシアの現実を多少とも知る者からみれば、こうした姿勢は、しごくまっとうな選択に思える。
ひるがえって、日本の人道援助の場合はどうか。
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■【スタッフ募集・事務班】中継スタッフやテキストスタッフと連携して、IWJの行動予定を組み立てる重要なセクションである事務班のスタッフを募集します。PC操作のスキルがあり、スケジュール調整のためにアポ取りのコミュニケーションスキルのある方、歓迎です! これまでの社会経験も生かせます! 時給は1200円からのスタートです。IWJの動画・記事のコンテンツの視聴・購読経験が一定以上あり、共感できた方に限ります。
スケジューリングする事務班は、中継スタッフやテキストスタッフと連携して、IWJの行動予定を組み立てる重要なセクションです。PCの操作のスキルとスケジュールのためにアポ取りのためのコミュニケーションスキルは、最低限必要になります。時として動画班のように、カメラをもって取材現場に行く場合もあります。スタート時は時給1200円からで能力・実績に応じて昇給します。
ご応募の資格は、第一に穏やかな性格で明るく協調性のある方。第二にトラブルなく対外的な交渉をできるコミュニケーション能力の高い方。第三にPCスキルがある方です。
入社ご希望の方は、下記のURLのスタッフ募集フォームにご記入の上、履歴書、職務経歴書(書式自由)を添付の上、admin@iwj.co.jp までお送りください。
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■【スタッフ募集・テキスト(赤反映担当)班】記者として日刊IWJガイドや記事の執筆、エディターとして編集業務を行っていただける方を募集します。特に深夜業務での校正作業を厭わない方は、優遇し、最優先で募集します! 深夜に及んだ場合は、社用車での帰宅が可能です。時給はスタート時は1300円から、能力・実績次第で昇給します。深夜業務は法にのっとった割り増し残業代を支払います。『サビ残』は一切ありません! IWJの動画・記事のコンテンツの視聴・購読経験が一定以上あり、共感できた方に限ります。
日刊IWJガイドや記事の執筆、編集などの作業のうち、主に日刊IWJガイド校了前の赤反映業務に携わってもらいます。パソコンのスキルが必要です。時に深夜まで及ぶことがありますが、社用車での帰宅、あるいは自宅への送りが可能です。
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テキスト班で「岩上安身によるインタビュー」のためのパワーポイント作成に責任をもって携わっていただける方を募集します。時給は1500円です。雇用形態はアルバイト又は契約社員からのスタートになります。正社員登用の途もあります。業務委託契約も相談に応じます。残業代、深夜残業代もきっちりお支払いします。
パワポ作成には、書物や資料を読み砕いていく読解力やリサーチ能力が必要なため、基礎的な学力や広範な教養・知識力が必要です。優れた人員を募集します。
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■【スタッフ募集・動画班】岩上安身によるインタビューを撮影・編集したり、大臣会見やビデオカメラによる現場取材と中継、撮影した動画の編集を行うスタッフを募集します。PCによる動画の編集作業の基本ができる方、特にYouTubeの撮影・編集などの経験のある方を特に優遇し、最優先で募集します! 経験が少なくとも、意欲ある若い方、研修を受ければ習熟していけるとの自信や情熱がある方も歓迎です! 時給は1300円からのスタートです。IWJの動画・記事のコンテンツの視聴・購読経験が一定以上あり、共感できた方に限ります。
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経験が少なくとも、意欲ある若い方、PC操作やカメラの撮影にも、研修を受ければ習熟していけるとの自信や情熱がある方も歓迎です。もちろん、必要な研修はIWJ内にて教えていきます!
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雇用形態はアルバイトまたは契約社員で時給1300円からのスタートになります。能力と実績次第で昇給します。正社員登用の途もあります。定年退職(65歳)となれば勤務年数に応じ満額の退職金をお出しできるよう会社が積み立てています。
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IWJ編集部(岩上安身、浜本信貴、城石裕幸、六反田千恵、前田啓、中村尚貴)
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