日刊IWJガイド・番組表「鶴保沖縄・北方担当大臣の『大臣補佐官』に島尻安伊子氏を起用!?/安保法制実用化へ!10月には米軍と自衛隊が集団的自衛権の訓練も!/民進党代表選に前原誠司氏が名乗り!どうなる野党共闘!/『町の半分が失われた』イタリア中部マグニチュード6.2地震発生!」2016.8.25日号~No.1441号~


■■■ 日刊IWJガイド・番組表「鶴保沖縄・北方担当大臣の『大臣補佐官』に島尻安伊子氏を起用!?/安保法制実用化へ!10月には米軍と自衛隊が集団的自衛権の訓練も!/民進党代表選に前原誠司氏が名乗り!どうなる野党共闘!/『町の半分が失われた』イタリア中部マグニチュード6.2地震発生!」2016.8.25日号~No.1441号~ ■■■
(2016.8.25 8時00分)

 おはようございます! IWJ記者の原佑介です。IWJではダントツの「大河ドラマ」フェチです。

 NHKの大河ドラマ「真田丸」が本当に面白い!…と言っても、僕は先日、ようやく5月に放送された第20話をアーカイブで見終わったばかり。放送はすでに33話まで進んでおり、僕のタイムラインでは、「直江状」やら「関ヶ原」やら、目にするだけでテンションの跳ね上がるワードが飛び交っていました。

 「真田丸も佳境に入っているんだなぁ」と思うと、少し寂しい気がします。クライマックスはおそらく大阪・夏の陣でしょう。将軍となった徳川家康に立ち向かう主人公・真田信繁(幸村)の勇姿を思い浮かべるだけで、今から涙が…とハンカチを取り出したのも束の間。ここにきて、いや〜な懸念が急浮上しました。

 一昨日23日、俳優の高畑裕太さんが逮捕されたというニュースがとび込んできました。高畑さんは映画撮影スタッフと酒を飲んだ後、宿泊先の前橋市内のホテル客室で40代の従業員女性の手足を押さえつけ、強姦した疑い。本人は容疑を認めているようです。

 僕はこの俳優の存在を知らなかったのですが、なんと高畑裕太さんは、真田信繁の母・薫役を演じる女優・高畑淳子さんの息子なのだとか…。

 昨日の時点では、まだ公式でコメントを出していないようですが、淳子さんは不定期でMCを務めているNHK番組「スタジオパークからこんにちは」で、予定していた今月29日の出演をキャンセル。現時点で「真田丸」の出演は続ける意向だそうですが、NHKには「親としての責任をとって降板しろ!」という抗議もたくさん届くことが予想されます。

 しかし、裕太さんは、もう22歳。すでに成人として、独立しています。もちろん母である淳子さんは、息子の裕太さんの人格形成に大きく影響を与えていると思いますが、今回の事件の責任を本人だけでなく、親にまで問うのはいかがなものでしょうか。

 これまでも芸能界には、子どもの失敗の責任をとって活動を自粛する親が何人もいました。

 漫才師の横山やすしさんは、1988年、当時19歳だった長男が傷害容疑で逮捕されたことで芸能活動約4ヶ月自粛。三田佳子さんは1998年、当時18歳だった次男が覚せい剤取締法違反で逮捕されたことで全出演CMを降板しました。これらのケースは子どもが未成年でしたが、そうでないケースもあります。

 俳優の中村雅俊さんは2009年、当時31歳だった長男が麻薬取締法違反で逮捕されたことで、仕事を2日間自粛。タレントのみのもんたさんは2013年、当時31歳だった次男が他人のキャッシュカードを使って現金を引き出したとして逮捕されたのを受け、TBS系ニュース番組「みのもんたの朝ズバッ!」「みのもんたのサタデーずばッと」を降板。仕事が激減しました。

 31歳の息子の犯した罪の責任を親がとる…これはさすがに理解できません。中村さんもみのもんたさんも、親として世間にお詫びをしたい、という気持ちはわかりますが、責任をとって自らに罰を課す必要などあったでしょうか?

 今回の高畑裕太さんのレイプ事件を受け、ネットメディアのJ-Castニュースは、「高畑淳子、『真田丸』出演ピンチ? 息子『強姦容疑』逮捕と『親の責任』」と題した記事を掲載。

 「注目が集まっているのは、女優で母親の高畑淳子さん(61)だ。(中略)かつて三田佳子さんらが休業を発表し、芸能人生命の危機に追い込まれた」と紹介し、「『真田丸』出演へ影響はあるのか。J-CASTニュース編集部は8月23日夕、NHKへ取材したが『担当者がいない』とのことだった」と締めくくりました。

 記事は、「淳子さんが責任を取るべきか否か」といったことにまったく触れず、過去の三田佳子さんやみのもんたさんの事例に疑問を呈すこともありません。単に、「みんな責任をとったが、淳子さんはどうか」と、無責任に煽るだけの記事内容になっているとも言えます。

※高畑淳子、「真田丸」出演ピンチ? 息子「強姦容疑」逮捕と「親の責任」(J-Castニュース)
http://www.j-cast.com/2016/08/23275892.html

 子の罪は親の責任、紛争地域で拉致された人は自己責任――そんな価値観が当然のものとして日本社会に根づいている気がします。他方で、不祥事を起こした国や政府、閣僚などの責任を問う声は非常に弱い。あまりにバランスを欠いていると思いませんか?

 こうした社会の歪みを指摘することもメディアの責任です。メディアがこぞってこの責任を放棄している今、IWJはとことんストロングスタイルでジャーナリズムの責任を果たしていきたいと思いますので、どうかIWJへの継続的なご支援・応援をよろしくお願いします!もちろん、高畑淳子さんは堂々と真田信繁の母・薫役をまっとうしていただきたいと思います!

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 さて、昨日24日は、会計事務所の月次監査の日でした。この日までに前期末の数字をいろいろ固めなくてはならず、岩上さんは連日、各部署のスタッフそれぞれと朝から晩までミーティングの毎日。とても大変そうでした。事務所に勤務するスタッフは40人近く。そのほぼ全員と1人で毎日面談を重ね、前期だけでなく、今期これからどういう方針で展開していくかということや、今後の人事についても話し合いを続けてきました。

 何とか24日を乗り切り、ひと段落つきそうです。

 今月の岩上さんは、社長業300%、編集長業80%、ジャーナリスト業0%という構成で仕事をしてきました。ひとつには、7月にサイドの心臓発作に見舞われ、その後にめまいに襲われるなど、大きく体調を崩したことが理由にあげられています。かかりつけのドクターから、「仕事を控えないと本当に死ぬよ!」と強く注意を受けたそうです。この8月の1ヶ月くらい、ジャーナリストとしての仕事をとりあえず後回しにして、代わりのいない社長業をメインに、なるべく働きすぎないようにしてきた結果です。

 しかし、実際問題として、社長業は結構ハードな仕事で、岩上さんは「一日中何人もの人間と面談し続けると、記憶が飛んでしまう。疲れた…」とこぼしていました。また、「零細企業をいじめる政府のもとで会社を経営するのは本当に大変だ」とも。消費税や各種保険税の重さについても嘆息していました。おそらく日本中の中小零細企業の経営者、自営業者が、同じような苦痛にあえいでいることと思います。そうした実体験をベースに、悪性への異議申し立ての爪を研いでいるのだろうと思います。

 決算期と体調不良が重なり、ジャーナリスト業として表に立つ姿をなかなかお見せできないが1ヶ月でしたが、9月には再始動していくと思われます。インタビューも、「トリセツ」も、本数が増えていくはずです!どうぞご期待ください!そして、岩上さんともども、IWJへの応援をどうかよろしくお願いします!皆さんが会員登録してくださること、そしてご寄付・カンパによるご支援が、本当に大切な支えになります。どうぞよろしくお願いします!

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★本日の日刊IWJガイドは以下の内容でお届けします!

┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■【中継番組表】
┠■<ニュース・フラッシュ!>鶴保沖縄・北方担当大臣の「大臣補佐官」に、島尻安伊子・前沖縄担当大臣を起用!?/安保法制ついに実用化へ!10月には米軍と自衛隊が集団的自衛権の訓練も!/民進党代表選に前原誠司氏が名乗り!野党共闘路線はどうなる?/「町の半分が失われた」イタリア中部マグニチュード6.2地震発生!(原佑介)
┠■高江で機動隊が沖縄2紙記者を不当排除・拘束!権力による明らかな「表現の自由」「報道の権利」の侵害に大手メディアは知らんぷり?IWJは沖縄2紙の「報道の自由」の侵害に断固抗議する!(佐々木隼也)
┠■NSAとソロス氏がハッキングされ、機密ファイルがネットで公開!ネットの安全性は大丈夫!?(本田望)
┠■<★お知らせ★>言葉を交わすこと。そして、諦めずに続けること。民主主義と憲法について話そう!寄稿文絶賛募集中です!コラボ企画の復刻版「TALK ABOUT DEMOCRACY」Tシャツ、大好評発売中!(浅野百衣)
┠■<★お知らせ★>大好評をいただいております!岩上安身の近著3冊『前夜』『米国を隠す日本の真実』『「今を伝える」ということ』絶賛発売中!
┠■わとはぷ~What happened today?(ぎぎまき)
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◆中継番組表◆

**2016.8.25 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【ツイキャス・IWJ_OKINAWA1】6:00頃~「政府による高江での米軍ヘリパッド強行建設工事と市民による抗議・集会の模様」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_okinawa1
※沖縄県東村高江から現地の模様を中継します。

【録画配信・Ch6】15:00~「選挙市民審議会 第7回第1部門審議会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※2016年7月収録の、「公正・平等な選挙改革にとりくむプロジェクト」主催で行われた選挙市民審議会を録画配信します。

【SEALDsが残したデモクラシーの軌跡 特集6・再配信・Ch4】16:00~「キャンパスから生まれた共同行動!学生と学者が『民主主義はこれだ!』で4000人の集会とデモ~闘病中の坂本龍一氏がメッセージ『安保法制はクーデターに近い』~第2部」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※2015年7月収録の、学生と学者による集会とデモを再配信します。
[掲載記事はこちら] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/255733

【Ch2】18:00~「『中長期ロードマップの進捗状況』に関する記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力による「中長期ロードマップの進捗状況」についての会見を中継します。

【Ch5】18:00〜「福島みずほ ずんずん街宣@新宿西口」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※福島みずほ議員による「ずんずん街宣@新宿西口」を中継します。今回の街宣テーマは高江。

【Ch8】18:30~「0825 都庁前要請アクション『困ったが希望へ変わる東京へ』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=8
※「希望のまち東京をつくる会」主催の都庁前要請アクションを中継します。

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◆中継番組表◆

**2016.8.26 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【録画配信・Ch6】15:00~「選挙市民審議会 第5回第3部門審議会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※2016年7月収録の、「公正・平等な選挙改革にとりくむプロジェクト」主催で行われた選挙市民審議会を録画配信します。

【SEALDsが残したデモクラシーの軌跡 特集7・再配信・Ch1】20:00~「『草の根で運動してきた人たちの結果が、SEALDsという形で表れた』――SEALDs KANSAI寺田ともかさんに岩上安身がインタビュー!廃案を目指すこれからの運動の形とは」
UST視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※2015年9月、岩上安身がSEALDs KANSAIの寺田ともか氏にインタビューしました。その模様を再配信します。
[掲載記事はこちら] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/265000

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■NSAとソロス氏がハッキングされ、機密ファイルがネットで公開!ネットの安全性は大丈夫!?

 おはようございます。翻訳などを担当している本田望です。NSAがハッキングされたようです。

 8月22日付のニューズウィークの報道によると、世界で最も複雑で巧妙な技術を駆使し、世界中の政府や企業に次々とサイバー攻撃を仕掛けることで知られるハッカー集団、「EquationGroup(イクエージョングループ)」がハッキングされました。

 ややこしい話ですが、常時、ハッキングしているグループが。逆にハッキングされてしまったわけです。プロの泥棒が盗みに入られたようなものです。しかも、情報を盗まれたイクエージョングループの正体とは、なんと米国家安全保障局(NSA)の一部局であるというのがもっぱらの噂で、NSAのエリート部門TAO(Tailored Access Operations unit)をベースに活動している可能性が高いとされています。

 イクエージョングループをハッキングしたのは、「シャドーブローカーズ」と名乗る別のハッカー集団。彼らは、イクエージョングループ、即ち天下のNSAが使う、ハッキング用の攻撃ソフトやコンピューターウィルスの情報の一部をネット上にさらしてしまいました。

※NSAの天才ハッカー集団がハッキング被害、官製ハッキングツールが流出(ニューズウィーク誌日本版、2016年8月22日)
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/08/nsa-1_2.php

 NSAの業務に従事していたエドワード・スノーデン氏がNSAの機密情報を公開し、世界中に大きな衝撃を与えたのは2013年のことでした。スノーデン氏からNSAファイルを提供されたオンラインニュースメディアのジ・インターセプト(The Intercept)は、同社がまだ公開していないNSAファイルとの照合で、シャドーブローカーズが公開したハッキングツールはNSAによって作成されたもので間違いないと断定し、報じました。

※THE NSA LEAK IS REAL, SNOWDEN DOCUMENTS CONFIRM(The Intercept、2016年8月19日)
https://theintercept.com/2016/08/19/the-nsa-was-hacked-snowden-documents-confirm/

 今回公表されたNSAのハッキングツールには、米通信機器大手で世界最大級の通信機器メーカー・シスコシステムズ製のルーターのネットワーク上の脆弱さを突くツールが含まれていました。つまり、シスコだけでなくシスコの顧客も、その脆弱性をつかれてハッキングされる可能性があるのです。しかしシスコはまだ修正のためのパッチを出していないとニューズウィークは報じています。これは大変なことで、公開されるハッキングツールが拡散し、悪用されれば、さまざまな企業の機密が流出し、企業活動そのものが停止してしまう恐れがあります。

 シスコシステムズ社の製品はNTT東日本が採用するなど、大企業のみならず多くの日本の中小企業も使用しているはずです。

※NTT東日本とシスコ、中堅中小企業向けクラウド型無線LANソリューションで協業~グローバルで豊富な実績のあるCisco Merakiを採用したサービスを共同で推進~(NTT東日本、2014年10月30日)
https://www.ntt-east.co.jp/release/detail/20141030_01.html

 ハッカーさえもハッキングされてしまうのであれば、私たちのネット上の安全性はどうなってしまうのでしょう。この件に関して、大手メディアは小さな記事を掲載するのみ(共同通信、日経新聞)で、その脅威が十分に報じられているとはいえません。そしてさらには、あの著名な投資家、ジョージ・ソロス氏が運営する団体もハッキングされていたのです(こちらは日本の大手メディアの報道は皆無です!)。

 この事件について、IWJは緊急で記事をアップいたしました。この続きはぜひ下記のURLからご覧ください!

※NSAとソロス氏がハッキングされ、機密ファイルがネットで公開!ネットの安全性は大丈夫!? 2016.8.24
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/327461

■<★お知らせ★>言葉を交わすこと。そして、諦めずに続けること。民主主義と憲法について話そう!寄稿文絶賛募集中です!コラボ企画の復刻版「TALK ABOUT DEMOCRACY」Tシャツ、大好評発売中!

 おはようございます!一昨日、経産省前テントひろば跡地へ現在の状況を取材しに行ったところ、2人の警官につかまって、「なんでカメラを持っているんですか?」「どこのメディアですか?」と質問をされているところを、たまたま通りかかった岩上さんに目撃された、主に一般事務だけど、たまに動画スタッフとして現場に出ている浅野百衣(もえ)と申します。

 超忙しい岩上さんは、運転する車の中から、「あ、職質されてる!助けなきゃ!」と一瞬、思ったそうですが、「ま、いいか。浅野は職質くらい、自力で切り抜けるだろ」とスルーして、事務所へそのまま向かったそうです。幸いに、岩上さんの判断通り職質を自力で切り抜けて取材を続けることが出来ました。持つべきものは、部下を甘やかさない上司です!

 経産省前テント前ひろばの跡地では、いまも座り込みの抗議活動を続けている方々が何名もいらっしゃいます。それと同時に、テント撤去後も、右翼街宣車からの怒声による攻撃も続いています。それを見て、特に何も動かず警官らが立ちつくしているという光景も当たり前の景色となりました。

 毎日繰り返されるこの光景に、テント跡地にいた方は、「もう慣れちゃったわ」と笑い飛ばし、呆れる表情を見せながら、今後も経産省前での原発への抗議活動を続けていく意志を示されていました。IWJは今後も、原発問題について、そして原発に抗議する市民について、力を入れて報道してまいります。

 ちなみに、この時の取材動画は、現在、鋭意作成中の経産省前テントのドキュメント映像に含まれる予定です。近日中の配信を予定しております。後日、この日刊ガイドでも詳細を告知いたしますので、その際はご視聴の程、よろしくお願いいたします。

 さて、IWJでは現在、「みんなで語る『改憲への危機感』」というコーナーを設け、皆さんからいただいた寄稿をご紹介しています!本日は、沖縄県の高校で教鞭をとられている石岡 久仁文さんの『瀕死の日本国憲法』を紹介します。

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 先の参院選の結果は、ある意味想定内でした。

 今、危惧していることは、その結果以上に投票率の低さです。当地の伊波洋一候補の勝利は確実視されていたものの、あまりの低投票率に愕然としました。残念ながらこうして、憲法改悪への工程は進められていくのでしょう。

 IWJや県内マスコミを除けば世の報道機関は、 “何を伝えないか” ということに汲々としています。辺野古や高江の現状はないが如き。現政権のメディア・コントロールは奏功しているようです。

 諦めているわけではありませんが、あるいは既に取り返しのつかないところまで事態は進行しているのではないかと思う昨今です。

以下、石岡 久仁文さんの『瀕死の日本国憲法』は、こちらでお読みいただけます。
http://iwj.co.jp/wj/open/consti-msg/1-021
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 石岡さん、鬼気迫るご寄稿文をご投稿いただき、ありがとうございました!

 石岡さんのご指摘の通り、戦後71年の平和を守り続けてきた日本国憲法は、改悪の危機に晒されています。

 このまま憲法改悪の国民投票が行われるとしましょう。そこで、「日本という国家に民主主義を実現する土台が整っているのか」と考えてみると、まだまだ市民同士でのコミュニケーションにおいて政治を語る事がスタンダードになってもおらず、この危機的状況を打開するのは容易ではないと思われます。

 しかし、絶望ばかりではありません。

 IWJでは、SEALDsの解散発表を機会に、IWJがこれまで取材してきたSEALDs関連の動画を連日、再配信していますが、SEALDsの国会前抗議は、週を重ねるごとに世代を超えた市民の参加を促してきました。皆で民主主義や立憲主義に関して「言葉」を交わすことが、民主主義の土台を強くすることに有効であると証明したように思います。

 SEALDsの現場でマイクを握った人々から発された言葉には、一貫して「現在の日本の民主主義は危機的状況にある」という強い危機感がありました。また、次の世代のことを考えると「今が分岐点である」という当事者としての意識も強く、危機的状況を乗り越えるため、諦めずに行動し続けることを宣言しています。

 石岡さんが危惧されているように、もしかしたらすでに「取り返しのつかないところにきている」のかもしれませんが、最悪の危機を目前にしてできあがった「政治について語る土壌」を耕し続け、広げていく余地はまだまだあるように思います。

 ただし、今のようにメディアが真実を報道せず、市民が正しい情報を得られなくなってしまえば、民主主義は機能せず、憲法はさらに死へと向かってゆくでしょう。であればこそ、なお一層、IWJの使命は重要なものになると思わざるを得ません。

 皆様方、一般市民の応援とご支援に支えられて、IWJはより多くの方々へ情報をお届けし、民主主義・政治・憲法についての会話を広げられるよう、精一杯取り組んでまいります!

 「みんなで語る『改憲への危機感』」企画に連動して、ポップでキャッチーなデザインが好評の「TALK ABOUT DEMOCRACY」Tシャツも復刻させ、販売を開始しております!

※復刻版!! Tシャツ TALK ABOUT DEMOCRACY 色:ヘザーグレー・ブラック
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=256

※復刻版!! Tシャツ TALK ABOUT DEMOCRACY 色:バーガンディ・キナリ
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=257

 どうやらこのTシャツのデザインは、思わず人の視線を奪ってしまうようです。シンプルなデザインなのに、とても不思議です。やはりいいデザインは派手でなくても人の心を奪ってしまうのでしょうか。

 是非、このTシャツを着て町を歩いてみてください!政治に感心のない知人・友人が、「そのデザインいいね」と声をかけてくれるかもしれません。もしかすると、どうしてそのTシャツを選んだのか、理由を聞いてくれるかもしれません。

 たったTシャツを着るというだけの選択が、未来を明るくする一歩に繋がるかもしれません。是非、お買い求めを!引き続き、寄稿文も絶賛募集中ですので、みなさまからのご投稿を心よりお待ちしております。

※寄稿の投稿フォームはこちらから
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc7bnfuZOlRy0S9o9HmEGQWgdgT7TYJJIth4J3GaWHMgUPAzw/viewform?c=0&w=1

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■<★お知らせ★>大好評をいただいております!岩上安身の近著3冊『前夜』『米国を隠す日本の真実』『「今を伝える」ということ』絶賛発売中!

 続けて浅野より、岩上さんの近著3冊をご紹介させていただきます!「良書を読むことで情報が広がっていく」――昨年、岩上さんから指導を受けた言葉の中で、特に印象に残っている言葉です。

 IWJでは、様々な有識者の方々に岩上さんがお話しをうかがうインタビューシリーズが目玉中の目玉です。毎回、岩上さんはゲストの方のご著書や資料を熟読してからインタビューに挑んでいますが、そんな岩上さん自身も昨年の2015年、共著者として書籍を3冊も出版しています!今日はその3冊の魅力をご紹介したいと思います。

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 ■『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』

 まず1冊目は、経済学者の植草一秀氏、鹿児島大学教授の木村朗氏、民主党議員の川内博史氏と岩上さん4名による共著『米国が隠す日本の真実』(星雲社)です。

 岩上さんはこの著書のため、第3章の「安保関連法案の背後に潜む米国の『オフショア・バランシング戦略』」と題した原稿を書きおろされました。

 「オフショア・バランシング戦略」とは、「米軍は財政難により、いずれ東アジアの覇権を継続できなくなるので、西太平洋の覇権を中国にゆだねて撤退する。取り残される日本は核武装するだろう」と論じている、米国の代表的な戦略家であるクリストファー・レインが主張している米国の軍事戦略です。

 この著書の中で岩上さんは、レインの論文が日本の外務省の発行する外交専門誌『外交』の巻頭を飾ったことを紹介し、日本は「中国に対する米国の『鉄砲玉』にさせられる」と警鐘を鳴らしています。

 今上天皇による生前退位の意を利用してまで、そして、参議院選挙において国民を欺いてまで、なぜ安倍政権が改憲を急ぐのか。その背景に存在する米国からの強い働きかけを指摘するなど、大変読み応えのある書籍となっています。

 11月にこの書籍が刊行された際には、著者4名の方々揃ってのサイン会とトークイベントの場が行われました。ぜひ書籍と合わせて、こちらの動画記事もご視聴ください!

※満員御礼・キャンセル待ち続出! 『米国が隠す日本の真実』刊行記念クロストークカフェで、植草氏×川内氏×木村氏×岩上のトークが白熱! 書籍は早くも売り切れ御免! 再入荷のご予約受付中です! 2015.11.24
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/275529

▼『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』販売ページの案内
販売価格:1,728円(税込)
※サイン入り版販売ページ
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=159
※サインなし版販売ページ
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=158

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■『前夜~日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』<販売価格:2700円(税込)  2冊目は、弁護士の梓澤和幸氏、澤藤統一郎氏との共著、『前夜・増補改訂版』です。  安倍政権は「緊急事態条項」の新設を筆頭に、憲法改正に取りかかろうとしていますが、私たちはどれほど憲法の大切さを理解しているでしょう?  全ての国民の基本的人権を保障する日本国憲法ですから、国民投票にかけられる前に、自民党改憲草案と現行の日本国憲法を読み比べ、与党政権がどのように日本を変えようとしているのか、日本国憲法下で生きる国民一人一人が理解を深めなければなりません。  自民党改憲草案と現行の日本国憲法を簡単に読み比べる書籍やサイトはいくつか存在しています。しかし、『前夜』はどのサイトや書籍よりも詳しく、かつ分かりやすく解説されているとご好評をいただいております。  実際、イベントなどで『前夜』を販売していると、「詳しい解説と分かりやすさが両立するんですか?」と疑問に思われる方もいらっしゃいますが、実際にお読みいただいた方からは、「二人の弁護士と岩上さんによる解説が、基本的に『対話形式』だから、さらさらっと読めちゃった」というようなお声もいただきました。  参院選直前の6月には、「緊急事態条項の危険性の周知が必要だ」という岩上さんの判断で、増補改訂版に岩上さんが寄せた「まえがき」をホームページ上で公開いたしました。 ※【特別掲載!】安倍総理による「改憲隠し」にダマされるな! 参院選の真の争点は改憲と「緊急事態条項」の創設である〜岩上安身による『前夜・増補改訂版』の「まえがき」を緊急アップ! 2016.6.15 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/309102 ※【特別掲載!】基本的人権を停止させ、国民が「公の機関」の指示に従う義務をうたう「緊急事態条項」を警戒せよ!~『前夜・増補改訂版』より抜粋第2弾!「第九章 緊急事態」をアップ! 2016.6.17 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/309929 ※【特別掲載!】「国防軍」の実態は「米防軍」!? 安保法制を強行採決した安倍総理の真の狙いとは?~『前夜・増補改訂版』より抜粋第3弾!「第二章 戦争の放棄」をアップ! 2016.6.25 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/311812  改憲議論に関心を抱いている知人やご友人へのプレゼントにもオススメです! ▼『前夜~日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』販売ページの案内 販売価格:2,700円(税込) ※サイン入り版販売ページ https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=171 ※サインなし版販売ページ https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=169 ------------------------------------------------------ ■『「今を伝える」ということ』  最後にご紹介するのは、『「今を伝える」ということ』(成文堂)です。  この書籍に登場するのは、岩上さんを含む14名のジャーナリスト。岩上さんは第4部の「ジャーナリズムの使命と未来」に登場し、記者クラブ制度を批判するだけでなく、今後のメディアのあるべき姿を提示しています。  テレビ、雑誌など、大手既存メディアでの経験を踏まえ、ゼロから“インターネット報道メディア”という新しい媒体を作りあげた岩上さん。どのように現在のメディアを批判し、どのようなメディアの未来を提起したか、ぜひお読みいただきたいと思います。    実はこの書籍は、岩上さんの母校である早稲田大学で行われた講義をもとに編集された書籍です。未来を担い、現在を必死で生きようとする若者に、岩上さんが何を伝えたかったのかという点も注目です。  ぜひ、お買い求めください! ▼『「今を伝える」ということ』販売ページの案内 販売価格:1,620円(税込) ※サインあり版販売ページ https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=194 ※サインなし版販売ページ https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=193  会員版はこちらからご覧いただけます。会員登録後にご利用ください! http://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20160825  それでは今日も1日、よろしくお願いします!