日刊IWJガイド「米国のイラン制裁再開にポンペオ国務長官は効果を否定!? 英独仏EUは独自金融決済システムで対抗か!?」2018.11.6日号~No.2245号~(2018.11.6 8時00分)


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■はじめに~〈昨日の岩上安身のインタビュー〉「逆らう者はなで斬り!戦国時代でも飛び抜けて残酷だった信長と秀吉は自身を神格化していた!! 秀吉が失敗した朝鮮侵略の再現が明治日本の薩長藩閥による韓国併合!?~11.5岩上安身による書籍編集者・前高文研代表梅田正己氏インタビュー 第5弾」を中継・配信しました!
┠■【中継番組表】
┠■<新記事アップ>スクープ!! 東海第二原発は地震に耐えられない!! 市民が規制委の審査を分析・糾弾!~東海第二原発の再稼働審査を問う!10.25原子力規制委員会院内ヒアリング集会第4回
┠■<ニュース・フラッシュ>
┠―【1】米国のイラン制裁再開にポンペオ国務長官は効果を否定!? 英独仏EUは独自金融決済システムで対抗か!? /ソフトバンク孫正義会長はサウジとの事業継続を明言!トランプ大統領はやっとサウジのイエメン空爆を非難!?

┠■<お知らせ>
┠―■8月1日から10月31日までの第一四半期のご寄付・カンパの目標達成率は、63%にとどまっております! IWJ存続の危機を乗り越えるためにファンドレイジング・イベントの開催も予定していますので、どうかご支援ください!
┠―■新シリーズ「岩上安身のIWJインタビュー DVDシリーズ」第一弾として、関良基氏と前川喜平氏へのインタビューDVDを製作中です! 予約受付を開始しました! 数量限定の製作のため、ぜひお早めの予約申し込みを!
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■はじめに~〈昨日の岩上安身のインタビュー〉「逆らう者はなで斬り!戦国時代でも飛び抜けて残酷だった信長と秀吉は自身を神格化していた!! 秀吉が失敗した朝鮮侵略の再現が明治日本の薩長藩閥による韓国併合!?~11.5岩上安身による書籍編集者・前高文研代表梅田正己氏インタビュー 第5弾」を中継・配信しました!

 韓国の民間団体「民族和解協力汎国民協議会(民和協)」は5日、日本の植民地時代に徴用された朝鮮半島出身者の問題を巡る討論会を、2019年3月までに北朝鮮側と共催する計画を発表しました。来年3月1日は、日本の朝鮮統治に抵抗した「三・一独立運動」100週年を迎えます。このメモリアルな日程を意識していることは言うまでもありません。

※南北、元徴用工巡る討論会を共同開催へ(日本経済新聞、2018年11月5日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37377530V01C18A1910M00/

 1948年に南北に分かれた朝鮮半島両国は、今でも朝鮮戦争の休戦状態に置かれており、完全な平和は訪れていません。しかしながら、日本の植民地にされたという記憶は両国共通のものです。「三・一独立運動」100週年を迎えて加害者である日本側がどのように応答するのか、真剣に考える時がきています。

 昨日の岩上さんによる書籍編集者・前高文研代表梅田正己氏インタビューは第5弾を数え、今回は戦国時代に入りました。会員限定の配信では、高文研のシリーズにならい、【これだけは知っておきたい】との表題で、豊臣秀吉の朝鮮出兵を扱いました。

 秀吉を理解する上で重要なのは、彼が仕えた織田信長の特異な宗教観やそれと密接に関わる残虐性です。信長以前の戦国武将が温厚だったわけではありませんが、寺社仏閣を畏れ、朝廷にも敬意を払うなど、極度の破壊行為には自制がかかっていました。

 しかし、天皇すらも京都支配の道具としてしかみなさず、キリスト教宣教師に近づいたのも鉄砲調達を目的として南蛮貿易を握るためだったという、徹底した唯物・無神論者であった信長の戦い方は手段を選ばないものでした。その継承者になった秀吉は、合戦のみならず検地(耕作人と土地を一致させる土地調査事業)でも情け容赦ない弾圧を仕掛けるつもりでした。

 本インタビューで重視したのは、そうした唯物・無神論の果てに自身を神格化しようとしたという信長と秀吉の共通点です。彼らの野望は日本の支配だけにとどまりませんでした。ついに秀吉は朝鮮に出兵し(文禄の役、1592-1593年)、朝鮮の援軍となった明との交渉でも、自らの神格化のために画策しました。しかし、明側の返答は「秀吉を日本国王にする」と、秀吉を明の皇帝の臣下扱いするものでした。このように秀吉の「神格化」欲求が満たされなかったことが、再度の出兵におよんだ理由とされています(慶長の役、1597-98年)。ここで朝鮮側が受けた被害は、「民族的記憶として残ってる」と梅田氏は言います。

 この秀吉最晩年のつまずきが、その後の日本において、思わぬところで影を落とします。明治維新を主導した薩摩(島津)・長州藩(毛利)の先祖は、秀吉に従って朝鮮に出兵し、その後1600年の関ヶ原の戦いで徳川家康に破れ、江戸時代は外様大名として周辺に追いやられ、その勢力も削られてしまいました。そうした因縁や挫折感は、江戸幕府打倒、その裏返しとしての秀吉賛美、さらには朝鮮支配の夢をもう一度という妄想を長年溜め続けることになりました。ここには、被害妄想はあっても、朝鮮の民衆を蹂躙したという加害者の記憶が入る余地はありませんでした。

 事実、次のような驚愕の証拠があります。1910年8月29日に日本が韓国を併合した際に、初代朝鮮総督の寺内正毅は、秀吉に従っていた武将たちを偲んで「小早川 加藤小西が 世にあらば 今宵の月をいかに見るらむ」(小早川隆景、加藤清正、小西行長らがこの世にあったならば、【韓国併合の日の夜】の月をどのように見ただろうか)と詠んでいるのです。寺内は長州出身の陸軍軍人で、同じく長州出身の山県有朋の引き立てで総理大臣になった人物です。この寺内が詠んだ歌などは、勝者にして加害者の歴史観の極致と言うべきものでしょう。この点についても梅田氏は「信長、秀吉の時代から、最近の徴用工の件まで直結している問題をメディアではほとんどやらない」と憤りを含んだコメントをしています。

 最近報じられたように昭和戦時中の元徴用工訴訟に関しても、安倍政権の閣僚、自民党の発言のみならず大手メディアの報道も韓国非難一色となり、日本の朝鮮支配の歴史に対する無理解さが露呈しています。そんな険悪な風潮に対抗するためにも、被害者から見た歴史に可能な限り接近し、近隣諸国と共有可能な歴史認識を形づくっていく試みを、梅田氏の著作に即しながら今後も継続していく予定です。事実を重んじる点では歴史研究も日々の報道も変わるところはありません。第6弾に向けて準備を重ねてまいりますので、どうかご支援のほどよろしくお願いします!

 なお、IWJ書店では、梅田氏にサインを入れていただいた『日本ナショナリズムの歴史』の1巻と2巻を販売しております。ぜひ、以下のURLからお買い求めください!なお、IWJ書店をご利用していただくには会員登録が必要ですので、ぜひ、この機会に会員登録【https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php】をご検討ください。

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祝JCJ賞受賞!!【梅田正己さんサイン入り】日本ナショナリズムの歴史Ⅰ~「神国思想」の展開と明治維新
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=384
JCJ賞受賞【サイン入り】日本ナショナリズムの歴史 II ~「神権天皇制」の確立と帝国主義への道
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=403
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◆中継番組表◆

**2018.11.6 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch4】10:00~「石井啓一 国土交通大臣 定例記者会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch4

 石井啓一 国土交通大臣の定例記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた国土交通省に関する記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%9B%BD%E5%9C%9F%E4%BA%A4%E9%80%9A%E7%9C%81
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【IWJ・Ch5】14:00~「外国人労働者 野党合同ヒアリング ―内容:技能実習制度や外国人労働者受け入れに関する諸課題について法務省、厚労省、農水省、経産省、国交省よりヒアリング」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 外国人労働者 野党合同ヒアリングを中継します。これまでIWJが報じてきた外国人労働者に関する記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%A4%96%E5%9B%BD%E4%BA%BA%E6%8A%80%E8%83%BD%E5%AE%9F%E7%BF%92%E7%94%9F
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【録画配信・兵庫 IWJ_Youtube Live】16:00~「日本国憲法公布72周年 神戸憲法集会 ―講演:渡辺治氏(一橋大学名誉教授)」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 11月3日収録。神戸市でおこなわれた憲法集会の、渡辺治・一橋大学名誉教授による講演部分を録画配信します。テーマは「安倍改憲の危険性と改憲阻止のたたかい ―安倍政権のめざす日本から憲法の生きる日本とアジアへ―」。

 これまでIWJが報じてきた渡辺治氏に関する記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%B8%A1%E8%BE%BA%E6%B2%BB
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【IWJ・エリアCh3・大阪】18:30~「金光男 出版記念講演集会『朝鮮半島 未来を読む』~文在寅・金正恩・トランプ、非核化実現へ」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach3

 「戦争あかん!ロックアクション」主催による『朝鮮半島 未来を読む』の出版記念講演集会を中継します。講師は、著者である金光男(キム カンナム)氏(在日韓国研究所代表)。これまでIWJが報じた金光男氏に関する記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420129

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◆中継番組表◆

**2018.11.7 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch3】14:30~「原子力規制委員会 更田豊志委員長 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch3

 原子力規制委員会 更田豊志委員長による記者会見を中継します。IWJは今まで、原子力規制委員会の委員長定例会見を毎週中継してきました。以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E8%A6%8F%E5%88%B6%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

米国覇権の陰りと中国の台頭、数年以内に起こる米中覇権交代は21世紀最大のテーマ! 日本のマスメディアが決して伝えない中国の真の姿とは!? 中国通のエコノミスト・田代秀敏氏に岩上安身がインタビュー!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434358

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■<新記事アップ>スクープ!! 東海第二原発は地震に耐えられない!! 市民が規制委の審査を分析・糾弾!~東海第二原発の再稼働審査を問う!10.25原子力規制委員会院内ヒアリング集会第4回

 2018年10月25日、衆議院第一議員会館で、4回目となる「東海第二原発の再稼働審査を問う!原子力規制委員会院内ヒアリング集会」が、「再稼働阻止全国ネットワーク」、「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」の共催で開催されました。

 7月13日に第3回のヒアリング集会が行われた後、9月26日に原子力規制委員会は、再稼働を目指す茨城県東海村の日本原子力発電(原電)東海第二原発について、新規制基準に適合すると認める審査書を正式決定しました。事実上の合格です。

 再稼働するためには、これに加えて運転開始から40年となる11月末までに、規制委から運転期間延長の認可を得る必要があります。明日、11月7日の原子力規制委員会で、最長20年の運転延長の可否が議論される予定です。規制委は運転延長を認める見通しと言われています。

 しかし、この規制庁職員に対する10月25日のヒアリング集会では、「たんぽぽ舎」副代表の山崎久隆氏によって東海第二原発の耐震設計に見逃せない大きな問題があることが追及されています。

 このまま、なし崩しに再稼働を認めてしまって本当に大丈夫なのか?ぜひ、以下の記事をご覧ください。

※スクープ!! 東海第二原発は地震に耐えられない!! 市民が規制委の審査を分析・糾弾!~東海第二原発の再稼働審査を問う!10.25原子力規制委員会院内ヒアリング集会第4回 2018.10.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434539

■<ニュース・フラッシュ>
【1】米国のイラン制裁再開にポンペオ国務長官は効果を否定!? 英独仏EUは独自金融決済システムで対抗か!? /ソフトバンク孫正義会長はサウジとの事業継続を明言!トランプ大統領はやっとサウジのイエメン空爆を非難!?

 昨日の日刊ガイドでも取り上げましたが、米国は2015年のイラン核合意から今年5月に離脱したことを受けて、昨日イラン及びイランと貿易関係にある国に対する制裁を再発動しました。この制裁では石油、船舶、金融など経済の重要な部門が対象となります。

 トランプ米大統領は、集会で「イランへの制裁はとても強力だ。これまで科してきた中で最強の制裁になる。イランがどうなるか注視するが、すでにまずいことになっている。本当の話」と強気の姿勢を見せています。

※米、イランに原油制裁再開 「史上最強」と(BBC、2018年11月5日)
https://www.bbc.com/japanese/46093263

 しかし、イランのメディアであるパース・トゥデイは、ポンペオ米国務長官が米CBSテレビのインタビューに対し、対イラン制裁の効果が出ていないことを認めたと報じています。英、独、仏やEUが米国の対イラン制裁に同調しないと表明し、「イランと合法的なビジネスを行う欧州の企業を支援する」と約束して、新たな金融決済システムの設置を模索しているためです。

※アメリカ国務長官、対イラン制裁におけるアメリカの孤立化を認める(ParsToday、2018年11月5日)
http://parstoday.com/ja/news/world-i49338

 トランプ政権は具体的な名前を明かしませんが、イランから石油を輸入し続ける8カ国を制裁から除外すると発表しています。報道では、この8カ国にはイタリア、インド、日本、韓国、トルコ、中国が含まれているということです。

 今や米国に代わって世界最大の経済大国であり、世界貿易のハブの中心となりつつある中国を含めたこれだけの国々がイランとの石油取引を続け、ヨーロッパの国々が独自の金融決済システムを作ってまでイランとビジネスを続けるのであれば、ポンペオ国務長官がイラン制裁の効果を否定するのも当然と言えます。

 一方、トルコのサウジアラビア総領事館で殺害されたサウジアラビア人記者のジャマル・カショギ氏の2人の息子が、米CNNの単独インタビューに「父の遺体を返してほしい」と語っています。カショギ氏の遺体はいまだに見つかっておらず、米ワシントンポスト紙は切断されて酸で溶かされた可能性を報じています。

※「遺体の返還を」、カショギ氏の息子2人が訴え CNN EXCLUSIVE(CNN、2018年11月5日)
https://www.cnn.co.jp/world/35128112.html

 カショギ氏の事件によって、サウジは国際的な信用を落とし、10月下旬に3日間行われた国際経済フォーラム「未来投資イニシアチブ」では、世界の財界人の欠席が相次ぎました。日本のソフトバンクグループが運営する投資ファンドに、サウジが450億ドル(約5兆円)資金を拠出しているため、同社の孫正義会長もフォーラムで講演する予定でしたが、直前に中止。しかし、リヤドでサルマン皇太子と会談していたことが報じられています。孫会長は昨日5日の決算会見で、サウジを訪問したのは「直接会って懸念を伝える目的」だったと述べ、「サウジ国民の将来に対する責務を果たす」としてサウジとの事業継続を表明しました。

※サウジ共同ファンド、新資金受入は真相究明後に=ソフトバンク社長(ロイター、2018年11月5日)
https://jp.reuters.com/article/softbank-son-idJPKCN1NA0OQ?il=0

 サウジの問題はカショギ氏殺害の疑惑だけではありません。近隣のアラブ諸国との有志連合の中心となって隣国イエメンへ軍事介入しているため、イエメンでは人道支援の食料などの物資が流通せず、350万人が飢餓状態に陥って「世界最悪の人道危機」といわれています。こうした人道危機を見ないふりをして、サウジの資金を投資に利用することは、ソフトバンクグループの投資ファンドが、間接的にイエメンの人道危機に加担していることになります。孫氏にはそうした人権とモラル感覚も問われています。

 しかしこの同じ5日の決算会見を報じるNHKの見出しは、「ソフトバンク孫社長 携帯料金値下げ『しっかり対応していく』」だけでした。NHKはモラルや人権感覚もなく、報道機関としての最低限の責務を果たそうとの意思ももはやありません。

※ソフトバンク孫社長 携帯料金値下げ「しっかり対応していく」(NHK、2018年11月5日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181105/k10011699431000.html?utm_int=news_contents_news-main_004

 サウジの同盟国である米国は、これまでサウジのイエメン空爆に対し、情報提供や空中給油など積極的な支援を行っていましたが、昨日5日、トランプ大統領は一転して「サウジアラビアが米国から供給された武器をイエメン空爆に悪用しており、米政府はこの戦闘を詳細に調査している」と発表しました。

 トランプ大統領は8月のサウジ軍による、イエメンの子どもたちが乗ったスクールバスへの爆撃を「ホラーショーだ」と表現しましたが、これは米国内の中間選挙を意識したものであろうことは明白です。

※サウジは米供給の武器をイエメン空爆に悪用-トランプ大統領(ブルームバーグ、2018年11月5日)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-11-05/PHPBQV6S972A01

 21世紀最大のテーマである米中の覇権交代。中東に影響を及ぼす地政学的変動については、ぜひ以下のインタビューをご覧ください。

※トランプ政権は11月6日の中間選挙を乗り切る!? 没落する帝国・米国と急激に台頭してきた中国との覇権争いの激動下で日本はどうすべきか!? ~10.18岩上安身による元外務省国際情報局長・孫崎享氏インタビュー 2018.10.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434122


■<お知らせ>
■8月1日から10月31日までの第一四半期のご寄付・カンパの目標達成率は、63%にとどまっております! IWJ存続の危機を乗り越えるためにファンドレイジング・イベントの開催も予定していますので、どうかご支援ください!

 いつもIWJをご支援いただき、誠にありがとうございます。

 10月のご寄付・カンパは202件、353万4433円で目標額の79%となりました。岩上さんからの緊急のご支援の呼びかけに多くの方々が応じてくださったこともあって、10月のご寄付・カンパは、あいにく目標額には到達しませんでしたが、目標達成率は今期では最大となりました。心よりお礼申し上げます。

 10月のご寄付・カンパの目標達成率が8月、9月よりも上向きはしたものの、8月1日から10月31日までの第一四半期3ヶ月間のご寄付・カンパの目標達成率は63%にとどまっていて、IWJの存続が危ぶまれる深刻な状況です。

 年間を通じて、ご寄付・カンパが目標額に到達することを前提に予算計画を立てており、収入が見込みよりも落ち込むと、人件費を含む支出が大赤字となってしまいます。今のペースが続いたと仮定すると、年間で3,000万円強の赤字となり、IWJが存続できなくなる可能性があります。日本の民主主義の危機、そしてIWJ存続の危機を乗り越えられるよう、どうかご支援のほどよろしくお願いいたします!

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

ファンドレイジング・イベントの開催も予定していますので、ぜひ、ご参加ください!

 大手主要メディアが決して論じようとしない改憲項目のひとつ、緊急事態条項の創設は、この臨時国会でも発議される可能性があること、国民投票法は、最低投票率の定めがないザル法で、今すぐにでも国民の中に広範な改憲反対――それも9条ではなく緊急事態条項への反対――を中心とした国民運動を広げなければならないということを、IWJは、権力にも資本にもおもねらない独立メディアとして訴え続けています!

 あらゆるメディアがやらないでいるからこそ、IWJがやる! 独立メディアとしてのIWJの使命を果たさせてください! 私たちに活動のための力をください!

 今までIWJのコンテンツを無料でご利用なさっていた方へ、ぜひ、この機会に有料会員へのご登録をご検討ください! 一般会員にご登録していただくと、中継で見逃してしまったIWJの動画コンテンツを一ヶ月間、アーカイブでお好きな時にご覧いただけます! 入会金は無料。会費は月々1,000円ですが、1年分まとめてお支払いいただければ1万円と2ヶ月分お得になっています!

※会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 また、一度会員に登録されて以降現在お休みになっている方は、ぜひもう一度会員登録の再開をご検討いただきたいと存じます!

 そして、現在一般会員でいらっしゃる方はぜひサポート会員へのお切り替えをご検討ください! サポート会員の方は、過去のインタビューも含めすべてのIWJのコンテンツをいつでもご覧いただけます。サポート会員へ移行してくださる方が増えれば、IWJの活動は今よりもずっと安定したものになります。サポート会員の人数が4,000名に達すれば、それだけでご寄付やカンパをいただかなくても、活動資金をまかなえることになります。どうか、ぜひサポート会員になってIWJの活動をお支えいただけますよう、ご検討ください。

※サポート会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
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(会員登録いただいたメールアドレスとパスワードでログインの上、MYページの「会員登録内容変更」をクリックし「会員登録内容変更(入力ページ)」へ移動してください。そこに「会員種別の変更はこちら」とございまして、青字になっている「こちら」をクリックすると「会員種別変更申請」のページが表示されます。その画面で「サポート会員への変更を申請します。」の前にあるチェック欄をクリックし、申請ボタンを押してください。)

 岩上さんが2010年12月にIWJを設立して以来、IWJは何度も経営の危機を経験してきました。そのたびに岩上さんは、「何としてでもIWJを存続さなければいけない」という強い思いで、体調を崩しても仕事に打ち込み、私財を投じることもためらわず、できることはすべてやり抜いてきました。岩上さんの獅子奮迅の働きのおかげか、その時々で予期していなかったご支援をいただき、何度となく難局を乗り越えることができました。

 危機を乗り越えることができたのは、IWJの独立メディアとしての報道姿勢に共感し、ときには岩上さんやスタッフを叱咤激励し、支えていただいている皆様のおかげです。中には、貴重な生活費や年金からIWJへのご寄付を捻出してくださる方もいらっしゃいます。皆様お一人お一人がそれぞれご事情を抱えながらも、IWJをご支援してくださってきたことを、心よりお礼申し上げます。

 皆様のご支援とご期待にお応えできるよう、今後も精力的に活動を続けてまいりたいのですが、前述のようにIWJは現在、未曾有の危機を迎えております。

 あろうことか、臨時国会においてあの「緊急事態条項」を含む改憲4項目が憲法審査会にかけられ、発議の瀬戸際にあるというのに、民主主義の死に直結するこの問題に対してどのメディアよりも警鐘を鳴らし続けてきたIWJが、今、存続できるかどうかの瀬戸際に立たされているというのは運命の皮肉なのかと思わざるをえません。

 普通の頭をもった政治家なら、赤ずきんちゃんが「優しいお婆さんの正体は狼だ」と気づいたのと同様に、米国の正体に気づいて、FTAなど投げ出し、辺野古もやめて、米国の傀儡独裁へと「国のかたち」を変質させられる前に改憲項目から危険な緊急事態条項を外すはずです。

※ほとんどの日本人が気づいていない!! 自民党改憲4項目の #ヤバすぎる緊急事態条項で、より高まったファシズムへの危険性! 安倍総理は臨時国会の所信表明で改憲への強い執念を表明! 全国民必見必読の岩上安身による永井幸寿弁護士インタビュー 2018.10.30
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434858

 それがなんということか、日本の首相はあの安倍晋三氏です。

 経済的には、米国頼みではもうダメだとようやく気づいて中国を訪問したものの、安全保障はいまだに米国の言いなりで、今回の改憲も米国の描いた古いシナリオ通りに進めようとしている。その愚かさに気づく人物ではありません。

 政治家にまかせず、日本社会自らが「正気」を取り戻すしかありません。そのためには、対米追従の果てに米国の愚かな奴隷と成り果てた政府とマスコミの呪縛を解く必要があります。

 残念ながら日本の情報空間は、マスメディアが支配しています。記者クラブというカルテルによって権力と談合し、こんな重要な改憲の国民投票の際に、青天井で改憲CMを流し、莫大な広告料を改憲勢力から受け取るという恥を知らない輩どもです。その支配を打ち破り、マスメディアが決して報じない、真に公共性、公益性、緊急性のある報道を独立メディアが貫いていかなければなりません。

 IWJのIndependentは、どんな資本や権力にもおもねらない、独立不羈のメディアであることも示すものです。IWJは、存続する限りにおいて、市民の皆様に真実を伝える目と耳であり続けることを、改めてこの場を借りて誓いたいと思います。

 もうひとつ、Independentには日本の「独立」という意味も込められています。

 米国隷属路線を突き進んできた安倍政権は、今や明らかにその限界に突き当たっています。トランプ政権は、自由貿易を捨ててブロック経済へ移行し、「保護国」扱いの日本をブロックにとどめて生き血を吸い尽くそうとしています。米中の覇権交代という21世紀最大のドラマが急加速しつつあるときに、その両大国の狭間にあって「捨て石」として使い捨てにされかねない日本を、破滅の道から引き戻させ、本当の意味で独立する道を切り拓いてゆくためにも、どうか、皆様の篤いご支援を賜りたく存じます。

 IWJは、市民の皆様に背中を押されて始めた市民のための独立メディアであり、市民の皆様のお支えが弱まり、あるいはお支えがなくなった時点で姿を消す運命にあるのだろうと思います。

 同様に、人々が油断をし、関心を失った時にファシズム勢力は、一挙に権力を奪取するものです。人々が改憲の危険性について油断し、真剣な関心を失った時が民主主義の命運の尽きる時です。

 どうか、IWJ存続の危機を乗り越えるために、皆様からの緊急のご支援を賜りたく存じます。

 IWJでは、11月下旬から12月上旬の間をめどに、ファンドレイジング・イベントの開催を考えています。

 これまでのファンドレイジング・イベントは特定のテーマに絞ることはせず、様々な分野の識者をお招きしてお話していただくやり方でした。テーマは多様で、顔ぶれも多彩でしたが、内容がバラエティ豊かであっても、深く掘り下げられなかったり、人数が多い分、コストがかかり過ぎたりしました。

 今回のファンドレイジング・イベントの開催に際しては、一つのテーマを決めた上で、そのテーマに詳しい識者の方を3名から4名ほどお招きし、シンポジウム形式で進めていく方法も検討しています。

 一つのテーマを掘り下げるシンポジウムと、今までのように、多様性のあるバラエティ豊かなイベントと、参加を希望される皆様はどちらをご希望か、またお話をうかがいたい識者について、テーマの設定についても、皆様のご要望をお聞きしたいと思います。ご回答はIWJファンドレイジング・イベントに関するアンケート2018Autumn【https://bit.ly/2PaZ3HG】よりお願いいたします。

 ファンドレイジング・イベントの参加費はやや高めで設定させていただくことになりますが、イベントの参加費は、すべてIWJの活動費にあてます。ファンドレイジング・イベント参加お申込みのご案内は改めて告知いたしますので、どうぞ、奮ってご応募ください。

 今後とも、なにとぞ、IWJをよろしくお願い申し上げます。

■新シリーズ「岩上安身のIWJインタビュー DVDシリーズ」第一弾として、関良基氏と前川喜平氏へのインタビューDVDを製作中です! 予約受付を開始しました! 数量限定の製作のため、ぜひお早めの予約申し込みを!

 「DVD化のためのIWJ総選挙」の結果を受け、このたび第一弾として、『赤松小三郎ともう一つの明治維新――テロに葬られた立憲主義の夢』(作品社、https://amzn.to/2NwCHL8)の著者である関良基氏へのインタビュー全3巻と、前文部科学省事務次官の前川喜平氏へのインタビュー全3巻を製作中です。いずれも12月上旬発売予定です。

 DVDの詳細な内容は下記URLからご覧いただけます。こちらは数量限定となります。ただいまご予約を受付中です。ご購入のご検討、どうぞよろしくお願いいたします!

※IWJグッズ DVD
https://iwj.co.jp/ec/products/list.php?category_id=5

 それでは本日も1日、よろしくお願いいたします!

IWJ編集部(岩上安身、小野坂元、城石裕幸)
IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 https://iwj.co.jp/