2012年8月28日(火)、神奈川県庁で、黒岩祐治神奈川県知事 定例記者会見が行われた。
(IWJテキストスタッフ・佐藤)
2012年8月28日(火)、神奈川県庁で、黒岩祐治神奈川県知事 定例記者会見が行われた。
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黒岩祐治神奈川県知事からは4点、発表があった。9月16日の日曜日、陸上自衛隊武山駐屯地を中央会場として医療救護訓練等を横須賀市立市民病院や、海上自衛隊艦艇しもきたで医療救護訓練を実施する。このほか城ケ島からの負傷者搬送訓練や北里大学病院への搬送も行い、これには来日米軍の医療チームも参加する。当日は県民も見学可能。医療救護に特化したビッグレスキューとしては、全国であまり例を見ない訓練である。
続いて地震被害軽減に関するサポートについて。県は民間事業者と連携して、地震被害の軽減のための普及啓発に取り組む「神奈川減債サポート店制度」を創設し認定店舗を決定した。7事業者、合計1154店舗においてリーフレットを置いたり、店内放送などを行って普及啓発に取り組んでいく。今後は申請に応じて認定店舗を広げていきたいと考えており、民間事業者と連携して今後も普及啓発を進めていきたい。
神奈川の名産を集めた第28回、かながわ名産展を9月5日から10日までの5日間横浜高島屋で開催する。今年は神奈川の水と地サイダーといった水の名産品も販売。8日土曜日、15時からは特別展としてかながわ観光親善大使である、バレリーナの上野水香さんと黒岩知事とのトークショーがある。
最後にかながわ発、エネルギーセミナーについて。「かながわスマートエネルギー構想」の発表から1年を経た時期を捉え、これまでの成果と構想実現に向けた様々な課題や提案を県民の皆様と共有するためのセミナーを行う。日時は10月29日月曜日、13時から17時まで。パシフィコ横浜会議センター1階メインホールにて。第1部は特別講演。そして第2部はパネルディスカッション。民間企業のトップの方々などに参加してもらう。
また、追加の報告として4点の説明があった。1点目は8月17日、20日、25日の三日間日本青年会議所関東地区神奈川ブロック協議会の主催で、神奈川ハイスクール協議会2012が開催された。黒岩知事も最終日に参加し、高校生と議論を交わした。たくさんの提言、意見を出していて有意義な機会だったが、これを受けて出来ることに関してはすぐ動きたいと考えている。具体的には認知症の早期発見に向けて、認知症のチェックシートを各家庭に配布するという提言があり、現在県内の336万戸に配布している県の広報誌に11月号にこの認知症チェックシートを掲載する。今後も継続して開催していきたい。
全国市民オンブズマン連絡会議が24日、結果を発表したが神奈川県が満点で1位となった。情報公開度が全国で一番オープンであったと評価されたもの。満点は23道府県あって同率一位となったが、本件は一昨年度は30位。昨年度は12位だった。神奈川県と全部の市を含めた県内自治体平均値では、単独一位でこれは4年連続である。
さらに昨日文部科学省から公表された、学校基本調査結果について。平成23年度、本県の不登校児数が6年ぶりに全国最多を返上した。1000人あたりの不登校数でも4年ぶりに全国最多を返上。改善の兆しが見えたということは、大いに喜ばしいことだと思っている。教育委員会からは、欠席日数が比較的少ない年間30日から89日、週1日から2日程度といった学生の数が大幅に減少したことと聞いている。その要因は早期発見・早期対応があげられる。具体的には子どもが主体となる学校行事や授業改善といった取り組みに務めた結果である。また月に3日間休んだ、休み始めの段階で電話連絡や家庭訪問をするなど指導するようにした。学級担任だけでなく隣接するクラス担任、養護教員などが声がけするチームによる強化の成果の現れだと言っている。現在、不登校が続いている家庭については将来の社会的な自立や、学校生活の再開に向けて相談や支援などを大いに活用してもらいたい。
県民センター3年以内全廃に関して。厳しい提言を受けて徹底的に検証してきた。たまたま神奈川県民センターは空調設備の改修工事の入札がちょうど提言の時期と重なっていたが、入札手続きをいったん中止にした。そこで県民施設というものはそもそも何か、考えた。年間150万人の県民に利用されている施設。ただし、県民施設全部を周ったがどこも古い。全体的に県民施設を総合的に見直さないとと思った。今ある県民センターは活かす。県有施設を統廃合するなど、有効活用することを考えたい。今すぐ県民センターを売るということも考えられたが、横浜駅周辺の再開発もあるので時間をかけて検討したいと述べた。