日刊IWJガイド・非会員版「検察庁法改正案が審議入り! ツイッターでは著名人を交えて300万を超える批判ツイートで大炎上! 」2020.5.11日号 ~No.2797号


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━━
┠■はじめに~検察庁法改正案がついに審議入りするも法務大臣の出席は認められず! ツイッターでは著名人を交えて300万を超える批判ツイートで大炎上!
┠■【中継番組表】
┠■<ニュース・フラッシュ>
┠【1】前WBC世界バンタム級王者、悪童ルイス・ネリ、6月20日に母国メキシコで無観客試合に登場! メキシコ拳闘大手興行主の計画、米スポーツ専門局の報道で明らかに! 日本ボクシング界興行再開は7月か?
┠【2】新型コロナ感染者全世界で400万人を超す! 死者は28万人!
┠■岩上安身の質問と安倍総理からの回答を全文公開!! 総理は5月4日の会見で「ピークアウトした」と断言していたが、なぜか後退! PCR検査の徹底した拡充と隔離という感染症等の基本原則へ180度の方向転換については明言せず!
┠■女優・柴咲コウさんが種苗法改正案の危険性を訴えてツイート! 国会ではコロナ禍のどさくさに紛れ明日12日趣旨説明、14日3時間の審議で即採決との情報も!? 本日午後5時より【日本の食が危ない! 種苗法改正案審議を許すな! シリーズ特集】「米国モンサント裁判で除草剤ラウンドアップの発がん性が認められ世界中が規制! 日本だけが主成分グリホサートの残留基準を緩和し、今や中国の150倍!? 岩上安身による元農林水産相・山田正彦氏インタビュー(3/3)」を再配信します!
┠■「黙っててごめん」! 祝・室井佑月氏・米山隆一氏ご結婚!! 本日午後9時より「『いろいろあったまきちゃう! 』岩上安身×作家・室井佑月氏の『ぶっちゃけトーク』! 『モリカケ問題』『対米追従』『沖縄米軍基地問題』まで、2017年年末総決算!~岩上安身によるインタビュー 第827回 ゲスト 室井佑月氏」を再配信します!
┠■【編集雑記 第6回 5月11日 関根かんじ】コロナ禍、去ったあと世界はどうなってしまうのか?
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■はじめに~検察庁法改正案がついに審議入りするも法務大臣の出席は認められず! ツイッターでは著名人を交えて300万を超える批判ツイートで大炎上!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 5月8日、与党は、野党の合意がないまま内閣委員会での検察庁法改正案の審議入りを決定し、自民党、公明党、日本維新の会により質疑が強行されました。審議入りに反対した立憲民主党などの野党は、求めていた森雅子法務大臣の出席が認められないことなどを理由に審議を欠席しました。

※検察庁法改定案 与党が審議入り強行(しんぶん赤旗、2020年5月9日)
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik20/2020-05-09/2020050901_01_1.html

 検察庁法改正案は、検察官の定年延長を認めるものですが、定年を一律に延長するのではなく、政府・即ち行政権力が認めた場合にのみ特例として延長できるようにするものです。この点が、非常に重要です。検察官は起訴・不起訴を決める権限を持っており、政府が検察中枢の人事を選り好みできる制度は三権分立を崩壊させます。

 去る1月31日、政府は今年2月で退職予定だった東京高検検事長の黒川弘務(くろかわ・ひろむ)氏の勤務を半年後の8月7日まで延長させることを閣議決定しました。これにより、8月まで勤務することで、検事総長に就任することが可能になります。

 この決定は違法と見られており、今回の改正案は、これを「後付け」で合法化しようとするものです。

※郷原信郎弁護士が怒る!!「検察は『権力ヤクザ』どころかヤクザ以下の『ゴロツキ』!!」黒川検事長定年延長問題からゴーン氏事件、下関市立大学問題まで「桜を見る会」と同根の「権力の私物化」!! 岩上安身によるインタビュー 第982回 ゲスト 郷原信郎弁護士 2020.2.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/467538

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◆中継番組表◆

**2020.5.11 Mon.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【録画配信・IWJ_YouTube Live】15:00~「5.8 野党合同『#つくろう子ども支援法』児童扶養手当の倍増を! WEBヒアリング」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 5月8日に収録した、野党合同WEBヒアリングを録画配信します。これまでIWJが報じてきた野党合同ヒアリング関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e9%87%8e%e5%85%9a%e5%90%88%e5%90%8c%e3%83%92%e3%82%a2%e3%83%aa%e3%83%b3%e3%82%b0
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【日本の食が危ない!種苗法改正案審議を許すな!シリーズ特集・タイムリー再配信 7・IWJ_YouTube Live】17:00~「米国モンサント裁判で除草剤ラウンドアップの発がん性が認められ世界中が規制!日本だけが主成分グリホサートの残留基準を緩和し、今や中国の150倍!? 岩上安身による元農林水産相・山田正彦氏インタビュー(3/3)」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 2019年3月に収録した、岩上安身による元農林水産相・山田正彦氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた山田正彦氏関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%B1%B1%E7%94%B0%E6%AD%A3%E5%BD%A6

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/444994
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【タイムリー再配信 654・IWJ_YouTube Live】20:00~「『いろいろあったまきちゃう!』岩上安身×作家・室井佑月氏の「ぶっちゃけトーク」! 『モリカケ問題』『対米追従』『沖縄米軍基地問題』まで、2017年年末総決算!~岩上安身によるインタビュー 第827回 ゲスト 室井佑月氏<エッセンス版>」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 2017年12月に収録した、岩上安身による作家・室井佑月氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた室井佑月氏関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%ae%a4%e4%ba%95%e4%bd%91%e6%9c%88

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/408506

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◆中継番組表◆

**2020.5.12 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【コロナを悪用して、『安倍独裁』実現のために改憲による緊急事態条項導入を図る安倍政権に反対する!シリーズ特集・タイムリー再配信 8・IWJ_YouTube Live】14:00~「『要は安倍さんが歴史に名を残したいだけ』――倉持麟太郎弁護士が緊急事態条項の危険性を喝破!『緊急事態を宣言すると人権保障や権力分立が一度“ご破算”になる』!? ~『必ず知っておきたい!! どうヤバい? どう伝える? 憲法を一時停止する緊急事態条項』」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 2016年2月に収録した、「ミナセン東京」主催の講演会を再配信します。これまでIWJが報じてきた緊急事態条項関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/%E7%B7%8A%E6%80%A5%E4%BA%8B%E6%85%8B%E6%9D%A1%E9%A0%85%E7%89%B9%E9%9B%86

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/287149
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【日本の食が危ない!種苗法改正案審議を許すな!シリーズ特集・タイムリー再配信 8・IWJ_YouTube Live】16:30~「10.15 緊急院内集会!種苗法についての勉強会 ~日本の種子(たね)を守る会」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 2019年10月に収録した、「日本の種子(たね)を守る会」主催の院内集会を再配信します。これまでIWJが報じてきた種苗法関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%a8%ae%e8%8b%97%e6%b3%95

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/459095
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【もう一度観たい!IWJ蔵出し傑作選!シリーズ特集・タイムリー再配信 5・IWJ_YouTube Live】20:00~「『飛べ!サルバドール』降板は報道圧力か!? 政権への忖度か!? 冠番組パーソナリティ歴36年に幕…『ラジオマン』から見た安倍政権とは? ~ 岩上安身によるインタビュー 第726回 ゲスト ラジオパーソナリティ・吉田照美氏」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 2017年3月に収録した、岩上安身によるラジオパーソナリティ・吉田照美氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた吉田照美氏関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%90%89%e7%94%b0%e7%85%a7%e7%be%8e

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/367134

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■<ニュース・フラッシュ>
【1】前WBC世界バンタム級王者、悪童ルイス・ネリ、6月20日に母国メキシコで無観客試合に登場! メキシコ拳闘大手興行主の計画、米スポーツ専門局の報道で明らかに! 日本ボクシング界興行再開は7月か?

 新型コロナウイルス感染拡大により、世界的に興行がストップしているボクシング界で、前WBC世界バンタム級王者ルイス・ネリ(メキシコ)が6月20日に試合を行う可能性が浮上しました。

 報道によるとメキシコボクシング界の最大手「サンフェル・プロモーションズ」のプロモーター、フェルナンド・ベルトラン氏は、同社が抱える主力選手のエマヌエル・ナバレッテ(スーパーバンタム級)、ルイス・ネリ(バンタム級、スーパーバンタム級)、ミゲル・ベルチェルト(スーパーフライ級)、エルウィン・ソトー(ライトフライ級)らの無観客試合を、6月にメキシコで行うことを計画しており、それぞれの対戦相手もまもなく発表される、と述べています。

 ベルトラン氏は米スポーツ専門局「ESPN」メキシコ版の取材に答え、感染拡大の安全面に配慮しながら、興行再開を目指し、ナバレッテは6月6日、ネリは20日、27日にベルチェルトとソトーの試合を行なう計画を明らかにしました。

 ベルトラン氏が同メディアに対して語ったコメントは以下のとおりです。「私たちは試合開催を計画しており、まもなくアナウンスがある。ナバレッテ、ベルチェット、ネリの出場は確実だ。無観客試合で6月開催ということに非常に前向きだ。私たちは最終的な詰めを行っており、いずれ正式な発表ができる」

※メキシコ大手サンフェルが6月興行再開に前進 王者ベルチェルト、ナバレッテ、悪童ネリら出場か(ボクシングニュース、2020年5月9日)
https://boxingnews.jp/news/74405/

 2017年に当時のWBCバンタム級王者山中慎介との試合でTKO勝ちしながらドーピング陽性発覚、翌2018年の再戦ではウェイトオーバーをしたうえで減量苦なく山中をKOするなど、日本ボクシング界で、ダーティーイメージを刻んだ悪童ルイス・ネリは、今年2020年3月28日に米ラスベガスでWBC世界スーパーバンタム級10位アーロン・アラメダ(メキシコ)とのWBC同級挑戦者決定戦に臨む予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で試合開催不可能になっていたところでした。

※山中×ネリ戦の教訓。ふざけた体重超過ボクサーを、どう懲らしめるか(Web Sportiva、2018年3月14日)
https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/fight/2018/03/14/___split_5/

 因縁浅からぬルイス・ネリの再始動に負けじと、日本ボクシング界も7月からの興行再開を目指し、調整を重ねています。

 西日本ボクシング協会事務局長、グリーンツダジム会長本石昌也氏は、「人は希望、目標を持たないと生きていけない。我々の目標が5月6日までだったが、それが延ばされようとしている今、選手への目標を失わせるわけにはいかない。「7月開催」という希望を持って動く」と語っています。しかしそこで必須条件となるのは、緊急事態宣言の解除と、日本社会が新型コロナの脅威を払拭できることの二点でしょう。

※プロボクシングは条件付きで7月から興行再開の意向(日刊スポーツ、2020年5月2日)
https://www.nikkansports.com/battle/news/202005020000242.html

【2】新型コロナ感染者全世界で400万人を超す!死者は28万人!

 米ジョンズ・ホプキンズ大学が集計したところによると、全世界の新型コロナウイルスの感染者が、5月9日(日本時間10日)に400万人を突破しました。死者は約28万人とのことです。

※世界で感染者400万人超す 新型コロナ、勢い衰えず(共同通信、2020年5月10日)
https://www.47news.jp/4796005.html

 世界最多は、米国の約131万9000人で、スペインの約22万3000人、イタリアの約21万8000人、英国の約21万6000人、ロシアの約19万8000人と続きます。

 一方、死者数では、米国の約7万9000人に続き、英国の約3万1000人、イタリアの約3万人、スペインの約2万6000人と、順位が入れ替わります。欧州の死者の数の多さはあなどれません。

 感染拡大の中心地は、東アジアから欧州へ、そして今は米国に移っていると思われます。

 また、新規の感染者数を見ると、5月の上旬にG20に加盟しているような新興国、開発途上国が、感染拡大が先行していた先進国を上回るようになり始めました。ロシアでは5月9日までの7日間連続で新規感染者が1万人を超え、ブラジルでは1日あたりの死者数が、米国についで世界第2位となりました。

 今後、感染拡大の中心地は米国から、貧富の差が大きく医療体制が脆弱な新興国へと移って行く可能性があります。コロナパンデミックはグローバルなレベルではまだまだ終わりが見えていません。

※新型コロナ:新興国感染、先進国抜く 1日5万人超え 新たなリスク(日本経済新聞、2020年5月10日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58915930Z00C20A5MM8000/

 他方、感染の拡大とロックダウンの長期化は、経済活動の停滞の長期化・深刻化につながります。米国では4月の失業率が14.7%に達し、これは3月の3倍です。さらにさかのぼって米国の2月の失業率は約50年ぶりの低水準といわれるほど低く、3.5%でした。2月からみると4.2倍ということになり、急激な変化がうかがえます。

※アメリカの4月の失業率、世界恐慌以降で最悪の14.7%に 米労働省雇用統計(BBC、2020年5月9日)
https://www.bbc.com/japanese/52596676

 大統領選挙を控えた米国では、失業率がトランプ大統領の支持率も左右します。

 ブッシュ大統領(父)が再選に失敗した1992年当時の失業率は、7.4%だったとのことです。

※トランプ氏、再選に暗雲 米国大統領選 新型コロナで経済停滞し支持伸び悩み(沖縄タイムス、2020年5月10日)
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/569228

■岩上安身の質問と安倍総理からの回答を全文公開!! 総理は5月4日の会見で「ピークアウトした」と断言していたが、なぜか後退! PCR検査の徹底した拡充と隔離という感染症等の基本原則へ180度の方向転換については明言せず!

 5月4日に行われた記者会見で、安倍晋三総理が、緊急事態宣言の期間を当初の5月6日から5月31日まで延長すると発表しました。

 その会見に参加した岩上安身が、質問しようと挙手し続けても、司会の長谷川榮一広報官から指名されなかったため、会見終了時に「文書での質問が可能か」と2度聞くも、長谷川広報官は目を合わさず無言。壇上から降りて、大股で会場を出ていこうとする安倍総理が、歩きながら「文書での質問、どうぞ」と回答すると、長谷川広報官は途端に笑顔で「私のメールアドレスはご存じですね。岩上さん、私あてにお送りください」と答えました。この経緯は、5月5日の日刊IWJガイドでお伝えしたとおりです。

※はじめに~安倍総理が緊急事態宣言の5月末までの延長を発表! 会見の場で感染拡大は「ピークアウトし、収束への道を進んでいます」と言明! 他方、専門家会議は「PCR検査不足で実際の感染者数は10倍」と認める! 一体なぜそれで「ピークアウト」と言えるのか!? 再延長、再々延長は必至!?(日刊IWJガイド、2020年5月5日号)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/40137

 岩上安身は質問をメールで長谷川広報官に送り、「総理からの回答」が返ってきたため、岩上からの質問と回答を、送ったままの形、返ってきたままの形で、以下にご紹介します。

 まず、以下は岩上安身が送った質問です。

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長谷川榮一様

いつも大変お世話になっております。ジャーナリストの岩上安身です。

先日の安倍総理の記者会見に質問ができませんでしたので、以下の通り質問を送ります。

安倍総理によるご回答を切にお願いします。

岩上安身拝

———————ここから質問——————————-

 5月4日の総理会見において、直接総理に質問することができなかった質問を、メールにて送らせていただきます。必ず、安倍総理ご自身に目を通していただき、安倍総理の言葉での回答をお願いしたいと存じます。

 5月4日の会見の冒頭のスピーチの中で、安倍総理は「中国経由の第一波の流行について押さえ込むことができたと推測され、今また欧米経由の第二波についてもピークアウトした」と明言されました。

 新規の感染者数の伸びが弱まったことが、その断定の理由だと思われます。総理はこの判断に自信をお持ちの様子で、緊急事態宣言は5月末まで延長はするものの「10日後の14日を目途に、(中略)可能であると判断すれば、期間満了を待つことなく、緊急事態を解除する考えがある」とまでおっしゃいました。

 しかし、楽観的見直しの基礎となる科学的データには、疑問符がつきます。「検査が少ないのはなぜか?」という質問が、会見中2問ありました。

 私は、その関連の質問として、ご質問させていただきます。

 検査の過少は、検査をしてもらえない人の基本的人権にかかわる重大な問題です。軽症と判断され、PCR検査を受けさせてもらえず、自宅待機を拒まれた人が、指示通りに自宅待機していたところ、急激に重症化し、亡くなるというケースが出ています。

 死後にPCR検査によって陽性と判断されたケースもありますが、死後では手遅れです。検査が早めに行われていたら、違う判断や医療措置もありえたかもしれません。その結果死なずにすんだかもしれません。受けられるはずの検査が、専門家会議の示した「37.5度」「4日間」等々の縛りのために、検査を受けられず、そのために亡くなった人がいる。これは基本的人権にかかわる大問題ではないでしょうか。

 同様に、PCR検査のデータは、新型コロナウイルスがどのような勢いと分布を示しているかを知る貴重なデータとなるはずです。しかし、それが諸外国と比べて過少なままである。これは、まったく説明がつきませんし、国民の納得も得られず、さらにいえば諸外国の信頼も得られません。

 中韓ファストトラックが先頃結ばれました。相互にPCR検査による陰性証明書と抗体検査で抗体があることを証明する書類を出すことを条件に、2週間の隔離期間を置かずに、両国のビジネスマンがスムーズに行き来することができるという協定です。これは、今後、コロナ感染拡大がピークアウトし、グローバル経済が再開される際のデファクト・スタンダードとなる可能性があります。その時、今の日本の検査体制では、日本は世界から唯一、取り残される可能性があります。

 専門家会議の主張は、検査を過少にしている根本的理由には触れず、少ない検査数でも、日本における感染者の動向はわかると言い張り続けておりますが、その主張に信頼を置けるのでしょうか? またこの尋常ではない検査過少の状態で、諸外国から日本が信頼され、ファストトラックを結ぶことは可能とお考えでしょうか?

 現実には、極端に抑制されたPCR検査で判明した感染者よりもはるかに多くの感染者が、無症状のまま、あるいは軽症のままで、検査に捕捉されず、従って自分が陽性者かどうかわからないまま、休業して自宅待機するという判断がつかず、やむなく生活の維持のため仕事に出かけ、家事や育児や介護をしている可能性があります。

 WHO事務局長上席顧問の渋谷健司医師は、PCR検査が少ないことを批判すると同時に、「実際の感染者は検査で判明した感染者数の10倍いる」と断言されています。

 ノーベル生理学・医学賞を受賞された本庶佑・京都大学名誉教授は、やはり検査数の少なさを指摘し、検査を拡充すべきと提言し、「感染者数は約10倍いる」と渋谷医師と同じ指摘をしています。

 渋谷医師、本庶名誉教授の「約10倍」という見積もりに従うと都内で捕捉されていない患者数が約4.6万人、全国で約15万人いるということになります。

 また、先日、慶応大学病院が、他科を受診し、コロナと疑われるような症状のない人に対してPCR検査を行ったところ、5.9%が陽性だったという数値を発表しました。これは、一定程度、現実を反映していると考えられます。1200万人都民の5.9%というと70万人です。

 検査過少のままでは、何万人もの無症状の陽性者が、自覚も悪意もなく生活の維持のために動き回り、その結果感染者を増やしていってしまうという、実態が、まったく把握できません。

 こうした状況をどうお考えになるのか。

 安倍総理におたずねします。総理は「ピークアウトした」という現状認識で本当によろしいのでしょうか?検査データが極端に不足し、外部の識者からも「実際の感染者は10倍」と指摘され、専門家会議の尾身副座長自身が「10倍います」と認められている以上、PCR検査を10倍の規模に拡充し、捕捉できた陽性者は病院とは別の宿泊施設を用意するなどして適切に隔離するという、感染症対策の基本である「徹底した検査と隔離」の方向に、総理のリーダーシップのもと、180度方向転換するお考えはありませんか?

 お答えをお願いしたいと存じます。

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 以下は官邸から返ってきたメールの全文です。岩上安身の質問を自分たちで整理し直し、それに回答する形となっています。

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■女優・柴咲コウさんが種苗法改正案の危険性を訴えてツイート! 国会ではコロナ禍のどさくさに紛れ明日12日趣旨説明、14日3時間の審議で即採決との情報も!? 本日午後5時より【日本の食が危ない! 種苗法改正案審議を許すな! シリーズ特集】「米国モンサント裁判で除草剤ラウンドアップの発がん性が認められ世界中が規制! 日本だけが主成分グリホサートの残留基準を緩和し、今や中国の150倍!? 岩上安身による元農林水産相・山田正彦氏インタビュー(3/3)」を再配信します!

 この日刊IWJガイドでも連日お伝えしているように、新型コロナウイルス感染拡大による非常事態宣言の陰で、農家による自家採種(種取りや株分け)を原則禁止する種苗法改正案が、国会で審議されようとしています。

※いよいよ連休明けから種苗法の改定案の審議が始まります。(山田正彦オフィシャルブログ、2020年5月4日)
https://ameblo.jp/yamada-masahiko/

 ジャーナリストの堤未果氏は5月9日、「『種苗法改正案』がいよいよ来週12日に農水委員会で主旨説明、14日に3時間審議→即採決の可能性ありと情報が」と、ツイートしています。

※堤未果氏のツイート(2020年5月9日)
https://twitter.com/TsutsumiMika/status/1258775138809417728

 種苗法改正案をめぐっては、女優の柴咲コウさんが4月30日、ツイッターに次のようにツイートし、警鐘を鳴らし、注目を集めていました。

 「新型コロナの水面下で、『種苗法』改正が行われようとしています。自家採取禁止。このままでは日本の農家さんが窮地に立たされてしまいます。これは、他人事ではありません。自分たちの食卓に直結することです」

※柴咲コウ 種苗法改正案審議入りへ警鐘「日本の農家さんが窮地に…」(スポニチ、2020年4月30日)
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/04/30/kiji/20200430s00041000305000c.html

※ここから先は【中略】とさせていただきます。ご覧になりたい場合は、ぜひ、新規の会員となって、あるいは以前、会員だった方は会費の納入を再開してください! 会員へのご登録はこちらからお願いいたします。

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        【中略】

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 IWJでは連日、【日本の食が危ない!種苗法改正案審議を許すな!シリーズ特集】と題して、種苗法改正案の危険性を訴えるコンテンツを再配信しています。

 本日は午後5時より、昨年3月18日に収録した「米国モンサント裁判で除草剤ラウンドアップの発がん性が認められ世界中が規制!日本だけが主成分グリホサートの残留基準を緩和し、今や中国の150倍!? 岩上安身による元農林水産相・山田正彦氏インタビュー 」の3回目をお届けいたします。

 ぜひ、下記のURLよりご視聴ください!

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【日本の食が危ない!種苗法改正案審議を許すな!シリーズ特集・タイムリー再配信 7・IWJ_YouTube Live】17:00~
米国モンサント裁判で除草剤ラウンドアップの発がん性が認められ世界中が規制!日本だけが主成分グリホサートの残留基準を緩和し、今や中国の150倍!? 岩上安身による元農林水産相・山田正彦氏インタビュー(3/3)
視聴URL:https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 また、近日中に岩上安身による元農林水産相・山田正彦氏インタビューを予定しています。こちらは日程が決まり次第お知らせいたします。

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■「黙っててごめん」! 祝・室井佑月氏・米山隆一氏ご結婚!! 本日午後8時より「『いろいろあったまきちゃう! 』岩上安身×作家・室井佑月氏の『ぶっちゃけトーク』! 『モリカケ問題』『対米追従』『沖縄米軍基地問題』まで、2017年年末総決算! ~岩上安身によるインタビュー 第827回 ゲスト 室井佑月氏」を再配信します!

 昨日のこの日刊IWJガイドでもお伝えしましたが、前新潟県知事の米山隆一氏と作家の室井佑月氏が、近く結婚することが明らかになりました。

※祝・室井佑月氏・米山隆一氏 結婚!! ともに岩上安身がインタビューしたお二人のコンテンツを、IWJではお祝いの意味も込め、改めて発信していきます! まず明日11日、岩上安身による室井氏のインタビューを再配信!! (日刊IWJガイド、2020年5月10日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/40176

 米山氏が以前から室井氏に好意を持っていることに気づいていた岩上安身は、10日未明、4月16日の米山氏へのインタビューで、米山氏の言動から結婚を予感していたとツイートしています。

 「そんな予感はしておりました。やっぱりというべきか、それでも驚いたというべきか。米山さんが室井さんに好意を抱いていたのはわかっていたんですが、その思いが通じるかどうかは別ですから」

※岩上安身のツイート(2020年5月10日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1259148408889040901

 米山氏は9日夜、次のようにツイートしています。

 「新型コロナの事がありますので余り大事にしない様にと思いご報告を控えておりましたが報道されている通り室井佑月さんと近日中に入籍の予定です。大変ご迷惑をおかけしたにも関わらずここまで様々に支えて下さった皆様に心から御礼申し上げます。今後ともご指導ご鞭撻の程どうぞ宜しくお願い致します」

※米山隆一氏のツイート(2020年5月9日)
https://twitter.com/RyuichiYoneyama/status/1259103802373754882

 また、室井氏は上記の米山氏のツイートをリツイートした上で、10日午前、次のように連投ツイートしています。

 「おっはようございます。昨日、タイ料理食べてる時、例のこと記事になりそう、と業界の友達から電話がかかってきて、鼻からパッタイが出そうになった」

※室井佑月氏のツイート(2020年5月10日)
https://twitter.com/YuzukiMuroi/status/1259284610749394944

 「今、コロナで辛い思いをされている人がいるから、世の中がもう少し落ち着いてからお知らせしようと思ってたんだ。黙っててごめん」

※室井佑月氏のツイート(2020年5月10日)
https://twitter.com/YuzukiMuroi/status/1259285324800290816

 「年齢考え、こういうの恥ずかしくて躊躇いがあった。ま、悪いことで載ったんじゃないから、いいね! 」

※室井佑月氏のツイート(2020年5月10日)
https://twitter.com/YuzukiMuroi/status/1259286457367146496

 米山隆一さん、室井佑月さん、おめでとうございます!

 テレビの情報番組などでコメンテーターとして、安倍政権や小池都知事に対して忖度せず、歯に衣着せぬものいいで活躍している室井佑月氏は、2017年の年末、岩上安身との対談でモリカケ問題から沖縄米軍基地問題まで、多岐にわたって安倍政権への批判で盛り上がりました。

 本日午後8時より、2017年12月26日に収録した「『いろいろあったまきちゃう! 』岩上安身×作家・室井佑月氏の『ぶっちゃけトーク』! 『モリカケ問題』『対米追従』『沖縄米軍基地問題』まで、2017年年末総決算! ~岩上安身によるインタビュー 第827回 ゲスト 室井佑月氏」を再配信いたします。

 ぜひ、以下のURLよりご視聴ください!

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【タイムリー再配信 654・IWJ_YouTube Live】午後8時から
「いろいろあったまきちゃう! 」岩上安身×作家・室井佑月氏の「ぶっちゃけトーク」! 「モリカケ問題」「対米追従」「沖縄米軍基地問題」まで、2017年年末総決算! ~岩上安身によるインタビュー 第827回 ゲスト 室井佑月氏
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

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■【編集雑記 第6回 5月11日 関根かんじ】コロナ禍、去ったあと世界はどうなってしまうのか?

 おはようございます。いつもIWJをご視聴・ご支援いただき、心より御礼申し上げます。

 WEB関連作業や動画編集、バナーなどのグラフィック作成に携わっている関根かんじと申します。

 新型コロナウイルスは、今までにない災厄となり、現代社会に襲いかかってきています。みなさまも日々、不自由な生活と経済的打撃などで、たいへんお困りのことと察します。心よりお見舞い申し上げます。

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 それでは、本日も1日よろしくお願いします。

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IWJ編集部(岩上安身、千浦僚、磯貝哲男、仲川正紀、城石裕幸、関根かんじ、中村尚貴)

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
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