日刊IWJガイド・番組表「『アンダーコントロール』『アベノミクスは成果をあげている』って、え!?…安倍政権の嘘に次ぐ嘘を指摘し続けるIWJの活動をお支えください!/江戸時代と変わらない市民分断の手法とは」2016.9.9日号~No.1456号~


■■■ 日刊IWJガイド・番組表「『アンダーコントロール』『アベノミクスは成果をあげている』って、え!?…安倍政権の嘘に次ぐ嘘を指摘し続けるIWJの活動をお支えください!/江戸時代と変わらない市民分断の手法とは」2016.9.9日号~No.1456号~ ■■■
(2016.9.9 8時00分)

 おはようございます。IWJの佐々木隼也と申します。

 今月末には、いよいよ臨時国会が召集されます。NHKの大河ドラマ「真田丸」では、いよいよ天下分け目の大戦・関が原の戦いの火蓋が切って落とされましたが、現代の日本でも、この臨時国会が天下分け目の重要局面になりそうです。

 安倍政権としてはアベノミクスの「成功」を演出するための切り札・第2次補正予算案。

 過去に3度廃案となった世紀の悪法「共謀罪」のほぼ名前をすげ替えただけの「テロ等組織犯罪準備罪」の新設。

 天皇陛下の生前退位をめぐる特別法の議論。

 強行採決の懸念もあるTPPの批准を見越したTPP承認案。

 そして災害時に権力を内閣に集中させて国民の人権を制限する緊急事態条項の新設と、それを含めた憲法改正。

 臨時国会で議論される予定のテーマ、どれ一つをとっても、日本の未来、国民の今後の生活・命に大きな影響を与えるものです。そして、今回の臨時国会が、これまでの国会と大きく違うのは、先の参院選で、改憲勢力が衆参両議院の3分の2議席を獲得してしまったことです。

 これによって、改憲発議が可能となっただけでなく、国会の運営も、大きく変わります。憲法58条では、「出席議員の三分の二以上の多数による議決」で「院内の秩序をみだした議員」を「除名」することができます。さらに憲法55条では、「議員の資格に関する争訟を裁判する」ことができ、「出席議員の三分の二以上の多数による議決」により、「議員の議席を失はせる」こともできます。

 改憲勢力は、国会運営において、すでに大権を得てしまったとも言えます。

 もはや、与党及び改憲勢力が、どんな「何でもアリ」の強硬手段を用いてくるのか分からない、この臨時国会、そして来年以降の国会論議を前に、IWJも急ピッチで体制を整えなおす必要に迫られています。

 IWJは8月から新しい期に入りましたが、配信規模やアーカイブの蓄積に耐え切れなくなったサーバの増強、過酷な現場取材で壊れかかっている機材の修理や買い替えの必要性、そして、IWJのHPを、よりユーザーのみなさまが使いやすく情報にアクセスしやすいようにするための大改造プロジェクトなどの出費が、IWJの財政に、ずしりとのしかかっています。

 いずれもIWJの活動のため、会員のみなさまの利便性向上のため、必要な出費ばかりです。

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※動画班・谷口直哉リーダーより、中継機材の補填・修繕にかかる費用のご報告
日刊IWJガイド・番組表2016.8.30日号~No.1446号~
http://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/26903

※WEB班・伊藤理チーフより、WEB大改造プロジェクトにかかる費用のご報告
日刊IWJガイド・番組表2016.9.2日号~No.1449号~
http://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/26941
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 さらには、後ほどご報告させていただきますが、IWJのフットワークの命綱である「足回り」の部分でも、ピンチをむかえています。

 そして、こうした予算の見通しをたて、経営を背負い込んでいる岩上さんの「健康面」も、立て直しを迫られています。

 経営者としてだけではなく、本業のジャーナリストとして、さらにはIWJのすべての記事、毎日の「日刊ガイド」、毎月発行される有料メルマガ「IWJ特報!」の編集発行責任者として、「3足のわらじ」状態を5年以上強いられてきた岩上さんの体も、限界を突破しています。

 僕がIWJに入った当初は、七面六臂に動きまわる岩上さんを見て、「この人のスタミナは底知らずだな…」と思っていましたが、5年間、休みなく続くハード(というより、もはやエクストリーム)ワークと、50代後半に差し掛かって襲い来る加齢に、じわじわと体力を奪われ、今年の7月には、再び心臓発作に見舞われてしまいました。

 かかりつけのドクターに「このままでは死んでしまうよ!」と警告を受けて仕事量をセーブした8月でさえも、激しいめまいに襲われ、3日間も船酔いのような状態に陥ったため、岩上さんは「多少、仕事量をセーブしただけではもう、根本的な解決にはならないのか」と愕然としたそうです。

 前述したように、岩上さんはIWJの経営者であり、編集長であり、その先頭を走るジャーナリストです。岩上さんが倒れてしまうことは、IWJの死活問題です。それを痛感している岩上さんは、長期的・根本的に健康回復するため、食事制限と運動によって、本格的に減量を開始しました。

 高血圧のため、降圧剤をのみ続けなければいけない現状を、少しでも改善するための一歩でもあります。

 日々、体調不良と戦いながら、「日刊IWJガイド」や記事のリライトの合間を縫い、「よりよく休む(良質な睡眠をとる)ためにも、体を動かして疲れさせる」ために、リハビリのように運動をし続けてきた結果、最近ではその成果が少しずつあらわれてきたようです。

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・【岩上安身のツイ録】再度の心臓発作と酷いめまいに襲われた7月、リハビリの8月を乗り越え「復活」の「都心ウォーキング」2016.8.25
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/327750

・【IWJブログ】俳優、絵師でもあった米倉斉加年さんの命日によせて~一日5時間ひたすら歩く元死刑囚・袴田巌さんをひそかな目標とする岩上さん「歩くことは生きること、自由であり続けるための闘い」2016.8.30
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/328540
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 臨時国会、憲法改正という嵐にIWJが立ち向かっていくために、岩上さんも覚悟を決め、絶対に身体が壊れないよう気をつけながら、運動不足と加齢、病気と闘い、さらに仕事と両立させて健康の回復をはかる、という困難なミッションに挑んでいます。IWJスタッフも、そんな岩上さんを見て、「これ以上、岩上さんに負担をかけさせまい」と思いながら仕事に向き合っています。

 今、気力・体力を蓄え、「権力の暴走」の渦で「まっとうな報道」を維持するための身体造りを、岩上さんも、スタッフも、IWJという組織としても、急ピッチで進めています。

 身体造りに邁進して「復活」し始めた岩上さんは、今月から、インタビューも復活させる予定です。また、岩上さんの復帰第一弾として、先の熊本・大分大地震におけるIWJの支援・取材活動を総括報告する特番を、明日土曜日と明後日日曜日の2夜連続で行います。詳細は、後ほどの中継番組表と、高橋敬明記者による番宣告知文をご覧ください!

 20日に予定していた『関東大震災 朝鮮人虐殺の記録』の著者・西崎雅夫氏へのインタビューは、諸事情あって順延となりましたが、中止ではありません。必ずやります。500ページにも及ぶ『関東大震災 朝鮮人虐殺の記録』の内容をパワポに落としこんだり、関連取材も行い、徹底した下準備のうえで、見応えのあるインタビューにするべく、岩上さんもIWJスタッフも動いていますので、しばしお待ちください!

 どうか、まだ会員登録をされていない方は、会員登録によって、IWJの基礎支えを固めていただければ幸いです。

※IWJの会員登録はこちらから!
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 そして、どんなに支出を抑えても、今の政治状況でIWJがその役割を果たしていくためには、現在の会費収入では賄いきれません。この会費収入との差額を埋めるためには、どうしてもみなさまからのご寄付・カンパが必要です。IWJが今後も活動を続けられるよう、ご寄付・カンパによるご支援を、どうかよろしくお願いいたします!

※ご寄付・カンパはこちらからよろしくお願いいたします
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┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■【中継番組表】
┠■<ニュース・フラッシュ!>小泉純一郎・元総理が安倍総理の「アンダーコントロール」発言を「嘘」と喝破し世界が報じる!/手詰まりとなったアベノミクス!しかし高村副総裁「最近は格差が縮まりつつある」って、え!?/原発に関係ない電気料金にも原発事故の賠償金を上乗せ!?政府が検討する常軌を逸した制度とは/チェルノブイリを世界最大の太陽光発電所に!?ウクライナが計画中(佐々木隼也)
┠■<お願い>社用車のナビが限界・・・ご寄付・カンパのお願いをさせてください!(原佑介)
┠■<お知らせ!>江戸時代と変わらない市民分断の手法――舞台演劇『郡上の立百姓』が描く私たち市民運動の未来の姿(青木浩文)
┠■<お知らせ!>1年前のあの頃を思い出そう!もっと声をあげて~「TALK ABOUT DEMOCRACY and CONSTITUTION」Tシャツと寄稿文でみなさんの声を世の中に届けよう!(城石エマ)
┠■わとはぷ~What happened today?(平山茂樹)
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◆中継番組表◆

**2016.9.9 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【Ch6】11:00~「『3・11甲状腺がん子ども基金』設立記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※出席者は、崎山比早子氏(3・11甲状腺がん子ども基金代表理事/元国会事故調査委員会委員)、武藤類子氏(3・11甲状腺がん子ども基金副代表理事/福島原発告訴団団長)、河合弘之氏(3・11甲状腺がん子ども基金理事/弁護士)。

【Ch5】13:30~「普天間・辺野古問題を考える会 主催『<共同声明>沖縄の人権・自治・環境・平和を侵害する不法な強権発動を直ちに中止せよ!』発表・記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※「普天間・辺野古問題を考える会」(代表:宮本憲一氏)主催の記者会見を中継します。

【Ch4】14:00~「小池百合子 東京都知事 定例記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※小池百合子 東京都知事による定例記者会見を中継します。

【Ch6】16:00~「『憲法フェス東京』山本太郎×三宅洋平 ~第一部・街頭演説」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※山本太郎氏(参議院議員・生活の党と山本太郎となかまたち)と三宅洋平氏(音楽家・政治団体 NAU
代表)による「憲法フェス東京」の第一部・街頭演説を中継します。ゲストはCro-magnon(Jazzy Sport)。

【IWJ_OSAKA1】17:30~「故金大中大統領8周忌記念講演会『安保法制と東北アジアの平和体制』講師 孫崎享氏」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=osaka1
※「金大中平和センター日本後援会」主催の記念講演会を中継します。

【IWJ_AOMORI1】18:00~「森永徹医学博士講演会 『再処理から放出されるトリチウムと白血病の関連』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=aomori1
※「進め!ドクター大竹の会」主催の講演会を中継します。

【Ch6】19:00~「『憲法フェス東京』山本太郎×三宅洋平 ~第二部・The Party」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※山本太郎氏(参議院議員・生活の党と山本太郎となかまたち)と三宅洋平氏(音楽家・政治団体 NAU
代表)による「憲法フェス東京」の第二部・The
Partyを中継します。ゲストは、小林節氏(憲法学者)、小西ひろゆき氏(参議院議員・民進党)、DELI氏(NITRO MICROPHONE
UNDERGROUND・松戸市議)ほか。

▲▽▲▽官邸前抗議関連 ▽▲▽▲

【Ch5】18:30~「再稼働反対!首相官邸前抗議」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5

【IWJ_TOKYO8】 18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=tokyo8

【IWJ_IBARAKI1】19:00~「第199回原電いばらき抗議アクション」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=ibaraki1

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◆中継番組表◆

**2016.9.10 Sat.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ_SHIGA1】13:30~「講演学習会 小児甲状腺がんを考える~講師:宗川吉汪(そうかわ よしひろ)京都工芸繊維大学名誉教授」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=shiga1
※「原発を考えるびわ湖の会」主催の講演学習会を中継します。

【録画配信・Ch1】18:00~「<特別番組> 熊本・大分大地震 取材&支援活動の総括 ―出演:岩上安身、IWJ 安道幹記者・城石裕幸記者・高橋敬明記者 前編」
UST視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※9月6日収録の、特別番組を録画配信します。出演者は、岩上安身、IWJ 安道幹記者・城石裕幸記者・高橋敬明記者。

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 続いては、原佑介記者より、IWJの生命線である「移動」のピンチを報告いたします!

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■社用車のナビが限界・・・ご寄付・カンパのお願いをさせてください!

 皆さまにご寄付・カンパのお願いをさせてください。

 IWJでは先日、動画班と一般事務のリーダー・谷口直哉から緊急のご支援のお願いをさせていただきました。中継機材などは日々損耗します。購入しなければならなくなった機材と、撮影された映像をアーカイブとして保存するために、下記のとおり必要な機材のリストをご報告いたしました。

● NAS用3.5インチハードディスク 8TB(NAS増量用HDD)/単価¥36,498/8本/¥291,984
● 3.5インチハードディスク 3TB(アーカイブ用HDD)/単価¥14,666/20本/¥293,320
● SONY 密閉型スタジオモニターヘッドホン/単価¥19,224/1個/¥19,224
● Extra Battery for TVUPack PHYLION AN-2000D(TVU用バッテリー)/単価¥30,780/2個/¥61,560
● PHYLION AN-2000D Battery Charger(充電器)/単価¥52,704/1個/¥52,704
● Liveshell2 (中継用機器)/単価¥44,290/2個/¥88,580
● EasyAcc 20000mAh(モバイルバッテリー)/単価¥4,299/2個/¥8,598
● センチュリー 3.5インチHDD専用収納BOX /単価¥1,264/5個/¥6,320
● MacBook Pro 13インチ 2.5GHzプロセッサ/単価¥136,944/1個/¥136,944
● MacBook Air 11インチ 1.6GHzプロセッサ/単価¥136,944/1個/¥136,944
● MacBook Pro 15インチ 2.5GHzプロセッサ/単価¥305,424/1個 /¥305,424
● Microsoft Office Mac Home Business 2016 Multi Pack/ 単価¥37,584/1個/¥37,584
● Apple Thunderbolt ? ギガビットEthernetアダプタ/単価¥3,780/1個/¥3,780
● Apple USB Ethernet アダプタ/単価¥3,780/1個/¥3,780
● TOMOCA 8パラボックス 4-FM(音声分配装置)/単価¥7,350/1個/¥7,350
● ステレオ標準 ? ステレオミニ AT519CS(変換プラグ)/単価¥1,220/2個/¥2,440
● HDMIケーブル 片側(C側)L型コネクター 50cm(映像用ケーブル)/単価¥1,596/3個/¥4,788
● HDMI-Miniケーブル(A-C) 0.7m(映像用ケーブル)/単価¥709/2個/¥1,418
● HDMI-Microケーブル(A-D) 3.0m(映像用ケーブル)/単価¥1,473/1個/¥1,473

 総額146万4215円にものぼるリストですが、さらに、IWJの社用車のナビが古すぎて、さすがにどうにも使いものにならないことを実感しました。

 岩上さんが運転中、高速の分岐点で右へ行くべきところ、「左へ」とナビが指示。一瞬、判断をあやまりそうになった、という「ヒヤリハット」な「事件」が起きたのです。岩上さん自身が危機感を感じて、オートバックスへ乗りつけ、調べてもらったところ、これまで使用していたナビは2005年に生産中止となり、その後、7年間は新しいデータを作るが、それも2012年に完全終了となったモデルで、もう新しい道にも対応しておらず、知らない場所に行くにもトンチンカンな道案内をしている、というのです。

 会社としてはこの車をフル活用しており、いろんなゲストの方も送迎する車ですから、「さすがにこれはまずい…」ということで、急遽、交換しなければならないという判断となりました。新たなナビの見積もりは19万円、これで緊急に必要な機材の金額が、総額146万4215円だったものが、165万円にもなってしまうので、IWJとしては痛手です。

 また、IWJでは、機材なども積めるように、やや大型のワゴン車をもう1台、社用車としているのですが、「免許はあるが、都心でそんな大きな車は怖くて運転できない」というスタッフが何人もいます。また、これから免許を取りたいという若いスタッフもいます。

 機動力を上げるためには台数が2台では足りず、追加するとしたら取り回しのいい小型車が必要だと痛感しており、大には大の、小は小のよさがあります。第7期において、機動力アップのためにもぜひ小型車を加える体制にしたいと思っています。なんとか皆様のお力でご支援いただければと存じます。何とぞ、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

※ご寄付・カンパはこちらからよろしくお願いいたします
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 …続いては高橋敬明記者より、重要な番組配信のお知らせです!

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■岩上安身復帰第一弾!熊本・大分大地震の取材&支援活動の特別番組を明日から2夜連続で配信!!

 おはようございます。IWJ映像記者の高橋です。先日6日、岩上さんと、熊本・大分大地震が発生した際に九州に派遣された僕と安道幹記者、城石裕幸記者の4人で、特別番組を収録しました。

 熊本では8月31日にも震度5弱、9月7日深夜にも震度4の地震が発生するなど、いまだに、地震活動は収まっていません。

 地元で活動を続ける民間団体に話を聞くと、仮設住宅に移っても、家の中で寝る怖さを忘れることができず、最初の地震が発生した4月14日から5カ月が経とうとしている今でも、車で寝ている方がいらっしゃるそうです。

 IWJでは、4月の地震発生直後から岩上さんの指示で、僕らスタッフが現地入り。岩上さんの方針による、「現地で物資などを支援しながら取材もする」という活動を続けました。

 今回の特別番組は、この取材の振り返りと、その際に全国の皆さまからいただいた、貴重な、貴重なカンパをどのように支援や取材に使用させていただいたかの報告です。

 午後3時半ころに始まった収録。

 被災地ではあの時、何が起きていたか?現状は?支援や報道のあり方とはー?

 震災に”乗じて”、緊急事態条項の必要性を訴えた現政権の愚かさ。一方、民間主導で復興へ動き続けているかっこいい「日本人」たち。”国”と”民間”のあり方とはー?

 そして止まることのない地震活動と原発の再稼働問題など、話は本当に本当に、多岐に渡りました。

 収録が終わり、ふと時計を見上げれば、夜8時半。途中、休憩を挟みましたが、5時間(!)に及ぶ収録。正直自分にとっても、最後まで集中力を保つのに必死でした。

 普段は、カメラを構える方で、出演することはほとんどないので、その大変さをわかっていませんでした。収録は知力だけでなく、本当に気力を体力が必要だなと、痛感した次第です。

 ましてや岩上さんは「復活」し始めたとはいっても、まだまだ病み上がり…。まだ本調子とは言えず、ここ1カ月、インタビューをお休みしていたブランクもあります。

 あれ?いつもと違うなと、収録の岩上さんを見れば、分かると思います。声がしゃがれていて、いつもの元気はありません。

 収録開始からガラガラだった声。終盤は、さらにしんどそうに聞こえるかもしれません。

 それでも、いまIWJの代表として伝えたいこと。なぜIWJは今回のような取材と支援を両立させた、既存のメディアがやらないことをやったのかー。

 岩上さんが「初めてカメラの前で話した」という、週刊誌の記者だった時の取材で感じた、ある”原点”と”信念”についても触れています。

 現在、取材VTRとスタジオ収録の編集真っ最中です。明日土曜日から2夜に分けて、録画配信しますので、ぜひご注目ください!

 …続いては、青木浩文記者より、日本の市民運動の原点と言えなくもない(?)「百姓一揆」にまつわる舞台のお知らせです!

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■<お知らせ>江戸時代と変わらない市民分断の手法――舞台演劇『郡上の立百姓』が描く私たち市民運動の未来の姿

 IWJで中継やテキスト関係のお手伝いをしながら報道現場の勉強をしています青木浩文です。

 「立百姓(たちびゃくしょう)」と「寝百姓(ねびゃくしょう)」。

 江戸時代後期、美濃国郡上郡(ぐじょうごおり)の百姓たちは、こんな呼び名で分断されていました。

 舞台演劇『郡上の立百姓』は、江戸後期の郡上一揆(ぐじょういっき)をもとに、1964年に岐阜の劇作家のこばやしひろし氏が書き下ろしました。そして、半世紀あまりの時を経て、青年劇場が9月17~25日、東京・紀伊国屋ホールで上演することになりました。演出はR-vive主宰の藤井ごう氏です。

 郡上一揆とは、江戸時代に美濃国郡上藩(現在の岐阜県郡上市)で宝暦4年(1754年)に発生した大規模な一揆のこと。財政難に陥っていた郡上藩は、年貢徴収法を従来の「定免取」(じょうめんとり)から「検見取」(けみとり)へと改定します。しかし、これは郡上郡130村の百姓により重い増税となってのしかかりました。苦境に追いつめられた百姓たちが、ついに立ち上がったのです。

 千人とも2千人ともいわれる百姓が藩に押しかけ、いったんは「検見取廃止」を認めさせます。ところが、1年後、藩による切り崩しが行われ、庄屋衆が寝返ってしまい、今度は藩による百姓たちへの弾圧が始まります。郡上では藩に従う「寝百姓」と、あくまで抵抗を続ける「立百姓」に分裂し、せめぎ合いが激化してゆくことになります。

 IWJは、舞台初日まで10日を切った青年劇場の稽古場を訪ね、演出家の藤井氏のお話をお聞きしました。

 藤井氏が『郡上の立百姓』の脚本を青年劇場から受けとったのは2015年夏頃。「戦争法案反対」を訴え、国会前を含む日本各地で多数の人々が声を上げ、市民運動が活発になっていた時期でもありました。

 藤井氏はこの本によって、一揆というものに対するイメージが大きく変わったと言います。

 「一揆と言うと、どうしても、困窮し虐げられた農民が竹槍を持って集まり、ぶち壊しに行き、その処罰として代表者が首を切られるような、そんなイメージがありました。しかし、全然そんなことはない。一揆にも作法がある。何に反対するかということで連帯し、集団でメッセージを出して、それをお上と闘わせるという市民運動の部分がある。そして、その組織の作り方から見えてくるのは、江戸時代の人々の個々が自立した生き方です」

 他方、権力者が市民運動を分断する手法は、江戸時代も今も全く同じであると指摘した上で、『郡上の立百姓』には市民運動の先にあるもの、「私たちの未来」も描かれていると感じる、と藤井氏は語りました。

 『郡上の立百姓』が伝える「私たちの未来」とは一体どのような姿なのでしょう?

 続きは、ぜひ劇場でご覧ください。

 出演者数は総勢42名。子役から70代の劇団創立メンバーまで、男優は所属団員がほぼ全員出演。50年の歴史ある青年劇場がこれだけの人数を舞台に投じるのは初めてのこと。「まるで、劇団総掛かり事業のようになっている」(藤井氏)。歌あり、郡上踊りあり、群集劇あり、お芝居のダイナミズムを全て網羅していますので、青年劇場の作品を初めて見る方にも、お薦めの舞台と言えそうです。

 スケジュール、料金は下記の通りです。

○9月17日(土)~25(日) 紀伊國屋ホール
○9月27日(火) 神奈川県立青少年センター
○9月28日(水) 府中の森芸術劇場ふるさとホール

◎一般=[前売り] 5,150円 [当日] 5,500円
◎U30(30才以下)=[前売り] 3,100円 [当日] 3,400円
◎中高生シート=1,000円(各ステージ限定10席・電話受付・前売りのみ)

※ただし、18日(日)昼、19日(月・祝)昼、21日(水)昼は完売。17日(土)昼、22日(木)昼、23日(金)昼は残席わずかとなりました。詳しいスケジュール及び、空席状況は、下記のURLよりお急ぎご確認、お問い合わせください。
http://www.seinengekijo.co.jp/s/gujo/gujou.html

 藤井氏のお話の続きは近々ウェブに掲載します。こちらもご期待ください。

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■<お知らせ>1年前のあの頃を思い出そう!もっと声をあげて~「TALK ABOUT DEMOCRACY and CONSTITUTION」Tシャツと寄稿文でみなさんの声を世の中に届けよう!

 おはようございます、IWJ記者の城石エマと申します!

 今世間でもっとも盛り上がっている話題といったら、やっぱりiPhone7の新発売でしょうか?みなさんの中にも、自分の内側から物欲の悪魔が頭をもたげはじめているのを感じて、今必死で戦っている最中、という方もいるのではないでしょうか?

 分かります、その気持ち。私はApple製品が苦手なので(挫折経験あり)iPhone7になびくことはないのですが、欲しいと思ったらまるで恋に落ちたように夜な夜な考え続けてしまいます。

 夜ごと悶々とし続けている方へ。23歳の小娘の短い人生経験からあえて言わせていただけば、想い続ける時間が長かったものほど、買ったあとで愛着がわきます。だから私は買い物にはかなり時間をかけます。ときには数ヶ月間悩み続けます。

 でも一方で、買い物には「タイミング」もありますよね。季節やセール、お財布事情…。自分の「欲しいぞ!」の気持ちと、「まさに今!」のタイミングがちょうど交差した瞬間に買ったものは、長きにわたるパートナーになってくれている気がします。ずいぶんと労力が必要とされますが、悩み続ける時間も含めてやっぱり、お買い物は人生のささやかな喜びですね。

 さて、そろそろみなさんの中で「欲しいぞ!」の気持ちが高まってきているものと言えば、これですね。

 復刻版TALK ABOUT DEMOCRACY Tシャツ!

 私のようにお買い物慎重派の方は、もうこの何週間ずっと、買おうか買うまいか悩み続けていることと察します。「たかがTシャツ一枚」と思わずに、自分のワードローブと相談し、似合うかなあと鏡を見て想像してみるその思慮深さを、私はとても尊敬します。どうか、ご自身が納得いくまで、悩み続けていただきたいと思います。

 ただし、一つだけお伝えすると、もしかしたらこのデモクラTシャツを買うタイミングは、今がベストかもしれません。思い出していただきたいのは、安保法制の成立に「NO」の民意を伝えるべく、たくさんの市民が声をあげた1年前のあの頃です。

 翻って今、あの頃と比べて世の中はずっと静かになってしまいました。メディアが安倍政権の圧力に屈してしまったことも事実ですが、何より国民の中に広がる「政治の話をするな」圧力が、私の肌には痛く感じられます。

 あと少しで安保法成立から1年。世の中が完全に押し黙ってしまう前に、世の中に「もっと声をあげようよ」と呼びかけてみませんか?

 「TALK Openly ABOUT DEMOCRACY…and CONSTITUTION for our FREEDOM and FUTURE」

 「民主主義と憲法について、オープンに話そうよ。私たちの自由と未来のために」

※復刻版!! Tシャツ TALK ABOUT DEMOCRACY 色:ヘザーグレー?ブラック
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=256

※復刻版!! Tシャツ TALK ABOUT DEMOCRACY 色:バーガンディ?キナリ
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=257

 IWJの読者・視聴者の方の中にも、同じように世の中の「だんまり」の雰囲気に違和感ともどかしさを感じている方がたくさんおられるようです。

 今日は、IWJに寄せられたごっちゃんです♪さんからのご投稿、「改憲しなくても、自国を守ることは出来る」の一部をご紹介いたします。

———–
まだ多くの人が、改憲・核武装・侵略戦争美化の大変さが分からず、自国を守るために必要なんだと思っていることを知りました。私の周りは政治の話を避けている人が多いです。自国を守るには、改憲しなくても、今ある憲法の個別的自衛権・自己保存で、守ることができるんだよ。いつか気づいてね。
———–

【ごっちゃんです♪さんからのご投稿はこちら】
http://iwj.co.jp/wj/open/consti-msg/1-042

【まだまだ寄稿文を募集しています】
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc7bnfuZOlRy0S9o9HmEGQWgdgT7TYJJIth4J3GaWHMgUPAzw/viewform?c=0&w=1

 政治の話は、知れば知るほど面白い!面白いから話もはずむ!ということで、ぜひ、知るための第一歩として、IWJが自信をもってオススメする、以下の書籍もご一緒にどうぞ。

 自民党改憲草案の危険性を逐条で読み解いた『前夜増補改訂版』は、改憲論議が本格化する臨時国会を目前に控えた今、ぜひ、どなたにもご一読いただきたい一冊です。安保法施行後、「駆けつけ警護」ができるようになった自衛隊が南スーダンに派遣されるとされるのは、11月。今のうちに、日本の「軍事事情」を知っておきたい方には、『米国が隠す日本の真実』がオススメです。この大事なときに、日本のメディアはなぜ沈黙しているんだ!とマスコミに怒りをお持ちの方には、岩上さんが2015年7月に母校早稲田大学で行なったジャーナリズム講義を収録した、『「今を伝える」ということ』をぜひ、お読みいただきたいと思います。

 ぜひ、周りの方々にも、どんどん広めてくださいね!

※【増補改訂版・岩上安身サイン入り】前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=171

※【岩上安身サイン入】米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=159

※【岩上安身サイン入り!】『「今を伝える」ということ』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=194

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 それでは、本日もよろしくお願いいたします!
 
※日刊IWJガイドのフルバージョンは下記URLより御覧ください。
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