「市の水道事業の民営化を目指す」――。2012年3月に橋下徹大阪市長が掲げた「水道民営化」構想は、いよいよ大詰めを迎えている。4月9日、大阪市は上水事業の30年間の「運営権」を、約2300億円で売却するなどの具体的な方針をまとめた。
市によれば、今後「水道管の耐震工事」や「料金値下げ」を行っても、民営化による人件費などの削減により13億円の黒字が見込まれるとしている。
これに対し、水ジャーナリストの橋本淳司氏は、「人口減少による負担増」や「施設の老朽化」など日本の水道事業を取り巻く問題を紹介し、「民営化信奉者が思い描くような成果は得られない」と鋭く批判している。
本日(4月14日)20時より、橋本氏や多くの専門家が「水道民営化」の矛盾や問題点、そして真の狙いについて講演・討議を行った、2月15日のシンポジウムの模様を大阪Ch1で再配信する。
【大阪Ch1】
http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka1
シンポジウムの動画アーカイブ、詳細な記事は以下。
またIWJでは、日本で進む民営化問題を精力的に取材しています。その発端となった麻生太郎副総理の「水道民営化」発言や、呼応して進む竹中平蔵氏の「産業競争力会議」での「インフラの運営権の民間売却」構想など、その危険性とともに記事にまとめています。ぜひ、ご覧ください。
関連動画
http://youtu.be/7BGbQhtO1-k (5分40〜)