2012年6月25日(月)、民主党本部で、輿石東民主党幹事長 定例記者会見が行われた。
2012年6月25日(月)、民主党本部で、輿石東民主党幹事長 定例記者会見が行われた。
■イントロ
まず、6月25日に行われた臨時の代議士会についての報告があった。「社会保障と税の一体改革」の採決に向けて主催したこの会で、幹事長は次のように挨拶したと述べた。「国民の生活が第一という国民との約束、党内の一致団結、ねじれ国会という現実の三つを踏まえ、与党としての覚悟と責任を果たす必要があり、マスコミに踊らされず、首相・幹事長に任せてほしい」。
質疑は、法案採決に関する民主党内の紛糾について多く行われた。まず「これまでの党内議論を振り返ってどうか」という質問に対し、幹事長は「一つの法案で120時間以上の議論をしたのは、1960年の安保条約改定以来52年振りである」と述べ、党内での議論は十分に尽くされたという見方を示した。造反者が出た場合の処分に関しては、「物事を決める前に処分について云々するのはけしからん」と明らかにしなかった。「少数与党への転落の可能性も出てきた中、小沢元代表に対する説得はありうるのか」など、新党結成が噂される小沢元代表に関連した質問には、「答える必要はない」として沈黙を守った。「党分裂の可能性について、党内の雰囲気はどうか」との質問には、「楽観を許さない状況である」と短く答え、幹事長として党内をまとめきれていない状況への苛立ちを露わにした。
また冒頭のみ公開された代議士会について、「代表の話を遮ったり、議員が幹事長に詰め寄ったりする場面が見られたが、そういった様子に国民は違和感を感じるのではないか」という質問があり、幹事長は、「普段は代議士会はオープンなのに、なぜクローズするのか、というところから抗議が始まった。なぜマスコミを出すのかという議論もあった」と述べた上で、今回の代議士会が普段のように10分程度で終る会ではなかったことを強調した。さらにクローズにしても、録音などがマスコミに流出する事態すらあると指摘し、今回の党内の混乱には、マスコミにも責任の一端があるとの認識を窺わせた。