嘉田由紀子滋賀県知事 年頭記者会見 2013.1.4

記事公開日:2013.1.4取材地: テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ・久保元)

 2013年1月4日(金)11時30分から、滋賀県大津市の滋賀県庁で、嘉田由紀子滋賀県知事の年頭記者会見が開かれた。会見の冒頭、嘉田知事は、「新年も、あらためて、県政の充実を図っていく」と簡潔に挨拶したのち、滋賀県の新たな取り組みとして、県によるブランド認定制度「ココクール(Kokocool)・マザーレイク・セレクション」を紹介した。その後の質疑応答では、嘉田知事がこの日の朝に行った県職員への年頭訓示の場で、「日本未来の党の代表を下りる」と明言したことについて、記者からの質問が集中した。

■Ustream録画(14:02~ 48分間)

  • 日時 2013年1月4日(金)11:30~
  • 場所 滋賀県庁(滋賀県大津市)

 この中で、嘉田知事は「知事職に専念するため、共同代表の阿部知子衆議院議員に党を委ねる」と明言したが、手続きなどの詳細な日程や、党代表を退いた後の党内での自身の処遇については、「まだ決まっていない」と述べた。また、今夏の参院選に出馬する意向の有無など、今後の国政への関わり方について、記者から何度も質問を受け、困惑する場面も見られた。

 2013年1月4日(金)11時30分から、滋賀県大津市の滋賀県庁において、嘉田由紀子滋賀県知事の年頭記者会見が開かれた。薄桃色の和装に身を包んで会見場に現れた嘉田知事は、まず「新年も、あらためて、県政の充実を図っていく」と簡潔に挨拶した。続いて、この日の朝に行った県職員への年頭訓示の場で、「日本未来の党の代表を辞任する」と明言したことについて、会見冒頭で詳細を語るかと思われたが、この件については言及せず、滋賀県が取り組んでいる、地域振興を目的とした「ご当地ブランド」制度である「ココクール(Kokocool)マザーレイク・セレクション2012」の選定結果の発表のみを行った。

 この制度は、「滋賀ならではの資源や素材を活かし、心の豊かさや上質な暮らしぶりといった滋賀らしい価値観を伝える商品・サービスを選定し、その魅力を県内外へ発信する」ことを目的とし、昨年7月から自薦および他薦による応募を呼び掛けたところ、142件の応募があった。この中から、有識者で構成した委員会による審査を経て、「針葉樹が燃やせる国産薪ストーブ」や「琵琶湖・淀川水系のヨシからできたエコ文具」など合計10件を認定した。「ココクール」とは、琵琶湖を擁する「湖国」と、「カッコいい」「洗練された」という意味の「クール」をつなげた造語で、「ここに来る」という意味も掛けて命名したもの。

 嘉田知事側からの発表はこの1件のみで終わったが、その後の質疑応答では、嘉田知事が年頭訓示の場で「日本未来の党の代表を辞任する」と明言したことに関する質問が報道各社から集中した。辞任表明に至った理由を尋ねられた嘉田知事は、「兼務解消を求める県議会決議や県民の声を重く受け止めた。知事職に専念し、県政の安定化に努める」と答えた。今後の党代表については、「共同代表の阿部知子衆議院議員に党を委ねる」としたが、辞任手続きなどの詳細な日程や、党代表を退いた後の党内での自身の処遇については、「まだ決まっていない」と答えた。

 昨年暮れの総選挙において、日本未来の党に対し、小選挙区・比例区ともに300万票を超す支持が寄せられたことについて問われた嘉田知事は、「大きな支持をいただいた皆様に、お詫びを申し上げる。日本未来の党の理念と方向性を、きちんと次の方にお渡しすることを約束する」と答えた。また、「びわこ宣言で掲げた、原発や子育てなどに関する課題については、今後も知事の立場からしっかりと取り組む」とした。

 今夏の参院選に出馬する意向の有無や、今後の国政への関わり方について聞かれた嘉田知事は、「知事職に専念する」と答えたが、複数の記者から同様の質問を受け、困惑の表情を浮かべる場面も見られた。

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