東京電力 記者会見 18:00 2012.1.19

記事公開日:2012.1.19取材地: 動画
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 2012年1月19日(木)、東京電力本社で、記者会見が行われた。

 2号機格納容器内部の内視鏡確認結果を報告した。格納容器温度に関してはまちがいないと判断でき、線量が高いため放射線ノイズが多く鮮明な画像確認はできなかった。評価はこれからしていく予定。観測時に撮影した写真を公表。

■全編動画

  • 日時 2012年1月19日(木)  18:00~
  • 場所 東京電力本店(東京都千代田区)

 2号機格納容器内に入れた工業用内視鏡挿入の件、準備が8時から9時までかかった。作業自体は9時00分から10時10分、映像は30分程。
映像公開に関しては、真っ暗なところや曇っている部分がかなりの時間あるので、その部分は編集しようと思っている、とコメント。
放射線のノイズが非常に強くあったこともあり、(東電のHPに写真有り、)水面は確認出来なかった。

 今後どのように水面をとらえて行くか、画像の鮮明度を上げることと内視鏡の耐放射線対策が必要(現在の内視鏡は吸収染料トータルで1000グレイ程・オリンパス製の工業用内視鏡)、内部への線量計の挿入に関しても、今後の課題だとした。

 「上からかなりの水滴が落ちてくるため、小さな内視鏡の前にその水滴が通ると、殆ど何も見えなくなってしまう」「今回発表した静止画は動画から切り取った。その中からよく見えている写真を選出した。」とも説明。

 「予想より水位が低かったことについては?」という記者からの質問に対しては、「水面そのものは今の段階で確認は出来ていないが、大量の水滴が落ちていることからも冷却は出来ているのではないか(水はきちんとある)、予想が外れてプラントの状況がどうにかなるということではない」との見解を示した。

 内視鏡温度計で計った内部の温度は44.7℃。、空調機温度計での温度は42.6℃と、差は2.1℃。
従って、これまでの測定とあまり差がないと判断している。それがわかったことは、1つの大きな成果だったと言えるとした。

 「県民健康管理調査についてどう考えているか、放射性物質を放出させて健康調査をしなければいけなくなったことに関しては?」という質問に対しては、
「本来ならやらなくて良かったものをやらなければいけなくなった事に関しては、ご心配をお掛けして申し訳ないと思っている。」とコメントした。

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