2013年7月17日(水)18時から、福岡市中央区の警固公園で、福岡選挙区・吉田俊之候補(日本維新の会)の街頭演説が行われた。
東国原氏は、まず、アベノミクスについて語り始めた。「日本維新の会は、『第一の矢』である金融緩和、『第二の矢』である財政出動には賛成した。なぜなら、15年間続いた長引くデフレ不況を、とにかく克服しなければいけなかったからだ」と述べた。他方、第三の矢、成長戦略について「今ひとつ踏み込み不足である。景気経済を安定軌道に乗せるのは、この成長戦略。今は、調子がいい。株は高い、円が安い、製造業や輸出企業はいいかもしれない。一部の株を持っている富裕層はいいかもしれない。でも、実体経済まではまだまだ及んでいない」と『アベノミクス』の『第三の矢』の成功には懸念する姿勢を見せた。
昨年の12月に三党合意で税と社会保障の一体化が約束された。そのことについて東国原氏は、「みなさんに、来年、再来年の増税負担をお願いするのであれば、社会保障制度をきちんとお示しすると言った。また、国会議員、自らが定数削減で身を削ることを約束した。それにもかかわらず、お示しはされていない」ときちんとした行政が行われていないことを痛烈に批判した。
さらに、東国原氏は、宮崎県知事を担った経験から地方行政のやり難さについて述べた。「国が何でもコントロールしている。地方が創意工夫で何かをしようとすると、全部それをノーというのが国。助成金や補助金も出してくれない。この形を変えなければいけない。つまり地方分権。こういうことをやらないと、この国は立ち行かない。つまり構造全体を変えなければならない」と地方分権化の必要性を主張した。