「東海村の原発にミサイルが落ちたら…」――「保守王国」茨城県水戸駅前で安倍総理を迎えたのは「原発×ミサイル」リスクに怯える有権者らの不信の視線! 自民党・田所嘉徳氏街頭演説会 2017.10.4

記事公開日:2017.10.4取材地: テキスト動画
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(取材・文:城石エマ、取材:IWJ茨城中継市民・栗原さん)

※10月22日まで公共性に鑑み特別公開したします。

「安倍帰れ!」コールの恐怖が頭を離れないのか。

 2017年9月28日の衆院解散後、選挙戦は実質的に火蓋を切られたが、自民党候補予定者の応援演説に駆けつける安倍総理の街宣日程が、なかなか告知されない。しかも、演説を行う場所は、首都圏を避けた場所ばかりである(9月30日京都、10月3日栃木、10月4日茨城)。

 10月4日、茨城県水戸駅前での田所嘉徳・法務大臣政務官兼内閣府大臣政務官の応援日程も、前日の夜になってやっと自民党広報のツイッターで告知されるというぎりぎりぶりであった。

 こんな不自然な告知の仕方をするのは、「アレ」がよほどこたえたのだろう。

 3ヶ月前の7月2日投開票の都議選では、その前日1日の選挙戦最終日、安倍総理は自民党候補の応援ために秋葉原の街宣に赴いたのだが、聴衆から「安倍やめろ!」「帰れ!」のすさまじい大合唱がわき上がり、逆上した安倍総理は声の上がる方を指差し、「こんな人たちに負けない」と暴言を吐いた。結果、自民党は都議選で大敗を喫した。

<会員向け動画 特別公開中>

■ハイライト

■全編動画
・街頭演説

・街頭演説後のインタビュー

「北朝鮮に圧力をかけ続ける!」好戦的な安倍総理を見守る聴衆は沈黙

 今回、安倍総理が応援に入った茨城県は、8月27日投開票の茨城県知事選でも、自公の推薦の新人・大井川和彦氏が当選した「保守王国」である。2014年の衆院選で水戸市のある茨城1区は、田所氏が49.1%を得票して当選。当時民主党の福島伸享(のぶゆき)議員は比例復活だった。安倍総理は、ここならば自分を受け入れてくれるだろう…と踏んだのか。集まった大勢の人たちを前に安倍総理は、「北朝鮮危機」に熱を込め、「圧力をかけ続ける!」と好戦的なメッセージを並べた。

▲応援演説をする安倍総理

 しかし、中継のカメラを回していたIWJ中継市民の栗原さんによると、安倍総理に歓声を送っていたのは前方に集まっていた人たちだけであったという。後ろに集まった大勢の人たちは、黙って安倍総理を見ていただけだった。

「東海村第二原子力発電所に北朝鮮のミサイルがぶつかったらどうなるのか…」自民党を応援する有権者からは切実な不安の声も

 現場で取材にあたっていたIWJ記者が街宣後に集まった人たちに話を聞いて回ると、ベビーカーを押す若い男性は「森友学園問題の話をしてほしかった」と回答。17歳の高校生の男の子は、「安倍さんには辞めてもらいたい」と述べ、「安倍政治を許さない」のプラカードを掲げていた。

 なお、安倍総理の街宣の行われていた最中も、聴衆の中には「安倍政治を許さない」「安倍こそ国難」とプラカードを掲げた人たちの姿があった。

▲プラカードを掲げる人たち

 通りがかりに足を止めたという若い女性は、「安倍総理は北朝鮮のミサイルの話をしていたけど、茨城には東海村第二原子力発電所がある。そこに(ミサイルが)ぶつかったらどうなるのか。心配はあるけど、原発政策についての話は聞けなかった」と、不安を口にした。

 安倍自民党は原発推進政策と、核ミサイルを保有する北朝鮮との対立を過激に煽る強行策とを同時に掲げている。これでは無防備な状態で国民を危険にさらすことになる。その矛盾にとまどう人がいるのは当然だ。常識的な思考力をもつ人なら、原発も、北への経済圧力もという安倍政治に対して不安を抱かずにいられない。

 「原発×ミサイル」の問題については、これまでも岩上安身が有識者にお話をうかがってきた。ぜひ、あわせてご覧いただきたい。

※10月5日、テキストを追加しました。

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