日刊IWJガイド「辺野古新基地建設問題で新たな動き、政府が地元3区に1300万円の支出決定。『前夜』増補改訂版はとうとう校了!まもなく店頭に並びます」2015.11.28日号~No.1172号~


■■■ 日刊IWJガイド「辺野古新基地建設問題で新たな動き、政府が地元3区に1300万円の支出決定。『前夜』増補改訂版はとうとう校了!まもなく店頭に並びます」2015.11.28日号~No.1172号~ ■■■
(2015.11.28 8時00分)

 おはようございます。IWJで主としてテキスト関係の編集を担当している平山と申します。

 11月13日に発生したパリ同時多発テロに対する報復として、シリアへの空爆を強めているフランス。しかし、そのような報復合戦は悲劇しか生みません。日本の大手メディアを含め、西側のメディアはほとんど報じていませんが、11月25日、フランス軍の戦闘機が、イラク北部モスルの東部にある小学校を空爆し、小学生28人が死亡、5人が負傷しました。イランラジオが伝えました。

※フランス軍の空爆でイラク人の子供数十人が死亡(イランラジオ、2015年11月25日【URL】http://bit.ly/1TajiMM

 このニュースを受け、岩上さんは26日夜、「フランスは何をしているのか?? 小学校にテロリストがいるわけないだろうが」と、怒りのツイートをしました。

※岩上安身による11月26日のツイート
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/669942175547785216

 岩上さんが言うように、小学校にテロリストがいるはずもなく、そこを爆撃することなど、許されることではありません。殺された25人の子どもたちに何の罪があったというのでしょうか。このようなフランス軍の蛮行こそ、テロに他ならないのではないでしょうか。

 中東情勢に関しては、もうひとつ重要なトピックがあります。トルコによるロシア軍機の撃墜です。

 こちらの事件も、日本を含めた西側のメディアの報道の歪みが目立ちます。「領空侵犯をしたロシアが悪い」といった論調の報道ばかりが目立ちますが、はたしてそれは、ことの真実に迫る報道なのでしょうか。

 ロシア軍機がトルコ領に入ったのは、わずか17秒間だけ。通常の国際ルールの運用であれば、警告ですませるべき軽微な「侵犯」のはずです。しかし、その17秒をもってトルコがロシア軍機の撃墜に踏み切ったのは、ロシアによるこの2ヶ月あまりのシリア空爆の成果を、トルコが面白く思っていなかったからではないか? そんな疑念がわいてきます。 この問題については、取材・調査をすでにスタートしていますが、近日中にまとめてレポートする予定です。

 中東情勢を巡っては、欧州、ロシアをも巻き込み、混沌とした、極めて血なまぐさい状態になってしまっています。米国、ロシア、フランス、トルコ、それぞれの思惑について、IWJはこれから重点的に取材を重ねていきますので、どうぞご注目ください。

■「イラクの米軍刑務所がなければISは存在していない」~イラクを長年支援し続けた高遠菜穂子氏が講演! 「どこにいても安全とは言えない。それが対テロ戦争」と警告

 この中東問題に関連し、10月17日に東京・東池袋の豊島区民センターで行われた市民集会、「学校に自由と人権を!10・17集会 子どもたちを戦場に送るな!」についての記事をアップしました。

 集会では、ボランティアとして長年イラクに通い、支援を行ってきた高遠菜穂子さんが講演。高遠さんは、イラク戦争の後、2005年に成立したシーア派による新政府が、宗派主義を唱えてスンニ派に対する拷問や殺害を始めたと説明。西側メディアが報じないその実態を告発しました。

 「全員が手錠をかけられ、医療縫合され、中には眼球を抜かれていたり、ドリルで開けた穴に劇薬を流し込まれた痕跡があったり。スンニ派市民の間には、恐怖が走った。『対テロ』という名の下に国際社会を安心させて、政権を握ったシーア派は強い宗派主義を唱え、スンニ派を誰でもいいから殺す、という状況がずっと続いてきました」

 そのうえで、「今、イラクで一番重要な問題は、ISがファルージャを占拠したことではなく、イラク政府が自国民を殺していること」であると指摘。今の対テロ戦争はボーダーレスで、シリアとイラクで有志国連合が空爆すると、隣国だけでなく、数千キロ離れたアジアやヨーロッパでも報復が起きると語り、「どこにいても安全とは言えない。それが対テロ戦争。私たちは、そういうところに生きている」と力説しました。

 高遠さんは、ボーダーレスに世界中でテロを起こし始めたISについて、「イラクの米軍刑務所がなければISは存在していない」との見方を示しました。それは具体的にどういうことか? 米軍とISとの、知られざる関係とは? 続きは記事本文をご一読ください!

※2015/10/17 安保法成立、「子どもたちを戦場に送るな!」が切実な課題に ~イラク支援を続ける高遠菜穂子氏が語る「今の日本に伝えたいイラクの現実」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/270820

■辺野古新基地建設問題、沖縄県と名護市の頭越しに、カネで地元を懐柔~安倍政権、辺野古周辺の「久辺3区」に最大1300万円の支出を決定

 日本政府は昨日、沖縄県名護市辺野古での米軍新基地建設問題に絡み、辺野古周辺の「久辺(くべ)3区」(辺野古、豊原、久志)に対し、今年度1地区あたり最大1300万円を直接支出すると発表しました。辺野古新基地建設に反対する沖縄県と名護市の頭越しに地元と直接交渉し、基地建設の流れを進める考えだと見られています。

 補助対象となるのは、伝統芸能事業やスポーツ大会といった「日米交流に関する事業」、交通安全講習会や防災教育啓発、防犯灯設置などの「住民の生活の安全に関する事業」、集会施設の改修や増築などの「その他生活環境の整備に関する事業」の3つ。いずれも、経費の全額を補助するといいます。

 「辺野古新基地建設に反対する」――。2014年1月の名護市長選、2014年12月の沖縄県知事選と「オール沖縄」が一致結束した衆議院議員選挙によって、沖縄県民の民意は示されたはずでした。にも関わらず、沖縄県と名護市を飛び越え、地元を直接懐柔しようとする安倍政権のやり方には、呆然とする他ありません。

 今、沖縄県民は、政府のこうしたやり方に対して、必死になって抵抗しています。キャンプ・シュワブ前で行われている県民の座り込みもそうですし、翁長雄志氏による米国議員へのロビー活動や国連での演説、先日行われた「島ぐるみ会議」訪米団によるロビー活動もそうです。

 しかし、安倍総理は、民主主義のプロセスを無視してまで、辺野古新基地建設を強行しようとしています。それは、なぜでしょうか? 理由はひとつ。米国のタカ派や「ジャパン・ハンドラー」と呼ばれる一部の人々が望んでいるからです。

 IWJではこれまで、翁長雄志・沖縄県知事や稲嶺進・名護市長をはじめ、この辺野古新基地建設問題をめぐって、岩上さんによるインタビューを多数配信してきました。以下、ピックアップしてご紹介します。

※2014/01/11 【沖縄名護市長選】「これは沖縄だけでなく日本全体の問題」 ~岩上安身による稲嶺進名護市長インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/119326

※2014/10/16 【沖縄県知事選スペシャル】翁長雄志氏、米軍基地負担と「リンク」した沖縄振興策に強く反対 辺野古移設は「ご破算」にする意欲を岩上安身に語る
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/183153

※2014/10/16 【沖縄県知事選スペシャル】沖縄で独立運動は起こりうるのか ――スコットランド独立運動を研究する琉球大学政治学教授・島袋純氏が岩上安身に語る
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/183147

※2014/10/17 【沖縄県知事選スペシャル】「アメリカ流非対称戦争」への準備が進む中の知事選 ~岩上安身による元宜野湾市長・伊波洋一氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/185135

 先日は、IWJの新人・山本愛穂(まなほ)が、「島ぐるみ会議」訪米団に同行し、米議会議員へのロビー活動や地元市民団体との意見交換の模様などを取材してきました。帰国して、今、素材を整理中です! こちらのレポートも、まもなく発表できると思いますので、どうぞご注目ください!

■非正規で働く女性への深刻な「マタハラ」の現状~NPO法人「マタハラNet」による記者会見の模様をアップしました!

 11月25日、厚生労働省でNPO法人「マタハラNet」が記者会見を開き、非正規で働く女性を中心に「マタニティー・ハラスメント」が広がっている実態を報告しました。IWJは、この会見を中継するとともに、一昨日、テキスト付きの記事としてアップしました。

※2015/11/25 企業側は産休を「取らせたくない」? なぜ非正規で働く女性たちは産休すら取得できないのか!? ~「マタハラNet」が記者会見で法の改正を要望!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/276248

 「マタハラNet」は、現在20~50歳までの非正規(有期契約労働)で働く女性を対象にアンケートを実施。その結果、妊娠が分かった時点で、81%の女性が就労の継続を望んでいたにも関わらず、産休・育休を取得して職場復帰できたのは、わずか24.2%にとどまるということが分かりました。

 なぜ、非正規の女性は、産休・育休を取得できないのでしょうか。

 「育児介護休業法」によれば、非正規労働者が育休を取る条件として、「引き続き雇用された期間が1年以上」「子が1歳に達する日を超えて引き続き雇用されることが見込まれる」「子が1歳に達する日から1年を経過する日までに雇用関係が終了することが申出時点において明らかである者を除く」という3つの要件が定められています。

 会見に出席した「マタハラNet」の小酒部(おさかべ)さやか氏は、この「育児介護休業法」が定める3要件が、企業に労働者の雇用を打ち切る決断を促してしまっているのではないか、と指摘します。

 では、こうした「マタハラ」の問題を解決するために、企業、そして国に求められていることとは何か。続きは、是非、IWJの記事本編をご一読いただければと思います。

…(後半へ続く)

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◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2015.11.28 Sat.**

【IWJ_OSAKA1】13:30~「原発の危険性を学び再稼働を止めるシンポジウム」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka1
※「日本科学者会議」が主催の「再稼働を止めるシンポジウム」を中継します。

【録画配信・Ch4】14:00~「一点共闘から政治変革をめざす共闘への発展に関するシンポジウム」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※昨日行われた、「東京革新懇(平和・民主・革新の日本をめざす東京の会)」主催のシンポジウムを録画配信します。

【シリーズ特集17 標的は9条だけじゃない!自民党トンデモ改憲草案の正体!・Ch9】16:00~「『なぜ、憲法を改正しなくてはならないのか。国家中心主義が残っている証拠だ』奥平康弘氏 ~人権と報道を考えるシンポジウム『憲法改悪と〈知る権利〉』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=9
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/116641
※2013年12月14日に行われた、「第29回人権と報道を考えるシンポジウム『憲法改悪と〈知る権利〉』~メディアは〈壊憲〉に立ち向かえるか~」を再配信します。奥平康弘・東京大学名誉教授の講演のあとには、パネル・ディスカッションが行われ、改憲や秘密保護法について、学者やジャーナリストらの厳しい意見が飛び交いました。

【IWJ_GIFU1】17:00~「SEALDs TOKAI『自由と民主主義を守る岐阜街宣』」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-gifu1
※JR多治見駅前広場で行われる予定の、SEALDs TOKAIによる岐阜街宣を中継します。

【再配信・IWJ_LONDON】18:00~「在英邦人による日本政治学習会:国連から見た日本の情報の権利/辺野古の現状・参議院選挙に向けて」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-london
※2015年11月21日収録の、英国立ロンドン大学 SOASで行われた学習会の模様を再配信します。

【IWJ_OSAKA1】18:30~「憲法のつどい2015 戦争法廃止への展望を考える ー講師 水島朝穂氏」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka1
※「とめよう改憲!おおさかネットワーク」が主催の、水島朝穂氏による講演会を中継します。

【12月9日開催!ロックの会 IWJ NIGHT・ゲストシリーズ特集1・Ch1】20:00~「秘密保全法により、国家と国民の関係が逆転してしまう ~岩上安身による日本体育大学准教授 清水雅彦氏インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/86889
※2013年6月26日に行われた、「岩上安身による日本体育大学准教授 清水雅彦氏インタビュー」を再配信します。清水氏は、「自民党が進める秘密保全法と憲法改正がセットになることで、国家が国民の上位に位置することになります。国民のプライバシーは保護しないが、国家のプライバシーは守る、という理屈です」と語り、安倍政権を批判しました。

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◆明日の中継番組表◆

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2015.11.29 Sun.**

【録画配信・IWJ_KYOTO1】13:00~「世界平和アピール七人委員会 2015年講演会『新しい戦前を作らないために』」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-kyoto1
※11月12日に行われた、「世界平和アピール七人委員会 2015年講演会」を録画配信します。

【Ch未定】13:30~「11.29辺野古に基地は造らせない大集会」
※「止めよう!辺野古埋立て 国会包囲実行委員会」が主催の、辺野古新基地建設反対を訴える大集会を中継予定。

【IWJ_KAGAWA1】14:00~「伊方原発を再稼働させない!高松大行動」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-kagawa1
※高松市コトデン瓦町駅前で行われる、伊方原発再稼働反対の行動を中継します。

【IWJ_OKAYAMA1】14:00~「シンポジウム『これまでの戦争法案反対運動と戦争法廃止運動のこれから』」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-okayama1
※主催は、「社会民主党岡山県連合」。吉田忠智氏(社会民主党党首/参議院議員)、伊東大輔氏(CUMAゴコロ 代表)らがパネリストとして登壇予定。

【シリーズ特集18 標的は9条だけじゃない!自民党トンデモ改憲草案の正体!・Ch9】20:00~「『憲法9条は日本人が作った』 作家・半藤一利氏、安易な改憲論に反論 ~『立憲フォーラム』 第4回勉強会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=9
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/83295
※2013年6月5日に参議院議員会館で開かれた「第4回立憲フォーラム勉強会」を再配信します。講師として登壇した作家・半藤一利氏は、当時の幣原喜重郎首相が、GHQ最高司令官であるダグラス・マッカーサー氏と会談した際に、憲法9条案を進んで提案したと説明しました。

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(前半の続き)…

■危険すぎる「緊急事態条項」! ナチスの独裁もここから始まった! 最高裁が2014年選挙の「無効請求棄却」をした今、国民が本気で向き合うしかない」!

 IWJではこれまでに、何度も「自民党改憲草案」の問題点を伝えてきましたが、まだまだ十分に知られていないのが、「緊急事態条項」の怖さです。

 11月13日に同時多発テロが発生したフランスでは、オランド大統領がフランス全土に「非常事態宣言」を発令しました。これにより、フランス全土の168カ所で、「捜査令状なし」の家宅捜索が行われ、国が「怪しい」とふんだ人々は、自宅軟禁状態に置かれているといいます。

 フランスと言えば、「人権の母」のような国。多くの近代国家が、その精神的支柱としてきたフランスで、露骨な人権侵害が起きている現状は、とてもショッキングです。

 しかし、これはけっしてどこか「外国の」お話として片付けられるべきものではありません。パリの襲撃のわずか3日前の11月10日、安倍総理は衆院予算委員会で、「緊急事態条項」の創設に強い意欲を見せたのです。パリの襲撃と、その後のオランド大統領の「非常事態宣言」は、安倍政権にとって、格好の「口実」になったものと思います。

 自民党の掲げる、改憲草案98条・99条にある「緊急事態条項」を見てみましょう。98条1項は、「内閣総理大臣は」「内乱等による社会秩序の混乱」「その他の法律で定める緊急事態において、特に必要があると認めるときは」「緊急事態の宣言を発することができる」としています。

 そして、98条2項には、「緊急事態の宣言は」「事前又は事後に国会の承認を得なければならない」とあります。つまり、国会承認は「事後」でいいのです。

 さらにさらに、99条を見ると、「緊急事態の宣言が発せられたときは」「内閣は法律と同一の効力を有する政令を制定することができる」「地方自治体の長に対して必要な指示をすることができる」とあります。

 ということは要するに、内閣総理大臣が「よし、いまだ」と思ったタイミングで、勝手に「緊急事態宣言」を発令し、その後は好き放題、国の法律を作ることができてしまうのです。これが「独裁国家」でなくて、なんというべきでしょうか?

 …いやいや、そんな「陰謀論」聞きたくないよ、という方、はっきり言って、目を反らしていられるときはもう過ぎましたよ。来夏の参院選で、改憲勢力があと15議席獲得すれば、改憲に必要な3分の2議席に到達します。先日の大阪ダブル選挙をご覧になったかたはお分かりの通り、どんなにおかしなことを言っている政治家でも、あのように選挙で当選してしまうのが今の日本社会です。

 他に選択肢がなかったから、というのが、大阪府民の心の声かもしれません。それならば、参院選でも同じように、「他に入れる先がないから」という理由で、改憲勢力が議席を獲得していくかもしれません。

 けれども、国民の人権を奪う憲法を作りたくてしょうがない勢力なんて、「最悪の選択肢」です! 今こそ、この「最悪の選択肢」がいかに「最悪」なのか、直視してください。

 「緊急事態条項」怖さについては、11月25日に行われた「1人1票裁判」の原告である、升永英俊弁護士が非常な危機感をもって警告しています。

※11月25日15時から、「1人1票裁判」大法廷判決開廷! 「正統性のない」違憲状態の国会議員が、人権を根絶やしにする「緊急事態条項」を発議するなんて許されるのか!? 行方に大注目!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/275991

 「1人1票裁判」は、現在の選挙区制度のもとでは有権者が「1票」未満の価値しか持っていないことを「憲法違反」だとして、このような選挙制度のもと行われた2014年12月14日の衆議院選挙の「無効」を求めた訴訟でした。

 1人が「0.5票」、「0.6票」の投票価値しか持たない現状で選ばれた安倍総理、国会議員には、「正統性がない」! 「正統性のない」国会議員たちが、日本を「独裁国家」化するような憲法改正に着手するなんて、とんだお笑い種だ! 「1人1票」裁判は、そのお笑い種に歯止めをかけるべく、争われた訴訟でもありました。

 日本がどんどんと劣化していくこの危機を止められるのは、最高裁しかない…! 期待をかけた「1人1票裁判」でしたが、訴訟の結果は「違憲状態だが、無効請求は棄却」。非常にがっかりですが、原告となった升永弁護士らは、この判決の中にこれまでには見られなかった「変化の兆し」を見出しています。それは何か? ぜひ、こちらの記事をご一読ください!

※2015/11/25 2014年衆院選は「違憲状態」――「変えなければ」と思わない日本は「独裁国家だ」! 11月25日最大判、「1人1票」求め升永英俊弁護士らが記者会見
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/276253

■本日の配信のオススメ~ロンドン大学で行われた「日本政治学習会」の模様を緊急再配信!

 本日は18時から、日本時間11月21日(土)23時からイギリスの国立ロンドン大学で行われた、「在英邦人による日本政治学習会:国連から見た日本の情報の権利/辺野古の現状・参議院選挙に向けて」の模様を再配信いたします。

 本配信に関しては、会員の方から、以下のようなリクエストメールを頂戴しました。

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秘密保護法が施行されて1年になろうとしている今、大変有意義な、タイムリーな再配信でした。今回の、破廉恥な日本政府のドタキャン、表現の自由度が民主主義国としては最低だといわれることを隠したいことを大きく大きく知らせてゆきましょう。表現の自由、秘密保護法世論の喚起を!またこの重要性を、再確認するためにも再度配信をお願い申し上げます。
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 特定秘密保護法の強行採決から2年、施行から1年が経とうとしています。この学習会では、エセックス大学人権センターフェローの藤田早苗氏が登壇し、この間の日本の情報環境の悪化ぶりに関して、国際社会、特に国連がどのように評価をしているか、話しています。

 特定秘密保護法は、今や、安保法制の影に隠れたようなかたちになっていますが、両者は、日本を「戦争がすることができる国」にするためにセットの法律です。IWJでは、特定秘密保護法の特集ページも設けていますので、ぜひ、そちらもご覧いただければ、と思います。

※【特集】”稀代の悪法”特定秘密保護法~米国によって剥奪される国民の知る権利
http://bit.ly/1cExtmP

■来年の7月末までに、Web大改造プロジェクトを行う予定です! Web班では腕利き人材を募集します!

 IWJでは現在、IWJの「顔」とも言うべきWebページの抜本的な改良作業を行っています。最新の記事を広くアピールしつつ、それと同時に、1万5千本もの過去アーカイブ記事へのアクセスをより容易にするためのWeb大改造プロジェクトです。

 以下、Web班チーフの伊藤より、ご案内させていただきます。

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 Web班の伊藤理と申します。 皆さま、おはようございます。

 今年の8月に、Web班にはWebエンジニアの仲間も増え、ただいま、IWJの記事アーカイブ検索を充実させるべく日夜奮闘していますが、さらに来年の7月までに、Web大改造プロジェクトを行う予定でおります。

 お陰様で1万5千本以上になった記事アーカイブページですが、皆さまが見たい読みたい過去記事にスムーズにたどり着くためのシステム改良をもっともっと進めたいと思っています。IWJサイト全体の検索と利便性を高めるのが一番の目的です。

 そこで、Web班では、下記の(A)と(B)の2パターンの人材を緊急募集いたします。

(A) サイトの改良プロジェクトのメンバー募集です。今期(来年7月末)の間に一挙に進めてまいりたいと思っております。法人でも個人でも構いません。各記事ページのデザイン変更、メニューの追加・整頓、スマホ対応の作業をしていただきますので、特にWebデザインやCSS言語の得意な方、またスマホサイトのWeb作成経験のある方にお手伝い願いたいと思っております。よろしくお願いいたします。基本的に(A)は、来年夏頃までの短期契約でのプロジェクトとなります。複数名でチームを組んでタスクに当たりたいと思っております!

(B) 来年早々には、1万5千の全アーカイブを再編集する作業も視野に入れて準備しておりますので、WordPressなどへ大量にデータ入力することに慣れている方で、IWJコンテンツに精通し、日々の記事コンテンツのアップロード・更新・管理作業もしていただく方を募集いたします。(B)はなるべく長期契約で働ける方にお願いしたいと思っております。

・応募条件
(A)<短期契約> 下記の内、いずれか一つに該当する方を募集します
・HTML/CSSコーディングの経験のある方で、Webデザインの得意な方
・スマホ対応サイトの作成経験のある方
・PHP、JavaScript言語の経験のある方
(週2日以上出勤で週3日以上でもOK(在宅作業相談可)夜勤可能な方は歓迎! )

(B)<長期契約可能>
・HTML言語を知っている、Web作成した経験がある方
・Webのデータ入力を素早く、ミスなくできる方
・夕方以降、夜遅い時間帯に主に作業できる方
・チームワークで動くので、明るく、協調性のある方
(週4~5日出勤(在宅作業相談可))

 (A)と(B)を兼ねてのご応募も可能です。また、前述の通り、(A)のプロジェクトは、法人に請け負っていただくことも考えています。個人だけでなく、法人もぜひご連絡ください!(B)につきましては、IWJで長期的に働きたい方ももちろん、フリーランスの方などで兼業もOKですので、ぜひ奮ってご応募ください。よろしくお願いいたします。

※ スタッフ応募フォームはこちら
http://bit.ly/1ALJypQ

 (B)の方に、昨日お一人ご応募があり、さっそく働き始めてもらうことになりました! (A)のサイト改良プロジェクトも、ぜひ、我こそは、と思う方々、駆け付けていただければと存じます! よろしくお願いします!

■12月9日(水)、「ロックの会~IWJ NIGTH」を開催します!

 松田美由紀さん、岩井俊二さん、小林武史さん、そして岩上さんの4人が発起人となり、3.11後に社会問題や環境問題を考える集いの場として発足した「69(ロック)の会」。12月9日(水)に開催される今回の「ロックの会」は、岩上さんがオーガナイザーを務める「IWJ NIGHT」となりました。

 最初のテーマは、「憲法改悪」。『前夜~日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』の共著者である梓澤和幸弁護士と澤藤統一郎弁護士にご登壇いただきます。当日は、この「ロックの会」までに刊行されている予定の『前夜』増補改訂版にサインを入れていただきます。さらに、このコーナーでは他にも、安保法制の「可決・成立」を最後まで必死に食い止めようとした民主党・小西洋之議員、さらには女性装で登場予定の東京大学教授・安冨歩氏にもトークに加わっていただきます。

 2つ目のテーマは、「通知カード」の配布が始まっている「マイナンバー」。個人情報の流出といった危険性について、日本体育大学教授の清水雅彦氏にお話をうかがいます。また、マイナンバーの危険性に警鐘を鳴らすIWJの「エマイナちゃん」こと城石愛麻(エマ)記者が、ポイントを分かりやすくプレゼンします。

※2015/10/05 いよいよ、あなたのもとにも届く「マイナンバー」!
「共通番号法」が10月5日より施行開始!――新連載第1話「さあ手元に届いた。でも…何をすればいいの? 教えてエマイナちゃん!」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/268813

 清水雅彦氏に関しては、2013年6月26日に岩上さんが単独インタビューをしています。本日20時から、その模様を再配信しますので、ぜひ、「ロックの会」の予習として、ご覧いただければと思います。

※2013/06/26 秘密保全法により、国家と国民の関係が逆転してしまう ~日本体育大学准教授 清水雅彦氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/86889

 そして3つ目のテーマがTPPです。ゲストは、IWJではお馴染み、山田正彦元農林水産相。農産品の関税にとどまらず、医療、知財、言語、そして日本の国家主権にも関わるTPPの恐ろしい実態について、存分に語っていただきます。

 以上のような豪華ラインナップでお届けする「ロックの会」。既にお席は埋まっており、キャンセル待ちのみ受け付けている状態ですが、IWJの会員にご登録いただければ、Ustream中継でご覧いただけます。この機会にぜひ、IWJの定額会員にご登録ください!

※会員登録はこちらから
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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◆日時 2015/12/9(水)開場19:30 20:00開始~22:30終了

◆会場 代官山 カフェラウンジ UNICE(ユナイス)
http://www.unice.jp/

東京都渋谷区恵比寿西1-34-17 Za HOUSEビルB1
Tel: 03-5459-8631
地図:https://goo.gl/maps/hZoLK

◆参加費:3,500円 軽食、飲み放題代金 会場受付にてお支払

◆今年2月、副流煙を吸い込んで心臓発作に見舞われたばかりの岩上さんの健康状態に対する主治医のアドバイスにより、当日の会場は全席禁煙とさせて頂きます。ご不便をお掛けいたしますが、何卒ご理解を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

◆参加申し込みはこちら(キャンセル待ちのみ受け付けています)
https://docs.google.com/forms/d/1naooa4EUHU_YuYCxP1UkCXg5CHlKv1d7mvFvcXgWkeI/viewform
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■『前夜』増補改訂版予約受け付け中!

 現在、岩上さんと梓澤和幸弁護士、澤藤統一郎弁護士による共著『前夜~日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』増補改訂版の編集作業が大詰めを迎えています! 岩上さんとスタッフで手分けをしてゲラの素読みをし、誤字・脱字や表記のミスについて、最終チェックを行っています。

 今回の増補改訂版を作るにあたり、内容を大幅にパワーアップ! 10月27日に行われた緊急再鼎談の模様を収録するとともに、多くの注釈を新たに加えました。

 安保法制が「可決・成立」してしまった今、来年夏の参院選に向けて、市民はどのような運動を展開していけばいいのか。安保法制の「次」に控えると思われる「憲法改悪」について、とことん議論しています。

 安倍総理は来年夏の参議院選挙で、「明文改憲を公約に掲げる」と明言しています。今、かつてないほど、「憲法の危機」が迫っているのです。今こそ、『前夜』が読まれるべき時であると思われます。

 『前夜・増補改訂版』は、下記のフォームからご予約いただけます。皆様、どうぞお申し込みください。

※『前夜・増補改訂版』予約フォーム
http://goo.gl/forms/K1GiAd3VHN

■シリーズ特集・標的は9条だけじゃない! 自民党トンデモ改憲草案の正体

 来年夏の参院選で最大の争点となるのは、安倍総理が公約にすると明言している、「明文改憲」です。自民・公明と、「おおさか維新の会」が組めば、いよいよ衆参で改憲勢力が3分の2を超え、「明文改憲」が現実味を帯びてきます。

 IWJでは、この「明文改憲」に対して警鐘を鳴らすべく、11月12日(木)から、「シリーズ特集・標的は9条だけじゃない!自民党トンデモ改憲草案の正体!」と題して、連続配信シリーズをお届けしています。

 本日配信するのは、2013年12月14日に収録したシンポジウム「人権と報道を考えるシンポジウム『憲法改悪と〈知る権利〉』」です。

※2013/12/14 「なぜ、憲法を改正しなくてはならないのか。国家中心主義が残っている証拠だ」奥平康弘氏 ~人権と報道を考えるシンポジウム「憲法改悪と〈知る権利〉」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/116641

 このシンポジウムでは、2015年1月26日に亡くなった、故・奥平康弘氏(東京大学名誉教授)が講演を行いました。奥平氏はこの日の講演で、自民党憲法改正草案を、次のように強い調子で批判しています。

 「自民党の改憲草案は『ご破算で願いましては』と同じ。全部ひっくり返して、おそろしく古いことをやろうとしている。天皇制、国防軍、国がイニシアティブを取る社会の復活だ。現政権は、強行的に防衛政策や特定秘密保護法を進め、無思慮も甚だしい」

 奥平氏は、この間、自民党改憲草案に限らず、特定秘密保護法や集団的自衛権行使容認の閣議決定について、安倍政権を強く批判し続けていました。もし、今もご存命でしたら、安保法制反対の運動にも加わったでしょうし、SEALDsの抗議行動でスピーチを行なったことでしょう。

 存命中の奥平氏の講演が聞ける、非常に貴重なアーカイブです。ぜひ、16時からの配信をご覧いただければ、と思います。

 奥平氏の御魂が、安らかに天国で眠れますように。祈りながら、現世にとどまる私たちが頑張らなくては、と思います。

■メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」をぜひご購読ください

 岩上さんが過去に行なったインタビューの中から、重要なもの、注目度の高かったものをテキスト化し、詳細な注釈をつけ再構成してお届けしているメルマガ「岩上安身のIWJ特報!」。まもなく、最新号をお届けします。

 今月発行するのは、ニューヨーク・タイムズ東京支局長・マーティン・ファクラー氏インタビュー。歴史認識、TPP、集団的自衛権、辺野古新基地建設問題など、非常に多岐にわたるトピックについて、お話をうかがいました。

 ファクラー氏と岩上さんが初めて会ったのは、2009年に民主党・鳩山由紀夫政権が発足し、記者会見のオープン化が進んだ時のこと。金融庁の記者会見に自転車で現れた岩上さんにビックリして、ファクラー氏が岩上さんにプチインタビューしたのだそうです。

 ニューヨーク・タイムズの目に、現在の安倍政権はどう映っているのか。ファクラー氏は、「日本人は、米国のジャパンハンドラーに頼らず、自分の頭で考えることが必要だ」と述べます。その真意とは? ぜひ、メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」をご購読ください!

 また、来月以降も、「ジャーナリスト・樫田秀樹氏インタビュー」「安田好弘弁護士インタビュー」「学習院大学教授・青井未帆氏インタビュー」などを続々と発行予定です。リニア新幹線から、死刑問題、日米関係まで、幅広いテーマを扱うメルマガ「岩上安身のIWJ特報!」を、ぜひ、ご購読ください。

※メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」
・まぐまぐ:http://www.mag2.com/m/0001334810.html
・ブロマガ:http://ch.nicovideo.jp/iwj

■今年もやります! IWJ年末恒例イベント「饗宴VI」のお知らせ

 IWJの年末恒例のイベント「饗宴~SYMPOSION」。今年は12月20日(日)に行います! 場所は品川GRAND HALLです。今のうちから、予定を開けておいていただければ、と思います。

 今年の「饗宴」は、3部構成でお届けします。

 まず、第一部では「グローバル経済・TPP」と題し、岩月浩二弁護士、政治経済学者の植草一秀氏、PARC事務局長の内田聖子氏、国際情報解説者の田中宇氏、中央大学名誉教授の富岡幸雄氏、横浜市立大学名誉教授の矢吹晋氏にご登壇いただきます。TPPの問題にとどまらず、AIIB(アジア・インフラ投資銀行)やグローバル企業の税金逃れの実態などについて、議論します。

 第二部では「立憲主義と改憲」と題し、学習院大学教授の青井未帆氏、元宜野湾市長の伊波洋一氏、慶應義塾大学名誉教授の小林節氏、水上貴央弁護士、SEALDsの奥田愛基氏にご登壇いただきます。今年、国会前を中心に全国規模で抗議の声があがった安保法制、そしてその先にある明文改憲の問題について、議論します。

 第三部では「戦争の過去・現在・未来のリアル」と題し、元陸上自衛隊レンジャー部隊所属の井筒高雄氏、ジャーナリストの志葉玲氏、元内閣官房副長官補の柳澤協二氏、元外務省国際情報局長の孫崎享氏にご登壇いただきます。内戦が激しさを増すシリア情勢、IS(イスラム国)の動向、そして戦場に駆り出されることになるかもしれない自衛隊のあり方などをめぐり、議論します。

【饗宴の入場料金はこちらです】

・非会員様
第1部シンポジウム7000円
第2部パーティー  3000円

・一般会員様
第1部シンポジウム6000円
第2部パーティー  3000円

・サポート会員様
第1部シンポジウム5000円
第2部パーティー  3000円

 このように、一般会員、あるいはサポート会員にご登録いただくと、お得な価格設定となっております。「饗宴VI」は、今年、注目を集めた識者が一堂に会するビッグイベントです。ぜひ、会員にご登録のうえ、ご参加ください。

 もうまもなく、お申し込みフォームを開設いたします。最新の情報は、この日刊IWJガイドやTwitter、Facebook、IWJのホームページ(http://iwj.co.jp/)でお知らせしますので、もうしばらくお待ちください!

■新刊『米国が隠す日本の真実』(詩想社)好評発売中!

 岩上さんが執筆陣の一人に名前を連ねた書籍『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』が発売されました!

 本書では、鹿児島大学教授の木村朗氏、元衆議院議員の川内博史氏、政治経済学者の植草一秀氏、そして岩上さんによるクロストークの模様を掲載。戦後日本の「対米従属」という観点から、原発の再稼働、集団的自衛権、TPP、消費税増税、IS(イスラム国)による日本人人質事件の実相を読み解く内容となっています。

 さらに、4人の単独原稿も掲載。岩上さんは「安保関連法案の背後に潜む米国の『オフショア・バランシング戦略』」という原稿を執筆しました。

 「オフショア・バランシング戦略」とは何でしょうか。岩上さんはこの点について、「海の向こうの大陸にAという巨大な勢力が台頭してきた時、同じ大陸のBという別の勢力を後押しして、AとBを対立させて相打ちにし、自ら沖合に引いて犠牲を最小限にすませ、漁夫の利を得る、という戦略だ」と、とても分かりやすく解説しています。

 その上で、「オフショア・バランシング戦略」を主張している米国の代表的な論客であり戦略家であるクリストファー・レインの論文がなんと日本の外務省の発行する外交専門誌『外交』の巻頭を飾ったことを紹介し、日本は「中国に対する米国の『鉄砲玉』にさせられる」と警鐘を鳴らしています。

 このレインは「米軍は財政難により、いずれ東アジアの覇権を継続できなくなるので、西太平洋の覇権を中国にゆだねて撤退する。取り残される日本は核武装するだろう」と論じています。

 軍事的な鉄砲玉として、日本をさんざんに使い、金も巻き上げておきながら、いざとなれば米国は引き上げてしまう。その時に日本には「自爆死」用なのでしょうか、核兵器をもたせてやろうというのです。

 こんな論文を、日本の外務省は自らの専門誌の巻頭に飾っている。どういうことなのでしょうか!? 詳しくはぜひ、本書を手に取ってお読みいただければと思います。

 本書には他にも、木村氏の「偽りの『テロとの戦い』に組み込まれる日本」、植草氏の「安倍政権の暴走を止める『オールジャパン 平和と共生』連帯運動」、川内氏の「なぜ、原発を止められないのか」と題した論考も収録。さらに他にも、マッド・アマノ氏の特別寄稿「権力やメディアを疑う『嘲笑』が今こそ必要だ」も掲載しています。

 ご好評につき、本書は、IWJサイトでの販売分は現在、完売状態となっております。売りだした途端に完売、あっという間でした! お買い求めいただいたみなさま、誠にありがとうございました! 再入荷次第、この日刊IWJガイドなどでお知らせいたしますので、今しばらくお待ちください。

 また、本書は、一般の書店、Amazonをはじめとするネットストアでもお買い求めいただきます。

 木村氏、植草氏、川内氏、そして岩上さんによって行われたクロストークの動画アーカイブは、下記URLからご覧いただけます。本書とあわせて、ぜひ、ご覧ください。

※2014/01/20 「日本の真実を語る」沖縄問題から原発まで ~クロストーク 木村朗×植草一秀×川内博史×岩上安身-前半
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/120550

※2014/01/20 東京都知事選はシングル・イシューなのか? 脱原発候補一本化をめぐり白熱討論 ~クロストーク 木村朗×植草一秀×川内博史×岩上安身-後半
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/120992

※2014/06/01 「日本の真実を語る~思考停止に陥らないために」 クロストーク:木村朗×植草一秀×川内博史×岩上安身
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/144261

※2015/01/23 いかにして、絶望を希望に転化させるか~クロストーク「日本の真実を語る」第3回 木村朗×植草一秀×川内博史×岩上安身
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/226919

■安保法制賛成・反対議員をリスト化しました! きたる参院選のご参考に!

 自民・公明の与党による「採決の強奪」によって「可決・成立」してしまった集団的自衛権行使容認にもとづく安全保障関連法案。IWJでは、この安保法案と特定秘密保護法について、各議員が賛成したのか、反対したのか、それとも欠席したのか、一目で分かるリストを作成いたしました。

※【特集】安保法制・秘密保護法 賛成反対議員リスト 絶対忘れない!「強奪された票決」~次の参院選では「明文改憲」が現実に
http://iwj.co.jp/feature/anpo-giin/

 来年夏の参議院議員選挙は、安倍総理が目指す「明文改憲」を巡って、天王山の戦いになります。このリストを見れば、安保法案と特定秘密保護法という”稀代の悪法”をめぐり、各議員がどのような投票行動を行なったかが一目で分かりますので、ぜひ、参院選での投票の参考にしていただければ、と思います。

 なお、この特設ページは、参議院議員選挙に向けて、さらに情報を追加していく予定です。そこで、このリストの「特記事項」に掲載できる各議員の情報を皆様から広く募集いたしますので、投票行動の参考になる情報をどしどしお寄せください。

※安保法制・秘密保護法 賛成反対議員リストへの情報提供フォーム
https://form.jotform.me/52192429254456

 いただいた情報は、IWJできちんと裏取りをしてからアップ致します。確証を得られない場合は、掲載できない場合もありますので、ご了承ください。

■岩上さんのインタビューと講演のお知らせ

 11月と12月に決定している、岩上さんのインタビューや講演情報をお知らせいたします。もちろん、これが全てではありません。まだまだインタビューを申し込み中の方はたくさんいます。もし決まったら、どんどんラインナップを更新していきますので、毎日、このコーナーにご注目ください!

・11月30日(月)14:00~
慶応義塾大学名誉教授・小林節氏インタビュー

・12月2日(月)13:00~
是枝裕和氏(映画監督)インタビュー

・12月4日(金)15:00~
阪口徳雄弁護士・上脇博之教授インタビュー

・12月7日(月)13:30~
民主党・岡田克也代表インタビュー

・12月11日(金)13:00~
横浜国立大学 大学院環境情報研究院・金子信博教授インタビュー

・12月17日(木)17:00~19:00
京都精華大学専任講師・白井聡氏インタビュー

【講演情報】
・12月5日(土)19:00~
場所 : 島根県出雲市民会館
主催 : たたかうデモクラシー島根
※詳細が決まり次第、随時更新します!

 11月24日(火)、26(木)に予定されていた太田昌克さん、津田敏秀さんのインタビューは、岩上さんのお身内に不幸があり、告別式等と重なったため、延期とさせていただきました。申し訳ありませんが、後日再度インタビューの場を設けたいと思いますので、何卒よろしくお願いします。

■良書のお買い求めはIWJ書店をご利用ください!

 IWJでは、岩上さんがインタビューした有識者の方々の書籍を、著者のサイン入りで販売する新しいサービスを始めました! その名も「IWJ書店」。こちら、オープン以来、おかげさまで大変なご好評をいただいています。

 本日は、ラインナップの中から、笹山尚人弁護士の著書『ブラック企業によろしく 不当な扱いからあなたを守る49の知識』『パワハラに負けない!―労働安全衛生法指南』の2冊をご紹介します。

 労働者派遣法の改正やブラック企業の蔓延などにより、安倍政権のもとで、労働者の置かれた環境はますます厳しくなりつつあります。笹山弁護士によるこの二冊は、労働者が資本の側の横暴な振る舞いからいかに自らの身を守ればよいか、具体的にアドバイスしたものです。ぜひ、多くの方にお読みいただきたいと思います。

【浅野健一さんサイン入り】『安倍政権・言論弾圧の犯罪』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=155

【井筒高雄さんサイン入り】『日本と日本人を危うくする 安保法制の落とし穴』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=151

【山口二郎さんサイン入り】『徹底討論 日本の政治を変える―これまでとこれから』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=150

【山口二郎さんサイン入り】『いまを生きるための政治学』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=149

【森まゆみさんサイン入り】『異議あり! 新国立競技場――2020年オリンピックを市民の手に』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=125

【再入荷!】【矢吹晋さんサイン入り】『尖閣問題の核心 日中関係はどうなる』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=99

【再入荷!】【矢吹晋さんサイン入り】『チャイメリカ 米中結託と日本の進路』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=97

【再入荷!!】【矢吹晋さんサイン入り】『尖閣衝突は沖縄返還に始まる 日米中三角関係の頂点としての尖閣』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=98

【水島朝穂さんサイン入り】『ライブ講義 徹底分析! 集団的自衛権』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=143

【笹山尚人さんサイン入り】『ブラック企業によろしく 不当な扱いからあなたを守る49の知識』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=135

【笹山尚人さんサイン入り】『パワハラに負けない!―労働安全衛生法指南』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=134

 これらのサイン入り書籍は、IWJ定額会員(サポート会員・一般会員)の方のみご購入可能の商品です。IWJへの会員登録がまだの方は、この機会にぜひよろしくお願いします!

※会員登録はこちら!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

■IWJスタッフ募集のお知らせ

 IWJでは現在、スタッフを大募集中です。事務スタッフ、経理・総務スタッフ、テキストスタッフ、中継・動画編集スタッフを募集しています。IWJは常に忙しく、仕事量は山のようにありますが、やり甲斐はとてもあります。また、スタッフはみな仲がよく、チームワークもばっちりです。あなたもIWJで働いてみませんか。ご応募をお待ちしています。

<一般事務および会員管理スタッフ>

 電話やメールでの外部の方との連絡、岩上さんのインタビューのアポ取り、スケジュール管理、イベント開催の準備などを行うのが、一般事務の仕事です。IWJの屋台骨を支える、とても大切なお仕事です。

 IWJでは現在、特にこの一般事務の人手が不足しています。一般事務がしっかりしていないと、IWJの足腰は立ちません。少しでも事務の仕事にご関心をお持ちの方がいれば、ぜひ、ご応募いただきたいと思います。

 一方、会員管理事務のスタッフは、会員様からのお問い合わせなどの接点になりますので、人当たりのよい方(メール対応中心です!)、メールなどPC操作に慣れている方(エクセルができるとありがたいです!)を募集しています。

◆応募条件
※「事務スタッフ」を御覧下さい。
http://bit.ly/1ALJypQ

<経理・総務スタッフ>

 IWJでは、経理・総務スタッフも募集しています。経理および総務の実務経験がある方、経理ならば簿記などの資格をお持ちの方を歓迎いたしますが、経理の経験がなくても、真面目、几帳面、注意力がある、数字を扱うことや計算することが苦ではない、という方、初めて経理を覚えてみたいという方でもやる気があれば大丈夫です。ご応募、お待ちしています。

◆応募条件
※「経理・総務スタッフ」を御覧下さい。
http://bit.ly/1ALJypQ

<テキストスタッフ>

 IWJでは、記者およびテキストスタッフも募集しています。IWJと聞くと、Ustreamを使ったライブストリーミングが主体のメディアだと思われる方が多いかもしれません。しかし、IWJではブログやメルマガなどのテキストにも力を入れています。インターネットメディアとしては、配信しているテキスト量はナンバーワンであると自負しています。

 IWJのテキストスタッフの基礎となる仕事は、現場に行って取材をし、それを原稿にまとめることです。さらにそこから派生して、Twitterを使ったリアルタイム実況、メルマガ用原稿の構成・編集、各種リサーチ資料の作成、岩上さんのインタビューや講演で使用するパワーポイントの作成なども行っていただきます。

 もちろん、すべてを一人でこなさないといけない、というわけではありません。本人の適性に合わせて、部分的に業務に携わっていただくことも可能です。

 勤務形態は、在宅でも可能です。地方在住の方でも、パソコンさえあればお手伝いいただくことが可能ですので、どうぞふるってご応募ください。

◆応募条件
※「【職種2】 -テキストスタッフ- (記者・ライター・リサーチャー・編集者etc)」を御覧下さい。
http://bit.ly/1ALJypQ

 各募集スタッフのその他の詳細の項目に関しましては、以下のページよりご確認ください。上記の応募条件は、すべて当てはまっている必要はありません。ぜひ、ふるってご応募ください!

※【 スタッフ応募フォーム 】
http://bit.ly/1ALJypQ

<中継・動画編集スタッフ>

 IWJの記者や中継市民の皆さんが、日々取材してきた映像を、動画編集ソフト(adobe Premiere)で編集したり、サーバーへアップロードしたりする作業をメインに担当していただきます。

 動画編集の経験や知識をお持ちの方はもちろん大歓迎ですが、そうした経験がなくても、映像やIWJのコンテンツに興味がある方なら大丈夫です!
経験豊富なIWJスタッフが親切にレクチャーいたします。自主性と向上心を持って、学び成長できる方をお持ちしております。

 また、動画編集だけでなくカメラを持って、記者会見やシンポジウム、デモの現場などに取材に行っていただくこともあります。こちらも、ビデオ撮影の経験や知識をお持ちの方は大歓迎ですが、「ホームビデオぐらいしか使ったことないなぁ…」という方でも心配いりません!

 映画やドキュメンタリーに興味があって、ビデオ撮影に挑戦したいという情熱をお持ちの方を募集します。あとは、体力と運転免許があれば、云うことなしです!

◆応募条件
※「【職種5】-中継・動画編集スタッフ-」を御覧下さい。
http://bit.ly/1ALJypQ

■わとはぷ~What happened today?

 今日は11月28日です。調べてみると、この日は「太平洋記念日」なのだそうです。1520年のこの日、ポルトガルの航海者マゼランが、後に「マゼラン海峡」と命名されることになる南米大陸南端を通過し、太平洋に出たことから、そう呼ぶようになったのだそうです。

 しばらく天候が良く、穏やかな日が続いたため、この海はPcific Ocean(平和な・穏やかな大洋=「太平洋」)と名付けられることになりました。

 しかし先日、穏やかなはずのこの海を取り巻くようにして、ひどく荒々しく、暴力的な協定が「大筋合意」に達しました。環太平洋経済連携協定、TPPです。このTPPにより、太平洋を取り巻く国々によって、米国を中心とする排他的な巨大経済ブロックが誕生することになります。

 IWJでは繰り返し取り上げてきましたが、TPPとは、市場を開放して自由な貿易を実現するためのものではなく、その開放された市場を一元的にアメリカ化しようとするものです。TPPによって、太平洋はアメリカの内海となってしまうのです。

 しかし、本当にそれでいいのでしょうか? いえ、いいわけがありません。安倍政権と財界はTPPを前のめりに進め、アメリカの「ポチ」として、アメリカの内海で利益を享受しようとしているようですが、実害を被るのは、私たち庶民です。TPPによって、医療がアメリカ式の営利型医療になり、国民皆保険制度が崩壊することになったら、私たちの暮らしの土台は根底から崩れてしまうことになります。

 太平洋を、アメリカの内海ではなく、マゼランが到達した時のような、穏やかで平和な海に戻すよう、IWJはこれからも市民によるTPP反対の運動を可視化し続けますので、どうぞご注目いただければと思います。

 それでは、本日もよろしくお願いいたします。

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/

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