東京電力 記者会見 19:00 2011.3.18

記事公開日:2011.3.18取材地: テキスト動画
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 2011年03月18日(金) 東京電力本社で記者会見が行われた(19:00)
 SFP(使用済燃料プール)は水位が確保されていることを確認した。また、使用済燃料プールにある燃料の発熱量は1時間あたり、1号機は6万kcalだと発表した。

■全編動画




【配布資料一覧】
午後6時現在地震による影響などについて
午後2時現在プラント状況
モニタリングカー計測状況
1-3号プラント状況
福島市への当社副社長およびJヴィレッジへの常務の駐在について
工事関係

【冒頭説明】
2時前に自衛隊協力で放水車による放水を開始した。
東電管内、茨城県で1100件が停電中

福島市への当社副社長およびJヴィレッジへの常務の駐在について
  平成23年3月22日より福島市に取締役副社長 皷紀男[つづみ のりお]を、Jヴィレッジに常務取締役 小森明生[こもり あきお]を駐在させることといたしました。

外部電源の進捗と今後の予定、接続状況について説明

2号機受電状況
  午前中、仮設MCから、1号機TB建屋、2号機までケーブル引き回し
  変圧器、パワーセンターまで接続 1:40に終了
  ケーブル長い方を準備中、まだ施工には入っていない

4号機、外部電源 夜の森1,2号線から接続、大熊3号(3,4号の送電線)に接続、仮設MCに接続
  本来の超高圧開閉所はつなぎ込みが難しいため、仮設MCに接続
  明日に仮設MCから4号TB建屋パワーセンターに接続予定。

5,6号,非常用DGが回っているが、外部電源は未接続
  夜の森2号線を使用、鉄塔が倒壊している。隣にふたば線の鉄塔があるのでそちらを利用

【宿題の回答】

--モニタリングの測定点について
「基本的に定点観測だが、機材の搬入が多くなり正門での定点観測が困難なので、ある程度傾向判断し、敷地内の他のポイントで計測」

-電源供給工事、復旧工事について、放射線管理員が立ち会っているのか
「たちあいのもと実施している」

--放射線のモニタリング以外の公表について
「他に注視する点があれっば報告する」

--地震によって、水位が変動していないと仮定した場合の使用済燃料プールの水位はどうなるか
「MPで著しい増加が確認されていないため、SFPには相応の水位があるとかんがえられる。
シミュレーションは、SFP復旧作業に全力をあげているのでご理解いただきたい」

【質疑応答】

--構内電源が復旧することでいまの状況がどのように高いできるのか
「プールの水の供給、放水でなく本設のポンプで行える。合わせて原子炉への給水、冷却機能の回復を考えている。具体的なポンプの稼働順番は検討中」

--2号機もプールへの給水が優先?
「同時並行になるだろう。どちらかというとプールを優先。一応、炉は安定しているだろうと考えている」

--炉が安定しているとは?
「水位、周辺環境、計器に不具合はあるが大きな変化がないこと」

--作業に入った時の建屋近くの放射線量データはないのか?
「今朝のデータは入手していない」

--Jビレッジとは前線本部なのか?どういうことが期待されるのか
「Yes、こちらで指揮をとる。メリットは近くにある福島第二からの支援も円滑に行えるだろうと期待」

--注視するデータがあれば発表というが、作業場のデータなど具体的に教えてほしい
「検討する、測っているか否かも含めて確認する」

--言い難いデータなのか。官邸だけに行っているようなことはないのか
「それはない、ここではぴょうしているのと同じデータ」

--水位の状況は熱量に関係ないとおもうが
「プールの方は、まず、1,2,3号機は水位が不明、状況確認できない。。5,6号機は水位が確認できている。4号機は14日の時点で水位確認できている。共用プール今日の朝に状況確認した。

--水位は?
「水位は、3号機は注水している、4号機は発熱量最大だが、水位は比較的高いことを確認している」

--4号機でも水がすぐになくなることはないといえるのか
「水位は高い状態だ」

--4号機使用済燃料プールの中にある燃料の発熱量は
「熱量を推測する方法は、水位と温度がある。温度が測定できているので実測値に基づいて確認するのが実績にもとづいく確度の高い方法」

--電線は今日中に2号機まで終わるのか
「2号機へのつなぎこみは今晩中に」

--考えられるトラブルはあるか?
「現在確認中。ケーブル敷設、1500m、500mのドラムを使用、接続しながら敷設する。工事としては接続のみになる。ケーブルは道路に敷設し養生すると聞いている。特別に固定するとは聞いていない」

--以前、電源車を多数用意したが接続できないことがあった。今回どう対処するのか
「仮設のMCを用意している」

--4号機の変圧器は?T/B建屋内
「健全性の確認はとれている。4号機の1階にある」

--5,6,は?
「準備中」

--変圧器から先の機器の健全性確認は、同時並行か、あるいは事前にできるのか
「事前に確認できる。敷設と平行して現場確認している」

<ここからその2>

--水素爆発が起こったことがあるが、電源接続して地絡、短絡で爆発する可能性をどのように防ぐのか
「上に孔があいているので、それほど溜まっていないだろう。換気空調系を先に動かすのも案としてある。」

--水をまいているがなかなか線量が下がらないのはなぜか
「格納容器ベントラインは開けたままなので、多少出ている状況は変わらない」

--2号機 冷却ポンプが稼働しない場合はどうするのか
「その可能性は相当高いと考えている。修理できるのか、別ポンプを動かすのか、取り替えるのか選択はる。そこは判断だと思う」

--ポンプが稼働しないと考える理由はなにか
「水をかぶっているポンプがある。地震の影響はないだろうが、水をかぶっているポンプのモータの健全性はわからない」

--代替ポンプの調達、注文はまだだということだったが、保安院では調達はもう行なっているという回答だった。事実関係は?
「確認する」

--役員の駐在に関して、役員が福島県に入るのは地震後初めてか
「副社長の武藤が事故当日現地入りし、今は変わって小森がいる。現地で陣頭指揮している」

--今残っている従業員の年齢とか確認しているか
「特段年齢は公表していない。職員個人のプライバシーに関わることなので公表は控える」

--副社長の福島でのスケジュールは?
「市長面会等の予定は入っていない。拠点がどこになるかは確認する」

--電源工事作業員の被ばく線量は?
「まだ作業継続中なので数字はあがっていない」

--役員、知事に対する説明のため常駐か?
「発電所の現状、対応について迅速に情報提供などに対応するため」

--作業員被ばく線量検査、全身の測定は粉っているのか
「WBCは受けていると思うが、確認する」

--ポンプ、補器冷却系の稼働で何が期待できるか
「補器冷却系で回せるポンプも稼働できるので、選択肢が増えるといえる」

--1,2号の接続は何人で行ったのか
「確認する」

--5,6,号機プールの水温はその後データはあるか
「16:00現在で5号機66.9℃、6号機64.5℃。共用プールは、11:00ごろ55℃程度」

--海水にするときの対応マニュアルはあるのか
「確認する」

--ポンプが稼働しない可能性あるというのはどのポンプか?
「いろいろある」

--社長は全容を把握しているのか
「全容を把握した上で陣頭指揮をとっていると認識している」

--INESレベル評価替えのコメントを出してほしい
「出せるかどうかも含めて確認する」

--会見者がわからないことでも社長なら回答できるのか
「いずれにせよ、せつめいできるかどうかも含めて預かり」


以下、東京電力ホームページより、リンクを表示

3月18日

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