日本共産党 志位和夫委員長 街頭演説(神奈川2区) 2012.12.5

記事公開日:2012.12.5取材地: テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ・佐々/奥松)

特集 TPP問題

 2012年12月5日(水)午後6時より、神奈川県横浜市西区のJR横浜駅西口で、日本共産党の志位和夫委員長の街頭演説が行われた。志位委員長は、集まった有権者に対し、消費税増税中止、即時原発ゼロ、TPP反対、憲法九条保持を表明し、改憲反対を掲げる共産党への理解と支持を求めた。

■全編動画

  • 日時 2012年12月5日(水) 18:00〜
  • 場所 JR横浜駅西口(神奈川県横浜市)

 まず、志位委員長は「長い不景気、デフレ不況から抜け出すためには、国民の所得を増やし、内需を活発にする必要があるため、消費税増税を断固中止する」と言い、「選挙後の新しい国会では、消費税増税中止法案を提出し、賛同する党と協力する」とした。

 同時に、消費税に頼らずに財源を得るために、「高所得者や大企業へのバラマキ減税をやめ、260兆円といわれる内部留保のお金を、雇用や中小企業の経営に還元する」と話した。「大企業の大規模解雇を政治的にやめさせ、最低賃金を引き上げ、労働者派遣法を抜本改正する」とし、大企業の中小企業いじめに対して独占禁止法を強化するなどの政策を提案した。志位委員長は「これらをひとつひとつ実現すれば、260兆円は動き出し、国民の懐へ回ってくるので、不景気から抜け出す道が開かれてくる」と説明した。

 原発問題では、共産党の方針「即時原発ゼロ」に対する、非現実的、無責任、実現不能という批判に対し、「大飯原発も再稼動を強行したけれど、直下に活断層があることを原子力規制委員会も認めた。再稼動はできないのだから、停止のまま廃炉にすることが、最も現実的だ。『原発に絶対安全はない』と認めていながら動かしている政府こそ、無責任だ」と応じた。さらに、「財界は『自然エネルギーはコストがかかる』『日本経済が衰退する』というが、コストといえば最悪のコスト高が原発だということは、国民がみな知っている。自然エネルギーは普及が進むとコストが下がるし、地域社会に雇用が生まれるため、もっとも実現可能だ」と語った。

 TPPについて、「守るべきものは守る」という民主党、「守るべきは守る交渉ができる」という自民党の姿勢を、「ごまかしている。条件付賛成であることは明らかだ」と批判した。「TPPの関税撤廃には例外はなく、条件付賛成はありえない。TPPに参加したら、我が国の農業は壊滅する。また、非関税障壁とは、アメリカから見て貿易の邪魔になるものは撤廃する、という原則。国民皆保険が壊され、食の安全が壊される。TPPは、日本を丸ごと売り渡す売国の協定だ」と反対の理由を明らかにした。

 また、志位委員長は、憲法9条保持の立場から、「自衛隊は58年間で、幸いにも外国人を一人も殺していないし、一人の戦死者も出していない。これは、9条の力である」と述べた。自民、民主、維新の憲法改正の動きに対しては、「海外でアメリカが戦争を始めたら、自衛隊も一緒になって戦争をするということ。日本を、海外で戦争する国に作り変えるのが、改憲の狙いだ」と警鐘を鳴らした。

【以下、テキスト班による文字起こし】

 自民党型政治、行き詰ったこの道を行くのか。それとも、日本共産党をのばして、明るい未来を開くのか。ここにこそ、総選挙の本当の対決軸があります。共産党はあらゆる分野で、提案し実現のために行動してきました。提案し、行動する党、日本共産党。この党を躍進させていただいて、皆さんの明るい未来が開けたと言える総選挙にしていこうではございませんか。皆さん、財界中心とするゆがみを正すと、どういう展望が開けてくるでしょうか。日本経済と消費税をどうするかは、この総選挙の大争点です。深刻なこの不景気、デフレ不況。どうやって抜け出したらいいのか。その答えは、皆さんの懐をあたためることです。国民の所得を増やす。内需を活発にする。 家庭を応援する。これこそ、不景気から脱する最大の鍵があるのではないでしょうか。そのために、共産党は、2つの提案を活かします。第1は、消費税の大増税は、きっぱり中止するということ。こんな大不況の下で、大増税を強行したらどうなるか?10%の増税で、13.5兆円もの皆さんの負担増です。それだけの所得を奪い取るということになります。そうなりましたら、デフレ不況の悪循環が、ますますひどくなり、日本経済の底が抜けてしまいます。結局は税収も上がってこなくなる。仙台、福島と被災地で訴えてきましたけども、次は最優先で取り組むべきは、震災復興でしょう。被災地にとって一番つらいのは増税ですよ!

 皆さん、この消費税の増税、もともと公約違反だということを、私たちは決して忘れてはなりません。「4年間は税率を上げない」、こう言ったはずじゃありませんか。それなのに、民自公そろって、公約違反をやって、増税を強行しました。そのときに、言い訳として、野田首相たちが述べたのはこういう言い訳です。「増税を実施する前に、国政選挙で、国民の皆さんに審判を仰ぎます」と繰り返し言ったじゃありませんか。総選挙始まってどうでしょう? 民主党、自民党、公明党、消費税増税を推進した3党党首の第一声、私は全部拝見しました。そうすると、驚くことに、御3方とも、ただの1人も、消費税のしの字も言っていない。増税を隠したまま、この選挙をやり過ごそうとしている。これは、あまりにも酷いやり方じゃありませんか。皆さん、そうはいきませんよ。国会では、増税法案通ったかもしれないけど、国民の皆さんは、ただの一度も、賛成した覚えは、ないはずであります。そして、税金のあり方を決めるのは、主権者である国民以外にはありません。総選挙で、決着をつけようじゃありませんか。公約を破って増税を強行した民自公、増税3兄弟!退場の審判を下そうじゃありませんか!

 日本共産党は、消費税に頼らない。別の道があります。具体的な提案をしております。まず、大金持ちと大企業への、減税のバラマキをやめて、応分の負担をしてもらおうじゃありませんか。同時に、国民の皆さんの所得を増やす。経済改革を行って、日本経済を○○○の軌道に乗せ、税収を増やします。この2つの改革を同時に行うと、私たちの具体的な提言では、年間40兆円の新たな財源がつくれます。このお金で、年金・医療・介護、○○○、充実させます。そして、消費税に頼らずに、財政○○○も図れる。そういう堂々たる対案を提出してるのが、日本共産党です。

 皆さん、みんなの党や未来の党は、増税の前にやるべきことがあると言っています。しかし、この議論でいくと、やるべきことをやった後には、増税が待っている。こういうことになる。そうすると、みんなの未来は、未来がないということになるじゃあありませんか。皆さん、増税に頼らない、別の道がありますと、具体的に明らかにしている日本共産党を伸ばすことこそ、増税阻止の一番の力になるのではないでしょうか。日本共産党は、ここでお約束いたします。今度の選挙のあとの新しい国会に、消費税増税中止法案を提出します。そして、この1点で協力できる政党とは、どの党とも協力して、成立のために、全力を尽くすことをお約束したいと思います。………

 こういう大企業の横暴勝手は、政治の力でやめさせていこうじゃありませんか。皆さん、今度こそ、労働者派遣法を抜本改正し、均等待遇のルールをつくって、雇用は正社員が当たり前の日本を、ご一緒につくっていこうではありませんか。最低賃金、日本は低すぎます。中小企業の皆さんへの手当てをしっかりやりながら、時給1000円以上に引き上げて、日本から働く貧困層といわれる方々をなくしていこうではありませんか。大企業による中小企業いじめ、ひどいです。下請け単価の買いたたき、○○○突然の仕切り、こういうことをやめさせる上で、独占禁止法の強化が必要です。大企業と中小企業、公正な取引を出来るルールをつくっていこうじゃありませんか。こういうことを1個1個やっていきますと、260兆円のお金が動き出します。動き出して、皆さんの懐へ回っていくようになります。国民の所得が増え、内需が活発になり、不景気から抜け出す道が開かれてまいります。この260兆円、正面から、「国民のために使え」と言える政党は、日本共産党しかありません。どうかお力をお貸し下さい。よろしくお願いいたします。

 皆さん、原発とエネルギーをどうするかも大争点です。日本共産党は「即時原発ゼロ」。この提案をしている。即時というところが、大事なところです。他の党の中には、10年後とか、20年後とか、30年後とか、40年後とか、そういう先々にゼロにするということを言っている党もあります。しかし、そういう議論になると、再稼動するということになる。それじゃあ、私は聞きたい。一体どの原発の再稼働ができるというのか。あの大飯原発。再稼働を強行したけども、直下に活断層が走っている。あの評判の悪い原子力規制委員会も、認めざるを得なくなったじゃないですか。大震災のあの教訓は、日本の地震と津波の学問そのものを、根底から見直すことを迫っている。この学問の見直しは、5年や10年で出来るものではありません。20年、30年とかかる大仕事です。そうなると、再稼働はやってはならないだけではない。出来ないんです。出来ないならば、原発は止めたまま廃炉にする。それが、一番現実的な方策ではありませんか。

 皆さん、政府も「原発に絶対安全はなし」と認めました。すなわち、原発を動かす限り、福島のような大事故は、避けられないということです。その確率がどんなに小さいものであったとしても、可能性はあるんです。しかし、あんな大事故、もう二度と絶対に起こすわけには行きません。こういうことがわかっていながら、原発を動かそうという政治が、一番無責任ではありませんか。即時ゼロこそ、最も責任ある方針だということを私は訴えたいと思うのであります。

 そして皆さん、即時ゼロは可能ですよ。再稼働無しでも、猛暑の夏を乗り切れた。国民の皆さんみんな体験しました。関西電力も認めたじゃありませんか。財界は「コストが高くなる」とか、「日本経済が衰退する」などとごちゃごちゃ言っているが、しかし、自然エネルギーというのは、普及が進めば進むほど、コストが下がってまいります。例えば、風力。2020年には、火力よりもコストが下がるんですよ。だいたいコストというのであれば、最悪のコスト高が原発だということは、もうみんなが知っていることではありませんか。経済だって、明るい未来が開けてまいります。原発の雇用効果に比べて、自然エネルギーは、13倍もの雇用を生み出します。だいたい、地域に小さな発電所が出来るわけですから、中小企業にお仕事がまわってまいります。それから、町興しにもつながります。そっちの方向に舵を切り替えてこそ、日本の経済も社会も、明るい展望が開けてくるのではないでしょうか。そうすると、即時原発ゼロこそ、最も現実的で、最も責任があり、そして実現可能な方針ということになる。3拍子そろっている。これを実行しようじゃありませんか。財界マネー、原発マネー、もらっていない党ならではの方針です。共産党を伸ばしていただいて、即時原発ゼロ、実行しようじゃありませんか。よろしくお願いいたします。

 さて皆さん、アメリカ言いなりを、○○○を正すと、どういう展望が開かれるのかも、大きな問題です。TPPをどうするか。総選挙の大争点です。民主党の野田首相は、TPP推進にあたって、「守るべきものは守る」と言っています。自民党の安倍総裁も「守るべきは守る交渉が出来る」、こう言っている。皆さん、これ嘘ですよ。昨日の『ニュース7』NHKの党首リレーインタビュー、ご覧になったでしょうか? 私も出ましたが、私は「TPP参加 バツ」をはっきりつけました。民主党も自民党も三角でしょう。誤魔化しているけれど、もうはっきり条件付賛成ということが出たじゃないですか。しかし、TPP………

 今日、東北のほうに行きましたら、うれしいニュースを聞きました。青森県のJAグループは、日本共産党の高橋ちづ子比例候補と、県内の4つの全小選挙区で、日本共産党の候補の推薦を正式に決定していただきました。うれしいですねえ。わが南関東ブロックでも、山梨のJAは自主投票を決めました。自主投票ですから、共産党のポスターを貼らせて下さいと行きますと、どんどん貼って下さいと、こういう関係になっております。私は、農業者の皆さん、そして医師会の皆さん、これまで○○○だった団体の皆さんとも力を合わせて、TPP断固阻止のために、頑張り抜くことをお約束したいと思います。共に頑張りましょう。

 この選挙では、もう1つ、憲法問題が大争点になってきました。オスプレイの配備、これはもちろん許せません。この問題も、私たちは、米軍基地を押し付けている国に退場の審判を求めていきます。ただ、皆さん、米軍に基地を無条件に差し出すというだけではない。自衛隊まで差し出すというのが、憲法改憲の動きなんです。私はこの前、日本記者クラブ主催の党首討論会に出ましたところ、きな臭い匂いが漂っているんです。きな臭くて、これは危険だと考えて、最後にこれでいいのかという問題を話しました。なぜなら皆さん、自民党も、民主党も、維新の会も、未来の党も、そろって集団的自衛権と言い出しているじゃありませんか。9条を変えろと言っているじゃありませんか。もし、これがまかり通ったらどういうことになるのか? 海外でアメリカが戦争を始めた場合、自衛隊が一緒になって戦争をする。海外で戦争する国に、日本を作り変えてしまおうというのが、憲法改憲の動きの狙いです。皆さん、これまで戦後、自衛隊は58年になりますけども、1人の外国人も幸いなことに殺していません。1人の戦死者も、自衛隊の中から出してないでしょう? 誰のおかげでしょうか? 何の力でしょうか? 歴代の政権が立派だったからではありません。日本国憲法第9条がそびえ立っていて、その力によって、命が守られてきた! そのことを訴えているのであります! この9条を取り外してしまったら、日本の国はすっかり変わってしまします。殺し、殺される国に、この日本をしてしまっていいのか? 断じて許すわけにはいかないではありませんか! 皆さん、世界に誇る憲法9条を守り抜きましょう。この願いを、一筋に反戦平和を貫いてきた日本共産党に託して下さい。よろしくお願いいたします。

 TPP、○○○、憲法と、あまりには?(聞き取れない)?この根っこにあるのは、日米安保条約です。今年は、安保発行の60年目の年です。世界に今残っている軍事同盟といえば、3つしかありませんよ。主なものは、日米軍事同盟と米韓軍事同盟と、NATOですよ。ほかはもう軍事同盟、形はあっても体は成していない。軍事同盟なんていうのは、20世紀の遺物であって、21世紀は、軍事同盟のない世界が当たり前になっているじゃありませんか! 皆さん、今こそ、安保条約をなくそうじゃありませんか。そして、世界の大きな流れに即して、軍事同盟のない世界に、日本も合流していく。アメリカとの関係は、日米安保条約に変えて、日米友好条約を結ぼうというのが、共産党の提案です。

 さて、皆さん、比例代表というのは、政党を選ぶ………

 自民党と同じですね。ただ、「もっとひどいぞ」という声もありましたけど。自民党でも言えないようなことを、平気で言う。特別な危険があるということを、私は言わなければなりません。私は、最近驚いたことが2つある。この勢力の正体を見たりと思ったことが2つあります。第1は、維新の会が、核兵器を保有する野望を持っているということであります。石原代表は、外国特派員協会の講演の中で、「核兵器保有の手順を検討する」と言ったんです。驚きのあまり、記者の中でどよめきが起こったそうです。この前、日本記者クラブ主催の党首討論会の中で、石原さんは「核保有のためにも、原発はやめられない」と、核兵器も原発も大好きだぞという発言があったのです。皆さん、日本は、広島・長崎という言語に尽くせない苦しみを味わった被爆国ではないですか。被爆国の政党の代表が、平気で核兵器の保有を言う。そんな政党には、被爆国日本の政治に携わる資格はないということを、私は言わなければなりません。

 第2に、私が驚いたのが、維新の会の政策の中に「最低賃金の廃止」というのが出たんです。驚くではないですか。最低賃金廃止したら、賃金も底なし、貧困も底なしですよ。皆さん、これにはさすがに激しい怒りが集中して、政策を急に○○○をやった。ちょっと言われれば、すぐ変える。これじゃあ論争が出来ない。この前もテレビで、2030年代までに原発をなくすと書いてあるから、本当にやるのかと聞いたら、橋本さんは「あれは政策ではない」と言う。これでは論争が出来ない。ただ、どう変えたかといえば、こう変えたんです。「市場メカニズムを重視した最低賃金制度への改革」。皆さん、市場メカニズムに任せていたら、賃金がどんどん下がって行って仕様がない。歯止めが利かなくなるからこそ、最低賃金制度があるんじゃないですか。市場メカニズムに任せた最賃制というのは、最賃制の廃止と同じことですよ! 頭隠して尻隠さずといいますか、本当にこれ、表面上の手直しやって、こうやってずるがしこく選挙を立ち回る。

 皆さん、今日本の最低賃金、平均時給749円ですよ。これだと、フルタイムで働いても、年収150万円にも及びません。200万円に届かないんです。このときに、最賃をなくすなんて議論は、本当に横暴極まりない。一体誰がこのシナリオを書いたのか? 石原代表が、あるところで講演をやって、内事を暴露しました。こう言いました。「竹中平蔵が全部書いている。橋下にとっては、竹中が神様みたいになってしまっている」こう石原さんが言ったんです。皆さん、竹中平蔵さんといえば、小泉構造改革のときに、旗振りをやって、格差と貧困とさんざん広げて、日本をぼろぼろにした張本人じゃありませんか。その張本人を神とまであがめる人に、日本の国民の生活を預けるわけにはまいりません! 私は、維新の会、昨日も大阪に行って、ずいぶん実態を伺いましたが、一言で言って、強いものにはこびへつらい、自分より弱いと見た相手は、徹底して苛め抜く。こんな政治をこの日本にはびこらせてはなりません。しかし、皆さん、○○○の声が○○○○○○。東京でも、大阪でも、全国でも、○○○の声が起こっております。共産党は、○○○の声のよりどころとして、歴史にそむく逆流を許さないために、頑張り抜くことをここに決意するものであります。

 皆さん、日本共産党は、草の根で、国民の皆さんと結びつく力のある政党です。今、政党の離合集散が酷すぎる。あっち付いたり、こっち付いたり。この離合集散、政党の堕落。1つの根本に、政党助成金があるのではないでしょうか。私は、ある民放テレビでそれを言ったんです。政党の劣化を加速させているのが政党助成金。というのは、選挙で得票と議席さえ得れば、あとは国からお金がもらえる。ということで、この政党の粗製濫造が起こっているのではないですか。政党というのは、自分で党員を一人ひとり増やし、○○○をこつこつとつくり、自前で財政をつくって、そして、政策を堂々と語っていくというのが、まっとうな政党のあり方ではないでしょうか。これをやっているのは、共産党です。企業団体献金も受け取らず、政党助成金も受け取っていません。受け取らなかった額、17年間で計算すると350億円になりました。身を削るといったら、一番削っている! 350億円というと、共産党の党本部ビル、皆さんの募金で建てましたけれども、85億円です。欲張ったぐらいのお金を返上してまいりました。皆さん、身を切るっていうんだったら、年間320億円の政党助成金こそ、直ちになくせ! これを言いたいと思います。

 そして、皆さん、日本共産党は、党をつくって90年になります。1世紀近い歴史によって、試された党です。今たくさん政党ができているが、そういう中で逆に、共産党は、1番主義を通す党だ。1番ぶれない党だ。こういう新しい注目が集まっている。一昨日発売された、プレイボーイという雑誌があるんですが、元祖ぶれない政党と題して、私の3ページわたる特集が載っております。ぜひ買ってください。

 皆さん、筋を通すというのは、昨日今日で出来る話ではないんです。歴史の裏づけがある。党をつくって90年になります。戦前、天皇絶対のつらい時代がありました。そして、侵略戦争をアジア諸国に向けてどんどん進め、国民が戦地に○○○○○○いきました。この暗い時代に、反戦平和と国民主権の旗を命がけで掲げた唯一の政党が、日本共産党であります。私たちの先輩は、たくさんが弾圧で犠牲になりました。『蟹工船』の作家、小林多喜二。29歳の若さで特高警察に捕まり、その日の内に、拷問で殺されました。しかし、皆さん、私たちの先輩、たくさんの犠牲を払ったけど、戦前、日本共産党が主張していた方向こそ真実だったということは、○○○の日本国憲法に、恒久平和と、そして主権在民が明確に刻み込まれたことで、歴史の審判がもう下っているのではないでしょうか! 戦後日本共産党は、新たな危険に出会いました。旧ソ連共産党、中国毛沢東派から、1960年代に「自分の党の言いなりになれ」と、激しい○○○の攻撃を受けました。ソ連は、チェコやアフガンの侵略をやる。社会主義を看板にした覇権主義を横行させました。こういう間違いに対して、………

 思い切れない党が出てきて、自分の票を増やしたいだけの国民そっちのけの論争をやっている。その中で、共産党だけが90年の歴史の中で、一貫して主義主張を変えておられないのは、大変立派です。特に、政党助成金を、共産党だけが受け取ってこなかったことは、立派で感服しております。うれしいですねえ。○○○の中からもこういう評価が出てきました。世の中変わったなあと思って、。皆さん、政党らしい政党です。この日本共産党、今度の選挙で、大躍進させていただいて、女性も男性も、お年よりも子どもさんも、みんなが未来に安心をもち、希望をもって暮らせる新しい日本をご一緒につくろうじゃあありませんか。横浜から、南関東から、新しい政治の流れをつくろうじゃあありませんか。私も、あらゆる力を振り絞って、全国を駆け歩いて、躍進の先頭に立つ決意でございます。地元の皆さんの絶大なる支援を重ねてお願い申し上げまして、私の訴えとさせていただきます。頑張ります。ありがとうございました。

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