┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━━
┠■はじめに~「緊急カンパ」のお願い!! 3月も本日で最後となりました! しかしながら1日から26日までのご寄付・カンパは月間目標額585万円に対して、40%の達成率にとどまり、「6割も未達」の状態となっています! このままだと月が越せません! 創業以来使い続けているPCの買い替えも必要です! 改めて緊急カンパのお願いを申し上げます!! どうか皆様の温かいご支援をよろしくお願い致します!
┠■【中継番組表】
┠■新型コロナウイルスが猛威を振るう中、「感染症の病床を20万減らす」と指示した政府に対し、日本共産党・田村智子参議院議員が糾弾! 加藤勝信厚生労働大臣は「高プロ」法案の議論の時も過労死遺族の前でヘラヘラ笑っていた「前科持ち」! 田村議員の警告を無視してきた政府のために、日本も第2のイタリアに?
┠■新型コロナの世界の感染者数は、昨日で、累計72万を突破!! 米国の感染者数は中国を大幅に超える14万2千人に!!
┠■米国の指示で「残業代ゼロ」を推進する安倍政権!! それを担う「人材ビジネス」のピンハネは3~4割! 3月の「岩上安身のIWJ特報!」は、昨年6月17日に収録した「岩上安身による『「空洞化」と「属国化」 ~日本経済グローバル化の顛末』著者 名古屋経済大学・坂本雅子名誉教授インタビュー」を発行します! フルテキストに詳しい注釈付きです。ぜひまぐまぐでメルマガの登録をお願いします!
┠■昨日の東証は304円安で終了! 志村けん氏死亡の報直後に800円下げ! コロナの怖さを身近に感じたか!?
┠■お笑い界の「レジェンド」ザ・ドリフターズの志村けん氏が新型コロナウイルスの犠牲に! 哀悼の声と共に、メンバーはあらためてウイルスの恐ろしさに警鐘を鳴らす! 志村氏がなじみの店を救おうとした飲み歩きで感染した可能性!? 東京の感染者数443人に! しかし小池都知事は会見で具体策なし!
┠■<★タイムリー再配信についてのお詫び★>昨日再配信予定だった「五輪選手村跡地にタワマン林立プロジェクトの陰で1300億円の都有地が9割引きの129億で叩き売りされていた!? 岩上安身によるインタビュー 第776回 ゲスト 『晴海選手村土地投げ売りを正す会』元東京都職員 市川隆夫氏!(前編)」は、当方のミスで配信できませんでした。まことに申し訳ありません。本日再配信いたします。
┠■【スタッフ募集・在宅テレワーク、地方在住者には都内で借り上げ社宅も!】IWJでは在宅テレワークのスタッフも募集します! 地方にお住いの方、東京近郊で週のうち何日かは出勤、残りは在宅で、という働き方も可能。コロナ感染リスクが高い東京の「通勤ラッシュ」も避けられます!! ぜひご応募ください!
┠■【スタッフ募集・インターン】IWJでは現在大学院生や大学生のインターンも活躍しています! 進路として報道メディアに興味ある学生の方はぜひご応募ください! 就職・試験突破の相談にも乗りますし、もちろんペイワークです!
┠■【スタッフ募集・動画班・ウェブ班】動画班・ウェブ班の柱となる撮影・編集の経験者を募集します! 時給1400円~にアップしました! 映像編集ソフト(Premiere, Aftereffect)やhtml、cssの知識、WordPressの実務経験ある方を歓迎します!
┠■【スタッフ募集・テキスト班】書物や資料を読み砕いていく読解力やリサーチ能力が必要とされる「岩上安身によるインタビュー」のパワポ作成に責任を持って関わって頂ける方:時給1500円~にアップしました!/日刊IWJガイドや記事の執筆、編集業務他:時給1300円~
┠■【スタッフ募集・取材カメラマン・記者】動画未経験者:時給1100円~/記事執筆できる方:時給1200円~
┠■【スタッフ募集・事務ハドル班】時給1150円~/特に秘書・マネージャー業種の経験のある方は時給1200円~
┠■【スタッフ募集・その他条件】IWJなら通勤ラッシュは避けられます! 残業代未払一切なし! 無駄な朝礼、会議なし! 在宅テレワークもあり! 地方出身者のための借り上げ社宅あり! 週休2日、「裁量労働制」「みなし残業」「固定残業」を排し、深夜の残業代割増できちんと支払われます! 契約社員・正社員制度有り、社保あり、退職金制度有り、交通費・経費は別途支給、PCやカメラ、中継機材はIWJが用意します!
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■はじめに~「緊急カンパ」のお願い!! 3月も本日で最後となりました! しかしながら1日から26日までのご寄付・カンパは月間目標額585万円に対して、40%の達成率にとどまり、「6割も未達」の状態となっています! このままだと月が越せません! 創業以来使い続けているPCの買い替えも必要です! 改めて緊急カンパのお願いを申し上げます!! どうか皆様の温かいご支援をよろしくお願い致します!
おはようございます。IWJ編集部です。
いつもIWJをご支援いただき、ありがとうございます。岩上安身とIWJスタッフ一同、心から感謝申し上げます。
現在、日本経済は消費税増税に加え、コロナの影響によって巨大なダメージを受けつつあります。ご支援いただいている会員の皆様も、さまざまな面で困難な状況に遭遇されているのではないかと失礼ながらご推察いたします。
そうした中でお願いすることは、ほんとうに心苦しいのですが、この3月のIWJの財政が、あまりにも切迫した状況となっているため、あえて「緊急カンパ」のお願いをさせていただきたく存じます。
3月もいよいよ本日が最終日となりました。3月のご寄付・カンパの目標額は、約585万円でしたが、1日から26日までのご寄付・カンパは232万3575円で、月間目標額の40%の達成率にとどまり、「6割も未達」の状態となっています。
また、期首の8月1日から3月26日までの総額で見ても2709万0672円と、この期間の目標額の76%の達成率にとどまっています。
さらに、先日からお伝えしている様に、現在、IWJの創業時から使い続けてきたパソコンの寿命が尽きかけており、財政状況に加えて機材の状況もピンチとなっています。
皆様から頂いた大切なご寄付・カンパによって活動しているIWJでは、できる限り経費を節約するために、2010年12月の創業時にまとめて買い入れたパソコン(PC)をずっと大切に使い続けてきました。
ところがこれらの古いPCに搭載されている基本ソフト(OS)のウィンドウズ7のサポートが、今年1月に終了となりました。サポートが終了すると、ウイルス対策のためのアップデートがされなくなります。
会員の皆様の個人情報も多数扱うIWJでは、セキュリティー重視の観点から、先日、専門家の手によってこれら古いPCのOSを最新のウィンドウズ10に更新しました。
ところがウィンドウズ10をインストールした直後から、起動や使用中の安定性などに不具合の起きるPCが続出。6台のPCは専門家から寿命と判断され、早急に買い換えなければいけなくなってしまいました。
現在、社内で問題なく使えるPCの数が限られてしまい、通常業務にも大きな支障が起きています。
また、「岩上安身によるインタビュー」を社外で行う場合、パワーポイントを映し出すためのモニターを持ち出しているのですが、視聴者の方から「画面が小さく、文字が読みにくい」というご意見をいただき、先日、画面の大きなモニターを1台、新たに購入いたしました。
第10期の後半に入り、特に1月、2月、3月に入ってからの、IWJの財政はますます厳しくなりました。そのような中で、今回のPC機材の新規購入は、セキュリティー確保のために、絶対に必要な設備投資なのですが、財政上は大きな負担となっています。
改めて申し上げますが、IWJではこれまで、スタッフの人件費や各種関係先への支払いを、未払いや遅払いにしたことは一度もありません。
しかし、前記のさまざまな要因から、文字通り「月が越せない」ような状況に直面していることも事実です。
これまで、こうした財政的危機に際しては、岩上安身がこれまでのジャーナリスト業で得た収入による個人の資金を、IWJに貸し付ける形で継続してきましたが、それももはや限界です。
このため、改めて「緊急カンパ」のお願いを申し上げます!!
どうか、皆様からの温かいご支援をよろしくお願い致します!
※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします!
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html
なお、IWJでは毎期、決算報告を日刊IWJガイド、および会員向けメールでもご報告させていただいております。また、ホームページ上にも公開しており、過去の分とあわせていつでもご覧いただけます。
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◆中継番組表◆
**2020.3.31 Tue.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【IWJ・Ch5】9:25頃~「河野太郎 防衛大臣 定例記者会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5
河野太郎 防衛大臣の定例会見を中継します。これまでIWJが報じてきた河野太郎氏関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%B2%B3%E9%87%8E%E5%A4%AA%E9%83%8E
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【IWJ・Ch7】9:30頃~「赤羽一嘉 国土交通大臣 定例記者会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch7
赤羽一嘉 国土交通大臣の定例会見を中継します。これまでIWJが報じてきた赤羽一嘉氏関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E8%B5%A4%E7%BE%BD%E4%B8%80%E5%98%89
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【IWJ・Ch4】16:30~「第4回 感染実態解明 野党合同ヒアリング ―内容:今後の東京都の感染爆発のリスクほか」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch4
感染実態解明 野党合同ヒアリングを中継します。これまでIWJが報じてきた新型コロナウイルス関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/special_new-coronavirus
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【タイムリー再配信 590・IWJ_Youtube Live】19:30~「3.31 第4回 感染実態解明 野党合同ヒアリング ―内容:今後の東京都の感染爆発のリスクほか」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
3月31日収録の、感染実態解明 野党合同ヒアリングを再配信します。これまでIWJが報じてきた野党合同ヒアリング関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e9%87%8e%e5%85%9a%e5%90%88%e5%90%8c%e3%83%92%e3%82%a2%e3%83%aa%e3%83%b3%e3%82%b0
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【タイムリー再配信 591・IWJ_Youtube Live】21:00~「五輪選手村跡地にタワマン林立プロジェクトの陰で1300億円の都有地が9割引きの129億で叩き売りされていた!? 岩上安身によるインタビュー 第776回 ゲスト『晴海選手村土地投げ売りを正す会』市川隆夫氏!(前編)」
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
2017年8月に収録した、岩上安身による「晴海選手村土地投げ売りを正す会」市川隆夫氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた東京五輪関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%9d%b1%e4%ba%ac%e3%82%aa%e3%83%aa%e3%83%b3%e3%83%94%e3%83%83%e3%82%af
[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/396228
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◆中継番組表◆
**2020.4.1 Wed.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【タイムリー再配信 592・IWJ_Youtube Live】20:00~「五輪選手村跡地にタワマン林立プロジェクトの陰で1300億円の都有地が9割引きの129億で叩き売りされていた!? 岩上安身によるインタビュー 第776回 ゲスト『晴海選手村土地投げ売りを正す会』市川隆夫氏!(後編)」
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
2017年8月に収録した、岩上安身による「晴海選手村土地投げ売りを正す会」市川隆夫氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた東京五輪関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%9d%b1%e4%ba%ac%e3%82%aa%e3%83%aa%e3%83%b3%e3%83%94%e3%83%83%e3%82%af
[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/396228
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◆昨日アップした記事はこちらです◆
【IWJ検証レポート!】新型コロナ対策の政府専門家会議を牛耳り、検査過少路線へとミスリードする「国立感染症研究所」の闇を切る!731幹部の生き残りは米軍とともに戦後も人体実験を行っていた!(後編:戦後)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/471195
【特別寄稿】安倍総理が特措法改正にこだわったのは「後手後手の対応」をごまかすもの! 野党が非忖度型の専門家集団「クライシス・マネージメントチーム」の新設申し入れ!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/471291
東京オリンピックが1年延期となったが、世界中で新型コロナウイルスが収束した結果としてオリンピック開催が可能になる。開催自体が自己目的化してはダメだ~3.30日本外国特派員協会主催 自由民主党 石破茂 衆院議員 記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/471205
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■新型コロナウイルスが猛威を振るう中、「感染症の病床を20万減らす」と指示した政府に対し、日本共産党・田村智子参議院議員が糾弾! 加藤勝信厚生労働大臣は「高プロ」法案の議論の時も過労死遺族の前でヘラヘラ笑っていた「前科持ち」! 田村議員の警告を無視してきた政府のために、日本も第2のイタリアに?
3月27日に開かれた参議院予算委員会で、日本共産党副委員長の田村智子議員が、厚生労働省の進めている「地域医療構想」を取り上げ、同構想に盛り込まれている「2025年までに感染症に対応する病床を20万減らす」という目標について、政府が3月4日に指示を出したことを指摘しました。
※参議院インターネット審議中継
https://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
3月4日頃には、既に新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るい始めており、日本でも国内での本格的な感染拡大が懸念されだした時期です。大相撲などのイベントが次々に「無観客」で実施されることになり、安倍晋三内閣総理大臣の「独断」で、全国の学校が臨時休校に追い込まれたのも3月2日からです。
田村議員は、そのような事態の最中になんと「医療機関の病床削減」の議論をしていた政府を批判して同構想の撤回を求め、少なくとも新型コロナウイルス感染症が完全に収束するまでは少なくとも停止すべきだと主張しました。
※感染拡大でも病床削減 地域医療構想 田村氏が撤回迫る(しんぶん赤旗、2020年3月28日)
http://jcp.or.jp/akahata/aik19/2020-03-28/2020032801_04_1.html
これに対し、加藤勝信厚生労働大臣「並行して将来に向けた対策」であるとして、新型コロナウイルス感染症とは別の次元での議論だと言って正当化し、構想撤回を拒否する姿勢を崩しませんでした。
この「地域医療構想」は、2025年にいわゆる「団塊の世代」が75歳以上になることから、それに対応できる医療体制を作るために地域で医療機関などの連携や役割分担などを構築すべく、2018年4月から都道府県の地域医療計画に位置付けられているものです。その中で、高度急性期・急性期・回復期・慢性期といった段階ごとに必要な病床の数を推計して算出しようとするもので、そうした構想の中で感染症に対応する病床については削減の方向で進められることになっています。
※厚生労働省「地域医療構想」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000080850.html
「地域医療構想」具体化のために「地域医療連携推進法人」制度がつくられました。これは安倍政権が米国の要求に従い医療分野に市場原理を持ち込んだものとされます。この法人制度について、メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」第465号の解説部分では、以下のように説明しています。
「実質的には持株会社の解禁」「『経営効率』の名の下に、医療スタッフのリストラや非正規化、検査の省略、必要な医療機器の買い控え、病床数の削減等が横行、医療サービスの質が低下すると危惧された」。まさに「病床数の削減」を含む医療の低下とその背景を詳しく解説したものです。
「IWJ特報!」では現在、この号を含めて「電機産業は崩壊!? 凋落する日本のものづくり! 岩上安身による『「空洞化」と「属国化」 ~日本経済グローバル化の顛末』著者 名古屋経済大学・坂本雅子名誉教授インタビュー」をシリーズで掲載、毎回詳しい解説を付記しており、読みごたえがあります。
「IWJ特報!」のアーカイブは、IWJサイト内から単品購入も可能です。会員以外の方は1本500円、一般会員の方は1本50円で、サポート会員の方はすべて無料でお読みいただけます。サポート会員への切り替えもぜひご検討ください!
※シリーズ: IWJ特報
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/series/iwj-dispatch
※会員種別の切り替えはこちらから(ログインが必要です)
https://iwj.co.jp/ec/mypage/changerank.php
※会員登録がまだの方へのご案内はこちらです。ぜひご検討ください。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
さて、当然のことながら、この構想が出された段階では「新型コロナウイルス感染症」が想定されていたわけではありません。この構想の前提は、あくまで間近に迫る「超高齢化社会」に向けてのものですが、想定外の感染症が大流行して世界中がパニックに陥っている状況下で、「別の話だから」として、厚労相らが平然と病床削減を指示するとは、無神経にもほどがあると言わざるを得ません。
もっとも、加藤厚労相は一昨年に「働き方改革関連法案」で「高度プロフェッショナル制度」が国会で議論されていた際にも、過重労働により命を落とした労働者の遺族が傍聴席に陣取り、議論の推移を見守っている中で、野党の質問に対して安倍総理と一緒にヘラヘラと笑っている様子がカメラに捉えられているような人物です。
※「働かせ放題」は財界要求 安倍首相 国民の命と生活犠牲に(しんぶん赤旗、2018年6月27日)
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-06-27/2018062701_04_1.html
一方の田村議員ですが、病床の削減については以前から異を唱えており、2015年には療養病床の削減により待機者が発生していることを指摘していました。また、国立感染症研究所の予算や定員が削減されていることについても、2013年及び2019年に国会で取り上げ、組織の弱体化に対する懸念を訴えていました。
※田村智子議員のホームページ「地域実態受け止めよ 療養病床削減 田村氏が指摘」
https://www.tamura-jcp.info/minutes/2015/0528130859
※同上「感染症対策が弱体化 田村智子氏 公務員削減告発」
https://www.tamura-jcp.info/minutes/2019/0423094809
田村議員と言えば、一連の「桜を見る会」問題で安倍総理夫妻による公式行事や税金の私物化を明るみに出したことで一躍有名になりましたが、今般の新型コロナウイルス感染症が今の日本にもたらしている災難についても「先見の明」があったように思えます。
イタリアでは現在、新型コロナウイルスにより世界最多の1万人を超える死者を出していると言われていますが、このような事態になった大きな要因として、「医療機関の統廃合」が指摘されています。
※イタリア死者 世界最多の7500人超 医療費削減の末路、警鐘(東京新聞、2020年3月27日)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/202003/CK2020032702000150.html
※イタリア 死者1万人超(TBS NEWS、2020年3月29日)
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3942540.html
2007年から始まったいわゆるリーマンショックとそれに続く「世界金融危機」を境に、医療費の大幅な削減により財政赤字と巨額累積債務の軽減を図ったイタリアは、急激に進んだ病院の統廃合により病床数が大幅に減りました。その中でも高齢化への対応を重視したために急性期の病床が減少したのは、ちょうど田村議員が27日に指摘した「地域医療構想」の病床削減と同じ方向性と言えるでしょう。
その結果今のイタリアで起こっているのは、患者の激増に医療体制が追い付かず、疲弊した医療従事者も新型コロナウイルスに感染して命を落とすという「医療崩壊」です。現在、ロシアや中国のほか、キューバやかつてイタリアの植民地であったソマリアからも医療チームが派遣され、G7の一角であるイタリアが世界各地から支援を受けている状況です。
※ロシアがイタリア支援 軍用機で専門家派遣(時事ドットコム、2020年03月23日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020032300907&g=int
※Somalia sending 20 doctors to help Italy fight virus(アナドル通信、2020年3月27日) トルコの報道機関による英語の記事
https://www.aa.com.tr/en/africa/somalia-sending-20-doctors-to-help-italy-fight-virus/1782154
オリンピックや利権追求に固執した見当違いで後手後手の対応に加えて、医療体制の削減も重なれば、日本もイタリアと同じく「医療崩壊」の道をたどることになるのではないでしょうか。「医療崩壊」は、コロナによって起こされる「自然災害」というよりも、医療予算を削ってきた結果、引き起こされた「人災」の側面が強い、というのは、重要な指摘です。
安倍政権が田村議員をはじめとする野党側の警告を無視してきたことが、これから大きなツケとなって日本に暮らす人の身に降りかかってくることになるのかもしれません。
■新型コロナの世界の感染者数は、昨日で、累計72万を突破!! 米国の感染者数は中国を大幅に超える14万2千人に!!
時事ドットコムによれば、「日本時間30日午前の時点で、新型コロナウイルスの世界の感染者が累計72万人を突破した。死者は約3万4000人に上った」とのことです。
※世界の感染者72万人超 死者3.4万人―新型コロナ(時事ドットコム、2020年3月30日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020033000079&g=int
米ジョンズ・ホプキンス大学システム科学工学センター(CSSE)による集計を時事ドットコムは報じており、「感染者数が最も多いのは引き続き米国で、約14万2000人。イタリア(約9万8000人)、中国(約8万2000人)、スペイン(約8万人)、ドイツ(約6万2000人)が続く。死者はイタリアが最多の約1万1000人。次に多いのがスペイン(約6800人)で、中国(約3300人)、イラン(約2600人)、フランス(約2600人)、米国(約2500人)の順となっている」とのことです。
感染者数が今、急激なスピードで増加しているのが米国です。3月26日の段階で、BBCの報道によれば、「アメリカの新型コロナウイルスの感染者数が26日、8万3500人を超え、世界最多となった。米ジョンズ・ホプキンス大学の最新の集計によると、アメリカの新型ウイルスの感染者数は中国(8万1782人)とイタリア(8万589人)を上回った」とのことでした。
※米国の感染者数、中国を抜いて世界最多に 新型ウイルス(BBC、2020年3月27日)
https://www.bbc.com/japanese/52059015
それが、この3月26日から30日の間で、アメリカの感染者数は、およそ8万3500人から、14万2000人にと、大幅に増加しています。
■米国の指示で「残業代ゼロ」を推進する安倍政権!! それを担う「人材ビジネス」のピンハネは3~4割! 3月の「岩上安身のIWJ特報!」は、昨年6月17日に収録した「岩上安身による『「空洞化」と「属国化」 ~日本経済グローバル化の顛末』著者 名古屋経済大学・坂本雅子名誉教授インタビュー」を発行します! フルテキストに詳しい注釈付きです。ぜひまぐまぐでメルマガの登録をお願いします!
メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」は、3月分として、先月に引き続き、昨年6月17日に収録した「電機産業は崩壊!? 凋落する日本のものづくり! 岩上安身による『「空洞化」と「属国化」 ~日本経済グローバル化の顛末』著者 名古屋経済大学・坂本雅子名誉教授インタビュー」をフルテキスト化し、詳細な注釈をつけて、発行しています。
今月は第463号(その21)から第466号(その24)を発行いたします。
坂本氏は、「産業の空洞化」の現実と日本の「新・属国化」について、大著『空洞化と属国化 日本経済グローバル化の顛末』(新日本出版社、2017年 https://amzn.to/30HIK7h)をお書きになっています。
坂本氏は、いわゆる「働き方改革」は、一般に理解されているように「労働者に過重な労働を押しつけない」といった主旨のものではなく、安倍政権の成長戦略では「雇用維持から労働移動支援への転換」と位置づけられていると語ります。
これは米国が、1995年の日本に対する「年次改革要望書」以来、「終身雇用・年功賃金制度を破壊しろ破壊しろ」「派遣労働の枠を増やせ。それを扱う人材ビジネスの活用範囲をどんどんどんどん拡大しろ」と要求し続けてきた。その結果、「日本はとうとう『不安定雇用の横行する国』になった」と坂本氏は述べています。
そして「ホワイトカラーエグゼンプション」や「高度プロフェッショナル制度」「裁量労働制」など、「残業代ゼロ」の働かせ方が導入され、その対象となる年収も下げられ、対象が拡大していくと坂本氏は言います。
しかも、こうした働かせ方を可能にする「人材ビジネス、つまり派遣会社のマージンは、3割とか4割とか言われ」、「派遣労働が戦後禁止されてたのは、これが江戸時代の口入屋」と同じで、「賃金のピンハネというものがいかに非道な行いかということで、ずっと禁止されてきた」と強く批判しています。
また、本日のこの日刊ガイドの別の記事でお伝えしている、日本共産党・田村智子参議院議員が糾弾した「感染症の病床を20万減らす」という政府方針の背景についても、第465号の解説部分で、米国の意向に沿って安倍政権の医療分野に市場原理を持ち込む施策と詳述。「『経営効率』の名の下に、医療スタッフのリストラや非正規化、検査の省略、必要な医療機器の買い控え、病床数の削減等が横行、医療サービスの質が低下すると危惧された」と伝えています。
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「岩上安身による坂本雅子氏インタビュー」は、下記URLよりご視聴ください。
※電機産業は崩壊!? 凋落する日本のものづくり! 岩上安身による『「空洞化」と「属国化」 ~日本経済グローバル化の顛末』著者 名古屋経済大学・坂本雅子名誉教授インタビュー 2019.6.17
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/450800
■昨日の東証は304円安で終了! 志村けん氏死亡の報直後に800円下げ! コロナの怖さを身近に感じたか!?
昨日の東証大引け(その日の取引終了時)は、前週末から304円安で終わりました。午前の取引時には、タレントの志村けんさんが、新型コロナウイルスが原因で、29日に亡くなった報を受けて、感染を身近に感じたのか、危機感から売りが強まり、一時、下げ幅が800円を超える場面もありました。後場にかけては、日銀がETF(株価指数連動型上場投資信託)を購入するのではとの観測がはいり、下げ幅は縮小し、304円安、19084円で昨日の取引は終了しました。
※東証午前終値、1万8762円 志村さん死去で売り加速(共同、2020年3月30日)
https://this.kiji.is/617168816867542113
※日経平均反落 終値304円安の1万9084円(日本経済新聞、2020年3月30日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57386670Q0A330C2000000/
■お笑い界の「レジェンド」ザ・ドリフターズの志村けん氏が新型コロナウイルスの犠牲に! 哀悼の声と共に、メンバーはあらためてウイルスの恐ろしさに警鐘を鳴らす! 志村氏がなじみの店を救おうとした飲み歩きで感染した可能性!? 東京の感染者数443人に! しかし小池都知事は会見で具体策なし!
既に多くのメディアで報じられていますが、ザ・ドリフターズのメンバーでタレントの志村けん氏が一昨日の29日、新型コロナウイルス感染による肺炎で亡くなりました(享年70歳)。
※志村けんさん死去 所属事務所が正式発表 死因は新型コロナウイルス肺炎 通夜・葬儀は近親者で(スポニチアネックス、2020年3月30日)
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/03/30/kiji/20200330s00041000100000c.html
志村さんが芸人・コメディアンとして50年にわたり日本の「お笑い」をけん引してきた人であることはもはや説明の必要もありませんが、現在もレギュラー番組を複数抱え、NHK「朝の連続テレビ小説」の撮影中でもあり、さらには山田洋二監督の映画「キネマの神様」で初主演をする予定でした。志村さんの訃報を悲しむ声が、芸能界をはじめ各界から寄せられています。
※加藤茶「コロナが憎いです」メンバー追悼コメント(日刊スポーツ、2020年3月30日)
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202003300000515.html
※志村けんさんの兄、涙「頑張った。すごかった」 コロナ発症後は面会も叶わず…(デイリースポーツ、2020年3月30日)
https://www.daily.co.jp/gossip/2020/03/30/0013233297.shtml?ph=1
※山田洋次監督、志村さんへ「日本の喜劇の世界の宝」「彼の早死が口惜しく」(デイリースポーツ、2020年3月30日)
https://www.daily.co.jp/gossip/2020/03/30/0013233360.shtml
志村さんは3月19日に呼吸困難の症状が現れ、翌20日に入院したときには既に「重度の肺炎」と診断されており、それからわずか10日で亡くなってしまいました。基礎疾患の有無など個人差はあるものの、新型コロナウイルスに感染してからの進行の速さには、あらためて戦慄を覚えます。
ザ・ドリフターズの「同僚」加藤茶氏も「皆さんも身近に感じて、気を付けてくださるようお願い致します」とコメントしているように、志村さんのコントに親しんだ世代の多くの人が、危機感を新たにしたと思われます。
志村さんはその性格から、コロナで閑古鳥が鳴くなじみの店を助けるために、はしごをして回っていたと、生前に報道されていました。
※コロナ感染で予断を許さない志村けんの病状と「ナゾの感染ルート」(フライデイ・デジタル、2020年3月29日)
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200329-00000002-friday-ent
特に志村さんが好んで飲み歩いていたのは、下記の報道にもあるように、麻布十番と報じられています。事実、同じく麻布十番をホームタウンとする岩上安身も、何度かその街でお見かけしたことがあるとのことです。
※68歳でも元気いっぱい 志村けんは今宵も美女とガールズバーで(フライデイ・デジタル、2019年1月29日)
https://friday.kodansha.co.jp/article/29418?mi=FRIDAYDIGITAL_MB_3
岩上安身は26日の段階で、志村さんの濃厚接触者は特定できているという、志村さんの事務所からの情報に接して、以下のようにツイートしていました。
「これは気になる。発症日から自宅静養していたというが、感染してから発症までにタイムラグがある。長い人だと2週間以上。志村けんに限らないが、自分が発症する前、いったいどこを歩き、どの店に入り、誰と会ったか、克明に半月分、わかる人なんてどのくらいいるのだろうか」
※岩上安身のツイート(2020年3月26日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1242887992294830080
夜の店はどうしても、コロナで避けるべき「3つの密」、換気の悪い密閉空間、人が密集する場所、密接した近距離での会話を伴い、濃厚接触が避けられません。志村さんは、そうした飲み歩きのなかで感染した可能性もあるのではないでしょうか。そして、なじみの店を救おうとした志村さん自身が、その善意に反して、ステルスキラーとしてお店の間で感染を広げた怖れも否定できません。ぜひ、志村さんが訪れたお店の方は名乗り出て検査を受けていただければと思います。
夜の店で働く水商売・風俗産業の女性たちは、コロナ感染の危機にさらされています。彼女たちは現在どのような労働環境に置かれているのか。IWJのスタッフの布施絵理子記者が、キャバクラ嬢に直接取材したレポートを下記でご覧いただけます。布施記者はキャバクラ嬢が結成した労働組合「キャバクラユニオン」の支援活動に携わり、労働環境を探るため、自らキャバクラ嬢となった体験をもとに、『キャバ嬢なめんな。: 夜の世界・暴力とハラスメントの現場』(現代書館、2018年4月20日刊)という書籍を著しています。
※コロナの影響を受ける水商売・風俗産業の女性たち。キャバクラ嬢の「このままだと女の子が死んじゃう」の声と「満員電車の方が怖い」「仕方ない」と諦める女性たちの不安定すぎる労働環境!感染ハブの一つとみなされる「夜の商売」の状況を緊急取材!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/471052
志村さんの例に限らず、東京都は現在、日本最大の感染ハブとなっています。東京では30日に新たに13人の感染が確認され、感染者数443人に上りました。
※都内の最新感染動向(東京都HP、2020年3月29日)
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/
これを受けて、小池百合子東京都知事は昨日、コロナ対策について会見を開き、IWJは中継を行いました。その中で小池知事は、以下のような発言を行いました。
「都内の皆さんにお願いを申し上げたいことがございます。重大な局面でございます。感染経路不明な患者が増えている」
「夜間の接客を伴う飲食業での感染が増えている。3つの密がより濃厚な形で重なる場となっております。こうした場への出入りを控えてもらいたい」
しかし、具体策は示されませんでした。東京のロックダウンを匂わせて、多くの人を震撼させ、買い物に走らせましたが、会見では結局、具体的な中身は提示されませんでした。ロックダウンは思い付きで口走ったのでしょうか。
■<★タイムリー再配信についてのお詫び★>昨日再配信予定だった「五輪選手村跡地にタワマン林立プロジェクトの陰で1300億円の都有地が9割引きの129億で叩き売りされていた!? 岩上安身によるインタビュー 第776回 ゲスト 『晴海選手村土地投げ売りを正す会』元東京都職員 市川隆夫氏!(前編)」は、当方のミスで配信できませんでした。まことに申し訳ありません。本日再配信いたします。
昨日夜8時半から再配信予定だった「五輪選手村跡地にタワマン林立プロジェクトの陰で1300億円の都有地が9割引きの129億で叩き売りされていた!? 岩上安身によるインタビュー 第776回 ゲスト 『晴海選手村土地投げ売りを正す会』元東京都職員 市川隆夫氏!(前編)」は、当方の配信担当スタッフの手違いで、皆様に配信できないという事故を起こしてしまいました。まことに申し訳ありません。
原因を究明し、改めてご報告いたしますが、期待いただいた会員の皆様も数多くいらっしゃると存じます。そのご期待を裏切る結果となったことを、心よりお詫び申し上げます。
つきましては、本日夜9時より改めて再配信いたします。また明日夜8時よりその後編を再配信いたします。決してミスを繰り返さないように徹底いたします。何卒ご視聴いただければ幸いです。
以下、昨日の日刊IWJガイドと繰り返しになりまして恐縮ですが、改めて内容をご紹介させていただきます。
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2020年夏の東京五輪の開催延期を受け、複数のメディアが報じ始めているのが選手村跡地にできる分譲マンション「晴海フラッグ」です。同マンションは選手村として使用された後に改修され、2023年から入居が開始される予定とのこと。しかし、五輪開催の延期によりこの分譲マンションの引き渡しが遅れるというのです。
※選手村マンション引き渡し遅れも 晴海フラッグ、東京五輪延期で(東京新聞、2020年3月23日)
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020032301002546.html
また、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、小池百合子東京都知事は3月27日、この選手村を感染者の一時滞在施設として活用する案を明らかにしたことでも、注目されるようになりました。
※選手村、コロナ患者の一時滞在施設に 小池知事が提案(朝日新聞、2020年3月27日)
https://www.asahi.com/articles/ASN3W4VWQN3WUTIL01M.html
しかし、この都有地にある選手村跡地のマンションが、相場の10分の1という巨額の値引きで、ディベロッパーに払い下げられたことを、大手マスコミはほとんど報じていません。
※五輪選手村マンション用地 「調査報告書」全文入手でわかった「不透明」格安払い下げ(週刊文春 2019年5月2・9日号)
https://bunshun.jp/articles/-/11657
※特集 オリンピック選手村疑惑(全日本民医連、2019年7月5日)
https://www.min-iren.gr.jp/?p=38119
払い下げられたのは、東京都中央区晴海にある都有地13.4ヘクタール(東京ドーム3個分)。この土地は、2020年東京五輪の選手村を作るための場所として、総額129億6000万円でディベロッパー11社からなる企業グループに払い下げられましたが、なんとその払下げ価格は適正価格にすると約1300億円にもなるというのです。実に、1200億円もの値引きがされた計算になります。
大阪府豊中市の国有地が払い下げられた「森友学園」問題では8億円の値引き、「加計学園」問題で無償譲渡された今治市の市有地は約37億円でした。しかし、これらの値引きとはけた違いの値引きが、東京五輪選手村の跡地で行われていました。
2017年8月24日、IWJ代表の岩上安身はこの問題をめぐり、元東京都港湾局職員で現在、「臨海都民連」事務局長の市川隆夫氏にインタビューをしています。
晴海の土地払い下げの問題点は、値引き額の大きさだけではありません。実は、選手村として使われたマンションは2020年の東京五輪の後、富裕層向けのマンションとして改修されるのです。つまり、11社のディベロッパーは、破格値で都有地を手に入れたのち、富裕層向けに売却することで、差益で大儲けというわけです。都有地ということは都民の財産だったはずで、それが民間企業に破格値で払い下げられるということは、都民にとっては大損です。
市川氏はインタビューの中で、「ロンドンでは五輪後、選手村の半分を公的住宅にした。東京五輪の場合は、大会後に公的住宅として利用する住宅が1棟もない」と、公益性も公共性もない都のやり方にため息をつきました。
都や11社のディベロッパー(三井不動産レジデンシャル、NTT都市開発、新日鉄興和不動産、住友商事、住友不動産、大和ハウス工業、東急不動産、東京建物、野村不動産、三井不動産、三菱地所レジデンス)は一体、この問題をどう説明するのでしょうか? IWJは都や11社のディベロッパーに直撃取材をしました。回答は、インタビュー内で岩上安身が紹介しています。
市川氏も所属する「晴海選手村土地投げ売りを正す会」のメンバーらを含む請求人58名は、都が不当な安値で土地を売却したとして2017年8月17日、小池百合子都知事を被告に住民訴訟を東京地裁に提訴。「小池都知事は、当時の舛添要一・前都知事に対し、土地の適正価格と売却額(129億6000万円)の差額相当額の賠償を求めよ」と迫りました。
さらに、こうした都の臨海部開発政策は、日本の人口減少の現実と合わない、めちゃくちゃな「政策」のほんの一部でもあります。人口転入が続いている中央区などの湾岸部でも、すでに17万戸もの空き家が出ています。人口が減っているというのに、住宅だけは作り続けるというムチャクチャな住宅政策を続けていくと、日本中で空き家が増え続けていくことになるでしょう。空き家がさらに増えることは確実であり、それは住宅全体の資産価値を押し下げていきます。
住宅ローンを組んで家やマンションを購入したものの、失業などでローンが払えなくなり、売りにだそうとしたと時、驚くほど値がつかない、ということになりかねません。
また、空き家や空き地が増えると、賃貸マンションやアパート経営のために投資した人は、家賃を値下げしても借り手が見つからず、ローンが破綻するケースも出てくるでしょう。それが大規模に顕在化すれば、不良債権がかつてのバブル崩壊直後のように積み上がり、金融危機をもたらすことになります。
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こうしたアベノミクスのもとでの、ムチャクチャな住宅や不動産に関する政策がもたらす問題について、岩上安身は、不動産コンサルタントの長嶋修氏や、エコノミストの田代秀敏氏にインタビューを行っています。ぜひご覧ください。
※都心湾岸地域の地価がバブル期以上の上昇を見せる裏で、日本全体はアベノミクスの「異次元緩和」で空き家が急増!? 岩上安身によるインタビュー 第766回 ゲスト 『不動産格差』著者・長嶋修氏 2017.7.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/393337
※失敗したアベノミクス・異次元金融緩和の副作用!? 人口減少にも関わらずバブル化する不動産市場・サブリース契約の地獄!~日銀が発表した英語論文の謎に迫る!~岩上安身によるインタビュー 第879回 ゲスト 田代秀敏氏 第2弾! 2018.7.1
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/426176
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「約50年都庁で働いたが、こんなでたらめは他になかった」
こう語り、問題の深刻さを強調した市川氏ですが、晴海の土地払い下げ問題をマスコミで目にしたことのある方は、ほとんどいないのではないでしょうか?
つまり、この岩上安身のインタビューは、当時まだほとんど世間で知られていない問題を扱った、ほぼ独占スクープのインタビューとなりました。
このインタビューを前後編に分け、本日午後9時より前編を、明日午後8時からは後編を、冒頭のみオープンで、その後は会員限定で再配信いたします。
昨日の配信ミスを重ねてお詫び申し上げるとともに、ぜひこの機会に会員登録の上、ご視聴をお願い致します。
—————
2020年3月31日(火)
【タイムリー再配信 591・IWJ_Youtube Live】21:00~
「五輪選手村跡地にタワマン林立プロジェクトの陰で1300億円の都有地が9割引きの129億で叩き売りされていた!? 岩上安身によるインタビュー 第776回 ゲスト『晴海選手村土地投げ売りを正す会』市川隆夫氏!(前編)」
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
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2020年4月1日(水)
【タイムリー再配信 592・IWJ_Youtube Live】20:00~
「五輪選手村跡地にタワマン林立プロジェクトの陰で1300億円の都有地が9割引きの129億で叩き売りされていた!? 岩上安身によるインタビュー 第776回 ゲスト『晴海選手村土地投げ売りを正す会』市川隆夫氏!(後編)」
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
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IWJではテキスト班、動画班、事務ハドル班などの一部で、コロナウイルスショックに見舞われる前から、在宅テレワークでの働き方を進めています。
テキスト班は、リサーチや記事執筆、岩上安身のインタビューのパワーポイント作成や、この日刊IWJガイドの執筆などを在宅でお願いしています。
動画班では、お住いの地域での中継スタッフをお願いします。動画編集が得意な方であれば、在宅でYouTubeのIWJアカウント「Movie Iwj」用の動画編集をお願いいたします。
事務ハドル班は、岩上安身のインタビューのアポイントやIWJの日々の中継の手配、取材交渉などを、在宅でお願いいたします。
首都圏近郊にお住まいであれば、週のうち何日かは事務所に出勤、残りは在宅テレワークという働き方も可能です。東京から離れた、通勤はまったく無理な地方の方も、在宅テレワークで働くことが可能です。
また、IWJには借り上げ社宅という制度もあります。都内のIWJの事務所の近くに会社が借り上げたワンルームマンション等に、住居費の半額を支払って住み、通勤時間ゼロで仕事をすることができます。
東京は家賃が高く、安い家賃の物件を探そうとすると、都心からかなり離れないと見つけられません。そのために他の都市圏では考えられないほどの超長時間の遠距離通勤が「当たり前」とされているのです。
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そしてもう一点、残業代不払いは一切なし! 同時に無駄な会議もありません! ホウレンソウや引継ぎ等は、おおむねメーリングリストやメール、LINEなどですませています。スタッフが総勢顔をそろえて延々と無駄な会議をやることも、意味のない形式だけの朝礼をすることもありません。無駄な時間は使わず、集中して業務に取り組み、チームワークを発揮するというのがIWJのポリシーです。
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なおIWJでは、全職種で、残業が発生した場合は法令にのっとり、きちんと残業代をお支払いし、22時以降は深夜割増も加算されます。
メディア業界はどこも、「裁量労働制」(注)をとっているところがほとんどですが、この裁量労働制は過労死に至るほどの長時間労働の根源です。NHKや電通でも長時間労働の果てに過労死・過労自殺などの痛ましい事件が起こっていることは、みなさんご承知の通りです。
IWJでは、記者職・編集職であっても、裁量労働制はとっていません。長時間残業はさせず、6時間ごとの休息もとらせ、週2回の休みも必ずとらせています。IWJでは「サビ残」や「残業代不払い」などは一切ありません!
(注)「裁量労働制」は何時間働いても一定時間の労働と「みなす」制度です。専門職など労働者の裁量で時間管理するとされますが、経営側に都合の良い「定額働かせ放題」になりがちなのが実態です。「みなし残業」も、何時間残業しても一定時間の残業と「みなす」制度です。「固定残業代」というのも同じです。要するに労働者を長時間「働かせホーダイ」にし、その賃金を支払わずにすませるトンデモない制度なのです。
裁量労働制の問題については、岩上安身による明石順平弁護士へのインタビューをご覧ください。
※「低賃金・長時間労働」その結果としての「過労死」の元凶は「残業代不払い」!! ~「裁量労働制」が労働者を殺す!~岩上安身によるインタビュー
第979回ゲスト『人間使い捨て国家』著者・明石順平弁護士 前編
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それでは、本日も1日よろしくお願いします。
IWJ編集部(岩上安身、永田由美、中村尚貴、磯貝哲男、木原匡康)
IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
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