日刊IWJガイド・非会員版「菅総理グループインタビューに岩上安身が初参加!! 記者の日本学術会議任命拒否問題についての質問に菅総理は『解釈の変更は行っていません』!? 」2020.10.10号~No.2949号


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━━
■はじめに~菅総理グループインタビューに岩上安身が初参加!! 記者の日本学術会議任命拒否問題についての質問に菅総理は『解釈の変更は行っていません』!?
■【中継番組表】
■岩上安身は、半病人の状態ながら菅総理グループインタビューの傍聴に初参加!コロナ禍による経済悪化のため、9月1か月間のご寄付・カンパは月間目標額の26%にしか届かず! 10月も1日~7日で5%にとどまり、IWJの財政は大ピンチに!  会員登録と、ご寄付・カンパによるご支援を、ぜひ、よろしくお願いいたします!
┠<IWJ取材紹介>
■【1】農水大臣会見に参加したIWJ記者が記者クラブによって質問を阻まれる!
■【2】敵基地攻撃能力の保有を論じる前提として、攻撃対象となる「敵国」のミサイル基地の数はいくつあるのか? 撃ちもらした残存戦力により、報復攻撃を受けた時のダメージは? ミサイルの撃ち合いの末の最終的な勝算は? そもそも「敵国」は中国なのか?いろいろ気になることを聞いてきた! ~10.9_岸信夫防衛大臣会見 2020.10.9
■【3】IWJは日本学術会議任命拒否問題で菅政権の姿勢に反対する有識者の皆様からの声明を掲載し続けていきます!!
■菅総理による日本学術会議新規会員への人事介入は、日本が身の丈にあわない軍事国家へと向かう重大な分水嶺となる可能性!!
■<明日の再配信>10月11日日曜日の午後9時から「百人百話『第五十八話』西片嘉奈子さん」を再配信します!
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■IWJから皆様にサイトのコンテンツ管理中につき、お知らせがあります。一時的にご不便おかけします。
■【スタッフ募集・インターン】コロナ禍のためにバイト先がなくなり、退学を考える学生が急増しているといいます。退学を考える前に、IWJでアルバイトあるいはインターンの検討をぜひ! IWJでは現在大学院生や大学生のインターンも活躍しています!進路として報道メディアに興味ある学生の方はぜひご応募ください!就職・試験突破の相談にも乗りますし、もちろんペイワークです!
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■はじめに~菅総理グループインタビューに岩上安身が初参加!! 記者の日本学術会議任命拒否問題についての質問に菅総理は『解釈の変更は行っていません』!?

 おはようございます。IWJ編集部です。

 昨日10月9日の朝、IWJに急な連絡が飛び込みました。午前10時30分に官邸報道室より電話が来て、10月9日16:30からの菅総理グループインタビューが行われるので、参加の意思があるなら申し込んでください、というもの。締め切り時間は12時と、わずかな時間しかありません。大あわてで申し込み手続きをしました。岩上安身はこれまで4回連続して記者会見の抽選から外れ、前回のグループインタビュー傍聴も、調整がつきませんでした。半ばあきらめムードが漂ってはいましたが、意外なことに13時15分に官邸報道室からの連絡は「当選」を知らせるものでした。

 これまで、ジャーナリストとして記者クラブ問題を追及すると同時に鳩山政権時代から官邸の総理会見へ出席し続けてきた経験のある岩上安身ですが、総理会見の抽選に、4回連続落選する不自然な事態が発生しています。菅総理は、これまでのように想定質問以外にも、質問者をその場で指名する共同記者会見という形式を止めて、「グループインタビュー」という異様な形式の記者会見を始めました。

 これは、少数の幹事社の記者だけがあらかじめ提出した質問を行うことを許され、その他の記者は抽選で当選すれば、別室で音声だけが聞こえる、というものです。もちろん質問もできません。世界中どこにもない、記者会見とは到底言えない前代未聞の茶番劇です。

 岩上安身は別室での傍聴のみの「参加」です。これは、プロンプターを使用して記者クラブと官邸の共同演出で進行した安倍政権の記者会見以上に情報統制・情報操作が進んだ総理会見と言えます。

 記者からの質問は、菅総理が日本学術会議の任命から6人を除外した問題に集中しました。菅総理はほとんどの質問に対して「総合的・俯瞰的な視野」という言葉を用いて同じような答えを16回も繰り返しました。

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◆中継番組表◆

**2020.10.10 Sat.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh1・大阪】18:30~「大阪市廃止ってなんやの?くらしはどうなるん?わたしら損せぇへんの?」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach1

 「すっきゃねん大阪市」主催、「リアルオーサカ」、「自治フォーラムおおさか」、「みおつくし24区市民連絡会」共催のイベントを中継します。これまでIWJが報じてきた大阪府関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%a4%a7%e9%98%aa%e5%ba%9c
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【タイムリー再配信 764・IWJ_YouTube Live】20:00~「『軍事研究に動員される科学でよいのか』~平和主義が脅かされる学術~講師 池内了氏(総合研究大学院大学名誉教授)」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 2016年10月に収録した、市民講演会「『軍事研究に動員される科学でよいのか』~平和主義が脅かされる学術~」を再配信します。これまでIWJが報じてきた軍学共同関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e8%bb%8d%e5%ad%a6%e5%85%b1%e5%90%8c

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/338273

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◆中継番組表◆

**2020.10.11 Sun.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh3・大阪】18:00~「『大阪都構想』の危険性を明らかにする学者記者会見 ~インフォームド・コンセントに基づく理性的な住民判断の支援に向けて~―登壇:藤井聡氏(京都大学)、川端祐一郎氏(京都大学)、薬師院仁志氏(帝塚山学院大学)ほか」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach3

 「『豊かな大阪をつくる』学者の会」主催の記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた大阪都構想関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%a4%a7%e9%98%aa%e9%83%bd%e6%a7%8b%e6%83%b3
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【タイムリー再配信 766・IWJ_YouTube Live】21:00~「百人百話『第五十八話』西片嘉奈子さん」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 2012年1月に収録した、百人百話「第五十八話」を再配信します。これまでIWJが報じてきた百人百話関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%99%be%e4%ba%ba%e7%99%be%e8%a9%b1

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/137455

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

仙台高裁勝訴の生業訴訟原告団が東電、原子力規制委員会、国に上告断念を要請! しかし原子力規制庁は原告団庁内立ち入りを拒む非礼!~10.7 #生業訴訟 #国と東電は上告するな 生業訴訟原告団・弁護団 による申し入れ・座り込み
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/482265

「優れた研究、または、業績」が評価基準で推薦される日本学術会議会員候補!任命拒否とは研究業績を否定することに当たる!官邸が学術会の推薦なしにどうしてわかるのか、説明を求む!!~10.9 第3回「学術会議任命拒否問題 野党合同ヒアリング」
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/482334

元日本学術会議会員・学習院大学教授 佐藤学氏「今回の事は、独裁的な権力を菅首相が発揮した事件だと理解してください」!!~日本学術会議への人事介入に抗議する#学問の自由を守る1008学生緊急行動
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/482320

「1000ベロどころか3000円でベロベロなんですよ!」鳥貴の錬金術で救済されない緊縮営業店!? GoToイートに乱費される国民の税金!!~10.9 野党合同国対ヒアリング ―内容:持続化給付金+GoToキャンペーン、GoToイート
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/482356

大臣は実名は伏せつつもGo Toイートポイント悪用問題(トリキの錬金術)に言及!「ポイント制度がなければありえなかった使用状況が生じ、飲食店に混乱が起きたことは遺憾」~10.9 野上浩太郎 農林水産大臣 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/482344

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■ 岩上安身は、半病人の状態ながら菅総理グループインタビューの傍聴に初参加!コロナ禍による経済悪化のため、9月1か月間のご寄付・カンパは月間目標額の26%にしか届かず! 10月も1日~7日で5%にとどまり、IWJの財政は大ピンチに!  会員登録と、ご寄付・カンパによるご支援を、ぜひ、よろしくお願いいたします!

 皆様、いつもIWJへの温かいご支援、本当にありがとうございます。岩上安身とスタッフ一同、心から感謝いたします。

 冒頭、「はじめに」でお伝えしましたように、昨日、岩上安身は菅総理の「グループインタビュー」に参加しました。13時半前に、官邸報道室より当選の電話が来たのですが、岩上は、日刊ガイドでも連日詳しくお伝えしていますように、自律神経の不調による睡眠障害、鼻詰まりと、舌根沈下による気道閉塞の苦しさという三重苦に夜ごと悩まされています。

 総理会見は、岩上以外の代理取材はできません。スタッフがはらはらする中、半病人の状態を押して岩上は取材に出かけて行きました。

 岩上の血中酸素飽和濃度が、通常の人より10%程度低い水準になっていることはすでにお伝えしてきましたが、このような状態が続くと、脳機能の低下や仕事の作業効率の問題だけでは済まず、狭心症の発作といった致命的な事態にも至りかねません。

 岩上は、狭心症の突然の発症時に用いるため、肌身離さずニトログリセリンを持ち歩いていますが、夜中に睡眠薬が深く効いている状態で、冠攣縮性狭心症の発作に襲われれば、枕元においてあるニトログリセリンに手をのばすことも、携帯電話で119番に電話することもできず、手遅れになる可能性もありえます。

※【検証レポート】2015年1~2月、岩上安身が北の大地で倒れるまでの道程~IWJスタッフあてメールも検証。「心臓の動脈の痙攣」を引き起こしたストレス、過労の実態と、追い打ちをかけた「世界の危機」の正体 2015.3.5
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/237316

※2018年10月30日夜、再び冠攣縮性狭心症の発作に見舞われた岩上安身!~ 発作以降、体調は一進一退が続くものの、療養に専念しつつ必ず復帰することを誓う!
https://iwj.co.jp/wj/open/condition_report

 IWJは現在、未曽有の財政的にピンチにあり、岩上安身は全力投球で仕事に臨みたいと願っています。

 しかし、命にはかえられません。この睡眠障害と、睡眠時無呼吸症候群と、鼻呼吸ができない鼻づまりを起こす肥厚性鼻炎の悪化という三重苦を打開すべく、今月中に本格治療・手術へと臨みます。体調はともかく、岩上安身の気力は横溢しており、闘病へも前向きです!手術や酸素吸入療法も苦しいかもしれませんが「必ず復活して酸素飽和濃度を99%に戻す!」と毎日周囲に、そして自分自身への励ましを込めて喝を入れてます!

 どうぞ岩上安身のこの窮地をご理解賜り、ご支援いただけたら幸いです。

 IWJの第11期は8月1日からスタートして2か月が過ぎました。しかしながら、8月のカンパ総額は月間目標額の36%にしか届かず、9月は月間目標額の26%の達成率にとどまっています。

 この結果、10月の月間目標額は9月の不足分が加算された995万3340円となりました。10月1日から7日までのカンパ総額は約46万円であり、約5%の達成率です。

 9月は8月よりも達成率が大きく低下してしまいましたが、10月もこのままではさらに低い達成率となってしまいます。これでは、もはやIWJは秋以降、これまでのような活動を継続することはできません。

 岩上安身は、必ずこの危機を乗り越えて復活する!と周囲に宣言していますし、我々スタッフも治療を終えて、血中の酸素飽和濃度99%の身体に戻って、フル回転するようになると信じています!

 私たちは、岩上安身がフル回転して最前線に戻ってくるまで、何としても活動を継続していきたいと強く願っています。そのためには、市民の皆様のお支えがぜひとも必要です! このコロナ危機によるピンチに際し、ぜひ、会員登録と、ご寄付・カンパによる緊急のご支援を、ぜひ、よろしくお願いいたします!

 また、ご友人や知人にぜひ、IWJの活動をお知らせいただき、ご支援の輪を広げていただけるようお願いいたします! ぜひ、みなさまのお力で、SNS等を使って、IWJの良い点、優れた点を、口コミでお知らせいただければと思います。

 こうした状況で皆様にご寄付・カンパのお願いを続けることは心苦しいことではありますが、特定のスポンサーに頼らない独立メディアであるIWJが、活動を継続していくためには、市民の皆様の会費とご寄付・カンパによるご支援が欠かせません! 皆様と一緒に私たちもコロナ危機を何としても乗りきりたいと思います!

 下記URLに、ご寄付・カンパくださった皆様のお名前を記して感謝の意を捧げております。ぜひ御覧いただければと存じます。

※いつもIWJをご支援いただき、ありがとうございます。取材・報道活動にお力添えいただきましたみなさまへ心より御礼を申し上げ、お名前を掲載させていただきます<ご寄付・カンパのお礼とご報告>
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/category/information/donation

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします! 1000円からクレジットカードの使用も可能です。ぜひご検討ください。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

<IWJ取材紹介>

■【1】農水大臣会見に参加したIWJ記者が記者クラブによって質問を阻まれる!

 昨日、IWJ記者が、農水省・農政記者クラブが主催する農水大臣会見に取材に赴きました。ところが、普段は、録画収録と同時に、質問ができるのに、今回に限って、質問のできないオブザーバー参加という形になってしまったのです。なぜ、今までできていたことが今回はできないのか、この事件の顛末をお伝えします。

 10/8(木)午後、IWJスタッフが農水省・農政記者クラブに電話で翌日の大臣会見の参加申し込みと時間場所を問い合わせしました。

 しばらくして、農政クラブ(農水省の記者クラブ名)の担当の方から電話がかかってきて、「明日はオブザーバー参加(質問なし)となりますのでご了承ください」と言われました。

「それはおかしい。今までも質問していた」というと、「参加希望申込書に記載されている条件に当てはまらないと…」というので「直接幹事社と話したい。幹事社を出して欲しい」と要求しました。

 その後、幹事社から電話がかかってきました。北海道新聞のHさんでした。「オブザーバーで参加されるということですが…」と始まったので「私共は各省庁の大臣会見であるとか、代表の岩上は首相会見に参加して質問もしてきておりますし、過去も質問はしてきているので、どこから質問できなくなったのかわからないんですが、質問はできるはずで、いつも参加してきていますので」と話しました。

IWJ「前回、IWJのスタッフで新人が対応したと思いますが、そこでもしそういう話になったのなら、本意ではない。今まで通りにお願いしたい」

Hさん「5月にオブザーバーと言うことになったので、それはご了承いただきたい」

IWJ「そこでそうなったからという理由か?」

Hさん「いろんな協会とかで記事を書いたりって条件が…」

IWJ「それがあった上でも、農政記者クラブさんのほうで申し合わせをしてIWJには質問をしてもいいという風に、今まではなっていたはずですから」

Hさん 「あーでも、私が引き継ぎを受けているのはオブザーバー参加でって」

IWJ 「それはちょっともう一度検討し直して欲しい」

Hさん 「もう明日なんで。ま、もしそういうことなら各社協議しないといけない」

IWJ 「ぜひ協議していただきたい」

Hさん「時間的に明日はちょっと」

IWJ 「明日は質問ができなと言うことですか?」

Hさん 「できないっていうか、規約上はそういうふうになっているっていうことはお伝えして…おく必要はあるかな…と」

IWJ 「今からだと難しいのですか?」

Hさん 「そうですねえ…17時までが申込みだったので。申込書はいただいてるんで…5月にお話ししたときと同じですっていうことで…」

 IWJ「それはどなたがおっしゃってることか?農政クラブのTさんか?」

Hさん「ではなく、当時の幹事社が」

IWJ「時事通信の方ですよね?(スタッフの山内はカレンダーの記録で把握していた)」

Hさん 「そうですそうです。オブザーバーって形でお願いしたので…ちょっとその件、私は把握していないので」

IWJ 「時事通信のYさんは今もいらっしゃるんですか?」

Hさん「いますね、クラブにいますね。幹事社は変わっています。幹事社はうちと朝日と」

IWJ 「理由が5/26のそのときのものでオブザーバーに切り替わったってことなんでしょうか?」

Hさん 「切り替わったっていうか、そういう前提で来ていただくっていう話になったって…そういう規約だってことはご理解いただいて。そこだけご了解いただいて…」

IWJ 「了解するっていうのはできないなって思うんですけど、明日は動画の取材でうかがいますので。それで質問もします。」

Hさん 「あ、はい」

IWJ「IWJとしては、そういうふうにいたします。よろしくおねがいします。今後のことなんですが、どうしたらよろしいですか。幹事社の方で話し合っていただけませんでしょうか」

Hさん「もちろんもちろん、今回のことはもちろん幹事社の方で」

 10月9日10時に農林水産省入り口に着き、入省のための書面に姓名、社名、大臣会見取材のためと記入して受付に提出しました。受付が内線電話で広報課に確認、その広報課とつながった受話器を渡され、「IWJさん、本日は質問のできないオブザーバー参加ですのでそのご理解で参加ください」と告げられました。

 入省し、3階の記者会見場に向かい入ろうとするとそこにいた報道官に本日の会見場は7階講堂、と言われ、案内されました。エレベーター内で、「その、質問のできないオブザーバー参加、ということを決定しているのは記者クラブですか?広報課が判断しているわけではないのですか?」と尋ねると、「そうです。広報課が決めたのではない」との返答がありました。

 会見の場所である7階講堂で、またもオブザーバー参加、との念を押されました。15分ほど遅れて会見が始まりました。

 会見は、大臣からの報告は2件で短く、質問も北海道新聞とTBSテレビだけで少ないものでした。係官が「ほかに質問は?」と呼びかけたくらい余裕もあったし、そこで手を挙げるべきでしたが、何度もオブザーバー参加と念を押されていたせいで、もう「質問不可」の「空気」が作り出されてしまっていました。

 このように、質問をさせないためのやりとりは、やんわりと行われますが、繰り返し繰り返し何度も、「記者クラブに加盟していないメディアは『オブザーバー』参加で質問はできない」と様々な人から刷り込まれている現状では、他の非加盟のメディアやフリーランスやネットメディアの多くが戦う気力を失い、萎えてしまうだろうと思います。質問ができない会見に参加するほど、どのフリーランスも非記者クラブメディアもヒマではありません。従って、この記者クラブメディアの「壁」をノックしこじあけていこうとする者が減ってゆくのです。IWJは、岩上安身が設立して以来、この記者クラブの「壁」に挑み続けてきました。今回は、はね返されましたが、他の独立メディアのようにあきらめたりせず、今後も挑み続けてゆきます。

 記者クラブの非民主的で排他的な体質のこれは一つの事例にすぎません!

■【2】敵基地攻撃能力の保有を論じる前提として、攻撃対象となる「敵国」のミサイル基地の数はいくつあるのか? 撃ちもらした残存戦力により、報復攻撃を受けた時のダメージは? ミサイルの撃ち合いの末の最終的な勝算は? そもそも「敵国」は中国なのか?いろいろ気になることを聞いてきた! ~10.9_岸信夫防衛大臣会見 2020.10.9

 
 現在、菅総理による日本学術会議の任命拒否問題が大きな問題となっています。10月9日に行われた菅総理の「奇妙な」グループミーティングでも、多くの質疑が出ました。この任命拒否の狙いについて、岩上安身は独自の取材で、軍事研究に反対である学者数を減らし、軍事研究賛成派と反対派のパワーバランスを賛成派有利に持っていくものであると指摘しています。

 防衛省による研究助成制度である「安全保障技術研究推進制度」は、2020年度は120件の応募があり、21件の研究課題が採択されています。

 2019年度は応募44課題のうち5課題採択、2018年度は応募73課題のうち20課題採択、2017年度は応募104課題のうち14課題採択、2016年度は応募44課題のうち10課題採択、2015年度は応募109課題のうち9課題採択でした。

 件数だけを見てるとわかりませんが、「安全保障技術研究推進制度」が始まった2015年度は3億円だった予算規模は、2020年度は95億円にまで急増しています。たしかに、軍事研究が拡大していることがわかります。

※安全保障技術研究推進制度(防衛装備庁、2020年10月9日閲覧)
https://www.mod.go.jp/atla/funding.html

 一昨日10月8日、岸信夫防衛相は、イージス・アショア代替案の調査を民間企業に委託したと発表しています。したがって、10月9日に開催された定例会見では、イージス・アショア代替案に質問が集まりました。会見の質疑でわかった委託先企業は、三菱重工が約1.1億円、ジャパンマリーンユナイテッド1.3億円でした。

※地上イージス代替案、民間に調査委託 防衛省(日本経済新聞、2020年10月8日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64788370Y0A001C2PP8000/

 IWJ記者は、イージス・アショア代替案とも関連してくるはずの「敵基地攻撃能力の保有」論に絞って、質問をしました。先日、ポンペオ国務長官が来日して、日米同盟の強化を求め、「アジアに安保枠組みを構築することが望ましい」と述べています。

※米国務長官「アジアに安保枠組みを」単独インタビュー(日本経済新聞、2020年10月6日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64682200W0A001C2MM8000/

 IWJ記者「今日は敵基地攻撃論のことをおうかがいしたいと思います。宜しくお願いします。

 先日ポンペオ国務長官が来日され、対中国を意識した、同盟国に対する防衛費の増加ですとか、同盟を強化するということを求められたようです。いわば東アジア版NATOといいますか。かなり強力なメッセージを感じました。

 その中で敵基地攻撃能力の保有、日本で論じられているものも位置付けられていくのかなと思います。今日は、倫理的な問題とか政治的な問題というより、実践的な問題としていくつかご教示いただきたいと思います。宜しくお願いします。

 まず、攻撃すべき対象となる『敵国』のミサイル基地の数はどのくらいなのでしょうか?陸上、海上、水中、総合的にご教示ください。
 
 それから、それに対して日本側のミサイル拠点はいくつ今と今後。それから、一度のどれくらいの何発のミサイルを撃って攻撃ができるのか、ということ。それの実現に要する保有ミサイルの数であるとか、これから見込まれている予算といったこと。

 それから、もちろん『一撃』したあと、ミサイルを撃った後、当然報復攻撃があります。最初の攻撃で、敵国の基地を殲滅するということは可能なのでしょうか。あるいは不可能な場合、その残存戦力をどのように見積もっていらっしゃるのか、ということ。

 それから、最終的に、そういう攻撃の応酬があった後、日本にとっての『勝算』をどのように見積もればいいのかということ。以上です」。

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■【3】IWJは日本学術会議任命拒否問題で菅政権の姿勢に反対する有識者の皆様からの声明を掲載し続けていきます!!

 河野太郎行政・規制改革担当相は10月9日の記者会見で、日本学術会議を行政改革の対象とする考えを示しました。

※日本学術会議、行革対象に=予算・事務局の在り方―河野担当相(時事通信ニュース、2020年10月9日)
https://sp.m.jiji.com/article/show/2453672?fbclid=IwAR1rPHmYIUh1FgakpCTo6YFtPjt2nFG79bwJaPdMxMDjQwcRkHauNJ4BK2g

 学術会議の定員には踏み込まないものの、内閣府に設置されている日本学術会議事務局に対する国の予算や人員を年末までに見直すというのです。菅政権が、平和主義に立ち、軍事研究を拒んできた日本学術会議を政権をあげて標的にしていることが、はっきりしてきました。

 IWJでは、菅政権によるこの学術会議任命拒否問題を連日お伝えしていますが、そもそも、日本学術会議は、科学が文化国家の基礎であるという確信の下、行政、産業及び国民生活に科学を反映、浸透させることを目的として、1949年(昭和24年)1月、内閣総理大臣の所轄の下、政府から独立して職務を行う「特別の機関」として設立されました。

※日本学術会議とは(日本学術会議のHP)
http://www.scj.go.jp/ja/scj/index.html

 日本学術会議の役割は、同会議のホームページによれば、次の4つです。

1. 政府に対する政策提言
2. 国際的な活動
3. 科学者間ネットワークの構築
4. 科学の役割についての世論啓発

 河野大臣の日本学術会議を行政改革の対象とするという発言は、学術会議の定員には踏み込まないから良いというものではまったくなく、日本学術会議を支える事務局のリソースを削減するという致命的な方向性を示しているのです。

 事務スタッフと予算が減らされれば、日本学術会議の上述の4つの役割は、この会議の目的に沿って機能することができなくなります。

 ここで、注目しなければならないのは、この河野大臣の発言が、自民党の下村博文政調会長が、党内閣第2部会に塩谷立元文部科学相を座長とするプロジェクトチームを設置し、日本学術会議のあり方について見直し、年内に提言をまとめる動きと同時並行だということです。

※自民政調会長「行革視点で検討」 学術会議巡りPT設置(日経新聞、2020年10月7日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64727440X01C20A0PP8000/

 しかも、このプロジェクトチームは、「学術会議の役割がどの程度果たされているかも含めた議論をする必要がある」(下村政調会長)や「学術会議は内輪で人事を回すなど、非常に閉鎖的で透明性がないという声が研究者の間から上がっている」(山谷えり子自民党参議院議員)など、自民党の特に極右的な議員は、日本学術会議の存在そのものにことさらに懐疑的な姿勢を示しているのです。

※「学術会議、中国に協力的」 参院内閣委で自民・山谷氏が指摘(産経新聞、2020年10月8日)
https://www.sankei.com/politics/news/201008/plt2010080013-n1.html

 第一段階で、日本学術会議のスタッフと予算を縮小し、第二段階で、日本学術会議そのものの廃止の方向性を打ち出すということは十分に考えられます。

 なぜ、日本学術会議が、自民党の目の敵にされているのでしょうか。

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 【タイムリー再配信 764・IWJ_YouTube Live】 「軍事研究に動員される科学でよいのか」~平和主義が脅かされる学術~講師 池内了氏(総合研究大学院大学名誉教授)10月 10日 (土曜日)⋅午後8:00~10:10

【視聴URL】https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

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 ぜひ、御覧ください。

■菅総理による日本学術会議新規会員への人事介入は、日本が身の丈にあわない軍事国家へと向かう重大な分水嶺となる可能性!!

 岩上安身の呼びかけに応えて、IWJにお寄せいただいた水島朝穂早稲田大学教授の声明をご紹介いたします!

 菅総理による日本学術会議新規会員への人事介入の件は、学問の独立性の侵害、任命権の解釈の恣意性が問題となっています。岩上安身は「学問の自由に対する静かなテロ」だと指摘し、IWJは6名を任命拒否した菅政権の真の目的を探っています。

 任命を拒否された6名は、いずれも安倍政権下で特定秘密保護法、安保法制、共謀罪などに異論をもっていました。産軍学共同に反対すると考えた菅政権が、周到に準備した上で任命を拒否した可能性があります。

 岩上安身が独自に取材した結果として、この6名を外すことによって日本学術会議内部で軍事研究賛成派の数が、反対派の数を上回る可能性があるとの情報を10月6日にお伝えしました。

※日本学術会議でなぜ6人が外されたのか?? 岩上安身が極秘取材を敢行!! 果たしてその結果は!? 菅総理の日本学術会議任命拒否問題は2016年から始まっていた!「政官産軍学報共同」をめぐり2年前に仕込まれていた任命権解釈変更!(2020年10月6日)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/482200

 この6名の任命拒否は、「学問の自由」の問題を超え、産軍学が一体となって、日本が身の丈にあわない軍事国家へと向かう重大な分水嶺となるかもしれません。岩上安身は、この件を喫緊の重要問題として、各界の学者・研究者に声明をお願いしています。お寄せいただいたコメント等を随時ご紹介していきます。

※菅総理による日本学術会議会員任命拒否問題について、岩上安身の呼びかけにメッセージをお寄せいただいた京都大学高山佳奈子教授、千葉大学栗田禎子教授、日本体育大学清水雅彦教授、名古屋大学池内了名誉教授のコメントと「軍学共同反対連絡会」の緊急声明をご紹介させていただきます!(日刊IWJガイド、2020年10月7日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/47562#idx-6

 また、学者・研究者のみなさまに送った「日本学術会議人事介入問題に関するコメントのお願い」を掲載いたします。お知り合いに各界の有識者様がいらっしゃいましたら、ご転送お願いいたします!

インディペンデント・ウェブ・ジャーナル(IWJ)代表の岩上安身です。

 このたびは菅総理による、日本学術会議新規会員への人事介入の件で、コメントをいただけないかと思い、ご連絡差し上げました。

 今回任命を拒否された6名の方は、いずれも安倍政権下で特定秘密保護法、安保法制、共謀罪などに異論をお持ちだったことから、軍学共同に反対すると考えた菅政権が、周到に準備した上で任命を拒否したことがうかがえます。

 これは学問の自由に対する静かなテロだ、と考えています。

 また、IWJが取材したところでは、この6名を外すことで、日本学術会議内部で軍事研究賛成派の数が、反対派の数を上回る可能性があるとの情報も得ました。

 この6名の任命拒否は、「学問の自由」の問題を超え、産軍学が一体となって、日本が身の丈にあわない軍事国家へと向かう重大な分水嶺となるかもしれません。

 IWJのサイト上で、多くの有識者の皆様からの見解・ご意見・コメントをいただき、掲載させていただければと考えています。

 また、表には出せないけれど、匿名で良ければ情報提供が可能であるとお考えでいらっしゃれば、その旨お知らせいただけますようお願いいたします。

 可能でしたら、下記までメールかFAXでご返信いただければ幸いです。

 突然のお願いで大変恐縮ですが、ご検討のほどよろしくお願いします。

岩上安身 拝

 岩上安身のインタビューにご登壇いただいた水島朝穂早稲田大学教授も、ご自身のホームページ「直言」で公開された考察をお寄せくださいました。水島教授のご許可をいただき、ここに抜粋でご紹介します。ぜひインタビューもあわせて御覧ください。

※自民党が強く求める「敵基地攻撃能力」が「抑止力」と思い込むのは、日本を破滅に導く妄想である!岩上安身によるインタビュー第1008回 ゲスト早稲田大学教授 水島朝穂氏 2020.8.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/480088

 水島教授は、「スガ的手法」の特色を「陰湿で粘着質な『飴と笞』政策」と指摘、菅総理は「相手のことを執拗に調べ、その弱さまで知り抜いた上で繰り出してくるので、実に手ごわい」相手だと述べています。以下に抜粋し、紹介させていただきます。

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 (日本学術会議法の)26条は、「内閣総理大臣は、会員に会員として不適当な行為があるときは、日本学術会議の申出に基づき、当該会員を退職させることができる。」と定める。内閣総理大臣は国務大臣を任意に罷免できるが(憲法68条2項)、学術会議会員の場合は、「不適当な行為」があった場合でも、「日本学術会議の申出」なしに会員を辞めさせることはできない。したがって、会員任命時の「日本学術会議の推薦に基づいて」という法7条2項の定めは決して軽くなく、内閣総理大臣の判断を拘束するものといえる。

 実際、1983年5月12日の参議院文教委員会(308番)において、中曽根康弘首相(当時)は、「これは、学会やらあるいは学術集団から推薦に基づいて行われるので、政府が行うのは形式的任命にすぎません。したがって、実態は各学会なり学術集団が推薦権を握っているようなもので、政府の行為は形式的行為であるとお考えくだされば、学問の自由独立というものはあくまで保障されるものと考えております。」と答弁している。この日の委員会の前後のやりとりを読めば、当時の政府もまた、日本学術会議について何らかの介入をしたいという問題意識があったことは疑いない。だが、憲法23条の学問の自由や大学の自治の観点から、踏み込めない一線は自覚していた。当時の内閣法制局がまだ健全だったことも大きい。だから、政府解釈は、日本学術会議法7条2項について、これを「形式的任命行為」としてきたのである。中曽根首相も、会員の任命にあたって、「学問の自由独立というものはあくまで保障されるものと考えております」として、学術会議の推薦を尊重している点は記憶されてよい。

 だが、安倍政権の7年8カ月は、むきだしの権力行使が横行することになる。何よりも政府解釈の強引な変更である。その最たるものは、法制局長官を外務官僚にすげ替えて、集団的自衛権行使を合憲とするように政府解釈を変更したことである(「7.1閣議決定」)。

 (中略)

 加藤勝信官房長官は2日の記者会見で、首相の任命権を定めた日本学術会議法について、2018年の段階で、内閣府と内閣法制局が協議し「解釈を確認した」ことを明らかにした。肝心の、何をどのように解釈することを確認したのかについては語らなかったが、『東京新聞』10月3日付は、「この時に任命拒否も認められるとの解釈に変更した可能性がある。」と推定している。3年に一度の半数改選に備えて、法制局とのすり合わせをやって臨んだのだとすれば、今回の任命拒否は、安倍政権下で周到に準備されてきたものといえるだろう。

 (中略)

 2016年の第23期の補充人事の際、学術会議が候補として挙げ、複数人が首相官邸サイドから事実上拒否されたという。(中略)学術会議が官邸側に新会員候補を伝えたところ、官邸側がこのうち複数人を認めず、候補者を差し替えるよう求めてきたという。学術会議側はこれに応じず、一部が欠員のままになった。広渡元会長はこの「人事介入」を知り、強い危機感を覚えたと振り返る。今回は、6人がはっきりわかるように拒否されて問題化したが、2016年は、差し替えを学術会議側が拒否することで欠員が出たわけで、この事実はメディアで報じられることはなかった。官邸側が「不都合な人物」を排除しようとする試みはとっくに始まっていたわけで、2018年の「解釈変更」と合わせて、今回の6人の任命拒否は準備されていたといえるだろう。

 (中略)

 今回の6教授が時の政権の意向によって任命拒否となることを許すならば、長い時間をかけて、日本学術会議から「学術」がなくなって、「日本会議」となってしまうかもしれない。1837年にハノーファー王国で、自由主義的な新憲法を無効にして、旧体制を復活させようとする動きが起こったとき、7人の大学教授がこれに抵抗して罷免された「ゲッティンゲン7教授事件」(Goettinger
Sieben)がある。いつの時代でも、憲法が保障する権利が奪われようとする時、これに抗して声をあげることが重要なのである。

※日本学術会議6教授拒否事件――またもや違憲の解釈変更で?(水島朝穂「直言」、1010年10月5日)
http://www.asaho.com/jpn/index.html
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2020/1005.html
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 多くの学者、研究者が、菅総理による任命拒否に関して抗議の声を上げています。この問題をうやむやのままにしてしまうわけにはいきません!

■<明日の再配信>10月11日日曜日の午後9時から「百人百話『第五十八話』西片嘉奈子さん」を再配信します!

 日曜日は午後9時から「百人百話『第五十八話』西片嘉奈子さん」を再配信します。

 「百人百話」は、岩上安身が2011年3月11日の東日本大震災、津波、それに続く東京電力福島第一原発の事故を経て福島にとどまる方々、福島を離れる方々100人に、それぞれの思いを丁寧に聞き取ったインタビューシリーズです。

 9月30日に、福島県やその近隣県に避難した被災住民ら約3600人が国と東電に損害賠償などを求めた「生業訴訟」の控訴審判決で、仙台高等裁判所が国と東電に対して、3500人に総額約10億1000万円を支払うように命じました。この判決は、全国で行われている集団訴訟では、2審で初めて国の責任を認める判決となります。

 この機に、あらためて2011年当時に福島にいて、人生が大きく変わるような体験をされた人々の思いに耳を傾けてみませんか。

※はじめに~福島第一原発事故をめぐる「生業訴訟」で第2審判決!! 仙台高裁は「国が東京電力に対策を求める権限を行使しなかったのは違法」として、東電に加えて国に対しても責任を認め、総額10億1000万円の支払いを命じる!! 国の責任が認められたのは2審で初!!
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/47529

 2012年1月12日にお話をうかがった西片嘉奈子さんは、福島市出身の34歳、2人の子をもつシングルマザーです。いまは米沢市に移住しています。

 「子どもも成長するにつれ、子どもなりのコミュニティを作っていく。親の思いで一方的に移住を進めるわけにはいかないが、将来病気になる可能性を示した上で、選択させる必要があると思う」と、子どもたちの移住について語ってくれました。

 福島市での手続きの際、「福島に生活の実態がないなら児童福祉手当は打ち切る」「市営住宅も退去するように」「あなたは好きで出て行くのでしょ」と市の担当者に言われたといいます。

 しかし、「いつか戻るかもしれないと思うと、住民票を移す決断もできない」と言います。原発事故のために、見知らぬ土地へと子どもたち2人と移住を余儀なくされた西片嘉奈子さん。それでも、「何事も人のせいにはせず、自分で決断することが必要だと思う」と健気に語ってくれました。

 国策によって進められた原発による事故が、人間の人生に、どのような過酷な影響を及ぼすのか、とくに、住む場所を追われるということは、当事者の心身に大きな影響を及ぼします。
 
 この続きは、日曜日午後9時からの再配信をご視聴ください!

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【タイムリー再配信 766・IWJ_YouTube Live】 百人百話「第五十八話」西片嘉奈子さん
10月 11日 (日曜日)⋅午後9:00~10:19
視聴URL:https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

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■これまで一般会員の方は1ヶ月間、配信した動画のアーカイブや記事が全編御覧になれましたが、8月からはこれを2ヶ月間に延長いたします!今ならおトクです!この機会にぜひ会員登録をお願いします! 休会中の方もぜひ再開してください!

 
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■IWJから皆様にサイトのコンテンツ管理中につき、お知らせがあります。一時的にご不便おかけします。

 
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 ぜひ、これからも、IWJがお届けする様々なコンテンツにご期待ください。よろしくお願いいたします。

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 それでは、本日も1日よろしくお願いします。

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IWJ編集部(岩上安身、千浦僚、山内美穂、尾内達也、六反田千恵、杉浦まりあ、中村尚貴)

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