■■■ 日刊IWJガイド「またも大手メディアの情報隠しか!? 東電の『想定外の津波は実は想定内だった』内部資料問題、海渡雄一弁護士が岩上安身のインタビューで指摘した『衝撃』の核心事実を大手メディアは報じず!3.11当時も政府とメディアは『メルトダウン』の可能性から目を背けていた!」2016.3.13日号~No.1277号~ ■■■
(2016.3.13 11時25分)
おはようございます!IWJで記者をしている佐々木隼也と申します。
福島第一原発事故から丸5年ということで、一昨日の3月11日は、テレビ各局とも東電とその根底にある「原子力ムラ」の嘘や矛盾、隠ぺい体質、事故の責任の所在、そして原発の危険性について報じました。
東電は事故原因について「想定外の津波に見舞われて外部電源が喪失してしまったため」と繰り返し、「人災」ではないとの姿勢を貫いてきました。しかし事故の3年前--2008年に東電は、なんと「15.7メートルの津波に襲われる危険性」を試算し、「津波対策は不可避」という方針を出していたことが、検察審査会が明らかにした内部資料で明らかになっています。
実際に福島第一原発を襲った津波は13メートル。もしこの時、しっかりと対策を打ちさえしていれば、事故は防げた可能性が大いにあります。この資料によって、事故原因が東電側の「過失」であることが裏付けられました。
3月10日、岩上さんのインタビューに応えた海渡雄一弁護士は、さらにこの資料に書かれてた「衝撃的」な核心部分を明らかにしました。これには、インタビューを聞いていた僕も、正直かなり驚きました…。
インタビューで「(この核心部分について)何度も司法記者クラブで話したが、新聞は記事にしなかった」と悔しそうに話していた海渡さん。しかしこの日(10日)のTBS「NEWS23」では取り上げられる、と期待を込めて語っていました。しかし…。
「ニュース23」はこの資料を入手したと報じました。にも関わらず、肝心の核心部分を報じなかったのです。それは、独自に資料を入手した日本テレビやテレビ朝日のニュースも同様でした。
IWJが他のメディアに先んじて報じ、結局、核心部分を報じたのはIWJだけだったという深刻な事態となってしまったこの問題。明らかに意図的な「事実隠し」の詳細については、本ガイドの後半でお伝えしますので、画面を下に下にとスクロールしてみてください!!
大手メディアが、足並みをそろえて公然と行う恣意的な情報操作。それは、福島第一原発の「メルトダウン(燃料の大部分が溶融した状態)」をめぐる報じ方を見ても明らかでした。
当時、東電がいかに「メルトダウン」の事実を隠し、大手メディアもそれに乗っかったか。他方で、IWJは「メルトダウン」について、事故翌日の3月12日の夕刻の時点では、岩上さんが原子力の専門家である東芝技術者の後藤政志氏に直撃インタビューして「メルトダウン」の可能性にいち早く言及していました。後藤氏に、顔出し実名でインタビューしたのは、これが初めてのことでした。
「メルトダウン」隠しを続ける東電、それにあわせて、できる限り事故とその後の影響を小さく見つもろうとしてきた大手メディア。その構図は、5年たった今も変わりません。我々IWJは、岩上さんを筆頭に、その構図が作り出す情報の遮断壁を破ろうと、何度も何度も突破を試み、そして可能な限り、事実を、真実を、お伝えしてきました。
本ガイド後半では、事故から5年経った今だからこそ冷静に、当時の「報道」を振り返ってみたいと思います。
3月11日だけアリバイのように過去を検証した「フリ」だけして、土日を挟んで「ではまた来年!」はいけませんよね。継続的に、何度も何度も検証し、分析していくことこそが、報道の使命ではないでしょうか。
本日もIWJは、大手メディアが伝えようとしない、いや、伝えたい記者が1人や2人いても、経営者が権力にベッタリで、広告スポンサーの顔色をうかがうことに汲々としているのが現実の大手メディアとははっきり一線を画します!何しろ広告スポンサーに従わないと、高給がおじゃんになってしまいます。そんな保身が「報道の正義」より最優先しているのが現実の大手メディアでは、構造的に伝えられない、日本中の重要な動きを徹底的に可視化します。まずは【中継番組表】をご覧下さい!
┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■【中継番組表】
┠■東電の「想定外の津波は実は想定内だった」内部資料をめぐり、大手メディアは核心部分をあえて報じず!(佐々木隼也)
┠■3.11当時、政府とメディアが福島第一原発の「過酷な現実」から目を背けるなか、IWJだけが専門家による「絶体絶命」という指摘を伝えていた!(佐々木隼也)
┠■「保育園落ちた日本死ね!」に共産党が便乗と報じる産経新聞~産経新聞の「反自民はなんでも共産病」には、もううんざり!(山本愛穂、文責:岩上安身)
┠■ジャパ◯ット・原の超お得情報!半額セール実施中! IWJのDVDやTシャツをこの機に乗じて買い尽くしちゃってください!!(原佑介)
┠「緊急事態条項」にクロスカウンターをお見舞いしよう!明日のためにその1!『前夜』、「饗宴VI」DVDを手にとるべし!(原佑介)
┠読書の春、きたる!良書のお買い物は「IWJ書店」をご利用ください!(原佑介)
┠■わとはぷ~What happened today?(佐々木隼也)
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◆中継番組表◆
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
**2016.3.13 Sun.**
【IWJ_OSAKA1】8:00~「3・13自動車パレード」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka1
※交運労協セメント生コン部会、生コン産業政策協議会が開催する、生コンミキサー車などによるパレードを中継します。
【IWJ_NIIGATA1】9:00頃~「社民党・福島みずほ副党首 街頭演説」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-niigata1
※社民党 福島みずほ副党首による街頭演説を中継します。
【IWJ_NIIGATA1】11:00~「社民党・福島みずほ副党首 国会報告会」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-niigata1
※社民党 福島みずほ副党首による国会報告会を中継します。
【IWJ_OSAKA1】13:00~「さよなら原発関西アクション ―NO!高浜原発再稼働 『もんじゅ』を廃炉に!―」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka1
※「さよなら原発 関西アクション実行委員会」が主催する集会を中継します。パレードのほか、広瀬隆氏、武藤類子氏らによる講演もおこなわれます。
【IWJ_SHIGA1】13:00~「原発のない社会へ 2016びわこ集会」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-shiga1
※「原発のない社会へ びわこ集会実行委員会」が主催する集会とパレードを中継します。集会では、井戸謙一弁護士による基調報告を予定。
【Ch5】14:00~「SEALDs・安全保障関連法に反対する学者の会主催 街宣行動 『GIVE PEACE A CHANCE:未来を選びとる』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※SEALDsと「安全保障関連法に反対する学者の会」主催による街宣行動を中継します。ゲストは落合恵子氏のほか、小川敏夫氏(民主党)、志位和夫氏(日本共産党)、初鹿昭博氏(維新の党)ら。
【Ch4】14:00~「フードバンクかわさき講演『食と心をささえるフードバンクを広げよう』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※「フードバンクかわさき」が主催する、講演会の模様を中継します。
【Ch6】14:00頃~「住まいを守ろう!第5回広域避難者集会2016」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※「東京災害支援ネット」主催で開催される、広域避難者集会の模様を中継します。
【3・11から5年再配信特集・Ch9】17:00~「百人百話第25話 阿部留美子さん『「故郷を捨てるのか」と言われながら、避難して・・・・。』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=9
※2011年8月17日収録の「百人百話第25話 阿部留美子さん」を再配信します。
【再配信・Ch1】18:00~「岩上安身による『金融権力―グローバル経済とリスク・ビジネス』著者 本山 美彦・京都大学名誉教授インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/286495
※2月8日収録の、岩上安身による『金融権力―グローバル経済とリスク・ビジネス』著者 本山 美彦・京都大学名誉教授インタビューを再配信します。配信時、@iwj_ch1ではインタビューの模様を報告ツイートします。こちらも合わせてご覧ください。
【IWJ_NIIGATA1】18:00~「福島みずほ 県央地区応援団のつどい」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-niigata1
※社民党 福島みずほ副党首を招いて開催されるつどいの模様を中継します。主催は「福島みずほ県央地区応援団」。
【録画配信・IWJ_AOMORI1】19:00~「歌人・劇作家『~寺山修司の幼少期を語る~』」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-aomori1
※3月5日に収録した、「奏海の会」主催のイベントを録画配信します。語り役は、稲田よしえさん(聖アンデレ教会)です。
【録画配信・IWJ_AOMORI1】20:15~「新幹線負の遺産 地元負担金と青い森鉄道 その責任は誰に」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-aomori1
※3月5日に収録した、「奏海の会」主催のイベントを録画配信します。講師は、今村修氏(元衆議院議員)です。
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◆明日の中継番組表◆
**2016.3.14 Mon.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【Ch未定】12:00~「『国立大学の入学式・卒業式等での国旗掲揚・国歌斉唱に関する文部科学大臣の発言の撤回を求める憲法研究者声明』に関する記者会見」を中継します。
※憲法研究者らが主催する記者会見を中継します。
【Ch1】14:00~「岩上安身による『金融権力―グローバル経済とリスク・ビジネス』著者 本山 美彦・京都大学名誉教授インタビュー 第二弾」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※岩上安身による『金融権力―グローバル経済とリスク・ビジネス』著者 本山 美彦・京都大学名誉教授インタビュー 第2弾を行ないます。
【Ch2】17:30~「東京電力 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力による定例会見を中継します。
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■東電の「想定外の津波は実は想定内だった」内部資料をめぐり、大手メディアは核心部分をあえて報じず!
佐々木です。冒頭でも触れたように、「想定外の津波」を実は東電は「想定していた」ことを示す内部資料を、大手メディアがこぞって報じました。
しかしこの「15.7メートル試算」の存在自体は、実は2011年8月に東電が自ら明らかにしていました。その時、会見で東電の松本純一原子力・立地本部長代理は、試算を実際の想定や対策に反映しなかった理由について、「試算は試算であり、想定ではない」などとして、煙に巻いていました。
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・2011/08/24 東京電力 記者会見 18:00
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/59227
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つまり、「試算はしたけども、そこで止めてしまった」というストーリーです。
しかし今回明らかになった内部資料では、なんと、「試算を受けて津波対策の計画が実際に練られ、実行する手前で、『お金がかかるから』という理由で東電の経営幹部が却下した」ことが克明に記されていたのです。
「忠告を受けて、そんなことが本当に起こるのかな?と半信半疑の末、やらなかった」のと、「忠告を重くみて、やると決めて実際に動き出したけど、やっぱりやめた」では、その過失責任は段違いです。
この内部資料については、岩上さんは3月10日に福島原発訴訟団・代理人の海渡雄一弁護士にインタビューして詳しく解説していただきましたので、ぜひ、以下の速報記事をご覧いただければと思います。その衝撃的な内容について、IWJはどのメディアよりも早くくわしく報じました。そして先に述べた通り、残念ながら、もっとも重要な部分を報じたのも、IWJだけでした。
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・【【スクープ速報!】「想定外の巨大津波」は実は想定の範囲内だった!震災から5年、東電が「巨大津波」を予測できていた「新証拠」を福島原発告訴団・代理人の海渡雄一弁護士が岩上安身のインタビューで証言!「何度も司法記者クラブで話したが、新聞は記事にしなかった」衝撃の事実をIWJで公開!!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/291231
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大手メディアは、検察審査会が明らかにした、内部資料そのものを入手しながら、報じていない重要な核心部分とは、以下の点です。
2008年3月に「15.7m津波」の試算が出たあと、東電は、社の方針として「対策をきちんと講ずる」ことを決定し、福島県にもそのように説明していました。具体的には「10メートルの地盤の上に10メートルの防潮堤を立てる計画」が立てられていました。しかしこの計画を、当時の武藤栄・常務取締役が、「数百億円の費用がかかる」などの理由で、「却下」したのです。
つまり彼ら東電のトップ陣は、数百億を出し惜しんだ結果として、ここまでの大事故を起こしてしまったということです。身の毛もよだつほど、恐ろしい話です。
この衝撃的な核心部分について海渡さんは、「これまで何度も司法記者クラブで話したが、新聞は記事にしなかった」と悔しそうに話していました。しかしこの日(10日)は、IWJのほかに「NEWS23」も、資料について報じると聞いていたので、IWJだけのスクープ報道ではなくなるだろうと思っていました。
しかし、蓋をあけてみると、「NEWS23」は、東電が試算を受けて「津波対策は不可避」との方針を出していたことまでは報じたのですが、肝心の、「10メートルの地盤の上に10メートルの防潮堤を立てる計画」が進んでいたことや、それをお金のために武藤氏が「却下」したという事実については、触れなかったのです。
これには、ネット上でも「NEWS23はいったい誰に配慮したのか!?」という非難の声があがりました。
ということで、3月10日は、この事実をスクープとして報じたのはIWJだけだったのですが、3月11日になれば、さすがに各紙・各局とも報じて、IWJだけのスクープではなくなるだろう、そう思いきや、5年目の「3.11」の各社集中報道を過ぎても、これは今も「IWJのスクープ報道」であり続けています。要するに、いまだに、各社・各局とも、この内部資料の核心部分を、足並みそろえて報じていないのです!!
自分たちを誇りたいからこの「スクープ」を強調したいのではありません。みなさん、真剣に考えてみてください!大手メディアがこぞって事実核心を報じていないのですよ!? これが情報統制でなくて何ですか!? 寒気を覚えませんか!?
IWJで存続しなければ、あるいは岩上さんが海渡さんにインタビューしていなければ、大半の人にとって事実の核心はボカされたままだったのです。
さらにこの「隠ぺい」には、検察や政府事故調も関わっていたのでは、と海渡さんは疑っています。その根拠についても、インタビューで詳しく分析しているので、ぜひぜひ、この衝撃の事実をみなさまの目と耳で、確認してみてください…!
本当に国民が知るべき情報を、政府も司法もマスコミも黙殺し、報じたのはIWJだけ--。このゾッとする現実を多くの方に知っていただき、そしてだからこそIWJを、多くの方に支えていただければと切に願います。
現在IWJは、特定のスポンサーに頼らない経営を貫き通し、さらに年々増え続ける「メディアが報じない問題」を可視化すべく人員や機材強化を行ってきましたが、ご寄付・カンパの低迷が続いたため、重大な財政危機に見舞われています。
みなさまからいただく会員費や、ご寄付・カンパに頼っている以上、その範疇に経営規模を抑えるべきというご指摘もありますが、そうするとどうしても、活動規模は縮小せざるをえません。
IWJが今、目を光らせているテーマは、緊急事態条項や改憲問題、増え続ける自民党議員の汚職・暴言・不祥事、東電や規制庁の会見、大臣の定例会見、TPP、子宮頸がんワクチン問題、沖縄の基地問題、今高まりつつある全国での野党共闘の動き、少数でも頑張って声を上げている市民の動きなどをまんべんなく、取材・中継し、可視化し、そして米大統領選から中国、中東までワールドワイドに世界の動きに迫り、日本への影響を見通すことなど、なかなか難しくなります。
ご寄付・カンパの件数や金額は、その時々によって大きく変動します。もし、そのうちの最小の水準にあわせて活動していると、経営リスクは少なくてすみますが、取材活動は小さな、ささやかなものとなってゆくでしょう。
また、思いがけない時にカンパをいただいても、それを取材活動に有効に使えず、ただ黒字を計上するだけに終わってしまい、カンパを「活きたカネ」にすることもできないのではないかと思います。
僕は経営者ではないので、経営者である岩上さんの立場を代弁することはできませんが、ご寄付・カンパは、これまでの実績、経験から、この程度はいただけるのではないか、というだいたいの予測をある程度立てて、年内の予算計画を立てているのだと思われます。
それが大きく崩れたり、予測を下回ったため、緊急のご寄付・カンパ、そして改めて会員になってお支えいただきたい、とお願い申し上げている次第です。小さな規模で、手堅く経営すればいい、無理に背伸びする必要はないというご意見はごもっともです。経営者である岩上さんは、会員増が大幅に見込まれず、ご寄付も十分に集まらないときは、涙をのんで大ナタをふるって支出をカットすると宣言しています。
しかし、経営がわからない、そしてIWJのピンチを救済するおカネも用意できない、ないない尽くしの若造の僕が言うことではないかもしれませんが、IWJをつぶしてはならないし、現在の活動規模を大幅に縮小してもいけない、と思います。生意気ですが。
広範にわたるメディアが報じない重大問題の一つとして、今回の内部資料の核心についてもIWJはきっちり報じてきました。しかし、同じことが既存メディア、広告に頼るメディアにできるわけではありません。IWJ会員の皆さんなら、御存知の通り、日本のメディア状況は惨たんたるあり様です。真実は隠され、ごまかされています。嘘ばかりの情報の津波にのみこまれてしまえば、何が真実で、何が嘘か、見分けることすら困難になってゆくでしょう。
どうか、こうした一つひとつのIWJの活動を、みなさまの手で、今後もお支えいただければと思います。まずは緊急のご寄付やカンパをお待ちしています。まだ会員でない方は、是非会員登録してください!また一般会員からサポートへの会員変更などで、ますますのご支援をいただけたら本当に幸いです。
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■3.11当時、政府とメディアが福島第一原発の「過酷な現実」から目を背けるなか、IWJだけが専門家による「絶体絶命」という指摘を伝えていた!
再び佐々木です。こちらも冒頭に触れましたが、実は2011年3月15日の時点で東電は認識しながら、その後2カ月隠し続けた「メルトダウン」について、当時のメディアの報じ方は酷いものでした。
12日から15日にかけての事故発災直後の全国紙の報道を見ると、「今後もしメルトダウンが起こったら」という言葉が出るものの、あくまで抽象的な予想にとどまり、「現在、あの福島第一原発はメルトダウンが進行中なのでは」という視点からの分析や疑問を報じるところはほぼ皆無でした。
唯一、産經新聞だけが意外なことに、「日本の原発で初めて炉心溶融(メルトダウン)が起きたとみられる事態」などと報じていましたが(この新聞は、権力や金主から圧力がかかる前は、率直に事実を時々報じてしまう癖があります。圧力がかかったあとの急変ぶりがすごいので、このメリハリを見ると圧力というものがよくわかります)、その論調も3月14日には3号機が水素爆発を起こしたというのに、逆に産経の報道のトーンは反転し、15日にはメルトダウンが起きて進行中の可能性が、という論調は消え去り、他の大手紙も同様に、「メルトダウンはまだ起きていない状況」というスタンスにはっきりと変わりました。
そして、2ヶ月後の5月に東電が「メルトダウン」を認めるまで、大手紙から「メルトダウン」の文字はすっかり消えます。この間、事故直後の放射性物質の飛散や、それを浴びる危険性についてメディアは十分なアナウンスをせず、福島県民を中心に、多くの人々がむざむざしなくてもよかった被曝を余儀なくされたのです。
しかしそんななか、IWJはなんと地震の翌日の12日の段階から、「メルトダウンが起きている可能性」について報じていました。
3.11当時、IWJで動ける人間は岩上さんの他には、原佑介記者と僕の3人だけ。12日は昼過ぎから、原記者が経産省裏にある原子力安全保安院前に向かい、僕がその現場にあとで加わりました。そこでは強い風が吹きすさぶなか、市民による廃炉を求める抗議行動が行われており、原発の危険性を訴えていました。
IWJはこの模様を中継。もちろん、他にメディアの姿はありませんでした。このデモは、3.11後、初めて行われた歴史的なデモです。我々は歴史的な事件の目撃者、そして伝達者となりました。ぜひ、もう一度、御覧になってください。あの状況下で、「浜岡を止めろ!」と必死になって叫び続けています。彼らのような必死の市民を可視化するメディアはIWJの他にありませんでした。
・【再アップ!】3.11直後に最も早く行われた脱原発のデモ。事故後わずか22時間、たんぽぽ舎らが経産省前で反原発抗議行動
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/8365
そしてその後、岩上さんと合流。地震の影響で電話もつながらないほど通信状況が悪化した中、岩上さんが原子力資料情報室で緊急会見が行われるという情報をつかみ、同情報室へ向かいました。そこには河合洋之弁護士や海渡雄一弁護士、元原子炉圧力容器設計者の田中三彦氏、そして元東芝の原子炉格納容器設計者である後藤政志氏など、原発を知り尽くした専門家が集まり、緊急会見の準備をしていました。
このミーティングにカメラを構えたまま、入りこんで、話を聞きました。情報室のテレビでは、刻一刻と福島第一原発の一触即発の状況が伝えられるなかで、岩上さんは会見前に後藤さんにインタビューを敢行しました。ちなみに、後藤さんが実名でしかも顔出しでメディアに登場するのは、この時が初めてでした。
・2011/03/12 【再アップ!】3.11から事故直後、日本で最も早く「メルトダウンの可能性があるか」とジャーナリスト・岩上安身が質問し、原子力の専門家である、後藤政志氏が初めて顔出し実名入りでインタビューに応え、その可能性があると答えた歴史的なインタビュー!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/684
・2011/03/12 【再アップ!】3.11翌日に行われた、NPO法人「原子力資料情報室」による緊急記者会見で、上澤千尋氏(原子炉・安全問題担当,原子力資料情報室)、後藤政志氏(東芝・元原子炉格納容器設計者)、田中三彦氏(日立バブコック・元原子力圧力容器設計者・サイエンスライター)、海渡雄一氏(弁護士)、河合弘之(弁護士)らが発言!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/291760
・2016/03/09 第48回 69(ロック)の会「進行中の原発事故、その現状」(動画) http://iwj.co.jp/wj/open/archives/291010
そして、このインタビューで後藤さんは、それまでどこのメディアも報じなかった、福島第一原発の「本当の危機」を指摘したのです。「原子炉格納容器はもう設計条件はるかに超えて、もうシビアアクシデントなんです。そういう状態になってる」--鬼気迫る表情で強調した後藤さんは、最悪の場合、スリーマイル島事故やチェルノブイリ原発事故のような「メルトダウン」が起きる可能性に言及しました。
その後の会見では、海渡弁護士が「冷却をするための手段を失っているということで、これは原子力の原子炉の設計上、絶対にあってはならない事態が起きている、絶体絶命の状態になってる」と厳しい口調で指摘しました。このインタビューと会見は大きな注目が集まり、この時のUst中継は、同時視聴数が5万人を超えていました。
岩上さんもこれを受けて、以下のようにTwitterで警鐘を鳴らしました。
「圧力容器と格納容器は、政府発表と違い、決して安全でも大丈夫でもない。建屋が爆発したのは、ベント管あたりに発生した水素が爆発したものと考えられる。圧力のために、容器も変形したであろう」
※2011年3月12日 21時46分の岩上安身のツイート
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/46552563750940672
メディア各社が一斉にうろたえ、「ただ見守るしかない」といった様子で、肝心の情報を伝えずにただ「大丈夫だ」と繰り返す政府発表をそのまま垂れ流すなかで、この岩上さんのインタビューとその後の会見のUstream中継は、世界で初めて、専門家が、この事故の危険性を指摘したものでした。そしてフォロワー数が激増中だった岩上さんのツイッターは、その情報を大きく社会に拡散しました。テレビが、新聞が、まったく伝えない事実を、震災直後から伝え続けたのです。そしてその指摘と警告は、後日、すべて真実であったことが明らかになったのです。
その後も、先述したように、大手メディアが「メルトダウン」の可能性を黙殺する一方で、IWJは原子力資料情報室で連日行われる会見を中継し、14日からは東電と保安院での、24時間張り付き中継を開始しました。
振り返ってみると、あらためて大手メディアの報道がいかに緊急事態に弱く、逆にIWJのような独立メディアがいかに重要かが分かります。もし僕らがあの時、原子力資料情報室に急行していなかったらと思うと、あらためてゾッとします。
地震大国、そして原発大国、さらに今後は原発を抱えたまま戦争に突き進むかもしれない、そんな危うい国、日本で、またいつ、同じような重大事故が起きるとも限りません。そして、その事故や事件を、しめたとばかりに悪用し、惨事に便乗して権力強化をはかるショック・ドクトリンが現実のものとなるかもしれません。その時、IWJが3.11同様に、政府とメディアが伝えない「事実」を唯一可視化するメディアであり続けたいと思います。
我々はどんなに経済的な窮地に至っても、あるいは圧力を受けても、「炭鉱のカナリア」であることをやめ、沈黙してしまうことはありません。そのためには、市民のみなさまのご支援が不可欠です。どうか、会員登録、またはカンパやご寄付によって、IWJの財政基盤を直接支えていただければと思います!
※会員登録 はこちらです。
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※ご寄付・カンパはこちらからよろしくお願い致します。
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html
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■「保育園落ちた日本死ね!」に共産党が便乗と報じる産経新聞~産経新聞の「反自民はなんでも共産病」には、もううんざり!
おはようございます。記者兼事務班の山本愛穂です。
先月2月25日、はてな匿名ダイアリーに投稿されたブログ、「保育園落ちた日本死ね!!」は、大きな反響を呼ぶことになりました。
2月29日、衆院予算委員会において、このブログを引用しながら待機児童問題の切実さを訴えた民主党の山尾志桜里議員に対し、安倍首相は「匿名である以上、確認のしようがない」と発言。平沢勝栄議員ら自民党議員も、「誰が書いたんだよ」、「ちゃんと本人出せよ」などの愚劣なヤジを飛ばしました。
匿名だと、待機児童の現状について「確認のしようがない」ほど、頭が悪いのでしょうか、安倍総理は。
厚生労働省が発表した待機児童の数は、2015年の4月時点で2万3167人――。前年比で1796人増え、5年ぶりの増加、7年連続の2万人越えです。これが現実です。おわかりいただけましたか?安倍総理。確かにブログは匿名でしたが、それは事実の信頼性に傷がつくようなことではありません。こうした統計データが存在することは事実です。匿名の人が指摘しようと、IWJが指摘しようと、事実は事実なのです。
安倍総理の頭がよいか悪いかについては、結論を留保しておくにしても、安倍首相の対応がきわめて不誠実なものであり、女性と子供に対して冷酷なものであったことは否めないでしょう。心ない野次を飛ばした平沢勝栄議員を始め、他の自民党議員にしても同じです。人としての基本的思いやり、優しさがまずありません。
「すべての女性が輝く国づくり」などという文言を一方では掲げながら、「念願」として通そうとしている自民改憲草案には、第24条など、女性を家に縛り、家父長制を基盤とした家制度への回帰を目指す文言で溢れています(※こちらについては、ぜひ、自民改憲草案を1条読み解いた『前夜―増補版』をお読みください!今なら共著者の岩上安身さんの入魂!のサイン本も販売中です!https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=171)。
「少子化で現役世代の労働力が減ってきているので、お国のために女性も労働力として男性と同様にガンガン働いてもらうからね。でも、少子化だから子供もバンバン生んでね。もちろん、家事や育児や介護は、女性がやってね。日本の伝統だからね」という、自民党の皆さんの魂胆、見え見えですよ。
でも、安倍首相、1万歩譲って女性が家事をやり、子供を生み育て、かつ、外に働きにいくのを受け入れたとしても、それなら、なお一層、女性が子供を預けて外へ働きにいく保育所が必要になるではないですか。外へ働きに行けって、じゃ保育所に子供を預けないで、どうやって働きに出るんですか!?ただでさえ、諸外国からみればありえない日本の長時間労働下で、それでも育児や家事も担当しなければならないのであれば、保育所が不可欠じゃないですか!すごくシンプルな話ではないですか?
そんなに難しい話ではないと思うのですが、なんでこんな簡単な話がわからないんですか?あ、やっぱり頭が足りないのですか?それとも、できないことをやらせようとするほど若い子育て世代の女性とその子供、その夫と、その親世代までをバカにしているわけですか?
子育てをしながら葛藤し、働く同世代の友人が多い私が怒りを感じているように、同じように「いい加減にしろよ」、と思った人は沢山いたようです。
・2016/03/04 #保育園落ちたの私だ ハッシュタグに続々と集まる怒りはついに国会前で生の声に!!0歳児も「落とされたのオレだ!」とデモに参加
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/290389
※こうしたアーカイブは、サポート会員に切り替えていただくことですべて無料で視聴することができます。財政難による経営危機の折、どうかサポート会員へのご登録更新をお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
3月4日には、ブログに共感した市民が国会で抗議活動が行われ、署名サイト「Change.org」で集められた2万8205人分の署名が先述の山尾議員に提出されるに至りました。この動きを受けて、安倍首相は3月11日待機児童解消に対し具体的に取り組む方針を明らかにしました。この身変わりの早さ、何しろ選挙を数ヶ月後に控えていますからね。
口先だけの安倍首相にはほぼ期待していませんが、それ以上に酷かったのは…?この続きは、IWJサイトにアップした記事をご覧下さい。
・「保育園落ちた日本死ね!」に共産党が便乗と報じる産経新聞~産経新聞の「反自民はなんでも共産病」には、もううんざり!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/291753
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■ジャパ◯ット・原の超お得情報!半額セール実施中! IWJのDVDやTシャツをこの機に乗じて買い尽くしちゃってください!!
おはようございます!IWJ記者の原、改めジャパ◯ット・原です!今日もIWJキックボクシング部の部活として練習したせいで全身が筋肉痛でーす!満身創痍ではありますが、気力には満ち溢れています!今日は皆さんに、超お得情報を持ってまいりました。
現在、IWJオリジナルの各種DVDとTシャツを、な、な、なんと!「半額」でご提供しています!これはお買い得過ぎるーーー!!
さすがにお買い得過ぎて、一部、サイン入りDVDの売り切れや、在庫がわずかとなっている商品も出てきていますので、お早目にお買い求めください!!ここがデパートであれば、バーゲン品の棚まで駆け抜ける走力や品物を掴みとるパワーが試される時ですが、今日は皆さんの「クリック力」が試されるときです!「カゴに入れる」ボタンをポチポチ押しちゃってください!
はい?「何が半額なんだ?」って?そうそう、実はかくいう僕も全然知らなかったのですが(すみません)、な、なんと!IWJのユニフォームである「IWJロゴTシャツ」も半額の1890円で売っているじゃありませんか!(汗)これ、僕は発祥にかかわっているから原価を知ってますけど、はっきり言って原価割れですよー!誰だ、こんなに安くしたの、責任者出てこーい!
しかも白、黒、アクア、バーガンディと色も各種取り揃えております!もうすぐ春ですから、パーカーの下にアクア色のIWJロゴTが映える季節ですね!さらに、我らがBOSS、岩上くんTシャツも半額!このベビーフェイス、岩上さんのお孫ちゃんにそっくりと評判です!このベビー岩上Tシャツを着て、皆さんも「ベビーは日本の未来だ!日本の宝だ!保育園くらいしっかり作れ!保育士の給料あげてやれ!大学の学費も教育費も安くしろ!少子化を引っくり返せ!日本に未来を取り戻せ!」くらいの気分で街に繰り出しましょう!
※【半額!!】Tシャツ IWJロゴ 色:アクア
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=110
※【半額!!】Tシャツ 岩上くん
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=20
他にも各Tシャツが半額です!原発事故から5年が経ちますが、この間の市民の皆さんの脱原発運動は数々のドラマを生み出しました。中でも2012年の「あじさい革命」と呼ばれた、梅雨の官邸前を埋め尽くした10万人超の群衆の姿は今も忘れられません・・・。
IWJでは、官邸前抗議で掲げられた「あじさい」の写真を元ネタにした「あじさいTシャツ」、そして機動隊の過剰警備を突破した群衆を激写した「空撮Tシャツ」も用意しています!無数のドラマをデザインに落とし込んだTシャツを着こなしながら、6年目の闘いに臨みましょう!
※【半額!!】Tシャツ あじさい
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=13
※【半額!!】Tシャツ 空撮
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=12
ほかにも、堤未果氏や植草一秀氏らと岩上さんの対談を収めたDVD「クロストークカフェ」シリーズや、孫崎享氏と岩上さんの対談DVD「Deep Night」シリーズ、「饗宴」II~IVのDVD、そして土壌汚染が深刻な豊洲への移転が着々と進む築地市場移転問題を追ったDVD「ドキュメント築地市場移転」などのDVDを半額でご提供しています!
皆さん、「半額」と言ってもとらえようひとつで、お得感がまるで変わってきます。僕は、「半額だったからお金が浮いちゃった!」と考えるよりも、「半額だったから、普通は1個しか変えない値段で2個も買っちゃった!」と考えるタイプです!皆さん、この機に乗じて2個3個、4個と買いまくっちゃってください!
IWJオリジナルグッズの売上げは、財政状況が厳しいIWJの貴重な活動資金となります。ぜひ、お買い求めいただき、IWJをご支援ください!
※半額セール中のオリジナルグッズはこちらから!
https://iwj.co.jp/ec/products/list.php?category_id=26
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■「緊急事態条項」にクロスカウンターをお見舞いしよう!明日のためにその1!『前夜』、「饗宴VI」DVDを手にとるべし!
さらに、原です!続いては「緊急事態条項」というバケモノを撃退するためのアイテムをご紹介します!
自民党の時代錯誤の改憲草案を現行憲法と逐条で対比し、梓澤和幸弁護士、澤藤統一郎弁護士、そしてBOSSである岩上さんの3人が鼎談し、自民党の本質に迫った『前夜』・・・皆さん、さすがにもうゲットされていますよね?でも、昨年末に発刊された『前夜・増補改訂版』はまだゲットしていない方もいらっしゃるのでは・・・?
「え、だって『前夜』持ってるから別に増補改訂版は…」と二の足を踏んでいるそこのあなた!ちょっと、1分だけ待ってください!
『前夜』の初版発行は2013年12月20日ですから、もう2年以上経っているんですねぇ…その間に、自民党はその馬脚をメキメキと現してきました。今明らかになっていることは、どうやら憲法改正の第一弾は「緊急事態条項」になるだろうということです・・・!
僕も最近知ったのですが、これはやばい。簡単にいえば、憲法を一時停止し、世の中のルールを権力者の都合がいいように変えてしまう条項なんです。有事にかこつけて、総理大臣がひとたび緊急事態宣言すれば、内閣は国会をすっとばして法律と同等の政令を制定することができますし、国民の基本的人権は抑圧され、国やそれに準ずる機関に強制的に従わなければならなくなります。
戦中の「治安維持法」の拡大、そして関東大震災で発生してしまった朝鮮人虐殺の裏には、「緊急事態宣言」があったというのです・・・!さらに、ナチスが独裁体制を築いたのも、「緊急事態宣言」がきっかけでした。自民党改憲草案の「緊急事態条項」は、内閣が法律と同等の効力をもつ「政令」を制定できます。ナチスの「全権委任法」がそうだったように、普通は国会を通らないような、例えば非立憲的な法律も「政令」で制定できてしまいますから、基本的人権や国民主権といった憲法の原則まですべてひっくり返ってしまうのです。
「ちょっとお前何を言っているのかわからないよ」という方、僕の例えがオーバーかどうかは、『前夜・増補改訂版』を手にとって確かめてください。同書は新書一冊分を加筆し、自民党の野望をクロスカウンターで迎え撃つべく、特に緊急事態条項に関しては存分に論じています!ぜひ、ぜひお買い求めください!
※【増補改訂版・岩上安身サイン入り】『前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=171
※【増補改訂版】『前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=169
また、好評発売中のDVD「饗宴VI~『国民』非常事態宣言!露わになった『ナチスの手口』/国家緊急権を阻止せよ!」では、サブタイトルの通り、16人の知識人がそれぞれの分野から「緊急事態条項」の危険性に警鐘を鳴らしました!『前夜・増補改訂版』と「饗宴VI」のDVDで、「緊急事態条項キラー」になってみてください!
※DVD【岩上安身サイン入り】『饗宴VI~「国民」非常事態宣言!露わになった「ナチスの手口」/国家緊急権を阻止せよ!』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=187
※DVD『饗宴VI~「国民」非常事態宣言!露わになった「ナチスの手口」/国家緊急権を阻止せよ!』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=188
IWJはこれまでも、集中的に緊急事態条項の危険性を指摘してきましたが、一昨日は、岩上さんが昨年末にインタビューした、21年間にわたって被災者の救済、災害関連法制にかかわってきた永井幸寿弁護士が上梓した『憲法に緊急事態条項は必要か』(岩波ブックレット)のブックレビューも掲載しましたのでご覧ください!
※【IWJブックレビュー】「治安維持法の拡大」「関東大震災の朝鮮人虐殺」「ナチス独裁」――「国家緊急権」が招いた歴史上の悲劇!永井幸寿著『憲法に緊急事態条項は必要か』(岩波ブックレット)
http://iwj.co.jp/feature/book/archives/1393
さらに、鹿児島大学教授の木村朗氏、政治経済学者の植草一秀氏、元衆議院議員の川内博史氏、岩上さんの4人による『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』、そして「2015年度石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」の記念講座で、岩上さんをはじめ、新聞やテレビの記者など14人の講師による講義の内容を一冊の本にまとめた『「今を伝える」ということ』も販売しています!こちらは「半額」ではないのですが、「お値段以上」の中身であることは間違いありません!ぜひ!
※【岩上安身単独サイン入】『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=159
※『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=158
※【岩上安身単独サイン入り!】『「今を伝える」ということ』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=194
※『「今を伝える」ということ』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=193
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■読書の春、きたる!良書のお買い物は「IWJ書店」をご利用ください!
IWJでは、岩上さんがインタビューした方々の著書をサイン入りで販売しています!
この日刊IWJガイドでも繰り返しお伝えしていますが、IWJも現在、財政が危機的な状態にあります。この「IWJ書店」での売上も、IWJの貴重な活動資金となりますので、皆さま、ぜひお買い求めください!
※【施光恒さんサイン入り】『英語化は愚民化~日本の国力が地に落ちる』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=202
※【蓮池透さんサイン入り】『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=203
※【津田敏秀さんサイン入り】『医学者は公害事件で何をしてきたのか』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=206
※SEALDs×高橋源一郎『民主主義ってなんだ?』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=195
※【山口二郎さんサイン入り】『徹底討論 日本の政治を変える―これまでとこれから』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=150
※【山口二郎さんサイン入り】『いまを生きるための政治学』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=149
※【笹山尚人さんサイン入り】『パワハラに負けない!~労働安全衛生法指南』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=134
※【森まゆみさんサイン入り】『異議あり!新国立競技場~2020年オリンピックを市民の手に』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=125
※【井筒高雄さんサイン入り】『日本と日本人を危うくする安保法制の落とし穴』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=151
以上、ジャパ◯ット・原でした!グッバイ!
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■わとはぷ~What happened today?
今日は「サンドイッチデー」です!数字の3(サン)が1(イチ)を挟んでいることに由来しているそうです。うーーーん、僕なら1月11日のほうが「三度(サンド)1(イチ)」でしっくりくるのですが・・・それは置いておいて。
僕も昔は、パンをあまり食べなかったんです。どうもパンだけでは食べた気がしなくて、断然ご飯派でした。でも、女の子ウケを狙ってちょっと美味しいパン屋さんを探すようになってからというものの、すっかりパン好きになってしまい、おかげさまで、いい出会いにも恵まれました(照)。が、それは置いておいて。
コンビニでもパンがズラリと並んでいますが、どうも食べる気がしません。なぜ、密閉されたビニールの中で変色もせず、カビもせず、長時間「綺麗な状態」を保てるのでしょう。さまざまな添加物が使われており、イマイチいい気はしませんよね。未だに「身体に悪影響をおよぼす!」「いや、影響が出ない程度の量だ!」といった議論が続いていますが、どっちなのでしょう。
僕も昔は毎日カップラーメンを食べ、マク◯ナルドのハンバーガーを頬張り、それらをコカ・◯ーラで胃袋に流し込んでいましたが、今や僕も「IWJのTPPウォッチャー」ですから、そうしたジャンクフード担当は平山茂樹記者に譲っていますし、今は毎日、自分の食べるものにはちゃんとこの「つぶらな三白眼」を光らせています。自分、食いしん坊ですから。
食の問題とTPPは密接に結びついています!例えば、遺伝子組み換え食物やホルモン剤、抗生物質をたっぷり投与された薬漬けの牛肉などは、そうでないものと比べて明らかに発癌性が高いとされています。TPPが発効すれば、こうした、今の日本では認められないような基準値超えの食品が米国から入ってきますし、もしそれを拒もうとすれば「ISD条項」で訴えられてしまいます。
僕たちの健康が、グローバル企業の利益のために差し出されるなんて、やすやすと認められません。僕たちは安心・安全なものを食べ、健康に生きる権利があるんだ!ハンバーガーやコーラばっかり飲んでたらモテないことも学んだんです(※決して平山記者への当てつけではありません)!
より良い日本を、未来の子どもたちに残すために…僕は今日も手作りサンドイッチ片手にTPP問題をウォッチし続けます。頑張りましょう!それでは皆さん、今日は1日、よいサンドイッチデーをお過ごしください!
IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/ 】
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