4月30日に東電の新人事が発表されて以来、初めてとなる、福島第一・第二両所長が揃った記者会見が3日、行われた。会見を行ったのは、小野明・福島第一原子力発電所長、設楽親・福島第二原子力発電所長ほか2名。会見は、福島復興本社Jビレッジで行われ、東電本社とTV会議システムで中継された。
冒頭、各発電所の状況が説明され、その後、質疑応答が行われた。
4月30日に東電の新人事が発表されて以来、初めてとなる、福島第一・第二両所長が揃った記者会見が3日、行われた。会見を行ったのは、小野明・福島第一原子力発電所長、設楽親・福島第二原子力発電所長ほか2名。会見は、福島復興本社Jビレッジで行われ、東電本社とTV会議システムで中継された。
冒頭、各発電所の状況が説明され、その後、質疑応答が行われた。
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福島第二では、冷温停止を維持するための設備は、すでに復旧が完了している。再稼働に向けた発電機そのものの復旧について、設楽所長は「今は考えていない」とし、「安定した冷温停止状態を維持することが第一である」と述べた。
一方、福島第一では汚染水処理が緊急の課題となっている。地下水バイパスの進捗状況について、小野所長は「関係者に説明しているところだが、結果は先方または国が判断することで、東電が判断することではない」と説明。また、地元の理解を得るために、「誠意をもって説明していく」と述べた。
震災後、比較的短い期間で所長が交代している。その理由を記者が問うと、原子力部門全体で改革を進めており、経営トップの判断で交代した、と回答した。被曝量の問題ではないということだった。
石崎・復興本社社長は、福島と東京本社間の、実際の距離だけでなく、精神的な距離感も感じており、それを縮めるよう努力していきたいと述べた。
配布された福島第一、第二の現状や取組についての資料も、定例会見で公表されていることがらであり、回答内容も一言で言うと「誠意を持って説明し、理解いただく」である。両所長が揃う貴重な会見であったが、全体的に低調な会見に終わった。
以下、東京電力ホームページより、リンクを表示