日刊IWJガイド「安倍晋三総理の改憲隠し!? IWJは自民党憲法改正推進本部へ直撃取材!」2018.11.7日号~No.2246号~(2018.11.7 8時00分)


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■はじめに~本日11月7日から魂の殖ゆる時期の冬に入る! 米国では世界に影響する中間選挙が始まる! 魂はどのように殖えるか!
┠■【中継番組表】
┠■<新記事紹介>「明治維新から150年。私たちはいまだ、その枠の中に囚われたままである」 ~明治維新からの日本の歴史を批判的に問い直す市民アクション
┠■<ニュース・フラッシュ>
┠―【1】安倍晋三総理の隠し改憲! 下村博文憲法改正推進本部長と山口泰明組織運動本部長の連名で、全国に289ある選挙区支部ごとに「憲法改正推進本部」を設置するよう文書で要請! 地方から改憲運動を盛り上げる!? 野党と反改憲運動は何をしているのか!? IWJによる自民党直撃!
┠―【2】貧富の格差とその固定化はEUの優等生ドイツでも進行中! 東西ドイツでも貧富格差があり、その結果二重の貧富格差に! 20世紀最大の怪物、ナチズムを生んだ国の社会問題の解決方法は、さまざまな意味でヒントになる!?
┠■ #築地市場・お買い物ツアー 体験記をご紹介します!
┠■<お知らせ>
┠―■8月1日から10月31日までの第一四半期のご寄付・カンパの目標達成率は、63%にとどまっております! IWJ存続の危機を乗り越えるためにファンドレイジング・イベントの開催も予定していますので、どうかご支援ください!
┠―■新シリーズ「岩上安身のIWJインタビュー DVDシリーズ」第一弾として、関良基氏と前川喜平氏へのインタビューDVDを製作中です! 予約受付を開始しました! 数量限定の製作のため、ぜひお早めの予約申し込みを!
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■はじめに~本日11月7日から魂の殖ゆる時期の冬に入る! 米国では世界に影響する中間選挙が始まる! 魂はどのように殖えるか!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 本日、11月7日は立冬です。暦の上では冬に入ります。安倍政権が三期目に入り、まさに「冬の時代」とも言えますが、折口信夫は、「冬」という言葉は「殖ゆ」から来ていると述べています。『ほうとする話 祭りの発生 その一』の中で、「冬」は元来、非常に短い期間を指し、御霊の「殖ゆる」時期を指したという考え方を展開しています。

※ ほうとする話 祭りの発生 その一 折口信夫(青空文庫)
https://www.aozora.gr.jp/cards/000933/files/13213_14433.html

 冬が魂の殖える充実した期間を指すとすれば、魂が具体的な形を伴って一斉に現れる春に備える大切な季節とも言えそうです。その魂の増える大切な時期の11月6日(日本時間6日夜)に米国では中間選挙が行われます。

 米国の国政選挙の投票日は、11月の第1月曜日の翌日と定められており(日曜日は安息日で月曜日を移動日とするため翌日の火曜日が投票日になった)、米国市民の18歳以上に投票権が認められています。中間選挙は大統領選挙年度の中間時点で行われ、上院の議席の3分の1、下院の全議席が対象となります。

 しかし、中間選挙の投票率は毎回低く4割程度であることが知られています。BBCは有権者と政治家双方の関心の低さに加えて、有権者登録が州法によっては煩雑な州もあるためと原因を分析しています。

※【米中間選挙】 なぜ米国人は投票しないのか それともできないのか(BBC、2018年11月6日)
https://www.bbc.com/japanese/video-46106338

 他方で、今回の中間選挙は、期日前投票の人数は、全米各州で過去最高ペースを記録していて、これまでにない関心の高さを示しているという報道もあります。

※ 米・中間選挙 きょう投票日 期日前投票 過去最高ペース(FNN PRIME、2018年11月6日)
https://www.fnn.jp/posts/00404814CX

 米国の有権者がトランプ政権の2年間に対してどのような評価を下すのか、日本をはじめとした世界全体に直接の影響が及ぶだけに予断を許しません。

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◆中継番組表◆

**2018.11.7 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch3】10:30~「第40回原子力規制委員会 ―議題:日本原子力発電株式会社東海第二発電所の運転期間延長認可及び原子炉施設保安規定変更認可について ほか」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch3

 原子力規制委員会の定例会合を中継します。本日、原子力規制委員会は東海第二原発について、施設の劣化状況の評価に問題がなければ運転期間を最長で20年延長することを認める見通しであると報道されています。
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【IWJ・Ch3】14:30~「原子力規制委員会 更田豊志委員長 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch3

 原子力規制委員会 更田豊志委員長による記者会見を中継します。IWJは今まで、原子力規制委員会の委員長定例会見を毎週中継してきました。以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E8%A6%8F%E5%88%B6%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A
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【タイムリー再配信 282・IWJ_Youtube Live】20:00~「『捏造記者』という捏造 『不当なバッシングには屈しない』~ 岩上安身による元朝日新聞記者・植村隆氏インタビュー(前半)」
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
ツイキャス視聴URL(冒頭のみ): https://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 2015年1月に収録した、岩上安身による元朝日新聞記者・植村隆氏インタビューの前半を、冒頭のみフルオープン再配信、その後は会員限定で再配信します。これまでIWJが報じた植村隆氏関連の記事は、以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%A4%8D%E6%9D%91%E9%9A%86

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◆中継番組表◆

**2018.11.8 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch2】17:00~「東京電力 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch2

 東京電力による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた東京電力関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%9B%BB%E5%8A%9B
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【IWJ・エリアCh2・福島】19:00~「リアルタイム線量測定システムの配置の見直しに関する住民説明会(福島県・二本松市)」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach2

 原子力規制委員会が撤去する方針を示しているモニタリングポスト(リアルタイム線量測定システム)について、福島県内各地でおこなわれている住民説明会を中継します。今回は福島県・二本松市での開催です。説明者は武山松次氏(原子力規制庁 放射線防護グループ監視情報課長)ほか。

 IWJがこれまで中継した住民説明会と「モニタリングポストの継続配置を求める市民の会」による要請書提出に関する記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88
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【タイムリー再配信 283・IWJ_Youtube Live】20:00~「『捏造記者』という捏造 『不当なバッシングには屈しない』~ 岩上安身による元朝日新聞記者・植村隆氏インタビュー(後半)」
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
ツイキャス視聴URL(冒頭のみ): https://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 2015年1月に収録した、岩上安身による元朝日新聞記者・植村隆氏インタビューの後半を、冒頭のみフルオープン再配信、その後は会員限定で再配信します。これまでIWJが報じた植村隆氏関連の記事は、以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%A4%8D%E6%9D%91%E9%9A%86

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

逆らう者はなで斬り! 戦国時代でも飛び抜けて残酷だった信長と秀吉は自身を神格化していた!! 秀吉が失敗した朝鮮侵略の再現が明治日本の薩長藩閥による韓国併合!?~11.5岩上安身による書籍編集者・前高文研代表梅田正己氏インタビュー 第5弾
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/435188

「明治維新から150年。私たちはいまだ、その枠の中に囚われたままである」 ~明治維新からの日本の歴史を批判的に問い直す市民アクション
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434408

スクープ!! 東海第二原発は地震に耐えられない!! 市民が規制委の審査を分析・糾弾! ~東海第二原発の再稼働審査を問う! 10.25原子力規制委員会院内ヒアリング集会第4回
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434539

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■<新記事紹介>「明治維新から150年。私たちはいまだ、その枠の中に囚われたままである」 ~明治維新からの日本の歴史を批判的に問い直す市民アクション

 2018年10月23日午前、政府が主催する「明治150年記念式典」が東京都千代田区の憲政記念館で開かれ、与野党から多くの国会議員が出席。安倍晋三総理は、明治時代に行われた近代化の成果を列挙し、「明治の人々が、勇気と英断、たゆまぬ努力、奮闘によって、世界に向けて大きく胸を開き、新しい時代の扉を開けた」と語りました。

※明治150年記念式典 本編(政府インターネットテレビ)
https://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg17902.html

 式典では明治維新以降の日本が遂げた飛躍的な経済発展など、近代化の輝かしい部分が強調される一方で、他民族への差別意識の増大や植民地支配と侵略戦争への流れ、「富国強兵」の国策の下で重化学工業の発展に伴う事故や公害を軽視していたことなど、明治期の負の側面を省みる姿勢は見られませんでした。

 この政府式典に対して、同日午後、市民団体が「『明治150年政府式典』当日・対抗市民アクション」と題した集会を、『九月、東京の路上で』著者・加藤直樹氏、元NHKのディレクターでアクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)館長の池田理恵子氏、化学兵器被害解決ネットワーク・北宏一朗氏の3人のゲストスピーカーを招いて、衆議院第二議員会館前で行いました。

 「明治に始まる日本の近代化の歴史は、植民地支配と侵略戦争によって、他のアジア太平洋の国々を踏み散らした歴史である」という呼びかけから始まったこの集会では、明治期から太平洋戦争に至るまでの膨張主義的な日本の歴史の歩みが、朝鮮人差別や慰安婦問題を引き起こしたこと、さらには国内各地で化学兵器の製造が行われ、軍だけではなく多くの民間企業が関わっていたことも言及されました。

 この市民アクションの一部始終に、詳細なテキスト記事をつけてアップいたしましたので、ぜひ以下のURLからご覧ください。

※「明治維新から150年。私たちはいまだ、その枠の中に囚われたままである」 ~明治維新からの日本の歴史を批判的に問い直す市民アクション 2018.10.23
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434408

※【IWJ追跡検証レポート】『九月、東京の路上で』~関東大震災・ジェノサイドの跡地を加藤直樹氏と歩く 2014.8.29
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/165254

 IWJでは「明治を疑う! 朝鮮半島と日本」と題して特集を組んでいます。ぜひ、こちらもあわせてご覧ください。

※【特集】明治を疑う! 朝鮮半島と日本
https://iwj.co.jp/wj/open/truth-meijiperiod

■<ニュース・フラッシュ>
【1】安倍晋三総理の隠し改憲! 下村博文憲法改正推進本部長と山口泰明組織運動本部長の連名で、全国に289ある選挙区支部ごとに「憲法改正推進本部」を設置するよう文書で要請! 地方から改憲運動を盛り上げる!? 野党と反改憲運動は何をしているのか!? IWJによる自民党直撃!

 安倍総理の異様な改憲への執念がほの見える改憲運動が地方から始まりました。自民党の下村博文憲法改正推進本部長が、改憲機運を高めるために全国行脚をスタートさせました。同時に10月29日に、全国で289ある選挙区支部に対して、年内をめどに「憲法改正推進本部」の設置を要請する文書を配布しました。

※内部文書を入手 姑息“安倍隠し”改憲は日本会議と二人三脚(日刊ゲンダイ、2018年11月6日)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/241031/2

 この地方289箇所に設置を要請した「憲法改正推進本部」について、その具体的な活動内容をIWJは、自民党の憲法改正推進本部へ電話取材してみました。しかしながら、内部文書の存在は認めたものの、「内部文書であるがゆえに外部にはその内容はお話しできない」の一点張りで、取りつく島がありません。

 また、下村博文憲法改正推進本部長の今後の講演スケジュールについて、質問したところ「県連や支部から要請があって講演が決まるので、あらかじめスケジュールを組んでいるわけではない」という答えで、まったく中身のないものでした。

 まるでやましいことをしているような隠密ぶりです。本当に必要な憲法改正なら、なぜ、党の改憲運動を隠すのでしょうか。信念も体系性もなく、思い付きのような改憲4項目のメモをごり押しするのは、そこに「緊急事態条項」を通してしまおうという重大な意図があるからでしょう。この目的のために手段・手法を慎重に選んでいるということでしょう。

 この自民党が出した内部文書には、ポイントがいくつかあります。それは、第一に、全国289か所の選挙区支部を活用する組織的な運動であること(内部文書は組織運動本部長との連名になっています)、第二に、日本会議と連携した運動であること、第三に、「安倍色」を払拭して野党との議論をもくろんでいること、です。

 自民党の改憲運動は、公明党の動員力を肩代わりするのが日本会議であるほかは、基本的に、これまでの通常の選挙運動と変わりません。自公の選挙が強いのは幾度も実証されてきました。この改憲運動でも、その強み(資金力、動員・組織力、人寄せパンダ、名簿による期日前投票の完全管理)を十分に発揮するでしょう。知らないうちに改憲運動の体制が作られてしまい、気がついたときには、猛烈な資金力でPR攻勢をかけてくる。原発体制がまさにこれでした。

 一つ、弱点があるとすると、自民党の地方党員は、先の総裁選で明らかになったように、安倍総理の党員・党友の地方票が224票であったのに対して、石破茂候補は181票を獲得していることです。地方票の半分は安倍批判へと流れています。このため、地方支部の動員力は万全ではありません。日本会議の動員力で補うと言っても、創価学会ほどの動員力は持てないでしょう。このため、自民党の下村博文憲法改正推進本部長ら、幹部が今後、地方行脚に赴く頻度が増すことは間違いないと思われます。実際、自民党の憲法改正推進本部に確認したところ「講演に赴くのは本部長だけではなく、本部長代行や本部長代理、あるいは副本部長の方がいいということもありえる」との答えでした。

 今後、改憲運動については、地方支部も含めた自民全体の動きに注目する必要があるでしょう。

 現在の国民投票法では改憲の賛否を問う国民投票で最低投票率が定められていません。これは、たとえ投票率が1割以下だったとしても国民投票が成立してしまうということです。投票率が低ければ低いほど、組織票が大きく左右します。当然、改憲勢力に有利になることは間違いありません。

 反対票を投じるための運動を繰り広げる必要があります。その市民運動の積み重ねが、平和や護憲を真剣に考える創価学会員の票を、改憲反対へと取り込むチャンスとなるのではないでしょうか。

 IWJがこれまで報じてきた緊急事態条項の危険性について、特集を組んでいます。ぜひ、以下のURLよりご覧ください。

※これこそ「ナチスの手口」! 9条を含めすべての現行憲法秩序を眠らせ、日本改造を行う「緊急事態条項」 この上ない危険性!!
https://iwj.co.jp/wj/open/緊急事態条項特集

【2】貧富の格差とその固定化はEUの優等生ドイツでも進行中! 東西ドイツでも貧富格差があり、その結果二重の貧富格差に! 20世紀最大の怪物、ナチズムを生んだ国の社会問題の解決方法は、さまざまな意味でヒントになる!?

 南ドイツ新聞によると、ドイツでは貧困層はますます貧困層のまま固定され、富裕層はずっと富裕層のまま固定されているという新しい調査結果が発表されました。永続的な貧困層は、人口集団から見るとはっきりしており、年金生活者や独身者、シングルマザー(シングルファーザー)がそれに当てはまるということです。

※Arm und kein Entkommen(Sueddeutsch Zeitung、2018年11月5日)
https://www.sueddeutsche.de/wirtschaft/armut-ungleichheit-armutsrisiko-1.4194163

 調査を行ったのはハンス・ベックラー財団の経済社会科学研究所(WSI)で、その報告書によると「とりわけ貧困層は最近10年間ではっきりと固定されてしまった。しかし、富裕層もますます固定されている」と分析しています。

 報告書は、1984年以降、定期的に調査したデータを使用し、現在のサンプル数は11000世帯の約30000人に上ります。

 調査対象期間の1991年から2015年までで、最初の5年間は、旧西ドイツでは、永続的貧困層は3.6%でしたが、2001年から2005年の期間では5.3%に増加し、2011年から2015年の期間では5.5%となっています。富裕層も、この期間に2.3%から3.4%へ上昇しています。

 旧東ドイツでは、最初の5年間は、永続的貧困層の数はわずかに減少しました。2001年から2005年では、4.4%で旧西ドイツよりわずかに低く、2011年から2015年では、6.4%と旧西ドイツよりわずかに高くなっています。これに対して旧東ドイツの永続的富裕層は、全人口の1.7%でしかなく、直近5年でも2.1%でしかありません。

 貧富の格差は、東西でも異なっており、二重の貧富格差がドイツでは生じていることがわかります。

 ドイツの永続的貧困層が、年金生活者や独身者、シングルマザーであるなど、日本と重なる点も多く、注目に値します。また、こうした社会解体を外国人排斥や民族差別という安易な手段に訴えることで解決しようとする「ドイツのための選択肢(AfD)」など、右翼ポピュリスト政党やネオナチが跋扈している点も、日本や米国と共通します。

※ドイツで極右政党が第3党に 躍進の3つの要因(ニューズウィーク日本版、2017年10月5日)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/10/33-3.php

 ナチズムという20世紀最大の怪物を生んだドイツ社会の今後の行方とその社会問題の解決方法は、今後も注目に値します。言うまでもありませんが、日本の副総理は「ナチスの手口に学んだらどうか」と発言した麻生太郎氏であり、実際安倍政権がゴリ押しをしている緊急事態条項が現実に発令されたらナチスが全権を掌握した全権委任法以上の独裁が可能となってしまうのです。

■#築地市場・お買い物ツアー 体験記をご紹介します!

 築地市場の「営業終了」から、11月6日で1ヶ月が経ちました。しかし、IWJがこれまで報じてきたとおり、築地市場の「閉場」には法的根拠がなく、今も築地市場では築地市場営業権組合に所属する一部の仲卸業者の方たちが、のれんにもとづく営業権を根拠に営業を行い、支援者が「#築地市場・お買い物ツアー」を続けています。

 現在は市場内に入れないため、正門前での営業となっています。営業日や営業時間の詳細については、ツイッターで「#築地市場・お買い物ツアー」で検索してみてください。

 IWJはこれまで、場内での「お買い物ツアー」に参加者を募って同行し、中継を行ってきました。参加してくださった方々から体験記が寄せられています。本日はその中からお一人、高山健志様をご紹介させていただきます。

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私は都内に勤務していますが、築地を訪れたのは実は今回が初めてで、こういう状況になる前に行くことができなかったことを大変悔やんでいます。
場内の様子は、正面入り口すぐの青果棟のあたりはモノがだいたい片付けられていましたが、その先の水産物部や卸売場では、椅子や台車やバケツなど様々なモノが整理もされずぐちゃぐちゃのまま放置されていて、またゴミも散らかっていて、異様な光景でした。
どうせ取り壊すのだから関係ないということなのかも知れませんが、あまりにもついさっきまで営業していたかのような雰囲気なので、やはりこの豊洲移転というプロセスが唐突で強引なものだったことを示唆しているのではないかと感じました。
建物や設備には確かにサビや汚れが目立ち、全体として老朽化していることは間違いないと思いますが、広々とした通路や高い天井、そして梯子によって垂直に拡張された作業スペースなど、働く人々のニーズにマッチした非常に機能性の高い空間であったのだろうなと想像しました。
豊洲市場を実際に訪れたことはまだありませんが、報道を見る限りでは、働く人々のニーズを考慮して設計されたものとは思えません。
もし本当に築地市場が完全に取り壊されてしまい、そして豊洲市場でも結局トラブルが解決されず、東京の市場としての機能が単純に低下したら、その最終的な影響が我々の食生活に具体的にどう現れてくるのか、大きな不安を感じています。
また築地市場を取り壊した土地にオリンピックのための駐車場を作る、という話がいかにもつまらなく感じられ、つくづくオリンピックに嫌気が差しています。
豊洲移転に反対すると、このオリンピックに向けた大きな流れに抵抗することになり、多勢に無勢で厳しいのでしょうが、今後も買い物ツアーに参加することで微力ながら応援したいと思います。

高山健志 様

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 高山様、ありがとうございました。これからも、皆様の参加体験記を連続していきたいと思います。皆様もぜひ、お寄せください。

 #築地市場存続イベント「場内お買い物ツアー」をはじめ、IWJがこれまでに報じてきた築地市場の豊洲移転問題については、特集を組んでいますので、ぜひ以下のURLよりご確認ください。

※築地市場移転問題 ~汚染と液状化で、首都圏の食と安全が脅かされる!
https://iwj.co.jp/wj/open/tsukiji

■<お知らせ>
■8月1日から10月31日までの第一四半期のご寄付・カンパの目標達成率は、63%にとどまっております! IWJ存続の危機を乗り越えるためにファンドレイジング・イベントの開催も予定していますので、どうかご支援ください!

 いつもIWJをご支援いただき、誠にありがとうございます。

 10月のご寄付・カンパは202件、353万4433円で目標額の79%となりました。岩上さんからの緊急のご支援の呼びかけに多くの方々が応じてくださったこともあって、10月のご寄付・カンパは、あいにく目標額には到達しませんでしたが、目標達成率は今期では最大となりました。心よりお礼申し上げます。

 10月のご寄付・カンパの目標達成率が8月、9月よりも上向きはしたものの、8月1日から10月31日までの第一四半期3ヶ月間のご寄付・カンパの目標達成率は63%にとどまっていて、IWJの存続が危ぶまれる深刻な状況です。

 年間を通じて、ご寄付・カンパが目標額に到達することを前提に予算計画を立てており、収入が見込みよりも落ち込むと、人件費を含む支出が大赤字となってしまいます。今のペースが続いたと仮定すると、年間で3,000万円強の赤字となり、IWJが存続できなくなる可能性があります。日本の民主主義の危機、そしてIWJ存続の危機を乗り越えられるよう、どうかご支援のほどよろしくお願いいたします!

 また、11月1日から6日までのご寄付・カンパは64件、96万2200円となっています。私たちのご支援の呼びかけに応じてくださったみなさま、本当にありがとうございます。いただいたご支援は、IWJの活動費として大切に使わせていただきます。

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

ファンドレイジング・イベントの開催も予定していますので、ぜひ、ご参加ください!

 大手主要メディアが決して論じようとしない改憲項目のひとつ、緊急事態条項の創設は、この臨時国会でも発議される可能性があること、国民投票法は、最低投票率の定めがないザル法で、今すぐにでも国民の中に広範な改憲反対――それも9条ではなく緊急事態条項への反対――を中心とした国民運動を広げなければならないということを、IWJは、権力にも資本にもおもねらない独立メディアとして訴え続けています!

 あらゆるメディアがやらないでいるからこそ、IWJがやる! 独立メディアとしてのIWJの使命を果たさせてください! 私たちに活動のための力をください!

 今までIWJのコンテンツを無料でご利用なさっていた方へ、ぜひ、この機会に有料会員へのご登録をご検討ください! 一般会員にご登録していただくと、中継で見逃してしまったIWJの動画コンテンツを一ヶ月間、アーカイブでお好きな時にご覧いただけます! 入会金は無料。会費は月々1,000円ですが、1年分まとめてお支払いいただければ1万円と2ヶ月分お得になっています!

※会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 また、一度会員に登録されて以降現在お休みになっている方は、ぜひもう一度会員登録の再開をご検討いただきたいと存じます!

 そして、現在一般会員でいらっしゃる方はぜひサポート会員へのお切り替えをご検討ください! サポート会員の方は、過去のインタビューも含めすべてのIWJのコンテンツをいつでもご覧いただけます。

 サポート会員へ移行してくださる方が増えれば、IWJの活動は今よりもずっと安定したものになります。サポート会員の人数が4,000名に達すれば、それだけでご寄付やカンパをいただかなくても、活動資金をまかなえることになります。

 どうか、ぜひサポート会員になってIWJの活動をお支えいただけますよう、ご検討ください。

※サポート会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
(会員登録いただいたメールアドレスとパスワードでログインの上、MYページの「会員登録内容変更」をクリックし「会員登録内容変更(入力ページ)」へ移動してください。そこに「会員種別の変更はこちら」とございまして、青字になっている「こちら」をクリックすると「会員種別変更申請」のページが表示されます。その画面で「サポート会員への変更を申請します。」の前にあるチェック欄をクリックし、申請ボタンを押してください。)

 岩上さんが2010年12月にIWJを設立して以来、IWJは何度も経営の危機を経験してきました。そのたびに岩上さんは、「何としてでもIWJを存続さなければいけない」という強い思いで、体調を崩しても仕事に打ち込み、私財を投じることもためらわず、できることはすべてやり抜いてきました。岩上さんの獅子奮迅の働きのおかげか、その時々で予期していなかったご支援をいただき、何度となく難局を乗り越えることができました。

 危機を乗り越えることができたのは、IWJの独立メディアとしての報道姿勢に共感し、ときには岩上さんやスタッフを叱咤激励し、支えていただいている皆様のおかげです。中には、貴重な生活費や年金からIWJへのご寄付を捻出してくださる方もいらっしゃいます。皆様お一人お一人がそれぞれご事情を抱えながらも、IWJをご支援してくださってきたことを、心よりお礼申し上げます。

 皆様のご支援とご期待にお応えできるよう、今後も精力的に活動を続けてまいりたいのですが、前述のようにIWJは現在、未曾有の危機を迎えております。

 あろうことか、臨時国会においてあの「緊急事態条項」を含む改憲4項目が憲法審査会にかけられ、発議の瀬戸際にあるというのに、民主主義の死に直結するこの問題に対してどのメディアよりも警鐘を鳴らし続けてきたIWJが、今、存続できるかどうかの瀬戸際に立たされているというのは運命の皮肉なのかと思わざるをえません。

 普通の頭をもった政治家なら、赤ずきんちゃんが「優しいお婆さんの正体は狼だ」と気づいたのと同様に、米国の正体に気づいて、FTAなど投げ出し、辺野古もやめて、米国の傀儡独裁へと「国のかたち」を変質させられる前に改憲項目から危険な緊急事態条項を外すはずです。

※ほとんどの日本人が気づいていない!! 自民党改憲4項目の #ヤバすぎる緊急事態条項で、より高まったファシズムへの危険性! 安倍総理は臨時国会の所信表明で改憲への強い執念を表明! 全国民必見必読の岩上安身による永井幸寿弁護士インタビュー 2018.10.30
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434858

 それがなんということか、日本の首相はあの安倍晋三氏です。

 経済的には、米国頼みではもうダメだとようやく気づいて中国を訪問したものの、安全保障はいまだに米国の言いなりで、今回の改憲も米国の描いた古いシナリオどおりに進めようとしている。その愚かさに気づく人物ではありません。

 政治家にまかせず、日本社会自らが「正気」を取り戻すしかありません。そのためには、対米追従の果てに米国の愚かな奴隷と成り果てた政府とマスコミの呪縛を解く必要があります。

 残念ながら日本の情報空間は、マスメディアが支配しています。記者クラブというカルテルによって権力と談合し、こんな重要な改憲の国民投票の際に、青天井で改憲CMを流し、莫大な広告料を改憲勢力から受け取るという恥を知らない輩どもです。その支配を打ち破り、マスメディアが決して報じない、真に公共性、公益性、緊急性のある報道を独立メディアが貫いていかなければなりません。

 IWJのIndependentは、どんな資本や権力にもおもねらない、独立不羈のメディアであることも示すものです。IWJは、存続する限りにおいて、市民の皆様に真実を伝える目と耳であり続けることを、改めてこの場を借りて誓いたいと思います。

 もうひとつ、Independentには日本の「独立」という意味も込められています。

 米国隷属路線を突き進んできた安倍政権は、今や明らかにその限界に突き当たっています。トランプ政権は、自由貿易を捨ててブロック経済へ移行し、「保護国」扱いの日本をブロックにとどめて生き血を吸い尽くそうとしています。米中の覇権交代という21世紀最大のドラマが急加速しつつあるときに、その両大国の狭間にあって「捨て石」として使い捨てにされかねない日本を、破滅の道から引き戻させ、本当の意味で独立する道を切り拓いてゆくためにも、どうか、皆様の篤いご支援を賜りたく存じます。

 IWJは、市民の皆様に背中を押されて始めた市民のための独立メディアであり、市民の皆様のお支えが弱まり、あるいはお支えがなくなった時点で姿を消す運命にあるのだろうと思います。

 同様に、人々が油断をし、関心を失った時にファシズム勢力は、一挙に権力を奪取するものです。人々が改憲の危険性について油断し、真剣な関心を失った時が民主主義の命運の尽きる時です。

 どうか、IWJ存続の危機を乗り越えるために、皆様からの緊急のご支援を賜りたく存じます。

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 IWJでは、11月下旬から12月上旬の間をめどに、ファンドレイジング・イベントの開催を考えています。そこで皆様にご相談があります!

 これまでのファンドレイジング・イベントは特定のテーマに絞ることはせず、様々な分野の識者をお招きしてお話していただくやり方でした。テーマは多様で、顔ぶれも多彩でしたが、内容がバラエティ豊かであっても、深く掘り下げられなかったり、人数が多い分、コストがかかり過ぎたりしました。

 今回のファンドレイジング・イベントの開催に際しては、一つのテーマを決めた上で、そのテーマに詳しい識者の方を3名から4名ほどお招きし、シンポジウム形式で進めていく方法も検討しています。

 一つのテーマを掘り下げるシンポジウムと、今までのように、多様性のあるバラエティ豊かなイベントと、参加を希望される皆様はどちらをご希望か、またお話をうかがいたい識者について、テーマの設定についても、皆様のご要望をお聞きしたいと思います。

 ご回答は「IWJファンドレイジング・イベントに関するアンケート2018Autumn」よりお願いいたします。

※アンケートはこちらからお願いします。
https://bit.ly/2PaZ3HG

 ファンドレイジング・イベントの参加費は、ご寄付分が上乗せされているので、やや高めで設定させていただくことになりますが、イベントの参加費は、すべてIWJの活動費にあてます。ファンドレイジング・イベント参加お申込みのご案内は改めて告知いたしますので、どうぞ、奮ってご応募ください。

 今後とも、なにとぞ、IWJをよろしくお願い申し上げます。

■新シリーズ「岩上安身のIWJインタビュー DVDシリーズ」第一弾として、関良基氏と前川喜平氏へのインタビューDVDを製作中です! 予約受付を開始しました! 数量限定の製作のため、ぜひお早めの予約申し込みを!

 「DVD化のためのIWJ総選挙」の結果を受け、このたび第一弾として、『赤松小三郎ともう一つの明治維新――テロに葬られた立憲主義の夢』(作品社、https://amzn.to/2NwCHL8)の著者である関良基氏へのインタビュー全3巻と、前文部科学省事務次官の前川喜平氏へのインタビュー全3巻を製作中です。いずれも12月上旬発売予定です。

 DVDの詳細な内容は下記URLからご覧いただけます。こちらは数量限定となります。ただいまご予約を受付中です。ご購入のご検討、どうぞよろしくお願いいたします!

※IWJグッズ DVD
https://iwj.co.jp/ec/products/list.php?category_id=5

 それでは本日も1日、よろしくお願いいたします!

IWJ編集部(岩上安身、城石裕幸、尾内達也)
IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 https://iwj.co.jp/