日刊IWJガイド・非会員版「マリウポリのアゾフスタル製鉄所から避難したウスマノワさんの真実の証言!『ウクライナ軍は一般市民が避難することを許しませんでした』」2022.5.11号~No.3527号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~<スクープ!>あのシュピーゲル誌とロイター通信が真実を捻じ曲げて米国NATOに戦争協力! マリウポリのアゾフスタル製鉄所から避難したナタリア・ウスマノワさんの真実の証言!「彼ら(アゾフ連隊)は私たちをバンカー(地下壕)に閉じ込めたのです」「ウクライナ軍は一般市民が避難することを許しませんでした。子どもも老人も病人も避難することを許さなかったんです。私は聞きたいです、なぜ、何のために」!

■IWJの活動には市民の皆さまのご寄付・カンパが欠かせません! 昨年8月から4月末までの、第12期の9か月間にわたる累積の不足金額309万5534円に、5月の未達成分310万5845円をあわせて620万1379円、5月末までに必要です! 5月も、ぜひウクライナ報道で孤軍奮闘するIWJの活動をご寄付・カンパでご支援ください!

■ご寄付者様から「民主主義を守るため戦う報道機関を応援します」「IWJと同じ仲間が世界にはいる! 頑張れ!」など、メッセージをいただきました。感謝を込めて紹介させていただき、岩上安身がお返事を書かせていただきました。

■【中継番組表】

■ツイッター「IWJ_Sokuho」5月10日、ロシアのラブロフ外相のナチス発言をめぐるイスラエルとの応酬の中で、ロシア外務省のザハロワ報道官が4日「ウクライナでは実際にイスラエル人傭兵がアゾフ連隊と肩を並べている」と発言!『ザ・タイムズオブイスラエル』は「ウクライナ生まれのイスラエル人やボランティア部隊に参加したイスラエル人がアゾフとともに戦っているという報告は受けていない」と反論!『文藝春秋』がミアシャイマー教授にインタビュー! CNNのインタビューに米陸軍退役少将が、米国と同盟国がウクライナ軍の戦略部隊を立ち上げることを提唱!

■<IWJ取材報告>台湾有事で南西諸島を攻撃基地化する日米共同作戦計画はNATO東方拡大のアジア太平洋版!「国民の命を犠牲にする作戦計画の説明を」IWJ記者の質問に「個人的な意見への答えは差し控える」と、まともに回答しない岸防衛大臣!! ~5.10岸信夫 防衛大臣 定例会見

■【スタッフ募集・テキスト(赤反映担当)班】日刊IWJガイドや記事の執筆、編集業務を行っていただける方、特に深夜業務での作業を厭わない方は優遇し募集します。深夜に及んだ場合は、社用車での帰宅が可能です。時給は1300円から、能力・実績次第で昇給します。深夜業務は法にのっとった割り増し残業代を支払います。

■【スタッフ募集・テキスト(パワポ作成担当)班】書物や資料を読み砕いていく読解力やリサーチ能力が必要とされる「岩上安身によるインタビュー」のパワポ作成に責任をもってかかわっていただける方。時給は1500円です。
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■はじめに~<スクープ!>あのシュピーゲル誌とロイター通信が真実を捻じ曲げて米国NATOに戦争協力! マリウポリのアゾフスタル製鉄所から避難したナタリア・ウスマノワさんの真実の証言!「彼ら(アゾフ連隊)は私たちをバンカー(地下壕)に閉じ込めたのです」「ウクライナ軍は一般市民が避難することを許しませんでした。子どもも老人も病人も避難することを許さなかったんです。私は聞きたいです、なぜ、何のために」!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 西側メディアの情報操作が、また明らかになりました。

 調査報道で定評のあるドイツのシュピーゲル誌と、世界のロイター通信が、真実を捻じ曲げてまで、米国NATOの描く<ロシア=加害者・悪魔、ウクライナ=被害者・善人>のストーリーに沿った報道を行い露骨な戦争協力をしていたのです。

 1947年創刊のドイツの日刊紙junge Weltは、5月5日、ウェブサイトに、マリウポリのアゾフスタル製鉄所から避難してきたウクライナ人女性、ナタリア・ウスマノワさんの記事を掲載しました。

 junge Weltの記事は、調査報道で定評のあるドイツの週刊誌シュピーゲルが、情報操作をして米国NATOに協力していたという衝撃的なものです。

※Mariupol: Halbe Wahrheit im Spiegel(junge Welt、2022年5月5日)
https://www.jungewelt.de/artikel/425938.mariupol-halbe-wahrheit-im-spiegel.html

 この記事のタイトルは、「マリウポリ:鏡/シュピーゲルの中の半分の真実」というものです。鏡はドイツ語で「Spiegel」、ドイツの週刊誌der Spiegelのことを指しています。

 以下、junge Weltの記事の全文仮訳になります。

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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■IWJの活動には市民の皆さまのご寄付・カンパが欠かせません! 昨年8月から4月末までの、第12期の9か月間にわたる累積の不足金額309万5534円に、5月の未達成分310万5845円をあわせて620万1379円、5月末までに必要です! 5月も、ぜひウクライナ報道で孤軍奮闘するIWJの活動をご寄付・カンパでご支援ください!

 おはようございます。IWJ代表の岩上安身です。

 IWJでは、今期第12期の年間の予算を立てる上での見通しとして、代表である私、岩上安身への報酬をゼロにすることを筆頭に、支出をぎりぎりまでにしぼった上で、IWJの運営上、必要なご寄付・カンパの目標額は月額420万円(年間5040万円)としておりましたが、支出をさらに削って、月間目標金額をさらに下げて400万円といたしました。5月も目標額を400万円に据え置きます。

 昨年8月から始まったIWJの今期第12期は、5月で10か月目に入りました。

 先月4月は1日から30日までの30日間で、345件、388万2650円、目標額の97%のご寄付・カンパをいただきました。目標額には達しませんでしたが、ご支援くださった皆さま、本当にありがとうございます。

 今期スタートの8月1日から4月30日までの9か月間の累計の不足分は、309万5534円となっています。

 また、5月は1日から10日までの10日間で、53件、89万4155円、目標額の22%分に相当するご寄付・カンパをいただきました。ありがとうございます。

 従って、4月末までの不足分309万5534円に、5月の未達成分310万5845円を加え、5月末までに620万1379円が必要となります。今月5月を含めて、7月末に迎える期末までの残り3か月で赤字を削って、不足分がゼロになるように、どうか皆さまのお力で、ご支援ください!

 IWJの会員数は現在3241人です。そのうちサポート会員は1108人です(2022年4月30日現在)。本当に心苦しいお願いではありますが、会員の皆さま全員が1914円ずつカンパしてくださるか、サポート会員の皆さまが全員1人5597円ずつカンパしてくださったならば、なんとかこの赤字は埋められます!

 伏してお願いいたします! どうか皆さまのお力で、この窮状をお助け願います!

 また、3月16日に宮城県・福島県で震度6強を記録した地震の際に大規模停電が起きて、その影響で、インタビューや動画配信に必要なIWJの設備が故障し、その修理費用が約70万円かかります。

 この故障を完全に修理することができないと、再配信ができません。現在、対応中ですが、いまだに再配信ができず、ご不便をおかけしていて、申し訳ありません。1日も早く復旧できるように、ご支援と、ご理解をたまわれればと思います。

 引き続き、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 ロシアによるウクライナへの侵攻と、それに対する世界中からの反発・非難は、米英とNATOによる、ウクライナへの事実上の「参戦」という段階に至っています。

 「同盟国」である日本は、国民の大多数が気づかないうちに、米国が段取りした「世界大戦」を戦う「連合国」のメンバーに加えられています。日本国民はまず、1人でも多く、この事実に気づかなければなりません。

 米国の真の狙いは、実現できるかどうかは別として、恒久的に米軍が欧州を軍事的に支配し、ロシアを米国に抵抗できないレベルにまで弱体化することにあります。それが米国の単独覇権の維持・強化になると、一般の米国国民はともかくとして、少なくとも米国の一部、軍産複合体やネオコンらは思っているからです。

 ロシアのウクライナ侵攻は、その米国の単独覇権の維持・強化戦略を推し進めるための口実として、巧妙に利用されました。

 バイデン大統領は、5月3日、「ロシアとの戦いは、民主主義と中国との戦いの戦線のひとつに過ぎない」と指摘したと、『AFP』は伝えています。また、同日『RT』は、「中露に対する『文明の戦い』の最初の『実戦の戦闘』を戦っている」とバイデン大統領の言葉を伝えました。これらのバイデン大統領の言葉を、日本のマスメディアはほとんど報じていませんが、これは重要な発言です。

 IWJは、侵攻直後から、このウクライナ侵攻から始まった動きが、極東に飛び火して、台湾をめぐる米中の対立と連動する可能性があると、散々、警鐘を鳴らしてきましたが、今回のバイデン発言は、対ロ戦線と対中戦線を直接、つなげるものです。そうしようとしている「主体」は米国です。

 これまで、侵攻された当事国であるウクライナと侵攻したロシアが「主体」で、米国を含む西側諸国は、第三者的立場でウクライナに連帯を表明し、加害国のロシアに抗議していたはずです。

 ところがバイデン大統領は、本音がぽろりとこぼれ出たのでしょう。「主体」は米国であり、「民主主義」対「専制政治」という戦いのために、中国とロシアに対する「文明の衝突」をこれから戦うというのです。そして、「ウクライナはその最初の実戦なのだ」というわけです。当然、「実戦」はこれからも次々と続く予定なのでしょう。

 我々、IWJが当初から指摘して、批判してきたことがまた、その通りとなってきました。これはまさしく「ワシントンはウクライナ人が最後の1人となるまでロシアと戦う」という戦争なのです。この言葉はレーガン政権時の外交アドバイザーだったダグ・バンドゥ氏の論文の秀逸なタイトルです。ぜひ御覧になってください。

※「ワシントンはウクライナ人が最後の1人となるまでロシアと戦う」!! 米国のレーガン政権で外交アドバイザーを務めた保守の論客・ダグ・バンドゥ氏が強烈にバイデン政権を批判する論文を発表! この戦争の主語は「ワシントン」であり、最後の1人まで戦わされるのは「ウクライナ」! これは「正義」の戦争なのか!?
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/505301

 極東まで米国が戦線を広げてきた場合、ウクライナや東欧・西欧がそうであるように、日本が米国にとって都合の良い対中ミサイル前線基地とさせられてしまう危険性があります。日本がウクライナのような運命をたどり、国土を戦場として提供して、米国の戦争の道具と化してしまうようなことは絶対に避けなければいけません!

 日本が台湾有事によって、米国の戦争に巻き込まれた時、中国だけでなく、北朝鮮やロシアをも同時に相手して、日本が戦わなくてはならない可能性があります。しかもミサイル戦の時代、日本全土も戦場となります。

 米国の支援があっても、そんな戦いを現実に遂行できるのか、その上で、核を保有したその3カ国に勝つことができるのかといえば、誰が考えてもまったく不可能でしょう。

 勝敗以前に、日本は開戦早々、全土をミサイルで空爆されて、軍事拠点と重要なインフラを破壊されます。日本は現在のウクライナのような状態となり、経済や、国民生活は破綻します。

 ウクライナの今年のGDPは、現時点で昨年の半分となる予想です。日本も参戦した場合は、GDPはそうしたレベルにまで落ちるでしょう。

 そんな状態に陥ったとき、少子高齢化した日本国民が、過酷な現実を受け入れ、乗り切れるでしょうか。仮に敵国に、配備されたミサイルによって痛撃を与えることができたとしても、相手には最後の手段として、3カ国とも核攻撃というカードが残されています。日本に勝ち目はありません。米国から核弾頭をシェアリングされ、中距離ミサイルに配備したとして、核抑止が効くかどうか。

 日本に配備されたミサイルの弾頭を通常弾頭から核弾頭に取り替え終わるまでおとなしく待ってくれるお人よしがいるとは思えません。イスラエルのように沈黙のうちに、秘密裏に核武装を行うのではなく、元首相の安倍晋三氏のような人が、国民的雑誌『文芸春秋』でニュークリアーシェアリングの必要性を鐘や太鼓を鳴らすように宣伝しているのですから、かえって敵の先制攻撃を誘発してしまうリスクとなります。

 しかも日本は島国です。

 海上を封鎖されれば、エネルギー資源もなく、食糧自給もできない日本は、たちまち身動きもできなくなり、国民は飢餓に直面します。ウクライナ国民の多くは陸続きの隣国ポーランド等へ逃れましたが、日本国民の多くは陸伝いに「難民」になることもできません。海を越えていこうとしても、渡航の安全性は保証されていません。

 どこをどう考えても、米国と同調し、ロシアに制裁を下し、いたずらにロシアとの緊張を高めることは、日本にとって負担やリスクが増えるだけで、何もメリットがありません。

 同様に、米国に同調して中国に対していたずらに敵対的となり、ミサイル配備や、核共有(ニュークリアーシェアリング)の可能性を大声で喧伝して回るなど、自ら戦争リスクを高めるだけですし、日本が火ダルマになるだけで何のメリットもありません。

 日本には原発が51基(そのうち稼働中のものは9基、稼働していない原発もプールに燃料がたくわえられている)存在するのです。これらは核自爆装置のようなものです。自国にミサイルが飛んでくる可能性のある戦争を、日本は遂行できるような国ではないのです!

 IWJは、中立の立場を守り、ロシアとウクライナの間でどのような確執が起きてきたのか、8年前、2014年のユーロ・マイダンのクーデターの時点から、ずっと注目して報じてきました。ぜひ、以下の特集を御覧ください。

※【特集】ウクライナ危機 2013年~2015年 ~ユーロ・マイダンクーデターからウクライナによるロシア語話者への迫害・殺戮まで~
https://iwj.co.jp/wj/open/ukraine

 2022年の2月23日、それまで何の前提もなく突然、ロシアのプーチン大統領が狂気にとりつかれて、ウクライナに侵攻し始めたのではありません。

 そこに至るプロセスがあります。独自取材を続けてきたIWJだからこそ、この事態に対してしっかりと客観視する視点をもつことができた、と自負しています。

 ロシア軍によるウクライナへの「侵攻前」のプロセスを伝えず、「ロシア侵攻」のみを大騒ぎして伝える思考停止のイエローペーパーに頼っていては、真実は見えてきません。

 公平に見て、ウクライナと米国のプロパガンダは、ロシアのプロパガンダよりはるかに巧みで、大胆かつ強引であり、ウクライナをロマンチックに見せたり、ロシアを悪魔に仕立て上げたりして、ハリウッド映画のように、多くの人を惹きつけています。

 しかし、その米国とウクライナのプロパガンダを、日本のマスメディアまでが鵜呑みにして垂れ流ししているようでは、ジャーナリズムの本来の役割を放棄していると言わざるをえません。

 我々IWJは、どんなに石つぶてを投げられようとも、メディアの王道を歩み、客観的で、中立的で、公正な報道をし続けます。

 米国につき従っていきさえすれば、安全で繁栄も約束される、というのは、第二次大戦後の米国が、ゆるぎなく、軍事力も経済力も圧倒的に強大で、余裕があり、そしてまだしもモラルが残っていた時代の話です。現在の米国は、昔日の米国ではありません。

 既存の大手新聞、テレビなどの御用マスメディアは、日本政府と同様、米国追従を続けていますから、それらに頼っていては、こうした現実は、まったく見えてきません。現実には記者クラブメディアは国民の目を真実からそらせるような情報操作ばかり行い続けています! IWJは、国民をないがしろにして戦争準備を進める政府と、そのプロパガンダ機械と成り果てたマスメディアに対して、これでいいのか! と声を上げ続けていきます!

 こうしたことがIWJに可能なのは、市民の皆さまに直接、支えられているからです。特定のスポンサーに頼らずとも、活動することができる独立メディアだからです! 何者にも縛られず、権力に忖度せずに、真実をお伝えしてゆくことができるのは、市民の皆さまのご支援のおかげです!

 非会員の方はまず、一般会員になっていただき、さらに一般会員の皆さまには、サポート会員になっていただけるよう、ぜひご検討いただきたいと存じます!

 その会費と、ご寄付・カンパの両方によって、支えられてはじめて、IWJは、市民の皆さまのために役立つ、真の独立市民メディアとして活動を継続し、その使命を果たすことが可能となります。

 マスメディアが報じない事実と真実を報道し、売国的な権力への批判を続け、主権者である日本国民が声をあげ続けることができるようにすることが、今、絶対に必要なことであり、それが我々IWJの使命であると自負しています。

 本年、2022年は、参院選もあります。主権を外国に売り渡すがごとき、売国的な改憲勢力は、改憲による緊急事態条項の憲法への導入を狙っています。この緊急事態条項は、国民主権と議会制民主主義を根こそぎ奪うものです。その先には、終わりのないファシズムと、国民の声に一切耳を貸さない、問答無用の戦争が待ち受けています。今年は、本当に日本の分水嶺の年となります!

 決して負けられないこの戦いに、私は、IWJのスタッフを率いて全力で立ち向かいたいと腹をくくっています! 皆さまにはぜひ、ご支援いただきたくIWJの存続のために、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※ご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします。

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 IWJホームページからもお振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

岩上安身拝

■ご寄付者様から「民主主義を守るため戦う報道機関を応援します」「IWJと同じ仲間が世界にはいる! 頑張れ!」など、メッセージをいただきました。感謝を込めて紹介させていただき、岩上安身がお返事を書かせていただきました。

 ご寄付者様からメッセージをいただきました。

 メッセージひとつひとつに、岩上安身が返信を書かせていただきます!

 嬉しい励ましのメッセージ、あるいは、ご質問やご提案などにもお答えしますので、ぜひお寄せください! ただし、会員の方で、ご寄付者様からのメッセージのみとさせていただきます!

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民主主義を守るため戦う報道機関を応援します。

(下田 伸子 様)

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 下田伸子様

 ありがとうございます!

 草の根に根ざした民主主義は、本来、しぶといものなのですが、一面、脆弱です。特に「偽善」にとても弱いところがあります。市民一人一人が自覚して、権力の集中が起こらないように見張っていないと、ウクライナのような悲劇が繰り返されます。

 「ウクライナとロシアの戦いは、民主主義と専制主義の戦いだ」などと、バイデン大統領やEUのフォン・デア・ライエン委員長のような政治家は繰り返しアナウンスしていますが、ゼレンスキーのもとの今のウクライナに、民主主義はまったくありません。野党は軒並み活動を禁じられ、テレビ局も牛耳られました。密告と裁判抜きの処刑が横行しています。こうした事実を見て見ぬふりができなければ、西側の「コーポレートメディア」の社員は務まらないのでしょう。日本のマスメディアはとても「自由と民主主義の国」とはいえない独裁傀儡国家であるウクライナの現実をまったく報じません。

 プーチンのロシアも、独裁的であることに変わりはありませんが、それは日本を含む世界中のマスメディアが嫌というほど報じていることです。ゼレンスキー大統領と扱いがあまりにも違い過ぎます。「野蛮な独裁者」同士が戦っていると世界中の市民が気がついたら、武器を送るのをやめ、停戦を求め、話し合いのテーブルにつくように促すのが、西側の「民主主義」国のやるべきことでしょう。

 武器を延々と送り続ける米国の指導者も、EU各国の指導者も、もちろん我が日本の岸田総理も、間違っています。彼らの姿勢を、声を上げてただすことも、「民主主義」の国にいる市民の責任であると思います。

 IWJは、微力ながら、独立市民メディアとして、声を上げ続けていきます。

 今後とも、ご支援をどうかよろしくお願いします。

岩上安身

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IWJさま

 インドのニュースすごいですね!

(※参照)【号外第23弾】「インドのメディアがロシアの石油は秘密裏に欧州に出荷されているとスクープ! ロシアのタンカーでは目的地不明のタグが大活躍! 西側は自分たちにはローカル・スタンダードがあると考えている」2022.4.28
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/505251

 パトリックランカスターという人のレポートがすごいです。

https://www.youtube.com/watch?v=41CyWkPGoWo

 こういうの、なぜか日本のワイドショーメディアは全く報道しない。なぜかアゾフの宣伝ばかり。

 本当に潜入してレポートしているクラウドファンディングの記者、IWJと同じ仲間が世界にはいる!

 頑張れ!

 今日も維新が街中で街宣していました。緊急事態条項支持者が増え、ますます危険な中、記者会見でもどんどん発言する岩上さんが、きっと良心的な(少しでもいれば)記者を目覚めさせる・・・と期待したいです。

(匿名希望様)

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 匿名希望様

 ありがとうございます!

 日本のマスメディアは、アゾフをソースにして宣伝ばかり、というのは本当ですね。アゾフスタリ製鉄所の地下に潜むネオナチ部隊のアゾフが、なぜ第三国への亡命を求めているか、独ソ戦の歴史を振り返るとよくわかります。

 ナチス・ドイツ軍が優勢に進めていた独ソ戦は、スターリングラードの包囲戦で、死闘の末、ソ連赤軍が勝利をおさめ、この戦い以降、形勢は逆転し、赤軍が反撃に転じました。このとき、零下35度の極寒の中で孤立したドイツ第6軍は、司令官のパウルス以下、もはや降伏するしかないところまで追いつめられますが、ヒトラーは全員戦死することを強く求め、降伏を許しませんでした。

 結局、パウルス司令官以下、第6軍の幕僚たちがまず地下から地上に出て、ソ連赤軍第64軍の司令官シュミロフ中将に降伏し、各部隊も続けて降伏してゆきました。

 ヒトラーと同じく、ゼレンスキーも、籠城しているアゾフらに対し、降伏を認めていません。アゾフらは、ロシア軍の捕虜になることも、かといって徹底抗戦を求める冷酷な指導者であるゼレンスキーのもとへ帰還することも望まず、第三国への亡命を望んでいるのです。これは、ウクライナへ戻れば命の保証がないと思っているからでしょう。そうでなければ、第3国へ亡命など望みません。

 日本のテレビは、毎日のようにアゾフから提供された映像素材を使い、アゾフの言い分を垂れ流しながら、こうした肝心なポイントを決して伝えません。

 まだまだ、我々IWJがお伝えしなければならない事実が、たくさんあります。マスメディアの体たらくのおかげで、仕事が山積みです。

 どうぞ、今後とも、IWJを応援していただければと存じます。ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

岩上安身


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◆中継番組表◆

**2022.5.11 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】12:00~「#経済安保法案は戦争を呼び込む 連続アピール2Days ―弁士:井原聰氏(東北大学名誉教授)、海渡雄一弁護士、馬奈木厳太郎弁護士ほか」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「経済安保法案に異議ありキャンペーン」、「デジタル監視社会に反対する法律家ネットワーク」共催のアピール活動を中継します。これまでIWJが報じてきたデモ・抗議行動関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/demonstration-protest-behavior

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◆中継番組表◆

**2022.5.12 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ_YouTube Live】18:30~「岩上安身によるエコノミスト 田代秀敏氏インタビュー」
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

 岩上安身によるエコノミスト田代秀敏氏インタビューを中継します。これまでIWJが報じてきた田代秀敏氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%94%b0%e4%bb%a3%e7%a7%80%e6%95%8f

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

【IWJ速報5月9日】ロシア戦勝記念日のプーチン演説で西側が予測した「戦争宣言」はなし!「軍事作戦」の理由は「侵略者に対する先制的な反撃」! ウクライナ情勢を受け、台湾が非対称戦用米国製小型携帯兵器の購入増!!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/505774

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■ツイッター「IWJ_Sokuho」5月10日、ロシアのラブロフ外相のナチス発言をめぐるイスラエルとの応酬の中で、ロシア外務省のザハロワ報道官が4日「ウクライナでは実際にイスラエル人傭兵がアゾフ連隊と肩を並べている」と発言!『ザ・タイムズオブイスラエル』は「ウクライナ生まれのイスラエル人やボランティア部隊に参加したイスラエル人がアゾフとともに戦っているという報告は受けていない」と反論!『文藝春秋』がミアシャイマー教授にインタビュー! CNNのインタビューに米陸軍退役少将が、米国と同盟国がウクライナ軍の戦略部隊を立ち上げることを提唱!

 IWJは、ツイッターアカウント「IWJ_Sokuho」で、ウクライナ情勢をツイートしています。テレビでは流れない情報や、石油・天然ガスなどの資源問題、ウクライナの実情もあわせて、多角的にウクライナ情勢をお伝えしています。ぜひ、一度御覧ください。

※IWJ速報@IWJ_Sokuho
https://twitter.com/IWJ_Sokuho

 ネット上の一部で、5月4日前後から、「イスラエルの特殊部隊の退役軍人が、ウクライナで対ロシア戦に参戦、現地に到着した」という、未確認の情報が出回っています。

 5月1日にロシアのラブロフ外相が、イタリアのテレビのインタビューで「ヒトラーもユダヤ人の血が入っていた」「賢明なユダヤ人たちは、最も熱心な反ユダヤ主義者はたいていユダヤ人であると言う」などと発言したことをめぐり、イスラエルのベネット首相やラピド外相がロシアに抗議しました。

 これに対してロシア外務省のザハロワ報道官が「ウクライナのネオナチ政権への支持というイスラエル現政権の姿勢だ」「誠に遺憾ながら、歴史上にはユダヤ人とナチスの協力という多くの嘆かわしい実例が記録されている」と反論し、両国の対立が深まっていました。

 この対立については、プーチン大統領がベネット首相との5日の電話会談で謝罪したことが報じられています。

※はじめに~ラブロフ露外相のナチス発言をプーチン大統領がイスラエルのベネット首相に謝罪し、幕引き!! 一連の騒動の背景に見える、米国からイスラエルに対するウクライナへの軍事支援拡大要請と、米露のパレスチナ問題への関与!(日刊IWJガイド、2022年5月7日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50743#idx-1

 その一方、4日のロシア外務省ザハロワ報道官の反論には続きがありました。

 5日付けAFPBBは、「ザハロワ氏は政府系メディア、スプートニクのラジオで、『ウクライナでは、実際にイスラエル人傭兵がアゾフ連隊と肩を並べている』と語った」と報じました。実際にイスラエルの兵士がウクライナの地に来て参戦しているようです!

※【速報6256】AFPBB、5日「ザハロワ氏は政府系メディア、スプートニク(Sputnik)のラジオで、『ウクライナでは、実際にイスラエル人傭兵がアゾフ連隊と肩を並べている』と語った」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1523900075545534465

 また、4日付け『ニューズウィーク(英語版)』は、このザハロワ報道官の発言について、さらに「『これからイスラエルの政治家たちが聞きたくないことを言う。ウクライナでは、イスラエルの傭兵が実際にアゾフの過激派と肩を並べている』と述べ、証拠のビデオを見たことを付け加えた」と報じました。

※【速報6257】Newsweek、4日「スプートニクのラジオで、ザハロワ『これからイスラエルの政治家たちが聞きたくないことを言う。ウクライナでは、イスラエルの傭兵が実際にアゾフの過激派と肩を並べている』。証拠のビデオを見たことを付け加えた」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1523901197408636928

 『ニューズウィーク』は「ザハロワはその後、テレビ局『ロシヤ24』に対し、ラブロフはイスラエルに対して『ウクライナでネオナチ思想が何年も成長していることを無視している』と注意を喚起しただけだと語ったと、タス通信は報じている」と伝えています。

 一方、イスラエルのメディア『ザ・タイムズオブイスラエル』は4日付けで、このザハロワ報道官のスプートニクでの発言を報じた上で、次のように述べ、イスラエルの兵士がウクライナに参戦している事実を認めています!

 「ザハロワは、ウクライナ生まれのイスラエル人と、ロシア侵攻後にウクライナに渡ってボランティア部隊に参加したイスラエル人のことを指しているようだが、彼らがアゾフとともに戦っているという報告は受けていない。

 ウクライナには数百人のイスラエル人ボランティアがいると考えられているが、正確な数字はわかっていない」

※【速報6259】THE TIMES OF ISRAEL、4日「ザハロワは、ウクライナ生まれのイスラエル人と、ロシア侵攻後にウクライナに渡ってボランティア部隊に参加したイスラエル人のことを指しているようだが、彼らがアゾフとともに戦っているという報告は受けていない」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1523902200753246208

 さらに、パレスチナ系メディア『ミドルイーストモニター』は、5日付け記事でイスラエル兵士の参戦について、さらに次のように報じています。

 「メディアの報道によると、ウクライナで戦う傭兵の名前には、45カ国の人々が含まれているという。サファ通信によると、ロシアのメディア関係者は、米国、英国、フランス、イスラエル出身者が最も目立つと指摘した。その中には、ベラルーシに駐在する元イスラエル大使の名前もあると、同筋は述べている。(中略)

 イスラエルによるネオナチ『アゾフ大隊』の武装化は、『エレクトリック・インティファーダ』が、この問題を取り上げた2018年には、早くも懸念材料となった。同年6月、イスラエルの弁護士エイテイ・マックは、ネオナチの手に渡ることを懸念して、イスラエルがウクライナへの軍事援助をすべて終了するよう要求する詳細な要望書を書いた。

 ウクライナのナチスが、米国の軍事援助を受けることを禁止しようとする、米議会の一部の試みが、イスラエルの関与の理由であると説明されていた。「イスラエルの、ウクライナとそのファシスト民兵との「軍事技術協力の深化」は、ホワイトハウスのパートナーを助けるための手段であり、シオニストと白人至上主義者の同盟が拡大していることの別の側面であろう』と、『エレクトリック・インティファーダ』は説明した。

 イスラエルは歴史的に、アメリカ大統領とCIAにとって、世界中の様々な不都合なグループや政府への援助に関する議会の制限を回避するための便利な道具として機能してきたと説明している。1980年代のラテンアメリカでは、ニカラグアの左翼革命政府に対して戦争をしていたコントラや、他のラテンアメリカのファシスト決死隊や軍事独裁政権がその例である」

※【速報6261】パレスチナ系メディアMIDDLE EAST MONITOR、5日「イスラエルによるネオナチ「アゾフ大隊」の武装化は、『インティファーダ』がこの問題を取り上げた2018年には、早くも懸念材料となった」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1523903752222126080

 イスラエル退役兵のウクライナ軍への参加については、イスラエルメディアの『Ynet』が、ロシアによるウクライナ侵攻の約1ヶ月前の1月26日に、イスラエル国防軍のエリート部隊「卒業」しウクライナに参戦したグレゴリー・フィブロフ氏の例をレポートしています。

※【速報6265】イスラエルメディアYnet、1月26日「ロシアがウクライナ周辺に10万人以上の兵力を集結させ、西側が懸念する昨今。40歳のグレゴリー・”グリシャ”・フィブロフは、イスラエル国防軍のエリート戦闘部隊を卒業し、現在はウクライナ軍の分隊長」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1523907322635964416

 『Ynet』の記事によると、ロシアのサンクトペテルブルクから9歳でイスラエルに渡ったフィボブロフ氏は、その後イスラエル北部で育ち、歩兵部隊の名門ゴラニ旅団に所属。8年前にイスラエルを離れ、現在はウクライナ地上軍で最高の部隊の一つとされる突撃大隊『エイダル大隊』に所属しています。

 記事の中でフィボブロフ氏は、次のように語っています。

 「リトアニア、ブルガリア、ルーマニア、ポーランドとの国際軍事訓練で、この大隊は素晴らしい成果を上げ、他の外国軍隊からも賞賛されました。ウクライナは国際訓練が盛んで、我が軍とNATO軍との間で知識交換が盛んに行われています」

 一方、ウクライナ正規軍の職業軍人でありながら、フィボブロフ氏はまだ市民権を得ていないと、この記事は報じています。フィボブロフ氏は、その理由を「ウクライナの官僚主義が原因」だと語っているとのことです。

 ロシアによる侵攻直後にウクライナが募集した外国人ボランティア義勇兵について、ウクライナ情報メディアの『Ukrainer』は、3月30日付けで次のように報じています。

 「3月6日の時点で、52か国から2万人以上の義勇兵がウクライナ軍への参加意志を示しています。(中略)

 約400人のスウェーデン人がウクライナ軍に義勇兵として参加しました。アメリカ、イギリス、リトアニア、メキシコ、インドの義勇兵とともに、彼らはキーウを最初に防衛しました。

 3000人のアメリカ義勇兵が国際部隊に参加することを志願しました。また、ウクライナはすでに元イギリス海兵隊員を受け入れており、ポーランドの兵士はすでにロシアの占領者を排除しています。

 また、約70人の日本人が日本のウクライナ大使館にウクライナへの義勇兵志願を行いました。そのほとんどが自衛隊に所属していた人たちです。(中略)

 ウクライナ人と共に、スコットランド人、ブラジル人、ポルトガル人、カナダ人、チェチェン・イチケリア共和国の兵士、オランダ人、特殊部隊出身の韓国人とイスラエル人、イタリア人、ベルギー人、フランス人、デンマーク人、ラトビア人、ラオス人、リトアニア人、インドネシア人、モロッコ人、ドイツ人、シリア人とフィンランド人が敵であるロシア軍と戦っています」

※【速報6269】Ukrainer、3月30日「3月6日の時点、52か国から2万人以上の義勇兵がウクライナ軍への参加意志表明。(中略)約400人のスウェーデン人が義勇兵として参加。アメリカ、イギリス、リトアニア、メキシコ、インドの義勇兵とともに、キーウを防衛」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1523925384806682624

 SASがOBではなく現役の、しかもボランティアではなく任務として、ウクライナ兵に訓練を施ししかもそれが英国内ではなく、ウクライナ現地で行われているのだとしたらこれは、英国は、事実上、参戦した、とみなされても仕方ないでしょう。ロシアが英国に対する報復攻撃をどこまで忍耐するかはわかりませんが、英国がロシアとの戦争をやる覚悟があってのことならともかく、そこまでの覚悟がないならば、このような挑発や工作は控えるべきでしょう。

 4月15日には、英タイムズが、英国陸軍特殊部隊(SAS)が、ウクライナ軍に、ロシアの侵攻後初めて軍事訓練を実施したとして、以下のように報じています。

 「ウクライナの指揮官は、英国特殊空挺部隊がキエフとその周辺で、新兵と帰還兵に2月に英国から送られた対戦車ミサイルNLAWの使用訓練を『現地で』行っているとタイムズ紙に語った。英国防省はコメントを控えた」

※【速報6273】英THE TIMES、4/15「ウクライナの指揮官は、英国特殊空挺部隊がキエフとその周辺で、新兵と帰還兵に2月に英国から送られた対戦車ミサイルNLAWの使用訓練を『現地で』行っているとタイムズ紙に語った。英国防省はコメントを控えた」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1523929707770564609

 9日、フランスのマクロン大統領が、ウクライナのEU加盟について、一転して、「EU加盟のプロセスは何年も、あるいは何十年もかかる可能性がある」と述べました。

※【速報6274】ロシアTass、10日「エマニュエル・マクロン仏大統領は9日、ウクライナの欧州連合(EU)加盟について、『EU加盟のプロセスは何年も、あるいは何十年もかかる可能性があることは分かっている』と述べた」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1523950148488859648

 10日付けロシア『Tass』は、「マクロン大統領は、ウクライナの欧州問題への参加を加速させるため、同国を受け入れることができる欧州政治共同体を創設することを提案した」と報じています。

 また、この『Tass』の記事によると「フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長は先に、欧州委員会はウクライナのEU加盟に関する質問書の第2部の提出を待っており、キエフに加盟候補国の地位を与えるかどうかは6月に決定される、と述べた」とのことです。

 『文藝春秋』6月号が、シカゴ大学政治学部のジョン・ミアシャイマー教授のインタビューを掲載しました。10日、文春オンラインが報じています。

※【速報6277】文春オンライン10日「米中対立を早期から予言してきたシカゴ大学政治学部のジョン・ミアシャイマー教授(74)が『文藝春秋』のインタビューに応じ、『この戦争の最大の勝者は中国』と警鐘を鳴らした」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1523953848376733696

 文春オンラインによると、インタビューでミアシャイマー教授は「西側の圧倒的な見方は、『全ての責任はプーチンにある』『プーチンは拡大主義者であり帝国主義者だ』というものです。ただ、この考えは完全に間違っているし、“西側の作り話”といってもいい」、「『なぜこの戦争は起きたのか?』という問いに対する私の答えは、西側の対東欧政策が今日の危機を招いたというものです」と語っています。

 その上でミアシャイマー教授は、「この戦争の最大の勝者は中国」と述べた理由について、「第1の理由は、ウクライナのために米国は東アジアへの『軸足移動』(ピボット)ができなくなっているから」「第2の理由は、この戦争によって、ロシアを中国の側に追いやってしまっているから」と語っています。

 妥当な見方です。

 しかし、バイデン政権は、ウクライナにかまけて、極東を忘れていたわけではないと思われます。一方で、日本への中距離ミサイル配備を推し進め、日本が「米国から命じられれば、戦争をいつでもできる国」にしておく算段もぬかりはないように思われます。もっともこれは、日本側が、米国に過剰に忖度して、対中国との戦い(そこにロシアや北朝鮮も含まれるかも)のためにいそいそと準備しているのかもしれません。

 10日付けCNNは、「米特殊作戦軍を欧州で率いた経歴を持つ陸軍の退役少将、マイク・レパス氏」へのインタビューを掲載しました。

 これを読むと、英国だけでなく米国も国をあげて直接的にウクライナに軍事支援してきていることがわかります。米国も参戦している、とみなしてもおかしくないのではないでしょうか。

※【速報6280】CNN、10日「米特殊作戦軍を欧州で率いた経歴を持つ陸軍の退役少将、マイク・レパス氏は、国際社会がウクライナへの支援を大いに増やす必要があると語る」「レパス氏は過去6年間、米政府から請け負う形でウクライナ軍への助言を行ってきた」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1523962763835363328

 インタビューを行ったのは、CNNの国家安全保障担当アナリストのピーター・バーゲン氏。両者について、CNNは「レパス氏は世界の特殊部隊のネットワーク構築に携わる非営利組織、グローバル・スペシャル・オペレーションズ・ファウンデーションの諮問委員会のメンバー。筆者(ピーター・バーゲン)は同組織の会長を務める」と、明らかにしています。

 記事によると、「レパス氏は過去6年間、米政府から請け負う形でウクライナ軍への助言を行ってきた。先月はポーランドとウクライナ西部を訪れ、ウクライナでの戦争の道筋に関するより深い知見を得た」とのこと。

 記事は「同氏によれば、ウクライナは軍備のための供給網が効率的ではない」とし、「ウクライナでの戦争に勝利するため、レパス氏は米国と同盟国がウクライナ軍の戦略部隊を立ち上げることを提唱する。5つの旅団からなるこの部隊には最大4万人の兵士を投入。攻勢作戦に従事させ、ロシア軍を自分たちの国から駆逐する」と報じています。

 5つの旅団に4万人の兵士を、組織的に戦略的に投入するというのは、これはもはや「義勇兵」レベルの話ではすみません。NATOがロシアと戦う、というべきでしょう。現実のものとなったら、局面はまったく変わります。NATOの多国籍軍対ロシアですから、準世界戦争と呼ぶべき規模です。

 レパス氏の発言は、以下の通りです。

 「米国、フランス、ポーランド、英国、ドイツがウクライナの戦闘力となる旅団をそれぞれ構築する。これらの国々には相当の軍事力があるので、ウクライナ人の部隊に装備を施して各国で訓練を行えば戦力を生み出すことができるだろう。

 こうして5つの旅団が5つの作戦地区に配備される。おそらく6~8カ月かけて実施することになるだろう。これらの5旅団は西側の装備と戦術で戦う。具体的には陸・空戦力の統合作戦(エアランド・バトル)を展開する。そこではNATOの相互運用性に優れた戦車や近接航空支援、防空といったあらゆる戦力を動員できる」

 レパス氏は、ロシアがモルドバも侵攻すると主張し、「バルト三国とポーランドは、ウクライナに続き、自分たちもロシアの殺害対象としてリストアップされているという確信がある」「プーチン氏がウクライナまでで侵攻を止めるという根拠はどこにもない」と述べています。

 インタビュアーのバーゲン氏は「この戦争は1年、あるいは2年にわたって続くかもしれない」と述べ、レパス氏は「私は少なくとも2年は続くと思っている」と応じています。

 日々のニュースもそうですが、ウクライナを支持するサイドに立つ人は、ロシアが苦戦している、弱体化し、首都キエフも陥落させられず、これから反撃にあって後退するだろう、などと、「ロシア苦戦」を毎日のように語りあっています。

 ところが、同じようにウクライナ側に立つ人は、ロシアの野心はウクライナにとどまらない、モルドバ、バルト三国、ポーランドも危ない、などとロシア軍が圧倒的な戦力と野蛮な征服欲をもっているかのように伝えます。

 いったい、どちらが正しいのでしょうか?

 おそらく、前者にも誇張、後者にも誇張があると思われます。ロシアは、ウクライナ相手に、軽々と勝つことができたわけではないし、将校の死亡が多いなど犠牲も払ってきたが、苦戦しているとまではいえない。しかし、ウクライナを越えて、どこまでも進軍し続ける意志や勢いがあるというのも、大げさではないかと思われます。「危険な膨張主義のロシア」は、NATOがなし崩しに参戦する口実にされるのでしょう。

■<IWJ取材報告>台湾有事で南西諸島を攻撃基地化する日米共同作戦計画はNATO東方拡大のアジア太平洋版!「国民の命を犠牲にする作戦計画の説明を」IWJ記者の質問に「個人的な意見への答えは差し控える」と、まともに回答しない岸防衛大臣!! ~5.10岸信夫 防衛大臣 定例会見

 5月10日午前10時5分より、東京・市ヶ谷の防衛省にて、岸信夫防衛大臣の定例会見が開催されました。

 会見冒頭、岸防衛大臣より、北朝鮮が5月7日、午後2時6分頃、朝鮮半島東岸付近から、東方向に発射した弾道ミサイルについての報告がありました。

※北朝鮮のミサイル等関連情報(速報)(防衛省、2022年5月7日)
https://www.mod.go.jp/j/press/news/2022/05/07a.html

※北朝鮮のミサイル等関連情報(続報)(防衛省、2022年5月7日)
https://www.mod.go.jp/j/press/news/2022/05/07b.html

 続く、各社記者との質疑応答で、IWJ記者は、今年1月の外務・防衛閣僚日米安全保障協議(2プラス2)で発表された「日米の共同計画作業」の内容とその影響について、次のとおり質問しました。

 「今年1月の2プラス2において、日米の『共同計画作業についての確固とした進展を歓迎』するという文書が発表されました。

 この文書では、台湾有事を想定した、米海兵隊と陸自のミサイル部隊によって、南西諸島約40ヶ所を臨時攻撃用軍事拠点とする共同作戦が了承されたと見られています。

 これは、中国にとっては、ウクライナに侵攻したロシアにとってのNATOの東方拡大と同様の脅威に映るはずです。

 実際、中国外交部の外務次官が6日、台湾問題に介入し続ける米国を名指しし、『NATOの東方拡大のアジア太平洋版だ』と強く批判しています。

 この共同作戦計画は、日本国民を守るためではなく、中国を攻撃するためのものであり、日本がウクライナのような戦場になり、米国の代理戦争を遂行することになると思われます。

 この共同作戦計画について、大臣は『相手があるので』とお答えになりませんが、日本国民の命の犠牲を前提した作戦計画ですので、国民にその内容を説明いただき、また中国が表明した懸念に対し、日本政府としての回答をお示しいただけますでしょうか」。

 これに対し、岸防衛大臣は、「共同計画についての今のあなたのご所見は、個人的なご意見でございますから、それに対するお答えは差し控えさせていただきます」と、回答を拒否しました。

 会見の詳細は、ぜひ全編動画を御覧ください。

※台湾有事で南西諸島を攻撃基地化する日米共同作戦計画はNATO東方拡大のアジア太平洋版!「国民の命を犠牲にする作戦計画の説明を」IWJ記者の質問に「個人的な意見への答えは差し控える」と岸大臣!!~5.10岸信夫 防衛大臣 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/505762

■【スタッフ募集・テキスト(赤反映担当)班】日刊IWJガイドや記事の執筆、編集業務を行っていただける方、特に深夜業務での作業を厭わない方は優遇し募集します。深夜に及んだ場合は、社用車での帰宅が可能です。時給は1300円から、能力・実績次第で昇給します。深夜業務は法にのっとった割り増し残業代を支払います。

 日刊IWJガイドや記事の執筆、編集などの作業のうち、主に日刊IWJガイド校了前の赤反映業務に携わってもらいます。パソコンのスキルが必要です。時に深夜まで及ぶことがありますが、社用車での帰宅、あるいは自宅への送りが可能です。雇用形態はアルバイトまたは契約社員で時給1300円からのスタートになります。能力と実績次第で昇給します。正社員登用の途もあります。在宅勤務や業務委託契約も相談に応じます。残業代、深夜残業代もきっちりお支払いします。

 入社ご希望の方は、下記のURLのスタッフ募集フォームにご記入の上、履歴書、職務経歴書(書式自由)を添付の上、admin@iwj.co.jp までお送りください。

※スタッフ募集フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdiPIiSuiFyoVpF_HRNqdbKlIucA_Vdk6DEWqCq7mCQM6O1kw/viewform

■【スタッフ募集・テキスト(パワポ作成担当)班】書物や資料を読み砕いていく読解力やリサーチ能力が必要とされる「岩上安身によるインタビュー」のパワポ作成に責任をもってかかわっていただける方。時給は1500円です。

 テキスト班で「岩上安身によるインタビュー」のためのパワーポイント作成に責任をもって携わっていただける方を募集します。時給は1500円です。雇用形態はアルバイト又は契約社員からのスタートになります。正社員登用の途もあります。業務委託契約も相談に応じます。残業代、深夜残業代もきっちりお支払いします。

 パワポ作成には、書物や資料を読み砕いていく読解力やリサーチ能力が必要なため、基礎的な学力や広範な教養・知識力が必要です。優れた人員を募集します。

 入社ご希望の方は、下記のURLのスタッフ募集フォームにご記入の上、履歴書、職務経歴書(書式自由)を添付の上、admin@iwj.co.jp までお送りください。

※スタッフ募集フォーム
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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

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