2013年6月3日(月)17時30分から、東京電力本店で定例記者会見が行われた。 福島第一原子力発電所内で低い放射能濃度のガンマ線核種分析をゲルマニウム半導体検出器で行う際、バックグランドの影響がでることが分かった。
2013年6月3日(月)17時30分から、東京電力本店で定例記者会見が行われた。 福島第一原子力発電所内で低い放射能濃度のガンマ線核種分析をゲルマニウム半導体検出器で行う際、バックグランドの影響がでることが分かった。
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核種分析を行う際、BG(バックグランド)の影響を考慮し、福島第一では放射能濃度が高い資料を、低い資料は福島第二または柏崎刈羽で測定していたが、地下水バイパスの業務プロセスを考慮し、福島第一で放射能濃度の低い一時貯留タンクの測定を行った。その際、バックグランドの影響が大きいという原子力保安検査官の指摘があり、調査したところ、影響が判明したため発表した。
調査の結果、測定結果に数ベクレル/リットル程度の影響があることがわかった。福島第一ではND(測定限界以下)となったが、同じ資料を福島第二で測定し直すと、セシウム134で0.22、セシウム137で0.3ベクレル/リットルであった。
地下水バイパス水の放出許容目安値である、セシウム137で1Bq/Lを下回っているが、放出の条件である関係機関の了承を得るための、今後の説明会に影響すると思われる。
プラント状況に関して、炉への注水量は季節により変更しており、今回6月1日に変更した。また、原子炉内温度計、格納容器内温度計の信頼性評価の結果、この一ヶ月で故障となった温度計は無いと発表した。
以下、東京電力ホームページより、リンクを表示