日刊IWJガイド・非会員版「トランプ氏が、プーチン氏の独立承認を『なんて賢いんだ』と絶賛! バイデン氏の弱い制裁のおかげで『ロシアは金持ちになっている』と毒舌」2022.2.24号~No.3451号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~トランプ前米大統領が、プーチン大統領のウクライナ東部の独立承認を「天才的だ!」「なんて賢いんだ!」と絶賛! さらにロシア軍がウクライナ南東部で平和維持活動をすることも歓迎! バイデン大統領の弱い制裁のおかげで、「ロシアはますます金持ちになっている」と毒舌! 2024年大統領選を狙うトランプ氏の炎上キャンペーンか!?

■皆さまへ緊急のお願いです!! 2月も残り5日ですがご寄付・カンパは月間目標額の48%にとどまっています! 8月1日から始まったIWJの今期第12期半年間にわたる累積の不足金額は、トータルで322万2951円! 2月の月間目標額を加えた2月末までに必要な金額は、21日現在、540万7453円です! どうか緊急のご支援をよろしくお願いいたします!!

■【中継番組表】

■IWJ検証レポート! ウクライナ危機の背景にあるのは欧露が天然ガスのパイプラインによって結びつくことを嫌い、その仲を裂こうとする米国の戦略(その2)! ウクライナ東部の分離独立派勢力が支配する地域を独立国家として承認したことを受け、「ウクライナ外し」の「ノルドストリーム2」認可手続き停止へ!

■ウクライナ全土に非常事態宣言を発令! 軍は予備役の招集も開始!

■米国を筆頭に、EU、英国、日本、カナダ、オーストラリアなどが、次々に第一弾のロシア制裁処置を発表! しかし、制裁の内容を詳しく検討するとその限界が明らかに!

■米シンクタンクCSISの職員が「ロシアがウクライナに傀儡政権を樹立することが最悪のシナリオ」と話す! 朝日新聞は、この発言を批判的検討抜きで報じ、日本の大手メディアの劣化を露呈させる!

■<新記事紹介>2月21日ロシアのプーチン大統領がウクライナ東部の「親ロシア地域」2か国の独立を承認! 前日の20日、バイデン米大統領は「米ロが撃ち合えばそれは世界大戦だ」と断言していた!! 誰も譲らず、世界は大戦へと向かうのか!?

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■はじめに~トランプ前米大統領が、プーチン大統領のウクライナ東部の独立承認を「天才的だ!」「なんて賢いんだ!」と絶賛! さらにロシア軍がウクライナ南東部で平和維持活動をすることも歓迎! バイデン大統領の弱い制裁のおかげで、「ロシアはますます金持ちになっている」と毒舌! 2024年大統領選を狙うトランプ氏の炎上キャンペーンか!?

 おはようございます。IWJ編集部です。

 ドナルド・トランプ前米国大統領は22日、保守系ポッドキャスターのバック・セクストン氏との対談で、ウラジーミル・プーチン大統領のウクライナ侵攻計画を「天才」と称賛し、自分が政権の座にあったらこんな問題は起こらなかったと述べ、バイデン大統領を弱腰だと批判しました。トランプ氏は、以下のように述べています。

 「昨日(インタビューの部屋に)入ると、テレビの画面があって、私は『これは天才的だ』と言った。プーチンはウクライナの大部分(原文ママ、実際には一部分)の、独立を宣言した。おお、それは素晴らしい! プーチンは今や、ウクライナの大部分(一部分)は、『独立している』と言ったわけだ。私は『なんて賢いんだ! (How smart is that! )』と言った。

 そして彼(プーチン)は、平和維持軍として入っていくつもりなんだ。それは最強の平和部隊だよね…。我々は(ロシア軍を)南の国境で使えばいいんだ。私がこれまで見た中で最強の平和部隊だ。見たこともないほど多くの軍隊の戦車があった。彼らはちゃんと平和を守ってくれるだろう」

※トランプ氏、プーチン侵攻計画について「これは天才だ」と語る(Trump On Putin Invasion Plan: ‘This Is Genius’)( MSNBC、2022年2月23日)
https://www.youtube.com/watch?v=cRpeJpBYXVs

 「ところで、私たちが政権の座にあれば、こんなことは決して起きなかっただろう。私は彼をよく知っている。とても、とても、とてもよく知っている。私が大統領に就任していたら、考えられなかったことだ。このようなことは決して起きなかったはずだ。

 しかし、ここに、ウクライナの大部分(一部分)を独立させると宣言する男がいる。『私はウクライナの大部分(一部分)の独立を宣言する』と言う。彼は『独立』という言葉を使った。そして、『我々は出向き、平和を維持するために協力する』と言っている。これはかなり強者だと言わざるを得ない。(それに対して)バイデンの反応はどうだったと思う? 何の反応もなかった。彼らは反応すべき何も持っていなかった。これは、なんとも悲しいことだ。とても悲しい」

 続いてトランプ氏は、バイデン大統領について「自分が何をしているのか、なんのコンセプトも持っていない男」だと話ました。

 同日のより早い時間にトランプ氏は、バイデン氏が大統領に就任してから、ロシアは「とてもとても金持ち」になったと指摘していました。トランプ氏はバイデン大統領の「弱い制裁」を強く批判しました。

 「(バイデン政権が掲げる)弱い制裁は、国にとって戦略的な位置にある巨大な土地を奪取することに比べれば、取るに足らないものだ。今、それが始まり、石油価格はどんどん上がり、プーチンはずっと望んでいたもの(ウクライナの東部地域)を手に入れただけでなく、石油とガスの高騰により、ますます金持ちになった」

 ロシアは世界第2位の原油輸出国であり、世界第1位の天然ガス輸出国です(2020年)。トランプ氏は、「ロシアは原油価格の高騰で大いに設けている、プーチンは実に賢明だ」と指摘しているのです。

※トランプはプーチンの侵略計画を「天才」と言い、ウクライナ分離独立地域の占領のために「世界最強の平和維持軍」を派遣する「賢明な」動きを賞賛し、米国は南国境で同じことをすべきだと言った。
(Trump says Putin’s invasion plan was ‘GENIUS’, praises ‘savvy’ move to send the ‘strongest peacekeeping force in the world’ to take over Ukrainian breakaway regions and says US should do the same at the southern border)
( Dailymail、2022年2月23日、訳注デイリーの題名は「米国は南国境で同じことをすべき」とあるが、”We could use that on our Southern border”とトランプ氏は述べており、米軍が平和維持に行かないのであれば、ロシア軍に平和維持活動を任せた方が良いと解釈した)
https://www.dailymail.co.uk/news/article-10540419/Trump-says-Putins-invasion-plan-GENIUS.html

 トランプ氏は、自前のSNSを立ち上げたばかりですが、2024年の大統領選挙に向け、新たな「選挙略奪計画」を進めていると、『ダイアモンドオンライン』が物騒な話を報じています。

 「たとえば、各州の選挙の実施に関する業務を管理し、選挙結果の確定作業に責任を負う州務長官の職に、トランプ派の人間(トランプ氏のうその主張を信じている)を送り込むこと」(『ダイアモンドオンライン』)や、バイデン票の一部を無効にするように求めたトランプ氏の要請を拒否したジョージア州務長官・ラッフェンスパーガー氏の落選運動、選挙運営に関わる法改正などです。トランプ氏の活動に伴って、トランプ支持者らが不都合な選挙管理者に殺害の脅迫を行うなどして、辞職に追い込む例もでてきているということです。

 シカゴ大学の研究チームが行った調査では、「『バイデン氏は正当な大統領ではない』『トランプ氏を権力の座に戻すためには暴力は正当化できる』という2つの命題を信じている」米国人は、2000万~2500万人くらいいることが明らかになっています。驚くべきことに、米国は、思想・信条で「分断」されている段階から「内戦」一歩手前にあるのです。

 こんな国が、ウクライナを助けるために兵士を死地へ赴かせ、たび重なる制裁や屈辱によって鬱憤をためたロシア軍の兵士たちと戦わせる動員力があるのでしょうか。

 兵士の動員力とは、即ち、戦地へ行けと、命令を下すリーダーの政治力、統治力、そのものです。バイデン大統領は、そのリーダーシップがあるのでしょうか。

 低支持率に悩むバイデン大統領を追い落とし、米国大統領選挙に打って出ようとしているトランプ氏にとっては、米国が自国の覇権を脅かす敵、No.1の座を習近平と争うはずのプーチンを「天才的! 」「賢い! 」と絶賛するのも、炎上を見越した上での、自らの選挙のためのキャンペーンなのかもしれません。

※トランプ前大統領が進める「クーデター計画」で、民主主義が崩壊の危機(ダイアモンドオンライン、2022年2月22日)
https://diamond.jp/articles/-/296946

■皆さまへ緊急のお願いです!! 2月も残り5日ですがご寄付・カンパは月間目標額の48%にとどまっています! 8月1日から始まったIWJの今期第12期半年間にわたる累積の不足金額は、トータルで322万2951円! 2月の月間目標額を加えた2月末までに必要な金額は、21日現在、540万7453円です! どうか緊急のご支援をよろしくお願いいたします!!

 IWJ代表の岩上安身です。

 IWJでは、今期第12期の年間の予算を立てる上での見通しとして、代表である私、岩上安身への報酬をゼロにすることを筆頭に、支出をぎりぎりまでにしぼった上で、IWJの運営上、必要なご寄付・カンパの目標額は月額420万円(年間5040万円)と算出させていただきました。

 2月になり、昨年8月から始まったIWJの今期第12期は、折り返しを過ぎて後半に入りました。

 1月末までの6ヶ月間の累計の不足分は、まだなお322万2951円となっております。

 2月の月間目標額も420万円ですが、1日から21日までの21日間で187件、201万5498円のご寄付・カンパをいただいています。大変ありがたいことですが、この金額は、月間の目標額の48%の不足分を少しでも減らさなければ、来月に持ち越してしまい、不足額が雪ダルマのように膨れ上がっていきます! まだ半分に届きません! 2月の目標額である420万円まで、あと218万4502円が必要です!

 さらに、1月末までの6ヶ月間の累計の不足分は、322万2951円残っており、2月末日までに必要な額は、合計するとあと540万7453円になっております。

 2月は28日しかありません。月末まで残り5日です!

 どうか会員の皆さまのお力で、2月もIWJをお支えください!

 IWJの会員数は現在3298人です。そのうちサポート会員は1153人です(2022年1月31日現在)。本当に心苦しいお願いではありますが、会員の皆さま全員が1780円ずつカンパしてくださるか、サポート会員の皆さまが全員1人5090円ずつカンパしてくださったならば、なんとかこの赤字は埋められます!

 伏してお願いいたします! どうか皆さまのお力で、この窮状をお助け願います!

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
 https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします。

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※ご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします。

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ
 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

岩上安身拝

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◆中継番組表◆

**2022.2.24 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch7】「練馬区議補選に関する内容」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch7
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【IWJ_YouTube Live】12:30~「2.24院内集会『サイバー警察局・サイバー特別捜査隊の新設は何をもたらすか?』―登壇:足立昌勝氏(関東学院大学名誉教授)ほか」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 「破防法・組対法に反対する共同行動」、「共謀罪反対!国際共同署名運動」の呼びかけによる院内集会を中継します。これまでIWJが報じてきた監視社会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%9b%a3%e8%a6%96%e7%a4%be%e4%bc%9a

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◆中継番組表◆

**2022.2.25 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh5・東京】18:00~「原発反対八王子行動(スタンディング)」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach5

 「キンパチデモ実行委員会」主催の原発反対八王子行動を中継します。これまでIWJが報じてきたキンパチデモ実行委員会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/kinpachi-demo-executive-committee
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【タイムリー再配信 1058・IWJ_YouTube Live】18:00~「『日露エネルギー同盟を締結せよ!』シェールガス革命の幻想と日本のエネルギー戦略のこれから~岩上安身によるインタビュー 第425回 ゲスト 現役の経産省官僚(※収録当時)・藤和彦氏」
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

 2014年5月に収録した、岩上安身による藤和彦氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきたロシア関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/russia

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/141351

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

「石油価格高騰の根本原因と対策は?」とのIWJ記者の質問に、大臣は「原因は重層的、ウクライナ問題含め事態長期化なら、足元の高騰対策では済まない、全省を総動員」と回答~2.22 萩生田光一 経済産業大臣 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/502571

IWJ検証レポート~米国の有識者が米中の国力逆転を認めたアリソン・レポートの衝撃!(その10)。すべては第三次台湾海峡危機で始まった! 「中国領土のどの一部も、中国から切り離すことを決して許さない!」
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/502629

「極東でも米国とロシアが衝突し、日本も参戦するような事態を想定しているか?」IWJ記者質問に岸大臣は「仮定の質問には答えを控える」を繰り返すのみ!~2.22岸信夫 防衛大臣 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/502578

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■IWJ検証レポート! ウクライナ危機の背景にあるのは欧露が天然ガスのパイプラインによって結びつくことを嫌い、その仲を裂こうとする米国の戦略(その2)! ウクライナ東部の分離独立派勢力が支配する地域を独立国家として承認したことを受け、「ウクライナ外し」の「ノルドストリーム2」認可手続き停止へ!

 ショルツ独首相は、ロシアのプーチン大統領がウクライナ東部の分離独立派勢力が支配する地域を独立国家として承認したことを受け、2月22日の記者会見で、ドイツとロシアをバルト海経由で結ぶ天然ガスパイプライン「ノルドストリーム2」の認可手続きを停止すると表明しました。

 「ノルドストリーム2」の認可手続きを停止は、2021年から続く天然ガス価格の高騰に悩むドイツにとっても、ロシア産の安価な天然ガスを入荷できるのが遅れることを意味します。さらなるガス価格の高騰につながる可能性があり、対露制裁と言いながら、自らの身を切る制裁でもあります。

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■ウクライナ全土に非常事態宣言を発令! 軍は予備役の招集も開始!

 ロイターによると「ウクライナ議会は23日、全土に非常事態宣言を発令することを承認した。」と報じられています。

 またウクライナ軍による予備役の招集も開始された、とも報じられており、戦闘が市民の間近に迫っていることがうかがえます。

※ウクライナ議会、非常事態宣言を承認(ロイター、2022年2月24日)
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-security-emergency-idJPKBN2KS1F5

■米国を筆頭に、EU、英国、日本、カナダ、オーストラリアなどが、次々に第一弾のロシア制裁処置を発表! しかし、制裁の内容を詳しく検討するとその限界が明らかに!

 ロシアによるドネツク、ルガンスクの両地域の独立承認と軍派遣の発表後、米国を筆頭に、EU、英国、日本、カナダ、オーストラリアなどが、次々に第一弾のロシア制裁処置を発表しています。

 ホワイトハウスは、2月22日、電話会議形式によるロシアへの制裁に関する政府高官の記者ブリーフィングを発表しました。

※Background Press Call by a Senior Administration Official on Russia Sanctions(ホワイトハウス、2022年2月22日)
https://www.whitehouse.gov/briefing-room/press-briefings/2022/02/22/background-press-call-by-a-senior-administration-official-on-russia-sanctions/

 これは記者からの制裁に関する質問に政府高官が答える形で記録されたものです。

 この記者ブリーフィングでは、重要な論点が複数含まれています。

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■米シンクタンクCSISの職員が「ロシアがウクライナに傀儡政権を樹立することが最悪のシナリオ」と話す! 朝日新聞は、この発言を批判的検討抜きで報じ、日本の大手メディアの劣化を露呈させる!

 ロシアのプーチン大統領は21日、これらの地域はもはやウクライナの一部ではなく、独立した共和国であると宣言し、ロシア軍に両地域で「平和維持活動」につくよう命じる文書に署名しました。

※プーチン氏、ウクライナ東部の独立を承認 ロシア軍派遣と「平和維持」を命令(BBC、2022年2月22日)
https://www.bbc.com/japanese/60473353

 米安全保障シンクタンクCSIS(戦略国際問題研究所)の上級アソシエートであるベラ・ザッカム氏が、『朝日新聞』の取材に答えて、ロシア軍がウクライナ東部の2地域を越える地域にこえて侵攻をする可能性もあり、最悪のシナリオは、ロシアがウクライナに傀儡政権を樹立することだと、分析しています。

 「私の個人的な意見ですが、米国は、ロシアが独立を承認したウクライナ東部の2地域を越える地域に(ロシアの)戦車が侵攻するかどうか、ぎりぎりまで外交が可能であるという希望を抱いているように思います。(中略)

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■<新記事紹介>2月21日ロシアのプーチン大統領がウクライナ東部の「親ロシア地域」2か国の独立を承認! 前日の20日、バイデン米大統領は「米ロが撃ち合えばそれは世界大戦だ」と断言していた!! 誰も譲らず、世界は大戦へと向かうのか!?

 2022年2月21日、ロシアのプーチン大統領がウクライナ東部のロシア語系住民が多いドネツク州とルガンスク州の親ロシア派支配地域「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の独立を承認しました。しかも、ロシアは軍事介入を決定したと報じられました。ウクライナ危機は、ついにロシアがウクライナの「領土の一体性」を崩してしまう段階へと、エスカレートのステップを踏んでいます。

 フランスの仲介で実現目前だったプーチン大統領とバイデン米大統領の会談も風前の灯です。開催条件は「ロシアが侵攻しない」ことでした。一方、終了予定だったはずのベラルーシとロシアの合同軍事演習は継続をすることになり、ウクライナ国境沿いにとどまっています。

 この急展開に先立つ、前日の2月10日、バイデン米大統領はNBCテレビのインタビューに、「アメリカ人とロシア人が撃ち合いを始めれば世界大戦になる(that’s a World War)」と断言していました。

 ここから先、問題は、NATOがウクライナの加盟を承認するかどうか、です。

 現時点では、ウクライナはNATO加盟国ではないため、ウクライナはNATOの集団的安全保障の対象ではありません。しかし、加盟が承認されれば、ウクライナでロシアと米軍・NATOが直接対決することになります。その場合、階段を駆け上がるようにエスカレートしていけば、バイデン大統領の言葉通り、世界大戦に直結してしまうかもしれません。

 思いつきで口にした大げさな言葉なのか確信をもって世界大戦への道筋が彼に見えているのか、その点は定かではありませんが。現実に世界大戦が勃発すれば、米国に隷属したままの今の日本政府の姿勢では、戦争に巻き込まれることを避けるのは困難です。

 詳しくは記事本文を御覧ください!

※2月21日ロシアのプーチン大統領がウクライナ東部の「親ロシア地域」2か国の独立を承認!前日の20日、バイデン米大統領は「米ロが撃ち合えばそれは世界大戦だ」と断言していた!! 誰も譲らず、世界は大戦へと向かうのか!?
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/502692

 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20220224

IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、渡会裕、浜本信貴、尾内達也、富樫航)

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
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