日刊IWJガイド「カルロス・ゴーン氏逮捕は『国策捜査』!? 雇用をめぐる日仏両政府の大きな外交問題になりつつある!?」2018.11.24日号~No.2263号~(2018.11.24 8時00分)


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■はじめに~ 改憲論議に否定的な野党を「職場放棄」と罵った下村博文・自民党憲法改正推進本部長は、自分が「職場放棄」することに!/【「DAYS JAPAN」休刊を惜しんで~シリーズ特集再配信 第4弾】本日午後8時より、2014年6月に行われた「DAYS JAPAN」発刊10周年記念のトークセッションを再配信します!
┠■【中継番組表】
┠■<本日の再配信>技能実習先での過酷な環境に耐えかね犯罪が発生! 犯罪の原因に甘い日本社会の歪みをもたらす政治家の利権!? カンボジア人実習生の男性へのインタビューを本日午後6時より再配信します!
┠■<ニュース・フラッシュ>
┠―【1】カルロス・ゴーン氏逮捕は「国策捜査」によるものだった!? ルノーと日産を統合して雇用改善を狙うフランス政府と、統合を阻止しようとしている日本政府!
┠―【2】米国が中国の通信機器大手ファーウェイのスマホを使うなと同盟国を説得している!? 米国は覇権の陰りに焦りを隠しきれないのか!?
┠■<お知らせ>
┠―■いつもIWJをご支援いただき、本当にありがとうございます。11月のご寄付・カンパは今期初めて目標額を達成しました!ありがとうございます!ですが、今期がスタートした8月1日から11月22日までのご寄付・カンパの目標達成率は、まだ74%にとどまっております! IWJの財政は非常に苦しい状況にありますが、この危機を乗り越えられるよう、どうか今後ともご支援をお願いいたします!
┠―■<ファンドレイジング・イベントに関するアンケート結果中間発表!> アンケートにご回答いただいた方のほとんどが、一つのテーマを決めた上で、そのテーマに詳しい識者の方をお招きする「シンポジウム形式」をご希望されております! ただ今、「シンポジウム形式」でイベント開催の準備を進めています。アンケートは現在も受付中です!
┠―■新シリーズ「岩上安身のIWJインタビューDVDシリーズ」第一弾として、関良基氏と前川喜平氏へのインタビューDVDを製作中です!予約受付を開始しました!数量限定の製作のため、ぜひお早めの予約申し込みを!
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■はじめに~ 改憲論議に否定的な野党を「職場放棄」と罵った下村博文・自民党憲法改正推進本部長は、自分が「職場放棄」することに!/【「DAYS JAPAN」休刊を惜しんで~シリーズ特集再配信 第4弾】本日午後8時より、2014年6月に行われた「DAYS JAPAN」発刊10周年記念のトークセッションを再配信します!

 自民党憲法改正推進本部の下村博文本部長は11月15日、国会での改憲論議に否定的な野党を「職場放棄」と罵りました。自らの疑惑については棚に上げ、暴言を吐きつつ、暴走をする。この下村氏の強引で、自らを省みない猪突猛進ぶりは、自民党が憲法改正に向けてなりふりかまわず猛進しようとする姿勢を如実に表しているともいえますが、結果として批判を浴びた下村氏は、この暴言がきっかけで衆議院憲法審査会の幹事の辞退に追い込まれ、20日には委員からも外されることになりました。

※「職場放棄」発言の自民 下村氏 憲法審査会の委員も外れる(NHK NEWS WEB、2018年11月21日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181121/k10011718041000.html

 下村氏が憲法審の委員から外れ、「職場放棄」するという皮肉な結果になったことは「朗報」といえますが、下村氏自身の疑惑についての説明は何一つ行われていませんし、緊急事態条項を含む憲法改正の発議の危機が目前に迫っていることには何も変わりはありません。

 民放連(日本民間放送連盟)は今年9月20日、憲法改正の国民投票に関して、テレビCMの上限規制を自主的に設けることはしないことを表明しています。臨時国会で改憲が発議されてしまえば、改憲賛成派は、圧倒的な資金力で改憲に肯定的なCMを打ち、草の根で改憲運動を推進する日本会議などを通じて組織票を動員するでしょう。

 主要メディアが緊急事態条項創設の危機を報じない今こそ、IWJのような独立メディアが奮起して報じ続けなければなりません。しかし、貴重な独立メディアである月刊誌「DAYS JAPAN」が11月20日に休刊を発表したように、独立メディアは活動を続けていくことだけでも非常に難しいのが現状です。

 本日午後8時からは、「DAYS JAPAN」の休刊を惜しむシリーズ特集第4弾として、2014年6月に行われた「DAYS JAPAN」創刊10周年記念のトークセッションを再配信します。独立メディアの奮闘と危機、そして重要性を、ぜひトークセッションを通じてご覧ください!

―――――――
【「DAYS JAPAN」休刊を惜しんで~シリーズ特集再配信 4・IWJ_Youtube Live】20:00~「『DAYS JAPAN』発刊10周年記念 引退を目前に控えた広河隆一編集長が語るフォトジャーナリズムの世界」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/144359
―――――――

 また、連日お伝えしているように、IWJも存続の危機にあります。緊急事態条項の危険性をはじめ、主要メディアが伝えないことを権力に臆することなく報じ続ける所存です。独立メディアは、市民の皆様一人ひとりからのご支援がなければ、活動することはおろか、存在することもできません。なくなってから嘆くのでは遅すぎます! どうか皆様、IWJへのご支援のほど、よろしくお願いいたします。

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

※会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

◆中継番組表◆

**2018.11.24 Sat.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【タイムリー再配信 292・IWJ_Youtube Live】18:00~「『死ね』『帰れ』――『国際貢献』の美談のもと行われている外国人技能実習生への醜悪な差別と搾取の実態!指を失い、都内建設会社から命からがら逃げ出したカンボジア人実習生が奴隷的労働の現実を明かす!」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 2017年1月に収録した、外国人技能実習生を支援する全統一労働組合事務局長・佐々木史朗氏と、技能実習で劣悪な待遇に置かれうつ病を発症したカンボジア人実習生へのIWJ記者によるインタビューをフルオープン再配信します。これまでIWJが報じてきた「外国人技能実習生」関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%A4%96%E5%9B%BD%E4%BA%BA%E6%8A%80%E8%83%BD%E5%AE%9F%E7%BF%92%E7%94%9F

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/365297
——————

【「DAYS JAPAN」休刊を惜しんで~シリーズ特集再配信 4・IWJ_Youtube Live】20:00~「『DAYS JAPAN』発刊10周年記念 引退を目前に控えた広河隆一編集長が語るフォトジャーナリズムの世界」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 月刊誌「DAYS JAPAN」が2019年3月号を最後に休刊することを決定しました。この発表を受けて、IWJでは連日「DAYS JAPAN」と広河隆一氏に関わる動画を再配信します。本日は2014年6月に開催した同誌の10周年記念イベントでおこなわれた、広河隆一氏と文化人類学者の竹村真一氏による公開対談を再配信します。これまでIWJが報じてきた「DAYS JAPAN」関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/days-japan

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/144359

========

◆中継番組表◆

**2018.11.25 Sun.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh1・京都】13:30~「11・25元NHK記者相澤冬樹氏講演と討論会『森友問題が私たちに投げかけるもの』」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach1

 NHK大阪で森友問題に関する数々のスクープを発しながら記者職から異動となり、NHKを退職して大阪日日新聞の論説委員・記者となった相澤冬樹氏を招いて開催される講演と討論会を中継します。2018年10月におこなわれた岩上安身による相澤冬樹氏へのインタビュー記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/432870
——————

【IWJ・エリアCh3・京都】15:30頃~「映画『Beyond the Waves』上映後のベルギーのアラン・ドゥ・アルー監督と会場のスカイプ質疑応答、山本太郎参院議員との会場での質疑応答」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach3

 ベルギー人監督アラン・ドゥ・アルー氏により制作された山本太郎議員のドキュメンタリー映画「Beyond the Waves」上映後におこなわれる監督と山本太郎議員への質疑応答の模様を中継します。 アラン・ドゥ・アルー 監督はスカイプ中継でつないだ質疑応答になります。
——————

【「DAYS JAPAN」休刊を惜しんで~シリーズ特集再配信 5・IWJ_Youtube Live】19:00~「《命の戦場》を歩いて ――フォトジャーナリスト 広河隆一の軌跡」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 月刊誌「DAYS JAPAN」が2019年3月号を最後に休刊することを決定しました。この発表を受けて、IWJでは連日「DAYS JAPAN」と広河隆一氏に関わる動画を再配信します。本日は2016年12月に京都大学で開催された広河隆一氏登壇の講演会を再配信します。

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/351818

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■<本日の再配信>技能実習先での過酷な環境に耐えかね犯罪が発生! 犯罪の原因に甘い日本社会の歪みをもたらす政治家の利権!? カンボジア人実習生の男性へのインタビューを本日午後6時より再配信します!

 福岡県警は22日までに、県内のドラッグストアなどにおいて漢方薬や衣類など16点(計約7万8千円相当)を盗んだ疑いで、ベトナム人の技能実習生6人を窃盗容疑などで逮捕しました。6人はそれぞれ別の場所で技能実習に従事しており、交流サイト(SNS)で知り合ったとのことです。県警によると、容疑者の1人は「技能実習先が厳しかった」と話しているといいます。

※ベトナム技能実習生6人逮捕 福岡、集団で万引き疑い(日本経済新聞、2018年11月22日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3809039022112018ACYZ00/

 技能実習先での労働や生活に耐えられなかったことを理由に、生活品を盗むという犯罪が起きてしまったことは、深刻に受け止めるべきでしょう。トニー・ブレア氏がイギリス労働党の党首を目指していたころ、犯罪者や犯罪行為そのものを憎むだけでなく、「犯罪の原因に厳しく(tough on causes of the crime)」というスローガンを掲げていました。ブレア政権の功罪をどのように考えるか、ということも大問題ではありますが、何を目指したのか振り返ることも必要と思われます。

※On the Record: Tony Blair Interview (BBC、1993年7月4日)
http://www.bbc.co.uk/otr/intext92-93/Blair4.7.93.html

 やや脱線気味にブレア氏の「犯罪の原因に厳しく」というスローガンを引いたのは、日本社会では外国人が犯した犯罪に非難が集中する一方で、犯罪の原因となる経済的、民族的な差別や人権侵害は、不当なほど軽んじられているように思われるからです。

 技能実習先での過酷な環境は明白です。IWJは2017年1月25日、外国人技能実習生の労働問題に取り組んでいる全統一労働組合事務局長の佐々木史朗氏と、実際に都内の建設会社で配管工の技能実習をして劣悪な待遇に置かれ、現在はうつ病のため休職中のカンボジア人実習生の男性にインタビューしています。本日午後6時より再配信しますので、下記URLからご視聴ください。

―――――――
【タイムリー再配信 292・IWJ_Youtube Live】18:00~「『死ね』『帰れ』――『国際貢献』の美談のもと行われている外国人技能実習生への醜悪な差別と搾取の実態!指を失い、都内建設会社から命からがら逃げ出したカンボジア人実習生が奴隷的労働の現実を明かす!」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/365297
―――――――

 今後この問題を考えていくうえで重要な視点となるのが、ジャーナリストの出井康博氏が明らかにしてきたことです。出井氏は、外国人技能実習生受け入れの「監理団体」の実態を暴いてきました。「監理団体」は、技能実習生の受け入れ先から1人につき毎月3~5万円ほどを「監理費」として徴収していますが、その結果、技能実習生が得られるはずの賃金が低く抑えられている点を指摘しています。

 このように技能実習生のみならず受け入れ先も大きな不利益を被っているのに、なぜ、こうしたピンハネが是正されないのか。そこには大物政治家の利権と絡んでいる可能性が濃厚だというところに、出井氏は踏み込んでいます。たとえば、麻生太郎副総理は、一般社団法人「日本ミャンマー協会」の最高顧問です。

 続けて出井氏は、「麻生氏のほかにも、名誉会長に中曽根康弘・元首相、副会長には仙谷由人・元民主党衆院議員、さらには理事には福山哲郎・立憲民主党幹事長、魚住裕一郎・公明党参院議院会長」と人名を列記し、与野党にまたがる人脈を問題視しています。これでは国会の論戦では現状が改善されるのは期待できません。

※出井康博「麻生財務相が『最高顧問』の外国人実習制度『利権』団体…実習生の低賃金化を助長」(ビジネスジャーナル、2018年4月7日)
https://biz-journal.jp/2018/04/post_22912_2.html

 さらに、この種の「監理団体」が、2020年に予定されている東京オリンピックのボランティアを集めるための斡旋という利権を手にする可能性も警戒しつつ、本問題を追及していかなくてはなりません。

 東京五輪・パラリンピック組織委員会は11月21日、ボランティアの応募手続きを完了した人数が20日午前9時の段階で目標の8万人を超え、8万1035人となったと発表しました。日本国籍以外の人の割合が44%に上るとのことです。

※五輪ボランティア、応募8万人超 44%が外国人(東京新聞、2018年11月21日)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018112101001653.html

 タダ働きで過酷な業務を強いられる東京オリンピックのボランティアの問題性を追及した『ブラックボランティア』(角川書店、2018年)(https://amzn.to/2Kpj87k)の著者、本間龍氏は「安倍内閣が入管法改正を焦るのはこのためだったのか(笑)8万人の応募の内44%が外国人とは、日本人の応募は4万人程度しかいないということ。遂に自国開催の五輪まで、外国人労働者に頼るというわけか」とツイートしています。

※本間龍氏ツイート(2018年11月21日)
https://twitter.com/desler/status/1065252821300211712

 原発推進に偏った報道の背景や、改憲CMが氾濫する国民投票法の危険性を鋭く突いてきた本間氏の視点、「入管難民法改正=ブラックボランティア」の図式は、今後一層意識していく必要があると思われます。

 こうした人権無視政策の果てに、「国民を無償で働かせるこの新たな搾取システムを『国家総動員体制』」がつくられてしまうと本間氏は警告します。詳しくは、下記のテキスト記事付きの本間氏の講演動画をご覧ください。

※ブラックボランティアは小学生も募集対象!? シニアは熱中症で倒れるから積極的に募集しない!? 国家総動員する新たな搾取システム~本間龍氏 講演会 in 高崎 東京五輪と電通 そのつながりとは 2018.8.4
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/428909

 ちなみに「国民総動員体制」を一夜にして作る「魔法の杖」のような仕掛けこそが、緊急事態条項です。

■<ニュース・フラッシュ>
【1】カルロス・ゴーン氏逮捕は「国策捜査」によるものだった!? ルノーと日産を統合して雇用改善を狙うフランス政府と、統合を阻止しようとしている日本政府!

 日産自動車のカルロス・ゴーン会長と同社代表取締役のグレッグ・ケリー氏が金融商品取引法違反の容疑で逮捕された問題で、日産は11月22日、ゴーン氏の会長職と代表権を解くこと、およびケリー氏の代表権を解くことを発表しました。一方でフランスのルノーは20日、ゴーン氏の会長兼最高経営責任者(CEO)続投を表明しています。

※日産自動車 取締役会の決議事項について(日産自動車ホームページ、2018年11月22日)
https://newsroom.nissan-global.com/releases/181122-01-j?lang=ja-JP&utm_medium=email&utm_campaign=&utm_content=+CID_d828c00b690126d3f630d81e33b4888b&utm_source=Email%20Alerts&utm_term=httpsnewsroomnissan-globalcomreleases181122-01-jlangja-JP

※仏ルノー、アライアンスの維持について声明発表 副社長 ボロレ氏のビデオメッセージを公開(Car Watch、2018年11月22日)
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1154903.html

 ゴーン氏の逮捕から会長職解任までわずか3日間の出来事でした。このゴーン氏逮捕劇について、ジャーナリストの伊藤博敏氏は11月22日付の「現代ビジネス」で、「国策捜査」であると明言しています。

 伊藤氏によると、マクロン大統領は、フランスの雇用改善などのために、ルノーと日産を資本統合して、日産を完全な傘下企業にすることを意図していたといいます。しかし、ゴーン氏は経営統合には乗り気ではなかったため、今年の年初にはルノーCEOの座の危機に陥りました。そこでゴーン氏はフランス政府と取引して、経営統合の可能性も排除しない方針へと転換。そして、ゴーン氏の2022年までのCEO留任が決定しました。

※ゴーン容疑者が「ニッポンの国策捜査の生贄」となるまで(現代ビジネス、2018年11月22日)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58592

※日産ゴーン会長が株主総会で交わした「約束」 ルノーとの「経営統合」問題に出席株主も注目(東洋経済オンライン、2018年6月27日)
https://toyokeizai.net/articles/-/226989

 政府および経産省は、「日産 ― 三菱自動車連合」を守るために、ルノーと日産の統合を阻止したかったのだと、伊藤氏は指摘しています。また、日産社内にも統合に危機感を抱く幹部がいました。そこで、内部告発を受けた検察は司法取引を用いてゴーン氏を逮捕し、ゴーン氏だけが「悪者」として排除されることとなりました。

 ルノーと日産に対するフランス政府の意向については、ぜひ、以下の記事をご覧ください。

※日産ゴーン会長逮捕でルノー株急落! この値動きの意味するものは!? 日仏関係にどんな影響が出るのか? 日産の中国市場進出・EV開発はどうなる!? 2018.11.22
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/436173

【2】米国が中国の通信機器大手ファーウェイのスマホを使うなと同盟国を説得している!? 米国は覇権の陰りに焦りを隠しきれないのか!?

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは11月22日、米政府が同盟国に対して、中国の通信機器大手ファーウェイの製品の利用を避けるように説得しようとしていることを報じました。説得の対象となる同盟国には、日本やドイツ、イタリアなどが含まれるといいます。

※Washington Asks Allies to Drop Huawei U.S. worried about potential Chinese meddling in 5G networks, but foreign carriers may balk(THE WALL STREET JOURNAL、2018年11月22日)
https://www.wsj.com/articles/washington-asks-allies-to-drop-huawei-1542924205?mod=searchresults&page=1&pos=1

 ファーウェイは、2018年第2四半期(4月から6月)のスマートフォン出荷台数で、米国のアップルを抜き、韓国のサムスンに次ぐシェア第2位になりました。前年同期と比べると、世界のスマートフォン総出荷台数は2%減少していますが、ファーウェイは40%以上も増加しています。

※スマホ出荷数、アップル3位に転落 ファーウェイ2位に(朝日新聞、2018年8月1日)
https://www.asahi.com/articles/ASL815663L81UHBI01X.html

 覇権に陰りが見えてきた米国は、急速な経済成長を持続し、国際政治で存在感が一層強まっている中国に焦りを感じているのは明らかですが、ファーウェイ製品の使用を控えるように働きかけているのも、米国の焦りの表れなのかもしれません。

 これは、「21世紀最大のテーマである」と位置づける「米中覇権交代」の、悪あがきのエピソードの1つとして記録/記憶されるのでしょうか。あとで振り返って、ただの笑い話ですむようになることを祈ります。逆に、あの頃は鼻で笑っていて、そう真剣に取りあわなかったが、そのためにこんなひどい目にあうとは思わなかった、などという回想は、未来において口にしたくないものです。

 この「米中覇権交代」という巨大なテーマについて、岩上さんは、元外務省国際情報局長の孫崎享氏や、中国通のエコノミスト・田代秀敏氏にインタビューを行っています。ぜひ、以下のURLよりご覧ください。

※トランプ政権は11月6日の中間選挙を乗り切る!? 没落する帝国・米国と急激に台頭してきた中国との覇権争いの激動下で日本はどうすべきか!?~10.18岩上安身による元外務省国際情報局長・孫崎享氏インタビュー 2018.10.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434122

※米国覇権の陰りと中国の台頭、数年以内に起こる米中覇権交代は21世紀最大のテーマ! 日本のマスメディアが決して伝えない中国の真の姿とは!? 中国通のエコノミスト・田代秀敏氏に岩上安身がインタビュー! 2018.10.22
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434358

※米国株価は「世界大恐慌直前の水準」!? 21世紀最大のテーマ・米中覇権交代は目前に迫っている!? 岩上安身による中国通エコノミスト・田代秀敏氏インタビュー第2弾 2018.10.28
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434747

■<お知らせ>
■いつもIWJをご支援いただき、本当にありがとうございます。11月のご寄付・カンパは今期初めて目標額を達成しました!ありがとうございます!ですが、今期がスタートした8月1日から11月22日までのご寄付・カンパの目標達成率は、74%にとどまっております! IWJの財政は非常に苦しい状況にありますが、この危機を乗り越えられるよう、どうか今後ともご支援をお願いいたします!

 いつもIWJをご支援いただき、誠にありがとうございます。

 11月1日から22日までのご寄付・カンパは182件、484万700円となっています。今期に入って初めて1か月分の目標額を達成することができました!私たちのご支援の呼びかけに応じてくださった皆様、本当にありがとうございます。
 
 しかし、8月1日から10月31日までの第一四半期3ヶ月間をトータルすると、ご寄付・カンパの目標達成率は63% にとどまっています。また、8月1日から11月22日までのトータルではいまだ74% と、まだまだIWJの存続が危ぶまれる状況が続いています。

 IWJでは年間を通じて、ご寄付・カンパが目標額に到達することを前提に予算計画を立てており、収入が見込みよりも落ち込むと人件費を含む支出が大赤字となり、IWJが存続できなくなる可能性があります。日本の民主主義の危機、そしてIWJ存続の危機を乗り越えられるよう、どうかご支援のほどよろしくお願いいたします!

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 IWJでは、ご寄付・カンパをいただいた皆様のお名前を、匿名希望の方を除いて、IWJサイト上で掲載しております。日刊IWJガイドでも、ご寄付をいただきました皆様への感謝の気持ちを込めつつ、ここにお名前を掲載させていただきます。本日は、2018年11月にご寄付・カンパをいただいた方々をご紹介させていただきます。

―――――――――
2018年11月

海老原英雄様
Y.Y.様
塩川 晃平様
西村葉子様
山田 啓子様
田中雅人様
N.H.様
T.K.様

―――――――――

 皆様、本当にありがとうございます。頂戴いたしました会費やご寄付は、IWJの活動費として大切に使わせていただきます。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

 今までIWJのコンテンツを無料でご利用なさっていた方へ、ぜひ、この機会に有料会員へのご登録をご検討ください!

 一般会員にご登録していただくと、中継で見逃してしまったIWJの動画コンテンツを一ヶ月間、アーカイブでお好きな時にご覧いただけます! 入会金は無料。会費は月々1,000円ですが、1年分まとめてお支払いいただければ1万円と2ヶ月分お得になっています!

※会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 また、一度会員に登録されて以降現在お休みになっている方は、ぜひもう一度会員登録の再開をご検討いただきたいと存じます!会費の支払いをつい忘れがちという方は、クレジットカードでのお支払いが大変便利ですので、ぜひご検討ください。クレジットカードをお持ちでない方は、自動引き落としサービスもご用意していますので、こちらのページをご覧ください!

※クレジットカード・自動引き落としでのお支払いへの変更はこちらから(※ログインが必要です)
https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php

※よくある質問と回答 年会費をクレジットで支払いたい
https://iwj.co.jp/info/faq.html#idx-18

 そして、現在一般会員でいらっしゃる方はぜひサポート会員へのお切り替えをご検討ください! サポート会員の方は、過去のインタビューも含めすべてのIWJのコンテンツをいつでもご覧いただけます。

 サポート会員へ移行してくださる方が増えれば、IWJの活動は今よりもずっと安定したものになります。サポート会員の人数が4,000名に達すれば、それだけでご寄付やカンパをいただかなくても、活動資金をまかなえることになります。

 どうか、ぜひサポート会員になってIWJの活動をお支えいただけますよう、ご検討ください。

※サポート会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
(会員登録いただいたメールアドレスとパスワードでログインの上、MYページの「会員登録内容変更」をクリックし「会員登録内容変更(入力ページ)」へ移動してください。そこに「会員種別の変更はこちら」とございまして、青字になっている「こちら」をクリックすると「会員種別変更申請」のページが表示されます。その画面で「サポート会員への変更を申請します」の前にあるチェック欄をクリックし、申請ボタンを押してください。)

■<ファンドレイジング・イベントに関するアンケート結果中間発表!> アンケートにご回答いただいた方のほとんどが、一つのテーマを決めた上で、そのテーマに詳しい識者の方をお招きする「シンポジウム形式」をご希望されております! ただ今、「シンポジウム形式」でイベント開催の準備を進めています。アンケートは現在も受付中です!

 IWJでは、11月下旬から12月上旬の間をめどに、活動運営資金を集めるためのファンドレイジング・イベントの開催を考えており、今回のイベントに関してアンケート調査を行っております。

 11月16日までに皆様からご回答いただいたアンケート結果の一部を、中間報告としてお知らせいたします。

 今回のファンドレイジング・イベントの形式については、一つのテーマに絞った上で、そのテーマに詳しい識者を3名から4名ほどお呼びする「シンポジウム形式」をご希望した方が19名、これまでのように多様なテーマでバラエティ豊かなイベント形式である「従来の形式」をご希望した方が1名となっております。

 まだ確定ではありませんが、ほとんどの方がテーマをしぼった「シンポジウム形式」をご希望されていることを踏まえ、「シンポジウム形式」で準備を進めていきます。「従来の形式」ご希望の方には大変恐縮ですが、なにとぞ、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

 アンケートにご回答いただいた方のご希望のテーマは様々ですが、やはり最も多いのは憲法改正問題です。また、改憲問題に関連して、緊急事態条項や、日米関係・在日米軍基地・沖縄問題などもご希望のテーマとして挙がっています。こうしたテーマについては、21世紀最大のテーマである米中覇権交代を抜きにして語ることはできないでしょう。

 ファンドレイジング・イベントに関するアンケートはまだまだ受け付けていますので、ぜひ、皆様のご希望、ご要望をお聞かせください!ご回答は「IWJファンドレイジング・イベントに関するアンケート2018Autumn」よりお願いいたします。

※アンケートはこちらからお願いします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc1Pw-BQUaRe7WIuRV8lc-vKe0LZ4njOgLPhr4ipD8aqVp_8w/viewform

 ファンドレイジング・イベントの参加費は、ご寄付分が上乗せされているので、やや高めで設定させていただくことになりますが、イベントの参加費は、すべてIWJの活動費にあてます。ファンドレイジング・イベント参加お申込みのご案内は改めて告知いたしますので、どうぞ、奮ってご応募ください。

 今後とも、なにとぞ、IWJをよろしくお願い申し上げます。

■新シリーズ「岩上安身のIWJインタビューDVDシリーズ」第一弾として、関良基氏と前川喜平氏へのインタビューDVDを製作中です!予約受付を開始しました!数量限定の製作のため、ぜひお早めの予約申し込みを!

 「DVD化のためのIWJ総選挙」の結果を受け、このたび第一弾として、『赤松小三郎ともう一つの明治維新――テロに葬られた立憲主義の夢』(作品社、https://amzn.to/2NwCHL8)の著者である関良基氏へのインタビュー全3巻と、元文部科学省事務次官の前川喜平氏へのインタビュー全3巻を製作中です。いずれも12月上旬発売予定です。

 DVDの詳細な内容は下記URLからご覧いただけます。こちらは数量限定となります。ただいまご予約を受付中です。DVDのパッケージデザインも完成しましたので、ぜひ、以下のURLからご確認ください! ご購入のご検討、どうぞよろしくお願いいたします!

※IWJグッズ DVD
https://iwj.co.jp/ec/products/list.php?category_id=5

 それでは本日も1日、よろしくお願いいたします!

IWJ編集部(岩上安身、小野坂元、川上正晃)

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 https://iwj.co.jp/