日本未来の党 つじ恵氏 街頭演説(大阪17区) 2012.12.5

記事公開日:2012.12.10取材地: テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ・@sekilalazowie)

 2012年12月5日(水)、大阪府堺市で、日本未来の党 つじ恵氏の街頭演説が行われた。つじ恵候補(未来・前・64歳)は、11月30日に民主党を離党し、日本未来の党に合流。「原発ゼロ・格差是正による共生社会・景気回復」という3項目の実現に加え、日本維新の会が掲げる大阪都構想で堺市を3分割することに断固反対する姿勢を表明している。

■全編動画

  • 日時 2012年12月5日(水)
  • 場所 大阪府堺市

【以下、全文書き起こし】

辻恵氏「赤坂のみなさん、宮山台のみなさん、未来の党の辻恵でございます。選挙戦の二日目であります。今度の総選挙は、日本を危険な危うい政治のほうに転落させるのか。そうではなくて、昨年の福島第一原発事故、東日本大震災を、その復旧、復興の戦いの中で、しっかりと日本を立て直すのか。そのことが問われる重大な選挙であります。

 未来の党の辻恵。3年3カ月前の総選挙で、すぐそばの地域に選挙事務所を構えさせていただいて、多くのご期待をいただいて、当選をさせていただきました。宮山台のみなさん、そして赤坂のみなさんには心から感謝を申し上げるものであります。

 しかし、まことに申し訳ないことでありますが、この3年3カ月、政権与党の試みがどんどん後退をし、いまや最終的には自民党や、そして新たに危険な政治として出てきている維新の会の露払いをするような、そんな政権になり下がってしまった。

 今、日本が問われている三つの課題。原発問題についてどうするのか。そして、格差がどんどん拡大をしている、そんな中で、国民の暮らしをどう守るのか。そして、三つ目は、低迷する日本の経済をどう立て直すのか。そのときにアジアとの関係の中で、日本はどうふるまうべきなのか。

 この三つの課題について、安倍さんの自民党。そして、石原さん、橋下さんの維新の会。いずれも危険な方向に大きく舵を切ろうとしている。

 そしてまた、野田さんも、民主党執行部もそれと同じ方向を歩んでいる。その露払いとして、防人として動いてしまっている。こういう状況であります。

 未来の党は、だからこそ、この危険な政治の動きに対して、誰もが希望を持てる。そんな未来を作るんだ。誰もが出番と居場所がある。そんな国民が本当に幸せを感じる事ができる。努力をすれば、報われることができる。そんなことを信じることもできる。そんな国、そんな社会を作って行くんだと。それが日本未来の党です。

 前衆議院議員、辻恵でございます。日本未来の党の中軸として、しっかり、この新しい日本の国づくり、社会づくりの先頭に立って、担おうということで、いま皆様方にご支持をお願いを申し上げるところであります。

 お買い物中のみなさん、そして、宮山台、赤坂にお住まいのみなさん。前衆議院議員、未来の党、辻恵です。

 私は、三つのことについてしっかり実現することをお約束いたします。まず第一に、脱原発。原発ゼロで安心社会を作ります。安倍さんの自民党も、石原さんの維新の会も、原発を再稼働、ぜんぶせよと。そして、どんどん原発を新たに作っていこう。そうしないと、日本の経済は動かないんだ。こんなことを言っています。

 しかし、そうではありません。昨年の福島第一原発事故の事故原因についての、国会の事故調査委員会の報告によれば、大津波が来る以前に、原発の一部は地震のときに既に毀損されていた可能性がある。だからしっかり、事故原因を調査し、検証しないといけないということを言ってるんです。

 しかしに何一つ、それについての具体的な作業はなされていない。辻恵でございます。国会において、そのような検証作業もなしに、安全基準も明確に決めないで、電力需給がこの夏も足りなくなるからということで、大飯の原発を再稼働するということに対して、百数十人の仲間とともに署名活動をして、政府に申し入れた。

 しかし、政府は何一つ言うことを聞かないわけであります。結局のところ、福島第一原発事故という大きな事故を起こしたのに、原子力は安全だ。原子力は日本の経済に必要だ。原発の開発や設置については、いくら金を使っても、いくら権力を使っても、学者で批判した人は、ぜんぶ干してしまえ。こんな原子力村と言われる既得権益の支配構造がかなり強められている。そんな危険な状態に今あるわけであります。

 自民党も維新の会も、そして野田さんの民主党もこれに追随をする。原発をどんどん作っていく。そして、日本の原子力村に象徴される政官業癒着、既得権益の支配のシステムをさらに強めてしまう。これでは、本当にたくさん亡くなった事故の遺族の人々や、そして今なお、原発も、この事故のおかげで十万人単位で避難を余儀なくされている、生活を元に戻すことができないでいる人たちに対して、本当に申し訳ない。そんな状態が進んでいるわけであります。

 ここは、はっきりと原発ゼロを謳って、日本を立て直す。そのことが重要であり、わたくしは国会議員のときに、自然エネルギーへの転換を図り、蓄電池の開発、そして蓄電設備の充実によって、日本のエネルギーは、原発なくしてできるんだということを、国家プロジェクトとして推し進めることを、経済産業委員会の中で、経済産業省に採用させています。

 原発ゼロを必ず実現します。未来の党の辻恵でございます。そして、二つ目は、どんどん格差が拡大して、雇用が減って、そして、若い人たちが希望を持てないような状態。弱者が切り捨てられ、社会保障が切り捨てられている。そんな弱肉強食の世界にもういちど日本を復活させようという、それが安倍さんの自民党であり、石原さん、橋下さんの維新の会です。そして、野田さんの民主党も、これまたこの問題について追随してるんです。

 そうではなくて、誰もが希望を持てる未来を作らなくてはいけない。そのためには、格差を是正して、弱者切り捨てを許さないで、共に生きることのできる共生社会を実現しなければいけない。財源がない、財政がピンチだ。こんなことをいくら言い訳をしても、特別会計にメスを入れて、日本の今の財政の仕組みを組み替えることによって、財源を確保することは可能なんです。これは、多くの経済学者も、実務家も認めてるところであります。

 辻恵は必ず、格差を是正し、共に生きる共生社会を実現します。脱原発による安心社会の実現。格差是正による共に生きる共生社会の実現。

 そして、三つ目は、日本の景気の回復、経済の繁栄の実現です。日本の経済は50%以上がアジアとの取引。そして、輸出も輸入も第一位は中国なんです。アジアが世界で最も経済成長力が高いと言われています。そのアジアの勢いを日本がしっかりと受け止めて、吸収して、日本の経済を反映させていかなければいけない。

 それより、中国人をシナと呼び、対等の関係で話し合いをする。仲間たちと強調することを最初から一切放棄をして、侮蔑する。侮って、見下して、そして中国に対して敵国として敵視して、戦争準備をしようとしている。憲法改正を声高に語っているのは、安倍さんの自民党であり、石原さん、橋下さんの維新の会です。

 安倍さんは憲法改正で国防軍を作ると言っております。石原さんは憲法改正で、日本が核武装すると言っている。橋下さんは徴兵制を敷くと言ってる。何のための戦争準備か。中国との経済関係を壊せば、日本の経済は成り立たないんです。

 日本が、アジアからもっと尊敬され、尊重され、そういう品位のある、風格のある外交姿勢をしっかり示すことによって、アジアのリーダーシップをとることができれば、アジアの経済成長力を日本に呼び込むことができます。

 憲法改正、戦争準備が、今やるべきことではない。国民の暮らしを破壊すること。日本の経済を潰すことだ。わたくしはこのように考えるものであります。

 なんとしても、アジアの平和を日本がリーダーシップをとって実現をして、日本の経済の繁栄、国民生活の豊かさの復活を勝ち取る。そのことを必ず、実現をいたします。未来の党の、前衆議院議員、辻、辻恵。辻恵からお訴えをさせていただきました。

 宮山台のみなさん、赤坂のみなさん、辻恵は必ず、この三つを実現いたします。その前提として、社会を分割させない。社会は一つ。社会のコミュニティ、歴史、伝統文化をしっかりと守ります。維新の会は、社会を三つに分割すると言ってるんです。こんなめちゃめちゃな、社会の実情、地域の実情を無視した暴論にはっきりノーを、みんさん、意思表示をしていただきたいと思います。

 そして、原発ゼロの安心社会。格差是正の共生社会。そして、アジアの平和で、日本経済の繁栄。この三つを必ず実現するために、日本未来の党の中でしっかりとリーダーシップを持った、そんな政治家として必ず、みなさんのご期待にお応えさせていただくことを決意し、みなさまへのアピールとさせていただきたいと思います。

 大きなマイクでお騒がせをいたしました。ご清聴、まことにありがとうございました。ありがとうございました」

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