日刊IWJガイド・非会員版「選挙中の言論弾圧テロ! 安倍元総理が演説中に銃撃され、搬送先の病院で死亡!」2022.7.9号~No.3586号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~安倍元総理が演説中に銃撃され、搬送先の病院で死亡! 選挙中の言論弾圧テロに与野党は一斉に怒りを表明! しかし毅然と街頭演説継続を表明したのは社民と共産のみ! れいわは一部のイベントの中止を発表! 公明、自民は一部の予定を変更して継続! 改憲派の維新、国民は全面的に中止を発表!

■期末まであと1ヶ月を切りました! 昨年8月から始まったIWJの今期第12期も残り1ヶ月を切り、7月31日までに必要なお金は約950万円! 7月1日から8日までのご寄付は、約61万円と目標額の6%です! 目標額まで、あと94%、888万6355円必要です!! 集められなければ、大幅な赤字転落となります! そうならないように、ぜひ、IWJの活動を緊急のご寄付・カンパでご支援ください!

■【中継番組表】

■<インタビュー報告>「記事の見出しの冒頭から安倍元総理襲撃事件の報道は統制されている!?『政治信条への恨みではない』と、銃撃犯の犯行動機について、報道を各社一斉に横並び報道!! 孫崎氏がこの報道のおかしさに憤る!「ウクライナ侵攻に対し、ロシアへの『一億総糾弾』『総制裁』論に一石を投じる! 今必要なのは『平和を創る道』の探求! 岩上安身による元外務省情報局長・孫崎享氏インタビュー 第2弾」を生配信しました!

■<本日のタイムリー再配信>本日午後6時から2021年4月22日収録「日米首脳会談で対中強硬姿勢が加速! 菅政権はコロナ禍のドサクサに紛れて改憲のための国民投票法改悪採決を画策!『米国の戦争に自動参戦する国』に! ~岩上安身によるインタビュー 第1038回 ゲスト 立憲民主党・小西洋之参議院議員」を再配信します!

■<IWJ取材報告>安倍元総理銃撃にも「この暴挙に強く抗議する」と街宣決行を表明した福島氏! 困窮者支援の小林美穂子氏は「弱々しい悲鳴、小さな声を国会に届けてくれた政治家」! ~7.8社民党 福島瑞穂 参院選全国比例区候補 街頭演説会

■<新記事紹介>IWJ検証レポート!「米国が狙った独露間の天然ガスパイプラインノルドストリームの阻止!! その2」~天然ガスパイプラインの地政学とは「あくまでもその基本がビジネスの世界の議論」であるべき!

■安倍晋三元総理の銃撃事件を、IWJツイッター速報で、時系列に分刻みでお知らせしました。こちらにまとめました。

■【スタッフ募集・テキスト(赤反映担当)班】日刊IWJガイドや記事の執筆、編集業務を行っていただける方、特に深夜業務での作業を厭わない方は優遇し募集します。深夜に及んだ場合は、社用車での帰宅が可能です。時給は1300円から、能力・実績次第で昇給します。深夜業務は法にのっとった割り増し残業代を支払います。

■【スタッフ募集・テキスト(パワポ作成担当)班】書物や資料を読み砕いていく読解力やリサーチ能力が必要とされる「岩上安身によるインタビュー」のパワポ作成に責任をもってかかわっていただける方。時給は1500円です。
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■はじめに~安倍元総理が演説中に銃撃され、搬送先の病院で死亡! 選挙中の言論弾圧テロに与野党は一斉に怒りを表明! しかし毅然と街頭演説継続を表明したのは社民と共産のみ! れいわは一部のイベントの中止を発表! 公明、自民は一部の予定を変更して継続! 改憲派の維新、国民は全面的に中止を発表!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 参院選も最終盤をむかえた8日、安倍晋三元総理が奈良県奈良市で演説中に銃撃され、死亡しました。

 安倍元総理は、奈良市の大和西大寺駅北口で、午前11時29分から自民党候補者の応援演説を始めた直後に、背後から撃たれました。報道各社やSNSなどの映像によると、銃声は2発で、安倍元総理は2発目の銃声の直後に胸から血を流して倒れています。

 安倍元総理は、心肺停止状態で、午後0時20分に、ドクターヘリで奈良県橿原市の奈良県立医科大学附属病院に搬送されましたが、午後5時3分に死亡しました。

 容疑者はその場で警察に逮捕され、凶器となった手製の銃も押収されました。

 報道によると、逮捕されたのは、奈良県在住の山上徹也容疑者41歳で、2002年から2005年まで海上自衛隊に勤務していたとのこと。

 NHKは「警察当局によりますと、調べに対し『安倍元総理大臣に対して不満があり、殺そうと思って狙った』という趣旨の供述をしている一方で、『元総理の政治信条への恨みではない』とも供述している」と報じています。

※安倍元首相死亡 容疑者「拳銃や爆発物複数製造した」【速報】(NHK、2022年7月8日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220708/k10013707601000.html

 IWJは午後6時から奈良県立医科大学附属病院で行われた記者会見を生中継しました。

※奈良県立医科大学記者会見
https://twitcasting.tv/iwj_areach1/movie/737814767

 会見した医師によると、安倍元総理は、搬送時には心肺停止状態で、蘇生措置をしたが、午後5時3分に死亡したとのこと。

 また、首の右側に2発の銃創があり、心臓と動脈が損傷。心臓の傷は大きく、死因は失血死だということです。

 左肩に貫通したとみられる射出孔があり、手術中に弾丸は確認できなかったとのことです。

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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■期末まであと1ヶ月を切りました! 昨年8月から始まったIWJの今期第12期も残り1ヶ月を切り、7月31日までに必要なお金は約950万円! 7月1日から8日までのご寄付は、約61万円と目標額の6%です! 目標額まで、あと94%、888万6355円必要です!! 集められなければ、大幅な赤字転落となります! そうならないように、ぜひ、IWJの活動を緊急のご寄付・カンパでご支援ください!

 おはようございます。IWJ代表の岩上安身です。

 第12期も期末までいよいよあと1ヶ月を切りました! 泣いても笑っても、7月31日には第12期の終わりを迎えます。第12期を無事にしめくくり、第13期をIWJが晴れて迎えられるように、皆さまへ重ねてご支援のお願いを申し上げます。

 IWJはかねてより、活動費の半分を会員の皆さまからの会費で、もう半分を皆さまからのご寄付・カンパによって支えられて活動しています。

 6月は30日間のご寄付・カンパが、348件、410万9163円と、月間の目標額400万円に達することが、ぎりぎりできました。ご支援くださった皆さま、本当にありがとうございます!

 しかしながら、先日、改めて経理とともにこれまでの収支を計算し、検証して見通しを立て直したところ、期末の7月31日までにあと約950万円のご寄付が必要となることがわかりました。足りない分は、赤字となる恐れがあります。

 12期は、経費を前年度比で約30%程度削減してきましたが、会費は前年度比で約20%減少してしまいました。皆さまのご助力、ご支援が、IWJの存続のために必要です! もし仮にご寄付がまったく集まらなかったとしたら、IWJは今期赤字となってしまいます!

 今期末までの残り23日で、この赤字を削って、不足分をゼロにし、次の期につなげられるように、どうか皆さまのお力で、ご支援ください!

 IWJの会員数は現在3566人です。そのうちサポート会員は1192人です(2022年6月30日現在)。本当に心苦しいお願いではありますが、会員の皆さま全員が2513円ずつカンパしてくださるか、サポート会員の皆さまが全員1人7517円ずつカンパしてくださったならば、なんとかこの赤字は埋められます!

 すでにお伝えしている通り、私、岩上安身は、キャッシュフローが足りなかったIWJに対して1093万円を貸し込んでおり、まだ1円も返済されていません。

 この第11期と第12期は、会社から報酬も受けとっていません。前期に続き、今期もただ働きが続いています。私は富裕層でもなんでもなく、40年間働いてきて乏しい貯えがわずかにあるだけの、もともとは一介のフリーランス、自営業者に過ぎません。

 これ以上は、私、岩上安身個人の力だけではいかんともしがたい状況です。私1人の力や、無報酬のため細る一方の私の貯えでは、今期の金額赤字分を穴埋めすることはできません! 2期連続で、会社から1円も報酬を受けとらずにただ働きを続けるということは、貯金を削っている、ということであり、個人として、経済的、物理的に、もはや限界です。

 これで今月末に、さらにあと1千万円もの赤字を個人で埋めなくてはならなくなるとしたら、とても一人ではこの負担を担うことはできません!

 どうかIWJ会員の皆さま全員のお力で、IWJをお支えください!

 伏してお願いいたします! どうか皆さま全員のお力で、この窮状をお助け願います!

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 皆さまにおかれましても、消費税増税に加えてコロナ禍での経済的な打撃、そしてこのところの物価のインフレに悩まされていることとお察しいたします。我々のさらなる支出削減の努力が必要なことは、言うまでもありませんが、IWJを支えてくださる市民の皆さまのご支援、ご協力が、どうしても必要です。

 また、会員の数が足りないと、IWJは活動していけなくなってしまいます。市民の皆さま、お一人お一人が会員となっていただくことで、IWJは支えられ、政治権力におもねり、広告スポンサーに牛耳られている記者クラブメディアとは一線を画した、権力に不都合であっても真実を追求し、権力の監視を行う「ウォッチドッグ」の役割を果たし続けてまいります。

 ウクライナ紛争が勃発してからの約4ヶ月間、IWJは徹底的に「まとも」な公正中立な報道に徹してきたところ、米国のプロパガンダ機関と化したほぼすべての新聞、雑誌、テレビ、そしてネットの大勢とも違う「スタンス」を取り続ける結果となりました。

 その間の我々の報道を、他の米国のプロパガンダの走狗のような「報道」と比較していただければ、我々が独立メディアとしての使命をいかに果たしてきたか、ご理解いただけると存じます。

 ぜひとも、サポート会員様におかれましては会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましてはサポート会員へ、無料会員の皆さまにおかれましてはサポート会員もしくは一般会員へのアップグレードをぜひともお願いいたします。

 また休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、改めて申し込みをいただくことで会員を新たに始めることができます。

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします。

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 既存の大手新聞、テレビなどの御用マスメディアは、日本政府と同様、米国追従を続けていますから、それらに頼っていては、こうした現実は、まったく見えてきません。現実には記者クラブメディアは国民の目を真実からそらせるような情報操作ばかり行い続けています!

 IWJは、国民をないがしろにして、米国の「代理戦争」準備を進める政府と、そのプロパガンダ機械と成り果てたマスメディアに対して、これでいいのか! と声を上げ続けていきます!

 こうしたことがIWJに可能なのは、市民の皆さまに直接、支えられているからです。特定のスポンサーに頼らずとも、活動することができる独立メディアだからです! 何者にも縛られず、権力に忖度せずに、真実をお伝えしてゆくことができるのは、市民の皆さまのご支援のおかげなのです!

 非会員の方はまず、一般会員になっていただき、さらに一般会員の皆さまには、ぜひサポート会員になっていただけるよう、ぜひご検討いただきたいと存じます!

 その会費と、ご寄付・カンパの両方によって、支えられてはじめて、IWJは、市民の皆さまのために役立つ、真の独立市民メディアとして活動を継続し、その使命を果たすことが可能となります。

 マスメディアが報じない事実と真実を報道し、売国的な権力への批判を続け、主権者である日本国民が声をあげ続けることができるようにすることが、今、絶対に必要なことであり、それが我々IWJの使命であると自負しています。

 7月10日の参院選投開票日も、目前です。

 日本をウクライナと同様に、米国の「代理戦争」の道具にするために大切な国民の主権を外国に譲り渡すことも平然と行う、売国的な改憲勢力は、改憲による緊急事態条項の憲法への導入を狙っています。この緊急事態条項は、国民主権と議会制民主主義を根こそぎ奪うものです。その先には、終わりのないファシズムと、国民の声に一切耳を貸さない、問答無用の戦争が待ち受けています。

 今年は、本当に日本の分水嶺の年となります!

 決して負けられないこの戦いに、私は、IWJのスタッフを率いて全力で立ち向かいたいと腹をくくっています! 皆さまにはぜひ、ご支援いただきたくIWJの存続のために、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします。
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※ご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします。

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 IWJホームページからもお振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

岩上安身拝


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◆中継番組表◆

**2022.7.9 Sat.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【タイムリー再配信 1068・IWJ_YouTube Live】18:00~「日米首脳会談で対中強硬姿勢が加速! 菅政権はコロナ禍のドサクサに紛れて改憲のための国民投票法改悪採決を画策!『米国の戦争に自動参戦する国』に! ~岩上安身によるインタビュー 第1038回 ゲスト 立憲民主党・小西洋之参議院議員」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 2021年4月に収録した、岩上安身による小西洋之氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた憲法改正関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%86%b2%e6%b3%95%e6%94%b9%e6%ad%a3

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/491229

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◆中継番組表◆

**2022.7.10 Sun.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【タイムリー再配信 1069・IWJ_YouTube Live】18:00~「『今の自民党は大政翼賛会的。強兵政策に戻ってはダメだ』~元自民党副総裁の山崎拓氏が批判『ヒラメ化(上しか見ない)した議員ばかり』」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 2015年8月に収録した「日本弁護士連合会」主催の「今を戦前にしないために~戦後70年記念シンポジウム~」を再配信します。これまでIWJが報じてきた山崎拓氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%b1%b1%e5%b4%8e%e6%8b%93

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/256882

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

【2022参院選・独占スクープ!】「LGBT差別」と炎上中の自民党・井上義行候補(全国比例)が、自民党の支持母体で、井上氏自身も信徒の世界平和統一家庭連合(旧統一教会)会合で「炎上上等」と表明! 井上氏に直撃取材!「私は、同性婚反対に信念を持って言っていますから!!」
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/508513

IWJ検証レポート!「米国が狙った独露間の天然ガスパイプラインノルドストリームの阻止!! その2」~米国ネオコン勢が地政学を持ち出し、経済合理性を無視して欧露の関係を分断するために介入!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/508187

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■<インタビュー報告>「記事の見出しの冒頭から安倍元総理襲撃事件の報道は統制されている!?『政治信条への恨みではない』と、銃撃犯の犯行動機について、報道を各社一斉に横並び報道!! 孫崎氏がこの報道のおかしさに憤る!「ウクライナ侵攻に対し、ロシアへの『一億総糾弾』『総制裁』論に一石を投じる! 今必要なのは『平和を創る道』の探求! 岩上安身による元外務省情報局長・孫崎享氏インタビュー 第2弾」を生配信しました!

 7月8日、午後7時ごろから、岩上安身による元外務省情報局長・孫崎享氏へのインタビューを生配信しました。

 8日午前11時半ごろ、奈良で参院選の応援演説をしていた安倍晋三元総理が銃撃され、午後5時3分に死亡が確認されました。この衝撃的な事件を受けて、今回のインタビューは、安倍元総理の銃撃事件から始まりました。参院選2日前の凶行という重要性に鑑み、急遽、フルオープン配信に変更されました。

 冒頭、岩上が、安倍元総理クラスの政治家の応援演説のスケジュールは、記者クラブの番記者をのぞいて、報道関係者でも情報をつかむことはかなり難しいと説明しました。

 IWJの中継市民は、この現場の次の街宣のポイントで待機していたのですが、その前に凶弾に倒れ、中継取材はなりませんでした。

 安倍氏のスケジュールは前日7日の夕方に決まったとされているのに、容疑者はそれを知り得る情報力があり、準備もしていたはずで、計画的な犯行ではないかと指摘しました。

 孫崎氏は、安倍氏の銃撃事件に関する報道がおかしいと、指摘しました。事件から約5時間後、山上容疑者の供述が一斉に出てきました。

岩上「まず、NHKが報じたものです。『容疑者は「安倍元総理大臣に対して不満があり、殺そうと思って狙った」という趣旨の供述をしている一方で、「元総理の政治信条への恨みではない」とも供述しているということです』。

 もうひとつは、日テレです。『警察の調べに対し「殺そうと思って狙った」などと話していることが新たにわかりました。一方で、山上容疑者は「安倍元首相の政治信条に対するうらみではない」とも話していて、複数の関係者によりますと、これまでのところ山上容疑者について事件につながるような思想的背景や組織的背景については確認できていないということです』。

 (山上容疑者の動機について)検索をしてみますと、こんな形で出てきます。検索トップページです(プリントしたペーパーを見せる)。各社みんながそろいもそろって、『政治信条への恨みではない』と書き出しています。これは朝日です。ヤフー、共同通信、産経、FNN、全部『政治信条への恨みではない』という言葉がヘッダーの冒頭にきます。

 これは記者クラブにおいて、警察がトップと揉んだ上で出すリリースだと思うんですね。これは県警が勝手にやれるというレベルの話じゃないと思いますので。どういうふうに文章を流すのかということに関しては、警察庁まで上がった問題じゃないかなという風に、孫崎さんもおっしゃっていましたが。

 中村格さんなんですね、警察庁長官は。『政治信条』が一番最初に来るという、違和感についてどういう風に感じになられますか?」。

孫崎氏「この資料(FNNの記事)に書いてあるのは、『奈良県警は認否をまだ明らかにしていないが、動機について「安倍元首相の政治信条に対する恨みではない」と話しているという』」

岩上「すごいことですよね。まだ殺害行為の認否を明らかにしてないのに、まず先に犯行動機の中に『政治信条への恨みではない』と」

孫崎氏「まだ本人は犯罪をやったかどうかということについて認否が取れてないんですよ」

岩上「それ(認否)が、一番最初にやることですよね」

孫崎氏「そう。その確認をとってからどういう動機であったかということを調べていく。事件について、どういうような行動を取ったのかっていうところから始めて、事実関係を明らかにしていく。

 認否もしてないのに、『思想は関係ない』ということを本人が言いますかね?」

岩上「彼(山上容疑者)が何者であるかはさておきにして、まず警察署に詰めかけている記者たちに対して、一発目のリリースを出したんですよ。だから、あんな風に一律に並んでるわけです」。

 孫崎氏は、認否が明らかにされてもいないのに、「思想は関係ない」と最初から決めつけた一斉報道の「異常」さを指摘しました。岩上は、警察署が情報統制をしている可能性を指摘しました。孫崎氏は、このテロ行動が今後の日本の進路を変える危険性について言及しました。

孫崎氏「非常に危険なこと、重要なことは、このテロの行動を、どのように客観的に見るかということが、これからの日本の政治を(変えていく)。こういう事件があると、必ずおかしいことが起こってくるんですよね。こういう事件が利用されることによって、新しい政治の体系ができていく」。

 孫崎氏は、まずは事件の事実関係や背景を慎重に明らかにしなければならないと強く述べました。

孫崎氏「『政治信条は関係ない』という最初の報道(NHKの記事によれば)ですが、『総理に対して不満があり、殺そうと思っていた』と、言っているわけです。(中略)

 その不満というのは、殺そうとするほどの不満なわけですよ。この個人と安倍さんとの関係があるかっていうと、まず個人的なものはないと見ていいでしょう。そうすると、個人的なものがなくって殺そうとするまでの不満がある。でも、それは政治信条の恨みではないと」

岩上「おかしいですよね。

 つまり、安倍さんと個人的な関係を築けて、それこそ一緒にマージャンでもできるような人が、ゴルフでもできるような人が、私的な恨みを抱いたというようなことでは絶対ありえない、(安倍元総理は)雲上人ですから。海上自衛隊の隊員であったって一般市民ですよ。(中略)

 一般市民が殺そうと思うほどの不満を政治家・安倍晋三に対して抱くわけですよ。政治家としての安倍晋三に不満を抱くのは、政治信条に関するものしかないと思うんですけどね」

孫崎氏「さっきの日テレでいえば、『安倍元総理に不満があり』というが、(何の不満なのか、という点が)ここにはない。非常に重要な、なんで殺そうと思っていたかということが、ここには入っていない。(それなのに)すぐに『政治信条に対する恨みはない』というわけ」

岩上「おかしい。かつ、『(複数の)事件につながるような思想的背景や組織的背景については確認できていない』。それは、はじめから、聞かなきゃ確認できないことです。けれども、こんなことを今言うかと。

 まず、この人間が何をしたのかっていうことを全部事実確認して、単独犯なのか、複数犯なのかといったことを、確定していかなきゃいけないじゃないですか。複数犯だったならば、組織的な犯行かどうかってことも、組織的背景も、こんな初期の段階で」

孫崎氏「確認できるわけないじゃないですか。殺人事件があってから、4、5時間、組織的背景まで確認できないのは当然です」

岩上「さも組織的犯罪ではないかのような、単独犯がただ殺そうと思った、『政治信条に対する恨みはない』、一部の跳ね返りである。こういうストーリーを生みやすいような、情報操作の仕方。

 選挙直前ですよ。選挙が終わったあとにいろんなことが出るかもしれませんが、このような政治と殺人事件は無関係であるということを、冷酷にも流すっていうのは、これは、安倍晋三さんに対してもちょっと失礼な話じゃないでしょうか」

孫崎氏「これはしかし、朝日新聞、共同、みんなですよね。いかに日本が今、統制されているかっていう、ものすごい証拠みたいなものが出てきましたね」。

 岩上も「警察と報道が一緒になって情報操作して、その挙句こんなへんな作文をしてしまった」と指摘しました。

岩上「これ(安倍元総理銃撃事件)は、政治信条の恨みの話ですよ、それ以外ありえないですよ。個人的な恨みでなかったら。

 この人のしたことは、サイコパスとか、無差別殺人みたいな殺人とは違いますね。特定個人を殺そうと思ったと言っているんですから。ちゃんと不満があるから殺そうと思ったと言ってるんですから。(中略)

 『初報』っていうのは、国民にすごくインパクトがあって。『政治信条』からの『政治テロ』では『ない』んだという植え付けがされているんですが、そんなことわからないっていうことです。こういう時に『政治テロではない』と打ち消すのは、非常に意図的な情報操作と言わざるを得ないですよね。

 安倍さんのやってきた政治は、非常に強烈なインパクトを残してきたわけですよね。アベノミクスしかり、外交しかり。あるいはこれからやろうとしている憲法改正。

 その方向性に対して止めたいとか、否定するとか、そのように思う人間がいたということを消したいのかなと、思わざるを得ないんですよね。

 だからといって銃撃するというのは、あってはならないことなんですが」。

 続いて、孫崎氏が「テロの起こった後が大事だ」と指摘したことについてお話をうかがいました。

岩上「先生は先ほど、テロのあった後が大事だと。テロはテロで痛ましく取り返しのつかないことですが、テロが政治利用されるっていうこと」

孫崎氏「そうなんです」。

 ここで、戦前から戦後にかけて、政治家に対する主なテロ事件をざっと振り返りました。

・1909年10月、伊藤博文元首相がハルビン駅で銃撃され、死亡。

 孫崎氏は、朝鮮半島や満州政策で比較的穏健だった伊藤が殺害されたことで、日本は朝鮮人の「皇民化(日本人化)」など、強硬な姿勢に変わっていったと指摘しました。

・1921年11月、原敬首相が東京駅で刃物で刺されて死亡。
・1930年11月、浜口雄幸首相は東京駅で銃で撃たれた、翌31年に死亡。
・1932年、5・15事件、犬養毅首相らが射殺された。
・1936年、2・26事件、元首相・海軍軍人の斎藤実は殺害されたが、後継の岡田啓介首相は無事。

 2.26事件を受けて、岡田内閣が総辞職し、後継の廣田内閣が、思想犯を公権力の下に監視しておくために「思想犯保護観察法」を制定しました。2.26事件を起こしたのは軍人なのですが、逆に一般人を広く取り締まる法が制定されました。

 孫崎氏は、この2.26事件によって潮流が変わり、政治家は萎縮して完全に軍部の言いなりになってしまい、それが後の東條内閣の登場につながると指摘しました。

 参議院選挙投票日を控えた各党は、安倍元総理の銃撃事件を受けて、自民、公明、維新、国民民主など、奇しくも、「改憲派」の各党が、8日の幹部応援演説や遊説を中止しています。

 一方、立憲民主、共産、れいわ、社民など「非改憲派」は、「自由な言論と民主主義を守っていくために暴力には屈しない」として、遊説を続けると表明しています。

 孫崎氏は、今回の銃撃事件はあるが、「その後に何が起こるか」が大事だと繰り返しました。

孫崎氏「多分、これで銃撃事件がありました、終わり、じゃないんです。これから何かものすごい大きな変化が日本の中に出てくるかもしれない、ということを考えなければなりません」。

 その後、インタビューは、孫崎氏の新しい著書『平和を創る道の探求』(かもがわ出版)に沿って、台湾有事で日本が戦場になっても米国は出てこないこと、日本が米国にも留まられるままに「戦争参加」の国になろうとしていること、そうした潮流の中で、「平和を創る道」とはどのようなものであるか、ウクライナ問題は米vsロシアの新冷戦・新秩序が形成されるのか、といった話題に及びました。

 ぜひ、インタビュー全編を御覧ください。

※冒頭オープン【ライブ配信 18:30頃~】岩上安身による元外務省国際情報局長 孫崎享氏インタビュー
https://www.youtube.com/watch?v=ESPSbhcludI

■<本日のタイムリー再配信>本日午後6時から2021年4月22日収録「日米首脳会談で対中強硬姿勢が加速! 菅政権はコロナ禍のドサクサに紛れて改憲のための国民投票法改悪採決を画策!『米国の戦争に自動参戦する国』に! ~岩上安身によるインタビュー 第1038回 ゲスト 立憲民主党・小西洋之参議院議員」を再配信します!

 本日午後6時から2021年4月22日収録「日米首脳会談で対中強硬姿勢が加速! 菅政権はコロナ禍のドサクサに紛れて改憲のための国民投票法改悪採決を画策!『米国の戦争に自動参戦する国』に! ~岩上安身によるインタビュー 第1038回 ゲスト 立憲民主党・小西洋之参議院議員」を再配信します。

 小西議員はインタビュー当時、参議院外交防衛委員会の野党筆頭理事を務めていました。また、2015年の安倍政権による集団的自衛権の行使容認閣議決定で「昭和47年政府見解」の原本を情報開示請求し、当時の吉國一郎・内閣法制局長官による「他国が侵略されていることは、まだ日本の生命、自由、幸福追求の権利が侵されている状態ではないので、まだ日本が自衛の措置をとる段階ではない」という国会答弁を確認し、当時の安倍総理の「集団的自衛権を行使できる」とした根拠を覆しました。

 この事実は、2015年5月21日に行われた岩上安身によるインタビューで明らかになっています。ぜひ、以下の記事を御覧ください。

※「狂信的な官僚集団」が支える安倍政権の「戦争法案」解釈改憲、専守防衛、日米安保…「嘘」と「デタラメ」の数々を暴く~福島瑞穂×小西洋之×岩上安身による戦争法案特別鼎談 2015.5.21
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/246885

※【スクープ!】「集団的自衛権行使容認の閣議決定」が覆る決定的根拠!「昭和47年政府見解」の知られざる真実を小西洋之議員が暴露!! 2015.5.21
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/246547

 このインタビューで、自身を平和主義者で現実主義者と評する小西議員は、2015年の安保法制の強行採決で身を挺して採決を止めようとしたことを「政治家である以上、国民の命を守らなければならない。必死だった」と振り返りました。

※岩上安身による緊急インタビュー 第580回 ゲスト 小西洋之議員!票決が盗まれた犯行現場・委員会室でヒゲパンチを食らいながら目の当たりにした一部始終!「憲法奪還」の戦いがこれから始まる! 2015.9.19
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/265985

 このインタビューの数日前、菅義偉総理(当時)は、4月16日午後(日本時間17日未明)、ホワイトハウスでバイデン米大統領と首脳会談を行い、共同声明を発表しました。

 共同声明には「日本は同盟及び地域の安全保障を一層強化するために自らの防衛力を強化することを決意した」と書かれ、「日米両国は、台湾海峡の平和と安定の重要性を強調するとともに、両岸問題の平和的解決を促す」ともされています。

 インタビューで小西議員は「日本は自分自身を守るためではなく、『同盟及び地域の安全保障を一層強化するために防衛力を強化することを決意した』と書いてありますよね。外交防衛委員会で『台湾海峡有事に自衛隊が加担(参戦)すると約束したのか?』と質問しました。防衛大臣ははっきり答えなかった」と語りました。

 小西議員は「台湾問題に自衛隊が関わると真っ先に在日米軍基地が狙われる。(中国の軍事力は)北朝鮮とはレベルが違う。恐ろしい事態だ」と指摘し、「国家のあり方として危ない。非常に恐ろしい話。ここは一線引かないと」と述べました。

 また、日米首脳会談を報じた記事で日米同盟での日本の役割を論じた日経新聞や読売新聞を引き合いに出し、「読売も日経もそれをやったら中国にやられる(報復攻撃を受ける)ことを書いてない。読者に伝えていない」と述べ、「日本は台湾問題に軍事面で関与しては絶対いけない。戦争が起きないように必要な調整をするのが、日本の役割だ」と訴えました。

 その後、インタビューはこの日行われた衆院憲法審査会の話題に移り、さらには小西議員が安倍・菅政権による「人災」というコロナ禍について、初動の対応からいかに政府のコロナ対策が根本的に間違い、その間違いを直そうともせず現在の第4波を招いているのか、その実態について詳しくお話しいただきました。

 詳しくは、ぜひ本日の再配信をご視聴ください。再配信は、どなたでも御覧いただける全編フルオープンで配信します。

 仮に、その日の都合で観られなくても、会員になっていただければ、一般会員なら2ヶ月以内、見逃し配信を自由な時間に観られますし、サポート会員ならば、いつまでも、いつでも好きな時にコンテンツを無期限で視聴できます!

※会員のご登録はこちらからお願いします。
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【タイムリー再配信 1068・IWJ_YouTube Live】18:00~
日米首脳会談で対中強硬姿勢が加速! 菅政権はコロナ禍のドサクサに紛れて改憲のための国民投票法改悪採決を画策!「米国の戦争に自動参戦する国」に! ~岩上安身によるインタビュー 第1038回 ゲスト 立憲民主党・小西洋之参議院議員
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

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※(再掲)日米首脳会談で対中強硬姿勢が加速! 菅政権はコロナ禍のドサクサに紛れて改憲のための国民投票法改悪採決を画策!「米国の戦争に自動参戦する国」に! ~岩上安身によるインタビュー 第1038回 ゲスト 立憲民主党・小西洋之参議院議員 2021.4.22
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/491229

■<IWJ取材報告>安倍元総理銃撃にも「この暴挙に強く抗議する」と街宣決行を表明した福島氏! 困窮者支援の小林美穂子氏は「弱々しい悲鳴、小さな声を国会に届けてくれた政治家」! ~7.8社民党 福島瑞穂 参院選全国比例区候補 街頭演説会

 7月8日昼過ぎ、日本全国に衝撃が走りました。安倍晋三元総理が奈良県で参議院選挙の応援演説中に銃で撃たれました。参議院選挙も残り2日となり、全国で各政党の議員や候補者たちが遊説に駆け回っていた最中のことでした。

 次々と各政党の多くの候補者が街頭演説を取り止めるなか、それでも街頭演説を行うと決めた候補者もいました。その中の一人が社民党党首の福島みずほ候補です。同日、午後5時過ぎから行われた東京・赤羽駅で行われた街頭演説を取材しました。

 開口一番に、福島氏はこう語りだしました。

 「安倍元総理が狙撃されたと知り、本当に驚きました。本当に驚愕しました。

 いかなる暴力、いかなるテロにも反対です。このような暴力、このようなテロに強く抗議します。

 選挙期間中、『選挙』は民主主義の最たるもので、主権者にとって最も重要な権利は『投票』という権利です。民主主義、しかもその民主主義の最も大切な選挙の期間中にこのような形で、暴力、テロが行われるということに強く抗議したいと思います」。

 「まさに民主主義を傷つけ、表現の自由を傷つけ、人命を危うくする、卑劣な行為であり、民主主義の立場からもこの暴挙に強く抗議をするものです。(中略)安倍元総理が本当にご無事であるように心からお祈り申し上げます」。

 しかし、心肺停止状態で救急搬送された安倍元総理は、8日午後5時過ぎに搬送先の病院で死亡しました。

 応援演説には、福島氏と長年、生活困窮者支援などで一緒に活動をし、今も毎日、東京中を駆け回り支援活動を続けている「つくろい東京ファンド」のスタッフであり、「カフェ潮の路」のコーディネーターでもある小林美穂子氏が登壇し、福島氏の人柄に触れました。

 「私は生活困窮者支援の団体に12年ほどおりますが、みずほさんはそれ以前から生活困窮者の声を国会に届けてくださっていた政治家でした。今から7~8年前のことですが、忘れられない出来事がありました。

 自殺防止の大きなシンポジウムがありました。そこで客席から大きな声を出した男性がいました。私はちょっとびっくりし、不安になりました。会場の皆さんもそうだったと思います。なのに、みずほさんは、ステージの端まで行って耳に手を当ててその男の人の声を聞こうしました。

 たった一人の人の声を聞く姿をみて、それまで見ていた政治家のイメージが変わりました。(中略)その期待をみずほさんは12年間、裏切っていないんです。ずっと私たちの活動にも耳を傾けてくださいますし、弱々しい悲鳴だとか小さな声を聞き続けてくれています。

 その声を国会に届けてくださいました。見えなくされている人たちの存在を可視化してくれました」。

 小林氏は、最近の生活困窮の現場として、フードパントリーやカフェの無料のお弁当の提供を通して、生活に苦しむ若い人たち、とりわけ女性が多くなってきていることに触れ、派遣やアルバイトなど不安定就労の低賃金の中から高い税金や生活費、通信費を捻出するためには食費を削る以外にない社会のありようを訴えました。

 「このような状況は政治の失敗じゃないですか。女性であっても単身であっても若くても老いていても日本人であっても外国籍であってもこの地平に生きる人たちがみんな、将来を描ける、未来を描ける、今日を生きられる国であってほしいと願っています。

 そんな社会を実現するためにも、みずほさんにはいてもらわないと困るんです」

 詳しくは、ぜひ全編動画を御覧ください。

※安倍元総理銃撃にも「この暴挙に強く抗議する」と街宣決行を表明した福島氏! 困窮者支援の小林美穂子氏は「弱々しい悲鳴、小さな声を国会に届けてくれた政治家」!~7.8社民党 福島瑞穂 参院選全国比例区候補 街頭演説会
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/508537(7月9日午後アップ予定です)

■<新記事紹介>IWJ検証レポート!「米国が狙った独露間の天然ガスパイプラインノルドストリームの阻止!! その2」~天然ガスパイプラインの地政学とは「あくまでもその基本がビジネスの世界の議論」であるべき!

 ロシアによるウクライナ侵攻が始まって、7月で5ヶ月ですが、ドイツの天然ガス輸入量はロシアからの供給減によって細り、そのため輸入額は1月から4月までと比べて170%高騰、ドイツではガスの配給制まで検討され始めました。

 2月にロシアのドミートリー・メドヴェージェフ安全保障理事会副議長が、「ヨーロッパ人はまもなくガス1000立方メートルあたり2000ユーロ(約26万円、現状の2倍)を支払うことになる」と予告した通りの展開です。

 「ロシア制裁は、ロシアではなく、西側諸国を苦しめることになる」と、プーチン大統領は警告し続けてきましたが、まさにその予測の通りの結果となっています。

 冬の間に特に必要となるガスは、夏の間に備蓄をするのですが、これでは、あと数ヶ月後の冬到来までに、この冬を乗り越えるだけのガスの備蓄はできないのではないでしょうか。

 ドイツもそうですが、欧州の冬は冷え込みます。このままでは、凍死者も出るかもしれません。

※ドイツ、ガス不足で「警報」発令 配給制度導入の可能性排除せず(ロイター、2022年6月23日)
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-germany-gas-idJPKBN2O40FF

 「IWJ検証レポート!『米国が狙った独露間の天然ガスパイプラインノルドストリームの阻止!! その1』」で述べたように、1991年のソ連邦崩壊からずっと、パイプライン通過国であるウクライナがしばしばガス代の不払いや不法抜き取りを行なってきたために、ロシアとの間で係争が絶えませんでした。

※IWJ検証レポート!「米国が狙った独露間の天然ガスパイプラインノルドストリームの阻止!! その1」~ウクライナ危機の背景には、ユーラシアに安定と繁栄をもたらす欧露間の天然ガスパイプラインでの結びつきを嫌い、仲を引き裂く米国の戦略が! 米国の狙い通り、ドイツとロシアを結ぶ新パイプライン「ノルドストリーム2」の認可が停止に! 2022.4.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/505188

 今回の「検証レポート その2」では、ロシア産ガスの欧州への供給のはじまりから、いかに「ノルドストリーム2」が政治問題化されてきたかを辿ります。

 しばしば、ロシア産天然ガスの欧州への供給については、欧米諸国側から「安全保障上のリスク」とされ、政治問題化されてきましたが、ロシアが欧州に天然ガスを供給し始めたのは、ソ連時代の1973年にまで遡ります。当時、米国のニクソン政権はこれを問題視しませんでした。

 しかし、1981年に米国で、反共、反ソ連の強いレーガン政権が発足すると、突如として、ソ連産の天然ガスが欧州に送られていることを問題視するようになりました。

 当時、リチャード・パール米国防次官補は「欧州のソ連エネルギー依存は、米欧の軍事・政治連携弱体化につながる。ソ連のガスが流れれば、ソ連の影響力も及ぶ」と述べました。このパール氏の見解が現在に至るまで、欧米諸国の間で継承されているのです。

 いうなれば、この「欧州の分断」というドグマは、パール・ドクトリンと呼ぶべきものなのです。

 パール氏は、1980年代に早くも表舞台に立った「ネオコン」の代表的な政治家であり、ニューヨーク州出身のユダヤ系米国人であり、イスラエル国籍を持ち、イスラエルですごすこともしばしばです。

 レーガン政権は共和党政権でしたが、彼自身は民主党支持者で、現在に至るまで民主党員です。87年から2004年まで、国防総省の諮問機関である国防政策委員会のメンバーをつとめました。

 ネオコンの主要メンバーが参集したアメリカ新世紀プロジェクト(PNAC)のメンバーでもあり、ブッシュ政権の単独軍事行動、単独覇権主義の思想基盤を提供しました。同じくネオコンのリーダーであるポール・ウォルフォウィッツとともに、イラク戦争開戦を強く主導しました。

 ちなみにパール氏は、政敵からは「The Prince of Darkness(暗黒の王子)」と呼ばれています。これは、イエス・キリストが「The Prince of Peace(平和の王子)」と呼ばれている、その対義語で、「悪魔の王サタン」の別名です。どれだけ恐れられているか、わかると思います。

 話を、パール氏からレーガン時代に戻しましょう。

 ソ連・ロシアの天然ガスに欧州が依存することは「悪」であり、「リスク」なのでしょうか。

 どの国にとっても、ガスは生活の必需品であり、産業の根幹を担うエネルギー資源です。

 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構の石油調査部主席研究員(2012年当時)であった、本村真澄氏は、天然ガスパイプラインの地政学とは、「あくまでもビジネスの世界の議論」であるべきだと訴えました。パイプラインは政治的「武器」でなく、地域の「安定装置」として機能するというのです。

 これは非常に重要な指摘です。

 詳しくは下記記事を御覧ください!

※IWJ検証レポート!「米国が狙った独露間の天然ガスパイプラインノルドストリームの阻止!! その2」~天然ガスパイプラインの地政学とは「あくまでもその基本がビジネスの世界の議論」であるべき!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/508187

■安倍晋三元総理の銃撃事件を、IWJツイッター速報で、時系列に分刻みでお知らせしました。こちらにまとめました。

@IWJ_sokuho
https://twitter.com/IWJ_Sokuho

午後0:18【速報1】安倍元総理、午前11時半ごろ、奈良市で演説中に背後から散弾銃のようなもので撃たれる。発砲音は2発。心肺停止との情報。現場は大和西大寺駅付近。警察が現場で男の身柄を確保 #IWJ @iwakamiyasumi
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545246021936066560

午後0:22【速報2】警察当局によると、殺人未遂の疑いで逮捕された男は40代。銃は押収された。#IWJ @iwakamiyasumi
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545246884930785280

午後0:24【速報3】安倍元総理、救急搬送の際には意識があったが、その後心肺停止との情報。意識はなく、容体はかなり悪いとのこと。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545247514500091904

午後0:30【速報4】安倍元総理、ドクターヘリで橿原(かしはら)市の奈良県立医科大学病院へ搬送予定。#IWJ @iwakamiyasumi
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545249026223865856

午後0:42【速報5】岸田総理、遊説先の山形から、急遽東京へ戻ることに。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545252028284186624

午後0:51【速報6】12:49松野官房長官会見「容体は不明。引き続き確認中。官邸危機管理センターに官邸対策室設置。閣僚に東京に戻るよう指示。今回の蛮行は許されない。非難する」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545254133065666561

午後0:53【速報7】前川喜平氏「暴力が暴力を生み、暴力が暴力に対抗するようになれば、言論は暴力によって封殺される。いかなる暴力も許すな」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545254695433691138

午後0:55【速報8】立憲民主党・泉健太代表「まだ情報が錯綜していますが、安倍元総理の容態が心配です。とにかく無事であってほしい。こんなことは絶対に許されない」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545255106081202176

午後0:56【速報9】共産党・志位和夫委員長「(神戸で記者団に)安倍晋三元首相への襲撃は、自由な言論をテロで封殺しようという許し難い蛮行であり、強い憤りをもって抗議する。
安倍さんのご回復を強く願ってやみません」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545255467277885446

午後0:58【速報10】国民民主党・玉木雄一郎代表「恐るべき蛮行。安倍元総理の無事と回復を祈る。民主主義の最大の発露である選挙の真っ只中に暴力で言論を封殺するようなことは絶対に許せない。最大限の怒りを表したい。改めて安倍元総理の無事を祈る。生きてほしい」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545256029637599232

午後1:00【速報11】社民党・福島みずほ党首「安倍元総理の容態を心配しています。いかなる暴力も許してはなりません。断固として反対します」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545256583084384256

午後1:27【速報12】NHK「捜査関係者によると、押収されたのは手製の銃」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545263266016141312

午後1:32【速報13】NHK「自民党奈良県連会見、安倍元総理は11時29分ごろ演説を始め、直後に銃撃を受けた」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545264549816700928

午後1:40【速報14】自民党奈良県連「安倍元総理の背後には聴衆を入れていなかった」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545266648604520448

午後2:02【速報15】TBSは「殺人未遂の疑いで逮捕された奈良県在住の山上徹也容疑者41歳は、元海上自衛官」と報道。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545272016688672768

午後2:06【速報16】日本維新の会・松井一郎代表談話「どのような立場の者であろうと、暴力による言論の封殺を私は、決して許さない。日本の民主主義に対する挑戦であり、破壊行為である。言論による民主的な政治環境に戻すことを強く望む。安倍元総理の一刻も早いご回復を祈っている」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545273075637227521

午後2:19【速報17】国民民主党は本日の街頭演説を中止。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545276344480583680

午後2:22【速報18】社民党・福島党首「今日、明日の街頭演説は取りやめません。
暴力は許されない、いかなるテロも許されないということを訴えていきます」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545277067758956544

午後2:32【速報19】午後2時30分、岸田総理が官邸に到着。間もなく記者団の取材に応じる予定。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545279674242121729

午後2:33【速報20】NHK「警察発表。安倍元総理は胸と首の付近を撃たれたとみられる」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545279981181288450

午後4:46【速報21】中国電視台CCTVが「安倍晋三元首相にバイタルサインはない」と報じる。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545306903235792896

午後4:46【速報22】朝日新聞、岸田総理会見「深刻な状況にあると聞いている。いま懸命の救急措置が、行われていると承知している。民主主義の根幹である選挙が行われている中で起きた卑劣な蛮行であり、決して許すことはできない。最大限の厳しい言葉で非難す
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545313354368987136 午後4:46

午後4:48【速報23】NHK「容疑者は『安倍元総理大臣に対して不満があり、殺そうと思って狙った』という趣旨の供述をしている一方で、『政治信条への恨みではない』とも供述している」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545313912618225664

午後4:53【速報24】IWJは、日本維新の会の大阪本部に電話取材、「街宣中断の決断をした」と回答。上からの指示であると。言論に対するテロを断固として許さないために、街宣は継続するべきという声もあるが、と聞き、変更して再開の可能性は?と聞いても、上からの指示とだけ。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545315049429864449

午後4:55【速報25】IWJは、日本共産党に電話取材。予定通り街宣を行うとのこと。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545315532378779648

午後4:57【速報26】れいわ新選組、声明でイベントは中止するが通常の遊説は続けるとのこと。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545316183024340992

午後4:59【速報27】国民民主党・玉木代表「街頭での演説活動は一時止めましたが、SNSなどでの情報発信や国民の皆さんとの対話は継続します」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545316552966164481

午後5:06【速報28】立憲民主党は選挙活動を再開することを決定。複数の議員がツイッターで明らかに。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545318320097792000

午後5:13【速報29】立憲民主党西村幹事長「今後の街宣車や拡声器を使用した活動については、基本的に継続して行うこととし、その際には『テロ行為は許さない』『言論の自由は守る』などの姿勢を明確に伝えるなど、十分に配慮。集会等についても、同様」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545320143605010432

午後5:18【速報30】安倍元総理に近いジャーナリストの山口敬之氏、フェイスブックに「信頼できる情報筋から、救命措置の甲斐なく安倍晋三元首相がお亡くなりになったとの情報が入りました」と投稿。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545321403343257600

午後5:47【速報31】自民党党幹部によると安倍元総理(67)が死亡とNHKが速報。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545328815546593280

午後6:16【速報32】奈良県立医科大学付属病院記者会見「蘇生措置をしたが、午後5時3分に死亡」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545335936124215297

午後6:18【速報33】奈良県立医大病院記者会見「傷の深さは 心臓にまで到達する深さ」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545336521389064194

午後6:19【速報34】奈良県立医大病院記者会見「搬送時には心肺停止状態」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545336760460136449

午後6:19【速報34】奈良県立医大病院記者会見「搬送時には心肺停止状態」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545336760460136449

午後6:21【速報34】奈良県立医大病院記者会見「輸血は100単位以上だった」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545337156243038208

午後6:22【速報35】奈良県立医大病院記者会見「手術中、弾丸は確認できなかった」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545337412686979072

午後6:24【速報36】奈良県立医大病院記者会見「頸部に2発の銃槍があった。心臓方向に、心臓と動脈に損傷」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545337978335010816

午後6:26【速報37】奈良県立医大病院記者会見「死因は失血死。心臓の傷は大きかった」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545338424197976064

午後6:27【速報38】奈良県立医大病院記者会見「左肩に射出孔。貫通したのではないか」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545338835432681473

午後6:36【速報39】奈良県立医大病院記者会見「最終的には20人以上の体制で措置」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545341097508868096

午後6:36【速報40】NHK「山上の自宅から爆発物のようなものが見つかる」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1545342097603014657 午後6:36

■【スタッフ募集・テキスト(赤反映担当)班】日刊IWJガイドや記事の執筆、編集業務を行っていただける方、特に深夜業務での作業を厭わない方は優遇し募集します。深夜に及んだ場合は、社用車での帰宅が可能です。時給は1300円から、能力・実績次第で昇給します。深夜業務は法にのっとった割り増し残業代を支払います。

 日刊IWJガイドや記事の執筆、編集などの作業のうち、主に日刊IWJガイド校了前の赤反映業務に携わってもらいます。パソコンのスキルが必要です。時に深夜まで及ぶことがありますが、社用車での帰宅、あるいは自宅への送りが可能です。

 雇用形態はアルバイトまたは契約社員で時給1300円からのスタートになります。能力と実績次第で昇給します。正社員登用の途もあります。在宅勤務や業務委託契約も相談に応じます。残業代、深夜残業代もきっちりお支払いします。

 入社ご希望の方は、下記のURLのスタッフ募集フォームにご記入の上、履歴書、職務経歴書(書式自由)を添付の上、admin@iwj.co.jp までお送りください。

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■【スタッフ募集・テキスト(パワポ作成担当)班】書物や資料を読み砕いていく読解力やリサーチ能力が必要とされる「岩上安身によるインタビュー」のパワポ作成に責任をもってかかわっていただける方。時給は1500円です。

 テキスト班で「岩上安身によるインタビュー」のためのパワーポイント作成に責任をもって携わっていただける方を募集します。時給は1500円です。雇用形態はアルバイト又は契約社員からのスタートになります。正社員登用の途もあります。業務委託契約も相談に応じます。残業代、深夜残業代もきっちりお支払いします。

 パワポ作成には、書物や資料を読み砕いていく読解力やリサーチ能力が必要なため、基礎的な学力や広範な教養・知識力が必要です。優れた人員を募集します。

 入社ご希望の方は、下記のURLのスタッフ募集フォームにご記入の上、履歴書、職務経歴書(書式自由)を添付の上、admin@iwj.co.jp までお送りください。

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

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IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、山内美穂、木原匡康、城石裕幸、中村尚貴)

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