■■■ 日刊IWJガイド「『米国は日本の核武装を許すだろう』!? ニューヨークタイムズ東京支局長が明かす、米国の驚くべき戦略」2015.4.24日号~No.954号~ ■■■
(2015.4.24 8時00分)
おはようございます!IWJで記者やテキスト業を担当している佐々木隼也と申します。
昨日、自然食品店で山わさびを購入しました。
■「米国は日本の核武装を許すだろう」!? ニューヨークタイムズ東京支局長が明かす、米国の驚くべき戦略
昨日、ニューヨークタイムズ東京支局長のマーティン・ファクラーさんが、岩上さんのインタビューに応じました。そこでファクラーさんから飛び出した発言に、おもわず耳を疑いました。米国はいずれ日本の核武装を許すというのです。
にわかに信じがたい話ですね。
これを、ネトウヨや日本の大手メディアが言っていたら、信じなかったでしょう。しかし、ファクラーさんはワシントンの中枢にアクセスし、その戦略を見聞きできる人物です。
日本では、米国に関する情報はほとんど入って来ません。僕らが米国の意向だと思っているのは、アーミテージ氏やマイケル・グリーン氏など、日米関係に巣食う数人の利権屋、いわゆる「ジャパンハンドラー」と呼ばれる人たちの意向です。彼らは日本政府には大きな影響力を持っていますが、ファクラーさんによると、米国内ではほとんど影響力を持っていないそうです。いわゆる下っ端ですね。
日本は政府も、官僚も、メディアも、彼ら数人の顔色をうかがい、彼らの発言の聞き耳をたて、踊らされ、「これが米国の意向だ」と煽り立てます。これでは、米国の本当の姿は見えてきません。そんななかで、ファクラーさんのように米国政府の中枢の戦略を伝えてくれる米国人の存在は、とても重要です。
…と分かってはいたのですが、それにしても、昨日のファクラーさんの話は、衝撃的な内容ばかりでした。
そのなかで一番びっくりしたのが、冒頭で触れた「米国は日本の核武装を許すだろう」という発言です。一体どういうことなのでしょうか?
米国は日本が核を持つことを一番に恐れているはずです。IAEA(国際原子力機関)の至上命題は日本に核兵器を持たせないことですし、日米原子力協定にも、米国の核の傘から日本が勝手に外れることを阻止する条項が盛り込まれています。
そんな米国が日本に核武装を許す?
核武装論者である安倍総理や石原慎太郎さん、田母神さんなどは小躍りして喜びそうな話ですね。ついに米国が日本を対等な軍事パートナーとして認めてくれた。もし東アジアで有事が起きた際は、米国が日本と戦線を共にしてくれるに違いない、と。
しかし、ファクラーさんの話によると、そう浮かれるような話ではないようです。というよりむしろ、日本にとっては極めて不幸な話です。
ファクラーさんによれば、米国はとにかく金がない、そして、日本人が思っている以上に米国は中国との「絆」を大事にしていて、日本人が思っている以上に米国は中国に親近感を抱き、中国の覇権を容認していると言います。
これだけでもネトウヨ発狂ものの事実ですが、この背景をふまえての「日本の核武装容認」が、どのような恐ろしい意味を持つのか、ということです。それはつまり…
…ということで、その答えは、この驚きの発言が飛び出したファクラーさんインタビュー後編を観ていただければと思います! 本日16時、Ch1にご注目ください!
昨日のファクラーさんインタビュー前編を見逃した方、また今日の後編をどうしても観れないという方、そして前後編あわせてもう一度観たい方、IWJ会員であれば、いつでもアーカイブをご覧になることができます。ぜひこの機会に、IWJ会員に登録し、僕らの活動を直接支えていただければと思います!
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「僕らの米国」ではなく、「本当の米国」の姿を映し出す取材、インタビューをIWJはこれからも進めていきます。ぜひ、ご支援ご声援をよろしくお願い致します!
■中国経済の実態は? 中国とどう付き合うべきか? 本日18時、必見のインタビュー!
そして、「僕らの中国」ではなく、「本当の中国」の姿を知ることも、僕ら日本人には急務です。
ファクラーさんは、昨日のインタビューでこう言っていました。
「AIIBに米国が参加しないのは間違いだと思います。米国はAIIBに関して失敗しました。超大国の傲慢さが出ていると思います。しかし、米国はいつか反省して気がつくと思います。その時、日本が自分で判断できるかどうかということが重要です」
米国(しかも「ジャパンハンドラー」)の顔色だけをうかがって、AIIBの参加の是非を決めるのではなく、自立した思考で戦略的に検討しなければ、日本に活路はない、と僕は思います。「中国を好きかどうかではなく、是々非々で付き合うべきだ」と、21日に岩上さんがインタビューした経済評論家の宋文洲さんも言っていました。
・2015/04/21 AIIBへの参加 「好きかどうか」ではなく「ニーズがあるかどうか」で判断を~岩上安身による経済評論家・宋文洲氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/243213
そのためには、冷静に、データを見る必要があります。
本日、18時から岩上さんがインタビューするエコノミストの柯隆(かりゅう)さんは、まさにデータを用いて、世界における中国の実像を伝えている一人です。
インタビューでは、すさまじい中国の経済成長率、拡大する経済規模、追いつけないほどのスピードでめまぐるしく変化する中国の経済構造、そして様々な問題を孕む「チャイナリスク」など、中国経済の実態を分かりやすく紐解き、中国とどう向き合っていくべきかを考えます。
中国が好きな人も嫌いな人も無関心な人も、そうは言ってられない、これからの中国の覇権時代。必ず迫られる「中国との付き合い方」を、しっかりと見据えるのに役立つインタビューになると思います。ぜひ、ご覧ください!
…(後半に続く)
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◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
**2015.4.24 Fri.**
【Ch4】 14:00~「新卒過労事故死事件提訴の記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※遺族原告、代理人弁護士、過労死遺族の会、ブラック企業問題に取り組むNPO法人POSSEから、事件報告と今後の裁判の取り組みについての報告が予定されています。
【会員限定再配信】14:30~「孫崎享氏×マーティン・ファクラーNYタイムズ東京支局長が対談、邦人人質事件で「沈黙」した日本のメディアに苦言~多様な価値観を認めない空気は「北朝鮮並み」と痛烈批判」
視聴URL: http://iwj.co.jp/wj/member/limited
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/237348
※元外務省国際情報局長の孫崎享氏とニューヨークタイムズ東京支局長のマーティン・ファクラー氏が2月18日、『崖っぷち国家 日本の決断』(日本文芸社) を出版しました。3月6日に「イスラム国と安倍外交」と題して行われた、この新刊本の刊行記念トークイベントの模様を再配信します。ファクラー氏は「国民が選択しようにも、メディアが沈黙していては選択肢は見えてきません」と語りました。
【録画配信・Ch1】16:00~「岩上安身によるニューヨーク・タイムズ東京支局長 マーティン・ファクラー氏インタビュー 後編」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
※2015年4月23日(木)に収録した「岩上安身によるニューヨーク・タイムズ東京支局長 マーティン・ファクラー氏インタビュー」の後編を録画配信します。
【Ch1】18:00~「岩上安身によるエコノミスト・柯隆(かりゅう)氏インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
※(株)富士通総研経済研究所の主席研究員で、開発金融や中国経済論がご専門、『暴走する中国経済』の著者である柯隆(かりゅう)氏に岩上安身がインタビューします。
【IWJ_HYOGO1】18:30~「ベトナム戦争終戦40年 戦争の記憶の語り方と日本の原発輸出」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-hyogo1
※市民社会フォーラム第144回学習会。講師には『戦争記憶の政治学 韓国軍によるベトナム人戦時虐殺問題と和解の道』(平凡社)の著者である伊藤正子さん(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科准教授)が登壇予定。
【大日本帝国への回帰??~自民党憲法草案を徹底検証・鼎談シリーズ再配信5・Ch1】21:00~「排外差別デモで問われるべき罪とは?『被害者は告訴も可能』~自民党改憲案についての鼎談
第5弾」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/73257
※第5弾の今回は、「在日特権を許さない市民の会(在特会)」のヘイトスピーチ(差別的発言)デモをめぐって、法的な視点から議論が交わされました。岩上安身が「誰が訴え出れば、へイトスピーカーを逮捕することができるのか」と訊くと、梓澤氏は「(威力業務妨害罪や脅迫罪が成立していれば)被害者でなくとも刑事告発ができる。むろん被害者は刑事告訴ができる。それで検察までいって不起訴になったら、(不起訴処分の妥当性を計る)検察審査会にかけることができる」と回答しました。
~関連記事はこちら~
・前夜 ~日本国憲法と自民党改憲案を読み解く
http://iwj.co.jp/wj/open/%E5%89%8D%E5%A4%9C
▲▽▲▽官邸前抗議関連 ▽▲▽▲
【Ch5】18:30~「再稼働反対!首相官邸前抗議(首相官邸前/国会正門前)」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
【IWJ_TOKYO8】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-tokyo8
【IWJ_IBARAKI1】19:00~「第133回原電いばらき抗議アクション」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-ibaraki1
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(前半の続き)…
■身に着ける立体の絵画~庄依子さんのアートワイヤー・ジュエリー展のお知らせ
この度、日頃から岩上さんの講演会の企画などで、熱心にIWJと岩上さんをご支援くださっている、
アートワイヤー・ジュエリー作家の庄依子さんより、4月22日から開催されているご自身の展示会に
ついて、日刊IWJガイドへ広告掲載のご依頼を賜りました。
初めて鎌倉のギャラリーで行なわれる今回の展示会は、3年ぶりの開催とのことです。
みなさま、春の鎌倉散歩へお出かけの際には、身に着けられる芸術作品、ア
ートワイヤー・ジュエリー見学をお楽しみください!
庄さんは、IWJのトップページ右側にもバナー広告を出してくださっていますので、
こちらも是非ご覧ください。
http://iwj.co.jp/
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~身に着ける立体の絵画~
庄 依子 アートワイヤー・ジュエリー展 2015 in 鎌倉
http://www.shoyoriko.com/exhibi.htm
日時:2015年4月22日(水)~27日(月)
10:00~17:00(最終日は15:00まで)入場無料
場所:Gallery YU 1階B室
神奈川県鎌倉市雪ノ下1-4-29
※JR鎌倉駅東口下車徒歩7分(小町通り沿い)
http://www.gallery-yu.com/
~庄さんからのメッセージ~
独学でワイヤーアクセサリーを作り続けて約20年になります。
入場無料。(作品販売はありませんのでご了承ください。)
歩くのが楽しい、鎌倉は小町通り雪の下。ぜひ遊びに来てください。
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IWJでは、IWJサイトやメールマガジンに掲載する広告を募集しています。
企業や団体からサークルや個人まで、広告主様のご希望に合わせてご相談に応じます。
是非、皆さんの活動をIWJでPRしてください!
詳しくは http://iwj.co.jp/join/supportingad.html まで。
■まさに大日本帝国への回帰!ヘイトスピーチ問題を斬る
今週から、毎晩配信している「大日本帝国への回帰??~自民党憲法草案を徹底検証・鼎談シリーズ再配信」、ご覧になっていただいてますでしょうか?
今日は、まさに戦前への回帰と言える「ヘイトスピーチ」の問題を、梓澤和幸弁護士、澤藤統一郎弁護士、岩上さんの3人が、徹底議論、検証します。
澤藤さんは鼎談で、「戦争を始める際、人々は自分の中に『狂気』を宿らせねばならない。つまり事前に、相手国への差別・排外主義的価値観を国民の間に植え付けることが必要になるのだ」と語りました。そして、「大戦中には、それまで欧米に劣等感を抱いていた日本人が、いきなり『鬼畜米英』などと叫び始めた事実がある。誰かが煽って、日本に排外感情を広めたわけだ」と重ねました。
戦争の前には、必ずヘイトスピーチの横行があります。
昨年9月に岩上さんがインタビューした名古屋大学名誉教授の安川寿之輔さんは、明治期最大の啓蒙思想家である福沢諭吉の「実像」を研究。ヘイトスピーチの元祖である「素顔」を暴きました。
朝鮮人や中国人、台湾人は「劣っているから」、侵略、虐殺、搾取が許される、ということを大真面目に自身が創立した「時事新報」(後の産経新聞)で論じているのです。この精神が蔓延していった結果、日本は泥沼の戦争に突っ込んでいきました。
・2014/09/03 「奴隷の群衆」「牛馬豚犬」…”元祖ヘイトスピーカー”としての福沢諭吉を徹底検証~岩上安身による名古屋大学名誉教授・安川寿之輔氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/166258
さらに、先月29日に岩上さんがインタビューした帯広畜産大学教授の杉田聡さんは「福沢は、富豪のために、貧民を海外移住させて除外すべし、ということまで言っています。国家の安寧を維持するために、彼らを除外すべし、と」と指摘。ヘイトスピーチの矛先は、自国民へも向けられるのです。
・2015/03/29 「天は人の下に人を造る」 元祖「ヘイトスピーカー」で元祖「新自由主義者」の福沢諭吉の実像に迫る~岩上安身による帯広畜産大学教授・杉田聡氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/240836
澤藤さんは、「多数の人の人権を守るという、憲法に則った行動を警察にとらせるために、声を上げる権利がわれわれ市民にはある」と鼎談で訴えました。しかし梓澤さんは、自民党改憲草案21条2項を取り上げて、「『公益および公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社することは、認められない』とあり、今後の日本には、お上に楯突く市民勢力を公権力が封じ込める、新たな大秩序が生まれる可能性がある」と警鐘を鳴らしました。
一部の富裕層の利益のためだけに、弱者が虐げられ、搾取が正当化される。これが戦争の本質ではないでしょうか。すでにその兆候が見え始めている安倍政権下の日本において、避けては通れないテーマです。ぜひ今日の鼎談で、問題意識を深めていただければと思います!
■鼎談シリーズの配信スケジュールについては、下記よりご確認ください。
※回帰する大日本帝国~自民党憲法草案を徹底検証・鼎談シリーズ再配信 配信スケジュール
→ http://bit.ly/1IwSIby
視聴する時間がない、という方は、3人の鼎談が1冊にまとめられた書籍『前夜』をぜひ、ご購読ください!
『前夜』では、分かりやすい注釈も加えられ、より理解しやすい内容となっています。ぜひ通勤の電車で、学校や会社のトイレで、デートの待ち時間に、ちょっとずつでも読み進めていただければと思います!
※『前夜』購入はこちらから
→ http://iwj.co.jp/wj/open/%E5%89%8D%E5%A4%9C
それは本日も一日、IWJをどうぞよろしくお願い致します!
IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/ 】
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