東京電力 記者会見 11:00 2011.5.14

記事公開日:2011.5.14取材地: テキスト動画
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2011年05月14日(土)、東京電力本社で、記者会見(11:00~、1:01′)が行われた。

 協力企業の60歳男性作業員の死亡が確認された。死因は不明。

 また、福島第一発電所のRHR代替冷却装置(空冷チラー)搬入作業をしたので、その状況報告。
 緊急時対応訓練の実施状況も報告。1.電源車の設置による電源確保訓練、2.格納容器の減圧操作訓練、3.原子炉・使用済み燃料プールへの注水訓練、4、原子炉・使用済燃料プールの除熱訓練。
 また、放射線管理教育はJビレッジで行っており、Jビレッジの医者の人数は2名だと思う、との事だった。

■全編動画

協力企業の60歳男性作業員が、体調不良から意識不明になった。作業員2名で機材(ハンドソー)を2階から1階に運ぶ作業中の6:50に体調不良訴え、7:03に福島第一の医務室に運ばれ意識不明になった。7:35にJビレッジへ移送し8:22着。その後8:35にいわき共立病院に向かった。被ばく線量は外部で0.17mSv、その他放射性物質の付着はなかった。現在の状況は意識不明で、総合いわき共立病院に運ばれたという事以外わかっていない。
 昨日から福島第一で働き始めた方で、昨日6~9時はたらき、本日6時から作業を始めていた。以前働いていたかは不明。持病があったかどうかは聞いていない。作業時の服装は防御服に全面マスクだった。

 その後9:33に病院で死亡確認。死因は不明。

 福島第2発電所における国の緊急安全措置に伴う、安全訓練の実施内容について説明。

 3号機の胴フランジ部分の温度データが、2時に120℃だったのが5時に250℃と急上昇したが、急変すぎるため計器の信頼性に疑問がある。3号機の注水量を10:01に消化系6→9立米に、給水系で6立米、トータル注水量が15立米に変更したが、注水自体のラインの見直しなど検討するが、注水量の変化がすぐに温度に現れると言うことではないので、2~3日みてみる。

 集中廃棄物処理施設で行う汚染水浄化の進捗状況は、現在アレバ、キュリオン社製の装置を備え付ける場所の確保、瓦礫の撤去など行っている。アレバ社のものは来週17日頃から装置が入ってくる。キュリオン社製の吸着塔については未定だが、遅くとも5月下旬には設置できる予定。
 アレバのシステムは、沈殿法で、薬剤を注入して中の放射性物質を固めて沈殿させる。10^6オーダーのものを10^2レベルまで濃度を下げられる能力がある。

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