日刊IWJガイド・ウィークエンド版「『憲法改正国民投票法は二重にも、三重にも改憲派が勝つような罠が仕掛けられていている!』市民連合・高田健氏が警鐘を鳴らす〜元NHKプロデューサー・永田浩三氏、伊藤詩織さんが受けた『レイプ事件』に言及『ジャーナリストが安倍政権のご機嫌をうかがったり、嫌疑をもみ消してもらったり、すりよったりしては断じてなりません!』~『安倍9条改憲NO!全国市民アクション11・3国会包囲大行動』」2017.11.4日号~No.1877号~


■■■ 日刊IWJガイド・ウィークエンド版「『憲法改正国民投票法は二重にも、三重にも改憲派が勝つような罠が仕掛けられていている!』市民連合・高田健氏が警鐘を鳴らす〜元NHKプロデューサー・永田浩三氏、伊藤詩織さんが受けた『レイプ事件』に言及『ジャーナリストが安倍政権のご機嫌をうかがったり、嫌疑をもみ消してもらったり、すりよったりしては断じてなりません!』~『安倍9条改憲NO!全国市民アクション11・3国会包囲大行動』」2017.11.4日号~No.1877号~ ■■■
(2017.11.4 8時00分)

★本日の日刊IWJガイドは以下の内容でお届けします!

┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■<はじめに>「憲法改正国民投票法は二重にも、三重にも改憲派が勝つような罠が仕掛けられていている!」市民連合・高田健氏が警鐘を鳴らす――元NHKプロデューサー・永田浩三氏、伊藤詩織さんが受けた「レイプ事件」に言及「ジャーナリストが安倍政権のご機嫌をうかがったり、嫌疑をもみ消してもらったり、すりよったりしては断じてなりません!」~「安倍9条改憲NO!全国市民アクション11・3国会包囲大行動」(青木浩文)
┠■【中継番組表】
┠■<IWJが報じた1週間総まとめ>(ぎぎまき・原佑介)
┠【1】取材不可の両院議員総会で民進・前原代表「即時辞任」の声多数!IWJは独自ルートで記者メモを入手し、会員限定で全文掲載!
┠【2】民進新代表に大塚耕平参議院議員が就任「希望の党と立憲民主党とは等距離」!? 岩上さんがツィッターで「この中途半端さが前原クーデターを呼び込んだ」
┠【3】世界がEVシフトを決める中、日本メーカーはどう出る!?「東京モーターショー2017」を取材!トヨタは「水素もEVも」、マツダは独自エンジンで勝負を狙う AI活用車で自動運転技術も実現か!?
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<はじめに>「憲法改正国民投票法は二重にも、三重にも改憲派が勝つような罠が仕掛けられていている!」市民連合・高田健氏が警鐘を鳴らす――元NHKプロデューサー・永田浩三氏、伊藤詩織さんが受けた「レイプ事件」に言及「ジャーナリストが安倍政権のご機嫌をうかがったり、嫌疑をもみ消してもらったり、すりよったりしては断じてなりません!」~「安倍9条改憲NO!全国市民アクション11・3国会包囲大行動」
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 おはようございます。IWJ編集部です。

 昨日2017年11月3日、日本国憲法が公布されてから71年が経ちました。

 この日、大阪の中之島公園芝生広場では「9条改憲を許さない!アベ政治を終わらせよう!~戦争も、核兵器も、辺野古新基地もいらない」、京都の円山野外音楽堂では「安倍9条改憲NO! 市民と立憲野党の共同で安倍内閣退陣を 生かそう憲法 守ろう9条 11・3憲法集会 in 京都」、そして東京の国会正門前では「安倍9条改憲NO!全国市民アクション11・3国会包囲大行動」と題した集会が開催され、IWJはその模様を中継しました。

 秋晴れとなった国会周辺には、国会正門前、議員会館前、そして国会図書館前などに参加者の集会エリアが設けられましたが、どちらも満杯。溢れた人々は憲政記念館の公園へ行くよう促され、そちらにも参加者の姿が多数ありました。主催者の発表によれば4万人が参加したとのことです。

 政党からは立憲民主党代表の枝野幸男氏、日本共産党・委員長の志位和夫氏、民進党・参院議員で憲法改正に反対する超党派の議員連盟「立憲フォーラム」の事務局長である江崎孝氏、そして社民党・副党首の福島みずほ氏が登壇。

 さらに、ジャーナリストの鎌田慧(さとし)氏、作家の落合恵子氏、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)国際運営委員の川崎哲(あきら)氏、韓国朴槿恵大統領の退陣に追い込んだ市民運動、いわゆる「キャンドル革命」の中心人物であるキム・ヨンホ氏、元最高裁判所判事の濱田邦夫氏、日本体育大学教授の清水雅彦氏、埼玉大学名誉教授の暉峻淑子(てるおかいつこ)氏、そして元NHKプロデューサーで武蔵大学教授である永田浩三氏等がマイクを握りました。

 開会に際して「市民連合」、「戦争させない・9条壊すな! 総がかり行動実行委員会」共同代表である高田健氏は、「今日は北海道から沖縄まで市民が大きな集会をやったり、 街角に立ったり、様々な行動で全国の皆さんと一緒に今日の集会は開かれています」と宣言しました。

 続けて高田氏は、「この5月3日、安倍首相は憲法9条に第3項を付けるなどと言って9条改憲を企てました。この企ては憲法9条第2項を骨抜きにして、この国を戦争する国にする。私たちはこの安倍改憲に反対して全力で闘ってきましたが、残念ながら今回の総選挙では野党の中で足並みの乱れが起きてしまいました」と、民進党の分裂について振り返りました。

 さらに、高田氏は昨日のある報道機関の調査では「安倍9条改憲」に反対が52.8%、賛成が30数%であったことを紹介しつつも、「安倍内閣が次の国会で予定している改憲の発議、その後の改憲国民投票で、我々が勝てる保証があるわけではありません。憲法改正国民投票法は二重にも、三重にも改憲派が勝つような罠が仕掛けられている」と警鐘を鳴らしました。

 改憲派に有利とされる国民投票制度における問題点については、岩上さんが、この制度の問題点について、唯一のブックレットを書いているノンフィクション作家で元博報堂社員である本間龍氏へのインタビューを通して、詳しく掘り下げています。ぜひこの機会にご視聴下さい。

※広告宣伝の制限なし!「異常に自由」な国民投票制度―― 憲法改正国民投票は改憲派に有利!! 岩上安身によるノンフィクション作家・元博報堂社員本間龍氏インタビュー! 2017.10.21
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/402623

※メディアに操作される憲法改正国民投票 (本間龍著、岩波ブックレット)
http://amzn.to/2AhgVVZ

 なお、上記のインタビューの全編動画をご覧になるためには、会員登録が必要です。一般会員は月々1千円、もしくはまとめて1年分1万円。サポート会員は月々3千円から、1年3万円から。ご入会された当月は「お試し無料期間」となっていますので、登録は月初めの今がお得です。まだ登録をお済みでない方は、ぜひこの機会にご検討ください。詳細は下記のURLよりご覧ください。

※会員登録のご案内
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 高田氏に続いてマイクを握った日本共産党の志位氏は、「安倍首相は9条に自衛隊を明記すると言っています。安倍さんと議論をしますと『今と何も変わりありません。ただ書くだけです』と言います。変わらないんだったら憲法を変える必要ないじゃないですか!」と訴えると、聴衆から喝采を受けました。

 安倍首相が今年の5月3日に言及した「9条加憲」案に関しては、下記の記事にまとめてあります。なんとしても改憲にこぎつけたい安倍首相の思惑が理解できる内容となっていますので、こちらもぜひご一読ください。

※「9条を残しつつ自衛隊を明文化」「2020年を新しい憲法が施行される年に」――安倍総理が改憲に向け大幅譲歩!? 露骨に歩み寄る自公、秋波を送る維新が「改憲集会」で足並みを揃える! 2017.5.3
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/376942

 社民党の福島氏は、「9条3項に自衛隊を明記することは、まさに(違憲の)安保関連法の合憲化、9条の破壊だ」と訴え、さらに「緊急事態宣言条項はみなさん達の基本人権を法律ではなく、内閣限りで剥奪でき、奪っていくもの」と強調しました。

 9条改憲の問題だけでなく、憲法に緊急事態条項を書き入れようする企みの危険性に触れた福島氏の指摘は重要です。

※【衆院選2017・緊急事態条項】自民党の選挙公約にある「緊急事態対応」は「ナチスの手口」だ!〜社民党・福島みずほ参院議員「基本的人権の制約がアウシュビッツにいたった」 2017.10.19
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/402185

 緊急事態条項については、岩上さん自身はもちろんですが、様々な方々のインタビューを通して、その危険性について訴え続けています。これだけしつこくこの問題に警鐘を鳴らしているメディアはIWJだけだと思います。下記に特集ページを開設していますので、ぜひご覧ください。

※これこそ「ナチスの手口」! 9条を含めすべての現行憲法秩序を眠らせ、日本改造を行う「緊急事態条項」 この上ない危険性!!
http://iwj.co.jp/wj/open/%E7%B7%8A%E6%80%A5%E4%BA%8B%E6%85%8B%E6%9D%A1%E9%A0%85%E7%89%B9%E9%9B%86

 元NHKプロデューサーの永田氏は、「どうしてもお話ししたいことがあります」と前置きをした上で、先月手記『Black Box』を出版した伊藤詩織さんが受けた「レイプ事件」について触れました。

 「先日詩織さん自身が外国人記者クラブで記者会見をしました。どれほどの、どれほどの勇気が要ったことでしょうか。レイプの容疑がかけられているのは元TBSワシントン支局長の山口敬之氏、『総理』という著書を著し安倍総理の覚えがめでたい人物です。

 その山口氏に対して高輪警察署が取調べをし、裁判所が逮捕状の請求を認め、空港で山口氏が逮捕される寸前に、警察官の携帯電話が鳴り、逮捕は見送られました。待ったをかけたのは、当時の警視庁刑事部長の中村格(いたる)氏。中村氏は『TBSの幹部記者だったから守った』と語ったと言われています。

 つまり、大手メディアの主要ポストの人間は自分たち警察の仲間であり、詩織さんという女性よりも大切なのだと中村氏は考えたのです。中村氏は、以前は菅官房長官の秘書官。3年前(NHKの)クローズアップのスタジオで集団的自衛権の閣議決定をめぐって、菅氏に国谷(裕子)キャスターが何度も質問したことに対して、放送後脅しをかけたのも中村氏だと言われています」

 永田氏がスピーチの中で触れた記者会見の模様は下記よりご視聴いただけます。

※「ホテルへ引きずられていく映像が検察審査会に出されたのかさえ非公開」〜伊藤詩織さんが手記『Black Box』を出版――尻込みしたメディアにも要求「『不起訴』が正しい判断だったのかという視点を持って報じて」 2017.10.24
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/403275

 さらに永田氏のスピーチは、「真のジャーナリストの姿」へと言い及びます。

 「ジャーナリズムとは人々の知る権利に奉仕し、国家の悪を暴き、暴走をくい止め、声を上げられない人たちのために、小さな声をすくい上げ、弱い人の側に立ち、より良き世の中を作っていくために貢献すること。

 ジャーナリストが安倍政権のご機嫌をうかがったり、嫌疑をもみ消してもらったり、すりよったりしては断じてなりません。ジャーナリズムが奉仕すべきは市民、視聴者、読者です。どうか心あるジャーナリストを守り育てましょう」

 永田氏が声を震わせたのには理由があります。永田さん自身、NHKの番組制作者だった時に、若き安倍晋三氏から圧力を受けて、番組の内容を骨抜きにされるという屈辱の体験をしているからです。その体験を永田氏は、岩上さんのインタビューで詳しく語っています。

※「説得する言葉を持たないけれど、権力は持っている」NHK番組改変事件でかいま見た、安倍晋三という政治家の本質 元NHKプロデューサー・永田浩三氏に岩上安身が再びインタビュー 2014.11.12
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/205343

 永田氏らが訴えたスピーチを含む「安倍9条改憲NO!全国市民アクション11・3国会包囲大行動」の模様は、下記でご視聴いただけます。

※安倍9条改憲NO!全国市民アクション11・3国会包囲大行動 ~国会前正門ステージ
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/404390

また、同日京都、大阪で行われた集会の模様もご覧いただけます。

※【京都】安倍9条改憲NO! 市民と立憲野党の共同で安倍内閣退陣を 生かそう憲法 守ろう9条 11・3憲法集会 in 京都”
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/404389

※【大阪】9条改憲を許さない!アベ政治を終わらせよう! ―戦争も、核兵器も、辺野古新基地もいらない 11.3おおさか総がかり集会”
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/404388

 4野党の幹部が一同に介したこの集会はメディアでも取り上げられました。IWJは昨日、この選挙期間中に日本全国を飛び回り、「ひとり野党共闘」を実現した自由党・山本太郎議員への独自インタビュー記事をアップしました。

 「野党第一党が乗っ取られ、ぶっ壊された。野党共闘は形の違うものになったから、一番、基本に忠実な『野党共闘』の応援に回るというシフトチェンジをした」。そう選挙を振り返る山本議員の胸に秘めた覚悟に迫りましたので、ぜひご覧ください。

※衆院選で「ひとり野党共闘」を実現した自由党・山本太郎参院議員を直撃!「野党第一党が乗っ取られ、ぶっ壊されたから、基本に忠実な『野党共闘』の応援にシフトチェンジした」2017.11.4
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/404458

 さて、IWJのこういった取材活動は、会員方々の会費と、皆さまからのカンパ・ご寄付で成り立っています。こちらの日刊ガイドでも繰り返しお伝えしておりますが、今期が8月に始まって依頼、カンパ・ご寄付が目標とする金額に届かず、苦しい経営状況が続いております。

 郵便局に加え銀行振込、さらにはクレジットカード決済によるカンパ・ご寄付も1千円から行なっていただけます。ぜひ、この機会にご検討をいただければ幸いです。

※寄付・カンパのお願い
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 IWJは第7期(2016年8月1日~2017年7月31日)の収支報告書をホームページに掲載しました。以下のリンクから、ご確認いただけます。第7期において、ご支援くださった皆さま、本当にどうもありがとうございました。IWJは特定のスポンサーに依存しない、市民の皆さまの会費とカンパ・ご寄付で成り立っている独立市民メディアです。どうか今期もご支援のほど、よろしくお願いいたします。

※【IWJ】第7期(平成28年8月1日~平成29年7月31日)決算収支報告
http://iwj.co.jp/info/whatsnew/post/33067

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◆中継番組表◆

**2017.11.4 Sat.**

 あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【Ch4】14:00~「『東アジア共同体・沖縄(琉球)研究会』主催・第8回公開シンポジウム『中国・北朝鮮脅威論の虚構性を問う―東アジアに再び戦火を招かないために!』 ―登壇者:孫崎享氏(元外務省情報局長、本研究会顧問)、矢吹晋氏(横浜市立大学名誉教授)ほか」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4

 「東アジア共同体・沖縄(琉球)研究会」主催のシンポジウムを中継します。
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【再配信・Ch5】18:00~「森友学園問題『国民の期待に応じる厳正な検査報告を』会計検査院に3市民団体が申し入れ~安倍首相の釈明『昭恵も騙された』に『何をどう騙されたのかを明らかにしていただきたい』と苦言も」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5

 11月2日に収録した記者会見を再配信します。出席者は、阪口徳雄氏(「国有地低額譲渡の真相解明を求める弁護士・研究者の会」代表)、醍醐 聰氏(「森友・加計問題の幕引きを許さない市民の会」呼びかけ人)、八木啓代氏(「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」代表)。
[記事URL] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/404224
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【タイムリー再配信 59・IWJ_Youtube Live】20:00~「『市民と野党の共闘は一晩の談合で壊されるほどやわなものではない』――67選挙区で候補者を取り下げた日本共産党は比例区に躍進をかける! 岩上安身による山下芳生副委員長インタビュー」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 10月11日収録の、岩上安身による山下芳生氏インタビューを再配信します。
[記事URL] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/400664

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◆中継番組表◆

**2017.11.5 Sun.**

 あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【Ch未定】17:00~「トランプ・安倍の戦争会談反対!11・5新宿デモ」

 トランプ大統領の訪日に合わせておこなわれる集会とデモを中継します。

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

森友学園問題「国民の期待に応じる厳正な検査報告を」会計検査院に3市民団体が申し入れ~安倍首相の釈明「昭恵も騙された」に「何をどう騙されたのかを明らかにしていただきたい」と苦言も
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/404224

【第341-345号】岩上安身のIWJ特報! 「長州レジーム」から日本を取り戻せ! 歴史の闇に葬られた幕末の思想家・赤松小三郎の夢と明治維新の闇 岩上安身による拓殖大学・関良基准教授インタビュー (その3)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/404160

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 それでは今日も1日、よろしくお願いします。