東京電力 記者会見 17:30 2013.8.16

記事公開日:2013.8.16取材地: テキスト動画
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 2013年08月16日(金)17時30分頃から、東京電力本店で定例記者会見が行われた。連続ダストモニタ警報発令、免震重要棟前でバス待ち時の身体汚染確認者の調査続報が発表された。ミスト原因の可能性は低いが、汚染原因の可能性がひろまった。

■全編動画 会見

■全編動画 まとめ

  • 日時 2013年08月16日(金)17:30~
  • 場所 東京電力本店(東京都千代田区)

概要

 過渡現象記録装置のデータを来週月曜日8月19日から公開することを発表した。本店の原子力情報コーナーにて公開、データ総量は10GB以上、DVD4枚になる。各自PCを持ち寄りコピーしてほしいとのこと。

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 連続ダストモニタ警報の発生、および身体汚染者確認の発生について、調査の続報が発表された。

 当該の構内バス待ちをし乗車した16名について、作業内容、汚染部位、サーベイ結果を調査した結果一覧の公表した。明確な共通性や規則性はなく、原因はまだ判明していない。

 身体汚染者について、当初全員4ベクレル/平方センチ以下と発表されたが、すぐに訂正最大6.9ベクレル/平方センチが発表された。最近は発表データの訂正が多くあり、その詳細理由を記者が質問した。質疑応答が進むにつれ、汚染検査の方法にふみこんだところ、東電は「一度に多くの汚染者が発生したため、ゲート方式の退室モニタのみの者、GM方式の手サーベイも使用した者がまちまちになっている」ことが分かった。測定方法が一貫しておらず、単純に判断することができないが、ゲートモニタで汚染が確認され、除染した者の再調査10名でも間に合わないことが判明した。

 また、バス待ち場所に隣接して構内専用車両の駐車場があり、構内専用車両に付着した汚染物が飛散した可能性もあるが、今後段階的に調査する予定だという。給水タンク内の沈降物の調査、放射能分析も今後の予定となっている。

 管理対象区域からの退出規準は40ベクレル/平方センチ(法令値)だが、東京電力は社内管理として4ベクレル/平方センチを超える身体汚染が発生した場合には除染を行う運用をしている。しかし、退域した者の中で最大6.9ベクレル/平方センチの汚染を測定した者がいる。この矛盾について記者が質問すると、除染する規準として4ベクレル/平方センチでひっかけるが、退域可否の規準は40ベクレル/平方センチだという説明。

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 魚介類の調査で、調査後の魚の処分方法について記者が質問すると、「確認する」という回答だった。

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 地下汚染水の漏洩を防止するため、いろいろな遮水壁を計画、設置しているが、完成するのは2年後の計画である。それまでは漏れっぱなしになるため、当然のことながら間に合わないのではないか、という疑問がでてくる。記者がその点を質問すると、東電は「先ずは汚染の広がりを見るのが一番大事である、区にの指導を受けながら迅速に対応する」と回答した。

 具体的なことがなにも無い回答である。

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 記者が、原子炉中の燃料の状態について改めて質問すると、東電は「溶けたデブリが格納容器の落ちていると認識しているが、格納容器の外にはでていないと考えている」と回答した。  これも楽観的な想定であり、実際にどうなっているのかは誰にもわからないのである。


以下、東京電力ホームページより、リンクを表示

報道配布資料

2013年8月16日
2013年8月15日
2013年8月14日

プレスリリース

2013年8月14日

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