【お詫びとご報告】9月19日の「岩上安身による東アジア共同体研究所・須川清司氏インタビュー」は、岩上安身の体調不良のため、万が一を考えて延期させていただきました。岩上の体調についてもご報告いたします。 2020.9.20

記事公開日:2020.9.20 テキスト
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(岩上安身)

 皆さまにインタビュー延期のお詫びとご報告があります。

 2020年9月19日の午後6時より「自発的対米隷従国家・日本が対中ミサイル前線基地兼戦場に!? 米国の対中戦略を読み解く!〜岩上安身による東アジア共同体研究所・須川清司氏インタビュー」を生中継させていただく予定で、皆様にお知らせをしておりました。

 しかし、岩上安身が一前夜から微熱ではありますが、発熱したため急遽、延期させていただきました。

 岩上は先日、新型コロナウィルスの抗体検査を受けたばかりで、結果は陰性でした。

 また、岩上に限らず、IWJではコロナ感染防止を徹底しており、岩上も自宅と会社の往復以外、取材へ出ることを除いて、夜に繁華街に出向いて会食したり酒席の場に出ることは一切ないので、コロナ感染の可能性は極めて低いと思われます。咳、喉の痛み、味覚異常などといった症状はありません。自律神経失調症でも微熱は出るので、そのためだろうと思われます。

 それでも、万が一のことがあってはいけないとの判断で、今回延期させていただくことといたしました。週明けに病院で、確認のためにも再検査に臨む予定です。

 ご報告しなければいけないのは、コロナ感染の可能性よりも、岩上安身の事情である自律神経失調症・睡眠障害の悪化のほうです。

 岩上は入眠困難や夜間覚醒のため、睡眠導入剤の処方を医師から受けており、交換神経の過緊張の緩和のための星状神経節ブロック注射を毎週定期的に打っています。

 しかし、それだけではなく、最近、睡眠時無呼吸症候群の診断と検査を受けました。検査結果によれば、血中の酸素飽和度が起床時89~91%、日中は93~95%程度で、健康な人の98~99%に比べて著しく低く、睡眠の質も悪く、軽症・中程度の症状・重症に分けると、中程度の症状であると医師から診断されました。

 岩上は少年時代から今に至るまで、重度の肥厚性鼻炎があり、鼻と喉の両方からの気道が詰まるので、夜中に鼻からも口からも息ができなくなり、窒息しそうになって夜中に何度も起きる日々が続いています。

 その結果、呼吸によって取り入れる酸素が不足し、血中の酸素濃度が低下しているということです。

 脳を含めて身体中に酸素が十分回らなければ仕事上の能力低下につながるばかりでなく、狭心症の既往症のある岩上にとっては、心臓への負担や影響も懸念されると医師から告げられました。また、逆に心肺機能の低下により、体に酸素が回らず、脳機能も低下するといったこともありうるそうです。

 近日中に入院しての精密検査をする予定であり、抜本的な治療をしなくてはなりません。精密検査次第では、毎晩夜間の酸素吸入や肥厚性鼻炎の手術など、抜本的な治療を受けなくてはなりません。

 しかし、それだけでなく、悪化する睡眠障害・自律神経失調症の方も、完全に克服できなくてもせめて緩和しなければ、日常の生活や仕事がおくれなくなる恐れがあります。絶対的に必要なのは、ストレス・蓄積疲労を軽減するために休養を取ることです。

 岩上安身は、IWJ設立以来、休みをまったく取らずに10年間、働き続けてきました。日本の将来への危機感とIWJの経営そのものへの危機感との両方の危機感を背負い込み、走り続けてきた、走り続けざるを得なかった、とも言えます。

 覇権をめぐる米中の衝突に従属国・日本が巻き込まれ、必敗確実な戦争に突入して多大な犠牲を出すことになるかもしれないという危機感は、岩上がIWJを設立する前から抱いていた危機感でした。IWJの Independentは、日本は対米従属を卒業して独立した主権国家にならなければ平和も保てない、という思いを込めてつけられたものです。

 そうしたかねてよりの危機感は、岩上安身とIWJが警鐘を鳴らし続けてきたにもかかわらず、今まさに現実のものとなりつつあります。他のメディアに、こうした危機感がほとんどないことにも失望と焦燥感と逆に使命感の重さを痛感させられます。

 さらにこのコロナ禍と、それに伴う経済危機によって、IWJの会費収入とご寄付・カンパの落ち込みが著しく、岩上がさらに「眠れない夜」を過ごさざるを得なかったであろうことは、皆さま、ご想像の通りです。

 「経営危機だからこそ、自分が全力で頑張り続けなければいけない」と、ずっと言い張り続けてきた岩上ですが、さすがに、検査結果を受け、現在の事態に直面して、自分の心身の現実に向き合う覚悟を決めたところです。

 IWJへのご支援が少なくなれば、そのご支援の範囲の中で、我々は活動していくしかありません。支出を収入にあわせて縮小し、会社が破綻してしまう前に早めに縮小均衡を目指していきます。

 皆様のご支援が途絶える時は、IWJの命数の尽きる時と観念して活動を停止しますが、たとえ少なくなっても、応援してくださる方々、必要としてくださる方々が存在する限り、IWJはこの危機をサバイバルし続ける所存です。

 まず、土曜日に執筆し、日曜日の朝にお届けする日刊IWJガイドは、今後、番組表だけの超簡易版か、休刊日にさせていただきます。それ以外にも、会員の望んでいるコンテンツを最優先して、それ以外の業務を縮小してゆく予定です。

 また、岩上は前述の通り、検査と診察、そして治療に取り組むだけでなく、10年間無欠勤、という尋常じゃない働き方を改めて、週に1日程度完全オフにする休日を設けるつもりです。土曜日の日刊を超簡易版か休刊日とさせていただくのはそのためでもあります。

 また、運動不足も自律神経失調症には影響があるので、たとえ仕事が忙しくても、運動をする時間を組み入れ、体調改善に努めて参ります。

 9月19日に予定しておりましたインタビューを期待して待っていてくださった皆様には、心よりお詫び申し上げます。

 須川氏のインタビューは、前述した、日本が米中の軍事対立に巻き込まれていくリスクについて、米国の超一流シンクタンク・ブルッキングズ研究所で勤務していた経験に基づき、日本からと米国からの複眼的な視点で解説してもらうものです。

 須川氏のような論客は、今の日本では非常に希少であり、大メディアでは取り上げられることがほとんどありません。

 IWJでは、須川氏に米国の戦略を読み解いてもらうことにより、政府と記者クラブが結託し、息の詰まるほど閉塞した言論・情報空間に、風穴を開けていく所存です。

 岩上安身による須川清司氏のインタビューは、新たな日程で確実にお届けしますので、それまで少しお待ちください。

 どうか、ジャーナリズムの本道を歩み抜くために、苦闘・死闘を続ける岩上安身及びIWJに、応援とご支援を賜れば恐縮です。

 今後ともよろしくお願いします。

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