■■■ 日刊IWJガイド 2014.11.8日号 ～No.787号～ ■■■
（2014.11.8 8時00分）

　おはようございます。IWJで主としてテキスト関係の編集を担当している平山と申します。

　突然の告白で恐縮ですが、私はかなりのテレビっ子で、特に「お笑い」が大好きです。小さい頃から、とんねるずやダウンタウンなどテレビのお笑い番組ばかり見て育ち、学生時代には、若手芸人の漫才を見るため、「M-1グランプリ」（若手漫才師のグランプリ大会）の予選や敗者復活戦を見るため劇場に通っていました。

　そんな私が、昨日、仕事から自宅に帰り、いつものようにテレビ朝日の「アメトーーク！」でひと笑いしてから、何気なくチャンネルを回していると、NHKでウクライナ情勢に関する番組を放送していました。

　それは、「ベルリンの壁 崩壊から25年～新たな冷戦は避けられるか」と題し、「クローズアップ現代」の国谷裕子キャスターがロシア下院議長のセルゲイ・ナルイシキン氏にインタビューをする、というものでした。

　その中で、今年2月にピークを迎えた「ユーロマイダン」での抗議行動を焚きつけていたのが米国のタカ派、例えばロバート・ケーガンの妻であるヌーランド国務次官補だったと紹介するなど、最近のNHKでは滅多に見られない、核心をついた番組でした。

　NHKに関しては、「従軍慰安婦はどこの国にでもあった」と発言した籾井勝人会長を筆頭に、経営委員の百田尚樹氏、長谷川三千子氏ら、安倍総理の「お友達」による問題発言が相次いでいます。

　NHKの看板番組「ニュース9」などは、たとえば首相官邸前で行われた集団的自衛権行使容認に反対する抗議行動を一切報じないなど、安倍政権に過剰なまでに配慮した番組作りをしているように見えます。その一方で、わずかではありますが、NHKには、このようなしっかりとした報道も、いまだに生きているようです。

　「ユーロマイダン」の騒擾からウクライナ東部の混乱に至る過程については、NHKに先んじて、IWJは報じ続けてきました。

※2014/02/25 【IWJブログ】分裂するウクライナ ――親ロシア派、親欧米派、そして第三の勢力
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/126778

※【IWJブログ】ウクライナ政変～揺らぐ権力の正当性――西部の首都キエフを支配した反政権派には米国政府とネオナチの影、プーチンに支援を求める東部の親露派住民
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/128095

※【IWJブログ】ウクライナ政変第2幕 クリミアの独立・ロシア編入までのドキュメント ～コソボ独立を承認した米国のダブルスタンダード
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/131570

※【IWJブログ】ウクライナ政変～第3幕の始まり
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/132598

　一昨日、岩上さんが3度目となるインタビューを行った、元シリア大使の国枝昌樹氏も、岩上さんに水を向けられるかたちで、シリア・イラク情勢とウクライナ危機のつながりについて言及しました。

※2014/11/06 シリア・イラク情勢とウクライナ危機を結ぶ線 中東の要衝・シリアをめぐり展開されるエネルギー地政学 ～岩上安身による元シリア大使・国枝昌樹氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/203941

　キーワードは、「パイプライン」、「地政学」、そして中東の「金満国家」カタールとサウジアラビアの思惑です。10月末に発行したメルマガ「IWJ特報」第170～174号「『日露エネルギー同盟を締結せよ！～藤和彦氏インタビュー』」とあわせてご覧いただくと、現在の世界情勢が、かなりクリアに見通せるようになるのではないかと思います。ぜひ、この機会にご購読ください！

■メルマガ「岩上安身のIWJ特報！」
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（後半へ続く）…

◆中継番組表◆

本日のIWJの中継番組表を送ります。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もありますのでご了承ください。

＊＊2014.11.8 Sat.＊＊

【IWJ_KYOTO1】13：30 ～「オール京都平和を築く大行進！沖縄知事選・翁長勝利に向けて共に闘おう！」
視聴URL： http://www.ustream.tv/channel/iwj-kyoto1
※「NO BASE！沖縄とつながる京都の会」が呼びかけとなって行なわれる大行進。三条河原河川敷から行なわれる

【IWJ_KYOTO1】18：30～「女性へ。いまチャレンジする時 嘉田由紀子前滋賀県知事のメッセージ」
視聴URL： http://www.ustream.tv/channel/iwj-kyoto1
※第1部は「女性へ。いまチャレンジする時」と題した、嘉田由紀子・前滋賀県知事による講演会が、第2部では「e未来の会設立報告会」が行なわれる

【録画配信・Ch1】19：00～「岩上安身によるF.ウィリアム・イングドール氏インタビュー 第一弾」
視聴URL： http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
※9月12日深夜（日本時間）に収録した、F.ウィリアム・イングドール氏へのインタビューの第一弾を録画配信いたします。英米アングロサクソンが目指す「完全支配」に至る歴史や背景などを、詳しく分析、解説したF.ウィリアム・イングドール氏に、岩上安身がインタビューしました

…（前半の続き）

　さて、IWJでは、今日も様々な中継・配信を行います。

　ウクライナ危機に関しては、岩上さんがドイツで取材した、F.ウィリアム・イングドール氏へのインタビューを配信します。

　イングドール氏の著作やレポートは、これまで私も日本語で読める範囲のものに関して目を通してきましたが、ウクライナ危機、そしてロシアと欧州の間に張り巡らされたパイプラインの持つ効果について、非常に鋭い分析を展開しています。

　はたして、イングドール氏の口から何が語られたのか。ドイツの地から、アメリカ人の地政学研究者にしてえこのみすとが、どんな眼差しで祖国の暴走を見つめているか。IWJの動画班が特別に字幕をつけたバージョンを制作しましたので、ぜひ、ご覧いただきたいと思います。

　ウクライナ危機は、日本にとって、決して対岸の火事ではありません。日本が集団的自衛権の行使を容認し、NATOとともに軍事行動を行うようになれば、ウクライナを戦場として起きる可能性のある米露間の「世界大戦」に、日本も巻き込まれることになるのです。

　そのような、「戦争前夜」の今だからこそ、ぜひ、岩上さんと梓澤和幸弁護士、澤藤統一郎弁護士の共著『前夜～日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』をお読みいただければと思います。こちらをご一読いただければ、自民党がいかに、戦争の準備を始めようとしているか、手に取るようにお分かりいただけるかと思います。

■梓澤和幸・澤藤統一郎・岩上安身『前夜～日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』ご購入はこちらから
http://iwj.co.jp/shop/goods/item.php?ID=BKZY01S

　ちなみに、11月4日、京都大学構内で「戦争前夜」を思わせる事件が発生しました。公安警察が京大内で潜入捜査を行っていたところ、学生に取り押さえられ、京都府警が100名を超える機動隊を出動させたのです。

　IWJは、この「第２のポポロ事件」とでもいうべき、大学の自治を脅かす事件について取材を開始。昨日、京都大学構内で学生により開かれた記者会見を中継しました。

※2014/11/07 【京都】京大公安事件の同学会・記者会見　
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/204080

　さらにIWJの原記者が、追加取材を敢行。この間の経緯を振り返るとともに、京大関係者や京都府警警備2課に取材し、記事にまとめました。今回の事件を切り口に、「東大ポポロ事件」や731部隊にまで言及する、読み応えたっぷりのこの記事です。IWJ定額会員の方のみ、全編をお読みいただけますので、この機会にぜひ、会員にご登録ください！

※IWJ緊急レポート！　京都府警公安幹部にIWJが直撃取材！　京大への「潜入捜査」が発覚！　思想弾圧は進行中？　「第二のポポロ事件」の真相に迫る！
【URL】

　他にもIWJは、川内原発の再稼働への「同意」を表明した伊藤祐一郎・鹿児島県知事の記者会見の他、北海道からは、北星学園大学に対する脅迫状に抗議する記者会見、沖縄からは、仲井真弘多候補の総決起大会を中継するなど、北から南から、報道を続けています。

※【鹿児島】伊藤祐一郎・鹿児島県知事 記者会見
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/204135

　IWJはこれからも、市民の皆さんが本当に必要とする情報をお伝えし続けていきたいと思っています。ウクライナに関する報道でもお分かりいただけるかと思いますが、IWJの報道は、NHKよりも、ずっとずっと先行していると自負しています。どうぞ、IWJの定額会員にご登録いただき、IWJの活動をお支えください。

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　また、グッズやDVD販売の収益も、IWJの活動の支えとなります。岩上安身直筆サイン入りの『百人百話』『前夜』の他、「饗宴」「クロストークカフェ」「Deep Night」などのDVD、Tシャツ、ステッカーなどをご用意しています。ぜひ、お買い求めください。

■IWJグッズのお買い求めはこちらから
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　また、ユーストリーム・アーカイブのダウンロード作業は、10月末をもって一段落をしましたが、11月以降も、アップロードやタグ付けのため、臨時スタッフの皆さんにお残りいただき、引き続き、作業を続けていただいています。

　せっかくダウンロードをしても、それを見やすいかたちでアップロードをしなければ、意味がありません。IWJのWebを見やすく、充実したものにするには、どうしても経費がかかります。引き続き、ご支援・カンパをお寄せいただければ幸いです。

■寄付・カンパのお願い
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それでは、本日もよろしくお願いいたします。

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