県が「非常事態宣言」~風しんの患者数の増加に対して―黒岩祐治神奈川県知事 定例記者会見 2013.4.16

記事公開日:2013.4.16取材地: テキスト動画
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 2013年4月16日(火)14時から、神奈川県横浜市中区の神奈川県庁で、黒岩祐治神奈川県知事の定例記者会見が開かれた。

 冒頭、知事から「風しん非常事態」宣言があった。これは県内の風しんによる患者の累積報告数が503件に上ったことから宣言されてもので、昨年の同時期の5件と比べて約100倍になっている。

 大流行の原因はわからないが、かって予防接種を受ける機会のなかった20代から40代の男性の患者が多く見られるとのことである。

■全編動画

  • 日時 2013年4月16日(火)14:00~
  • 場所 神奈川県庁(神奈川県横浜市)

 また、横浜市、川崎市、相模原市が妊娠を希望している女性に対し、ワクチン接種を受けるための助成をすることを決めたことから、県では今年度に限り市町村がワクチン接種に助成する場合、補助することを発表した。

 中国での鳥インフルエンザによる感染については、海外で疑わしい事例が確認されれば速やかに対策会議を開催し、初動体制の確立に努めるとした。

 質疑応答では、県が市町村に補助する額が1億円に上る見込みから、その捻出方法について質問が出され、知事は細かな部分に関しては検討中であるとした。また横浜市、川崎市、相模原市以外での対応状況については現時点で具体的に把握しているのものはないとした。

 「風しん非常事態」については、こういった宣言は初めてあり、県のホームページなどで早い段階から注意を呼びかけていたが、急な患者数の増加に伴い宣言が必要と判断したという。また、宣言することによって、(風しんが急速に拡大していることを)認知されてない方や接種を躊躇している方などへ、助成制度を活用して広まることを期待するとした。

 また、県知事に就任して3年目に入ったことから、過去2年間を振り返って「あっという間だった」。就任が3.11直後だったことから、特にエネルギーの危機はイコール経済の危機、産業の危機であり、それを乗り越えるために圧倒的なスピード感を持って突き進んできた感じがしたとした。それには原子力発電に依存しすぎないエネルギー、太陽光発電を中心とした自然再生エネルギーを圧倒的に広めていかなければならないと考えて取り組んできたが、まだまだ目標とする数値には届かないため、さらに大きなうねりを起こしていかなければならないとした。

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