2012年6月17日(日)、福井県福井市中央公園で「大飯原発再稼働反対全国集会」が行われた。政府が大飯原発の再稼働が決定された翌日に、全国から2,200人の参加者が集まった。
全国集会に先立ち、東京からバス6台で駆けつけた参加者と福井県民の間で交流会が開かれた。福井市民福祉会館の300席の会議室は満席となり、1万人以上を集めた官邸前抗議行動で注目される、首都圏反原発連合のメンバーも登壇。「再稼働反対の世論の数を可視化したかった。今まで運動に参加したことのない人が会社帰りでも立ち寄れる雰囲気作りを工夫した」と語り、今後もひるむことなく、万単位の規模を定着させたい意志を語り、会場を沸かせた。
交流会後、不安定な天気の中、反対集会に続々と参加者が集まった。福島、東京、名古屋、大阪、京都、福井各地から訪れた市民による約2時間のスピーチの後、ドラム隊を先頭に県庁周りを歩くデモがスタート。この集会のために福島から参加した男性は、「再稼働の決定は、被災者を無視していることだ」と訴え、“血の涙を流さなければいけない日常”が描かれたTシャツを着て歩いた。
1時間ほど続いたデモ終了後、主催者は参加者数を2,200人と発表。団体ではなく個人の参加者を含めるとその数は4,000人との報告もある。「こんなに多くの人が全国から集まってくれたことが本当に嬉しい」と、多くの地元市民が、大飯原発への関心の高さが今後の励みになると涙ながらに答えた。