日刊IWJガイド「ついに宜野湾、岩国、八王子の3市長選投開票日!~いざ改憲!安倍総理が施政方針演説でも明言~収賄疑惑渦中の甘利大臣は『賢人会議』に出席」2016.1.24~No.1228号~


■■■日刊IWJガイド「ついに宜野湾、岩国、八王子の3市長選投開票日!~いざ改憲!安倍総理が施政方針演説でも明言~収賄疑惑渦中の甘利大臣は『賢人会議』に出席」2016.1.24~No.1228号~■■■
(2016.1.24 8時00分)

 おはようございます! IWJテキスト班の太田美智子です。

 今日は全国的に暴風や大雪が予想されていますが、皆さんのお住まいの地域ではいかがでしょうか?ケガをなさったり、住まいなどへの被害が出たりすることがないよう、ご注意ください。何事もなきよう、お祈りしています。

 さて、本日はいよいよ普天間基地を抱える沖縄県宜野湾市、厚木基地からの空母艦載機移転に揺れる山口県岩国市、東京八王子市の市長選の投開票日です。いずれも自民・公明推薦の現職と無所属または野党推薦の新人の一騎打ちです。今夏の参院選で与野党逆転なるかをうらなう意味でも、結果が注目されます。

 本日午後8時頃から、IWJ_OKINAWA1とツイキャス・IWJ_OKINAWA1で、志村恵一郎候補の事務所から開票中の模様を配信しますので、ぜひご覧ください!

 IWJは自公推薦の佐喜真淳候補の事務所からは配信しないのか!?
といぶかしむ方もいるかもしれません。もちろん、IWJは現地に派遣された佐々木隼也記者が佐喜真氏の事務所に再三、取材を申し込みました。

 ・・・が!「開票時の事務所の様子は記者クラブの加盟社しか入れない」と、取材拒否をされてしまったのです。なぜ自公推薦候補は記者クラブしか受け入れないのでしょう!?

 これは沖縄だけの問題ではありません。自民党はいまだに本部における総裁や幹事長の記者会見を、記者クラブ以外にはオープンにしていません。記者クラブ加盟の大手マスコミの経営幹部と安部総理は、国民の税金で豪勢な会食を繰り返していることは皆さんご存じですよね。どこまでも慣れあいの関係の構図にあることが、透けて見えてきます。

【目次】
■泣いても笑っても本日、「忍び寄る軍国主義を受け入れるか、はねのけるか」宜野湾市長選、決す!(佐々木隼也)
■島尻安伊子・沖縄担当相のスキャンダルを一挙検証!「公職選挙法違反」「政治資金規正法違反」「放送法違反」疑惑の島尻大臣に国会議員の資質はあるのか!?(原佑介)
■「正々堂々と議論し、逃げることなく答えを出していく」――どの口が言うのか! 安倍総理が施政方針演説で「迷演説」!(城石エマ)
■賄賂受領疑惑の渦中の甘利大臣、国会承認も得ずにスイス・ダボスでの「賢人会議」出席へ。共産党・志位委員長は「ふさわしいかどうか、根本的な資質が問われている」と痛烈な皮肉(太田美智子)
■「安倍首相は、変節していませんよね?」~官邸サポーターの言葉にも聞こえた?産経新聞記者の質問もしっかり録画!島ぐるみ会議訪米団記者会見inワシントンD.C.録画配信のお知らせ(山本愛穂)
■市民一人ひとりがメディアであり、ジャーナリストであることを求められる時代に、お薦めの新刊『「今を伝える」ということ』(青木浩文)
■わとはぷ~What happened today?(太田美智子)

 ではまず、この1週間、事務兼動画班の谷口直哉リーダーとともに宜野湾市長選に密着し、寝る間を惜しんでレポートを続けてきた佐々木隼也記者に、現地から伝えていただきます!

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■泣いても笑っても本日、「忍び寄る軍国主義を受け入れるか、はねのけるか」宜野湾市長選、決す!

 おはようございます!IWJで記者をしている佐々木隼也と申します!

 冒頭で、太田記者から紹介があったように、本日の宜野湾市長選の佐喜真陣営の事務所取材を、今回IWJは断られてしまいました。なぜ記者クラブだけなのか、市民への情報開示の姿勢としてどうなのか、そこを何とか!…と何度も直談判しましたが、向こうがひねり出した理由は、「IWJを入れてしまうと、赤旗などの機関紙も入ってきてしまうため」というものでした。

 唖然…。

 赤旗などの政党機関紙を拒否するのは、わかります。しかしIWJは、特定の政党が後ろ盾となっている機関紙ではありません。そう言うと、佐喜真陣営の責任者も「それは分かっているのですが…」としつつも、「でも上が決めたことですから…」の一点張りでした。

 確かに、IWJは自民党・安倍政権に批判的な報道を行っています。しかしそれは、特定の組織、特定の誰かを利するためではなく、権力の暴走の監視というメディアの本分と、声なき声の可視化、日本の自主独立などなど、岩上さんとIWJの報道理念に基づいたものです。それが報道機関であり、ジャーナリズムというものではないでしょうか。

 自分たちに批判的だから、「特定勢力」のレッテルを貼り、排除する。

 自分たちに従わない者は、日本人ではない、などとレッテル貼りをして貶める安倍総理やネトウヨのポリシーが、ここでも貫かれているな、と実感しました。

 選挙戦最終日の昨日、佐喜真陣営の打ち上げ式を中継しましたが、そこで最初に登壇した選対本部長は、「全国から集まった共産党はさっさと出て行ってもらいたい!!」と絶叫していました。

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・2016/01/23 【沖縄】宜野湾市長選 佐喜真淳候補 街頭打ち上げ式(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/284039
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 自民党や自民党支持者には、「オール沖縄」として集まった多くの市民までもが皆、共産党に見えるのでしょうか?だとしたら、彼らにとって国民の大多数は共産党ということになります。恐ろしい妄想の世界ですね。

 打ち上げ式では、佐喜真候補が「普天間の固定化は絶対に許さない!」「政府にも米国にも物を言っていく!」などと、何度も訴えていました。しかし、先日インタビューした「ママの会」の新垣依恵さんは、「普天間の危険性除去」と訴えながら、「普天間の騒音・爆音被害はない」としてきた佐喜真市政のウソを、証言しました。

 佐喜真氏以前の宜野湾市長は、市民が爆音、騒音を通報するとしっかり記録にとっていたが、佐喜真市政はそれをせず、基地対策委員会を一度も機能させていないのだと言います。「佐喜真市政ではこの4年間、基地の被害はなかった、というくらいになっている」と、新垣さんは指摘していました。

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・【宜野湾市長選】「ディズニー構想という偽のニンジン」自民党が宜野湾市民に仕掛ける狡猾な選挙戦略とは!?「ママの会」新垣依恵さんインタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/283290#idx-2
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 また、打ち上げ式では島尻安伊子・沖縄担当大臣が、「佐喜真市長になって、子どもの給食費は半分になった」などとアピールし、待機児童の問題も進んでいる、などと、基地問題以外の成果を訴えました。

 しかし、同じく昨日、志村候補の大集会で登壇した山本太郎・参議院議員は、「子どもの給食費は当初ゼロにすると言っていたではないか」「待機児童は佐喜真氏以前よりも、むしろ増えているではないか」と、佐喜真候補の掲げる「成果」に反論しました。

 基地問題ではなく、社会・福祉に争点をシフトしたい佐喜真陣営の思惑。確かに、市民の身近な生活、お財布に直結する社会・福祉は大事です。

 しかし元自民党で前回は佐喜真氏を応援し、保守出身、今も保守議員を自負する呉屋宏・沖縄県議会議員は、IWJの取材に対し、むしろその社会・福祉の分野で、佐喜真市政の誤りを指摘していました。

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・2016/01/21 【沖縄】前回市長選では現職与党候補を応援した元自民党・呉屋宏沖縄県議インタビュー(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/283661

・2016/01/23 【沖縄】宜野湾市長選 志村恵一郎候補 必勝集会(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/284165
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 また、佐喜真市政において、市民の財産であり貴重な税収である老人ホームを、民間に無償で払下げしておきながら、市役所の手数料などを値上げし、逆に市民負担を増やしている実態も、市民へのインタビューで明らかになっています。

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・2016/01/19 【宜野湾市長選】「子どもの個人情報が自衛隊に」4年間の佐喜眞市政の問題点を「当事者」市民へ聞く!(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/283292
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 少し長くなってしまいました。こうしたIWJの宜野湾取材成果の一部は、以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧になり、できるだけ多くの方に拡散いただければと思います。

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・忍び寄る軍国主義を受け入れるか、はねのけるか――安倍政権と市民の「代理戦争」宜野湾市長選の選挙戦は残り1日!かつてないほど、結果の見えない選挙に
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/283973
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 本日は、先述の事情により、開票の模様については、志村陣営のみの中継・取材となりました。とにかく、泣いても笑っても、本日が投開票日。「忍び寄る軍国主義を受け入れるか、はねのけるか」の重要な選挙です。IWJも、みなさんとともに見届けます。

 今回の1週間に及ぶ長期の出張取材は、みなさまのご支援によって、赤字覚悟の岩上さんの決断によって実現しました。どうか、今後もIWJのこうした生身の取材を続けていけるよう、IWJ会員に登録し、またはご寄附やカンパなどで、IWJをお支えください!

・会員登録はこちら!
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・ご寄付・カンパも取材費にあてさせていただきます!
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 佐々木記者、ありがとうございました!続いては、沖縄に関連して、原佑介記者より新記事のご紹介です!

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■島尻安伊子・沖縄担当相のスキャンダルを一挙検証!「公職選挙法違反」「政治資金規正法違反」「放送法違反」疑惑の島尻大臣に国会議員の資質はあるのか!?

 おはようございます!原です。

 沖縄でPCを1台壊すほど、精力的な取材を続け、キーボードを叩き続けてきた佐々木記者、谷口直哉カメラマンに負けじと、僕も昨日、沖縄関連の記事を1本仕上げました。

 昨日12月に行なった、「安保関連法賛成議員の落選運動を支援する・弁護士・研究者の会」の阪口徳雄弁護士、上脇博之・神戸学院大教授インタビューを軸に、島尻安伊子・内閣府特命担当大臣(沖縄・北方担当大臣兼科学技術政策担当大臣兼宇宙政策担当大臣)の数々のスキャンダルを列挙し、まとめました。

 宜野湾市長選に出馬している佐喜真淳候補を応援し、宜野湾にディズニーリゾートを誘致するため奔走しているという島尻大臣ですが・・・残念なことに、問題がありすぎて記事をまとめるにも、結構骨が折れました。

 島尻大臣は「命をかけて県外移設に取り組む」などと勇ましい公約を掲げて当選しておきながら、公約をあっさりと破棄。それどころか、2012年には、辺野古新基地建設関連工事の受注業者4社から350万円の献金を受けていたことも発覚。さらには自分を議員に押しあげた辺野古新基地建設に反対する市民らの運動を「責任のない市民運動」と非難し、「危険な行為に先んじて対策を打つことが必要」と弾圧を示唆するなど、恩を仇で返すあまりな言動・行動に、沖縄では「島“売” アイコ」などと揶揄されているそうです。

 公約違反を開き直り、辺野古推進派の筆頭議員にまで転身した島尻大臣ですが、今では単なる公約違反にとどまらず、「政治とカネ」や「公職選挙法違反」、果ては「放送法違反」の疑いまでかかっています。

 宜野湾市長選挙のまっただ中ではありますが、7月には島尻大臣も出馬する参院選が実施されます。現地取材している佐々木記者が、佐喜真候補支援者に「島尻大臣の寝返りをどう思うか」と聞いたところ、「辺野古は争点ではない。そうやってイチャモンつけてね~!」「国が決めたことだから。それがないと普天間はなくならないでしょう」と返されたそうですが、沖縄の有権者の皆さんには、島尻大臣に議員としての資格があるか、冷静に見極めていただきたいと思います。

 島尻大臣の資格を激しく問う記事はこちら!必読でお願いします!

※普天間「県外移設」の公約破棄だけではない!裏金作り?カレンダー配布?偏向ラジオ放送!?沖縄担当相の島尻安伊子参議院議員に浮かび上がった疑惑の数々!ついに刑事告発される!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/277484

 さらに昨日は、岩上さんが昨年12月21日に行った伊波洋一・元宜野湾市長インタビューの記事もアップしました!伊波さんは「オール沖縄」を背負い、夏の参院選では島尻大臣と激突する予定です。

 インタビューでは、米軍の最新戦略と、それがもたらす沖縄への影響について分析。また、今後の日本を考える上で、450年間戦争をしなかった琉球王国のあり方が参考になると紹介しました。

 岩上さんによると、米国は、空軍と海軍を統合した「エア・シー・バトル戦略」で、日本を戦場にして中国軍と全面戦争をするはずでしたが、中国周辺諸国に軍事的対応をさせて、米国が漁父の利を狙うオフショア・コントロール戦略に変わったということです。

 米国が戦略をひっそり転換したのはなぜでしょう。

 伊波さんは、「2030年には、米国の経済力の3倍(内閣府『世界経済の潮流2010』より)に成長する中国を見過ごせなくなり、全面戦争や核戦争を避けて、経済的互恵を図る方向に向かっているのではないか」との見方を示します。米国は、中国との正面衝突は避ける。しかし、周辺諸国、とりわけ日本に対してはこっそり背中から押して、中国との対決を後押しするというのです。

 その場合、限定戦争の主たる舞台になるのは沖縄周辺です。伊波さんは、米国は南西諸島を舞台に自衛隊と中国軍とを戦わせて、日本が敗退するシナリオを描いていると説明。「中国に花を持たせ、台湾は米国が押さえて戦争を終わらせる。すべて米国の国益のため。日本にとって、選択肢は他にもあるのに選べない。もっと中国と仲良くやればいい。それができないのは、とても近視眼的だ」と安倍政権の外交姿勢を批判しました。

 「これからの日本は、450年平和を維持した琉球のような仕組みを作るべき」――。

 沖縄の歴史を鑑み、対話による平和を提唱する伊波さんとスキャンダルが絶えない島尻大臣。対象的なふたりですが、参院選ではどちらに軍配が上がるのか。今から注目です。

※2015/12/21 「中国のミサイル1400発で日本は一度壊滅させられ、中国に花を持たせて戦争を集結させる。それが米国の戦略」~岩上安身による伊波洋一・元沖縄県宜野湾市長インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/279853
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 以上、原記者でした!

 春を待ち焦がれる寒さの中、夏なんて「まだまだ先」と遠い目をしてしまいそうですが、夏の参院選までもう半年を切りました。その参院選で、改憲勢力が3分の2の議席を占めることになれば、いよいよ安倍政権は憲法に手を突っ込んできます。22日の施政方針演説で、安倍総理は改めて、改憲への意欲を明らかにしました。城石エマ記者に伝えていただきます。

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■「正々堂々と議論し、逃げることなく答えを出していく」――どの口が言うのか! 安倍総理が施政方針演説で「迷演説」!

 おはようございます、IWJ学生記者の城石エマです!

 1月22日、安倍総理が施政方針演説を発表しましたが、その中身に「何言っとんじゃい!」とツッコミを入れてしまった方は多いのではないでしょうか?

 冒頭いきなり、「批判だけに明け暮れ、対案を示さず、あとは『どうにかなる』。そういう態度は、国民に対して誠に無責任であります」と、野党批判から始まりました。

 来夏の参院選に直結するこの施政方針演説の中で、総理は、TPPを「21世紀にふさわしい経済ルールを世界へと広げる、大いなる『挑戦』」と絶賛、被災地の復興のため今後5年間で「6兆5千億円の財源を確保」するとし、アベノミクスの効果として「中小企業の倒産は、政権交代前と比べて2割減り」、「雇用が110万人以上増え、正社員も増加に転じた」と訴えました。

 これだけでも「は?」という感じですね。TPPは「大いなる挑戦」どころか、日本を徹底的にアメリカの経済奴隷と化する恐ろしい条約です。ISD条項は、「砲艦外交」や武力侵攻の代わりの手段であると、堂々とホワイトハウスのHPのQ&Aに揚げられています。(日本のマスコミはまったく報じません)。被災地の復興と言いつつ、収束にはほど遠い福島第一原発の惨状や被爆の被害については一言も触れていません。

 アベノミクスは経済に貢献するどころか、最近、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が、2015年7月~9月期に年金資産が約8兆円損失したことを認めたばかりです。株式市場という博打場に私たちの年金預金を投げこんで、株価を吊り上げて見せていたのが、もう限界に達して、株価は年明けから大暴落、年金資金はさらに何兆円も消えてしまいました。

 国民の頭に「?」マークばかり浮かぶ施政方針演説の最後の最後、やはり来ました。「国のカタチを決める憲法改正」。念を押すように、「私たち国会議員は、正々堂々と議論し、逃げることなく答えを出していく」と宣言したのです。

 誰の言葉だか知らなければ、思わず惚れ込んでしまいそうなほど勇ましい言葉です。しかし、これを語ったのは、つい数日前の1月19日に、社民党の福島みずほ議員から「緊急事態条項」について問いただされ、「改正案の中身についてはですね、まさにこれから、あー、まあ憲法審査会においてですね、えー、ご議論をいただきたい」などと「正々堂々の議論」をひたすら避けて、逃げ回った安倍総理自身なのです。よくもまあ、恥ずかしくもなくこんな言葉を口にできたものだわと、その厚顔さには、本当に呆れるばかりです。

※超重要!!【国会ハイライト】ついに国会で緊急事態条項の危険性が取り上げられる!緊急事態条項は「ナチスドイツの国家授権法と全く一緒だ」福島議員が追及!
なんと安倍総理は中身について答弁せず逃走!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/283468

 「正々堂々と議論し、逃げることなく答えを出していく」などとおっしゃるなら、まずは「緊急事態条項」について、野党議員の質問を受けて立ち、総理大臣の口からはっきりと答えていただきたい。議論をするというなら、もっとまともな国会答弁を見せていただきたい。ところが今の安倍総理の基本スタンスは、「議論しない、反対の声は聞かない、でも正々堂々と議論をするフリはする。悪いのは全部野党」という態度。

 昨夏の安保法制の「強行採決」を見せられた国民は、もう騙されませんよ! と申し上げておきます。

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 城石記者、ありがとうございました!

「正々堂々と議論を」なんて、本当に「おまゆう(おまえが言うな)」な安倍総理ですが、21日の国会審議でも「税収というのは国民から吸い上げたもの」と発言しました。日頃考えている本音がついついでてしまったのでしょうが、それにしても、総理の言語感覚はどうなっているのでしょうか・・・?

 次に、甘利大臣のダボス会議出席について、太田がお伝えします。

■賄賂受領疑惑の渦中の甘利大臣、国会承認も得ずにスイス・ダボスでの「賢人会議」出席へ。共産党・志位委員長は「ふさわしいかどうか、根本的な資質が問われている」と痛烈な皮肉

 千葉県の建設業者から口利きの見返りに1200万円を受け取ったと週刊文春で報じられた甘利明・経済再生担当大臣が23日、スイス・ダボスで開かれている世界経済フォーラム総会に出席しました。ワイロを受けとった疑いが濃厚と、スキャンダルの渦中にある大臣が、「日本政府の顔」として「世界のトップリーダー」が集まる国際会議に出席するっていかがなものでしょうか?

 22日午前の記者会見までは「国会の承認が得られれば」出席するとの意向を示していた甘利大臣。しかし、同日午後、衆議院本会議で安倍総理の施政方針演説などに続いて行った経済演説では、野党6党の議員が「説明が得られていない」ことを理由に退席する事態となり、結局、国会の承認を得ないまま、23日未明に出発したのです。

 閣僚が国会の承認を得ずに海外を訪問するのは「異例」のことだそうですが、常識的に考えて、おかしいことぐらい国内外の誰が考えてもわかることですし、会議に出席する他のゲストに対しても失礼な話です。もっとも憲法違反の法制を強引に通したり、議事録を捏造したり、「何でもあり」がまかり通る安倍政権ですから、「異例」を押し通すくらい、朝飯前なのでしょう。だからといって、私たちが安倍政権のやりたい放題に、慣らされてしまってはいけませんね。厳しい追及の姿勢を保ち続けなければいけないと、安部政権に呆れすぎて、ついついあきらめモードに入りそうな自分を、日々、戒めております。

 ところで、この会議は開催地の名前にちなんで、「ダボス会議」の通称で知られていますが、どういう訳か、かつては「賢人会議」とも呼ばれていました。

 共産党の志位委員長は22日の記者会見で、「ダボス会議ってのは賢人会議でしょ?その会議の名にふさわしいかどうかという根本的な資質が問われている」と痛烈な皮肉を放ったと報じられています。

・「賢人会議に行くの? 資質問われているのに」産経ニュース1/22
http://www.sankei.com/politics/news/160122/plt1601220042-n1.html

 タックスヘイブンの本場スイスのスキーリゾートで、世界の大企業トップと政府閣僚らが一堂に会するダボス会議は、新自由主義経済グローバル化の牙城とも言われていますから、志位委員長が「賢人会議」と呼んでみせたことは二重にパンチの効いた皮肉でもあります。

 また、この甘利大臣の疑惑に関連して、神戸学院大学の上脇博之教授らが、甘利大臣が代表を務める自民党支部の会計責任者らを政治資金規正法違反の容疑で東京地検特捜部に刑事告発を検討していることが各紙で報じられています。

・「会計責任者の刑事告発検討 甘利氏疑惑で大学教授ら」共同通信1/22
http://this.kiji.is/63093240824807430?c=39546741839462401

 上脇教授といえば、「政治資金オンブズマン」共同代表として、みんなの党の渡辺喜美代表(当時)が株式会社DHCの吉田嘉明会長から5億円の選挙資金を「借りていた」問題で刑事告発し、岩上さんがインタビューしていますので、おなじみの方もいらっしゃると思います。

※2014/05/31 「渡辺氏は罪を犯した」――政治資金オンブズマン共同代表・上脇博之神戸学院大学教授が、渡辺喜美・前みんなの党代表を刑事告発!
岩上安身が告発趣旨を直撃インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/144033

※【岩上安身のツイ録】渡辺喜美・前みんなの党を刑事告発 神戸学院大学・上脇博之教授インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/144579

 また、「安保関連法賛成議員の落選運動を支援する弁護士・研究者の会(落選運動を支援する会)」の共同代表も務められ、昨年12月には原記者がインタビューを行っています。

※2015/12/04 阪口徳雄弁護士、上脇博之・神戸学院大教授インタビュー<聞き手:IWJ記者・原佑介>(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/277484

 甘利大臣は昨年5月、マイナンバーのPRのために、若者に人気で最近はメンバーの不倫騒動でも話題のバンド「ゲスの極み乙女。」のヒット曲をもじって、「私以外私じゃないの、だ~か~ら~、マイナンバーカード!」と記者会見で歌ってみせました。

・私以外私じゃないの・・・甘利大臣、替え歌でアピール
https://www.youtube.com/watch?v=yT2XETvHZtk

 このCM、今でも私の中で謎が解けずにいます。マイナンバーカードがなければ「私以外私じゃないの」と言えないような人が、「賢人」ということなのでしょうか?

 それとも、番号でしか個人を識別できないような国にするよ、という「甘利賢人」からの鋭い警告だったのでしょうか・・・?

 TPP担当大臣や税・社会保障一体改革担当大臣など重要ポストを兼任されている「賢人」なのに、ワイロの受け渡しの場面の記憶を取り戻すのに「一週間かかる」と言った甘利さん。秘書はすでに失踪中ですこの事件の行方、目が離せません。

…(後半へ続く)

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◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2016.1.24 Sun.**

【IWJ_TOCHIGI1】12:30~「Democratic Beat Club ~民主主義に基づいた政治を求める抗議活動~」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-tochigi1
※安保法制廃止と投票率を上げていくことを目的とし、民主的な日本の社会を求める若者らの呼びかけによっておこなわれるデモを中継します。

【IWJ_KYOTO2】13:00~「『戦争に抗する-ケアの倫理と平和の構想』(岩波書店、2015年)を読む 講師:越智博美(一橋大学)応答:岡野八代(同志社大学)」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-kyoto2
※同志社大学とFGSSの共催で開催される、同志社大学アメリカ研究所第一部門研究の第三回研究会。越智博美氏(一橋大学)、岡野八代氏(同志社大学)が登壇予定。

【IWJ_KYOTO1】13:30~「1.24講演会 逃げ遅れる人々~南相馬市での過酷な避難と現状~」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-kyoto1
※被災地 南相馬市で、「災害弱者」と呼ばれる障害者の支援活動を続ける、青田由幸氏(NPO法人さぽーとセンターぴあ代表理事)を講師に招いて開催される講演会を中継します。

【Ch4】14:00~「学習会『改憲の目玉・国家緊急権って何だ?』講師:石川裕一郎(憲法学・聖学院大学教授)」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※「戦争に協力しない!させない!練馬アクション」らが主催する学習会を中継します。講師は聖学院大学教授で憲法学者の石川裕一郎氏。

【録画配信・IWJ_WASHINGTON】17:00~「島ぐるみ会議訪米取材<後編>10 ~滞在6日目:ワシントンD.C.記者会見」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/JqmK3j24b4V
※2015年11月18日に行った、「島ぐるみ会議訪米取材」の滞在6日目、「ワシントンD.C.記者会見」を録画配信します。

【IWJ_OKINAWA1】20:00頃~「宜野湾市長選 志村恵一郎候補 開票中の事務所の模様」
視聴URL(Ustream): http://www.ustream.tv/channel/iwj-okinawa1
視聴URL(ツイキャス): http://twitcasting.tv/iwj_okinawa1
※宜野湾市長選 志村恵一郎候補 開票中の事務所の模様を中継します。

※なお、佐喜真淳候補事務所へ開票中の模様の取材を申し込みましたが、記者クラブのみに限定された為、中継することができません。ご了承ください。

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◆明日の中継番組表◆

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2016.1.25 Mon.**

【録画配信・Ch4】15:00~「シンポジウム・後藤健二さん殺害事件から1年ジャーナリストはなぜ『戦場』へ行くのか~取材現場からの自己検証」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※1月15日(金)に収録した、「危険地報道を考えるジャーナリストの会」主催のシンポジウムを録画配信します。

【録画配信・IWJ_WASHINGTON】17:00~「島ぐるみ会議訪米取材<後編>11 ~滞在6日目:ホワイトハウス前アピール」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/JqmK3j24b4V
※2015年11月18日に行った、「島ぐるみ会議訪米取材」の滞在6日目、ホワイトハウス前アピールの模様を録画配信します。

【Ch2】17:30~「東京電力 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力による定例会見を中継します。

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(前半からの続き)…

 さて、次は、IWJに入って1週間でアメリカに飛び、「島ぐるみ会議訪米団」に密着した山本愛穂記者から、配信のお知らせです!

■「安倍首相は、変節していませんよね?」~官邸サポーターの言葉にも聞こえた? 産経新聞記者の質問もしっかり録画!島ぐるみ会議訪米団記者会見inワシントンD.C.録画配信のお知らせ

 おはようございます。IWJ新人で、年に半分は農業をしている山本愛穂です。

 沖縄の宜野湾市長選挙の結果はどう出るのか、気が気ではありません。現地入りしている佐々木記者のレポートを読むと激戦が展開されているようです。

 こうした地を這うような選挙戦を戦い抜く一方で、渡米して、アメリカの政治家や有識者、市民らに直接、沖縄の現状を訴える「空中戦」を展開してしまう、そういうダイナミックな沖縄の「島ぐるみ会議」の人たちの行動力には驚かされます。

 そういうわけで、私は本日も、年始特別連載「島ぐるみ会議訪米団密着レポート 後編:ワシントンD.C.編」配信のお知らせです。

【録画配信・IWJ_WASHINGTON】
http://www.ustream.tv/channel/JqmK3j24b4V

「島ぐるみ会議訪米取材<後編>10~滞在6日目:ワシントンD.C.記者会見」
[収録日時] 2015年11月18日(水)17:00~
[配信日時] 2016年1月24日(日)17:00~
[場所]ワシントンD.C.

 いよいよ、年始特別配信も第10回目、ワシントンD.C.での記者会見の様子をお届けします。

 訪米最終日に行われた、いわば総決算とも言える会見では、高里鈴代統括を中心に、訪米の目的や活動5日間の成果について丁寧に説明されるので、忙しくて今までの配信を見逃してしまった、という方でも、安心して見ることができると思います。

※2016年 年始特別連載:辺野古基地建設反対「島ぐるみ会議」訪米団完全密着レポート~日本政府を飛び越えて―沖縄がアメリカと始めた直接対話
http://iwj.co.jp/wj/open/%E5%B3%B6%E3%81%90%E3%82%8B%E3%81%BF%E4%BC%9A%E8%AD%B0%E8%A8%AA%E7%B1%B3

 さらに、赤旗、沖縄タイムス、琉球新報、東京新聞、産経新聞の各ワシントンD.C.駐在記者が参加していたこの会見では、産経新聞社の方から呉屋守将氏(金秀グループ会長)に対しての質問があり、IWJではその際の様子もしっかり映像として残しています。

 その質問の内容は・・・

 お話を続けたいところですが、続きは本日の配信で!

 自らを冗談も交えて「保守の裏切り者」と話す呉屋氏に対して、記者会見場で唯一、「保守陣営」から出席して
いた産経新聞記者が手を挙げた際、会場には何とも言えない緊張感が走りました。そんな臨場感あふれる雰囲気も含めて、本日の映像で確認していただければと思います。

 さらにさらに、明日の配信も見逃せません!

 25日(月)配信の動画は、「ホワイトハウスの前で島ぐるみ会議メンバーが抗議アピールをする」という、貴重な映像です。天候に恵まれたことに加えて、近くでギターを弾きながら反戦のアピールしていた現地市民の演奏もBGMとなり、静かできれいな1時間ほどの映像が撮れました。一方、11月13日に起きたフランス同時多発テロの7日後だったこともあり、ホワイトハウスの屋根の上から、銃を構えた警備員がこちらを注視・・・。

 映像編集を担当した動画班の須原サブチーフの腕前にもご注目いただければと思います。

 ほんの一瞬でも結構ですので、今日と明日、お時間のある際、17時~18時半の間にIWJチャンネルをぜひ開いていただければと思います。

IWJワシントンch.
http://www.ustream.tv/channel/JqmK3j24b4V

 皆さま、島ぐるみ会議特別配信をどうぞよろしくお願いいたします。

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 動画の翻訳作業もほぼ終わり、「少しでも多くの方に視聴してほしい」と、毎日、懸命に原稿を書いている山本愛穂記者でした!
次は、私が動画の扱いなどで少し戸惑っている様子を察すると、すぐに声をかけてくれるやさしい先輩、青木浩文記者から、今、最も読んでほしい3冊の書籍を紹介していただきます!

■市民一人ひとりがメディアであり、ジャーナリストであることを求められる時代に、お薦めの新刊『「今を伝える」ということ』

 IWJで中継やテキスト関係のお手伝いをしながら報道現場の勉強をしています青木浩文です。

 慶応大学名誉教授の小林節氏は、1月15日付けの日刊ゲンダイで『安倍王朝』という言葉を使って現在の政権のあり方を厳しく非難しています。

なぜ、『王朝』なのか?

 1月19日にIWJで中継した「さぁ、安倍政治を終らせよう1.19集会」で講師を勤めた小林氏は、その意味を次のように説明していました。

※2016/01/19 さぁ、安倍政治を終らせよう1.19集会 ~講師:小林節氏(慶応大学名誉教授)、SEALDs(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/283129

 「過去1年、日本では議会が全く機能していない。議論が成立していない。安倍さんの『丁寧に説明したい』という言葉だけがクリアに聞こえてくる。耳をそばだてて聞いていたが、『1000回、2000回も説明』していただいた記憶が全くない。

 安倍さんが初めから結論を出していることを、議会は全く議論せずに追認するだけの機関になってしまっている。これをなんというか? 王様です」

 さて、この「王様」というキーワードで思い出したのが、岩上さんが「石橋湛山記念・早稲田ジャーナリズム大賞記念講座2015」で講演された時のタイトル、「『王様は裸だ』と君は指摘する(できる)だろうか?」です。

 そして、この講演の内容は、昨年12月に発売されたばかりの新刊『「今を伝える」ということ』(成文堂)で、お読みいただくことができます。岩上さんをはじめ、さまざまなメディアのジャーナリスト14人が、ジャーナリストを目指す若者らに向けて、自らの取材経験とともにジャーナリズムとは何かを語った講演録です。

 岩上さんは、講演の中で、まず3・11東日本大震災で東京電力福島第一原発事故が起こった際に、まだ創業したばかりのIWJが何をしたかについて触れています。私はIWJでお手伝いをするようになってから、1年余りと日が浅く、当時のIWJのことなど知る由もなかったかたのですが、IWJが今日まで歩んできた道のりを辿ることもでき、とても興味深い内容になっていました。

 また、記者クラブ、メディアによるマニピュレーション(情報操作)、ひとつの資本が新聞とテレビを併せ持つクロスオーナーシップ等々、既存メディアが抱える様々な問題点を解説し、その上で、ジャーナリズムの原点について深く掘り下げ、今のジャーナリズムに必要とされる大切な事柄について、鋭く切り込んでいます。

 既存メディアが一方的に配信する情報だけでは、物事の本質を見極めることが難しくなってきた時代には、市民一人ひとりが様々な情報を読み解き、その情報を自身が他の人びとに伝えてゆくメディアとなり、市民ジャーナリストであることが求められているのかもしれません。ぜひ、皆さんに手にとってお読みいただきたい一冊です。

おなじみの「IWJ書店」で、ぜひお買い求め下さい!
https://iwj.co.jp/ec/products/list.php?category_id=11

■新刊『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』(詩想社)

 さて、メディアによるマニピュレーション(情報操作)に対して、私たちが抗するにはどうしたら良いのでしょう?

 そこでお薦めなのが、新刊『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』(詩想社)です。米国が隠し、そして既存メディもそれに同調するかのように覆い隠してしまい、見えづらくしてしまった「日本の真実」について、鹿児島大学教授の木村朗氏、政治経済学者の植草一秀氏、元衆議院議員の川内博史氏、そして岩上さんの豪華4人の執筆陣が、様々なテーマに亘り解説しています。

 こちらも併せて、ぜひ、IWJの書店をご利用ください!

※『米国が隠す日本の真実』(岩上安身単独サイン入)ご購入はこちらから!
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=159

※『米国が隠す日本の真実』(サインなし)ご購入はこちらから!
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=158

■そして、『前夜・増補改訂版』も再入荷しました!

『前夜・増補改訂版』が再入荷しました!今夏の参院選の争点は改憲であると明言した安倍総理。しかし、その改憲の内容について国会で追求されても、安倍総理は全く答えようとはしません。

※超重要!!【国会ハイライト】ついに国会で緊急事態条項の危険性が取り上げられる!緊急事態条項は「ナチスドイツの国家授権法と全く一緒だ」福島議員が追及!
なんと安倍総理は中身について答弁せず逃走!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/283468

 参院選まであと半年となった今はまさに「(改憲)前夜」!
手遅れとなってしまう前に、『前夜・増補改訂版』も、ぜひお読み下さい!そして、「市民1人ひとりがメディア」の皆さんが、自民党改憲草案の「とんでもなさ」をぜひ広めて伝えて下さい!

※【増補改訂版・岩上安身単独サイン入り】前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=171

※【増補改訂版】前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=169

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 青木記者、ありがとうございました!

■「饗宴VI」~DVD第2回入荷分予約受付中です!

 昨年12月20日、大盛況のうちに終わった「饗宴VI ~国民非常事態宣言!
露わになった『ナチスの手口』/国家緊急権を阻止せよ!」を全編収めたDVDの予約を受けつけています。

 当日は、各パネラーの皆さんとともに、岩上さんが、安倍政権が創設を目指す「緊急事態条項」の危険性について論じました。しかし、この「緊急事態条項」の恐ろしさについては、まだまだ、世間に十分浸透しているとは言えません。しかし、日本国民に残された時間はあと半年です!時間が足りません!

 参院選までに、日本中の人々が、この危険な「緊急事態条項」について、知らなくてはなりません!いや、何としても知らせなくてはなりません!
そこで、世論の注意を喚起すべく、IWJでは、超特急でこの「饗宴VI」のDVDを作製いたしました!

 予定があわなくて会場に来られなかったという方、会場に来たけれどももう一度見たいという方、参院選までに、一度は真剣に緊急事態条項についてお考えいただくために、ぜひとも多くの方々にご覧いただきたいと思います。

 おかげさまで、初回入荷分は予約ですべて売り切れとなり、現在、第2回入荷分の予約を受け付けています!価格は4,200円です。

 予約は、下記のフォームから!

※【予約特典付き・岩上安身サイン入り】DVD「饗宴VI」
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=187

※【予約特典付き】DVD「饗宴VI」
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=188

◆饗宴VI~国民非常事態宣言! 露わになった「ナチスの手口」/国家緊急権を阻止せよ!
●テーマ1:米国の経済覇権の終わり?~AIIBの衝撃とTPP「砲艦外交」の正体
岩月浩二氏(TPP阻止国民会議世話人/TPP交渉差止・違憲訴訟弁護団共同代表)
植草一秀氏(政治経済学者)
田中宇氏(国際情勢解説者)
富岡幸雄氏(中央大学名誉教授)
矢吹晋氏(横浜市立大学名誉教授)
内田聖子氏(特定非営利活動法人アジア太平洋資料センター事務局長)
●テーマ2:違憲の「戦争法」強行可決から「明文改憲」による緊急事態条項導入へ ~属国のファシズムを阻み、立憲民主主義を救い出せるか
青井未帆氏(学習院大学大学院法務研究科教授)
伊波洋一氏(元宜野湾市長)
奥田愛基氏(大学生/「SEALDs」創設メンバー/「ReDEMOS」代表理事)
水上貴央氏(弁護士/青山学院大学法務研究科助教)
永井幸寿氏(弁護士)
升永英俊氏(弁護士/弁理士/「一人一票実現国民会議」発起人)
●テーマ3:「戦争」の過去・現在・未来~安倍政権の目指す「戦争遂行国家化」その帰結は!?
井筒高雄氏(元陸上自衛隊レンジャー隊員)
志葉玲氏(ジャーナリスト)
柳澤協二氏(元内閣官房副長官補/NPO法人国際地政学研究所理事長)
孫崎享氏(元外務省国際情報局長)

■助けてください! 経理の柱になってくださる方、緊急募集中!

 IWJでは現在、経理担当者を緊急募集しています。年明け早々、これまで担当をしていたベテランの経理担当者が、体調不良で急遽IWJを離れることになりました。今、会社の心臓部である経理担当者がいない、という笑えない状態に陥っています。

 経理・総務としての実務経験をお持ちの方、簿記などの資格をお持ちの方、できれば決算まで手がけたことのあるベテランの方に、IWJの経理責任者をぜひ、お引き受けいただきたく、大募集中です!

 よろしくお願いいたします!

◆応募条件
※「経理・総務スタッフ」を御覧下さい。
http://bit.ly/1ALJypQ

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■わとはぷ~What happened today?

 1月24日は「法律扶助の日」。1952年の今日、日本弁護士連合会が法律扶助協会を設立したのが由来だそうです(同協会は2007年に解散し、民事法律扶助は「日本司法支援センター(愛称・法テラス)」が引き継ぎ)。

 設立の目的は、「法律上の扶助を要する者の権利を擁護し、もってその正義を確保すること」。お金がなくても正義を求めて正当な裁判が受けられるように、裁判に必要な費用の立て替えや援助などを行ったそうです。

 頼もしいですね。

 今日のガイドで、甘利大臣を政治資金規正法違反の容疑で刑事告発を検討している上脇博之・神戸学院大学教授ら「政治資金オンブズマン」が、元みんなの党の渡辺喜美代表を刑事告発した時のインタビューをご紹介しました。渡辺元代表が化粧品やサプリメント大手の株式会社DHCの吉田会長から5億円の選挙資金を得ていたためです。

 この問題を、IWJでもおなじみの、『前夜』の共著者でもある澤藤統一郎弁護士がブログで批判したところ、名誉毀損だとしてDHCと吉田会長から訴えられ、6,000万円の高額な損害賠償を請求されています。第一審は昨年9月に澤藤弁護士が勝訴、控訴審の判決が今月28日午後3時から、東京高裁で言い渡されます。

※2015/12/24 DHC名誉毀損訴訟 控訴審 第一回口頭弁論後の報告集会(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/280136

 富裕な経済人がカネの力にものを言わせて自分に対する批判者を訴え、高額な賠償請求で脅しをかけて口を封じようなんて、「法律扶助」の精神とは真逆の世界ですね。もしご都合がよければ、28日、東京高裁822号法廷で行われる判決言い渡しを傍聴なさいませんか。どなたでも傍聴可能です。

 それでは、本日もIWJをよろしくお願いいたします!

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/

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