2013年12月26日17時30分より、廃炉・汚染水対策チーム会合 第1回事務局会議で報告された、個別の計画毎の進捗状況について記者会見が開催された。
2013年12月26日17時30分より、廃炉・汚染水対策チーム会合 第1回事務局会議で報告された、個別の計画毎の進捗状況について記者会見が開催された。
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1日の平均作業者数は、11月が3,410名。4月から11月にかけては、3,000~3,500人の規模で推移しているという。
福島第一原発2号機のサブレッションチェンバー(S/C)内に、事故当時に発生した水素が滞留している可能性、さらに、水素が発生し続けている可能性があり、爆発等が発生する危険性を抑える必要がある。そこで、S/C内に水素が残留しているか否かを確かめるため、窒素ガスを注入し、水素を追い出す「水素パージのための窒素封入試験」を行っている。
2号機について、10月16日から11月11日に2回目の窒素封入試験を行った。その評価結果、S/C内には水素は存在しないという結論を発表した。
3月の窒素封入試験により、2号機のドライウェル(D/W)にも水素が存在しないことがわかっており、今回の結果と合わせて、2号機のD/WとS/Cには水素が存在しないという評価結果が得られた。
今後、2号機への窒素封入は行わない予定。ただし、1号機には、まだ水素が残っていると考えている。
ALPSは核種を吸着する薬品により、パイプ継目等に腐食が発生したため、その対策を施し、対策の有効性を確認するテスト運用を行っている。
A系について、運転を停止して状態を確認したところ、吸着塔2のフランジ面に微小な凹面が確認されたことが発表された。東電はフランジ面からの漏れを抑える止水機能に問題はないと考えており、このまま続けてテスト運用し、経過状況を観察する予定だ。
汚染水の海洋放水の経路となっていることが疑われているA排水路、K排水路について、各部で土壌の分析を行い、その結果が発表された。東電は、これまでの他の場所の土壌の分析結果を、同じオーダーであるから特段汚染されているとは言えないという評価をしている。
労働環境改善のため、10月~11月にかけて作業者に行ったアンケート結果が公表された。東電社員を除く、福島第一原発の作業者に無記名式でアンケートをとり、3304名の回答が得られたという。
下請けの請負契約先と、雇用・指揮命令先が異なるという偽装請負について、昨年の9月から10月のアンケート時には、47.6%が異なっていたが、今回は17.9%と改善されたと評価している。
3号機原子炉建屋上部のガレキ撤去後、建屋躯体調査を行っており、その中間報告として、4階の上の張りの部分にヒビが入っていることが発表された。強度の影響は、今後、分析を行う必要があるという。
3号機では、燃料取り出しに向けた作業を行うため、オペフロアに相当するフロアの線量率を下げる対策を実施している。今回、小ガレキを撤去し、その前後の線量率を測定比較することで、状況を確認、結果が発表された。
雰囲気線量率は最大35%、平均32%低減したという。今後、自走式のロボットによる除染を行い、さらに線量を低減する予定。
原子炉PCV,D/Wのベント管から漏水している可能性があり、東電は、グラウド材により止水することを考えているという。グラウド材はセメントや可塑材などを混合して作るため、ベストな配合比を見つける試験を行っており、現状の結果が公表された。
2013年12月26日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第1回事務局会議)