日刊IWJガイド・非会員版「8月6日広島平和式典で菅総理が『唯一の戦争被爆国』『核兵器のない世界の実現』をまさかの読み飛ばし! これ、本当にわざとではなく?」2021.8.7日号~No.3250号


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━━
■はじめに~菅総理が広島平和式典で「唯一の戦争被爆国」「核兵器のない世界の実現」をまさかの読み飛ばし! 一方、野党各党も談話を発表するが、米国の原爆投下の非人道性・犯罪性や、戦後の日米ぐるみの放射線被害隠しを非難する言葉はどこにもなし
■沢山の方の温かいご支援により、7月は月間のご寄付の目標額を達成することができました! 岩上安身とIWJスタッフ一同、心より感謝申し上げます! 厳しい状況下で新たなスタートを切る第12期もどうかご支援をよろしくお願いいたします!
■【中継番組表】
■東京都は、中等症以下は入院制限という政府の方針転換に従わず!! 6日の新規感染者は過去2番目の4515人! 5日の都のモニタリング会議では7日平均が「1週間後約6129人/日」「2週間後(※8月18日)約1万0909人/日」との予測も! 政府の方針転換に追随すると言っていた小池知事は、東京都医師会の猛反対に、前言を撤回し、中等症は従来通り入院と発表!
■今、都内でコロナに感染したら現実にどうなるのか!? 実際に感染したケースに直接取材! コロナ感染で高熱が続き、救急搬送されても入院させてもらえず、自宅療養へ! 「棄民政策」ともいうべき政府の方針転換による中等症患者の自宅療養急増でさらに拡大する感染リスク!
■世界一のターミナル新宿で大量感染が! 五輪後に地方出身者がお盆帰省すれば、全国に「感染爆発」が拡散・拡大か!?
■<IWJ取材報告>「東京都教育委員会は、子どもたちに一方的な価値を押し付ける『オリ・パラ教育』をやめ、パラリンピックへの子どもたちの動員を即刻中止すべきである!!」~8.5パラリンピックに子どもを動員するな 都教委要請行動
■<本日の撮りおろし初配信>本日午後5時から7月30日収録「都内ホテルが感染力の高い新型コロナウイルスを検知できる抗原検査の導入実験! 陰性者には『ウイルス検査陰性証明』も!~7.30 リーガロイヤルホテル東京・東京都医師会共催『抗原検査による陰性証明システム実証実験』」を撮りおろし初配信します!
■<本日のタイムリー再配信>本日午後7時から、2016年収録「戦後史の謎を解く鍵は『核』にある! 原爆・原発・被曝の真実に迫る!岩上安身によるインタビュー 第637回 ゲスト 木村朗氏・高橋博子氏(2)」を再配信します!
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■はじめに~菅総理が広島平和式典で「唯一の戦争被爆国」「核兵器のない世界の実現」をまさかの読み飛ばし! 一方、野党各党も談話を発表するが、米国の原爆投下の非人道性・犯罪性や、戦後の日米ぐるみの放射線被害隠しを非難する言葉はどこにもなし

 おはようございます。IWJ編集部です。

 菅義偉総理は昨日6日、広島市で行われた平和記念式典に出席しましたが、式典のあいさつで原稿の一部を読み飛ばし、式典後の記者会見で陳謝しました。

※菅首相、あいさつ読み飛ばしで陳謝 平和記念式典(中国新聞、2021年8月6日)
https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=780903&comment_sub_id=0&category_id=256

 中国新聞は6日付けで、菅総理のあいさつ全文を掲載していますが、意味のつながらないところがあります。

 「広島および長崎への原爆投下から75年を迎えた昨年、私の総理就任から間もなく開催された国連総会の場で、『ヒロシマ、ナガサキが繰り返されてはならない。この決意を胸に、日本は非核三原則を堅持しつつ、核兵器のない、核軍縮の進め方を巡っては(あいさつママ)、各国の立場に隔たりがあります。このような状況の下で核軍縮を進めていくためには、さまざまな場の国々の間を橋渡ししながら、現実的な取り組みを粘り強く進めていく必要があります」

※菅義偉首相あいさつ(中国新聞、2021年8月6日)
https://www.chugoku-np.co.jp/column/article/article.php?comment_id=780852&comment_sub_id=0&category_id=1330

 文脈や前例から考えれば、「わが国は核兵器の非人道性をどの国よりもよく理解する唯一の戦争被爆国」「核兵器のない世界の実現に向けた努力を誓う」などの言葉が入るはずです。

 日本共産党の志位和夫委員長は6日「現場で聞いていて、日本語としておかしいと思っていたが、まさか読み飛ばしとは。原爆死没者、被爆者、被爆地に対して、礼を失していると思います」とツイート。

※志位和夫・日本共産党委員長のツイート(2021年8月6日)
https://twitter.com/shiikazuo/status/1423500647161233408

 さらに続けて「《首相は『わが国は、核兵器の非人道性をどの国よりもよく理解する唯一の戦争被爆国であり、「核兵器のない世界」の実現に向けた努力を着実に積み重ねていくことが重要だ』などのくだりを読み忘れた》これは単なる『読み飛ばし』ではない。核軍縮への根本姿勢が問われる」とツイートで批判しました。

※志位和夫・日本共産党委員長のツイート(2021年8月6日)
https://twitter.com/shiikazuo/status/1423505113071509509

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

———–

■沢山の方の温かいご支援により、7月は月間のご寄付の目標額を達成することができました! 岩上安身とIWJスタッフ一同、心より感謝申し上げます! 厳しい状況下で新たなスタートを切る第12期もどうかご支援をよろしくお願いいたします!

 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 IWJは8月1日より、新たな第12期が始まりました。第11期最後の7月31日まで、ご寄付・カンパの呼びかけにこたえてくださった皆さまに、岩上安身とIWJスタッフ一同、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございます。

 7月は第11期の累積した不足額から、ご寄付・カンパの月間の目標額を1329万1661円としていました。

 7月の第3週までなかなかご寄付が集まらず、一時は1000万円以上の大幅な赤字の可能性もありえると半ば覚悟していましたが、7月の月末近く、28日と29日に、岩上安身が直接、皆さまに緊急のご支援をメールにてお願いさせていただいたところ、大変多くの皆さまからご寄付・カンパをお寄せいただきました。

 経理が集計したところ、7月の31日間のご寄付・カンパの合計は990件、1402万9461円で、目標金額の105.6%に達することができました。

 おひとりで何十万円、何百万円、などという大口のご寄付はなく、990人もの方々が平均して1万4000円ほどの、ご自身でできる範囲のご寄付を無理なくしていただいた結果、目標額を達成することができました。たくさんの方々に支えられて、IWJは活動させていただいているのだ、ということを改めて感じさせられました。

 岩上安身とIWJスタッフ一同、あらためて励まされると同時に、心引き締まる思いです。本当にありがとうございます。

 お力添えをいただいた皆さま、心より感謝申し上げます。

 一方で、この目標額は赤字ギリギリの線の最少の設定でしたので、支出の総額がすべて判明し、税金などの計算も終わらないと、第11期が赤字になったか、赤字をまぬがれたか、決定的なことはまだ、申し上げられません。本当にギリギリのラインだろうとは思われます。

 また、第11期は、IWJ代表の岩上安身個人からIWJが993万5000円の緊急の借り入れを行い、まだ1円も返済できていません。もし岩上安身個人が、IWJに貸すお金がなければ、1000万円近いこの金額は、そのまま赤字になっていたことになります。

 第11期の収支につきましては、9月末までに経理が決算報告書をまとめ、監査を受けてから税務署に提出します。その結果はこの日刊IWJガイドやIWJのサイト上できちんと皆さまにご報告申し上げます。

 連日お伝えしてきましたが、IWJは前期の第11期に、まったく出口の見えないコロナ禍とコロナに伴う経済的危機の影響により、会員数が大幅に減少してしまいました。また、皆さまからのご寄付・カンパも目標額を大きく下回る月がほとんどで、設立以来最も厳しい財政状態に立たされていました。このままでは大幅な赤字転落が避けられない可能性があると皆さまにお伝えし、ご支援をお願いしてきました。

 また、代表である岩上安身は、自身の貯金を崩してIWJに緊急融資するだけでなく自身の報酬を100%カットし、無報酬で職務にあたってまいりました。

 皆さまの温かいご支援に支えられ、IWJは12年目、第12期の一歩を、とにもかくにも踏みだすことができました。しかしながら、コロナ禍は今後も長引く恐れがあり、IWJにとっては、経済的にはまだまだ険しい道のりが続くものと思われます。

 岩上安身は今期も1年間、無報酬で働くことを決めています。

 同じように皆さまもそれぞれ、コロナ禍で厳しい状況に直面されていることと拝察いたします。こうした状況で皆さまにご寄付・カンパのお願いを繰り返しお願いすることは、心苦しいことではあります。

 しかし、特定のスポンサーをもたないことで、縛られず、何者にも忖度しない、独立メディアとしての道を歩むIWJは、市民の皆さまの会費とご寄付・カンパをいただくことで存在し、市民のためのメディアとして活動を継続していくことが初めて可能となります。今後も、市民の皆さまからのご支援がIWJの存続と活動には欠かせません。

 長引くコロナ禍とそれに伴う不況に、まだ出口は見えません。しかし今秋には衆議院選挙を控えており、その際には、報道と言論の力によって日本を少しでも変え、没落への道を脱することはできると信じています。

 現在与党政府は、このコロナ禍のただ中にもかかわらず、米国の盾となるべく、日本列島に中国のミサイルを「吸収」させる準備を推し進めています。改憲による緊急事態条項の導入も、実現すれば、ナチスと変わらない独裁内閣が実現し、どんな無茶な国民への「命令」であろうと、法律と同じ効力をもつ「政令」として出せるようになります。言うまでもなく、これは戦時ファシズムの確立のためです。

 今年の衆議院選挙は、日本という国、1億2000万の国民や、北海道から沖縄までの国土、そして民主主義と平和と日本国憲法を守れるかがかかった、最後の、重要な選挙となるかもしれません。改憲勢力が大勝するようなことがあれば、報道の自由も言論の自由もなくなり、仮に資金難から脱したとしてもIWJの存続も不可能になると思います。

 一部の野党だけでなく、多くのメディアが既に権力に屈していることは、コロナ禍や東京五輪を巡る報道を観れば一目瞭然です。

 IWJがマスメディアが報じない事実と真実を報道し、売国的な権力への批判を続け、主権者である日本国民が声をあげ続けることが、今、絶対に必要なことであると確信しています。

 決して負けられないこの戦いに、IWJとともに、ぜひ皆さまにも一緒に参戦していただきたいと思います。前線には我々が立ち、売国的な権力に挑みます。皆さまにはぜひ、後方支援となる会員登録とご寄付・カンパをお願いしたく存じます。

 12年目となるIWJへ、皆さまからの温かいご支援を、引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

※会員ご登録はこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

※ご寄付・カンパは「note」のページからでも可能です。「note」内でお読みになりたい記事をクリックしますと、「記事を購入する」欄の下部に「気に入ったらサポート」という緑のアイコンがありますので、そちらをクリックしますと、ご寄付・カンパ欄が表示されますのでそちらからお願いいたします。

※ご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。よろしくおねがいします。(クレジットカードの場合は、上記URLからお入りください)

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

◆中継番組表◆

**2021.8.7 Sat.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh1・兵庫】「衆院選に関する内容」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach1
————————

【撮りおろし初配信・IWJ_YouTube Live】17:00~「リーガロイヤルホテル東京・東京都医師会共催『抗原検査による陰性証明システム実証実験』」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 7月30日に収録した、「リーガロイヤルホテル東京」、「東京都医師会」共催の「抗原検査による陰性証明システム実証実験」を配信します。これまでIWJが報じてきた新型コロナウイルス関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%96%b0%e5%9e%8b%e3%82%b3%e3%83%ad%e3%83%8a%e3%82%a6%e3%82%a4%e3%83%ab%e3%82%b9
———————-

【タイムリー再配信 963・IWJ_Youtube Live】19:00~「戦後史の謎を解く鍵は『核』にある! 原爆・原発・被曝の真実に迫る!岩上安身によるインタビュー 第637回 ゲスト 木村朗氏・高橋博子氏(2)」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 2016年4月に収録した、岩上安身による木村朗氏・高橋博子氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた原爆被爆者関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%8e%9f%e7%88%86%e8%a2%ab%e7%88%86%e8%80%85

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/296122

========

◆中継番組表◆

**2021.8.8 Sun.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【タイムリー再配信 964・IWJ_YouTube Live】20:00~「『母が、弟が死んでも涙がでなかった』 長崎原爆で家族全員を失った被爆者の告白、自らも覚悟した被爆死」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 2014年8月に収録した、IWJ記者による被爆体験者へのインタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた原爆被爆者関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%8e%9f%e7%88%86%e8%a2%ab%e7%88%86%e8%80%85

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/161708

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

◆昨日アップした記事はこちらです◆

石川大我参議院議員「ウィシュマさんの名誉と尊厳、命を奪ったあなた方が、彼女の名誉と尊厳を理由にビデオを開示しないという」「反吐が出るような発言だ!!」~8.2第27回 難民問題に関する議員懇談会
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/495055

「東京都教育委員会は、子どもたちに一方的な価値を押し付ける『オリ・パラ教育』をやめ、パラリンピックへの子どもたちの動員を即刻中止すべきである!!」~8.5パラリンピックに子どもを動員するな 都教委要請行動
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/495116

東京五輪開会式前日、東京・調布で「オリンピックやめろ」デモ!「私たちは怒ってるぞ、オリンピック!! もううんざりだ東京五輪! オリンピック優先の政策をやめろ!」~7.22不要で不急!オリンピックやめろ!調布デモ
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/494581

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■東京都は、中等症以下は入院制限という政府の方針転換に従わず!! 6日の新規感染者は過去2番目の4515人! 5日の都のモニタリング会議では7日平均が「1週間後約6129人/日」「2週間後(※8月18日)約1万0909人/日」との予測も! 政府の方針転換に追随すると言っていた小池知事は、東京都医師会の猛反対に、前言を撤回し、中等症は従来通り入院と発表!

 東京都は昨日6日、新型コロナウイルスの新規感染者が4515人確認されたと発表しました。前日の過去最多5042人よりは少ないものの、過去2番目の多さです。

※新型コロナウイルスに関連した患者の発生について(第2320報)(東京都福祉保健局、2021年8月6日)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/hodo/saishin/corona2320.html

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

———–

■今、都内でコロナに感染したら現実にどうなるのか!? 実際に感染したケースに直接取材! コロナ感染で高熱が続き、救急搬送されても入院させてもらえず、自宅療養へ! 「棄民政策」ともいうべき政府の方針転換による中等症患者の自宅療養急増でさらに拡大する感染リスク!

 今日、我々や、読者の方々も含めて、コロナに感染せず、ひとまずは健康に過ごしている人々は、コロナにある日感染したら、どういう扱いをうけるのか、リアリティーをもって想像がつくでしょうか?

 都内において、今のデルタ株の感染拡大のただなかで、比較的最近に感染した人は、現実にはどんな状況に置かれているのか、具体的な事例を取材したので、ご報告したいと思います。

 陽性と判定された人、その家族の方々の境遇を、わが身に置き換えて、想像しながら、考えてみてください。

 Aさんは首都圏にお住まいで、自立して家を出て、都内で一人暮らししている20代の息子さんBさんがいます。

 その息子さんBさんは、先月の7月末、体調不良を訴え、クリニックを受診し、民間のPCR検査を受けることになり、コロナ陽性と判定されました。

 問題はそれからです。

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

■世界一のターミナル新宿で大量感染が! 五輪後に地方出身者がお盆帰省すれば、全国に「感染爆発」が拡散・拡大か!?

 東京・新宿駅に直結する商業ビル「ルミネエスト新宿」で8月4日、従業員のコロナ感染があわせて59人に上り、一斉消毒のため、8月4日に臨時休業したことが報じられました。

※「ルミネエスト新宿」4日臨時休業へ 感染対策で施設を一斉消毒(NHK、2021年8月3日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210803/k10013178811000.html

 周知のように、JRと私鉄と地下鉄とが乗り入れる新宿駅は、何十年にもわたって世界一の乗降客数を記録してきた超巨大ターミナルであり、駅の東西南北に広がる街並みは、日本を代表する過密な繁華街と、都庁と、超高層のオフィスビルとが集積しています。その中の、駅に直結していて、最もにぎわう大型商業施設で、大量の患者が発生して、全館休館に至った事実は、この巨大な駅と街を結節点として、大量の人流と交通網を通して都内はいうにおよばず、首都圏中に日々、感染を拡大させていると言ってもおかしくありません。

 さらに、同じく新宿の百貨店・伊勢丹は、「4日までの1週間に、店舗で働く従業員計81人」の感染が明らかになり、「感染者の多い地下1階の食品フロアを中心に一部売り場を休業」していることも報じられています。しかし、「保健所からクラスター(感染者集団)の認定は受けていない」として、「店舗としての営業は5日も継続する」とのことです。

 伊勢丹新宿店は日本で最も入店客数が多く、1店舗で年間2800億円の売上を上げる日本一の百貨店です。百貨店の頂点に君臨する伊勢丹新宿店から多数の感染者が出たという事実は重く見るべきです。

※伊勢丹新宿、1週間で従業員81人感染 一部売り場休業(日本経済新聞、2021年8月4日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC04C5A0U1A800C2000000/

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

———–

■<IWJ取材報告>「東京都教育委員会は、子どもたちに一方的な価値を押し付ける『オリ・パラ教育』をやめ、パラリンピックへの子どもたちの動員を即刻中止すべきである!!」~8.5パラリンピックに子どもを動員するな 都教委要請行動

 8月5日午後3時30分より、東京都庁第1庁舎正面玄関前にて、都教委包囲・首都圏ネットワークの呼びかけにより、「パラリンピックに子どもを動員するな 都教委要請行動」が行なわれました。

 都教委包囲・首都圏ネットワークは、東京都教育委員会(以後、「都教委」)が進めている東京五輪への「学校連携観戦」に代表される「オリ・パラ教育」が、子どもたちに対する一方的な価値の押しつけであり、多くの問題点を隠蔽し、多様な角度からの検証を怠っているとして、6月23日、都教委に対し、「危険な東京五輪への小中高校生の動員は即刻中止すべきである」と、4つの質問を付した「申し入れ書」を提出しました。

※6/23に 都教委に出した申し入れ書(都教委包囲・首都圏ネットワーク)
http://houinet.blogspot.com/2021/06/blog-post_28.html

 その申し入れ書への都教委からの回答は、「オリ・パラ教育は、東京2020大会を、子どもたちの人生にとってまたとない重要な機会と捉え、子どもたちの心と体に、大会以降の人生の糧となるような掛け替えのないレガシーを残す」云々といったフレーズを繰り返すだけのものであり、7月8日にオリンピックの「無観客」開催が決定され、首都圏の子どもたちの「オリンピック観戦」はなくなったものの、パラリンピックでは、予定どおり「子どもたちの動員」はやる、という姿勢が全面に出たものでした。

 あたかもパラリンピックの観戦だったら、コロナ感染の危険性がないかのような判断です。デルタ株は若年層にも、子どもにも感染します。都の教育委員会は、子どもに感染したら責任がとれるのしょうか!?

※都教委は6/23の質問に7/19に回答してきた。ひどい内容だ。(都教委包囲・首都圏ネットワーク)
http://houinet.blogspot.com/2021/07/blog-post_30.html

 そこで、都教委の回答に対する抗議、そして、パラリンピックへの子どもたちの動員に反対するため、このたびの都教委への要請行動となりました。

 都教委包囲首都圏ネットワークの渡部氏は、冒頭のあいさつで次のように訴えました。

渡部氏「オリンピック開催中のコロナ感染は急速に増加しています。昨日(8/4)は東京で4,166人。全国ではなんと、14,207人です。専門家会議では、『これまでに経験したことのない、感染拡大が継続している』としました。すでに医療崩壊の状況になっていると言っても過言ではありません。

 たくさんの自宅療養者が出ています。それなのに政府は入院制限を打ち出しました。多くの病人を見殺しにするものです。また、緊急事態宣言も、パラリンピックの開催日を含む、8月31日まで延期されることになりました。

 こうした状況のもとで、これ以上オリンピックを続ければ、大規模な医療崩壊が起きてくるだろうと思います。

 また、それでもなお、パラリンピックを開催することになれば、その被害はどれだけ大きくなるかわかりません。(ここからシュプレヒコール)

 コロナ感染を拡大させる東京五輪は、即刻、中止しろ!

 パラリンピックも即刻中止しろ! 子どもたちのパラリンピックへの動員は即刻中止しろ!

 オリパラよりも命が大事だ! オリパラを即刻中止して、コロナ感染対策に万全を尽くせ!」

 このあと、場所を、都庁第1庁舎正門前から都庁第2庁舎に移し、都教委への要請文の手交となりました。

 都教委包囲首都圏ネットワークの渡部氏が都教委の担当官に、「都教委の回答は『無観客』決定以前のものをそのまま繰り返し、極めて不誠実」「『オリパラ観戦』を指導してきたのにその根本的責任には触れず、「個別対応」などと、なぜ現場の責任を全面に出すのか」「極めて危険な『パラリンピック観戦』を即刻中止してください」と、要請文を読み上げ、手交しました。

 それに対して、都教委の担当官は「今、お話を受けましたので、ひとつは、『前回の回答が不誠実だ』というお話がありました。それに対する質問。そして、『パラリンピックの連携観戦』。今、お話にありましたけど、即時中止をすべきだと。これに対し、誠実に回答します」とし、回答期限については「2週間程度いただいているのですが、皆さまからの『誠実に』、そして『迅速に』というご要望もあわせて、対応させていただきます」と述べました。

 今回の要請行動に参加していた都教委包囲・首都圏ネットワークの伏見氏によると、「普通の行政は、担当者のところへ行って、直接、質問することができる。例えば、文科省であれば、教科書の担当者とか。そこで、(相手側と)掛け合いができる。

 だけど、東京都の教育委員会は、門番みたいに『教育情報課』というのがいて、シャットアウトする。つまり、フィルターになっている。だから、直接何もできない。誰が回答を書いているかもわからない」とのことでした。

 詳しくはぜひ、全編動画にてご確認ください。

※「東京都教育委員会は、子どもたちに一方的な価値を押し付ける『オリ・パラ教育』をやめ、パラリンピックへの子どもたちの動員を即刻中止すべきである!!」~8.5パラリンピックに子どもを動員するな 都教委要請行動
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/495116

■<本日の撮りおろし初配信>本日午後5時から7月30日収録「都内ホテルが感染力の高い新型コロナウイルスを検知できる抗原検査の導入実験! 陰性者には『ウイルス検査陰性証明』も!~7.30 リーガロイヤルホテル東京・東京都医師会共催『抗原検査による陰性証明システム実証実験』」を撮りおろし初配信します!

 7月30日、リーガロイヤルホテル東京で、新型コロナウイルス感染予防の対策として、新しい試みが行われました。東京都医師会の協力による「抗原検査による陰性証明システム実証実験」です。この日、リーガロイヤルホテル東京の社員約50人が参加して、新型コロナウイルスの抗原検査が試験的に行われました。

 従来、ウイルスの抗原検査はPCR検査に比べると少し検知の精度が下がると言われていました。しかし、この日、登壇した東京都医師会・黒瀬巌理事提供のデータによると「感染性の高い期間において、高い感度を担保。無症状者でも感度は約80%~100%。特異度でもPCRと同様に高い」とされ、抗原検査でもPCR検査と陽性一致率が約80%以上はあるとのことです。

 また、黒瀬理事によると、鼻腔から鼻水のサンプルを検査するため、「感染力の強い新型コロナウイルスを検知できる」ということです。

 東京都医師会のデータでは、「抗原定性検査はその特性上、二次感染リスクが高い陽性者を迅速に見つける上で有効」と記されています。また、大きな利点として、スマホで登録して、綿棒によるサンプル採取から判定結果まで約15分で完了できる迅速さがあるとのことです。判定はスマホに届きます。

 リーガロイヤルホテル東京が抗原検査を導入する理由は、昨年来、結婚式の披露宴の延期を繰り返す顧客が多かったことです。同ホテルでは、将来的には(顧客が希望すれば)披露宴に訪れた顧客に抗原抗体検査をしてもらい、陰性であれば出席していただき、陽性であれば公共交通機関を使わなくても訪れることのできる地域の医療機関を案内する方向で検討しているとのことです。

 陰性者にはワクチンパスポートと並んで、抗原検査による「ウイルス検査陰性証明」も活用してもらえる方向です。ワクチンを打てない人々も、「陰性証明」を掲示することで催しや職務などに参加できる可能性が生まれるかもしれません。検査キットは米国製ですが、そこに顔写真を登録するシステムを新たに付け加え、なりすましができないようにしました。

 この日の実証実験は、社員たちが顧客である想定で、実施してみたものです。

 詳しくはぜひ、本日午後5時からの撮りおろし初配信を御覧ください。

————————–

【撮りおろし初配信・IWJ_YouTube Live】17:00~
リーガロイヤルホテル東京・東京都医師会共催「抗原検査による陰性証明システム実証実験」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

————————–

■<本日のタイムリー再配信>本日午後7時から、2016年収録「戦後史の謎を解く鍵は『核』にある! 原爆・原発・被曝の真実に迫る!岩上安身によるインタビュー 第637回 ゲスト 木村朗氏・高橋博子氏(2)」を再配信します!

 2016年4月11日、岩上安身は『核の戦後史:Q&Aで学ぶ原爆・原発・被ばくの真実』(創元社、2016年)の著者である木村朗氏と高橋博子氏にインタビューを行いました。

 本日は昨日に引き続き、「戦後史の謎を解く鍵は「核」にある! 原爆・原発・被曝の真実に迫る!岩上安身によるインタビュー 第637回 ゲスト 木村朗氏・高橋博子氏」の後半を再配信します。

 インタビュー当時、木村朗氏は鹿児島大学法文学部教授(現在は退官されて名誉教授)で、平和学が専門の政治学者です。『危機の時代の平和学』(法律文化社)や『広島・長崎への原爆投下再考』(法律文化社)、編著では『核時代の神話と虚像』(明石書店)など、多数の著書を出版されています。また、岩上安身も共同著書として名を連ねている『米国が隠す日本の真実』(星雲社)では、日本の刑事司法がどのように米国の影響を受けてきたのか、「だれも語ろうとしない日本の刑事司法の闇」と題して鋭い論考を執筆されています。

 2013年には岩上安身が単独インタビューを行っています。ぜひあわせて御覧ください。

※原爆から原発へ 原発から原爆へ ~岩上安身によるインタビュー 第354回 ゲスト 木村朗氏 2013.9.29
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/104133

 高橋博子氏は、インタビュー当時、明治学院大学国際平和研究所研究員で、現在は奈良大学教授。専門は日米関係史、グローバルヒバクシャ研究、太平洋核実験です。著書に『〈新訂増補版〉封印されたヒロシマ・ナガサキ―米核実験と民間防衛計画』、編著に『核時代の神話と虚像』(明石書店)を出版されています。

 2012年に岩上安身が単独インタビューを行っています。ぜひあわせて御覧ください。

※【IWJ検証レポート002】「隠されたヒロシマ・ナガサキにおける被曝」 2012.1.2
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/238006

 本日お送りするインタビューの後半では、高橋氏に「核体制としての戦後日本」について、原爆投下後の米国による被曝調査や、福島原発事故との関わりなど、くわしくお話をうかがっています。

 米原子力委員会が1950年代に、核実験による放射性降下物が世界のどこにどれくらい落ちたかを調べる「プロジェクトサンシャイン」で、人体への影響を調べていました。放射性物質ストロンチウム90は、骨や歯に蓄積されることから、日本でもABCC(原爆障害調査会)が、人骨の収集に協力しました。

 ところが福島第一原発事故後、被爆証明のために子どもの乳歯を取っておくことを提案した高橋氏に対し、福島県庁の職員は高橋氏を「反原発命の人」と呼び、「乗り気になれない」と発言していました。

 高橋氏は「日本は核実験のための調査には協力するのに、核による被害者のための調査には協力しない」と批判しました。

 広島、長崎に原爆が投下された直後、無条件降伏する前の1945年8月10日、日本は米国に「抗議文」を送付しました。

 そこには「米国が今回使用したる本件爆弾はその無差別かつ残虐性において従来かかる性能を有するがゆえに使用を禁止せられおる毒ガスその他の兵器を遥かに凌駕しおれり」「帝国政府はここに自らの名において、かつまた全人類および文明の名において米国政府を糾弾すると共に即時かかる非人道的兵器の使用を放棄すべきことを厳重に要求す」と書かれていました。

 しかし、日本政府が米国の原爆使用に公式に抗議したのは、この1回だけです。

 高橋氏は「当時無差別大量殺傷兵器が国際法で禁じられていた中で、まさしく国際法違反だった」と述べました。「1943年に放射性物質毒性小委員会の報告で、米国は具体的に残留放射線が、不必要に人を殺し続けるという側面を把握していたわけです。原爆が国際法に違反するということを認めてしまうということは、自分たちが非人道的な兵器を使用したことを認めたことになる」

 高橋氏はインタビュー前半での「原爆投下は日米合作だった」という木村朗氏の指摘を受け、「戦後、日米は原爆投下に関してお互いの罪を隠蔽するという意味で、いまだに共謀し続けている。米国を抗議することは、日本もアジアに対して本当の意味で謝罪しなければならないから、何も言えない」と指摘しました。

 1946年には、それまで米軍が行っていた原爆による傷害の記録調査のために米国科学アカデミーがABCC(原爆障害調査会)を広島に設立しました。

 高橋氏は「これは、治療目的ではなく、軍事目的でした。研究予算を取っていたのは米原子力委員会。米国の核開発を担う機関から資金を得て研究していた」と述べ、占領下の広島、長崎で行政の協力のもと、被爆者のデータを集めていた実態を明らかにしました。

 詳しくはぜひ、本日の再配信をご視聴ください。

————————–

【タイムリー再配信 962・IWJ_Youtube Live】20:00~
「戦後史の謎を解く鍵は『核』にある! 原爆・原発・被曝の真実に迫る!岩上安身によるインタビュー 第637回 ゲスト 木村朗氏・高橋博子氏(1)」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

————————–

 なお、YouTubeでのライブ配信は当日限りの公開となりますが、IWJ会員様はいつでも、以下のURLから動画をご視聴いただけます。

※戦後史の謎を解く鍵は「核」にある! 原爆・原発・被曝の真実に迫る!岩上安身によるインタビュー 第637回 ゲスト 木村朗氏・高橋博子氏インタビュー 2016.4.11
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/296122

 それでは、本日も1日よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20210807

IWJ編集部(岩上安身、浜本信貴、六反田千恵、木原匡康、村上良太、城石裕幸、中村尚貴)

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 https://iwj.co.jp/
公式ツイッターアカウント 【 https://twitter.com/iwakami_staff