日刊IWJガイド・番組表「衆議院本会議でTPP承認案・関連法案が可決!孫崎享氏『米国追従なのにトランプ氏と逆の政策を進める日本政府は大バカ!』/本日14時30分から元博報堂で『電通と原発報道』著者の本間龍氏に岩上さんがインタビュー!/次期大統領選候補にミシェル・オバマ氏の名前が浮上/経団連にサイバー攻撃で政府への『非公開』提言が漏洩!?」2016.11.11日号~No.1519号~


■■■ 日刊IWJガイド・番組表「衆議院本会議でTPP承認案・関連法案が可決!孫崎享氏『米国追従なのにトランプ氏と逆の政策を進める日本政府は大バカ!』/本日14時30分から元博報堂で『電通と原発報道』著者の本間龍氏に岩上さんがインタビュー!/次期大統領選候補にミシェル・オバマ氏の名前が浮上/経団連にサイバー攻撃で政府への『非公開』提言が漏洩!?」2016.11.11日号~No.1519号~ ■■■
(2016.11.11 8時00分)

 おはようございます。IWJのぎぎまきです。

 米大統領選から一夜明けた昨日、米国全土では選挙結果に不満を見せる市民らが「反トランプ」デモを起こし、「差別反対」「移民歓迎」「トランプは私の大統領ではない」などの声をあげました。トランプ氏の地元、ニューヨーク・マンハッタンでは20ブロックにも及ぶ長蛇のデモ隊が行進したといいます。

 すでにトランプ支持者と衝突し、怪我人も出ているといい、「トランプ・ショック」はまだ止みそうにありません。

 さて、大統領就任初日にTPP離脱を表明していたトランプ氏が勝利したことで、TPP参加を表明していた国々にも影響が出ています。日本と同様、TPPの早期承認を目指していたニュージーランドのキー首相は10日、米国のレームダック期間中にTPPが「承認される可能性はゼロに近い」と述べました。

・TPP可能性ゼロに近い ニュージーランド首相(北海道新聞、2016年11月10日)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/economy/1-0336599.html

 何よりも、当事者中の当事者である米国の中から、「TPPは終わった」という声が。米共和党の議会指導部は9日、選挙結果を受けて、来週再開する議会審議でTPPの承認を見送る考えを表明し、中には「TPPはもはや歴史のごみ」と評する専門家もいるほど。

 それなのに、本当に理解し難いことですが、菅義偉官房長官はトランプ氏当選によって、TPP発効が難しくなったとの見方を、なぜか真っ向から否定。現実を否認して、受け入れていません。そのあげく、野党4党が山本有二農水大臣の不信任決議案を提出し、審議やり直しを求めた昨日の本会議で、与党はあろうことかTPP承認案と関連法案の採決を強行。ものの数秒で、賛成多数で2つの議案が可決されてしまいました。

 昨日、岩上さんによるインタビューの中で孫崎享さんは「米国追従でもいい。それも一つの生き方だ。であるならば、なぜトランプ氏と逆の政策をするのか。本当に馬鹿だ」と呆れ返ってコメント。孫崎さんのインタビュー報告については、のちほど、平山茂樹記者が詳しくお伝えします!

 参加国のGDP60%を一国で占める米国が批准しなければ発効しないTPP協定。日本だけが、単独でTPPを承認したところで、何も始まりません。反対の声に耳も傾けず、国内においては数の力で強引に推し進める先に何があるのか。

 今後世界の動向を無視し、このまま政府がTPP関連法の整備を進めていけばどうなるのか。TPPが発効する・しないに関わらず、法整備だけが進み、私たちの生活が打撃を受けるという、とんでもないシナリオが待っているかもしれません。

 TPPが暗礁に乗り上げた今、それでも邁進する日本政府ですから、何をしでかすか分かりません。IWJは今後もTPPを引き続き取材し、監視を続けていきますのでご期待ください!!!!

 、と威勢よく言いたいところなのですが、IWJの財政事情はリアルに深刻で、いよいよ、岩上さんは昨日、IWJが福島第一原発事故以降、中継を続けてきた「東電会見」の中止も検討課題としてスタッフに伝えました。業務の縮小とともに支出の圧縮が差し迫ったものとなっているからです。

 「3・11」の発災直後から5年8か月。ボランティアの方々にもお手伝いいただきながら、バトンをつないできた「東電会見」の中継です。これを中止しなければいけないほどの厳しい局面に、IWJは今、立たされています。岩上さんとしても断腸の思いのはずです。

 官邸前で2012年3月から続いている再稼働反対抗議も、IWJは4年以上、途絶えることなく中継し続けています。こちらも、もしかしたら近いうちに撤退する必要が出てくるかもしれません。

 「『これまでずっと続けてきたから』という理由だけで、中継を続けるわけにはもういかない。今まさに、必要な情報、IWJしかできない取材に、コストとエネルギーを特化してゆく」と、岩上さんは今後の方針をスタッフに説明しました。経費削減のため取材規模の縮小は、皆さんの目にも分かる形で進むことになりそうです。どうか、IWJの存続のために、皆さまのお力をお貸しください。

 このご時世、皆さまのお財布事情も決して明るいものではないと思います。その中で会員を続けてくださったり、カンパを寄せていただいたりしていることに、心から感謝しています。

 IWJの存続のために、緊急のご支援を、どうぞよろしくお願いいたします!

※ご寄付・カンパによる緊急のご支援をどうぞよろしくお願いいたします!
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 また、岩上さんによる識者の方々への単独インタビューをはじめ、当初はどこも報じていなかったTPPを、一貫して批判的に追い続けるなど、IWJのコンテンツのクオリティには自信を持っています。過去のアーカイブにフルアクセスできる定額会員への移行も、ぜひご検討ください!

 すでに一般会員となられている方は、ぜひ、サポート会員へのお切り替えをご検討ください!また、過去に会員登録していたが、ここのところご無沙汰しており、「休会」状態という方も、ぜひ、再開をご検討ください!

 そして、「いつかそのうちにIWJの会員になろう」と思いつつも、先送りになってしまっている方、気がついたらIWJがなくなってしまっていた、なんてことになる前に、ぜひとも会員登録をお願いいたします!

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┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■【中継番組表】
┠■<★ニュース・フラッシュ!★>経団連にサイバー攻撃!? 漏洩した情報には政府への「非公開」政策提言も!? /イラクで拘束されていたフリージャーナリスト常岡浩介氏が会見 トランプ氏勝利で「安田純平さん不利になる可能性」/クリントン氏敗北で、2020年選挙戦にミシェル・オバマ氏を担ぎ出す声が浮上!(ぎぎまき・本田望)
┠■<★岩上さんインタビュー告知★>電通強制捜査で罰金や責任者の処罰の可能性! 元東京地検・落合洋司弁護士に訊く~元博報堂社員で『電通と原発報道』著者の本間龍氏と元東電社員の一井唯史氏に岩上安身がインタビュー(城石エマ)
┠■〈岩上さんインタビュー報告〉(平山茂樹)
┠■わとはぷ~What happened today?(福田玲子)
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◆中継番組表◆

**2016.11.11 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【Ch1】14:30~「岩上安身による『電通と原発報道――巨大広告主と大手広告代理店によるメディア支配のしくみ』著者 本間龍氏インタビュー 続編」
UST視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※岩上安身が作家の本間龍氏にインタビューします。日本のメディアを牛耳る大手広告代理店2社の電通・博報堂。約18年間、博報堂に勤めた経験をもつ、『原発プロパガンダ』著者の本間龍氏は、前回10月13日におこなわれた単独インタビューで、40年間で2兆4000億円もの「電気代」が原発プロパガンダに消えたという驚愕の事実を明かしました。

※40年間で2兆4000億円もの「電気代」が原発プロパガンダに消えた!? 日本のメディアを牛耳る巨大広告代理店「電通」の実態に迫る!~岩上安身が『原発プロパガンダ』著者・本間龍氏に訊く 2016.10.13
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/338266

▲▽▲▽官邸前抗議関連 ▽▲▽▲

【Ch5】18:00~「再稼働反対!首相官邸前抗議 ―国会正門前・大集会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※拡大版のため開始時間が通常より30分早くなります。

【IWJ_TOKYO8】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=tokyo8

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◆中継番組表◆

**2016.11.12 Sat.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【Ch未定】12:30~「第2回 豊洲市場における土壌汚染対策等に関する専門家会議」
※ 出席は、平田健正氏(放送大学和歌山学習センター所長)、駒井武氏(東北大学大学院環境科学研究科教授)、内山巖雄氏(京都大学名誉教授)ほか。

【録画配信・IWJ_SF】 14:00~「サンフランシスコ・第52回月例11日反原発抗議集会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=sf
※同日収録の「No Nukes Action」主催による反原発抗議集会を録画配信します。

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

宮崎駿監督『ハウルの動く城』で描かれた“魂”の解放プロセスとは~大阪大学大学院・深尾葉子准教授【魂の脱植民地化シリーズ】講演会 2016.11.6
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/344029

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<★岩上さんインタビュー告知★>電通強制捜査で罰金や責任者の処罰の可能性! 元東京地検・落合洋司弁護士に訊く~元博報堂社員で『電通と原発報道』著者の本間龍氏と元東電社員の一井唯史氏に岩上安身がインタビュー

 おはようございます、IWJ記者の城石エマと申します。

 新入社員の過労死により非人道的な労働実態が顕在化した、大手広告代理店の電通で、11月7日、東京・汐留の電通本社ビルと3支社に厚生労働省の労働局と各地の労働基準監督署が強制捜査に入りました。

 電通では昨年末の過労死だけではありません。1991年には入社2年目の男性が過労で自殺し、2000年に最高裁が企業側の責任を認める判決をくだしました。また、2013年には30代の男性社員が病死し、過労が原因だと認められました。

 電通の過労死については、岩上さんが、元博報堂の営業マンで、『電通と原発報道』『原発プロパガンダ』著者の本間龍氏にインタビューをしました。本間氏は、会社のプレゼンの直前には、3日間の徹夜を強いられるような労働環境だったことを明かしています。

※40年間で2兆4000億円もの「電気代」が原発プロパガンダに消えた!? 日本のメディアを牛耳る巨大広告代理店「電通」の実態に迫る!~岩上安身が『原発プロパガンダ』著者・本間龍氏に訊く 2016.10.13
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/338266

 長時間労働はきっと電通だけの問題ではないはずです。電通への強制捜査がそうした数多くの悪質な企業に、企業としての責任を感じさせる効果をもたらせば良いのですが、はたして、捜査の見込みはどのようなものでしょうか?

 IWJは、電通への強制捜査の問題で、元東京地検検事の落合洋司弁護士に取材をしました。ぜひ、以下の記事をお読みください。

※電通強制捜査で罰金や責任者の処罰の可能性! 元東京地検・落合洋司弁護士に訊く~元博報堂社員で『電通と原発報道』著者の本間龍氏と元東電社員の一井唯史氏に岩上安身がインタビュー 2016.11.10
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/344859

 そして、電通と原発プロパガンダの問題をめぐっては、岩上さんが本日14時30分より、本間氏にインタビュー後編を行います。ぜひ、お見逃しなく!

★岩上安身による「電通と原発報道――巨大広告主と大手広告代理店によるメディア支配のしくみ」著者 本間龍氏インタビュー 続編
[日時]2016年11月11日(金)14:30~
UST視聴URL:http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1

 さらに、今、過労の問題で注目を集める、元東電社員の一井唯史さんにも、11月14日、岩上さんがインタビューをします。ぜひ、こちらもご視聴ください!

 次は、平山茂樹記者による、孫崎享氏インタビューの報告です!

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■■<★岩上さんによるインタビュー報告★>トランプ新大統領のもとで世界情勢はどうなる!? 中東は、日米安保は、そしてTPPの行方は? 岩上さんが元外務省国際情報局長・孫崎享氏に単独インタビュー!

 おはようございます。IWJでテキスト関係の業務を担当している平山と申します。

 昨日、16時30分からCh1で配信した「岩上安身による元外務省国際情報局局長・孫崎享氏インタビュー」はご視聴いただけましたでしょうか?

 大方の予想を裏切り、共和党のドナルド・トランプ氏が勝利したアメリカ大統領選の結果について、インテリジェンスの専門家である孫崎氏に、岩上さんが他のどのメディアよりも深掘りしてお聞きしました!16時30分に始まったインタビューが終わったのは、なんと21時!4時間半にも及ぶ超ロングインタビューとなりました。にもかかわらず、常時千人以上の方が視聴するという、大変高い注目が集まりました。

 このインタビューが行われているそのさなか、衆議院本会議ではTPP承認案の採決が行われ、自民・公明の両与党と日本維新の会による賛成多数で同案は可決されてしまいました。

 この採決はいったい何のために行われたものなのでしょうか!? 新しくアメリカの大統領に就任することになるトランプ氏は、選挙期間中から「TPP反対」を熱心に主張し、「TPPは大失敗だ。特別な利害関係をもつ奴らが、アメリカをレイプするために、この協定を結ぼうとしてきた」とまで言っていました。

 もともと、アメリカからの強い要請によって始まったTPP。しかし、そのアメリカがもはや「TPPには反対」と態度を明確にしているのです。トランプ大統領のもとで、アメリカ議会がTPPを承認する可能性はほぼゼロに近いでしょう。にも関わらず、TPP承認案を本会議で可決させてしまった安倍政権について、孫崎氏はインタビューの中で「まったく理解できない。これは、トランプ氏に喧嘩を売るようなものだ」と斬って捨てました。

 今回のトランプ氏の勝利、さらには今年6月のBrexit(イギリスのEUからの離脱決定)について、孫崎氏は「中間層や労働者層が、既存の政治家、マスコミ、学者などにノーを突きつけた結果だ」と分析しました。そしてこの流れは、フランスをはじめ、他の国へも波及するというのですが・・・。

 孫崎氏には他にも、トランプ氏の外交・安全保障政策、沖縄の米軍基地に対するスタンス、混迷が続く中東情勢に対する見方など、非常に幅広い内容で岩上さんがお話をお聞きしています!動画アーカイブは準備が整い次第、IWJのホームページにアップしますので、どうぞご注目ください!

 なお、ほとんど誰もが予想していなかった今回のトランプ氏の当選に関しては、11月8日に岩上さんがインタビューを行った国際情勢解説者の田中宇氏が的中させていました!インタビューのアーカイブ動画をさっそくIWJのホームページにアップしましたので、会員登録がまだの方はぜひこの機会に会員登録をして、こちらもぜひご視聴ください!会員向けのアーカイブの動画は、一般公開向けのライブストリーミング時の中継動画と違って、鮮明な画像と音質で御覧になることができます!

※2016/11/08 【トランプ勝利の予測的中!】米国マスコミの異常な「トランプ叩き」は仕組まれた罠だった!?米大統領選挙の裏の裏までせまる!岩上安身が国際情勢解説者の田中宇氏に単独インタビュー!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/344317

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 それでは皆様、良い1日を!

※日刊IWJガイドのフルバージョンは下記URLより御覧ください。
http://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20161111

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岩上安身サポーターズクラブ事務局
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