2013年1月5日(土)、オランダのユトレヒト市で、アムステルダムの教会を現在占拠している難民の人々が主催となって自由と人権を求めてデモが行なわれた。100人程度の人がユトレヒト市の中心街でデモ行進に参加した。その後、ユトレヒト市郊外ザイストにある難民収容所の前で現在拘束中の難民へ向けてのメッセージと自由を求めるデモが行なわれた。ここには、2012年11月30日に、以前彼らが生活していたアムステルダム・オスドロプの難民キャンプが警察に撤去された際に逮捕された難民のうち、5人前後がまだ拘束されている。
52分~ 参加者インタビュー(英語)/59分~ 拘束中の仲間への呼びかけ
彼らは主にアフリカの各地から難民としてオランダに来ているが、滞在許可が認められていない。そのため彼らは合法的に家に住むことも仕事を探すことも病院に行くことも出来ないでいる。現在もアムステルダム市のボスエンローマ駅周辺にある空き家となっていた教会には121人の難民が生活している。教会の家主は難民らに対し、正式な手続きや家賃を請求はせず、彼らの冬の間のシェルターとして設備を整えることを決めた。スーダンから11年前にオランダに来た男性は、インタビューに答えて「普通の生活がしたい」と述べた。
オランダでは、1年以上空き家となった家を警察から占拠(スクワッド)の許可を得ることで、居住することが出来るという法律があった。また、占拠されることを避けるために、アンチスクワッドという、1年近く空き家になった家を普通の賃料の1/5程度で貸す、という仕組みもあった。しかし、最近その占拠の法律が変わり、占拠の許可が得られなくなっていた。