日刊IWJガイド・日曜版/非会員版「梅雨明け東京472人感染で最多更新! 沖縄・岐阜は県で緊急事態! 経済回復法は無症状も検査可能な検査拡充! 無策なら安倍退陣」2020.8.2日号~No.2880号


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━━
■はじめに~東海と関東甲信で梅雨明けとともに、IWJの第11期がスタートしました!夏空は青く晴れ渡りましたが、企業経営においてはコロナ禍と経済危機で先がまったく見通せない非常に厳しい状況に変わりありません! どうか皆様、IWJへの会員登録をお願いします! ご寄付・カンパによるご支援も、ぜひ、よろしくお願いいたします!
■社内で交わされたQ&Aを特別公開!「資産計上されているはずの『倒産防止共済』を解約しても貸借対照表上、手元現金が増えるだけで、損益計算書上は赤字補填にはならないのでは?」というIWJスタッフの疑問に、IWJ経理責任者が回答!そもそも『倒産防止共済』って何?
■これまで一般会員の方は1ヶ月間、配信した動画のアーカイブや記事が全編ご覧になれましたが、8月からはこれを2ヶ月間に延長いたします! この機会にぜひ会員登録をお願いします! 休会中の方もぜひ再開してください!
■東京都は472人の新規感染者! 過去最多を更新! 沖縄県・岐阜県では県単位で緊急事態宣言! 経済回復させる唯一の方法は無症状の人でも検査を受けられるよう国策として検査拡充をすること!
■【中継番組表】
■コロナ禍でテレワークが進んだために、都心でも全国でもオフィス空室率が上昇!! 賃料相場は値崩れ、大きなデフレ圧力に! にもかかわらず西村コロナ大臣は「テレワーク率70%を目指せ!」と全企業に大号令!! コロナ対策と経済対策の両立を忘れたのか!? 中古マンション成約率も5割以上減!! 金融じゃぶじゃぶのアベノミクスで膨張した不動産バブルがいよいよ崩壊か!? そうなると続くは金融バブル崩壊の懸念が!?
■<本日の再配信>【タイムリー再配信 712・IWJ_YouTube Live】本日午後7時から「『協定にサインすれば台湾は永遠に属国になる』中国とアメリカ、2つの『帝国』の狭間で生きる台湾 ~岩上安身によるインタビュー 第418回 ゲスト 呉叡人政治学博士 <エッセンス版>」を再配信いたします!
■IWJから皆様にサイトのコンテンツ管理中につき、お知らせがあります。一時的にご不便おかけします。
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■はじめに~東海と関東甲信で梅雨明けとともに、IWJの第11期がスタートしました!夏空は青く晴れ渡りましたが、企業経営においてはコロナ禍と経済危機で先がまったく見通せない非常に厳しい状況に変わりありません! どうか皆様、IWJへの会員登録をお願いします! ご寄付・カンパによるご支援も、ぜひ、よろしくお願いいたします!

 おはようございます。IWJ編集部です。本日は日曜日のため、簡易版でお届けします。ご了承ください。

 昨日2020年8月1日は西日本や東日本で夏空が広がり、東海と関東甲信で梅雨明けが発表されました。本日も昨日に続き、関東など各地で30度を超える真夏日の予報です。コロナ対策に加えて、こまめに水分を取るなど熱中症にも十分ご注意ください。

 さて、昨日の日刊ガイドで、IWJ代表の岩上安身よりご挨拶とご報告をさせていただきましたが、IWJは一昨日7月31日に第10期の期末日を迎え、8月1日の梅雨明けとともに、新たに第11期のスタートを切りました。

 第10期最後の7月31日まで、わたしたちIWJのご寄付・カンパの呼びかけにこたえてくださった皆様に、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございます。

 IWJは前期の第10期に、消費税増税とそれに続くコロナ禍にともなう経済的危機の影響をもろに受け、会員数の減少や、皆様からのご寄付・カンパが目標額を下回るなど、設立以来最も厳しい財政状態に陥り、経営者である岩上安身は、第10期の大半の期間を、「このままでは1000万以上の大幅赤字になりかねない」という懸念を抱きながら、IWJの難しい舵取りに取り組んできました。

 第10期に予想されていた大幅な赤字幅を少しでも埋めるため、万一のために、最後のセーフティネットとしてIWJがこれまでコツコツと積み立ててきた、倒産防止共済800万円を解約し、赤字の補填に当てることを経営トップとして決定。しかし、それでもまだ黒字化には届かず、最終の数字は今後、決算が済み次第、報告いたしますが、現段階の試算では第10期は赤字になることは避けられそうにないと思われます。

 しかしながらIWJのSOSに呼応してくださった皆さまから温かい応援や励ましとともに、たくさんのご寄付・カンパをお寄せいただき、赤字幅は一時の悲観的な見通しよりも、縮小できたと思われます。お力添えをいただいた皆様、本当にありがとうございます!

 皆様の温かいご支援に支えられ、IWJは11年目、第11期の第一歩を、8月1日から、とにもかくにも踏みだすことができました。しかしながら、このコロナと不況の複合的な危機は今後も長引く可能性が高く、IWJにとってはまだまだ険しい道のりが続くと覚悟しています。

 皆様もそれぞれ、コロナ禍で厳しい状況に直面されていることと思います。こうした状況で皆様にご寄付・カンパのお願いを続けることは心苦しいことではありますが、特定のスポンサーがいない独立メディアであるIWJは、市民の皆様の会費とご寄付・カンパによるご支援があってこそ、活動を継続していくことができます。

 11年目となったIWJへ、皆様からの温かいご支援を、引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします!
1000円からクレジットカードの使用も可能です。ぜひご検討ください。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

■社内で交わされたQ&Aを特別公開!「資産計上されているはずの『倒産防止共済』を解約しても貸借対照表上、手元現金が増えるだけで、損益計算書上は赤字補填にはならないのでは?」というIWJスタッフの疑問に、IWJ経理責任者が回答!そもそも『倒産防止共済』って何?

 上段に記載しました通り、IWJではこれまで倒産防止共済800万円を積み立ててきましたが、この積み立てを解約し赤字の補填に当てることを決めました。

 この決定に関連して、昨日IWJスタッフより質問がありました。読者の皆様の中にも、同類の疑問を持たれていた方がいらっしゃるかとも思いましたので、「異例」なことではありますが、IWJ社内のメーリングリスト上で行われたQ&Aを、下記に共有してご紹介します。

IWJスタッフ:

 「経理担当者さま。おつかれさまです。IWJ日刊ガイドの『倒産防止共済積立金』に関する記載について質問です。差支えなければ、IWJの『倒産防止共済積立金』の仕訳についてご教示ください。私は簿記3級の資格しか持ち合わせておらず、基本的な質問ですみません。

 IWJ日刊ガイドには、『倒産防止共済を800万円積み立ててきましたが、この積み立てを解約し、この800万を赤字の補填に当てる』とあります。

 これを読んだときに、積立金であれば、通常、資産計上されているはずですので、解約しても貸借対照表上、流動資産が増えるだけで、損益計算書上は変化なし。つまり解約したとしても、現金が手元に増え資金繰りは改善されるも、赤字補填にはならないのでは、と疑問に感じました。

 もしくは、同積立金は保険料などのように経費として仕訳されており、それを今回経費のマイナス処理をして、損益表を改善させた、ということなのでしょか?」

 この質問に対して、IWJ経理責任者から次のような回答がなされました。

IWJ経理責任者:

「おっしゃる通りです。ご自身がメールの後半に書かれていますように、(同積立金は保険料などのように経費として仕訳されており、それを今回経費のマイナス処理をして、損益表を改善させた)という処理をしています。

 前期以前に『保険料』として費用計上して積み立てたものを、今回の解約にともない全額『雑収入』として計上いたします」

 こうしたQ&AがIWJ社内で交わされていたわけです。ご参考までご紹介しましたが、会員の皆様やご支援してくださっている皆様、IWJに関心をお寄せくださっている皆様にも、ご理解いただけたでしょうか?

 あらためまして、今回解約した倒産防止共済について、キホンのキからご説明いたします。

 正式名称を「中小企業倒産防止共済」(経営セーフティ共済/中小企業倒産防止共済制度)とは、取引先事業者が倒産した際に、中小企業が連鎖倒産や経営難に陥ることを防ぐための制度です。

 無担保・無保証人で掛金の最高10倍(上限8,000万円)まで借入れでき、掛金は損金または必要経費に算入できる税制優遇も受けられます。

 そんな中小企業経営の「もしも」に備える「安心のセーフティネット」と呼ばれる制度ですが、大幅な赤字を回避するため、IWJは第10期末において同積立金を解約しました。

 もしもの時のための「最後のセーフティネット」という切り札を使ってしまった現在のIWJを支えくださっているのは、このIWJ日刊ガイドをお読みいただいている皆様おひとりおひとりです。「裸」になって、IWJも一から出直しますし、また共済も一から積み立てていきますが、いずれにせよ、脆弱な財務状態は続きます。皆様からのご支援だけが頼りです。引き続きIWJへのお引き立て、ご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします!
1000円からクレジットカードの使用も可能です。ぜひご検討ください。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

■これまで一般会員の方は1ヶ月間、配信した動画のアーカイブや記事が全編ご覧になれましたが、8月からはこれを2ヶ月間に延長いたします! この機会にぜひ会員登録をお願いします! 休会中の方もぜひ再開してください!

 IWJでは、これまで一般会員の方は1ヶ月間、配信した動画のアーカイブや記事が全編ご覧になれましたが、8月からはこれを2ヶ月間に延長いたします!

 独立メディアとしてのIWJの存在は、会員の皆様のサポートがあってこそのものです。特定のスポンサーをもたないことで、誰にも、どんな党派にもおもねることなく、真の報道の自由の実現を目指してきた独立メディアであるIWJは、活動経費の半分を皆様からのご寄付・カンパで、残りの半分を会員の皆様の会費で賄っています。

 7月27日時点の会員数は4583名様です。

 まだ、会員登録をされていないという方は、ぜひ、この機会に新規の会員になっていただき、IWJの活動をお支えいただければと存じます。

 そしていったんは会員登録したものの、現在は休会中であるという方、うっかりして会費が未納になっているという方、この機会にぜひ、再開をお願いいたします! いったん会員登録した皆様の会員番号は、未納・休会の間も大切に保存してあります。会費を再び納付していただければ、着金が確認でき次第、サービスを再開させていただきます!

※会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいはかつて会員だった方は再開して、ご支援ください!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 また、現在、一般会員の方は、ぜひ、サポート会員への切り替えをご検討くださいますようお願いいたします!

※ぜひ、サポート会員にお切替えいただいてご支援ください!
https://iwj.co.jp/ec/mypage/changerank.php

■東京都は472人の新規感染者! 過去最多を更新! 沖縄県・岐阜県では県単位で緊急事態宣言! 経済回復させる唯一の方法は無症状の人でも検査を受けられるよう国策として検査拡充をすること!

 東京都は8月1日に、472人の新規感染者が確認されたことを発表しました。7月31日の463人を上回り過去最多を記録し、2日連続の400人台を記録しました。

※東京都、1日は472人の感染確認 2日連続の400人台(日本経済新聞、2020年8月1日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62197060R00C20A8CZ8000/

 全国では、合計で1536人の感染が新たに確認されました。7月31日の1580人に次ぐ多さであり、1000人を超えたのは4日連続となりました。

※【国内感染】8月1日 一日の感染者1536人(午後8時半時点)(NHK、2020年8月1日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200801/k10012545241000.html

※日本国内の感染者数(NHKまとめ)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data-all/

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、ご覧になってください!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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◆中継番組表◆

**2020.8.2 Sun.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh6・大阪】13:30~「コロナ禍の今、求められる政治とは~日韓の比較を通して~講演とシンポ:金光男氏(在日韓国研究所)、桜田照雄氏(阪南大学教授)、報告:郭辰雄氏(コリアNGOセンター代表理事)」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach6

 「戦争あかん!ロックアクション」、「ヨンデネット大阪」主催の集会を中継します。これまでIWJが報じてきた新型コロナウイルス関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/special_new-coronavirus
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【タイムリー再配信 711・IWJ_YouTube Live】16:00~「原発汚染水『処理』後は海洋放出!?安価で済ませたいという東電の目論見に福島県の有権者57%が『反対』~7.25『アンダーコントロールはどうなった?福島原発汚染水の現在(いま)』映像で見る福島の漁業者の想い~これ以上海を汚さないで」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 7月25日に収録した、「汚染水問題を考える三多摩の会」、「ミストラルジャパン」主催の集会を再配信します。これまでIWJが報じてきた福島第一原発事故関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%a6%8f%e5%b3%b6%e7%ac%ac%e4%b8%80%e5%8e%9f%e7%99%ba%e4%ba%8b%e6%95%85

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/478689
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【タイムリー再配信 712・IWJ_YouTube Live】19:00~「『協定にサインすれば台湾は永遠に属国になる』中国とアメリカ、2つの『帝国』の狭間で生きる台湾 ~岩上安身によるインタビュー 第418回 ゲスト 呉叡人政治学博士 <エッセンス版>」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 2014年4月に収録した、岩上安身による呉叡人政治学博士インタビューのエッセンス版を再配信します。これまでIWJが報じてきた呉叡人氏関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%91%89%e5%8f%a1%e4%ba%ba

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/134725

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◆中継番組表◆

**2020.8.3 Mon.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【タイムリー再配信 713・IWJ_YouTube Live】20:00~「田中宏・一橋大学名誉教授『日本には敗戦後に復興してきた顔と千円札の顔がある』 ~wam 第16回特別展 朝鮮人『慰安婦』の声をきく 日本の植民地支配責任を果たすために 連続セミナー(第7回)」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 1月19日に収録した、「アクティブ・ミュージアム 女たちの戦争と平和資料館 (wam)」主催のセミナーを再配信します。これまでIWJが報じてきた従軍慰安婦関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%be%93%e8%bb%8d%e6%85%b0%e5%ae%89%e5%a9%a6

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/465427

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

「日本の政治と官僚制」連続講座(2)「霞が関改革をどうする:日本の官僚と官僚組織」―講演:前川喜平氏(現代教育行政研究会代表、元文部科学事務次官)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/478919

◆昨日テキストアップした記事はこちらです◆

東京都医師会長が国に注文「特措法改正で休業要請と検査拡大」「早く国会を開け」!! しかしIWJが安倍政権での実現を問うと!? ~7.30東京都医師会 記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/479035

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■コロナ禍でテレワークが進んだために、都心でも全国でもオフィス空室率が上昇!! 賃料相場は値崩れ、大きなデフレ圧力に! にもかかわらず西村コロナ大臣は「テレワーク率70%を目指せ!」と全企業に大号令!! コロナ対策と経済対策の両立を忘れたのか!? 中古マンション成約率も5割以上減!! 金融じゃぶじゃぶのアベノミクスで膨張した不動産バブルがいよいよ崩壊か!? そうなると続くは金融バブル崩壊の懸念が!?

 コロナ禍の影響によって、東京の都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)でオフィスの空室が増えています。つまり、オフィスの空室率が4カ月連続で上昇しているのです。オフィスビル仲介大手の三鬼商事がレポートしています。

※東京ビジネス地区/2020年06月時点(三鬼商事HP、オフィスマーケットデータ)
https://www.e-miki.com/market/tokyo/index.html

 6月の平均空室率は1.97%で、前月比0.33ポイント上昇しています。都心5区の中では特に、渋谷区の空室率は前月比0.83ポイント上昇し3.38%となり、最大となっています。渋谷区は1年前の6月の空室率は1.31%でしたので、3倍近く上昇したことになります。

 人気の高い渋谷区はこれまでオフィス相場を押し上げ、牽引してきたといわれていました。しかし、コロナによる景気悪化とともに、数多く立地するIT企業を中心に、在宅勤務が進み、オフィス需要を押し下げている要因と考えられます。

 空き室が増えれば、当然、賃料を押し下げる圧力として働きます。平均賃料は渋谷区と新宿区が前月比マイナスで、特に渋谷区では坪マイナス245円と下落傾向が目立ちます。

 この動向について、日本経済新聞は特に渋谷のみに焦点をあて、「渋谷のオフィスバブル崩壊か」と報じています。

※渋谷のオフィスバブル崩壊か 市況変調、都心5区で先行(日本経済新聞、2020年7月29日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62032590Z20C20A7QM8000/

 しかし、日経の記事は、進行中の事態を渋谷区に限定し、問題を矮小化しています。「オフィスバブル崩壊」は渋谷に限ったことではありません。三鬼商事のレポートでは、東京の都心5区だけでなく、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、福岡と、全国主要都市のいずれもビジネス地区のオフィス空室率が、2~3か月連続で上昇していることを伝えています。

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■<本日の再配信>【タイムリー再配信 712・IWJ_YouTube Live】本日午後7時から「『協定にサインすれば台湾は永遠に属国になる』中国とアメリカ、2つの『帝国』の狭間で生きる台湾 ~岩上安身によるインタビュー 第418回 ゲスト 呉叡人政治学博士 <エッセンス版>」を再配信いたします!

 昨日の日刊ガイドでもお伝えしましたが、台湾総統を1988年から12年間務めた李登輝(りとうき)氏が、7月30日、台北市内の病院で敗血症性ショックと多臓器不全のため死去しました。97歳でした。

※台湾の「民主化」の父、李登輝元総統が死去! ひまわり世代を生んだ政治家の歩みと激化する米中覇権争いのもとでの台湾の未来とは?(日刊ガイド、2020年8月1日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/45828##idx-6

 李登輝氏は、台湾の民主化に尽力したことから、「台湾民主化の父」と呼ばれています。

 戦後の台湾は、中国共産党との内戦に敗れて渡ってきた「外省人」である蒋介石(しょうかいせき)・蒋経国(しょうけいこく)父子の率いる国民党の一党独裁体制に置かれました。李登輝氏は蒋経国に見出され、1972年に政界入り。84年には国民党の副総裁となり、1988年1月に蒋経国総統の死去に伴い、総統に昇格しました。戦前から台湾に居住した人々とその子孫である「本省人」では、初の総統となりました。

 総裁となった李登輝氏は、40年以上改選のなかった終身議員を説得して引退させ、国会にあたる立法院や国民大会の全面改選を実現させました。1996年には、総統直接選挙に踏み切って当選し、初の民選総統となりました。台湾の急速な民主化は「静かな革命」と呼ばれました。

 台湾と中国の関係性にも、李登輝氏の動きや発言が大きな影響を与えました。李登輝氏が95年に博士号を取得した米国にあるコーネル大学を訪れたことをきっかけに、中国が台湾の独立志向の高まりを警戒し、ミサイル発射に発展する台湾海峡危機が起こりました。また、李登輝氏が1999年に中国と台湾を「特殊な国と国との関係」と表現したことで、中国はこの「二国論」に強く反発しました。

 また、李登輝氏は1997年、それまで中国史が中心だった歴史教育において、台湾史を重視する教育に転換させました。

※李登輝・元台湾総統死去 97歳 民主化に尽力、親日家(毎日新聞、2020年7月30日)
https://mainichi.jp/articles/20200730/k00/00m/030/333000c 

 2014年の「ひまわり学生運動」をご記憶でしょうか。「ひまわり学生運動」は、台中間のサービス分野の市場開放を目指す「サービス貿易協定」の批准をめぐり、それに反発した学生らが立法院の議場を占拠した社会運動です。この運動は李登輝氏が総統を務めた民主化時代に育った世代によってけん引されました。IWJは、現地でこの運動を取材しました。

※タグ: 台湾国会占拠
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%8F%B0%E6%B9%BE%E5%9B%BD%E4%BC%9A%E5%8D%A0%E6%8B%A0

 岩上安身はこの運動の最中に台湾に渡り、学生が立法院を占拠するに至った様々な経緯や背景について、台湾中央研究院で台湾史研究所副研究員を務める呉叡人政治学博士にインタビュー取材を行いました。本日午後7時から、このインタビューのもようを再配信いたします。

 インタビューで呉博士は、台湾における民主化の歴史について説明しながら、その過程でたびたび行われてきた大規模な学生運動について触れました。呉博士は、1990年の「野百合(のゆり)運動」、2008年の「野苺(のいちご)運動」の例を挙げながら、台湾においては、かつて運動を行った世代が学生を見守ることで運動が継承され、結果として民主化が推し進められたという背景を説明しました。

 こうした台湾の学生に対して、呉博士は現在の日本の若者を「さとり世代」(あきらめの世代)と形容します。呉博士は、「台湾の若者は『悟らない』で、今の状況を自らの力で打開しようとしたことで学生運動が爆発した」一方で、明治期に国民国家がすでに形成された日本の場合は、60年代までに国家に対する反発が発散されたのではないか、との見解を示しました。これに対して岩上安身は、「若者たちは『非政治化』され、60~70年代の経験や理解は、今の若い世代には継続していない」との見方を示しました。

 呉博士のインタビューは、台湾の民主化や独立だけではなく、日本の民主化や独立についても深く考えさせられるものとなっています。詳しくはぜひ、本日の再配信をご視聴ください! 

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【タイムリー再配信 712・IWJ_YouTube Live】本日午後7時から「『協定にサインすれば台湾は永遠に属国になる』中国とアメリカ、2つの『帝国』の狭間で生きる台湾 ~岩上安身によるインタビュー 第418回 ゲスト 呉叡人政治学博士 <エッセンス版>」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

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■IWJから皆様にサイトのコンテンツ管理中につき、お知らせがあります。一時的にご不便おかけします。

 日頃から、IWJをご支援下さり、様々なコンテンツを、ご視聴、ご覧いただきましてありがとうございます。

 現在、IWJのサイト上で一部のコンテンツが閲覧できない状態になっています。

 コンテンツの大がかりな整理を行っているためで、皆様にはご不便をおかけしており申し訳ありません。復旧まで少々お時間がかかるとは思いますが、もうしばらくお待ちください。

 これからも、激しく流動する「現代」という時代をくっきりと浮かび上がらせるために、IWJならではの視点、切り込み、深堀りで、記事、中継、録画配信、インタビューなどを、皆様にお届けしていく所存です! そのため様々な企画も進行中です。

 ぜひ、これからも、IWJがお届けする様々なコンテンツにご期待ください。よろしくお願いいたします。

 それでは、本日も1日よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョンは下記URLよりご覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20200802

IWJ編集部(岩上安身、近藤ゆり、國府田響、木原匡康)

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 https://iwj.co.jp/