衆議院大阪12区補欠選挙に、日本共産党の衆議院議員を辞職して無所属で立候補した宮本岳志候補が、4月12日、寝屋川市の選挙事務所でマニフェスト発表の記者会見を行った。
「『安倍政権を本気で倒すための野党と市民の共闘』のために、あえて(共産党衆議院議員の)バッジを外して無所属で、『みなさんの候補にしてください』とお願いして立候補した」と、決意を語った宮本候補の元には、連日野党各党の有力者や市民連合のメンバーらが応援演説に駆けつけているが、現時点で党として公式に推薦を出しているのは、日本共産党と自由党のみだ(社民党は大阪府連として推薦)。独自候補を出しているわけではない立憲民主党と国民民主党は、今なお「自主投票」との方針を変えていない。
宮本候補は「共産党とは違う内容のマニフェストを掲げ、皆さんと合意した点で活動するという証です」と述べた上で、以下の4つの政策を発表した。
1.暮らしを守る。10月からの消費税増税に反対する。
2.安倍政権のもとでの憲法解体について反対。9条を生かす。
3.嘘や忖度の政治は、もうさようなら
4.カジノより子育て支援、教育充実、防災強化。
まだ推薦を出していない立憲民主党、国民民主党からも、「賛同していただけると想定して出している中身」だと明かした宮本候補は、「代表からのエールはいただいている。できれば党としての推薦を出していただきたい」と語った。
「維新の勢力は、大阪の自民党とは威勢良く喧嘩しているけれども、安倍さんにとっては痛くもかゆくもない。維新候補(藤田文武氏)の第一声は『改憲が悲願だ』と。安倍改憲の応援団であることを、自ら先陣を切って語っている。応援の馬場幹事長も、与党より野党批判に演説を集中したと聞いている。野党共闘の破壊者であることは間違いない。安倍さんにとっては援軍だ。
自民党の候補者(北川晋平氏)は世襲(亡くなった叔父の北川知克・元環境副大臣)の恩返しを語るばかり。政策的中身は中央政界とのパイプだ。(辞任した塚田一郎国土交通)副大臣の『忖度』と同じ。
(無所属で出馬した)樽床(伸二候補)さんが第一声でおっしゃったのは、『与野党が足を引っ張り合っている。それを乗り越える』と。今の野党共闘で安倍政権に対峙しているという構図を、『与野党が足を引っ張り合っている』とおっしゃる方が、野党共闘の旗印になりえないことは明らかです。話し合って前へ進めると言う程度なら、維新さんだっておっしゃる。野党は対決軸を明確に立てて、国民にわかりやすい選択をお願いするのが、民主主義の当然のルールだと思う」
こう分析した宮本候補は、このマニフェスト発表により、「政策的な対決点は明らかになった」と自信をにじませた。
宮本岳志候補「維新の勢力は、大阪の自民党とは威勢良く喧嘩しているけれども、安倍さんにとっては痛くもかゆくもない。維新候補(藤田文武氏)の第一声は『改憲が悲願だ』と。安倍改憲の応援団であることを、自ら先陣を切って語っている」
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