IWJが連合東京に直撃!「我々は『反自民・反安倍政権』です」と明言しながらその自民党と連立する公明党候補を支援する「矛盾」を問う! 2017.10.10

記事公開日:2017.10.11 テキスト
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(取材・文:原佑介)

 民進党最大の支持母体である連合。「反自民」を標榜しながら、選挙のたびに市民と野党の「共闘」に水を差しては反感を買っている。

 彼らの迷走はもはや選挙の風物詩にさえなっているが、2017年の解散総選挙でもその悪い癖が遺憾なく発揮されている。例えば東京12区がそうだ。北区や板橋区などを含む東京12区は、公明党の太田昭宏・前代表と共産党の池内さおり前衆議院議員の事実上の一騎打ちとなっているが、連合東京は公明・太田氏の支援を決めている。

▲共産党・池内さおり氏

 東京12区は、公明党が東京都内で唯一候補者を擁立し、自民党が支援する、都内では自公連立政権の象徴といえる選挙区である。「安倍政権打倒」を掲げる希望の党は、同選挙区に候補者は立てていない。小池百合子知事が事実上率いる地域政党「都民ファーストの会」が、都政における公明党との友好関係を維持するための配慮である。

 希望の党の「安倍政権打倒」などポーズに過ぎないことがわかるが、なぜここで、「反自民」を掲げ、民進党の支持母体であるはずの連合が公明・太田氏を支援するのか。労働組合は野党を支えるものだという思い込みが、そもそももう怪しくなっているのか。

▲公明党・太田昭宏前代表

 「安倍暴走政治」のストップを掲げ、野党共闘を提案・率先してきた共産党は、今回の選挙でも67選挙区で出馬予定者を取り下げ、立憲民主党などから出馬する候補者に「一本化」を図ったが、これでは、連合東京が恩を仇で返しているようにしかみえない。

 IWJは2017年10月10日の公示日に、連合東京事務局長・杉浦賢次氏に取材。公明・太田氏を支援する「理由」を質した。

 杉浦氏は、公明・太田氏を支援する理由について、「連合東京ができてからずっとお付き合いしているから」と説明。公明党候補を支援することが、安倍政権へのアシストに「つながるとは思っていない」と断言。それどころか、全国のあちこちで候補者を取り下げてもらいながらも、「じゃあ、なぜ共産党さんは立憲民主党のところに立てて(票を割ろうとして)いるんですか?」と逆ギレしてきた。

 短い時間の中で、立憲民主党と共産党の候補者が競合を避けられなかった選挙区は、たしかに存在するが、連合東京は、「共産党は無条件ですべて候補者をおろして、立憲民主党の候補者に一本化して支える側に周れ」とでも言わんばかりの口ぶりである。こんな傲慢が許されるのか。以下、連合東京・杉浦氏へのインタビューを全文掲載する。

記事目次

連合と公明党とは、自民と連立を組む前から「ずっとお付き合いしている」

――東京12区で公明党・太田昭宏氏を支援している理由を教えてください。

連合東京事務局長・杉浦賢次氏「今回からではなく、前から支援しているということです」

――支援している理由はなんでしょう?

杉浦氏「これまでも支援していたから、ということです」

――では、最初に太田候補を支援するキッカケは何だったのでしょう?

杉浦氏「太田候補ではなく、公明党さんとの関係です。もともとは連合東京と公明党さんとは、ずっと連合東京ができてからお付き合いはしていますけども?」

――お付き合いするキッカケは?

杉浦氏「もともとは自公連立政権じゃなかったですからね」

――連合東京は去年の衆院補選で、支援していた民進・鈴木庸介候補の応援演説に「共産党が応援に来たから」という理由で、応援の手を緩めたことがありました。今回はそういう反共感情があって太田候補を応援しているわけではない、ということですか?

杉浦氏「嫌いだからではないです。連合東京だけでなく、連合の考え方としては『反自民・非共産』なんですよ。ただ、反共産という考えで太田候補を支援しているのではなく、もともと支援していたということです」

――自民・公明が連立政権を組む前から、と。

杉浦氏「そうですね」

「我々は『反自民・反安倍政権』ですから」と明言しながら公明党を支援する矛盾!

――自公政権の誕生前から公明党を支援していた、ということはわかりました。しかし、連合も安倍政権に危機感を持つ中で、今は自公の事情も変わりました。

杉浦氏「事情が変わっているんですか? だって、僕ら立憲民主のところに共産党さんいっぱい候補者を立てているじゃないですか」

――私が言いたいのは、12区で公明党を応援し始めたときは、自公政権じゃなかった、ということです。

杉浦氏「そうですね」

――しかし、今は自公がくっついていて、連合は、安倍政権に対決姿勢をとっている。そうした中で、連合東京が太田候補を支援するのは安倍政権を利するという矛盾があるのではないでしょうか?

杉浦氏「もともと私たちは政策を実現するために、やっているわけです。公明党さんと話をして、『やれるところはやりましょう』ということをやっているわけです。『反自民』ですから。『反自民・反安倍政権』ですから」

――公明党も安倍政権の一部ではないんですか?

杉浦氏「僕らからすれば太田さんだけの関係じゃないですか? 全体からすれば(公明党が安倍政権の一部ということは)あるかもしれないけど。東京の事情としてやっている、ということです」

――しかし公明党を支援するということは、安倍政権を支援することになりませんか?

杉浦氏「公明党ではなく、公明党の太田さんじゃないですか」

――先程は「太田候補」ではなく、「公明党との付き合いだ」と強調されていましたが?

杉浦氏「(東京で連合が支援しているのは)太田さんだけでしょ、だって。比例で応援しているわけではない」

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