石原伸晃環境大臣兼原子力防災担当大臣 定例記者会見 2013.1.22

記事公開日:2013.1.22取材地: テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ・久保元)

 2013年1月22日(火)10時40分、東京都千代田区の環境省において、石原伸晃環境大臣兼原子力防災担当大臣の定例記者会見が開かれた。冒頭、石原大臣は、同日午後に福島県富岡町を訪問し、翌日に大熊町と飯舘村、さらに福島市を訪問し、訪問先の首長と意見交換を行う予定であると述べた。

■全編動画

  • 日時 2013年1月22日(火)10:40~
  • 場所 環境省(東京都千代田区)

 続いて行われた質疑応答では、水銀による健康被害を防止するための国際条約が「水銀に関する水俣条約」という名称に決定したことに対し、水俣の住民などから異論が出ていることについて、見解を求められた石原大臣は、「日本の水銀対策の経験や技術をもとに、『環境をテコにした地域づくりを、国を挙げて進めていく』というメッセージを発し続けることによって、理解は得られるものと考えている」と答えた。

 懸案となっている原子力規制委員会の人事について、国会での同意手続きのスケジュールを問われた石原大臣は、「民主党政権下で決定した人事だが、民主党内の事情によって同意人事が先送りされてきた経緯があると思う」とした上で、「国会承認に向けての動きやスケジュールは、極めて政治的な意味を持つので、官邸サイドと相談していく」とした。

 先般、明るみに出た、不適切除染の問題に関連し、ガイドラインをより厳しくすべきとの意見がある一方で、「現行のガイドラインを順守していては除染作業が終わらないとの声が現場から寄せられている。今後、ガイドラインを厳しくするのか、現実路線に緩める方針なのか」と問われた石原大臣は、「民主党政権下で契約がなされた除染事業について、不適切な事例が発覚したからには、引き続き情報収集に努めるというのが行政の仕事だ」と、従来からの発言に沿った回答を繰り返した。その上で、「『不適正除染110番』に寄せられた情報をもとに、厳正に対処していく」とした。

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