■■■ 日刊IWJガイド・番組表「迫り来る大地震の脅威!中央構造線上にある伊方原発の危険性は!?岩上安身による立命館大・高橋学教授インタビューを再配信!/そんななか再稼働したばかりの伊方3号機は稼働延長の意向!/『老朽化』築地市場よりも地震で『液状化』豊洲新市場は大丈夫なのか?」2016.8.19日号~No.1435号~ ■■■
(2016.8.19 8時00分)
おはようございます。IWJの佐々木です。
みなさま、お盆休みは満喫されましたでしょうか? 僕も今年は4日間休みをいただき、身体と心をゆっくり労いました。話題の『シン・ゴジラ』の2回目を鑑賞し、そして本当に久しぶりにテレビをダラダラと観ました。オリンピックに一喜一憂し、SMAP解散の報に驚き、「日本は平和だな〜…」と危うく錯覚しかけました。
テレビだけ観ていると、今の日本の政治、民主主義、報道が危機的状況とは、とても思えないような能天気ぶりでした。それほど今の言論の自由が圧迫されていることの裏返しでもあるのだな…と、むしろ危機感を募らせました。僕も、もうしばらくは大手メディアが演出する「平和国家・日本」に浸かっていたかったのですが、どうやらそうもいかないみたいです。
本日は、高江のヘリパッド建設強行の「休戦協定」が解かれる日です。
安倍政権の暴力的な工事強行に反対する市民と、それを暴力的に抑えこもうとする機動隊は、さすがにお盆休みということで、休戦協定を結んでいました。本日からまた、沖縄では民意と独裁の闘いが始まります。IWJでは本日も早朝から、高江の現場を中継。市民たちの抗議の模様を全国に報じます。
現地からは、すでに機動隊の護送車が集結している、との情報もあり、市民の一部は「さっそく強制排除が行われるのでは」と警戒を強めています。
ぜひ、IWJ沖縄チャンネルのツイキャスをご覧ください!
また、昨日は京都中継市民で高江取材にあたった北野ゆりさんの第2弾のレポートをアップしました!プラネタリウムのような高江の星空や、現場のテントの様子、集まった市民の思いを報告してくださっているので、ご一読ください!
※【寄稿・中編】IWJ京都中継市民・北野ゆりの高江レポート!泊まりこみで機動隊襲来に備えた大勢の市民たち!元愛媛県議は「高江で起きていることを放置したら、全国で同じことが起きる」と懸念!2016.8.18
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/326240
今回、幸運なことに僕はお休みをゲットできましたが、その代わり、岩上さん、他のIWJスタッフはまだまだ夏休みを取れていません。IWJは、お盆休みと言えど、油断することはできません。いつ何時、僕らが報じるべきニュース・出来事が飛び込んでくるか分かりませんから、報道に携わる者の宿命とも言えます。
今後、時期をズラして各々ちょっとずつ休みを取っていく予定ですが、それも、この高江での強行工事や臨時国会や民進党代表選などの今後の政治日程を考えると、もしかしたら取れなくなるかも…という不安定な状況です。
ですが、市民が声を上げ続ける限り、権力が暴走する限り、そしてそうした現実を既存メディアが報じず、「平和で何事も起こっていないニッポン」を演出する限り、IWJは「健全なメディア」であり続けるために、全力で、泥まみれになりながら、それを報じ続けます。
みなさまの会員費や、ご寄付・カンパが、それを維持させる唯一の生命線です。アベノミクスの失敗、TPP、憲法改正、沖縄の基地建設強行、築地の豊洲市場移転、カジノ建設などなど、IWJがこれまで報じ続けてきた問題の数々が、これから一気呵成に押し寄せてきます。どうかみなさまのご支援で、IWJをさらに大きく、力強く、粘り強いメディアに成長させていただければと思います!
・・・・・
IWJでは7月に第6期が終わり、8月1日から新しい期が始まりました。社長である岩上さんは、新しい期の予算の見通しを立てつつ、資金繰りや決算など、みなさまの目に見えないところで、忙しく奔走しています。
しかし、これから1年の資金繰りだけでなく、すぐ目の前のことでも、至急、資金を必要としている問題が多々あります…。
・【IWJからの緊急のお願い】IWJのハードディスク容量不足問題が深刻化!さらに、過酷な取材続きで機材の損耗も著しい事態に!!〜IWJ一般事務・中継動画班から緊急のご支援のお願いです!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/325405
・【IWJからの緊急のお願い】高江にIWJ東京本部からスタッフを派遣したことで、1日あたり平均4〜5万円の滞在費がかかってしまいました!どうかご支援のほどよろしくお願いします!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/325400
どうかぜひみなさま、会員となって、また会員の方は更新手続きをしていただき、IWJをお支えください。また、IWJは会費だけでは取材活動・経営がまわりません。みなさまからのカンパ・ご寄付もどうか、よろしくお願いいたします!
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┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■【中継番組表】
┠■【ニュースフラッシュ!】伊方3号機が稼働延長の意向!/子宮頸がんワクチン副反応研究めぐり「捏造」と報じられた教授が名誉毀損の訴え!/アベノミクス株高の実態が明らかに!(太田美智子・平山茂樹)
┠■<★本日の配信告知★>「中央構造線上の佐田岬には伊方原発があり、津波による非常用電源喪失が一番の懸念される」岩上安身による立命館大・高橋学教授インタビューを再配信!(原佑介)
┠■《核関連シリーズ》原爆被害は過去のことではない~岩上安身による東神戸診療所・郷地秀夫所長インタビュー第二弾~前半(城石エマ)
┠■「築地は老朽化」は本当か?地震で「液状化」する豊洲は問題ないのか?都民の不安にまともな調査をしない東京都(佐々木隼也)
┠■<お知らせ>「オープンで自由な政治論議を周囲の人と!」と呼びかけるIWJの新作Tシャツ「Talk about democracy and constitution」と、まだまだご寄稿を募集中!IWJ特設投稿欄「みんなで語る『改憲への危機感』」のご紹介!(本多容子)
┠■わとはぷ~What happened today?(平山茂樹)
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◆中継番組表◆
**2016.8.19 Fri.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【ツイキャス・IWJ_OKINAWA1】5:00~「政府による高江での米軍ヘリパッド強行建設工事と市民による抗議・集会の模様」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_okinawa1
※沖縄県東村高江から現地の模様を中継します。
【ツイキャス・IWJ_OKINAWA1】13:00~「オール沖縄で翁長知事を支え、辺野古裁判に勝利する第2回公判事前集会」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_okinawa1
※「オール沖縄会議」主催の集会を中継します。
【核関連シリーズ特集20・再配信・Ch1】16:00~「原爆被害は過去のことではない ~岩上安身による東神戸診療所・郷地秀夫所長インタビュー第二弾~前半」
UST視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※2014年8月収録の、岩上安身による東神戸診療所・郷地秀夫所長インタビュー第二弾~前半を再配信します。
[掲載記事はこちらから] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/162253
【Ch4】17:00~「『さぁ、安倍政治を終らせよう』8.19院内集会 ―『戦争とは何だろうか 2016年夏に考える』講師:西谷修氏(立教大学大学院特任教授)」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※「戦争をさせない1000人委員会」・「立憲フォーラム」主催の院内集会を中継します。
【Ch4】18:30~「戦争法廃止、憲法改悪は許さない 8・19国会議員会館前集会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」主催の集会を中継します。
【IWJ_KYOTO1】18:30~「安倍政権を倒そう!戦争廃止を!8・19京都デモ」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=kyoto1
※「戦争をさせない京都1000人委員会」主催によるデモの模様を中継します。
【再配信・Ch1】19:00~「『中央構造線上の佐田岬にある伊方原発は津波による非常用電源喪失が一番の懸念だ』岩上安身による立命館大学環太平洋文明研究センター教授
高橋学氏インタビュー」
UST視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※2016年5月収録の、岩上安身による立命館大学環太平洋文明研究センター教授 高橋学氏インタビューを再配信します。
[掲載記事はこちらから] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/301880
▲▽▲▽官邸前抗議関連 ▽▲▽▲
【Ch5】18:30~「再稼働反対!首相官邸前抗議」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
【IWJ_AOMORI1】17:30~「青森駅前金曜日行動」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=aomori1
【IWJ_TOKYO8】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=tokyo8
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◆中継番組表◆
**2016.8.20 Sat.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【ツイキャス・IWJ_OKINAWA1】5:00~「政府による高江での米軍ヘリパッド強行建設工事と市民による抗議・集会の模様」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_okinawa1
※沖縄県東村高江から現地の模様を中継します。
【Ch4】10:30~「TPPを批准させない!全国共同行動8.20キックオフ集会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※秋の臨時国会でのTPP協定批准阻止に向けて開催される全国共同行動のキックオフ集会を中継します。
【核関連シリーズ特集21・再配信・Ch1】18:00~「原爆被害は過去のことではない ~岩上安身による東神戸診療所・郷地秀夫所長インタビュー第二弾~後半」
UST視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※2014年8月収録の、岩上安身による東神戸診療所・郷地秀夫所長インタビュー第二弾~後半を再配信します。
[掲載記事はこちらから] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/162253
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■<★本日の配信告知★>「中央構造線上の佐田岬には伊方原発があり、津波による非常用電源喪失が一番の懸念される」岩上安身による立命館大・高橋学教授インタビューを再配信!
おはようございます!記者の原です。
先ほどの「ニュースフラッシュ!」のコーナーでも触れましたが、8月12日、大きな反対運動もないまま、当たり前のように伊方原発が再稼働しました。伊方原発は日本最大級の断層系といわれる「中央構造線」近くに建っており、それだけでもヒヤヒヤものですが、ニュースフラッシュでも触れた通り、四国電力の佐伯勇人社長は法定の40年を超え、60年の運転延長を目指す意向を明らかにしました。
原発の運転期間は原則40年に制限されていますが、原子力規制委員会が認可した場合は最長で20年延長して稼働できることになっています。伊方3号機は1994年に運転開始した比較的に新しい原発で、安全対策費も総額約1700億円が見込まれており、これらの投資分を回収するためにもできる限り長期運転したいということでしょう。
立命館大学教授で地震学者の高橋学さんは、今年5月に行った岩上さんのインタビューの中で、「中央構造線上の佐田岬には伊方原発があり、津波による非常用電源喪失が一番の懸念です」と指摘されました。「熊本大地震が引き金では南海トラフは動かない。しかし、南海トラフは周期的に必ず動くので、熊本地震はその予兆の可能性がある」とも述べられています。
※「中央構造線上の佐田岬には伊方原発があり、津波による非常用電源喪失が一番の懸念される」岩上安身による立命館大学環太平洋文明研究センター教授・高橋学氏インタビュー 2016.5.16
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/301880
また、高橋教授は6月にも岩上さんに個別にメールをくださり、「東日本でマグニチュード7に警戒を」と呼びかけられました。この高橋教授のメールは緊急性と公共性に鑑み、高橋教授の了解のもと、記事化して特別公開しています。天災を侮っているのか、いわゆる「原子力ムラ」の住人は全国の原発を続々と再稼働し始めましたが、国民は地震への危機感をしっかり持っているようで、高橋教授のメール掲載記事はすでに2000シェアに迫る勢いで拡散されています。
未読の方は、ぜひ高橋教授が鳴らされている警鐘に耳を傾けてみてください!
※大地震の予兆あり!東日本でマグニチュード7に警戒を!長野県〜新潟でもM5以上の可能性!?「後出しジャンケン」を避け、立命館大学環太平洋文明研究センター高橋学教授が警戒呼びかけ!2016.8.12
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/325357
IWJでは本日、5月16日に行った、岩上さんによる高橋学教授インタビューを再配信しますので、一度配信をご覧になった方も、改めてご視聴ください!
高橋教授が指摘するように、伊方原発は「日本一細長い」といわれる佐田岬半島の付け根にあります。もっとも懸念されるのは、万が一の過酷事故の際に半島住民の避難路が確保できるのか、という点です。IWJでは、城石裕幸カメラマンが現地取材し、そのシビアな実態をレポートしていますので、こちらのレポートもあわせてぜひご覧ください!
※【川内・玄海・伊方3原発立地周辺レポート第3回】愛媛県伊方原発編〜再稼働直前!立地も避難計画も問題だらけ!40年の歳月をかけ地元に根を張った電力会社の影響力2016.8.4
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/323450#idx-4
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■<★本日の配信告知★>原爆被害は過去のことではない~岩上安身による東神戸診療所・郷地秀夫所長インタビュー第二弾~前半
おはようございます、IWJの城石エマと申します!
本日16時より、2014年8月16日に行われた、「原爆被害は過去のことではない~岩上安身による東神戸診療所・郷地秀夫所長インタビュー第二弾~前半」を再配信します!
35年以上にわたる被爆者の診察を通して郷地所長は、残留放射線と内部被曝がたしかに人に影響することを確信し、原爆症認定を求める訴訟の支援を行なってきました。
しかし、郷地所長が裁判で目にしてきた国の態度は、「残留放射線と内部被曝は人体に影響なし」とするもの。特に、2011年の3.11以降、内部被曝の認定に対する国の態度は、硬化しているようです。
「福島と同じ被曝形態で病気の因果関係を認めてしまうと、福島の残留放射線問題も認めなくてはならない。だから今のうちに認定基準を厳しくしているのです」
郷地氏は、インタビューでそのように語りました。原爆の問題と福島原発の問題は、別々の問題として語られることが多いのですが、実は不可分につながっているのです。
放射線に起因するがんなど、障害・死因はまだまだ増え続けているといい、2020年には原爆被害が最大に出てくるといわれています。なぜでしょうか?郷地氏は、「子供の時に被曝すると、放射線の影響が大きくなると考えられます」と、これから被害が大きくなっていく理由を語りました。
これまでの研究では、放射線と病気の関係は、30歳時点での被爆をモデルとしたデータしかないといい、2020年にかけて、より若年時の被爆と病気の関係が明らかになっていくことになります。
福島原発事故後、子どもの甲状腺がんが増加する一方、放射線との関係は否定され続けています。今年の2月15日に行われた福島県の有識者会議「県民健康調査」検討委員会で座長をつとめる星北斗・福島県医師会副会長は、検討委での議論でも、がんについて「放射線の影響は考えにくい」としました。
8月12日の「福島民友」によると、福島県内の小児科医でつくる県小児科医会が7月、「甲状腺がんは進行が遅く、予後が良いため一律の検診で早期にがんを見つけてもメリットが少ない上、がんと診断されることで病気に対する不安などのデメリットが生じる」として、甲状腺検査のあり方を再検討するよう求める声明を発表し、これを受けた検討委は現在、甲状腺検査の対象者縮小や検査方法の見直しを検討しているといいます。
※【8月12日付社説】甲状腺検査/より良い体制へ徹底議論を(2016年8月12日、福島民友)
http://www.minyu-net.com/shasetsu/shasetsu/FM20160812-100018.php
国や医師のこのような消極的姿勢は、国民に不安と不信を生じさせるものでしかありません。がんと放射線の関係については、昨年10月、岡山大学の津田敏秀教授が「福島では日本全国と較べて、高いところで約50倍の甲状腺がんの多発が起こっている」として、小児甲状腺がんの原因は被曝であるとする論文を発表しました。
※「福島の小児甲状腺がんの発症率、日本の平均比では20~50倍」!!
~岡山大学・津田敏秀教授が警告「県や県立医大は認識が甘い。チェルノブイリ並みの『多発』に備えた対策を」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/269511
郷地所長の主張してきた、内部被曝と病気の関連性は、福島原発事故を通して証明されてきていると言えるのではないでしょうか。
原爆被害は過去のことではない~岩上安身による東神戸診療所・郷地秀夫所長インタビュー第二弾~前半は、本日16時より、チャンネル1番で再配信いたします。ぜひ、お見逃しなく!
【チャンネル1番はこちら!】
http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
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■<★お知らせ★>「オープンで自由な政治論議を周囲の人と!」と呼びかけるIWJの新作Tシャツ「Talk about democracy
and constitution」と、まだまだご寄稿を募集中!IWJ特設投稿欄「みんなで語る『改憲への危機感』」のご紹介!
日刊ガイドをお読みのみなさま、おはようございます。IWJでテキストスタッフをしております、本多容子と申します。
「今年の夏は暑いな…」と思うたび、昨年8月30日に国会前で行われた安保反対デモに、20歳年上の友人と一緒に参加したことを思い出します。
あの日、暑さはそうひどくなかったのですが、ぎっしりつまった人波でもみくちゃにされ、150cmそこそこの小さな友人がつぶされないかとガードしつつ、国会前にたどり着いたのでした。
地元のカメラサークルで誘いかけて、参加してくれたのは彼女だけでしたが、70歳代半ばの彼女から帰り道に聞かされたのは「私、デモってはじめて。戦争反対って大声で叫んでみたかったのよ!」。
デモに慣れてしまっていた私は「え、はじめてだったんですか――」とちょっと呆然としてしまいました。昭和30年代の安保反対運動の頃「若者」だった人は、デモに出て国会を包囲した、自由に発言してきた、となんとなく思い込んでいたからです。
思えば敗戦時小中学生だったわが親世代と自分との中間の彼女であることを思えば、今回がデモデビューでも不思議はありません。
そういえばサークルで誘って参加してくれたのはこの方1人だけ。なんとなく「政治的な催しには誘うなよ」という雰囲気が、他の方の返信メールからは感じられました。
政治的な発言を、「場の雰囲気を考えずに」することは、もしかしたら失礼にあたる場面もあるかもしれません。ですが、発言できる場所、あるいは、発言したほうがいいとき、もっといえば発言しないと発言する機会がどんどん削られてしまいそうなときには、自分の意見は、はっきり言ったほうがいいと思うのです。
でも、普通に暮らしている人はなかなかに難しい。参院選がああいう結果に終わった後、目の前にあるのは、自分の生活や仕事、もしかしたら人生設計や、毎日感じる空の色まで違って思えるかもしれないターニングポイントなんですけれども。
思うまま、いろんなことを言い合える友人、知り合い、家族が、あなたの周りにいて、その数がどんどん増えるといいですね。そんな願いもこめて、IWJが作った新デザイン(実は復刻版)のTシャツを紹介します。
※復刻版!! Tシャツ TALK ABOUT DEMOCRACY 色:ヘザーグレー
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=256
※復刻版!! Tシャツ TALK ABOUT DEMOCRACY 色:バーガンディ
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=257
秋色のワインレッドとグレーの地に「TALK openly ABOUT DEMOCRACY and CONSTITUTION for Our FREEDOM and FUTURE」――民主主義と憲法についてどんどん話してみようよ、自分の自由と未来のためだよ――という文字の下、ヘタウマギリシャ風?の横顔の男女がかなり大きな声で、「こう思うのよ!」と互いに思うところを話し合っています。
ちょっとおしゃれな感じですから、メッセージを見て「うん?」と感じた人も「ふーん。まあでも君はこんな感じの服も着るんだね」とメッセージを大きすぎず、小さ過ぎずに受け取ってくれるでしょう。そして、あなたの周りには、思うまま言い合える知り合いや家族が、少しずつ増えていく…なーんていう展開を願っています。
色は、「ヘザーグレー」(灰色)と「バーガンディ」(ワインレッド)の2色です。サイズは、YL(XS相当)、S、M、L、XLの5種類からお選びいただけます。
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さて、この復刻版のTシャツ発売開始と同時期に、IWJのサイトに設けられたのが、投稿欄「みんなで語る『改憲への危機感』」です。
与党が大勝した参院選の後、これから私たちが実際に直面する安倍政権を中心にした自民党の「改憲」議論と、その賛否を問う国民投票がやってくることが予想されます。
この改憲議論は、通常の政治・外交・社会状況のさなかに行われているものではありません。東日本大震災、そしてその後の東電福島第一原発事故後に、それへの対応処理を任された政権の1つである安倍政権が、まるで火事場泥棒のように、自分の積年の目的に沿って誘導した、国の土台を引っくり返すクーデターの計画書のように思えます。
福島で、そして今年になってからは熊本でも、日本では大地が揺れ動き続けています。日本列島全体が地震の活動期に入ったという地震学者らの指摘に耳を傾けないわけにはいきません。であれば、その地面の上に住む人の安全な暮らしへの手当てが優先、わけても子供の、若年者の、お年寄りの健康被害を防ぐ手当てが最優先のはずです。
人への手当て、土地の健康そのものへの手当てが済んでいないのに、人が動揺しているこのタイミングを逆にチャンスとばかりに、土台を引っくり返し、国の姿を根本から変えてしまおうとする。なんと卑怯なやり方なのでしょう。
しかし愚挙でも愚案でも、自分たちが選んだ形になっている政権が固執する憲法改正論議、「改憲」の議論から、私たちが背を向けて逃げることは許されません。
読者の皆さまから「みんなで語る『改憲への危機感』」欄に寄せていただいた寄稿文の中から、今日は「会社員にゃにゃにゃのおじさん」からいただいた投稿文をご紹介します。
「会社員 にゃにゃにゃのおじさん」は憲法とは、国の土台であり、自分たちが今後どうなりたいかを見据えて作り上げるものだ、拙速に、「転変する時局と一時的な気分に基づいて、国際社会への影響や憲法学者の通説すら無視して、貴重な国の資源を投入して憲法改正を進めることは歴史的に大きな禍根を残す」とおっしゃいます。
敗戦前の日本帝国憲法(明治憲法)も、当時の日本の現実からするとこれからどう自国を作っていこう、という「国際社会を意識して策定されたため、昔の風俗習慣は極力排除されている」ものだった、と。
「敗戦という国家存亡の危機を踏まえての憲法改正であり、新憲法は旧憲法にも増して国際社会を意識したものとなった。旧憲法から引き継いだ立憲主義に加え、先進国標準の基本的人権の徹底、そして戦争放棄による平和主義という全く新しい原則を掲げて、旧憲法を超える期間にわたって存続してきた」
…この現在の憲法を、なぜ、今、さまざまな、生活に直結する問題が山積する今、安倍政権は改憲を唱えるのか。そこにこれからのわれわれの希望や理想はこめられているのか。
寄稿文には、自民党の改憲姿勢の軽さ、自民党草案のあまりな未熟さ、幼稚さへの危機感があるのではないでしょうか。
【会社員 にゃにゃにゃのおじさんのご投稿全文は、こちらからお読みいただけます!】
http://iwj.co.jp/wj/open/consti-msg/1-025
投稿欄「みんなで語る『改憲への危機感』」は、あなたとIWJとの間の、改憲論を迎える直前の現在、互いの危機意識を共有し合う場所であり、議論を深め合おうとする場です。
まだまだ寄稿文は募集中です。みなさまからのご投稿を心よりお待ちしております!
※投稿フォームはこちらから
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc7bnfuZOlRy0S9o9HmEGQWgdgT7TYJJIth4J3GaWHMgUPAzw/viewform?c=0&w=1
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岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/ 】
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