【岩上安身のツイ録】 「米国、中国と覇権交代か?米国の鉄砲玉にされる日本」 2012.12.26

記事公開日:2012.12.26 テキスト
このエントリーをはてなブックマークに追加

(岩上安身)

 今夜9時からのMXテレビ、ニッポン・ダンディでは、安倍新内閣の陣容、そして今年一年を振り返る10大ニュースなどを取り上げ、コメントします。2013年から始まる新しい時代は、地殻変動のような変化に見舞われる予感も。

 ニッポン・ダンディ、終わって事務所へ帰投。安倍政権誕生の夜。改憲を求める安倍政権それ自体が「新しい現実」であると同時に、安倍政権は、中国が米国を抜き去り、世界一の経済超大国になるという「新しい現実」と向き合わなくてはならない政権であることを、番組の中で話した。

 OECDは、中国のGDPが米国を抜いて世界一になる時期を2016年になると衝撃の予測を発表した。わずか3年後、である。日本の内閣府は一昨年の5月に中国が米国を抜くのは2030年との予測を出していたから、14年も予測の前倒しとなる。

 OECDは、2060年までの超長期予測も発表した。日本のGDPの世界に占める割合は現在の6.7%から3.2%にまでダウン。他方、中国は27.8%でダントツの1位。米国は18.2%となるインドにも抜かれ、16.3%の第3位に。ユーロ圏15カ国も17.1%から8.8%へ。

 こんな重大な予測の発表を、日本の既存メディアの大半はベタ記事程度にしか報じていない。世界史的規模の覇権の交代が平和になされるかどうか、なぜ真剣な関心を寄せないのか。覇権が交代しようとするとき、戦争の可能性は最も高まる。

 米国は今のところ自ら中国と事を構えようとはしていない。片手で中国と握手を交わし、もう片方の手で日本の背中を押して、中国の前面に押し出している。日本はまるで鉄砲玉である。狡猾な米国は、日本のナショナリズムを裏から煽りつつ、表では牽制する素振りも忘れない。いい面の皮である。

 危険が増すのはこれからの時期だ。「今なら勝てる。今を逃すと相手が大きくなりすぎて勝てない」という誘惑が膨張する可能性がある。太平洋戦争突入直前の日本海軍も米国に対して同様の心理状態に陥り、戦力の背景をなす工業生産力を含めたトータルな国力の冷静な分析を忘れ、開戦を急いだ。

IWJの取材活動は、皆さまのご支援により直接支えられています。ぜひ会員にご登録ください。

新規会員登録 カンパでご支援

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です