2012年12月12日(水)14時から、神奈川県横浜市中区の神奈川県庁で、「黒岩祐治神奈川県知事 定例記者会見」が開かれた。黒岩知事は、北朝鮮によるミサイル発射に対する知事コメントの発表や、複数住宅の屋根貸しによる太陽光発電のモデル事業について説明した。また、今年の漢字を「波」とし、来年の県政への想いを語った。
(IWJテキストスタッフ・富山/奥松)
2012年12月12日(水)14時から、神奈川県横浜市中区の神奈川県庁で、「黒岩祐治神奈川県知事 定例記者会見」が開かれた。黒岩知事は、北朝鮮によるミサイル発射に対する知事コメントの発表や、複数住宅の屋根貸しによる太陽光発電のモデル事業について説明した。また、今年の漢字を「波」とし、来年の県政への想いを語った。
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会見場に現れた黒岩知事は、まず、北朝鮮による人工衛星と称するミサイル発射に対して、「この度重なる暴挙は、北東アジアの平和と安定を求める国際的な世論を無視し、日本国民に大きな不安を与えるものであり、強い憤りを覚える」と述べ、北朝鮮の一連の行動に対し、国際社会が一体となり、毅然とした姿勢で、迅速かつ効果的な対策を取っていく意志を示した。県としては、「今後も国や市町村、関係機関と緊密に連携をして、県民の安全確保に向け、万全を期していく所存である」と述べた。
12月2日の笹子トンネルの事故を踏まえた、県管理道路のトンネル一斉検査の結果については、「トンネルの点検はすべて終了した。落下につながるような異常は発見されなかった。今後も定期的な点検をする」と述べた。
複数住宅の屋根貸しによる太陽光発電のモデル事業については、「本来、電力の全量買い取りを求めていたが、余剰電力買い取り制度のままになった。幸い太陽光パネルの価格が下がったので、なんとか自己負担プラン無しでこぎ着けることができた」と述べ、売電収入の一部を賃借料として、各家庭に返していく『おうち発電プロジェクト』の仕組みを説明した。また、陸前高田市応援ソングである『松の花音頭』のCD贈呈式に触れ、『松の花音頭』が生まれるまでのエピソードを読み上げた。
最後に、今年の漢字を「波」とした黒岩知事は、「いろいろな波があった。神奈川県では、超高齢化の波があるが、なんとかして乗り越えなければいけない。震災対策においては、津波避難ビルを設置したが、今後も、波に対する防御を進めていく。来年は、神奈川県から日本を変える大きな波を起していきたい」と、2013年に向けた県政への想いを語った。