■■■ 日刊IWJガイド・番組表「<お知らせ>『「首相案件」は決定的か!? 住民訴訟で加計学園問題を追及する! 岩上安身による「今治加計獣医学部問題を考える会」共同代表・黒川敦彦氏、加藤慶二弁護士、岸本英嗣弁護士インタビュー』を本日正午に会員限定で公開いたします!/岩上安身による東京新聞論説委員・五味洋治氏インタビュー! 米国と中国は水面下でつながっている!? なぜ日本は取り残されてしまったのか? IWJ書店では五味氏のサイン入り新刊も販売中!/福田淳一財務事務次官辞任の閣議決定!署名した野田聖子女性活躍担当相兼総務相にはがっかり~麻生太郎財務相は『はめられて訴えられているんじゃないかとか、いろいろな意見がある』と、双方の立場に配慮すべきと『慎重さ』を装った二次加害!!/セクハラ被害者を『犯罪者』!?最高級官僚と政治家という『最強コンビ』が『取材倫理違反』を盾に被害女性に『報復口撃』!これでは主客転倒だ!」2018.4.25日号~No.2050号~ ■■■
(2018.4.25 8時00分)
おはようございます。IWJ編集部です。
■<お知らせ>「『首相案件』は決定的か!? 住民訴訟で加計学園問題を追及する! 岩上安身による『今治加計獣医学部問題を考える会』共同代表・黒川敦彦氏、加藤慶二弁護士、岸本英嗣弁護士インタビュー」を本日正午に会員限定で公開いたします!
お待たせしておりました「『首相案件』は決定的か!? 住民訴訟で加計学園問題を追及する!岩上安身による『今治加計獣医学部問題を考える会』共同代表・黒川敦彦氏、日野市民法律事務所・加藤慶二弁護士、弁護士法人東京表参道法律事務所・岸本英嗣弁護士インタビュー」を本日正午に会員限定で公開いたします。
こちらのインタビューは当初4月17日に生中継の予定でしたが、直前の前日から当日にかけて岩上さんのツイッターへメンションをつけて、またダイレクトメッセージで黒川氏のこれまでの言動に対する批判の声が多数寄せられ、急遽録画・会員限定公開へと変更いたしました。
批判の内容は、黒川氏がツイッターで民族差別的な発言をしているとの指摘をはじめ、根拠の怪しい噂話を広めていること、しかもそれを批判してもいっこうに態度をあらためないこと、当該ツイートも削除せず、謝罪もない等々のご指摘であり、そうした黒川氏を番組に登場させてインタビューを行う岩上さんとIWJに対しても、批判が寄せられました。
しかし、「首相案件」文書が出たことで、加計学園問題が非常に重要な局面を迎えているこの時期に、今治市を相手取って補助金の差し止めを求める住民訴訟を起こした「今治加計獣医学部問題を考える会」の共同代表である黒川氏、そしてその訴訟の弁護団の加藤弁護士、岸本弁護士にお話をうかがうこのインタビューは、ご指摘、ご批判は真摯に受け止めますが、報じる必要性と価値のあるものと思われました。
インタビューを行う経緯や、ご批判に対する応答については、4月19日の日刊ガイドで、岩上さんのツイートをまとめ、詳しくお伝えしていますので、ぜひ以下をご確認ください。
※日刊ガイド(2018年4月19日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/35774
インタビューの最終盤で、岩上さんは事前にお約束していたとおり、多くの方々から寄せられたご批判を黒川氏に示し、反省を促し、謝罪の言葉も引き出したうえで、黒川氏が当該ツイートを削除しお詫びの文章も出すという約束も取り付けました。しかし黒川氏側が文章の作成が遅れていた上に、4月23日の日刊ガイドでお伝えしましたように、IWJの動画班内の事情が重なり、録画の編集作業が滞っていました。
※日刊ガイド(2018年4月23日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/35844
本日、4月25日正午にインタビューを会員限定で公開できるよう準備が整いました。この間の経緯につきましては、岩上さんからこの間の事情を説明するメッセージ動画をインタビューの冒頭に用意いたしました。またあわせて、この場をお借りして岩上さんからのメッセージを掲載させて頂きます。
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4月23日に黒川氏よりお詫びの文章をアップする準備ができたとの連絡があったため、ツイートの削除と反省文をIWJでの動画編集の作業完了と合わせて25日正午に公開することといたしました。
17日の収録中での黒川氏の謝罪の様子、そして今回のお詫びの文章に物足りなさを感じる向きもあるかもしれません。他方、黒川氏が確信犯的にヘイトスピーチや陰謀論的な発言をしているのではないだろうという印象を持たれる方もいると思われます。黒川氏は脇が甘く、寄せられた情報を十分に検証することなく信じ、差別的な情報をも広めてしまってきたように思われます。
私はジャーナリストであり、黒川氏の代弁者ではなく、取材者と取材対象者以上の関係ではありません。黒川氏に質問し、意見はしましたが、人を問い詰めるのには、自ずと限界があります。度が過ぎる詰問は、「査問」に等しいものになります。それは言葉による暴力となりかねず、慎まなければなりません。ここから先、黒川氏が反省して言動をあらためるかどうかは、これからの氏の行動を見守るしかありません。
しかし、人は変わりうるものだと思います。「人は変わらない」という確信のもとに他者を見下し、非難・排斥する考え方がレイシズムの基底に存在しています。黒川氏のこれまでの言動は批判されて然るべきですが、「黒川氏が変わるわけがないから排斥せよ」という度が過ぎる非難は、レイシストの姿勢と通底するものではないでしょうか。人が変わりうるものであること、その可塑性に対する一片の期待は忘れないようにしたいものです。
今回、黒川氏に対して「差別主義者」、「陰謀論者」と強く非難する声の中には、そんな黒川氏を取り上げるIWJに対しても、非難の矛先を向ける向きもありました。そのため、必要以上の炎上を避けるために会員限定の公開とさせていただきました。
皆様からの厳しいご指摘の中には私の気づいていなかったこともありました。その点については感謝申し上げます。ありがとうございます。
今後ともぜひ、IWJそして岩上安身への忌憚ないご意見をお聞かせください。
岩上安身
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■岩上安身による東京新聞論説委員・五味洋治氏インタビュー! 米国と中国は水面下でつながっている!? なぜ日本は取り残されてしまったのか? 今後の展開は? IWJ書店では五味氏のサイン入り新刊2冊を販売中です!
昨日岩上さんは、東京新聞論説委員・五味洋治氏にインタビューをおこないました。五味氏は韓国への留学経験があり、北朝鮮の金正恩労働党委員長の兄である故・金正男氏への単独インタビューに成功したこともある、朝鮮半島情勢に詳しいジャーナリスト。昨年12月には『朝鮮戦争は、なぜ終わらないのか(創元社)』( https://amzn.to/2HJzUiS )を出版されました。
この本をテーマにした岩上さんによる五味氏へのインタビューの模様は、全編無料で公開しています。ぜひご覧ください。
※【広告連動企画】日本人が知らない冷戦構造「朝鮮国連軍体制」の衝撃! 在日米軍基地は朝鮮有事で「後方基地」に! 『朝鮮戦争は、なぜ終わらないのか』著者・五味洋治氏に岩上安身が訊く! 2017.12.11
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/407374
さらに先月3月には、北朝鮮についての新刊『金正恩 狂気と孤独の独裁者のすべて(文春e-book)』( https://amzn.to/2HrSsAG )『北朝鮮征伐! 中国がトランプと結んだ密約の正体(宝島社)』( https://amzn.to/2Hr7Pcq )の2作を、相次いで出版されています。
今回のインタビューでは、急展開する朝鮮半島情勢と米中韓朝それぞれの思惑、そして関係国でありながら疎外されている日本の状況について、詳しく解説していただきました。
五味氏は、安倍政権が北朝鮮と直接交渉せずに、トランプ大統領に米朝会談で拉致問題を取り上げてくれるよう「丸投げ」したことについて、「本当におかしい。自分自身で平壌へ乗り込んで交渉すればいいではないか」と批判。今のように米国しか頼る国がないという状態ではなく、中国や韓国との関係も比較的良好だった6カ国協議当時は、議長を務めていた中国の武大偉氏が日本に配慮し、拉致問題について北朝鮮と直接交渉できるよう部屋を用意したというエピソードも紹介しました。
中国とも韓国とも関係を悪化させ、北朝鮮に対しては圧力一辺倒で望むべきと国内外で訴え続け、結果、北朝鮮・韓国・米国・中国・ロシアが凄まじいスピードで交渉を行ってゆく流れから完全に取り残されてしまった安倍政権。日本の外交は今後どのように失地回復すべきなのか。
5時間以上に及んだインタビューは、以下のアドレスで近日アップ予定ですので、今しばらくお待ち下さい!
※急展開する朝鮮半島情勢 米国と中国は水面下でつながっている!? なぜ日本は取り残されてしまったのか? 今後の展開は? 岩上安身による東京新聞論説委員・五味洋治氏インタビュー!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/419112
新刊『金正恩 狂気と孤独の独裁者のすべて』と『北朝鮮征伐! 中国がトランプと結んだ密約の正体』は、どちらも五味氏の直筆サイン入りで、現在IWJ書店で販売中です。数量限定ですので、お早めにお買い求めください!
※【五味洋治さんサイン入り】『金正恩 狂気と孤独の独裁者のすべて』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=387
※【五味洋治さんサイン入り】『北朝鮮征伐! 中国がトランプと結んだ密約の正体』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=388
■福田淳一財務事務次官辞任の閣議決定! 滞りなく署名した野田聖子女性活躍担当相兼総務相にはがっかり~麻生太郎財務相は「はめられて訴えられているんじゃないかとか、いろいろな意見がある」と、双方の立場に配慮すべきという「慎重さ」を装った二次加害!!
セクハラ発言問題で「財務省が厳しい状況に陥っている時に報道が出たのは自身の不徳、次官として職責を果たせない」という理由で、セクハラを働いた事実は否認したまま辞意を表明していた福田淳一財務事務次官。
4月24日午前の閣議で、福田事務次官の辞任が了承されました。批判の多かった退職金については支払いを留保し、今後の調査動向や処分内容によっては、最大で約5300万円にのぼるとされる退職金の減額もあり得るということです。
※福田財務次官の処分は先送り 野党「セクハラ容認政権」(朝日新聞デジタル、2018年4月24日)
https://www.asahi.com/articles/ASL4S3431L4SULFA005.html
23日午後にも、希望の党の山井和則衆院議員ら野党議員が財務省を訪れ、同日中に謝罪と福田事務次官の処分を求める申入れ書を提出していました。山井議員は「謝罪も処分もなく退職金を満額受け取ることになれば、安倍政権がセクハラを放置、容認することになる」と批判していましたが、懲戒免職でなく依願退職を認めたことで、野党の追及は今後も続くことが必至で、麻生太郎財務相や安倍晋三総理の任命責任を問う声も、いっそう厳しさを増すと思われます。
※福田次官、24日に辞任=退職金5300万円、野党の反発必至-セクハラ疑惑(時事ドットコム、2018年4月23日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018042300507&g=eco
今般のセクハラ発言問題をめぐっては、閣僚内でも厳しい見方があり、これまで閣内で政権批判をしたことがない松山政司一億総活躍担当相や、野田聖子総務相兼女性活躍担当相らが、批判や疑問の声を上げていました。
※財務省対応、与党も批判 セクハラ疑惑(中日新聞 CHUNICHI
Web、2018年4月18日)
http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2018041802000069.html
とりわけ、今回テレビ局勤務の女性社員が被害者となったことからその所管大臣であり、また自身も雇用機会均等法第一世代として、同様にセクハラやパワハラを経験してきたと語る野田総務相の動向にはIWJも注目しており、24日の閣議で署名するのかどうか、野田事務所と総務省広報に宛てて、FAXで質問状を送っていました。その数時間前、電話での取材に野田事務所は「それについては回答できない」との返事でしたが、FAXに対しても返信がないまま、野田大臣も署名、閣議決定されました。
※日刊ガイド(2018年4月23日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/35844
※日刊ガイド(2018年4月24日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/35880
その閣議後の記者会見で、野田総務相兼女性活躍担当相は「しっかりと調査して、二度と起きないようにすることが政治家の務めだ」とし、所管閣僚としても再発防止策の検討を指示したと述べました。
※再発防止「政治家の務め」=閣僚から厳しい発言-セクハラ疑惑(時事ドットコム、2018年4月24日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018042400584&g=pol
今般のセクハラ発言問題に関しては「疑惑」の段階から、野田総務相と麻生太郎財務相らとの間で、認識のずれが表面化していました。
※【財務次官セクハラ疑惑】野田聖子氏「違和感がある。高いハードルだ」 財務相と官房長官に申し入れ(産経ニュース、2018年4月17日)
https://www.sankei.com/affairs/news/180417/afr1804170005-n1.html
※財務相:被害者名乗り出ないと認定できず セクハラ疑惑(毎日新聞、2018年4月17日)
https://mainichi.jp/articles/20180417/k00/00e/010/226000c
そしてまたしてもというべきか、麻生財務相は、24日閣議後会見で、「週刊誌報道だけでセクハラがあったと認定して、減給というのはいかがなものか。はめられて訴えられているんじゃないかとか、いろいろな意見が世の中にいっぱいある」と述べ、双方の立場に配慮すべきとの慎重さを装った被害女性への二次加害、人権侵害としか言いようがない暴言を口にしました。
※セクハラ疑惑 麻生財務相「はめられたとの意見ある」(毎日新聞、2018年4月24日)
https://mainichi.jp/articles/20180424/k00/00e/010/247000c
同日午前開かれた財務省に対する野党合同ヒアリングでも、下村博文元文科相の「被害女性の告発はある意味犯罪」とする暴言に続く、この新たな麻生財務相の問題発言を受け、発言の撤回や麻生財務相の辞任を求める意見が相次ぐなど、野党の反発はいっそう強まりました。
「閣僚全員がサインしたということは、安倍政権は『セクハラ容認政権』である」との野党の批判の矛先は、当然ながら署名した野田総務相にも向けられており、「初の女性総理筆頭候補」と目されたこともある野田総務相の、政治家としての真価、女性リーダーとしての見識や覚悟が問われています。
※「政権がセクハラ容認」次官辞任承認で野党から批判相次ぐ(NHKニュース、2018年4月24日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180424/k10011415331000.html
「省庁の中の省庁」と言われる財務省の事務方トップと、その上に立つ財務相の人権侵害的言動は、国の中枢において、権力にあぐらをかいて横暴を働く悪弊がはびこっている様を国内外にさらけ出すこととなりました。これが日本社会の縮図だと見られることは間違いなく、事実、これが日本の姿そのものなのかもしれません。このような悪弊を断ち切るために、女性議員だけでなく、趣旨に賛同する男性議員の活動にも大きな期待と責任がかかっていると思われます。
■セクハラの被害者を「犯罪者」!? 中央官庁の最高級官僚と政治家という「最強コンビ」が「取材倫理違反」を盾にし、被害女性に「報復口撃」に打って出る! それならば「公僕」としての倫理観はどこに行った?これでは主客転倒だ!
自民党の下村博文元文科相は4月22日、都内で開かれた講演会で、財務省の福田淳一事務次官がテレビ朝日の女性記者に対して露骨なセクハラ発言を繰り返した問題を取り上げ、その会話を女性記者が極秘録音したことを「ある意味で犯罪だと思う」と批判しました。23日付の「しんぶん赤旗」がこの暴挙をスクープしました。
※被害者を「犯罪者」扱い 下村元文科相、セクハラ告発に「福田次官ははめられた」(しんぶん赤旗、2018年4月23日)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-04-23/2018042301_03_1.html
この講演会はクローズで行われたものでありますが、タガが外れて思わず本音が出たのでしょうか。福田事務次官のセクハラ発言は認めながらも、被害女性をやり玉に挙げ、「(福田事務次官は)はめられた。ある意味犯罪だ」と訴えました。
この講演会で下村氏は「安倍晋三総理とは近い立場」であり「親密な関係」であることも強調。相次ぐ不祥事で安倍総理への批判が止まらないことについて、「よく(安倍総理は)精神的にこたえないで頑張っている」と持ち上げました。
また「メディアが日本をダメにしている」と持論を繰り広げ、「『日本のメディアは日本国家をつぶすために存在しているのか』と最近つくづく思う」「安倍支持を言うような人をテレビ局は使わない。安倍反対の人ばっかりを使う」「テレビ局の大半は安倍降ろしだ」など、全く現実に即していないメディアに対する誹謗中傷を展開しました。
問題の発言は、こうした「安倍擁護」の流れで飛び出しました。「たしかに福田事務次官がとんでもない発言をしているかもしれないけども、そんなの隠しテープで録っておいて、テレビ局の人が、『週刊誌に売る』っていうこと自体が、はめられていますよね。ある意味で犯罪だと思う」
※下村元文科相がセクハラ告発したテレ朝女性社員を「ある意味で犯罪」と批判 音声公開(AERA dot. 、2018年4月23日)
https://dot.asahi.com/dot/2018042300090.html?page=1
この発言をめぐり、マスコミから批判を受けた下村氏は、4月24日付けの公式HPでは「ある意味犯罪」と述べたことに対しては不適切とし、撤回・謝罪しました。
※下村博文 公式WEB
https://www.hakubun.biz/news/
「取材相手の同意を得ずに極秘に録音をする」というのは、その表面だけ見れば取材上のモラルに反する行為に当たります。他のメディアに音源を持ち込んだことも、「取材源の秘匿」の原則に反するかもしれません。
しかし、原則には常に例外がありえます。セクハラ行為は、不法行為にあたります。この女性記者が録音を決意したのはセクハラがたび重なり、身を守る必要性に迫られたためで、他のメディアに持ち込んだのも、上司に訴え出ても取りあげられず、泣き寝入りしてはこの犯罪事実が闇に葬られてしまうとの懸念を抱いたからです。これはセクハラとしての公益通報であると認められるべきです。
岩上さんも、これについて「公益目的であろうと、被害者としての私的な告発であろうと、どちらであっても正当。不当視する方がおかしいし、まして下村元文科相が言い放った『犯罪』であるとか、麻生財務相の『嵌められた』という暴言などは、二次加害に等しい」とツイートし、下村・麻生両氏を厳しく批判しています。
※岩上安身ツイート
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/988816519755808768
また、今回のセクハラ事件が森友問題を巡り、女性記者が福田事務次官に取材のために接触した際に起きたことは看過できない点です。
森友・加計問題と、不祥事が相次ぐ安倍政権で、いま真に問われるべきは「メディアの職業倫理」以前に、「政治家としての倫理」「人としての倫理」のはずです。そして女性記者を批判した当の下村氏には、加計問題に関与している疑惑がもたれています。
※【岩上安身のツイ録】加計学園が学部新設のために、文科省に対応するよう、現役の文科相だった下村氏に口利きを依頼。他方でヤミ献金を。職務権限のある文科相時代の話。これは贈収賄の疑い濃厚。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/386336
また、「週刊文春」(2017年7月6日号)によると、加計学園が下村氏の後援会「博友会」の政治資金パーティ券を2013年~2014年にわたり計200万円分購入。しかも、この加計学園によるパーティ券購入の事実は、政治資金収支報告書に記載がなく、政治資金規正法違反の疑いがもたれていました。
しかし、下村氏は記者会見で、加計学園の秘書室長が窓口となり「加計学園以外の個人や企業から」現金を集め、「取りまとめ役として持参しただけだ」と主張。無関係を強調しました。2017年7月の都議選前に浮上したこの疑惑について、下村氏は「選挙後に説明する」と述べましたが、9ヶ月が経った現在も何の説明も行っていません。
この件に関し、岩上さんは、上脇博之神戸学院大学教授にインタビューを行っております。詳細は以下をご覧ください。
※「加計学園」からの200万円は違法献金? 下村博文氏の疑惑に迫る! 稲田大臣、小池都知事らにも斬り込む! 岩上安身による神戸学院大学教授・上脇博之氏インタビュー・その1
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/388114
※【独占スクープ!】「下村氏は氷山の一角」!?〜加計学園から安倍総理に「カネ」は流れていなかったのか!? 下村博文・元文科相告発直後の上脇博之・神戸学院大教授に岩上安身がインタビュー!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/393939
下村氏は長きにわたり文部科学大臣の座に君臨、戦後では最長の任期を誇ります。「政治=人を幸せにする仕事」を標榜とし、教育・文化の長として高い倫理観を持ち続けてきたはずの下村氏です。ぜひ、事の次第を詳らかにしてほしいものです。
今回のセクハラ事件は、安倍政権の綻びの一端に過ぎません。嫌がらせ(ハラスメント)の事実を否定し、加害者であるにもかかわらず被害者の相手を「くの一」といわんばかりに糾弾し陰謀論を振りかざす。日本全国いたるところでこんな報復が蔓延しては、本当の意味での「女性の社会進出」など絵に描いた餅でしょう。「私利私欲」「個利個略」にとらわれた政治が横行する中で、この国は一体どうなってしまうのでしょうか?
■安倍昭恵氏がまたも問題発言!! 4月21日の「桜を見る会」に安倍総理と出席した同日、大阪での極右運動家主催のデモに「ありがとう」!!
東京の桜はとっくに散り、桜の季節も過ぎた4月21日、多くの芸能人やスポーツ選手らを招待して、安倍総理主催の「桜を見る会」が新宿御苑で盛大に行われました。
その同じ日、大阪では、「偏向報道に負けるな! 安倍政権がんばれ大行進in大阪デモ」が行われていました。安倍昭恵氏は、「桜を見る会」に笑顔で参加しながら、同時にこの大阪のデモの関係者にも応援メッセージを送っていました。
デモの主催者の打越善次郎氏は、ツイッターのプロフィールでは「日本会議議員」を名乗る人物(ただしIWJの日本会議への電話取材では「日本会議議員」という肩書は同会議に存在せず、打越善次郎氏が日本会議に属しているかどうかも答えられないとの回答)です。
また2012年の衆院総選挙の際、こちらはまぎれもない日本会議と創生「日本」所属の、自民党・中山泰秀議員の応援演説で「君が代」のバイオリン独奏を行ったり、在特会の街宣動画を「正論」として拡散するなど、極右思想の持ち主と思われる人物です。
※【安倍晋三】平成24年12月6日大阪4区 中山泰秀候補者応援演説【その1】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm19523167
在特会や極右団体によるヘイトデモやスピーチはYouTubeに数多くアップされていますが、今回のデモの様子もすでにアップされています。
※【参加者220名+αでした!生放送をそのままUPしたので画質は良くありませんw】平成30年4月21日・偏向報道に負けるな!安倍政権がんばれ大行進in大阪!(youtube、2018年4月21日)
https://www.youtube.com/watch?time_continue=603&v=oPIHowlk8zs
動画内で、打越氏は昭恵氏からのメッセージとして「これから日本を求めて世界の人が来そうですね。21日の行進はどこで行いますか」「いつも応援ありがとうございます」と読み上げています。
さらに問題なのは、この動画を投稿したチャンネル主の西村齊(ひとし)氏です。
西村氏は、元在特会の京都支部長で、2010年、徳島県教職員組合による四国朝鮮初中級学校への寄付に「抗議」と称する、常軌を逸した侮蔑や怒号を繰り返して告発され、威力業務妨害などの容疑で逮捕されました。
また2012年5月には、ロート製薬がCMに韓国の女優を起用したことに関し、社員へ威圧的な行動をするなどの強要罪で逮捕。2017年には京都朝鮮第一初級学校跡で「日本人を拉致するような学校はたたき出さなければなりません」と繰り返し発言した動画をネットに投稿し、学校運営者の京都朝鮮学園から告訴されるなど、数々の差別思想にもとづく事件を起こした人物です。
打越氏のFacebookでは、昭恵夫人が「友達」となっています。昭恵夫人は「安倍政権を応援する」この動画が、どのような「友達」によって作られ、拡散されているかまでは、ご存知ではなかったのでしょうか?
IWJでは、在特会とヘイト問題についても多くの取材を行っています。あわせてぜひご覧ください。
※「安倍在特会政権」打倒の革命は起きるか? ベストセラー『永続敗戦論』の著者・白井聡氏ら講演 2014.10.24
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/189415
※ヘイトスピーチを繰り返してきた桜井誠氏の選挙陣営が街宣で「『朝鮮人を殺せ』などと叫んだことはない」と虚偽発言! ~自民党・小池百合子候補と在特会の関係も明らかに! 2016.7.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/321193
■私たちの「食」はどうなる!? 種子法廃止につづいて今度は卸売市場法の「改正」!新自由主義を進める安倍政権!
今年2018年3月に衆議院に提出された「卸売市場法及び食品流通構造改善促進法の一部を改正する法律案」、通称、卸売市場法の改正案が、国会で審議される日が近づいています。
卸売市場法 「改正」法案について政府は、「食品流通の合理化と生鮮食料品等の公正な取引環境の確保を促進することにより、生産者の所得の向上と消費者ニーズへの的確な対応を図る」と説明していますが、ほんとうにそうでしょうか。
※未来投資会議構造改革徹底推進会合「地域経済・インフラ」会合(農林水産業)(第8回) 配布資料「卸売市場を含めた食品流通の構造改革について」(首相官邸WEBサイト、2018年3月7日)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/miraitoshikaigi/suishinkaigo2018/nourin/dai8/siryou1.pdf
東京中央市場労働組合執行委員長の中澤誠さんは、今度の「改正」で「消費者の利益について規定された部分はなくなる」と指摘しています(4月14日に築地市場で開催されたシンポジウム「卸売市場法が変わると私たちの食はどうなるの?! ―シンポジウム 卸売市場の役割と私たちの生活」より)。「消費者ニーズへの的確な対応」などとする政府の説明とは真逆です。
IWJではこのシンポジウムの模様を4月22日に録画配信しました。卸売市場法「改正」で何が変わるのか、中澤さんが解りやすく説明しています。なお、この動画は準備ができ次第、アップする予定です。もう少々お待ち下さい。
このシンポジウムで中澤さんは、法案の審議入りについても「5月の連休明けから審議するかもしれない。6月には可決しようという構えみたいだ。他の農業関係の法案と一括で採決してしまうかもしれない」と、予測を述べていました。
※中澤誠氏ツイート(2018年4月23日)
https://twitter.com/nakazawa_mama2/status/988332188876718080
今月4月1日に種子法が廃止され、今度は卸売市場法の「改正」と、私たちの「食」が安倍政権の「構造改革」の名の下に市場原理に晒されようとしています。IWJでは種子法廃止の問題性についても指摘してきました。是非、以下のインタビューもあわせてご覧下さい。
※種子法廃止を決めた規制改革推進会議は「外資の要求受け入れ窓口」!? 米国のTPP復帰はどうなる!? 岩上安身による日本有機農業研究会理事・安田節子氏インタビュー 2018.2.12
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/412020
※「種子法」廃止の裏に米政府と多国籍企業の影!「TPP違憲訴訟の会」が行政訴訟へ!岩上安身による元農水大臣・山田正彦氏インタビュー! 2017.11.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/405420
■<ご報告>出産のご挨拶
おはようございます。IWJで動画班に所属しております、須原拓磨です。
3月末に産休入りのご報告をさせていただきました、私の妻の須原杏が、10日前の4月15日に男の子を出産しました。
予定日よりも約三週間ほど早い、突然の出産となりまして戸惑う部分もありましたが、無事に出産を終え、新しい命が誕生したことに喜びを感じております。
同時に、私としましては、父親としての役割を全うできるよう、精進していこうと決意を新たにした次第です。
私の勤務中に妻が急遽、出産することになり、私は会社を飛び出して病院へ急行。出産後も退院のタイミングなどで、有休を取得させていただきました。岩上さんやスタッフの皆さんのサポートには、大変助けられました。
妻の妊娠がわかった後から、IWJを応援してくださっている方々からお祝いのお言葉やご連絡などを頂戴したこともありました。無事に出産を終えられたのも、皆さんのお言葉が力になったからだと思っております。本当にありがとうございました。
これからも何とぞよろしくお願いいたします。
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◆中継番組表◆
**2018.4.25 Wed.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【Ch4】10:30~「集会&政府交渉:東海第二原発、東電が日本原電を支援!?~私たちのお金を使わないで!」
視聴URL: https://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
「FoE Japan」「原子力規制を監視する市民の会」主催で開催される集会と政府交渉を中継します。
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【Ch5】10:30~「財務省セクハラ問題 野党合同ヒアリング ―財務省が弁護士事務所に依頼した調査について(依頼文書の提出)ほか」
視聴URL: https://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
財務省セクハラ問題 野党合同ヒアリングを中継します。
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【Ch3】14:30~「原子力規制委員会 更田豊志委員長 定例会見」
視聴URL: https://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=3
原子力規制委員会 更田委員長の定例会見を中継します。
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【タイムリー再配信 155・IWJ_Youtube live】19:00~「国会で議員に北朝鮮の『工作員』と名指しで侮辱!?された『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』著者『拉致被害者家族会』元事務局長蓮池透氏に岩上安身が訊く!第1弾」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
2016年1月27日に収録した岩上安身による『拉致被害者家族会』元事務局長蓮池透さんインタビューを再配信します。
[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/284584
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◆中継番組表◆
**2018.4.26 Thu.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【Ch2】17:45~「『中長期ロードマップの進捗状況』に関する記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
東京電力による「中長期ロードマップの進捗状況」に関する記者会見を中継します。
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◆中継番組表◆
これ以降の予定で決定しているものは、以下のカレンダーよりご覧いただけます。あわせてご確認ください。
→「配信カレンダー」 https://iwj.co.jp/channels/main/calendar.html
(あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。)
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◆昨日テキストアップした記事はこちらです◆
過労自殺の隠蔽!? 野党の追及がなければご遺族からのFAXは怪文書扱い!?「安倍総理!加藤厚労相の答弁との食い違いを隠したまま高プロ法案を通すつもりか!」希望の党・柚木道義衆議院議員らが追及!4.9野党合同ヒアリング
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/417457
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それでは本日も一日、どうぞよろしくお願いいたします!
IWJ編集部(岩上安身、林俊成、尾内達也、小澤郁子、武千晴、城石裕幸、段田亜由美)
IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/ 】